JP2007041792A - シールドシート、収納ケース及びリーダライタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 磁力線減衰板より形状が小さい磁力線遮蔽部を組み合わせたシールドシートを非接触型情報記録媒体用収納ケースに使用することにより、複数の非接触型情報記録媒体を重ねて使用することが可能な技術を提供する。
【解決手段】 このシールドシート10は、銅又は鉄、アルミニュウム等の完全導体又は反磁性体からなるシールド材(磁力線減衰板)11と、シールド材11の表裏に夫々取り付けられるフェライトコア等の磁性材料からなるフェライト材(磁力線遮蔽部)12と、を備え、フェライト材12はシールド材11よりも面積が小さく、必ずシールド材11の内側に収まるように配置される。つまり、フェライト材12の外周端縁は、シールド材11の外周端縁よりも外側に突出することがなく、必ずシールド材11の外周端縁の内側に退避している。
【選択図】 図3

Description

本発明は、シールドシート、収納ケース及びリーダライタに関し、さらに詳しくは、ICカード等の非接触型情報記録媒体を複数枚重ねた状態で、各記録媒体に対する読み書きを正確に行うことを可能にする技術に関するものである。
近年、ICカードと呼ばれる非接触型情報記録媒体が、市場に広く出回っている。ICカードは、クレジットカード、銀行カード、ポイントカード等のカード状あるいはシート状の形状を備え、カード内にICチップが組み込まれているものを総称した名称である。最近では、ICカード対応の自動改札機の普及に伴い、一部の利用者においては複数のICカードを定期入れやパスケース等に入れて所持している場面が増加している。例えば、ICカードに対応した自動改札機の利用例として、関東圏ではSuicaを、関西圏ではICOCAを利用する人の場合、夫々の自動改札機を通過する際にその都度、ICカードを定期入れやパスケースから取り出さなければならず煩わしかった。また誤って2枚のICカードを重ねた状態で利用すれば、読取りエラー(または処理エラー)となってしまう。
これらの課題を解決するために特許文献1には、非接触ICカードを入れるカードポケット部の片側に軟質磁性材料からなる磁力線遮蔽部を設けたり、あるいは、非接触ICカードを入れる第1、第2のカードポケット部を、軟質磁性材料からなる磁力線遮蔽部の両側に配設し、第1、第2のカードポケット部のうちの一方のカードポケット部の外側には、完全導体または反磁性体からなる磁力線減衰部を設けることにより、ポケットを向ける面によりどの非接触ICカードと交信するかを決定する技術について開示されている。
また特許文献2には、2枚の非接触式情報記録媒体を積層状に収納でき、かつ、その収納状態で非接触式情報記録媒体処理機のアンテナにかざされたときに、その非接触式情報記録媒体処理機との間でデータ授受を行うことのできる材質からなる収納部と、その収納部内で、かつ、積層状の前記非接触式情報記録媒体の間に設けられ、前記非接触式情報記録媒体処理機との間のデータ授受を阻止する材質からなる遮蔽板とからなり、2枚の非接触式情報記録媒体のうち交信が必要な非接触式情報記録媒体と選択的に交信する技術について開示されている。
特開平10−201517号公報 特開2001−76104公報
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、磁力線遮蔽部をICカード全面に設ける必要がある。一般に磁力線遮蔽部はフェライト等のコスト的に高価な部材を使用するため、部品単価が高くなるばかりでなく、磁力線減衰部と磁力線遮蔽部が同じ大きさの場合、隣接する磁力線遮蔽部から漏洩した磁力線が回り込んで読み取りエラーを起こす虞があるといった問題がある。
また特許文献2に開示されている従来技術は、特許文献1と同様にフェライトコアにより形成される遮蔽部をICカード全面に設ける必要があるため、部品単価が高くなるといった問題がある。また、遮蔽部の材質を金属で構成することが開示されているが、この場合、金属による磁力線の減衰が発生して不都合が発生する虞がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、磁力線減衰板より形状が小さい磁力線遮蔽部を組み合わせたシールドシートを非接触型情報記録媒体用収納ケースに使用することにより、複数の非接触型情報記録媒体を重ねて使用することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、完全導体又は反磁性体からなる磁力線減衰板と、該磁力線減衰板の表裏面に夫々取り付けられる磁性材料からなる磁力線遮蔽部と、を備え、前記磁力線減衰板の面積よりも前記磁力線遮蔽部の面積は小さく設定されており、前記各磁力線遮蔽部の全ての端縁が前記磁力線減衰板の全ての端縁の内側に収まるように構成したことを特徴とする。
磁力線減衰板は、電磁誘導を遮断する機能を備えており、例えば銅板やアルミニュウム等の完全導体又は反磁性体を例示できる。また磁力線遮蔽部とは磁力線が減衰しない材料であり、フェライトコア等の磁性材料を含む。本発明で最も重要なことは、磁力線減衰板の端縁から各磁力線遮蔽部の端縁が重なったり、はみ出さないようにすることである。即ち、磁力線遮蔽部の全ての端縁が磁力線減衰板の全ての端縁の内側に引っ込むように配置することである。
請求項2は、前記磁力線遮蔽部と前記磁力線減衰板の各端縁同士が略等しい距離だけ離間するように配置したことを特徴とする。
実験結果から、非接触型情報記録媒体のICチップ周辺の磁力線遮蔽部の配置が異なると、シールド性能が異なることが明らかとなっている。従って、ICチップがどのように配置されても磁力線遮蔽部の配置が同じになるようにする必要がある。そこで本発明では、磁力線遮蔽部と磁力線減衰板の各端縁同士が略等しい距離になるように互いに配置する。言い換えると、磁力線減衰板の中心線に対して線対称となるように上下、左右対称的となるように磁力線遮蔽部を配置することである。
請求項3は、前記磁力線減衰板は、銅、鉄若しくはアルミニュウムにより構成されていることを特徴とする。
磁力線は導体内を通過するときにジュール熱としてエネルギーが減衰する。その結果、磁力線が減衰する。従って、磁力線減衰板の材料としては反磁性材料である銅、鉄若しくはアルミニュウムが好ましい。
請求項4は、前記磁力線遮蔽部は透磁率が高く且つ磁力線の損失が少ない材質により構成されていることを特徴とする。
磁力線は磁性材料内を通過するときはほとんど減衰しない。この原理を応用して透磁率が高く且つ磁力線の損失が少ない材質を磁力線遮蔽部として使用する必要がある。
請求項5は、2枚の非接触型情報記録媒体を重ねて収納する収納ケースであって、請求項1乃至4の何れか一項に記載のシールドシートと、前記非接触型情報記録媒体を夫々1枚ずつ収納する2つの収納部と、を備え、前記2つの収納部は前記シールドシートにより分離されていることを特徴とする。
収納ケースに2枚の非接触型情報記録媒体を重ねて収納する場合、2枚の非接触型情報記録媒体の間に本発明のシールドシートを介在させ、一方から放射された磁力線が片面の非接触型情報記録媒体だけに到達するように構成する。
請求項6は、請求項5記載の収納ケースに収納した2枚の非接触型情報記録媒体に対する情報の読み書きをリーダライタにより行う場合、前記2枚の非接触型情報記録媒体の何れか一方の面を前記リーダライタのアンテナ部に近接することにより、当該面に対する情報の読み書きが行われることを特徴とする。
本発明の収納ケースに2枚の非接触型情報記録媒体を収納した場合、動作させる方の非接触型情報記録媒体をアンテナ部に近接する必要がある。これによりアンテナ部に近接した非接触型情報記録媒体とリーダライタとが交信し、反対側に収納された非接触型情報記録媒体とは交信しない。
請求項1の発明によれば、各磁力線遮蔽部の全ての端縁が磁力線減衰板の全ての端縁の内側に収まるように構成したので、少ない面積の磁力線遮蔽部で且つ磁力線遮蔽効果を高めたシールドシートを実現することができる。
また請求項2では、磁力線遮蔽部と磁力線減衰板の各端縁同士が略等しい距離になるように互いに配置されるので、非接触型情報記録媒体の収納する向きを気にせず収納することができる。
また請求項3では、磁力線減衰板の材料としては反磁性材料である銅、鉄若しくはアルミニュウムを使用するので、比較的安価で且つ磁力線の減衰効果を高めることができる。
また請求項4では、磁力線遮蔽部は透磁率が高く且つ磁力線の損失が少ない材質により構成するので、磁力線遮蔽効果を高めると共に、電波を効率よく供給することができる。
また請求項5では、2枚の非接触型情報記録媒体の間に本発明のシールドシートを介在させるので、同じ収納ケースに2枚の非接触型情報記録媒体を重ねて収納しても読み取りエラーをなくすことができる。
また請求項6では、本発明の収納ケースに2枚の非接触型情報記録媒体を収納した場合、動作させる方の非接触型情報記録媒体をアンテナ部に近接するので、明らかに使用する非接触型情報記録媒体の向きを間違えることを防止することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、一般的なICカード用リーダライタの構成を示すブロック図である。このICカード用リーダライタ(以下、単にリーダライタと呼ぶ)100は、リーダライタ100との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。リーダライタ100は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置1と、リーダライタ100全体の動作を制御する制御装置2と、制御装置2を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置3と、制御装置2からのデータを搬送波に乗せて変調する変調器4と、操作コマンドを入力する入力装置5と、制御装置2により制御された情報を表示する表示装置6と、制御装置2からの交流信号である電力供給用信号と変調器4からの書き込みコマンドを電力増幅する電力増幅器7と、ループアンテナ9から受信した搬送波から2値化データに変換する検波復調器8と、図示しないICカード(RFタグ)との電力用搬送波とデータの授受をするループアンテナ9とを備えて構成されている。
図2は、ICカードの構成を示すブロック図である。本実施形態のICカード200は、リーダライタ100からの電力用搬送波によりデータの授受をするアンテナ20と、書き込みコマンド読み出しコマンドを生成する送受信回路21と、アンテナ20からの電力用搬送波を受け、それを整流して直流電力に変換する電力生成回路22と、制御用ファームウェアとデータの記憶を司るメモリ装置23と、制御回路26からの送信コマンドに搬送波を乗せて変調する変調器24と、送受信回路21からの搬送波データから2値化データに変換する検波器25と、ICカード200の全体の動作を制御する制御回路26から構成されている。
次に、図1と図2を併せて参照してそれぞれ単独の動作について説明する。リーダライタ100は、図示しない電源が入れられると制御装置2のイニシャル動作後、メモリ装置3に記憶されたプログラムに従い動作を開始する。まず、初期化が行われる。次に、制御装置2は、ICカード200に供給する電力供給用信号と、ポーリング信号を交互に電力増幅器7から送信する。その信号は、ループアンテナ9から電磁波として外部に放射される。次に、ICカード200がリーダライタ100に近接すると、アンテナ20が電力供給用信号を受信し、電力生成回路22によりその搬送波を整流して直流電力に変換して、ICカード200内の全ての回路に供給する。電力を供給されて制御回路26が駆動すると、メモリ装置23に格納されたプログラムに従って、制御を開始する。
次に、制御回路26は、まず送受信回路21からコマンドを検波器25で復調して2値化信号に変換し、そのコマンドを解析する。その結果自分が呼び出されていることを認識すると、レスポンスを変調器24により変調して送受信回路21を介してアンテナ20から送信する。このレスポンスをリーダライタ100がループアンテナ9で受信して、検波復調器8で2値化コードに変換し、制御回路2により解析してICカード200が規格に合致したICカードであると認識する。それにより、以後リーダライタ100とICカード200の間でポーリングが行われる。
図3は本発明の実施形態に係るシールドシートの構成を示す図である。図3(a)は上面図であり、図3(b)は側面図である。このシールドシート10は、銅又はアルミニュウム等の完全導体又は反磁性体からなるシールド材(磁力線減衰板)11と、シールド材11の表裏に夫々取り付けられるフェライトコア等の磁性材料からなるフェライト材(磁力線遮蔽部)12と、を備え、フェライト材12はシールド材11よりも面積が小さく、必ずシールド材11の内側に収まるように配置される。つまり、フェライト材12の外周端縁は、シールド材11の外周端縁よりも外側に突出することがなく、必ずシールド材11の外周端縁の内側に退避している。
この実施形態では、矩形板状のフェライト材12の面積S1と、矩形板状のシールド材11の面積S2をS1<S2の関係を保つように構成する一方で、シールド材11の外周端縁よりも、フェライト材12の外周端縁の位置が必ず内側に引っ込むように構成している。
ここでシールド材11は電磁誘導を遮断する働きがあるもので、例えば銅板や鉄、アルミニュウム等の完全導体又は反磁性体により構成される。またフェライト材12は磁力線が減衰しない材料、例えばフェライトコア等の磁性材料により構成される。本発明で最も重要なことは、シールド材11の外周端縁と各フェライト材12の外周端縁が重なったり、外側へはみ出さないようにすることである。即ち、フェライト材12の全ての端面がシールド材11の全ての外周端縁の内側になるように配置することである。
図4(a)はパスケース(詳細は後述する)に収納した2枚のICカードをICカード読み取り部に近接した場合の動作を説明する断面図である。この実施形態では、パスケース(収納ケース)15は2枚のICカードA200aとICカードB200bを重ねて収納するパスケースであって、図3で説明したシールドシート10と、ICカードA200aとICカードB200bを夫々1枚ずつ収納する2つの収納部17、18と、を備え、2つの収納部17、18はシールドシート10により分離されている。このパスケース15をリーダライタ100のアンテナ部9に近接すると、例えば図4(a)の場合は、ICカードB200bがパスケース15の収納部18に収納されているので、アンテナ9から放射された磁力線16によりICカードB200bに備えられたアンテナ20によりリーダライタ100と交信が可能となる。このときICカードA200aはシールドシート10により磁力線16が遮断されてリーダライタ100と交信が不可能となる(詳細は後述する)。
図4(b)はパスケースを正面から見た断面図である。図4(a)と同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。パスケース15は正面に収納部17、18の開口17a、18aがあり、17a、18aはシールドシート10により仕切られている。このシールドシート10は、シールド材11の両面にフェライト材12が取り付けられている。尚、パスケース15の外壁は磁力線に影響を与えない材質(例えば樹脂材等)により構成される。
このようにパスケース15に2枚のICカードA、Bを重ねて収納する場合、2枚のICカードA、Bの間に本発明のシールドシート10を介在させ、一方から放射された磁力線が片面のICカードだけに到達するように構成するものである。即ち、本発明のパスケース15に2枚のICカードA、Bを収納した場合、動作させる方のICカードをアンテナ部9に近接する必要がある。これによりアンテナ部9に近接したICカードBとリーダライタ100とが交信し、反対側に収納されたICカードAとは交信しない。
図5はフェライト材の配置により変化する磁力線の動作を説明するための図である。図5(a)は適切なフェライト材の配置による磁力線の動作を説明する図であり、図5(b)は不適切なフェライト材の配置による磁力線の動作を説明する図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。まず図5(a)の動作について説明する。アンテナ部9から放射された磁力線16はICカードB200bに備えられた図示しないアンテナ20(図2参照)を貫通して磁力線16a、16bとしてフェライト材12aを通過する。フェライト材12aは磁性体で構成されているので、殆ど磁力線16a、16bは減衰しないで通過する。しかし、フェライト材12aはシールド材11より形状が小さいので、フェライト材12aを通過した磁力線16a、16bはシールド材11により減衰されてシールド材11の表側には到達しない。その結果、アンテナ部9から放射された磁力線はICカードB200bに備えられた図示しないアンテナ20のみを貫通するので、ICカードB200bとリーダライタ100との交信が可能となる。ここで、フェライト材12a、12bとシールド材11の各端面との距離yが大きいほどシールド効果が高くなることが分かる。しかし、距離yを大きくするとシールド効果は高くなるが、シールドシートの形状が大きくなってしまうので、全体のバランスを考慮して決定される。
次に図5(b)の動作について説明する。アンテナ部9から放射された磁力線16はICカードB200bに備えられた図示しないアンテナ20(図2参照)を貫通して磁力線16a、16bとしてフェライト材12dを通過する。フェライト材12dは磁性体で構成されているので、殆ど磁力線16a、16bは減衰しないで通過する。しかし、フェライト材12dとシールド材11は形状が同じなので、フェライト材12dを通過した磁力線16a、16bはフェライト材12dの端縁から放射して、シールド材11により遮蔽されることなく、表面のフェライト材12cを殆ど減衰されることなく通過してICカードA200aに備えられた図示しないアンテナ20を貫通する。その結果、アンテナ部9から放射された磁力線はICカードB200bとICカードA200aに備えられた図示しないアンテナ20の両方を貫通するので、ICカードB200bとリーダライタ100との交信が不安定となり、読み取りエラーが発生する虞がある。従って、本発明ではシールド材11より内側に端縁がくるようにフェライト材12a、12bを構成するものである。
図6はシールド材に対して非対称に配置したフェライト材の影響について説明する図である。実験結果からICカード200のチップ搭載部30周辺のフェライト材12の配置が異なると、シールド性能が異なることが明らかとなっている。例えば、図6(a)のようにシールド材11に対して左側に非対称にフェライト材12が配置されたシールドシート10aを備えたパスケースがあった場合、図6(b)のようにチップ搭載部30が左上にあるICカード200の左端縁をA、右端縁をBとして図6(c)のように右端縁Bを左側にして一方の収納部17に収納した場合は、ICカード200のチップ搭載部30は右下にくる。このときチップ搭載部30はフェライト材12に約半分重なる状態となる。一方、図6(d)のように左端縁Aを左側にして他方の収納部18に収納した場合は、ICカード200のチップ搭載部30は左上にくる。この結果、シールドシート10によるICカード200へのシールド効果は、ICカード200のシールド材11の面積を一定とした場合、ICカード200のチップ搭載部30周辺に施した場合がもっとも高いことが実験により判明しており、図6(c)の方が図6(d)に比べてチップ搭載部30の周辺に多くのシールド材11が施される結果、シールド効果が高くなる。
以上の通り本発明によれば、各フェライト材12a、12bの全ての端縁がシールド材11の全ての端縁の内側に収まるように構成したので、少ない面積のフェライト材で且つ磁力線遮蔽効果を高めたシールドシート10を実現することができる。
また、フェライト材12a、12bとシールド材11の各端縁同士が略等しい距離になるように互いに配置されるので、ICカード200の収納する向きを気にせずパスケース15に収納することができる。
また、シールド材11の材料としては反磁性材料である銅、鉄若しくはアルミニュウムを使用するので、比較的安価で且つ磁力線の減衰効果を高めることができる。
また、フェライト等の磁力線遮蔽部は透磁率が高く且つ磁力線の損失が少ない材質により構成するので、磁力線遮蔽効果を高めると共に、電波を効率よく供給することができる。
また、2枚のICカードの間に本発明のシールドシート10を介在させるので、同じパスケース15に2枚のICカードを重ねて収納しても読み取りエラーをなくすことができる。
また、本発明のパスケース15に2枚のICカードを収納した場合、動作させる方のICカードをアンテナ部9に近接するので、使用するICカードの向きを間違えることを防止できる。
一般的なICカード用リーダライタの構成を示すブロック図である。 ICカードの構成を示すブロック図である。 (a)は本発明の実施形態に係るシールドシートの構成を示す上面図、(b)はシールドシートの側面図である。 (a)はパスケースに収納した2枚のICカードをICカード読み取り部に近接した場合の動作を説明する図、(b)はパスケースを正面から見た図である。 (a)は適切なフェライト材の配置による磁力線の動作を説明する図、(b)は不適切なフェライト材の配置による磁力線の動作を説明する図である。 (a)は左右非対称なシールドシートの図、(b)はチップ搭載部との位置関係を表すICカードの図、(c)はICカードの右端縁Bを左側にして一方の収納部に収納した場合の図、(d)はICカードの左端縁Aを左側にして他方の収納部に収納した場合の図である。
符号の説明
9 アンテナ部、12a、12b フェライト材、10 シールドシート、11 シールド材、15 パスカード、17、18収納部、30 チップ搭載部、100 リーダライタ、200 ICカード

Claims (6)

  1. 完全導体又は反磁性体からなる磁力線減衰板と、該磁力線減衰板の表裏面に夫々取り付けられる磁性材料からなる磁力線遮蔽部と、を備え、
    前記磁力線減衰板の面積よりも前記磁力線遮蔽部の面積は小さく設定されており、
    前記各磁力線遮蔽部の全ての端縁が前記磁力線減衰板の全ての端縁の内側に収まるように構成したことを特徴とするシールドシート。
  2. 前記磁力線遮蔽部と前記磁力線減衰板の各端縁同士が略等しい距離だけ離間するように配置したことを特徴とする請求項1に記載のシールドシート。
  3. 前記磁力線減衰板は、銅、鉄若しくはアルミニュウムにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシールドシート。
  4. 前記磁力線遮蔽部は、透磁率が高く且つ磁力線の損失が少ない材質により構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のシールドシート。
  5. 2枚の非接触型情報記録媒体を重ねて収納する収納ケースであって、請求項1乃至4の何れか一項に記載のシールドシートと、前記非接触型情報記録媒体を夫々1枚ずつ収納する2つの収納部と、を備え、
    前記2つの収納部は前記シールドシートにより分離されていることを特徴とする収納ケース。
  6. 請求項5記載の収納ケースに収納した2枚の非接触型情報記録媒体に対する情報の読み書きをリーダライタにより行う場合、前記2枚の非接触型情報記録媒体の何れか一方の面を前記リーダライタのアンテナ部に近接することにより、当該面に対する情報の読み書きが行われることを特徴とするリーダライタ。
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