JP5246701B2 - 圧電振動片の製造方法 - Google Patents
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Description
また圧電振動片は、一般的に水晶等のウエハをエッチング加工することで製造されている。具体的には、例えば特許文献1に示されるように、圧電振動片の外形パターンとなるウエハ用マスク(第1マスク)を圧電振動片の外形形状にパターニングし、このウエハ用マスクを介してウエハから圧電振動片の外形を形作るようになっている。
圧電振動片に溝部を形成するには、まず上述したウエハ用マスク上に溝パターンとなるフォトレジスト膜を形成する。次いで、溝部の形成領域を開口させるとともに、外形形状がウエハ用マスクの外形形状と同形状になるように、フォトレジスト膜をパターニングする。そして、フォトレジスト膜から露出した領域(溝部の形成領域)のウエハ用マスクをエッチングした後、ウエハにおける溝部の形成領域のエッチングを行うようになっている。
図32に示すように、フォトレジスト膜242がウエハ用マスク240に対してずれて配置されていると、ずれた幅の分だけウエハ用マスク240の外周部分が露出する。
そして、図33に示すように、フォトレジスト膜242をマスクとして、溝部の形成領域(フォトレジスト膜242の開口部242a)のウエハ用マスク240をエッチングする際に、露出したウエハ用マスク240の外周部分もともにエッチングしてしまう虞がある。上述したように特許文献1の構成では、フォトレジスト膜242の外形形状をウエハ用マスク240の外形形状と同形状にパターニングしているため、フォトレジスト膜242の重ね合わせ精度のバラツキが生じやすいという問題がある。
その結果、図34に示すように、溝部218の形成時に圧電振動片204の外周部分がエッチングされ、図35に示すように、圧電振動片204を所望の外形形状に形成できない場合がある。これにより、製品となる圧電振動片204にバラツキが生じることで、圧電振動片204の周波数のバラツキが生じ、振動特性の低下に繋がる。
本発明に係る圧電振動片の製造方法は、平行に配置された一対の振動腕部と、前記一対の振動腕部の基端側を一体的に固定する基部と、前記一対の振動腕部上に前記振動腕部の長手方向に沿ってそれぞれ形成された溝部とを備えた圧電振動片を、ウエハから製造する圧電振動片の製造方法であって、前記ウエハ上の前記圧電振動片の形成領域に、前記圧電振動片の外形形状と同等の外形形状を有し、前記圧電振動片の外形および前記溝部を形成するための第1マスクを形成する第1マスク形成工程と、前記第1マスク上に、前記溝部の形成領域に開口部を有する第2マスクを形成する第2マスク形成工程と、前記第2マスクをマスクとして、前記開口部から露出している前記第1マスクを除去する工程と、を有し、前記第2マスク形成工程では、前記圧電振動片の外形形状より大きい外形形状を有する前記第2マスクを形成することを特徴としている。
したがって、圧電振動片の周波数のバラツキを抑制し、安定した振動特性を有する圧電振動片を製造することができる。
また、本発明の構成によれば、第2マスクの外形形状を圧電振動片の外形形状に比べて大きく形成するのみであるので、製造効率の低下及び製造コストの増加を抑えた上で、安定した振動特性を有する圧電振動片を提供することができる。
圧電振動片の外形形状に対する第2マスクの拡大代が3μmよりも小さいと、第2マスクの重ね合わせ精度の限界により、第1マスクの外周部分が第2マスクから露出する虞があるため好ましくない。一方、10μmよりも大きいと、第1マスクよりも外側に第2マスクが大きくはみ出すことになった場合に、圧電振動片の外形を形成する工程において、第2マスクが障害となって、圧電振動片の所望の外形形状にパターニングすることができなくなる虞があるため好ましくない。
これに対して、本発明の構成によれば、圧電振動片の外形形状に対する第2マスクの拡大代を3μm以上10μm以下の範囲に設定することで、圧電振動片の外形を形成する工程に影響を及ぼさない範囲で、第2マスクにより第1マスクの外周部分を確実に被覆することができる。
この構成によれば、振動特性への影響が大きい圧電振動片の短手方向において、第2マスクを、圧電振動片の外形形状よりも大きく形成することで、振動特性のバラツキを効果的に抑制することができる。
この構成によれば、第2マスク形成工程の後に、圧電振動片を所望の外形形状に形成することで、例えば第2マスク形成工程において、第2マスクの形成材料(例えば、フォトレジスト膜)をスピンコート法等によりウエハ上に一括して塗布することができる。したがって、ウエハの全面に亘って均一な膜を速やかに形成することができる。
この構成によれば、第2マスクが第1マスクの外周部分を覆ってウエハ上にまで形成された場合であっても、第2マスクとウエハとの間にエッチャントが入り込んで、第1マスクの外周部分まで到達する。これにより、第1マスクの外形形状に倣って、ウエハを所望の外形形状(圧電振動片の外形形状)に確実にエッチング加工することができる。
(圧電振動子)
図1は本発明に係る圧電振動子の外観斜視図であり、図2は圧電振動子の内部構成図であって、リッド基板を取り外した状態で圧電振動片を上方から見た図ある。また、図3は図2に示すA−A線に沿った圧電振動子の断面図であり、図4は圧電振動子の分解斜視図である。
図1〜4に示すように、本実施形態の圧電振動子1は、ベース基板2とリッド基板3とで2層に積層された箱状に形成されており、内部のキャビティC内に圧電振動片4が収納された表面実装型の圧電振動子である。なお、図4においては、図面を見易くするために後述する励振電極15、引き出し電極19,20、マウント電極16,17及び重り金属膜21の図示を省略している。
図5〜7に示すように、圧電振動片4は、水晶、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等の圧電材料から形成された音叉型の振動片であり、所定の電圧が印加されたときに振動するものである。
この圧電振動片4は、平行に配置された一対の振動腕部10,11と、一対の振動腕部10,11の基端側を一体的に固定する基部12と、一対の振動腕部10,11の外表面上に形成されて一対の振動腕部10,11を振動させる第1の励振電極13と第2の励振電極14とからなる励振電極15と、第1の励振電極13及び第2の励振電極14に電気的に接続されたマウント電極16,17とを有している。
また、本実施形態の圧電振動片4は、一対の振動腕部10,11の両主面上に、振動腕部10,11の長手方向に沿ってそれぞれ形成された溝部18を備えている。この溝部18は、振動腕部10,11の基端側から略中間付近まで形成されている。
なお、上述した励振電極15、マウント電極16,17及び引き出し電極19,20は、例えば、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)やチタン(Ti)等の導電性膜の被膜により形成されたものである。
このベース基板2には、ベース基板2を貫通する一対のスルーホール30,31が形成されている。この際、一対のスルーホール30,31は、キャビティC内に収まるように形成されている。より詳しく説明すると、本実施形態のスルーホール30,31は、マウントされた圧電振動片4の基部12側に対応した位置に一方のスルーホール30が形成され、振動腕部10,11の先端側に対応した位置に他方のスルーホール31が形成されている。また、本実施形態では、ベース基板2の下面から上面に向かって漸次径が縮径した断面テーパ状のスルーホールを例に挙げて説明するが、この場合に限られず、ベース基板2を真っ直ぐに貫通するスルーホールでも構わない。いずれにしても、ベース基板2を貫通していれば良い。
なお、貫通電極32,33は、導電性の芯材部7を通して電気導通性が確保されている。
より詳しく説明すると、一方の引き回し電極36は、圧電振動片4の基部12の真下に位置するように一方の貫通電極32の真上に形成されている。また、他方の引き回し電極37は、一方の引き回し電極36に隣接した位置から、振動腕部10,11に沿ってこれら振動腕部10,11の先端側に引き回しされた後、他方の貫通電極33の真上に位置するように形成されている。
そして、これら一対の引き回し電極36,37上にそれぞれバンプBが形成されており、このバンプBを利用して圧電振動片4がマウントされている。これにより、圧電振動片4の一方のマウント電極16が、一方の引き回し電極36を介して一方の貫通電極32に導通し、他方のマウント電極17が、他方の引き回し電極37を介して他方の貫通電極33に導通するようになっている。
次に、上述した圧電振動片の製造方法について説明する。以下の説明では、主として水晶からなるウエハから複数の圧電振動片を製造する場合について説明する。図8は、圧電振動片の製造方法を示すフローチャートであり、図9〜24は圧電振動片の製造方法を示す工程図であって、図9はウエハの平面図、図10〜24は図9のC−C線に沿うウエハの断面図を示している。
図8,10に示すように、まず水晶のランバート原石を所定の角度でスライスして一定の厚みのウエハSとする。続いて、このウエハSをラッピングして粗加工した後、加工変質層をエッチングで取り除き、その後ポリッシュ等の鏡面研磨加工を行って、所定の厚みのウエハSとする(S10)。
始めに、図11に示すように、ポリッシングが終了したウエハSを準備した後、ウエハSの両面にウエハ用マスク40をそれぞれ成膜する(S21)。このウエハ用マスク40としては、例えば、クロム(Cr)を数μm成膜する。
次いで、図12に示すように、ウエハ用マスク40上にスピンコート法等によりフォトレジスト膜41を形成する。その後、図13,14に示すように、フォトリソ技術によって露光・現像を行うことで、圧電振動片4の形成領域において、フォトレジスト膜41が圧電振動片4の外形形状と同等の外形形状を有するようにパターニングする(図14参照)。
まず、図17に示すように、ウエハ用マスク40がパターニングされたウエハS上に、再びフォトレジスト膜42を形成する(S31)。具体的には、まずスピンコート法によりフォトレジスト膜42の形成材料を、ウエハSの両面にウエハ用マスク40を覆うように塗布する。なお、この時点でウエハS上における圧電振動片4の形成領域にはウエハ用マスク40が形成されているが、ウエハ用マスク40は膜厚数μの非常に薄い膜なので、フォトレジスト膜42の形成材料をスピンコート法によりウエハS全面に塗布する際に、ウエハ用マスク40によってフォトレジスト膜42の形成材料の進行が阻害されることはない。すなわち、ウエハSを圧電振動片4の外形形状にパターニングする前段で、スピンコート法によりフォトレジスト膜42の形成材料を塗布することで、ウエハSの全面に亘って均一な膜を速やかに形成することができる。なお、フォトレジスト膜42の形成材料は、スピンコート法以外にスプレーコート法等でも塗布することが可能である。
これに対して、フォトレジスト膜42のウエハ用マスク40の外周縁からの拡大代を、ウエハ用マスク40の長さ方向及び幅方向に3μm以上10μm以下の範囲で長く設定することで、後述する外形形成工程において影響を及ぼさない範囲で、フォトレジスト膜42によりウエハ用マスク40の外周部分を確実に被覆することができる。なお、フォトレジスト膜42は、本実施形態のようにウエハ用マスク40の幅方向及び長さ方向にそれぞれ長く形成されていることが好ましいが、振動特性への影響が大きい幅方向のみが少なくともウエハ用マスク40よりも長く形成されていればよい。この時点で、溝パターン形成工程が終了する。
まず、図20に示すように、パターニングされたウエハ用マスク40をマスクとして、ウエハSの両面をそれぞれウェットエッチングする。これにより、ウエハ用マスク40でマスクされていない領域を選択的に除去して、溝部18を除く圧電振動片4の外形形状を形作ることができる。なお、本実施形態では、フォトレジスト膜42がウエハ用マスク40の外周部分及び側面を覆ってウエハS上にまで形成されているが、フォトレジスト膜42とウエハSとは密着性が無いため、フォトレジスト膜42とウエハSとの間にエッチャントが入り込んでいく。これにより、ウエハ用マスク40の外周部分まで到達するため、エッチングには何ら影響はない。すなわち、ウエハ用マスク40の外形形状に倣って、ウエハSを所望の外形形状(圧電振動片4の外形形状)に確実にエッチング加工することができる。なお、複数の圧電振動片4は、後に行う切断工程(S110)を行うまで、図示しない連結部を介してウエハSに連結された状態となっている。
続いて、図22に示すように、再度パターニングされたウエハ用マスク40及びフォトレジスト膜42をマスクとして、ウエハSの両面にウェットエッチングを行うことで溝部18を形成する(S60:溝部形成工程)。これにより、ウエハ用マスク40でマスクされていない領域を選択的に除去して、圧電振動片4の振動腕部10,11上に溝部18を形成することができる。
そして、ウエハSに複数の圧電振動片4が連結された状態で、圧電振動片4の外表面上に励振電極15、引き出し電極19,20及びマウント電極16,17を形成する電極形成工程を行う(S90)。
最後に、ウエハSと圧電振動片4とを連結していた連結部を切断して、複数の圧電振動片4をウエハSから切り離して小片化する切断工程を行う(S110)。これにより、ウエハSから、励振電極14、引き出し電極19,20及びマウント電極16,17が形成された圧電振動片4を一度に複数製造することができる。
しかも、図26に示すように、外形形成工程においても、フォトレジスト膜42とウエハSとの間にエッチャントが入り込んでいくので、ウエハ用マスク40の外形形状に倣って、ウエハSを所望の外形形状(圧電振動片4の外形形状)に確実にエッチング加工することができる。その後、フォトレジスト膜42の開口部42a(溝部18の形成領域)から露出したウエハ用マスク40を、ウェットエッチングにより除去する。そのため、ウエハ用マスク40の開口部分は、幅方向中心より他端側寄りに形成される。
この構成によれば、フォトレジスト膜42がフォトレジスト膜41よりも大きく形成されているので、例えフォトレジスト膜42の重ね合わせ精度にバラツキが生じた場合であっても、フォトレジスト膜42によって、溝部18の形成領域(開口部42a)を除くウエハ用マスク40上が完全に被覆される確率が高くなる。すなわち、圧電振動片4の形成領域が、フォトレジスト膜42から露出することを防止できる。これにより、開口部42aから露出しているウエハ用マスク40を除去する際に、ウエハ用マスク40の外周部分を除去してしまうことがない。そのため、溝部18を形成する際に、圧電振動片4の外周部分を除去してしまうことなく溝部18を形成することができる。その結果、所望の外形形状に圧電振動片4を形作ることができる。すなわち、重ね合わせ精度のバラツキによる、圧電振動片4の外形形状のバラツキを効果的に抑制することができる。
したがって、圧電振動片4の周波数のバラツキを抑制し、安定した振動特性を有する高性能な圧電振動子1をウエハS上で一括して製造することができる。そして、本実施形態の圧電振動子1は、上述した製造方法で製造された圧電振動片4を備えているので、小型で高性能な圧電振動子1を提供することができる。
また、本実施形態によれば、フォトレジスト膜42の外形形状を圧電振動片4の外形形状に比べて大きく形成するのみであるので、製造効率の低下及び製造コストの増加を抑えた上で、安定した振動特性を有する圧電振動片4を提供することができる。
次に、本発明に係る発振器の一実施形態について、図29を参照しながら説明する。
本実施形態の発振器100は、図29に示すように、圧電振動子1を、集積回路101に電気的に接続された発振子として構成したものである。この発振器100は、コンデンサ等の電子部品102が実装された基板103を備えている。基板103には、発振器用の上述した集積回路101が実装されており、この集積回路101の近傍に、圧電振動子1が実装されている。これら電子部品102、集積回路101及び圧電振動子1は、図示しない配線パターンによってそれぞれ電気的に接続されている。なお、各構成部品は、図示しない樹脂によりモールドされている。
また、集積回路101の構成を、例えば、RTC(リアルタイムクロック)モジュール等を要求に応じて選択的に設定することで、時計用単機能発振器等の他、当該機器や外部機器の動作日や時刻を制御したり、時刻やカレンダー等を提供したりする機能を付加することができる。
次に、本発明に係る電子機器の一実施形態について、図30を参照して説明する。なお電子機器として、上述した圧電振動子1を有する携帯情報機器110を例にして説明する。始めに本実施形態の携帯情報機器110は、例えば、携帯電話に代表されるものであり、従来技術における腕時計を発展、改良したものである。外観は腕時計に類似し、文字盤に相当する部分に液晶ディスプレイを配し、この画面上に現在の時刻等を表示させることができるものである。また、通信機として利用する場合には、手首から外し、バンドの内側部分に内蔵されたスピーカ及びマイクロフォンによって、従来技術の携帯電話と同様の通信を行うことが可能である。しかしながら、従来の携帯電話と比較して、格段に小型化及び軽量化されている。
無線部117は、音声データ等の各種データを、アンテナ125を介して基地局と送受信のやりとりを行う。音声処理部118は、無線部117又は増幅部120から入力された音声信号を符号化及び複号化する。増幅部120は、音声処理部118又は音声入出力部121から入力された信号を、所定のレベルまで増幅する。音声入出力部121は、スピーカやマイクロフォン等からなり、着信音や受話音声を拡声したり、音声を集音したりする。
なお、呼制御メモリ部124は、通信の発着呼制御に係るプログラムを格納する。また、電話番号入力部122は、例えば、0から9の番号キー及びその他のキーを備えており、これら番号キー等を押下することにより、通話先の電話番号等が入力される。
なお、通信部114の機能に係る部分の電源を、選択的に遮断することができる電源遮断部126を備えることで、通信部114の機能をより確実に停止することができる。
次に、本発明に係る電波時計の一実施形態について、図31を参照して説明する。
本実施形態の電波時計130は、図31に示すように、フィルタ部131に電気的に接続された圧電振動子1を備えたものであり、時計情報を含む標準の電波を受信して、正確な時刻に自動修正して表示する機能を備えた時計である。
日本国内には、福島県(40kHz)と佐賀県(60kHz)とに、標準の電波を送信する送信所(送信局)があり、それぞれ標準電波を送信している。40kHz若しくは60kHzのような長波は、地表を伝播する性質と、電離層と地表とを反射しながら伝播する性質とを併せもつため、伝播範囲が広く、上述した2つの送信所で日本国内を全て網羅している。
アンテナ132は、40kHz若しくは60kHzの長波の標準電波を受信する。長波の標準電波は、タイムコードと呼ばれる時刻情報を、40kHz若しくは60kHzの搬送波にAM変調をかけたものである。受信された長波の標準電波は、アンプ133によって増幅され、複数の圧電振動子1を有するフィルタ部131によって濾波、同調される。
本実施形態における圧電振動子1は、上述した搬送周波数と同一の40kHz及び60kHzの共振周波数を有する水晶振動子部138、139をそれぞれ備えている。
続いて、波形整形回路135を介してタイムコードが取り出され、CPU136でカウントされる。CPU136では、現在の年、積算日、曜日、時刻等の情報を読み取る。読み取られた情報は、RTC137に反映され、正確な時刻情報が表示される。
搬送波は、40kHz若しくは60kHzであるから、水晶振動子部138、139は、上述した音叉型の構造を持つ振動子が好適である。
例えば、上述した実施形態では、圧電振動子の一例として、表面実装型の圧電振動子1を例に挙げて説明したが、この圧電振動子1に限定されるものではない。例えば、シリンダパッケージタイプの圧電振動子や、セラミックパッケージタイプの圧電振動子にも本発明を適用することができる。また、シリンダパッケージタイプの圧電振動子1を、さらにモールド樹脂部で固めて表面実装型振動子としても構わない。
また、上述した実施形態では、各エッチング加工時において、主としてウェットエッチングを行う場合について説明したが、ドライエッチングを採用することも可能である。
Claims (4)
- 平行に配置された一対の振動腕部と、前記一対の振動腕部の基端側を一体的に固定する基部と、前記一対の振動腕部上に前記振動腕部の長手方向に沿ってそれぞれ形成された溝部とを備えた圧電振動片を、ウエハから製造する圧電振動片の製造方法であって、
前記ウエハ上の前記圧電振動片の形成領域に、前記圧電振動片の外形形状と同等の外形形状を有し、前記圧電振動片の外形および前記溝部を形成するための第1マスクを形成する第1マスク形成工程と、
前記第1マスク上に、前記溝部の形成領域に開口部を有する第2マスクを形成する第2マスク形成工程と、
前記第2マスクをマスクとして、前記開口部から露出している前記第1マスクを除去する工程と、を有し、
前記第2マスク形成工程では、前記圧電振動片の外形形状より大きい外形形状を有する前記第2マスクを形成し、前記第2マスクの前記圧電振動片の外周縁からの拡大代を3μm以上10μm以下の範囲に設定することを特徴とする圧電振動片の製造方法。 - 前記第2マスクを、前記圧電振動片よりも前記圧電振動片の少なくとも前記長手方向に直交する短手方向に沿って大きく形成することを特徴とする請求項1記載の圧電振動片の製造方法。
- 前記第2マスク形成工程の後であって前記第1マスクを除去する工程の前に、前記第1マスクをマスクとして、前記ウエハから前記圧電振動片の外形を形成する工程と、
前記第1マスクを除去する工程の後に、前記第1マスクをマスクとして、前記溝部を形成する工程とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の圧電振動片の製造方法。 - 前記圧電振動片の外形を形成する工程は、ウェットエッチングにより行うことを特徴とする請求項3記載の圧電振動片の製造方法。
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