JP4771401B2 - 合成アンテナ及びリーダライタシステム - Google Patents

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本発明は、合成アンテナ及びリーダライタシステムに関し、さらに詳しくは、合成アンテナの駆動方法と、この合成アンテナを使用したシステムに関するものである。
インダクティブ型のICカードやICタグ等の非接触情報記録媒体に対する情報の読み書きを仲介するループアンテナは、ループアンテナに電流を流すことにより発生した磁界をICカードやICタグのループアンテナに磁気結合することにより、データの授受を行なっている。このときループアンテナは単一の線路により構成されているのが一般的である。従って、ICタグにより物品の位置を特定する場合、複数のループアンテナを設け、どのループアンテナがICタグを捉えたかという情報に基づいて物品の位置を判定していた。このとき複数のループアンテナ毎に順次切り換えることにより物品の位置を判定するといった方法が一般的であった。例えば、従来は図10のように2つのループアンテナ50、51をSW52により切り換えることにより、リーダライタ(R/W)53がどちらのループアンテナからのデータであるかを認識して物品の位置を特定していた。即ち、SW52の接点が図のように(a)側(実線)に接続されている場合、R/W53はループアンテナ50との間にループを形成し、物品50aに備えられたICタグ50bの情報を読み取ることができる。またSW52の接点が(b)側(破線)に接続されている場合、R/W53はループアンテナ51との間にループが形成されるが、ループアンテナ51の近傍に物品がないので情報を読み取ることができない。これにより物品50aはループアンテナ50側にあることを特定することができる。
図11(a)は例えば複数の取引先毎にメールボックスa〜xを備え、各メールボックスに夫々ループアンテナを備え、SW54によりループアンテナを順次切り換えてR/W55でメールボックス内の情報を読み取るものである。この場合、SW54の切り替え位置と取引先名を対応付けておけば、容易にどの取引先からのメールかを特定することができる。図11(b)はこの技術を郵便物配送システムに応用したものである。これは配送ボックス57に夫々ループアンテナ56を備え、各ループアンテナをSW58により順次切り換えてR/W59により情報を読み取り、配送ボックス57内の郵便物の情報を読み取るものである。
また従来技術として特許文献1には、ループ内部を複数のブロックに分割し、隣り合うブロックに流れる電流およびブロック内部に発生する磁界がそれぞれ逆向きとなるように一本のアンテナ線で結んで形成する。例えば正方形でなるループの外形に対し、その内部を9つの正方形のブロックに分割し、中心部の正方形のアンテナに4つの角部の正方形のアンテナを接続し、かつ接続後のアンテナ配線を一筆書きとする。または、中心部と4つの角部にサイズの等しい円形のアンテナを設け、中心部の円形のアンテナに4つの角部の円形のアンテナを接続し、かつ接続後のアンテナ配線を一筆書きとするアンテナについて開示されている。
また特許文献2には、リーダ/ライタにおいて、同一平面上に配置された複数のループコイルに、キャリア発生器から出力されたキャリアを駆動回路で振幅変調した振幅変調波に対応する電圧がそれぞれ印加され、これにより複数のループコイルそれぞれから、磁界が発生される技術について開示されている。
特開2003−168913公報 特開平8−194785号公報
しかしながら、SWにより複数のループアンテナを切り換える従来の方法は、対象となるループアンテナの数が多くなると、SWの回路数が多くなり部品コストが高くなるばかりでなく、配線が複雑となり装置の規模が大きくなるといった問題がある。
また特許文献1に開示されている従来技術は、あくまでも単一の線路によるループアンテナの形状を工夫することにより、可能な限り広い通信エリアを得るものであり、アンテナの形状が複雑となり、製造コストが高くなるといった問題がある。
また特許文献2に開示されている従来技術は、複数のループアンテナを備えてICカードとの通信距離を延長するものであり、単一のループコイルと電圧印加手段が複数必要となり、部品コストが高騰するといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、マトリックス状に形成した線路に所定の方向の電流を流すことにより、単一の線路で構成されるループアンテナと等価な機能を有することができ、多くのループアンテナを少ない部品により駆動することができる合成アンテナを提供することを目的とする。
また他の目的は、合成アンテナと読み取り専用のループアンテナを併用することにより、少ない部品点数により複数の物品の位置を特定することができるリーダライタシステムを提供することである。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、非接触情報記録媒体への電力用搬送波の伝播を仲介する合成アンテナであって、少なくとも2本の独立した線路により構成したループと、当該ループを構成する各線路に個別に電流を供給する電流供給手段と、該電流供給手段により供給される電流の向きを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記ループを構成する各線路のうち、対向する線路に流れる電流の向きを互いに反対方向となるように前記電流供給手段を制御することを特徴とする。
単一線路により構成されるループコイルに電流を流すと、フレミングの左手の法則により電流と直交するベクトル方向に電界が発生する。そしてその電界による磁束がICカードのアンテナを横切ることにより、アンテナに電流が流れてデータの授受が可能となる。また公知のビオサバールの法則から、電流が細い導線に流れるとき、その導線に発生する磁界は、微小長さの導線に発生した磁界を線路の長さ方向で積分したものである。従って、個別の線路であっても、電流の流れる方向がループになれば、単一の線路からなるループと同様の磁界を発生させることができる。
請求項2は、前記制御手段は、前記各線路に流す電流を前記非接触情報記録媒体と交信可能な信号に変調することを特徴とする。
本発明の合成アンテナは複数の線路によりループを構成するため、各線路には所定の向きに電流を流す必要がある。従って、各線路に流す電流を交信可能な信号に変調すれば、送信アンテナとして機能する。
請求項3は、非接触情報記録媒体への電力用搬送波の伝播を仲介する合成アンテナであって、複数の線路が交差するように構成したマトリックスと、該マトリックスを構成する各線路に電流を供給する電流供給手段と、該電流供給手段による電流の向きを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記マトリックスを構成する各線路のうち、対向する線路に流れる電流の向きを互いに反対方向となるように前記電流供給手段を制御することを特徴とする。
本発明は最小単位の合成アンテナを複数構成するために、マトリックス状に各線路を交差させるものである。そして非接触情報記録媒体に電力用搬送波を伝播させる場合、その位置にある特定の線路群に流れる各電流の向きが互いにループを形成するように制御するものである。
請求項4は、前記制御手段は、前記非接触情報記録媒体への電力用搬送波の伝播を行なう特定の線路群以外の各線路に流れる電流の向きが、ループを形成しないように前記電流供給手段を制御することを特徴とする。
非接触情報記録媒体に対して電力用搬送波を伝播させる位置に構成される特定の線路群に流れる各電流の向きが互いにループを形成するようにした場合、そのループの周辺にも不要な磁界が発生する。そこで本発明では、不要な磁界を抑制するため、特定の線路群以外の各線路に流れる電流の向きが、ループを形成しないようにして磁界を打ち消し合う方向に電流を流すものである。
請求項5は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の合成アンテナと、該合成アンテナを介して非接触情報記録媒体への電力用搬送波の伝播を行う送信機と、前記非接触情報記録媒体からのデータの受信を仲介するループコイルと、該ループコイルを介して前記非接触情報記録媒体との間で所定の変復調方式に基づくデータの授受を行う受信機と、前記送信機及び受信機の処理を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明は合成アンテナと、この合成アンテナを介して非接触情報記録媒体に信号を送信する送信機と、非接触情報記録媒体に記録された情報を読み取るための信号を仲介するループコイルと、非接触情報記録媒体との間で所定の変復調方式に基づくデータの授受を行う受信機と、これらの処理を制御する制御手段とを備えてリーダライタシステムを構成する。即ち、合成アンテナは非接触情報記録媒体に対して搬送波を供給し、合成アンテナに近接した非接触情報記録媒体を駆動する役目である。そして制御手段は合成アンテナの各線路に流す電流の向きを制御するものである。またループコイルは合成アンテナにより駆動された非接触情報記録媒体に記録された情報を仲介して受信機に伝達する役目である。
請求項6は、前記ループコイルを複数の前記合成アンテナに対して少なくとも1つ備えることを特徴とする。
受信機に接続されたループコイルは複数の合成アンテナをカバーするように配置される。即ち、合成コイルにより電力用搬送波の伝播を行い、その搬送波を電力として非接触情報記録媒体が動作し、ループコイルを介してデータの授受が行なわれる。
請求項1の発明によれば、制御手段は、少なくとも独立した2本の線路により構成したループに流れる電流の向きが同一方向になるように電流供給手段を制御するので、複数の線路に流れる電流の向きにより、単一線路のループと等価な磁界を形成することができる。
また請求項2では、各線路に流す電流を交信可能な信号に変調するので、合成アンテナを送信アンテナとして機能させることができる。
また請求項3では、非接触情報記録媒体に電力用搬送波を伝播させる場合、その位置にある特定の線路群に流れる各電流の向きが互いにループを形成するように制御するので、マトリックス上の特定の領域に磁界を形成することができる。
また請求項4では、特定の線路群以外の各線路に流れる電流の向きが、ループを形成しないようにして磁界を打ち消し合う方向に電流を流すので、特定の領域以外の磁界を弱めて特定の領域の磁界のS/Nを改善することができる。
また請求項5では、合成アンテナと、この合成アンテナを介して非接触情報記録媒体に信号を送信する送信機と、非接触情報記録媒体に記録された情報を読み取るための信号を仲介するループコイルと、非接触情報記録媒体との間で所定の変復調方式に基づくデータの授受を行う受信機と、を備えてリーダライタシステムを構成するので、ループコイルを切り換える手段が不要となり、回路構成が簡単なシステムを構築することができる。
また請求項6では、ループコイルを複数の合成アンテナに対して少なくとも1つ備えるので、複数の非接触情報記録媒体の情報の読み取りを1つのループアンテナで共有することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明のICカード若しくはICタグ(非接触情報記録媒体)用受信機の構成を示すブロック図である。この受信機100は、受信機100との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。受信機100は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置1と、受信機100全体の動作を制御する制御装置2と、制御装置2を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置3と、操作コマンドを入力する入力装置5と、制御装置2により制御された情報を表示する表示装置6と、ループコイル9から受信した搬送波から2値化データに変換する検波復調器8と、図示しないICカード若しくはICタグとデータの授受をするループコイル9と、を備えて構成されている。
図2は、本発明のICカード若しくはICタグ(非接触情報記録媒体)用送信機の構成を示すブロック図である。この送信機110は、送信機110との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。送信機110は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置11と、送信機110全体の動作を制御する制御装置12と、制御装置12を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置13と、制御装置12からのデータを搬送波に乗せて変調する変調器14と、操作コマンドを入力する入力装置15と、制御装置12により制御された情報を表示する表示装置16と、制御装置12からの交流信号である電力供給用信号と変調器14からの書き込みコマンドを電力増幅する電力増幅器17と、図示しないICカード若しくはICタグとの電力用搬送波を送信する合成アンテナ350(詳細は後述する)と、を備えて構成されている。
図3は、ICカード若しくはICタグの構成を示すブロック図である。本実施形態のICカード若しくはICタグ200は、送信機110からの電力用搬送波によりデータの授受をするループアンテナ20と、書き込みコマンド読み出しコマンドを生成する送受信回路21と、ループアンテナ20からの電力用搬送波を受け、それを整流して直流電力に変換する電力生成回路22と、制御用ファームウェアとデータの記憶を司るメモリ装置23と、制御回路26からの送信コマンドに搬送波を乗せて変調する変調器24と、送受信回路21からの搬送波データから2値化データに変換する検波器25と、ICカード若しくはICタグ200の全体の動作を制御する制御回路26から構成されている。
次に、図1、図2及び図3を併せて参照してそれぞれ単独の動作について説明する。受信機100及び送信機110は、図示しない電源が入れられると制御装置2、12のイニシャル動作後、メモリ装置3、13に記憶されたプログラムに従い動作を開始する。まず、初期化が行われる。次に、送信機110の制御装置12は、ICカード若しくはICタグ(以下、ICタグとして説明する)200に供給する電力供給用信号と、それを変調したポーリング信号を交互に電力増幅器17から送信する。その信号は、合成アンテナ10から磁界が放射される。次に、ICタグ200のループアンテナ20が電力供給用信号を受信し、電力生成回路22によりその搬送波を整流して直流電力に変換して、ICタグ200内の全ての回路に供給する。電力を供給されて制御回路26が駆動すると、メモリ装置23に格納されたプログラムに従って、制御を開始する。
次に、制御回路26は、まず送受信回路21からコマンドを検波器25で復調して2値化信号に変換し、そのコマンドを解析する。その結果自分が呼び出されていることを認識すると、レスポンスを変調器24により変調して送受信回路21を介してループアンテナ20から送信する。このレスポンスを受信機100がループコイル9で受信して、検波復調器8で2値化コードに変換し、制御回路2により解析してICタグ200が規格に合致したICタグであると認識する。
図4は本発明の合成アンテナの原理を説明する図である。図4(a)は単一線路により構成される従来のループアンテナの模式図である。このループアンテナは単一線路31により信号発信源30との間でループを構成し、単一線路31に電流Iを矢印の方向に流すことにより、磁界32が発生する。図4(b)は本発明の合成アンテナの一例を示す図である。この例は4本の線路33、34、35、36に夫々矢印の方向に電流I1、I2、I3、I4を流すことにより、図4(a)のループアンテナと等価な合成磁界37を発生することができる。これは公知のビオサバールの法則から、電流が細い導線に流れるとき、その導線に発生する磁界は、微小長さの導線に発生した磁界を線路の長さ方向で積分したものである。従って、個別の線路であっても電流の向きがループになれば、単一線路からなるループと同様の磁界を発生させることができる。図4(c)は本発明の合成アンテナの他の一例を示す図である。この例は3本の線路38、39、40に夫々矢印の方向に電流I1、I2、I3を流すことにより、図4(a)のループアンテナと等価な合成磁界41を発生することができる。また図4(d)は本発明の合成アンテナの他の一例を示す図である。この例は2本の線路42、43を湾曲させ夫々矢印の方向に電流I1、I2を流すことにより、図4(a)のループアンテナと等価な合成磁界44を発生することができる。
このように、単一線路により構成されるループコイル31に電流を流すと、アンペールの右ネジの法則により電流と直交するベクトル方向に電界が発生する。そしてその電界による磁束がICカード若しくはICタグのアンテナを横切ることにより、アンテナに電流が流れてデータの授受が可能となる。また公知のビオサバールの法則から、電流が細い導線に流れるとき、その導線に発生する磁界は、微小長さの導線に発生した磁界を線路の長さ方向で積分したものである。従って、個別の線路であっても、電流の流れる方向がループになれば、単一の線路からなるループと同様の磁界を発生させることができる。
図5は合成アンテナの線路に流す電流の向きを変更する原理を説明する図である。図5(a)は電流を信号発信源60から信号発信源63に向かって流す場合である。この場合は線路65と信号発信源60との間にあるSW61を閉じ、線路65と信号発信源63との間にあるSW62を開放することにより、電流I64が信号発信源60−SW61−線路65−抵抗Rの回路を矢印の方向に流れる。また図5(b)は電流を信号発信源63から信号発信源60に向かって流す場合である。この場合は線路65と信号発信源63との間にあるSW62を閉じ、線路65と信号発信源60との間にあるSW61を開放することにより、電流I64が信号発信源63−SW62−線路65−抵抗Rの回路を矢印の方向に流れる。尚、この図では信号発信源を2つ用意したが、図5(c)のように信号発信源を1つとして、信号発信源の位相を正相、逆相の切り替えで電流の流れる向きを切り換えても良い。図6は本発明の合成アンテナをマトリックス状に構成した場合の磁界の生成方法を説明する図である。図4では複数の線路の組み合わせにより電流ループを構成して、そのループが形成する磁界について説明したが、更に拡張して各線路を線路群として交差することによりマトリックスを形成しても、同じような磁界を発生することができる。即ち、例えばX軸方向に線路70、72を形成し、Y軸方向に線路71、73を形成することにより、交差する領域75が形成される。そして線路71に矢印の方向に電流Iaを流し、線路72に矢印の方向に電流Ibを流し、線路73に矢印の方向に電流Icを流し、線路70に矢印の方向に電流Idを流すことにより、領域75には矢印の方向に流れる電流ループが形成される。これは図4(b)で説明したように単一線路のループに流れる電流による磁界と等価な磁界74を発生する。
本発明は最小単位の合成アンテナを複数構成するために、マトリックス状に各線路を交差させるものである。そしてICタグに電力用搬送波を伝播させる場合、その位置にある特定の線路群に流れる各電流の向きが互いに電流ループを形成するように制御するものである。
図7(a)は本発明の合成アンテナをマトリックス状に構成した場合の各線路に流す電流の駆動回路の一例を示す図である。図7(a)では図6と同じ構成要素には同じ符号を付して説明する。この例では、各線路の両端に電流を引き込む電流駆動回路が夫々接続され、且つ負荷抵抗が夫々接続されている。尚、電流駆動回路はゲートによりインピーダンスがフローティング状態(ハイインピーダンス)になったり、アクティブ状態(ローインピーダンス)になったりする構成とする。即ち、X軸の線路72には両端に電流駆動回路80、81と負荷抵抗Rが接続され、電流駆動回路80には信号aが入力され、ゲート信号(ga)が接続されている。また電流駆動回路81には信号aが入力され、ゲート信号gaが接続されている。またX軸の線路70には両端に電流駆動回路82、83と負荷抵抗Rが接続され、電流駆動回路82には信号bが入力され、ゲート信号(gb)が接続されている。また電流駆動回路83には信号bが入力され、ゲート信号gbが接続されている。同様にして、Y軸の線路71には両端に電流駆動回路84、86と負荷抵抗Rが接続され、電流駆動回路84には信号Aが入力され、ゲート信号GAが接続されている。また電流駆動回路86には信号Aが入力され、ゲート信号(GA)が接続されている。またY軸の線路73には両端に電流駆動回路85、87と負荷抵抗Rが接続され、電流駆動回路85には信号Bが入力され、ゲート信号GBが接続されている。また電流駆動回路87には信号Bが入力され、ゲート信号(GB)が接続されている。
図7(b)は図7(a)の動作をしたときの各電流駆動回路のゲート信号の真理値表である。尚、この真理値表では「OFF」をフローティング状態、「ON」をアクティブ状態とする。次に図7(a)の回路動作について図7(b)を参照して説明する。まず線路71に矢印の方向に電流Iaを流すために、電流駆動回路86をフローティング状態にするためにゲート信号(GA)を「OFF」とし、電流駆動回路84をアクティブ状態にするためにゲート信号GAを「ON」とする。これにより、負荷抵抗Rから電流Iaが線路71を介して電流駆動回路84に流れ込む。次に線路72に矢印の方向に電流Ibを流すために、電流駆動回路80をフローティング状態にするためにゲート信号(ga)を「OFF」とし、電流駆動回路81をアクティブ状態にするためにゲート信号gaを「ON」とする。これにより、負荷抵抗Rから電流Ibが線路72を介して電流駆動回路81に流れ込む。次に線路73に矢印の方向に電流Icを流すために、電流駆動回路85をフローティング状態にするためにゲート信号GBを「OFF」とし、電流駆動回路87をアクティブ状態にするためにゲート信号(GB)を「ON」とする。これにより、負荷抵抗Rから電流Icが線路73を介して電流駆動回路87に流れ込む。次に線路70に矢印の方向に電流Idを流すために、電流駆動回路83をフローティング状態にするためにゲート信号gbを「OFF」とし、電流駆動回路82をアクティブ状態にするためにゲート信号(gb)を「ON」とする。これにより、負荷抵抗Rから電流Idが線路70を介して電流駆動回路82に流れ込む。
図8(a)、(b)は本発明の合成アンテナをマトリックス状に構成した場合の各線路に流す電流の制御方法を示す図である。この図では線路に電流が流れ込む方向にある電流駆動回路のみを記載し、他は省略している。また磁界が強い場合を太い矢印で記載し、磁界が弱い場合を細い矢印で記載している。図8(a)は強い磁界を形成する領域の周辺の領域の磁界を弱める場合の、電流の向きを制御した図である。各線路の矢印はその線路に流れる電流の向きを表している。図8(a)では領域301に例えば読み取るべきICタグがあると仮定する。まず領域301に電流のループを形成するために、線路Bにある電流駆動回路93をアクティブ状態にする。次に線路bにある電流駆動回路95をアクティブ状態にする。次に線路Cにある電流駆動回路97をアクティブ状態にする。次に線路cにある電流駆動回路91をアクティブ状態にする。尚、このように順次電流駆動回路をアクティブ状態にしても良いが、一旦メモリに状態を記憶して同時にアクティブ状態にしても良い。これにより領域301に磁界が生成されるが、領域301の周辺の領域96、97、98、300、303、304、305、302にもアクティブになっている線路の影響で何らかの磁界が発生する。例えば、領域97には線路b、B、cに電流が流れてかなり強い磁界が発生する可能性がある。これらの磁界はループコイル9により領域301に発生した磁界と一緒に読み取られるため、領域301の信号のS/Nを悪化させてしまう。
そこで例えば領域97の磁界を弱めるために線路Aに線路Bと同じ方向の電流を流す。それには電流駆動回路92をアクティブとすればよい。これにより領域97にはループ電流が形成されないため磁界を弱めることができる。同様にして領域98の磁界を弱めるために線路aに線路bと同じ方向の電流を流す。それには電流駆動回路94をアクティブとすればよい。これにより領域98にはループ電流が形成されないため磁界を弱めることができる。また同時に領域300及び領域303の磁界も弱めることができる。同様にして領域304の磁界を弱めるために線路Dに線路Cと同じ方向の電流を流す。それには電流駆動回路96をアクティブとすればよい。これにより領域304にはループ電流が形成されないため磁界を弱めることができる。また同時に領域305の磁界も弱めることができる。更に、領域305の磁界を弱めるために線路dに線路cと同じ方向の電流を流す。それには電流駆動回路90をアクティブとすればよい。これにより領域305にはループ電流が形成されないため磁界を弱めることができる。また同時に領域302及び領域96の磁界も弱めることができる。
この結果、読み取るべきICタグがある領域301にはループ電流が形成され、それ以外の周辺の領域はループ電流が形成されないため、領域301の磁界は強いが、それ以外の領域の磁界を弱めることができる。これにより、ループアンテナ9には領域301にある読み取るべきICタグの情報を正確に読み取ることができる。
図8(b)は強い磁界を形成する領域を移動した場合の、電流の向きを制御する図である。この図では、読み取るべきICタグがある領域301から領域97に移動する場合について説明する。まず領域97の磁界を形成するために線路Bに接続されている電流駆動回路93(図8(a)参照)をフローティング状態にし、同時に電流駆動回路99をアクティブにする。これにより、線路Bの電流の向きが逆転して領域97にはループ電流が形成され、強い磁界が発生する。また、この結果、領域301はループ電流が形成されなくなり、領域301の磁界を弱めることができる。
このようにICタグに対して電力用搬送波を伝播させる位置に構成される特定の線路群に流れる各電流の向きが互いにループを形成するようにした場合、そのループの周辺にも不要な磁界が発生する。そこで本実施形態では、不要な磁界を抑制するため、特定の線路群以外の各線路に流れる電流の向きが、電流ループを形成しないようにして磁界を打ち消し合う方向に電流を流すものである。
図9は本発明の一実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。このリーダライタシステム400は、マトリックス状に構成された合成アンテナ350と、合成アンテナ350を介して図示しないICタグ(非接触情報記録媒体)への電力用搬送波の伝播を行う送信機110と、ICタグからのデータの受信を仲介するループコイル9と、ループコイル9を介して、ICタグとの間で所定の変復調方式に基づくデータの授受を行う受信機100と、受信機100と送信機110を制御するPC(制御手段)50とを備えて構成される。また合成アンテナ350は、マトリックス状に構成された線路群313と、各線路群に流す電流を駆動する電流駆動回路310、311、312、314により構成される。
次に本実施形態に係るリーダライタシステムの概略動作について説明する。例えば、線路群313の領域Aの情報を読み取る場合、PC50は送信機110に対して領域Aのマトリックスに電流ループが形成されるように電流駆動回路310、311、312、314のゲート信号を制御する。当然このとき図8で説明した通り領域Aの周辺の領域には磁界が発生しにように各線路が制御される。そして電流の向きが決定すると、電流をICタグと交信可能な信号に変調する。これにより、領域Aに近接したICタグが駆動され、ICタグに記録されている情報がループコイル9から読み取られて受信機100に入力される。尚、本実施形態ではループコイル9を1つとしたが、複数のループコイルに分割しても構わない。
以上の通り本発明によれば、PC50は、少なくとも独立した2本の線路により構成したループに流れる電流の向きが同一方向になるように電流駆動回路を制御するので、複数の線路に流れる電流の向きにより、単一線路のループと等価な磁界を形成することができる。
また、各線路に流す電流を交信可能な信号に変調するので、合成アンテナを送信アンテナとして機能することができる。
また、ICタグに電力用搬送波を伝播させる場合、その位置にある特定の線路群に流れる各電流の向きが互いに電流ループを形成するように制御するので、マトリックス上の特定の領域に磁界を形成することができる。
また、特定の線路群以外の各線路に流れる電流の向きが、電流ループを形成しないようにして磁界を打ち消し合う方向に電流を流すので、特定の領域以外の磁界を弱めて特定の領域の磁界のS/Nを改善することができる。
また、合成アンテナと、この合成アンテナ350を介してICタグに信号を送信する送信機110と、ICタグに記録された情報を読み取るための信号を仲介するループコイル9と、ICタグとの間で所定の変復調方式に基づくデータの授受を行う受信機100と、を備えてリーダライタシステム400を構成するので、ループコイル9を切り換える手段が不要となり、回路構成が簡単なシステムを構築することができる。
また、ループコイル9を複数の合成アンテナに対して少なくとも1つ備えるので、複数のICタグの情報の読み取りを1つのループアンテナで共有することができる。
本発明のICカード若しくはICタグ(非接触情報記録媒体)用受信機の構成を示すブロック図である。 本発明のICカード若しくはICタグ(非接触情報記録媒体)用送信機の構成を示すブロック図である。 ICカード若しくはICタグの構成を示すブロック図である。 本発明の合成アンテナの原理を説明する図である。 本発明の合成アンテナの線路に流す電流の向きを変更する原理を説明する図である。 本発明の合成アンテナをマトリックス状に構成した場合の磁界の生成方法を説明する図である。 本発明の合成アンテナをマトリックス状に構成した場合の各線路に流す電流の駆動回路の一例を示す図である。 本発明の合成アンテナをマトリックス状に構成した場合の各線路に流す電流の制御方法を示す図である。 本発明の一実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。 従来方式によるループアンテナ切り替え装置の図である。 従来方式によるループアンテナ切り替え装置の他の図である。
符号の説明
9 ループコイル、50 PC、100 受信機、110 送信機、313 線路群、310、311、312、314 電流駆動回路、350 合成アンテナ、400 リーダライタシステム

Claims (6)

  1. 非接触情報記録媒体への電力用搬送波の伝播を仲介する合成アンテナであって、少なくとも2本の独立した線路により構成したループと、当該ループを構成する各線路に個別に電流を供給する電流供給手段と、該電流供給手段により供給される電流の向きを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記ループを構成する各線路のうち、対向する線路に流れる電流の向きを互いに反対方向となるように前記電流供給手段を制御することを特徴とする合成アンテナ。
  2. 前記制御手段は、前記各線路に流す電流を前記非接触情報記録媒体と交信可能な信号に変調することを特徴とする請求項1に記載の合成アンテナ。
  3. 非接触情報記録媒体への電力用搬送波の伝播を仲介する合成アンテナであって、複数の線路が交差するように構成したマトリックスと、該マトリックスを構成する各線路に電流を供給する電流供給手段と、該電流供給手段による電流の向きを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記マトリックスを構成する各線路のうち、対向する線路に流れる電流の向きを互いに反対方向となるように前記電流供給手段を制御することを特徴とする合成アンテナ。
  4. 前記制御手段は、前記非接触情報記録媒体への電力用搬送波の伝播を行なう特定の線路群以外の各線路に流れる電流の向きが、ループを形成しないように前記電流供給手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の合成アンテナ。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の合成アンテナと、該合成アンテナを介して非接触情報記録媒体への電力用搬送波の伝播を行う送信機と、前記非接触情報記録媒体からのデータの受信を仲介するループコイルと、該ループコイルを介して前記非接触情報記録媒体との間で所定の変復調方式に基づくデータの授受を行う受信機と、前記送信機及び受信機の処理を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするリーダライタシステム。
  6. 前記ループコイルを複数の前記合成アンテナに対して少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項5に記載のリーダライタシステム。
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