JP2007172207A - 電子ペーパーシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】電子ペーパーを配信情報の表示媒体として用い、情報の複製と配布を簡便に管理でき、かつ、電子ペーパーでの表示へのセキュリティ管理もできる情報配信システムとしての電子ペーパーシステムを得ること。
【解決手段】転送装置1Aと、電子ペーパーを表示媒体とし可搬型の表示装置2Aと、情報プログラム3がインストールされたPC4と、スキャナ6と、非接触ICカード7と、生体認証装置8とを備えている。PC4上の情報プログラム3は、転送装置1Aを通して非接触ICカード7や表示装置2AのID情報を認識し、認識したIDと用意した処理手順とに応じて、表示装置2Aに出力する情報の作成と管理とを行う。これによって、可搬性の高い表示装置2Aに情報を表示でき、さらに、画像入力と表示する画像や情報と、表示装置2Aとその表示情報とを総合的に管理できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、配信情報の表示媒体として電子ペーパーを利用した情報配信システムとしての電子ペーパーシステムに関するものである。
従来、例えばパーソナルコンピュータ(以下「PC」と記す)で作成・編集した画像を含む電子情報を可読性と可搬性の高い紙出力で見たい場合は、そのPCまたはネットワークに接続したプリンタに印刷指示して用紙上に画像を含む情報を形成し、個人利用に供している。
また、用紙上に画像の形態で存在している情報を個人用に利用する場合は、複写機でコピーする、もしくは、画像スキャナで読み取って電子情報化し、それをプリンタから用紙に印刷出力するなどを行って個人利用に供している。
しかしながら、情報をプリンタから用紙に出力し配布する場合、その情報が不要になると紙が廃棄されるので、資源をムダに浪費することになる。一方、PCで作成・編集した情報を可読・可搬の形態で利用するには、携帯可能なノート型PCを無線LANなどでネットワークシステムに接続し、液晶ディスプレイ等に表示させる形態があるが、可搬性が低く、また長時間見るには目が疲れるという問題がある。
そこで、用紙やPCのディスプレイ以外に情報を可読に表示する手段が、従来から種々提案されている(例えば、特許文献1,2)。そして、無制限のデータ複製に対処する方法も提案される(例えば、特許文献3)。
すなわち、(特許文献1)では、物流管理システム等で使用されているRFID(Radio Frequency IDentification:無線周波数識別システム)にデータ表示機能を付加する技術が開示されている。具体的には、RFIDは、タグ情報を記憶するメモリと、そのメモリに記憶されたタグ情報を無線で送受信する送受信回路と、前記メモリにおけるタグ情報の読み出し/書き込み、及び前記送受信回路の動作を制御する制御回路とを備えるが、(特許文献1)では、このRFIDにタグ情報を表示する表示部を備えたデータ表示機能付きRFIDが開示されている。
また、(特許文献2)では、デジタル放送における蓄積型データ放送サービスなどを利用して情報を提供するシステムとして、コンテンツ及び当該コンテンツに対応するコンテンツコードを受信する手段と、前記コンテンツ及び前記コンテンツコードを記憶する記憶手段と、コンテンツコードが記録されているペーパー状表示媒体からコンテンツコードを読み取るコード読取手段と、前記コード読取手段が読み取ったコンテンツコードに対応するコンテンツを前記記憶手段から取得し、前記ペーパー状表示媒体上に表示する制御手段とを備えた情報提供システムが開示されている。
また、(特許文献3)では、著作権の所有権を証明し、著作権侵害を識別し、隠されたメッセージを送信するために、データ中に透かし信号を分散させ、その透かし信号を視覚的に感知し難くするようにした電子透かし挿入方法が開示されている。
特開2002−236891号公報 特開2003−333001号公報 特開平9−191394号公報
しかしながら、上記(特許文献1)に開示された無電源の表示機能が付いた一体型のRFIDの場合、無線で供給される電力が小さいので、表示サイズを大きくできないという問題がある。
また、上記(特許文献2)に開示されたような情報提供システムでは、電子データとして装置に配布する場合は、無制限にデータを複製できるという危険性がある。その対策として上記(特許文献3)に開示されたような「電子透かし」を付加して複写の制限・制御を行うことは可能である。
しかし、電子透かし機能を付加すると、個々の表示装置として、その演算性能にノート型PCと同等の高性能な処理能力が必要になり、高価になる。一方、電子透かし機能を安価な処理性能の部品で実現しようとすると、その演算処理時間が長くなる。つまり、上記(特許文献2)に開示されたような情報提供システムでは、無制限のデータ複製に対処するには、性能・コストと処理時間という両立しないトレードオフの問題がある。
ところで、情報の表示媒体として、近年、紙による表示(ハードコピー)と液晶ディスプレイ等による電子表示(ソフトコピー)との中間に位置付けられる電子ペーパーが注目されている。この電子ペーパーは、目に疲労感を与えない光反射式で表示し、記録保持機能を備え低消費電力を特徴とし、可読・可搬性が高く情報管理が容易である。
そこで、情報配信システムの表示媒体として、この電子ペーパーを利用することが考えられる。しかし、電子ペーパーでは、その表示画像が無電力でも保持されるので、紙による表示と同様に電子ペーパーでの表示へのセキュリティ管理の問題がある。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、電子ペーパーを配信情報の表示媒体として用い、情報の複製と配布を簡便に管理でき、かつ、電子ペーパーでの表示へのセキュリティ管理もできる情報配信システムとしての電子ペーパーシステムを得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明にかかる電子ペーパーシステムは、表示媒体である電子ペーパーと、無線受信した認証情報の送信要求に応じて装置識別情報を無線送信し、無線受信した配信情報を前記電子ペーパーに記録して表示させる手段とを備える可搬型の表示装置と、無線受信した認証情報の送信要求に応じて個人識別情報を無線送信するICカードと、上位装置からの指示に従って前記表示装置及び前記ICカードに前記認証情報の送信要求を無線送信し、無線受信した前記装置識別情報及び前記個人識別情報を前記上位装置に伝達すること、前記上位装置から受け取った配信情報を前記表示装置に無線送信することを行う転送装置と、前記上位装置であって、管理している前記表示装置毎の装置識別情報及び前記ICカード毎の個人識別情報と前記転送装置に指示を出して取得した前記装置識別情報及び前記個人識別情報とを照合して認識し、認識した識別情報と予め用意している処理手順とに応じて前記転送装置を介して前記表示装置に配信する情報の作成と管理とを行う上位装置とを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、可搬性の高い表示装置に情報を表示でき、さらに、画像入力と表示する画像や情報と、表示装置とその表示情報とを総合的に管理できる。
この発明によれば、情報の複写や配布を特定の制約を付けながら手軽に行うことができ、かつ、無駄な紙出力の削減と紙では不可能であった出力情報のセキュリティ管理を実現できるという効果を奏する。
以下に図面を参照して、この発明にかかる電子ペーパーシステムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1による電子ペーパーシステムの構成を示すブロック図である。図1に示す実施の形態1による電子ペーパーシステムは、転送装置1Aと、電子ペーパーを表示媒体とし利用者が携行して用いる表示装置2Aと、情報プログラム3がインストールされた上位装置であるパーソナルコンピュータ(PC)4と、画像読取装置(スキャナ)6と、非接触ICカード7と、生体認証装置8とを備えている。なお、転送装置1Aと表示装置2Aとのうち少なくとも表示装置2Aは、1以上存在することができる。
この電子ペーパーシステムは、PC4に用意された情報を、転送装置1Aを経由して1つまたは複数の表示装置2Aに出力して電子ペーパーに表示させる情報配信システムであり、その際に、情報の複製と配布を簡便に管理でき、かつ、電子ペーパーでの表示へのセキュリティ管理もできるようにしたシステムである。
PC4には、ケーブル5aを介して転送装置1Aが接続され、ケーブル5bを介して生体認証装置8が接続され、ケーブル5cを介してスキャナ6が接続されている。また、転送装置1Aには、表示装置2A及び非接触ICカード7がそれぞれ無線接続される。なお、図1では、PC4とスキャナ6,転送装置1A及び生体認証装置8との接続手段としてケーブル5a,5b,5cを使用しているが、無線LANのような無線接続手段を用いることもできる。
非接触ICカード7は、転送装置1Aから受信した電磁波信号の情報(認証情報の送信要求)に基づき応答情報(個人識別情報)を電磁波信号として転送装置1Aに送信するRFID機能を備えている。
スキャナ6は、PC4の制御下に画像の読み取りを行う公知の装置であり、読み取った画像情報をPC4に与える。その際に、この実施の形態では、後述するように、画像読み取りのためにセットされた表示装置2Aの装置識別情報(タグ情報)を無線通信によって取得し、それをPC4に照会して当該表示装置2Aの表示属性を認識し、表示装置2Aから読み取った表示情報に対し表示属性に基づき加工等を施してPC4に伝達する機能を備えている。
生体認証装置8は、PC4の制御下に利用者の真偽判定を行う公知の装置、例えば指紋読取装置である。なお、生体認証装置8は、独立装置として示してあるが、PC4が生体認証機能を備える構成も採ることができる。
PC4の記憶部に格納される情報プログラム3は、PC4上で情報を制御管理するプログラムである。この情報プログラム3では、転送装置1Aから送られてくる表示装置2Aの情報を用いて、PC4の記憶部に事前に設定・登録された情報や処理手順により、多様なデータ処理やイベント操作を行う。また、情報プログラム3では、動作命令とスキャナ6から送られてくる画像情報とを転送装置1Aに送ることで、表示装置2Aへの表示を制御・管理する。また、この情報プログラム3では、生体認証装置8またはPC4が備える生体認証機能を用いた利用者の真偽判定を行う。
図2は、図1に示す転送装置1Aの構成例を示すブロック図である。転送装置1Aは、図2に示すように、RF変換回路(R/F)10と、CPU11と、記憶部(ROM/RAM)12と、PC4とのPCインタフェース回路(PC I/F)13aと、アンテナ駆動回路14aと、アンテナ15aと、蓄電池16と、ブザー駆動回路17と、ブザー18とを備えている。
PCインタフェース回路13aは、ここではUSB2.0仕様対応であるので、外部のAC電源を取り込んでDC電源に変換させるような電源回路が不要で、PC4に接続したUSBケーブルから電力の供給を受け、それを蓄電池16に蓄えることができる。各回路ブロックは、蓄電池16から直流電源パワー1Pの供給を受けて動作するようになっている。なお、電源回路は不要としたが、電源手段としてAC電源回路や電池を有する構成でもよいことは言うまでもない。
CPU11は、記憶部12に格納したプログラムに従って当該転送装置1Aの動作を制御する。すなわち、CPU11は、アンテナ駆動回路14aを駆動してアンテナ15aから非接触ICカード7に個人識別情報の送信を要求し、R/F10を通して受け取った非接触ICカード7の利用者ID等の利用者情報を記憶部12に格納する。CPU11は、PCインタフェース回路13aがPC4から受け取った個別データを受信・抽出し、取得した情報と電力とを電磁波信号に変換し、アンテナ駆動回路14aを駆動してアンテナ15aから表示装置2Aに送信させる。
また、CPU11は、R/F10を通して受け取ったアンテナ15aが受信した電磁波信号から表示装置を検知すると、その検知した表示装置の装置IDをPCインタフェース回路13aからPC4に送出する。また、CPU11は、図示しない操作部から入力される個別の装置IDを記憶部12に設定する。CPU11は、ブザー駆動回路17を制御してブザー18から警告音や操作音を出力することができる。
なお、ブザー駆動回路17及びブザー18は搭載しなくてもよい。また、記憶部12のRAMは、表示画面1枚分もしくは複数枚分の表示データを格納できる容量も有しているが、電力消費がほとんど無く長時間内容を保持できる不揮発性タイプのものが好ましい。
図3は、図1に示す表示装置2Aの構成例を示すブロック図である。表示装置2Aは、図3に示すように、表示を無電源で保持でき書き換えが可能な電子表示デバイスである電子ペーパー部200aと、転送装置1Aと電磁波信号の授受を行う通信用のアンテナ25を備えるIC回路部2CMと、各回路ブロックに直流電源パワー2Pを供給する蓄電池26とを備えている。
IC回路部2CMは、当該表示装置2Aの動作を制御するCPU21と、CPU21が実行する制御プログラムや実行過程で生成されるデータ、設定された装置IDなどを保持・記録する記憶部(ROM/RAM)22と、アンテナ25が受信した電磁波信号から情報を抽出しCPU21に与えるRF変換回路(R/F)23と、アンテナ25で受信した電磁波信号から電気エネルギーを抽出して直流電源パワー2Pに変換し、蓄電池26に蓄えるAC/DC変換回路24aと、CPU21の制御下に該CPU21から受け取った受信情報を電子ペーパー部200aの記録表示部27Bに記録し情報や画像の表示制御を行う記録制御回路28とを備えている。
IC回路部2CMは、記録制御回路28を除いた構成が一般に用いられているRFIDと同様の回路構成であり、記録制御回路28を含めても極めて小型のIC(集積回路)で実現できる。但し、この実施の形態によるIC回路部2CMは、一般のRFIDチップに比べるとはるかに大きな電力を消費する電子ペーパー部200aへの書き込みのための記録制御回路28が搭載されているので、電力を受電するアンテナ25とそのエネルギーを変換するAC/DC変換回路24aと蓄電池26の基本仕様は大きく異なっている。
この実施の形態では、例えば、1MHzの周波数の電磁波を効率的に受信し、アンテナ25で取り出した低いAC電圧から25VのDC電圧に昇圧変換し、その電力を電気2重層コンデンサからなるキャパシタを蓄電池26として利用している。
なお、蓄電池26には、安定した電圧を取り出すための制御回路を内蔵させてもよい。また、AC/DC変換回路24a及び蓄電池26の代わりに、乾電池や燃料電池のような交換や補充する方式の電源によって構成してもよい。
次に、図4は、表示装置2Aが備える電子ペーパー部200aの構成と動作を説明する図である。(a)は記録表示部27Bの構成を示す平面図であり、(b)は(a)に示すA−A’線断面図であり、(c)は画素駆動回路の構成図である。
図4(a)に示すように、記録表示部27Bは、電子ペーパー部200a内の所定領域に設けられるが、行列方向に配置される複数の画素電極27BSと、各列の画素電極群を列毎に駆動する縦方向駆動回路28Cと、各行の画素電極群を行毎に駆動する横方向駆動回路28Rとを備えている。各画素電極27BSには、スイッチング素子27BTが設けられている。図4(c)に示すように、スイッチング素子27BTのゲート電極には横方向駆動回路28Rの出力ライン(ゲートライン27R)が接続され、ソース電極には縦方向駆動回路28Cの出力ライン(ソースライン27C)が接続され、ドレイン電極に画素電極27BSが接続されている。これによって、行列方向に配置される複数の画素電極27BSが個別にマトリックス駆動される。
さて、図4(b)に示すように、電子ペーパー部200aは、光透過性シート200S1,200S2とを所定の間隔を挟んで対向配置し、両シート間に電子インク機能を有するマイクロカプセル200Mの複数個が非導電性バインダー200Tによって両シートに接合するように充填されている。表示面側の光透過性シート200S1の内面(マイクロカプセル200Mとの接合面)には、面全体を覆うように透明電極201Sが設けられている。一方、背面側の光透過性シート200S2の内面(マイクロカプセル200Mとの接合面)には、複数の画素電極27BSが設けられている。
各マイクロカプセル200Mには、複数の粒子200K,200W及び染色された透明の懸濁流体200Lが充填されている。黒色で示すプラス帯電粒子200Kはプラス(+)に帯電し、白色で示すマイナス帯電粒子200Wはマイナス(−)に帯電しているが、それぞれ、異なる光学的反射特性を有し、さらに、対照的な電気泳動移極性を有し、印加される電界に応じて透明の懸濁流体200L中を移動する。
この構成によって電子ペーパー部200a内の記録表示部27Bでは、ある画素電極27BSが駆動され、その画素電極27BSと透明電極201Sとの間に電界が発生すると、そこに位置しているマイクロカプセル200M内で帯電粒子の移動が行われ、画像や情報の表示が行われる。
なお、図4では、電子ペーパー部200aの両面を透明な光透過性シート200S1,200S2で被覆するとしたが、背面側は不透過のシートや、金属シートおよび絶縁膜による構成であってもよい。さらに、電子ペーパー部200aとして、黒色ではない着色した粒子を充填し、異なる複数色に電気泳動表示できるマイクロカプセルを用い、1つの画素電極上に1色のマイクロカプセルを配置してカラー表示ができる電子ペーパーを用いてもよい。
要するに、表示装置2Aに用いる電子ペーパーは、所定のギャップを挟んで対向する少なくとも一方が光透過する2枚のシートと、このシートの間に光学的反射濃度や色の異なる1種類もしくは複数の帯電性微粒子を内包させた現像剤を充填し、この現像剤に電界もしくは磁界を印加することで、微粒子をシート内で移動させ、光学的反射濃度や色を変化させる電気泳動方式や磁気泳動方式のものである。
但し、これ以外にも電子ペーパーとして公知の技術手段、例えば、ツイスティングボール、相安定液晶、CN液晶、トナーディスプレイ、電子粉流体などの方式による表示デバイスも利用できる。
また、図4では、縦方向駆動回路28Cと横方向駆動回路28Rとは、記録制御回路28と分離しているが、IC回路部2CMに組み込んで一体型としてもよい。さらに、図4では、1つの画素電極27BSに1つのスイッチング素子27BTを設けたが、電源ラインと複数のスイッチング素子を設けてアクティブマトリックス駆動の構成にしてもよい。
次に、図5は、図1に示すPC14が実行する情報プログラム3による各動作モードの関係を説明する状態遷移図である。図5に示すように、情報プログラム3が実現する動作モードは、処理動作モードS30と、情報登録動作モードS31と、出力設定動作モードS32と、セキュリティ管理動作モードS40とで構成されている。通常、情報プログラム3では、各動作モードにて各イベントの発生を待機しており、イベントが発生した場合に対応する動作モードを実行する。
処理動作モードS30では、利用者が情報プログラム3のメニュー画面をアクセスするのを待機し、アクセスを検出するとそのアクセス内容に応じた動作モード(情報登録動作モードS31、出力設定動作モードS32、セキュリティ管理動作モードS40)間で遷移し、転送条件が整うと転送装置1Aへの画像出力を実行する。
情報登録動作モードS31では、利用者に情報登録管理デーブル(図6)、利用者登録管理デーブル(図7)、装置登録管理デーブル(図8)を提示して、表示装置2Aで表示させるための画像や文字などの表示情報や利用者についての個別の属性情報、さらに、表示装置2Aを管理するための個別情報などを記入させ、PC4に登録する。その過程で必要に応じて動作モード(処理動作モードS30、出力設定動作モードS32、セキュリティ管理動作モードS40)間で遷移する。
ここで、表示情報とは、スキャナ6にてデータ化された画像情報やアプリケーションソフトで作成されたテキスト、図、グラフ、写真等で構成されたドキュメント情報である。また、利用者とは、情報を見る側の人や情報を管理・提供する側の人などを示し、複数人による利用形態も想定している。すなわち、複数の利用者を識別管理するために、氏名や会社内における地位や権限、年齢やセキュリティ管理のためのパスワードや生体認証情報やICカードなどを用いて様々な個人情報を登録管理するようにしている。これによって多様化した利便性の提供が可能となる。
出力設定動作モードS32では、利用者に情報出力管理デーブル(図9)を提示して、表示装置2Aに表示出力させる情報の管理に必要な事項を記入させ、PC4に登録する。その過程で必要に応じて動作モード(処理動作モードS30、情報登録動作モードS31、セキュリティ管理動作モードS40)間で遷移する。
セキュリティ管理動作モードS40では、セキュリティ管理を起動したイベント(処理動作モードS30、情報登録動作モードS31、出力設定動作モードS32)に従って規定の処理(図10参照)を行い、終了すると元のイベント(処理動作モードS30、情報登録動作モードS31、出力設定動作モードS32)に戻る。
上記した情報プログラム3が用意しているテーブル(図6〜図9)は次のようになっている。図6は、情報登録管理デーブルの構成例を示す図である。図7は、利用者登録管理デーブルの構成例を示す図である。図8は、装置登録管理デーブルの構成例を示す図である。図9は、情報出力管理デーブルの構成例を示す図である。
図6に示す情報登録管理デーブルT1は、情報登録動作モードS31において表示装置2Aに出力する情報を登録するためのテーブルであり、例えば情報名称T10と情報属性T11と管理属性T12とで構成されている。情報プログラム3は、この情報登録管理デーブルT1を資料毎に用意している。
情報名称T10には、処理する情報のファイル名やPC4における一連の処理手順を記載している実行ファイル名を登録する。図6では、資料1のドキュメント名が記録されている。情報属性T11には、資料1を登録した登録者氏名、その登録日時、資料1の管理区分、分類やセキュリティ管理の面で内容からランク別けされた情報レベルなどを登録する。管理属性T12には、持ち出し可能範囲やこの情報を管理する期限を登録する。
図7に示す利用者登録管理デーブルT2は、情報登録動作モードS31において利用者に関する情報を登録するためのテーブルであり、例えば利用者氏名T20と管理属性T21とで構成されている。管理属性T21には、利用者の認証用ICカード番号、所属グループと、利用者が使用している座席の位置を示す座席配置と、利用者が見ることのできる最大の情報レベル、情報の種類を示すための情報管理区分、情報分類などを登録する。なお、個人認証のためのデータは、情報プログラム3を図示していない基幹システムと連携させて、個人名に基づきそのデータを取得して自動登録させるとよい。
図8に示す装置登録管理デーブルT3は、情報登録動作モードS31において使用する装置を登録管理するためのテーブルであり、例えば装置毎の管理属性T30で構成されている。管理属性T30には、基本な項目として、装置の種類と装置のIDと登録日とを登録するが、装置の種類によって設置位置や管理者を登録する。図8では、装置の種類が転送装置1Aの場合は設置位置情報を登録し、表示装置2Aの場合はその装置の管理者を登録している。
図9に示す情報出力管理デーブルT4は、出力設定動作モードS32において表示装置2Aに出力するための設定を行うテーブルであり、例えば指示属性T41と情報属性T42と出力属性T43と管理属性T44と履歴情報T45とで構成されている。図9では、「出力1」の出力設定例として「資料1」の出力指示を登録した例が示されている。
指示属性T41には、表示装置2Aへの出力指示に関する情報として、出力者氏名と、その人の社員番号などの管理番号と、出力者に所有させているICカードのIDと、出力指示を行った日時情報とを登録する。図9では、H100121498の管理番号を有する松下電紙さんが2005年5月25日の11:25に出力を指示し、この人のICカードIDがp5であるという情報が登録されている。
情報属性T42には、出力させる情報名称と情報加工の指示とその情報管理区分とを登録する。図9に示す例では、出力させる情報名称は、「資料1」となっている。情報加工の指示は、「なし」となっている。情報管理区分は、社内秘密資料となっている。
ここで、「情報加工の指示」とは、次のような内容である。すなわち、表示させたい情報は、表示装置2Aを所有する利用者やPC4にて認証した利用者の個人情報に従い予め用意していた処理手順により登録されている情報を加工して用意することが可能である。このときに用いる手順を指定するのが「情報加工の指示」である。この「情報加工の指示」によって、例えば、登録情報の一部のみを表示させたり、複数の情報を合わせたり、表示できる期間を限定させたりといった様々な情報加工処理が可能である。
出力属性T43には、情報閲覧者の指定情報として資料1を見ることができる情報閲覧者のICカードID、利用できる転送装置のID、表示できる装置を限定するための出力表示可能装置ID、表示に関する時間的制約として表示装置で連続して表示できる時間、表示装置での表示を許可する期日の情報などを登録する。
図9に示す例では、情報閲覧者の指定からその人を認証させるICカードのID情報が2名分のp1とp5が登録され、使用できる転送装置のIDがm1で、表示できる表示装置のIDがn1〜n10の10台に制限されている。また、表示装置における1回の連続表示時間が20分に制限されており、表示できる最終期限が2005年6月7日の12:00に設定されている。
管理属性T44には、出力表示させる資料1に対する持ち出し範囲とその違反処置に関する情報とを登録する。図9に示す例では、持ち出し範囲1としてZ2031(部屋1のみ)が登録され、その違反処置aとしてブザー鳴動が登録されている。また、持ち出し範囲2としてZ2030(ビルBの3階フロア内)が登録され、その違反処置bとして表示情報消去が登録されている。
履歴情報T45には、表示の開始日時及び終了日時と閲覧者と表示装置IDとが関連づけて登録される。
以下、上記のように、情報登録動作モードS31及び出力設定動作モードS32において情報登録されている資料1の情報を、PC4に接続されているID=m1の転送装置1Aを経由してID=n1の表示装置2Aに出力する例を用いて、セキュリティ管理動作モードS40と処理動作モードS30とにおける動作について説明する。
図5に示したように、情報登録動作モードS31と出力設定動作モードS32とにおいては、必要に応じてセキュリティ管理動作モードS40と処理動作モードS30とに遷移する。また、処理動作モードS30においても必要に応じてセキュリティ管理動作モードS40に遷移する。したがって、まず、図10〜図12を参照してセキュリティ管理動作モードS40の内容を説明する。その後に、図13〜図14を参照して処理動作モードS30での出力処理の内容を説明する。
図10は、セキュリティ管理動作モードS40の全体内容を概説するフローチャートである。図10において、セキュリティ管理動作モードS40では、セキュリティ管理を起動したイベントに従った規定の処理を行い、終了すると元のイベントに戻るが、かかるイベントは、まず、情報登録動作モードS31あるいは出力設定動作モードS32にて発生し、その後に、処理動作モードS30にて発生する。
そこで、セキュリティ管理動作モードS40では、まず、セキュリティ管理を起動したイベントが、情報登録動作モードS31であるか否か(ステップS41)、出力設定動作モードS32であるか否か(ステップS42)を調べる。
その結果、セキュリティ管理を起動したイベントが情報登録動作モードS31である場合(ステップS41:Yes)、または、出力設定動作モードS32である場合(ステップS42:Yes)は、PCを操作する者が利用可能な人であるか否かを確認する処理を行う(ステップS40a)。
このPC操作者管理処理(ステップS40a)では、PC4に接続されている生体認証装置8、例えば指紋読取り装置によって利用者の認証情報を取得し、情報プログラム3に事前に登録されている利用者か否かを確認する認証情報と照合して認識し、認識した結果を元の動作モードが利用できるように記録して元の動作モードに復帰する。なお、生体認証装置8は既知であるので、その詳細説明は省略する。元の動作モードでは、以上のように認識された結果を、先に認識された操作者情報を情報登録動作モードS31や出力設定動作モードS32での処理にて利用することで、例えば、事前に設定されている権限によって情報登録の禁止や制限を行うことや、出力設定の実施管理を行うといったことが可能となる。
以上のようにPC4の操作者の認識が終了すると、次に、処理動作モードS30における情報出力要求があるか否か(ステップ43)を調べる。その結果、情報出力要求がある場合(ステップS43:Yes)は、表示装置の利用者を確認する処理を行う(ステップS40b)。この表示装置利用者管理(ステップS40b)は、具体的には、図11に示す手順で行われる。
その後、処理動作モードS30において登録時間の処理要求があるか否か(ステップS44)を調べる。この登録時間の処理要求があるか否かの判断処理(ステップS44)では、PC4が管理する時刻情報が、出力設定動作モードS32において情報出力管理テーブルT4に登録された表示可能期限の日時に達したか否かを調べる。これに該当する日時設定を有する出力設定がある場合(ステップS44:Yes)は、表示情報時間管理(ステップS40c)に移行し、指定の処理を起動させる。例えば、該当した出力指定において、その指定した表示装置の表示内容がクリアされたか否かを確認する処理を行って情報セキュリティを厳重に管理することが可能となる。この表示情報時間管理(ステップS40c)の詳細は、処理動作モードS30での出力処理を説明する図13に示す手順の処理過程で説明する。
図11は、図10に示す表示装置利用者管理処理の内容を説明するフローチャートである。また、図12は、図11に示す情報D10の構成例を示す図である。
図9にて示した出力1の出力設定では、出力属性T43の情報閲覧者ICカードIDの指定にて情報閲覧者をp1とp5の二人に限定している。すなわち、複数存在する非接触ICカード7の中でその二人を確認するため、表示情報を出力する前に図10に示す表示装置利用者管理(ステップS40b)の処理が図11に示す手順で行われる。図11では、PC4上の情報プログラム3での表示装置利用者管理(ステップS40b)の処理(ステップS46〜ステップS49)と、利用可能転送装置ID=m1の転送装置1Aでの処理(ステップS50〜ステップS57)と、情報閲覧者ICカードID=p1の非接触ICカード7での処理(ステップS61〜ステップS66)と、PC4に接続される外部記憶装置4Mとが示されている。
図11において、まず、PC4では、表示装置利用者管理(ステップS40b)が起動すると、情報プログラム3が管理している利用可能転送装置ID=m1の転送装置1Aに対してICカード検出指令を指令情報D10として送信し(ステップS46)、応答信号(情報D13)の受信を待機する(ステップS47)。指令情報D10は、例えば図12に示すように、ICカード検出の動作指令と、指令先を示す転送装置IDとICカードに関する詳細を設定する指令付属情報とで構成される。
転送装置1Aでは、待機状態(ステップS50)にあるときにPC4からICカード検出の指令情報D10を受信すると、指令受信処理(ステップS51)に移り、指令情報D10に含まれる転送装置ID情報を確認し、指令情報D10でのID(=m1)が転送装置1AのIDと一致しない場合は、待機状態(ステップS50)に戻るが、一致する場合には、非接触ICカード7に向けて対応する応答要求(今の例ではリクエストコマンド)である情報D11を無線送信する(ステップS52)。
例えば、非接触ICカード7がISO14443に対応するICカードである場合、転送装置1Aでは、一定時間の間、アンテナ駆動回路14aによりアンテナ15aを駆動し、一定期間継続する無変調電磁波信号に応答要求(今の例ではリクエストコマンド)を乗せた電磁波信号を後続させた情報D11を出力する(ステップS52)。
そして、転送装置1Aでは、非接触ICカード7から応答信号である情報D12を受信すると(ステップS53)、その情報D12の内容が衝突確認処理に関する場合は、衝突処理(ステップS54)及び応答送出処理(ステップS55)を行って指令受信処理(ステップS51)に戻り、要求送出処理(ステップS52)〜応答送出処理(ステップS55)〜指令受信処理(ステップS51)のループ処理を、非接触ICカード7から受信した情報D12の内容から、非接触ICカード7が衝突していないことを検出できるまで繰り返す。このループ処理の過程で応答送出処理(ステップS55)にてPC4に送出される情報D13の内容は「ICカード未検出」である。なお、非接触ICカード7が一枚であるときは、このループ処理は行われない。
複数の非接触ICカード7では、それぞれ、電源オフ状態(ステップS60)において、この情報D11の一定期間継続する無変調電磁波信号を受信して電力を発生させ動作可能の状態になり(ステップS61)、後続して受信される電磁波信号に乗っている応答要求を解読する。
そして、応答要求は、今の例ではリクエストコマンドであるので、衝突を防止する衝突処理(ステップS64)及びその処理結果を情報D12として転送装置1に無線送信する応答送出処理(ステップS65)を行って電磁波受信処理(ステップS61)に戻り、要求受信処理(ステップS63)〜衝突処理(ステップS64)〜応答送出処理(ステップS65)〜電磁波受信処理(ステップS61)のループ処理を、転送装置1Aから無線受信する情報D11の内容が「リクエストコマンド」である間繰り返す。なお、非接触ICカード7が一枚であるときは、このループ処理は行われない。
このように複数のICカードが存在している場合は、非接触ICカード7での上記したループ処理と、転送装置1Aでの上記したループ処理とによって、非接触ICカード7での衝突位置を検出し、固有番号を一致させるように衝突を回避させる。これは、例えばJIS X6322−3と6322−4で規定されている手順と同様である。
転送装置1Aでは、上記したループ処理における応答受信処理(ステップS53)において、非接触ICカード7に向けて無線送信したリクエストコマンドである情報D11に対する応答情報D12から「非接触ICカード7が衝突していない」ことを検出すると、上記したループ処理を終了し、要求送出処理(ステップS52)において、非接触ICカード7に対し、セレクトコマンドを情報D11として無線送信する。
これに対し非接触ICカード7では、要求受信処理(ステップS63)にて情報D11の内容「セレクトコマンド」を解読すると、上記したループ処理を終了し、応答送出処理(ステップS65)において、選択了解信号を内容とする情報D12を転送装置1Aに無線送信する。その後、非接触ICカード7では、固有のID情報(今の例では、特定できた情報閲覧者ICカードID=p1)を情報D14として転送装置1Aに無線送信し(ステップS66)、待機状態に戻る(ステップS62)。
転送装置1Aでは、応答受信処理(ステップS53)において、非接触ICカード7に向けて無線送信したセレクトコマンドである情報D11に対する応答情報D12として選択了解信号を受信すると、応答送出処理(ステップS55)にてPC4に「ICカード検出可能」を内容とする情報D13を送出する。その後、転送装置1Aでは、非接触ICカード7から固有のID情報を受信すると(ステップS56)、それを情報D15としてPC4に送出し(ステップS57)、待機状態に戻る(ステップS50)。
PC4では、応答確認処理(ステップS47)にて「ICカード検出可能」を内容とする情報D13を受信し、その後、ICカード検出処理(ステップS48)にて、転送装置1Aからの情報D15から非接触ICカード7のID情報を取得すると、結果記録処理(ステップS49)にて、そのID情報と受信時刻などの結果を例えばPC4の外部記憶装置4Mに記録し、一つの利用者の認識管理処理を完了する。
なお、図11に示した例では、PC4からの指令で転送装置1Aが非接触ICカード7のIDを読み込む処理を行っているが、待機状態に非接触ICカード7のIDを読み込む処理を間欠的に頻繁に実行させ、ICカードの認識結果をPC4に応答送出させることも可能である。
次に、図13は、処理動作モードS30における出力処理の内容を説明するフローチャートである。また、図14は、図13に示す情報D4の構成例を示す図である。図13では、PC4上に情報プログラム3が実現する情報登録動作モードS31と出力設定動作モードS32と処理動作モードS30との関係及び処理動作モードS30での出力処理(ステップS34〜ステップS38)と、PC4に接続される外部記憶装置4Mと、利用可能転送装置ID=m1の転送装置1Aでの処理(ステップS10〜ステップS17)と、表示装置ID=n1の表示装置2Aでの処理(ステップS21〜ステップS27)とが示されている。
情報プログラム3は、以上のように出力1での閲覧者のICカードが確認できると、次に処理動作モードS30における転送装置1Aへの画像出力処理に移行する。すなわち、情報プログラム3は、認識したICカードのIDから情報閲覧者を特定し、情報出力管理テーブルを全て調べ、該当する出力指定を探し、情報出力指示を見つけると、図13に示す手順で出力処理を実行する。
転送装置1Aは、電源が供給され動作を開始すると、通常は、待機状態(ステップS10)と、ID送出処理(ステップS11)と、表示装置検出処理(ステップS12)との各処理動作を定期的に繰り返している。ID送出処理(ステップS11)では、個別IDを含めた情報D1を乗せた電磁波信号としてアンテナ15aから表示装置2Aに無線送信する。つまり、ID送出処理(ステップS11)では、表示装置2AへのID送出処理と電磁波供給処理とを行っている。
表示装置2Aは、利用者が所持して転送装置1Aに近づき、個別IDを含めた情報D1を乗せた電磁波信号を受信(ステップS21)できる距離内に位置すると、その電磁波エネルギーを電力として、表示装置2Aの持つ個別IDを含んだ情報D2を転送装置1Aに無線送信し(ステップS22)、並行して蓄電池26にエネルギー充電を行う(ステップS23)。その後、指令受信処理(ステップS24)にて転送装置1Aから指令(情報D5)を無線受信するのを、ID送出処理(ステップS22)と充電動作(ステップS23)と繰り返しながら待っている。
この待機過程で、蓄電池26がフル充電された場合は、充電動作(ステップS23)は省略される。また、ID送出処理(ステップS22)では、複数の表示装置が存在する場合における同時タイミングによるID送出の衝突を回避するために、電磁波受信(ステップS21)をトリガとして乱数によるID送出タイミングの設定を行い、同時出力の確率が下がるような手段を講じてもよい。
転送装置1Aは、ID送出処理(ステップS11)後に表示装置2Aから情報D2を無線受信すると、表示装置検出処理(ステップS12)にて、情報D2から表示装置2Aの個別IDを検出し、検出した表示装置2Aの個別IDに転送装置1AのID(m1)を含めた情報D3をPC4に送信する。
PC4では、情報出力の処理に入ると、装置検出処理(ステップS34)にて、表示装置検出を待機する。装置検出処理(ステップS34)では、転送装置1Aから情報D3を受け取ると、それに含まれる表示装置2Aの個別IDから、転送装置1Aが検出した表示装置2Aが予め出力設定動作モードS32にて設定されている単数もしくは複数の出力設定の個別情報から出力指定した表示装置であることを確認する。併せて、転送装置1Aが検出した表示装置2Aが指定の出力条件を満足していることを確認する。
次の情報処理(ステップS35)では、予め出力設定動作モードS32にて出力設定されている情報出力管理テーブルT4に登録された出力設定情報に従い、情報処理を行う。今の例では、情報出力管理テーブルT4には、資料1を加工なしの処理によりID=n1〜n10の表示装置2Aに出力することが出力設定で記録されている。したがって、情報処理(ステップS35)では、転送装置1Aが検出した表示装置2AのID情報(n1)を受け取ると、PC4内の記憶部もしくはPC4の外部記憶装置4Mに保存されている資料1の情報から表示装置2Aの電子ペーパー表示部に表示できるサイズの画像情報に解像度変換処理を施す。但し、出力設定動作モードS32にて登録させた内容に、対応する閲覧者と表示装置のIDにおいて、何も処理を指令すべき設定がない場合は、当該処理動作モードS30は、イベント待ち状態に遷移する。
次の指令出力処理(ステップS36)では、情報処理(ステップS35)での処理された画像情報の出力指令を情報D4として、ID=n1の表示装置2Aを検出しているID=mの転送装置1Aに送信する。情報D4には、例えば図14に示すように、指令情報として、装置動作を指示する情報である「動作指令(今の例では画像表示の指示)」、指令先を示す「転送装置ID」、「表示装置ID」、動作指令に関する詳細を設定する「指令付属情報」、転送する「画像データ(今の例では資料1の画像データ)」等で構成されている。なお、「指令付属情報」には、画像表示動作における付属動作設定として、連続表示可能期間や表示可能期限等の指令付属情報が含まれている。また、「表示装置ID」には、直前に検出されたID=n1が設定される。
転送装置1Aでは、指令受信処理(ステップS13)において、PC4からの指令情報D4を受信すると、その指令情報D4を次のように処理する。すなわち、転送装置1AはID=n1の表示装置2Aが自転送装置1Aの受信可能範囲内に位置しているか否かを検出し把握しているので、指令受信処理(ステップS13)では、その把握結果に基づき、表示装置2Aがその受信可能範囲内に位置している場合は、指令処理と判断し指令処理内の画像送信処理(ステップS14)を起動する一方、指定の表示装置2Aが検出できない場合は、検出できるまでID送出処理(ステップS11)と表示装置検出処理(ステップS12)とを繰り返しながら待機する。
今の例では出力指令は、ID=n1の表示装置2Aへの資料1の画像出力であるので、画像送信処理(ステップS14)にて、指令受信処理(ステップS13)から受け取ったID=n1の表示装置2Aへの出力であることを示す指令情報と、資料1の画像情報と指令付属情報とを情報D5としてアンテナ15aから無線送信し、完了待ち状態(ステップS15)となる。
情報D5を無線受信した表示装置2Aでは、指令受信処理(ステップS24)にて、自表示装置2Aへの画像出力指令であることを認識すると、一緒に送られてくる資料1の画像情報を記憶部22に格納する。そして、表示描画処理(ステップS25)にて、受信した画像データから生成した画像を電子ペーパー部200aの記録表示部27Bに書込む。表示描画処理(ステップS25)にて、受信したすべての画像情報から記録表示部27Bへの画像の書込みが完了すると、完了送信処理(ステップS26)にて、指令情報やID情報とともに指令処理完了の情報D6を転送装置1Aに無線送信し、転送装置1Aからの応答信号(情報D7)の受信を待つ応答待ち状態(ステップS27)になる。
転送装置1Aでは、完了待ち状態(ステップS15)において、表示装置2Aからの指令処理完了の情報D6を受信すると、応答信号(情報D7)をアンテナ15aから無線送信し、併せて、完了送信処理(ステップS16)にて、指令完了情報D8をPC4に送信し、PC4からの応答信号(情報D9)を待ち(ステップS17)、PC4から応答信号(情報D9)があると、待機状態(ステップS10)となる。
PC4では、指令出力処理(ステップS36)の後は、完了待ち(ステップS37)にて、転送装置1Aからの指令完了情報D8の受信を待っており、指令完了情報D8を確認すると、応答信号(情報D9)を転送装置1Aに送信し、処理記録(ステップS38)を行う。処理記録(ステップS38)では、指定の処理の一部が完了したことを履歴としてPC4内の記憶部、または、PC4に接続された外部記憶装置4Mに記録する。例えば、表示装置2AのIDや転送装置1AのID、閲覧者のICカードID、時間のログ情報などを記録する。
なお、完了送信処理(ステップS26)と完了待ち(ステップS15)と完了送信処理(ステップS16)とでは、指令完了情報のD6とD8の出力としたが、指令の途中経過処理情報を転送装置1AとPC4とに処理が完了するまで数回、送信することもできる。
ここで、図10に示した表示情報時間管理(ステップS40c)について説明する。表示情報時間管理(ステップS40c)では、設定時間に該当する表示情報の時間管理設定値にしたがって、例えば、表示可能期間が2005年6月7日12:00までの場合は、この時刻になるとID=m1の表示装置2Aは、資料1の表示を全て一定の絵柄、もしくは別の初期画像に変更する(以下、本表示画像の変更動作を全クリアと記す)。同時に、PC4のモニタ画面上には、この処理についての情報を表示する。例えば、「ID=m1表示装置の情報を非表示にしてください。」のように表示し、利用者に警告する。
なお、さらに情報管理を強化するために、転送装置1AにID=m1の表示装置2Aを認識させるよう利用者に要求し、表示装置2Aから表示情報(資料1)が全クリアさせていることの情報を転送装置経由でPC4が状態確認を行うようにすることも可能である。
以上のように、この実施の形態1による電子ペーパーシステムによれば、PC上の情報プログラムの制御下に、転送装置が単数もしくは複数の表示装置と非接触で通信し、表示装置や情報閲覧者のICカードを検知し、情報プログラムにて表示装置と閲覧者やPC操作者をID認識することで、個体識別情報に基づいて、事前に設定・登録された情報や処理手順から多様なデータ処理が行えるとともに、任意の転送装置に画像情報と動作命令とを送り、所望する表示装置への情報表示を制御・管理することができる。
したがって、出力設定をした後は、表示装置を転送装置に近づけるだけで、任意の表示装置に所望の情報を表示できるので、情報のセキュリティ管理が可能な従来にないプリンティングソリューション環境を提供できる。
また、電子ペーパーは、繰り返し書込みと消去が可能であるので、作成資料の試し出力などで無駄にしていた紙資源の削減目的に利用できる。
さらに、表示装置に蓄電池の充電残量検出手段を設け、残量がある一定値以下になると表示を全クリアさせることで、表示装置に表示中の情報が表示可能期限になっても、電池残量不足で全クリアが完了できないということを防止し、情報セキュリティの管理品質が向上できる。
また、電子ペーパーの記録表示部の一部、もしくは、別に設けた専用の表示部にその残量検出結果や転送装置との通信接続状態や受電感度などのステータス情報を表示させることができる。
かかる構成によれば、表示装置の利用において、表示書換えのページ数や速度予測、さらに、転送装置との通信状況を把握でき、表示装置の利用位置の確認や携帯時の利用性向上が可能となる。
なお、この実施の形態1では、情報処理として資料1の情報から電子ペーパーに表示できるサイズの画像情報へ処理する例を示したが、利用者の属性から資料1の一部のみを表示する画像情報として処理させることや、別の情報を資料1に付加させて画像情報として処理させるなど、多様な情報処理をさせることで、利用者への注意喚起・再確認・情報の要約による効率化・宣伝効果などの様々な利便性を実現できる。
(実施の形態2)
図15は、この発明の実施の形態2による電子ペーパーシステムの構成を示すブロック図である。なお、図15では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
図15に示すように、この実施の形態2による電子ペーパーシステムでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、表示装置2Aに代えた表示装置2Bが設けられ、この表示装置2Bに無線接続される電子ペン9が追加されている。
図16は、表示装置2Bの構成例を示すブロック図である。図16に示すように、表示装置2Bでは、図3に示した表示装置2Aにおいて、IC回路部2CMが設けられる制御回路側にペン回路29が追加され、電子ペーパー部200a側にセンサ板25Tが追加されている。
図17は、電子ペン9と表示装置2Bに設けたセンサ板25T及びペン回路29との関係を説明する図である。図17において、電子ペン9は、送信用コイル9Lと発振回路及び電源を内蔵するコイル交流駆動回路9Dと図示していない操作ボタンとを備えている。コイル交流駆動回路9Dは、操作ボタンの操作に応答して発振回路から送信用コイル9Lに交番電流を供給し、交番磁界Jを発生させる。
センサ板25Tは、電子ペーパー部200aの背面に配置されている。センサ板25Tの板面には、複数の長方形のアンテナコイル25Lが、図17では配置面内のX軸方向のみを示すが、直交するX軸方向とY軸方向に対して平行に配置されている。なお、アンテナコイル25Lの巻き数は、1回巻きまたは数回巻き程度である。
ペン回路29は、複数のアンテナコイル25Lが個別に接続される切替スイッチ29SWと、切替スイッチ29SWが切替選択した1つのアンテナコイル25Lに誘起される電圧値や電流値から最大値を示すアンテナコイル25Lを検出する受信回路29REと、図示してないが切替スイッチ29SWにX軸方向とY軸方向に配置される全てのアンテナコイル25Lを順に選択させるスキャン回路とを備えている。
ペン回路29では、この構成により、センサ板25T上のX軸とY軸に配置された全てのアンテナコイル25Lのうち、電子ペン9からの交番磁界Jによって最大値を出力するアンテナコイル25Lを検出することができ、記録表示部27Bの面内における電子ペン9の位置が検出できる。つまり、記録表示部27Bに手書きの文字や図形を表示することができる。
ここで、ペン回路29に交流駆動回路を設け、切替スイッチ29SWを介してアンテナコイル25Lの全部または一部に一定期間交流電流を供給し、交流磁界を発生させ得るように構成することができる。また、電子ペン9でも、送信用コイル9Lから情報を送信する構成をコイル交流駆動回路9Dに設けることができる。
したがって、表示装置2Bでは、IC回路部2CMが設けられる制御回路側に、ペン回路29が制御するアンテナコイル25Lを利用して検出した電子ペン9に認証情報の送信を要求して取得するRFID機能部と、認証が取れないとき警報を発するブザーやランプ等の警報機能部とを設けることができる。また、電子ペン9でも、コイル交流駆動回路9Dに、要求に応じて送信用コイル9Lから個別IDを返送するRFID機能部を設けることができる。
つまり、図16では、利用者の認証を行う非接触ICカード7も示してあるが、電子ペン9に非接触ICカード7の機能を付加することができるので、非接触ICカード7を併用して、あるいは、非接触ICカード7を用いずに、利用者の認証を行うことができる。
なお、ペン回路29に交流駆動回路を設け、切替スイッチ29SWを介してアンテナコイル25Lの全部または一部に一定期間交流電流を供給し、交流磁界を発生させ得るように構成することができるので、電子ペン9が備える電源を蓄電池とすることができる。すなわち、図17に示す電子ペン9において、コイル交流駆動回路9Dに送信用コイル9Lに接続した整流回路を設け、センサ板25Tからの交流磁界によるエネルギーを整流回路から蓄電池に充電させる構成を採ることができる。
また、図17では、電子ペン9が電源を備えて交番磁界を発生しその交番磁界を表示装置2Bが検出する場合を説明したが、ペン回路29に交流駆動回路を設け、切替スイッチ29SWを介してアンテナコイル25Lの全部または一部に一定期間交流電流を供給し、交流磁界を発生させ得るように構成することができるので、電子ペン9に電源を備えなくとも交番磁界を発生させることができる。すなわち、図17に示す電子ペン9において、コイル交流駆動回路9Dを単にコンデンサで構成する。つまり、電子ペン9は、単なるLC共振回路を備える構成とする。
この構成によれば、電子ペン9がセンサ板25T上に位置すると、電子ペン9では、送信用コイル9Lが2次側トランスのように働きコイル両端に交流電圧が発生するので、接続しているコンデンサとの間でLC共振が発生し、エネルギーを蓄積できるので、電子ペン9は、交番磁界を発生することができる。
したがって、この処理を電子ペン9による操作の前処理として行い、その後、ペン回路29では、アンテナコイル25Lの交流駆動を停止し、前記交流駆動回路から受信回路29REにアンテナコイル25Lの接続を切り替えてセンサ板25Tのコイル配置面をスキャンすれば、電子ペン9の位置を検出することができる。
また、電子ペン9には、スイッチやペン先の筆圧を検知させる可変コンデンサを備えることができ、その可変コンデンサの蓄積情報を変調してペン回路29に送信することもできる。
以上のように、この実施の形態2による電子ペーパーシステムによれば、電子ペンを備えるので、その電子ペンを用いて、表示装置側で利用者の認証を行うこと、表示情報に手書き情報を付加すること、表示装置を操作すること、操作や使用に際して警告を出力することができるので、より紙にちかい利便性とセキュリティ管理の向上とが図れる。
(実施の形態3)
図18は、この発明の実施の形態3による電子ペーパーシステムの構成を示す配置図である。図18では、実施の形態1または実施の形態2に示した電子ペーパーシステムを利用した複合システムの構成例が示されている。なお、図18では、表示装置は、説明の便宜から、実施の形態1にて示した表示装置2Aとなっているが、実施の形態2にて示した表示装置2Bでも同様である。
図18において、符号106は、例えばオフィスのフロアである。このフロア106には、仕切り壁108によって部屋1と部屋2と通路とが区画形成されている。部屋1に配置されるテーブル107a,107bと、部屋2に配置されるテーブル107cとには、それぞれ、実施の形態1にて示したPC4とこれにケーブル接続される転送装置1Aとが載置されている。各PC4には、実施の形態1にて示した情報プログラム3がインストールされている。各転送装置1Aの装置IDは、m1、m2,m3である。また、実施の形態1にて示した装置IDがn1の表示装置2Aが部屋1に配置されるテーブル107aの近傍に位置している場合が示されている。
そして、各仕切り壁108の端部と出入り口とには、この実施の形態3による転送装置1Bが配置されている。各転送装置1Bは、装置IDがm4、m5,m6,m7,m8,m9であるが、例えば図19に示すように、フロア106内に設けた図示しないネットワークへのアクセスポイントに無線接続できる機能を有している。このネットワークには、各PC4も接続されている。つまり、各転送装置1Bは、図示しないネットワークを介して各PC4の制御を受けるようになっている。
この場合、図18の例で言えば、2つのPC4のうち、一方のPC4上の情報プログラム3が全体を管理制御するマスターになり、他方のPC4上の情報プログラム3がマスターに設定された情報プログラム3と連携を取って、その支配下で動作する。これらの連携動作は、図5に示した処理動作モードS30にて行われる。
図19は、図18に示す独立配置の転送装置1Bの構成例を示すブロック図である。図19に示すように、転送装置1Bでは、図2に示した転送装置1Aにおいて、PCインタフェース回路(PC I/F)13aに代えて無線通信インタフェース回路(無線通信I/F)13b及びアンテナ15bが設けられ、また蓄電池16に代えて電源回路19が設けられている。
無線通信インタフェース回路(無線通信I/F)13b及びアンテナ15bでは、既知技術であるBluetoothや無線LAN等で用いられる無線周波帯を用いてフロア106内に設けたアクセスポイントに無線接続することができる。また電源回路19は、乾電池や太陽電池などAC電源を利用しない手段で構成されている。
転送装置1Bは、常時ネットワークに接続されている状態であり、転送装置1Bの管理は、システムの全体を管理できるマスターに設定されている情報プログラム3が行う。そのために、転送装置1Bの記憶部12には、個別のID情報が設定される。このID情報によって、情報プログラム3は、複数の転送装置1Bが識別可能となる。
このように構成することで、転送装置1Aや転送装置1Bの設置が簡便で、かつ、転送装置1Aにより表示装置2Aと非接触で通信し、表示装置2Aを検知し、表示装置側の個体識別情報をもとに情報プログラム3で認識させることにより、設定・登録された情報や処理手順にしたがって、表示装置2Aの所在管理や利用者への持ち出しに対する警告やその表示情報の制御や管理を行うことができる。
例えば、別の場所にある転送装置を経由して、その近くに配置された表示装置に複写情報を表示させることができる。また、会議室に設置している転送装置へ事前に複写指令を出しておき、参加者の持ち込んだ表示装置を転送装置にかざした時点でその表示装置に情報を描画させることができる。
また、指定エリアから表示装置2Aを持ち出す場合、情報を消去させる指令を表示装置2Aに送り画像を消去させることができる。また、指定エリアからの持ち出しや検出可能範囲内から表示装置2Aが抜け出た場合などの事前に設定した警告処置に対して、転送装置1AやPC4から警告音をその場で発したり、表示装置2Aにて指定の時間で表示情報を自動消去させたり、情報を更新させたりすることが可能となる。
さらに、利用者や装置と表示情報の制御や管理のための情報は、PC4間で連携して処理し、一元管理することができる。加えて、表示装置2Aでは、装置の現在時点における場所を転送装置から入手しないと表示内容を継続しないで全クリアとすることができる。したがって、管理属性の持ち出し範囲の条件を満足していることが確認できたときに、表示を出力するので、厳密なセキュリティ管理が表示装置に対して実施できる。
以上のように、この実施の形態3による電子ペーパーシステムによれば、電子ペーパーとその表示情報とを電子ペーパーシステムにより組織的に管理・使用できる広い利用環境が構築できるようになる。
(実施の形態4)
この実施の形態4では、実施の形態1〜3に示した電子ペーパーシステムにおいて、利用者が転送装置の存在を意識することなく移動配置した表示装置に情報表示が行えるようにした転送装置及び表示装置の構成例について説明する。なお、この実施の形態4では、実施の形態1に示した転送装置1A及び表示装置2Aへの適用例を示すが、実施の形態2〜3に示した電子ペーパーシステムにおいても同様である。
図20は、この発明の実施の形態4による電子ペーパーシステムで用いる転送装置の構成例を示すブロック図である。図21は、図20に示す転送装置の断面図である。図22は、この発明の実施の形態4による電子ペーパーシステムで用いる表示装置の構成例を示すブロック図である。図23は、図22に示す接続回路の構成を示す図である。図24は図22に示す表示装置の各要素の配置関係を示す平面図である。図25は、図24に示すB−B’線断面図である。
まず、図20と図21を参照して、この実施の形態4による転送装置1Cの構成例について説明する。図20に示す転送装置1Cは、図2に示した転送装置1Aにおいて蓄電池16を電源回路19とし、アンテナ駆動回路14aと同様にCPU11に接続されるアンテナ駆動回路14bを追加した転送装置部1Sと、CPU11とアンテナ駆動回路14bとの接続端とアンテナ駆動回路14bの出力端とにそれぞれ接続される複数の接続回路14s及び複数の接続回路14sに1対1の関係で接続される複数のアンテナ15pとを備えている。
ここで、転送装置部1Sに存するアンテナ15aは、実施の形態1にて説明したように表示装置との情報授受用であるのに対し、追加した複数のアンテナ15pは、当該転送装置1Cが表示装置の存在を検出した場合にその表示装置に電力を供給する目的で設けてある。
そのため、例えば図21に示すように、転送装置1Cは、長四角の板状筐体で構成し、追加した複数のアンテナ15pにて転送装置1Cの全体面をカバーできるように、転送装置部1Sと追加した複数のアンテナ15pとを横一列に配置している。
そして、各アンテナ15pは、フェライトコアに巻線を施したものや、パターンでリアクタンスを形成したものなどで構成されるが、電磁波を板状の転送装置1Cの面に対して垂直方向もしくは水平方向に出力できるようにしてある。
また、アンテナ15pの背面に他の金属物質が近づくと、対する転送装置1Cの背面に渦電流が発生し、放出する電磁波エネルギーが損失してしまう。したがって、転送装置1Cの表面に対して裏面方向になる外側背面への電磁エネルギー放出を防止するために、転送装置1Cの背面には、その内面に透磁率の高い磁性体(例えば、フェライト)を施し、さらにその外面に金属シールドを施すようにしてある。
また、複数の接続回路14sでは、全てにアンテナ15pが接続されるとは限らず、一部の接続回路14sにはアンテナ15pが接続されない場合がある。したがって、アンテナ駆動回路14bは、接続回路14sに接続されるアンテナ15pの数が変化しても、各アンテナから所定のエネルギーが放出されるように、接続個数に応じてアンテナ駆動動作を制御できるようになっている。
併せて、アンテナ15pを1個または数個づつ間欠的に駆動させ、後述する表示装置2Cにおける電力受信状態の情報を転送装置1Cと表示装置2Cとの間で通信し、互いの位置関係から電力供給が効率的に実施できているアンテナ15pのみを選択的に集中して駆動することで、不要な電磁界の放射を防止するようにしている。
なお、上述した通信による情報のフィードバックに代えて、アンテナ15pの両端電圧波形の変化から電力供給状態を直接検知する検出回路を接続回路14sに設けて制御することもできる。
次に、図22〜図25を参照して、この実施の形態4による表示装置2Cの構成例について説明する。図22に示す表示装置2Cは、図3に示した表示装置2Aにおいて、情報授受用のアンテナ25が接続されるIC回路部2CM内のAC/DC変換回路24aに代えて、アンテナ25が接続されないDC/DC変換回路24Dを設け、加えて、複数の接続回路25RE及び複数の接続回路25REに1対1の関係で接続される複数のアンテナ25pを設けてある。
各接続回路25REは、図23に示すように、対応するアンテナ25pの両端電圧の検知回路25Sと、対応するアンテナ25pの受信出力をディジタル変換するAC/DC変換回路24bと、AC/DC変換回路24bの出力を受けるダイオード25Dとを備えている。
各接続回路25REにおけるダイオード25Dは、それぞれ検知電流の逆流を防止するために設けてあるが、それらの出力は、図22に示すように並列にDC/DC変換回路24Dに入力して規定の電圧となるように平滑化・変換され、蓄電池26に蓄えられる。
各接続回路25REにおける検知回路25Sは、それぞれ対応するアンテナ25pの両端に発生している電圧レベルに応じた情報を検知し、それを図22に示すようにCPU21に出力する。検知回路25Sにおける情報生成回路は、閾値を設定した単数もしくは複数の比較回路とAD変換回路とで構成することができる。
追加した複数のアンテナ25pは、転送装置1Cに設けた複数のアンテナ15pからの電力受電用であり、図24に示すように、記録表示部27Bにおける表示領域200pの周縁部に、検知回路25SとIC回路部2CMとが配置される1つの角部を除いた全領域を埋め尽くすように隙間無く配置されている。なお、蓄電池26は、図25に示すように、板状であり、表示領域200pの背面側において表示領域200pの対向辺間を跨いで配置されている。
このように構成される転送装置1Cと表示装置2Cとの間では、無線電力供給動作が次のようにして行われる。すなわち、表示装置2Cが板状の転送装置1C上の任意位置に置かれると、転送装置1Cのアンテナ15aと表示装置2Cのアンテナ25とによる無線通信が行われる。つまり、転送装置1CのCPU11は、アンテナ15aでの信号受信により表示装置2Cの存在を検知する。
すると、転送装置1CのCPU11では、表示装置2Cが具体的に転送装置1C上の何処に位置しているかを検知するため、まず、複数のアンテナ15pのうちの1個だけをアンテナ駆動回路14bに接続するように、複数の接続回路14sの中の一つを制御し、アンテナ駆動回路14bに駆動指示を与える。アンテナ駆動回路14bに接続されたアンテナ15pから電磁界エネルギーが放出される。
表示装置2Cでは、この電磁界エネルギーを複数のアンテナ25pの全部または一部が受信するので、対応する接続回路25REの検知回路25sの出力がそれぞれIC回路部2CM内のCPU21に読み取られる。これによって、CPU21では、受信したアンテナ25p毎の起電力が検出できる。
そこで、CPU21では、受信したアンテナ25pの中で最大起電力を出力したアンテナ25pを検出し、そのアンテナ25pの位置情報と、その起電力の発生電圧もしくは電流についての情報とをアンテナ25による無線通信で転送装置1Cに送る。
転送装置1CのCPU11では、この受信情報に基づき、アンテナ15pを1個ずつ順にアンテナ駆動回路14bに接続するように、接続回路14sを順々に制御し、1個ずつのアンテナ15pから電磁界エネルギーを出力させ、表示装置2Cからの通信応答結果を記録する。
転送装置1CのCPU11では、このように受信した起電力情報から表示装置2Cの転送装置1C上の位置を推定し把握することができる。これによって、転送装置1CのCPU11では、複数のアンテナ15pの中で、表示領域200p内を除いて、表示領域200pの周縁部に対応し、効率的な電力供給に繋がるアンテナ15pのみから無線電力供給が行えるようになる。そして、このような無線電力供給によって表示装置2Cでは、蓄電池26への充分な蓄電が行えるようになる。
なお、表示装置2Cのアンテナ25pは、図24では、表示領域200pの表面周縁部に配置しているが、記録表示部27Bの裏面全体に配置することもできる。この場合は、前述したように、記録表示部27Bの裏面とアンテナ25pとの間に透磁率の高い磁性体(例えば、フェライト)を施し、さらに表面側に金属シールドを施すようにするとよい。
また、アンテナの大きさは、アンテナ15pがアンテナ25pよりも小さい方が好ましい。そして、転送装置1Cは、マウスパッドのような小型の形状でもよいが、その他、例えば大型のもので、事務用机や会議テーブルの天面に組み込む形態でもよい。利用者は転送装置を意識することなく、表示装置を簡易に使用することができる。
以上のように、この実施の形態4による電子ペーパーシステムによれば、転送装置は、自転送装置上に表示装置が置かれていれば、非接触で通信して表示装置を検知し、不要な電磁波の放出を抑制して無線電力供給を行うことができる。また、表示装置では、無線供給される電力を蓄電池に蓄えることができるので、蓄電池への十分な電力供給が容易に行えるようになる。これによって、利用者は、書き込み表示させたいときには、転送装置を意識することなく表示装置を適宜位置に配置するだけで、当該システム側では、実施の形態1にて説明した動作が行われるので、所望の表示結果を得ることができる。
すなわち、当該システム側では、利用者が表示装置を適宜位置に配置すると、すぐに、表示装置側の個体識別情報を情報プログラム3で認識させる動作が行われ、その認識した個体識別情報に基づいて、事前に設定・登録された情報や処理手順から多様なデータ処理が行われるとともに、画像情報と動作命令とが転送装置から通信可能な所に位置している所望する表示装置に送り、その表示装置への表示を制御・管理することが行われる。
また、この実施の形態4による無線電力供給方式では、たとえ電磁波をシールドするような、または、吸収するような金属や金属シートや磁性体などの異物が表示装置と転送装置との間に挟まっている場合であっても、転送装置では、既定の起電力情報を得ることができなかったアンテナを接続せずに未使用にすることができるので、無線電力供給においての不安全やエネルギー損失の発生を防止できる。
そして、情報通信と電力供給とを別けているので、電力供給とは異なる周波数でより高速な通信手段を情報通信に用いることができ、通信動作の高速化と通信距離の長距離化とを可能にすることができる。
以上のように、この発明にかかる電子ペーパーシステムは、可搬性の高い表示装置に情報を表示でき、さらに、画像入力と表示する画像や情報と、表示装置とその表示情報とを総合的に管理できるので、情報の複写や配布を特定の制約を付けながら手軽に行うことができ、かつ、無駄な紙出力の削減と紙では不可能であった出力情報のセキュリティ管理を実現できる電子ペーパーシステムを得ることができる。
(実施の形態5)
この実施の形態5では、以上説明した各実施の形態にて示した各要素の変形態様についてまとめて説明する。
(1)スキャナ6には、セットされた読み取り対象物のIDを非接触で読み取るRFIDのリーダー機能を搭載し、さらに、読み取り画像を加工処理できる機能と、有線路または無線路またはネットワークを介して接続されるPC4に読み取った装置IDを送り指示を仰いで前記加工処理を実施し、処理した画像データをPC4に送信する機能とを備えることができる。
各実施の形態にて示した表示装置2A,2B,2C(以降、単に「表示装置2」と記す)は、上記したように薄型化が可能である。薄型化した表示装置2の場合、紙と同様に取り扱うことができるので、従来のスキャナのままでは、この発明による表示中の表示装置2を紙と同様にセットし、その表示中の情報を読み取り、複写される危険性がある。
そこで、表示装置2は、上記のようにRFID機能を有し要求に応じてID(タグ情報)を送信するので、使用者がスキャナ6で画像読み取りを行う場合に、表示装置2の読み取りであるのか、紙に対する読み取りであるかを、使用するスキャナ6がID(タグ情報)の送信を要求して確認できるようにする。
そして、スキャナ6は、表示装置2の読み取りであると確認できると、表示装置2の表示画像を読み込むときに、画像データと一緒にID(タグ情報)を読み取り、PC4に送ることで、PC4では、このID(タグ情報)や表示中の情報に対する情報属性を把握でき、それをスキャナ6に通知することができる。
したがって、かかる構成によれば、電子ペーパーに記録された画像をスキャナ6で読み取りPC4にデータ複写しようとする場合に、スキャナ6では、情報に設定されている付属情報からスキャナ6での複写許可や部分的な複写禁止のような表示情報に対する制限情報を認識して、読み取った画像データに対して画像の加工を施してからPC4に転送するような処理ができる。
また、スキャナ6が読み取ったID情報をPC4の情報プログラム3に送ることができるので、PC4に組み込まれたデータベース情報との連携が可能となり、著作権維持やセキュリティ管理の範囲が拡大可能となるので、様々なソリューションに対応できる仕組みが構築できるようになる。
また、情報管理については、RFIDを付加した書籍や書類をページ複写する際にスキャナ6で画像を読み取る場合に、書籍や資料の管理IDを画像データに付加してPC4に転送し、PC4にて画像データと付随情報とを一緒に取り扱うことができるので、著作権管理を含めた紙資料の厳格な情報管理が可能となる。
例えば、IDの付与されていない資料の画像読み取りがある場合、スキャナ6は、その事実を動作記録としてPC4に送り、PC4の情報プログラム3に利用者やスキャナ6からの情報をログとして記録させることができる。さらには、セキュリティ監査部門にその動作の詳細情報を電子メールやアプリケーションソフト間の通信機能によって報告することで、情報監査による2重確認を行うことが可能となる。
(2)表示装置2は、転送装置1A,1B,1C(以降、単に「転送装置1」と記す)と同様の通信手段を備え、非接触ICカード7との通信や表示装置間での通信が可能である。
かかる構成によれば、非接触ICカード7を表示装置2で直接認識させることができるので、PC4と転送装置1とがない場所に表示装置2を持ち込んだ場合でも、表示装置間のデータ複写操作の多様化と情報のセキュリティ管理が維持できる。
この場合、ある表示装置2から直接画像データを受信した他の表示装置2では、付属情報で表示に関する時間制約を限定すると良い。また、情報を発信した表示装置2では、そのコピー処理をしたログを相手のIDを含めて記録し、次回PC4と転送装置1とを経由して接続した際にそのコピー処理のログ情報を転送するようにする。このようにすれば、情報の配布管理を連携することができる。
(3)なお、転送装置1のPC4とのインタフェースに関しては、転送装置1A,1CのPCインタフェース回路13aを、LAN用のネットワークインタフェースや転送装置1Bと同様の無線通信インタフェース回路13bの構成にすることができる。
(4)PC4は、転送装置1の機能を内蔵することができる。例えば、PC用モニタ部の外縁部やノート型PCの表示部の外蓋に転送装置1の機能を組み込むことができる。なお、PC4のモニター装置に組み込む場合においては、実施の形態4にて示したアンテナ15pはモニター装置の外縁部のみに配置しても良い。
さらに、アンテナ15aからは電磁波が出力されるので、PC4の表示部の裏面へのエネルギー放出を防止するために、アンテナの表示部側における損失が少なくなるように、内面側に磁性体(例えば、フェライト)を設け、さらに、その外側に電磁シールド効果を有する金属シートやフェライトシートの貼付によるシールドを施すようにすればよい。
かかる構成によれば、PC4の表示部と表示装置2とを近づけて使用することが可能になるので、表示画像データの転送において、視覚的にわかりやすいユーザーインタフェースが提供できる。また、ノート型PCの形状であれば、可搬性が高く、本システムの利用範囲を自由に拡大できる。
(5)同様の観点から転送装置1の機能をPDAに搭載してもよい。利用者が携帯し持ち運ぶPDAに転送装置の機能があると、ネットワークで接続できるPC4があれば、どこでも本電子ペーパーシステムを利用でき、情報表示が必要になった場合に、遠隔にあるPC4上の情報プログラム3にリモート接続し、情報出力を設定し、手持ちのPDAから持ち込んだ表示装置2に情報を転送することが可能となる。
(6)表示装置2の電子ペーパーの記録表示部27Bを有機半導体によって構成する。特に、図4(c)に示したスイッチング素子27BTは有機系電界効果トランジスタを用いることが望ましい。
例えば、導電性高分子であるPEDOT(poly−ethylene dioxy thiophene)をインクジェット法で描画して、ソース、ドレイン、ゲートを形成し、ソースとドレイン上には膜圧を30nm以下にした共役系高分子の半導体層をスピンコート法で形成し、その上には膜圧500nmの高分子絶縁体層をスピンコート法で形成して、その上にゲートを形成することで、トップゲート構造のTFT(Thin Film Transistor)を実現できる。
かかる構成によれば、表示装置2の電子ペーパー記録表示部をより薄型にすることができ、軽量化が可能となる。
(7)電子ペーパーでは、電界で表示する電気泳動方式について説明したが、電子ペーパーの表示媒体は、液晶などの電界で表示が制御でき、表示を無電力で保持できるような他の方式を用いることも可能である。なお、ロイコ紙のような再書込可能な感熱紙を使用し、前記記録面の画素電極を発熱体で構成しても、同様の機能を達成することができる。
(8)警告手段として、ブザーを設けているが、ブザーの他にも、利用者に認知させる振動や光による点滅など他の手段を用いることもできる。また、PC4が有するブザーでの警告音やディスプレイ画面への表示にて警告手段を提供することも可能である。また、表示装置2に電子ペーパー部200aへの書き込みの際の警告手段を設けてもよい。かかる構成によれば、警告などについての利用者認知がさらに向上できる。
以上のように、この発明にかかる電子ペーパーシステムは、情報の複写や配布を特定の制約を付けながら手軽に行うことができ、かつ、無駄な紙出力の削減と紙では不可能であった出力情報のセキュリティ管理を実現できる情報配信システムとして有用である。
この発明の実施の形態1による電子ペーパーシステムの構成を示すブロック図 図1に示す転送装置の構成例を示すブロック図 図1に示す表示装置の構成例を示すブロック図 図3に示す表示装置が備える電子ペーパーの構成と動作を説明する図 図1に示すPCが実行する情報プログラムによる各動作モードの関係を説明する状態遷移図 図1に示すPCが実行する情報プログラムが用意している情報登録管理デーブルの構成例を示す図 図1に示すPCが実行する情報プログラムが用意している利用者登録管理デーブルの構成例を示す図 図1に示すPCが実行する情報プログラムが用意している装置登録管理デーブルの構成例を示す図 図1に示すPCが実行する情報プログラムが用意している情報出力管理デーブルの構成例を示す図 図5に示すセキュリティ管理動作モードの全体内容を概説するフローチャート 図10に示す表示装置利用者管理処理の内容を説明するフローチャート 図11に示す情報D10の構成例を示す図 図5に示す処理動作モードにおける出力処理の内容を説明するフローチャート 図13に示す情報D4の構成例を示す図 この発明の実施の形態2による電子ペーパーシステムの構成を示すブロック図 図15に示す表示装置の構成例を示すブロック図 図15に示す電子ペンと表示装置に設けたセンサ板及びペン回路との関係を説明する図 この発明の実施の形態3による電子ペーパーシステムの構成を示す配置図 図18に示す独立配置の転送装置の構成例を示すブロック図 この発明の実施の形態4による電子ペーパーシステムで用いる転送装置の構成例を示すブロック図 図20に示す転送装置の断面図 この発明の実施の形態4による電子ペーパーシステムで用いる表示装置の構成例を示すブロック図 図22に示す接続回路の構成を示す図 図22に示す表示装置の各要素の配置関係を示す平面図 図24に示すB−B’線断面図
符号の説明
1A,1B,1C 転送装置
1S 転送装置部
2A,2B,2C 表示装置
2CM IC回路部
3 情報プログラム
4 上位装置であるパーソナルコンピュータ(PC)
4M 外部記憶装置
5a、5b、5c ケーブル
6 画像読取装置(スキャナ)
7 非接触ICカード
8 生体認証装置
9 電子ペン
9D コイル交流駆動回路
9L 送信用コイル
10 RF変換回路(R/F)
11 CPU
12 記憶部(ROM/RAM)
13a PCインタフェース回路(PC I/F)
13b 無線通信インタフェース回路(無線通信I/F)
14a,14b アンテナ駆動回路
14s 接続回路
15a アンテナ
15b アンテナ
15p 電力供給用アンテナ
16 蓄電池
17 ブザー駆動回路
18 ブザー
19 電源回路
21 CPU
22 記憶部(ROM/RAM)
23 RF変換回路(R/F)
24a,24b AC/DC変換回路
24D DC/DC変換回路
25 アンテナ
25L アンテナコイル
25p アンテナ
25RE 接続回路
25S 検知回路
26 蓄電池
27B 記録表示部
27BS 画素電極
27BT スイッチング素子
28 記録制御回路
28C 縦方向駆動回路
28R 横方向駆動回路
29 ペン回路
29RE 受信回路
29SW 切替えスイッチ
200a 電子ペーパー部
200K プラス帯電粒子
200L 懸濁流体
200M マイクロカプセル
200p 表示領域
201S 透明電極
200S1 表示面側の光透過性シート
200S2 背面側の光透過性シート
200T 非導電性バインダー
200W マイナス帯電粒子

Claims (18)

  1. 表示媒体である電子ペーパーと、無線受信した認証情報の送信要求に応じて装置識別情報を無線送信し、無線受信した配信情報を前記電子ペーパーに記録して表示させる手段とを備える可搬型の表示装置と、
    無線受信した認証情報の送信要求に応じて個人識別情報を無線送信するICカードと、
    上位装置からの指示に従って前記表示装置及び前記ICカードに前記認証情報の送信要求を無線送信し、無線受信した前記装置識別情報及び前記個人識別情報を前記上位装置に伝達すること、前記上位装置から受け取った配信情報を前記表示装置に無線送信することを行う転送装置と、
    前記上位装置であって、管理している前記表示装置毎の装置識別情報及び前記ICカード毎の個人識別情報と前記転送装置に指示を出して取得した前記装置識別情報及び前記個人識別情報とを照合して認識し、認識した識別情報と予め用意している処理手順とに応じて前記転送装置を介して前記表示装置に配信する情報の作成と管理とを行う上位装置と、
    を備えていることを特徴とする電子ペーパーシステム。
  2. 前記表示装置は、前記転送装置との前記無線通信で用いる電磁波信号から電力を取り出して蓄電池に蓄電する手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーシステム。
  3. 前記表示装置は、前記蓄電池の電力残量検知手段を備え、電力残量が一定の値以下になると、前記表示装置の情報表示画像を指定の画像に書き換えることを特徴とする請求項2に記載の電子ペーパーシステム。
  4. 前記転送装置と前記表示装置は、それぞれ前記無線通信で用いる通信用アンテナの他に複数の電力用アンテナを備え、
    前記表示装置は、前記複数の電力用アンテナにて受信される電力供給用電磁波信号から電力を取り出して蓄電池に蓄電するとともに、最大電力を受信できた前記電力用アンテナの配置位置情報を前記通信用アンテナから前記転送装置に送信する手段を備え、
    前記転送装置は、前記複数の電力用アンテナのうち適切な電力用アンテナを用いて前記表示装置に対し前記電力供給用電磁波信号を送信する制御を、前記通信用アンテナにて受け取った前記表示装置における最大電力を受信できた電力用アンテナの配置位置情報に基づき行う手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1に電子ペーパーシステム。
  5. 前記表示装置から無線受信した認証情報の送信要求に応じて個人識別情報を無線送信する手段と入力情報を無線送信する手段とを備える入力ペンを備え、
    前記表示装置は、前記入力ペンに認証情報の送信要求を無線送信して前記個人識別情報を無線受信し前記入力ペンを認証する手段と、無線受信した前記入力情報に基づき前記電子ペーパーの記録表示領域上で操作する前記入力ペンの位置を検出し前記入力情報を前記電子ペーパーに記録して表示させる手段とを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーシステム。
  6. 前記上位装置には、前記転送装置が有線路または無線路を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーシステム。
  7. 前記転送装置は、テーブルに組み込まれていることを特徴とする請求項6に記載の電子ペーパーシステム。
  8. 前記上位装置には、前記転送装置の機能が組み込まれていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーシステム。
  9. 前記上位装置には、生体認証装置が接続されている、または、生体認証機能が組み込まれていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーシステム。
  10. 前記上位装置には、画像読取装置が有線路または無線路またはネットワークを介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーシステム。
  11. 前記画像読取装置は、前記表示装置を含む読み取り対象物の識別情報を無線通信によって取得し、それを前記上位装置に照会して当該読み取り対象物の表示属性を認識する手段と、前記読み取り対象物から読み取った表示情報に対し前記表示属性に基づき加工処理を施して前記上位装置に伝達し、必要に応じてログ情報を出力する手段とを備えていることを特徴とする請求項10に記載の電子ペーパーシステム。
  12. 前記上位装置には、装置識別情報を付与した1以上の前記転送装置がネットワークを介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーシステム。
  13. 前記上位装置が前記ネットワークを介して接続される2以上の上位装置である場合に、一の上位装置がマスタとなり、残りの上位装置がスレーブとなり、連携して情報管理と処理とを行うことを特徴とする請求項12に記載の電子ペーパーシステム。
  14. 前記表示装置は、他の表示装置との無線通信手段と、前記無線通信手段を用いて表示装置間で双方向にデータの読み取りと書き込みを行う手段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーシステム。
  15. 前記表示装置は、前記ICカードに前記認証情報の送信要求を無線送信し、無線受信した前記個人識別情報を認識する手段を備えていることを特徴とする請求項14に記載の電子ペーパーシステム。
  16. 前記転送装置または前記表示装置は、音、振動、光などによる警告手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーシステム。
  17. 前記転送装置は、電磁波の出力方向を制限するために、アンテナを配置していない面側に磁性体と金属シールドとが施されていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーシステム。
  18. 前記電子ペーパーの記録表示領域における画素駆動回路は、有機材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーシステム。
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