JP5246012B2 - 熱交換器の組付け構造 - Google Patents

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本発明は、熱交換のコア部が重なって配置される複数個の熱交換器において、一方の熱交換器を他方の熱交換器に対して固定する熱交換器の組付け構造に関する。
従来の熱交換器の組付け構造として、たとえば車両において、空調用冷凍サイクルの高圧側に接続されるコンデンサをラジエータに対して所定の位置に固定するために、予め固定された金属製のブラケットや樹脂製のブラケットを介してボルトによって締結する構造が知られている。この構造では、コンデンサをラジエータに取り付けるときに締結部分の位置ずれが生じる。この位置ずれは、ブラケットに形成された長穴や、緩衝用のゴムの変形によって吸収される。
このボルトによる締結構造を採用しない場合には、樹脂製のブラケットを用いた係合による組付けが行われ、コスト低減が図られている(たとえば特許文献1参照)。この特許文献1に記載の組付け構造では、コンデンサに取り付けられた樹脂製のブラケットに、ラジエータ側に設けられた爪部を係止させることによって、コンデンサをラジエータに対して所定の位置に固定する。
特開2005−289355号公報
上記特許文献1に記載の従来の組付け構造においては、樹脂製のブラケットと爪部との間には、たとえば設計公差による位置ずれが生じやすいため、位置ずれによる隙間が生じ、両者が組み立てられた状態でがたつきが発生することがある。このがたつきによって、実使用状態において、振動が生じ、異音が発生したり、樹脂製のブラケットの磨耗を促進したり、コンデンサに設けられるフィンが損傷したりすることがある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、がたつきを抑えて熱交換器同士を組付けることができる熱交換器の組付け構造を提供する。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲および下記各手段に記載の括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す。
請求項1に記載の発明は、内部流体と外部流体との間で熱交換が行われる第1のコア部(11)を有する第1の熱交換器(10)と、内部流体と外部流体との間で熱交換が行われる第2のコア部(21)を有する第2の熱交換器(20)とが、第1のコア部と第2のコア部とを重ねた姿勢で一体に組み付けられる熱交換器の組付け構造に係る発明であって、
第1の熱交換器および第2の熱交換器のいずれか一方に設けられる樹脂製のブラケット(16,17)と、樹脂製のブラケットに設けられ係合凸部(24)および係合凸部が係合される係止部(16b)のうちいずれか一方である係合手段と、弾性を有する部材であり、弾性変形したときの弾性力によって、第2の熱交換器に対して接近する方向にまたは遠ざかる方向に前記第1の熱交換器を押す押圧部材(50,60,16A)と、を備え、
当該一方の係合手段と当該他方の係合手段とが係合している状態で、第1の熱交換器は、押圧部材の弾性力によって接近する方向または遠ざかる方向に押され、第2の熱交換器に一体に組み付けられ
押圧部材は、第1の熱交換器と第2の熱交換器との間に介在され、弾性力を第1の熱交換器および第2の熱交換器に作用させ、
さらに第1の熱交換器は、車両の前部に搭載される空調用のコンデンサ(10)であり、第2の熱交換器はコンデンサよりも車両の後方側に搭載され、エンジンの冷却水が流通するラジエータ(20)であり、
押圧部材は、コンデンサおよびラジエータと一体となって車両に搭載される送風機を備えるシュラウド(30)に装着されており、
押圧部材の弾性力は、ラジエータのサイドプレート(26,27)に側方に突出するように形成されたリブ(26a,27a)に対して車両の後方に作用するとともに、コンデンサに対して車両の前方に作用することを特徴とする。
この発明によれば、弾性変形させた押圧部材の弾性力によって第1の熱交換器が第2の熱交換器に対して接近する方向または遠ざかる方向に押されるため、組付け工程において、第1の熱交換器が一方向に外力を受け、第1の熱交換器を第2の熱交換器に対してコア部の重ね方向に変位しないように保持することができる。これにより、組付け工程における第1の熱交換器のがたつきを抑えて熱交換器同士を組付けることができる。したがって、製品使用時の異音の発生、樹脂製部品等の不本意な磨耗等を低減できる熱交換器の組付け構造が得られる。
また、この発明によれば、弾性変形させた押圧部材の弾性力は、第1の熱交換器を第2の熱交換器に対して遠ざかる方向に作用するとともに、第2の熱交換器には第1の熱交換器に対して遠ざかる方向に作用するようになる。これにより、組付け工程において、押圧部材は弾性力により第2の熱交換器側にしっかりと保持された状態で、第1の熱交換器を押すことになる。したがって、第1の熱交換器は押圧部材によってより安定的な保持力が得ることができ、第1の熱交換器のがたつきの抑制効果がさらに大きくなる。
また、この発明によれば、押圧部材は、コンデンサおよびラジエータと一体となったシュラウドに装着されることにより、クーリングモジュールを構成する既存の部品であるシュラウドを用いて押圧部材を保持することができる。さらに押圧部材はラジエータのサイドプレートに形成されたリブの側面にその弾性力を作用させるため、ラジエータからの反作用力によって確実に保持され、このラジエータからの保持力を反発力としてコンデンサを押圧することができる。したがって、シュラウド、ラジエータおよびコンデンサが押圧部材を介して作用および反作用の関係になり、安定した状態でのコンデンサの組付けを実現できる。
請求項2に記載の発明は、内部流体と外部流体との間で熱交換が行われる第1のコア部(11)を有する第1の熱交換器(10)と、内部流体と外部流体との間で熱交換が行われる第2のコア部(21)を有する第2の熱交換器(20)とが、第1のコア部と第2のコア部とを重ねた姿勢で一体に組み付けられる熱交換器の組付け構造であって、
第1の熱交換器および第2の熱交換器のいずれか一方に設けられる樹脂製のブラケット(16,17)と、樹脂製のブラケットに設けられ、係合凸部(24)および係合凸部が係合される係止部(16b)のうちいずれか一方である係合手段と、弾性を有する部材であり、弾性変形したときの弾性力によって、第2の熱交換器に対して接近する方向にまたは遠ざかる方向に第1の熱交換器を押す押圧部材(16A)と、を備え、
一方の係合手段と他方の係合手段とが係合している状態で、第1の熱交換器は、押圧部材の弾性力によって接近する方向または遠ざかる方向に押され、第2の熱交換器に一体に組み付けられ、
押圧部材は、第1の熱交換器と第2の熱交換器との間に介在され、上記弾性力を第1の熱交換器および第2の熱交換器に作用させ
さらに押圧部材は、樹脂製のブラケット(16A)に一体に形成されて弾性変形する腕部(71)と、腕部の端部に一体に設けられてラジエータを押さえる押さえ部(73)とによって構成され、
一方の係合手段と他方の係合手段とが係合している状態で、第1の熱交換器は、押さえ部が受けるラジエータからの反力によって遠ざかる方向に押圧されることを特徴とする。
この発明によれば、弾性変形させた押圧部材の弾性力によって第1の熱交換器が第2の熱交換器に対して接近する方向または遠ざかる方向に押されるため、組付け工程において、第1の熱交換器が一方向に外力を受け、第1の熱交換器を第2の熱交換器に対してコア部の重ね方向に変位しないように保持することができる。これにより、組付け工程における第1の熱交換器のがたつきを抑えて熱交換器同士を組付けることができる。したがって、製品使用時の異音の発生、樹脂製部品等の不本意な磨耗等を低減できる熱交換器の組付け構造が得られる。
また、この発明によれば、弾性変形させた押圧部材の弾性力は、第1の熱交換器を第2の熱交換器に対して遠ざかる方向に作用するとともに、第2の熱交換器には第1の熱交換器に対して遠ざかる方向に作用するようになる。これにより、組付け工程において、押圧部材は弾性力により第2の熱交換器側にしっかりと保持された状態で、第1の熱交換器を押すことになる。したがって、第1の熱交換器は押圧部材によってより安定的な保持力が得ることができ、第1の熱交換器のがたつきの抑制効果がさらに大きくなる。
また、この発明によれば、押圧部材は樹脂製のブラケットに一体に形成され、第1の熱交換器は、弾性変形する腕部の端部に一体に設けられる押さえ部を介して、第2の熱交換器から遠ざかる方向に押圧される。これにより、コンデンサとラジエータとを組み付けるためのブラケットを利用して押圧部材を構成することができ、部品の削減および組立て工数の削減が図れる。また、押圧部材とブラケットを別部品とする場合に比べて、押圧部材を取り付ける場所を必要としないので、押圧部材を取付け可能な場所とブラケットの取付け場所とが近接している場合であっても取付けのためのスペースを確保する必要がない。したがって、押圧部材に係る取付け作業の自由度が向上する。
本発明の第1実施形態を示すコンデンサとラジエータの組み付けに係る概略的な構造を表した分解斜視図である。 第1実施形態のコンデンサとラジエータの組み付け状態を示した斜視図である。 第1実施形態のコンデンサとラジエータの組み付け状態を示した側面図である。 第1実施形態に係る押圧部材をシュラウドに取り付ける前の状態を示した部分斜視図である。 図4の押圧部材を取り付けた状態を示す部分斜視図である。 コンデンサ、ラジエータ、押圧部材およびシュラウドの関係を示した部分断面平面図である。 第2実施形態において、コンデンサ、ラジエータおよび押圧部材の位置関係を示した部分断面平面図である。 第3実施形態において押さえ部を含むブラケット、コンデンサおよびラジエータとの関係を示した部分断面平面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る熱交換器の組付け構造について図1〜図6を用いて説明する。本実施形態の熱交換器の組付け構造は、互いの熱交換に係るコア部が対向するように配置された熱交換器同士の組付けについての構造であり、熱交換器が互いに所定の状態で確実に組み付けられることに寄与するものである。図1は2個の熱交換器の組み付けに係る概略的な構造を表した分解斜視図である。図2は、2個の熱交換器の組み付け状態を示した斜視図であり、図3は側面図である。また、本実施形態では、組み合わされる2個の熱交換器の一例として、車両に搭載されるコンデンサとラジエータを例に挙げて説明する。
図1に示すように、コンデンサ10およびラジエータ20は、車両のエンジンコンパートメント内で隣接して搭載されている。コンデンサ10は、第1の熱交換器であって、車両前方側(エンジンコンパートメントの前方部)または空気流れの上流側に配置される。ラジエータ20は、第2の熱交換器であって、コンデンサ10よりも車両後方側または空気流れの下流側に配置されている。コンデンサ10およびラジエータ20は、互いの熱交換に係るコア部11とコア部21が対向する姿勢で、車両に搭載されている。
また、コンデンサ10およびラジエータ20は、両方のコア部で内部を流れる流体と熱交換を行う空気(外部流体)を強制的に送風する送風機としての電動ファンと一体的に組み付けられ、この状態で車両に搭載される。このようにコンデンサ10、ラジエータ20および電動ファンは、一体的に組み付けられてクーリングモジュールを構成する。なお、図1では電動ファンは図示していない。コンデンサ10およびラジエータ20には、電動ファンにより空気(外気)が白抜き矢印方向(車両後方)に送風され、コンデンサ10およびラジエータ20は、この送風空気によって冷却される。
コンデンサ10は、車両の空調用冷凍サイクルに備えられる熱交換器であり、圧縮機の吐出側に接続されて圧縮機によって吐出された冷媒が冷却される。ラジエータ20は、車両のエンジンの冷却水回路に接続される熱交換器であり、エンジンで吸熱されて温度上昇した高温の冷却水の冷却が行われる。
コンデンサ10は、内部を流れる冷媒(内部流体)と外部を流れる空気(外部流体)との間で熱交換が行われるコア部11(第1のコア部)と、コア部11の車幅方向の両端部に設けられるヘッダータンク12,13と、を含んで構成される。コア部11は、冷媒通路をなす断面扁平状のチューブ11aとフィン11bとが交互に複数個上下方向に積層配置され、これらがろう付け接合等により一体になって構成されている。フィン11bは、チューブ11a内を流れる冷媒と外部の空気との伝熱面積を増大させる部材であり、たとえば波状に成形されたコルゲート状のフィンである。
コア部11の車幅方向(左右)両側部には、すべてのチューブ11aの内部と連通するヘッダータンク12,13が配置されている。このヘッダータンク12,13は、チューブ11aの長手方向と直交する方向(上下方向)に延びる略筒状である。ヘッダータンク12,13のコア部側のプレートには、複数個の穴が形成されており、この穴に各チューブ11aの端部が嵌入され、ヘッダータンク12の内部とヘッダータンク13の内部は、嵌入された複数個のチューブ11aを介して連通している。
コア部11の上下方向の両側部、すなわち、チューブ11aとフィン11bの積層方向の両側部には、上部側プレート14と下部側プレート15が設けられている。上部側プレート14および下部側プレート15は、チューブ11aの長手方向に延びる断面コの字形状の部材であり、コア部11を補強する補強部材である。
上部側プレート14の底面部には、コア部11の最上部のコルゲート状のフィン11bにおける波状の頂部が接合され、下部側プレート15の上面部には、コア部11の最下部のコルゲート状のフィン11bにおける波状の頂部が接合される。上部側プレート14および下部側プレート15の長手方向の端部は、ヘッダータンク12およびヘッダータンク13に接合されて固定されている。上部側プレート14の長手方向の先端部は、ヘッダータンク12とヘッダータンク13にそれぞれ形成された溝部に嵌合して接合され、同様に、下部側プレート15の長手方向の先端部は、ヘッダータンク12とヘッダータンク13にそれぞれ形成された溝部に嵌合して接合される。
コア部11の上端部であって車幅方向の両端部のそれぞれには、樹脂製のブラケット16が上部側プレート14に対して差し込まれて上部側プレート14の外側に嵌まることによって保持されている。ブラケット16は、ヘッダータンク12の上端近傍およびヘッダータンク13の上端近傍に隣接するように配置される。ブラケット16は、上部側プレート14と結合される基部16aと、基部16aの上面から上方に延びる腕部16bと、腕部16bの端部側で厚み方向に貫通された係合穴16cと、を含んで構成される。
同様に、コア部11の下端部であって車幅方向の両端部のそれぞれには、樹脂製のブラケット17が下部側プレート15に外側から嵌まることによって保持されている。ブラケット17は、ヘッダータンク12の下端近傍およびヘッダータンク13の下端近傍に隣接するように配置される。ブラケット17は、下部側プレート15と結合される基部17aと、基部17aの下面から下方に延びる脚部17bと、を含んで構成される。
コア部11の上方に設けられるブラケット16は、ラジエータ20の上側に設けられる係合爪24と腕部16bとの嵌合構造によって一体に締結される。係合爪24は、たとえば左右方向からの外力によって弾性変形しやすい二股状の爪部であって、係合凸部を構成する。具体的には、係合爪24は、先端部に爪部が形成された左右2個の係止片を所定間隔を隔てて配置した構成になっている。この左右2個の係止片は、樹脂材料の弾性変形により先端部の爪部の間隔を変化させることができる。
ブラケット16の係合穴16cを形成する内周縁の壁部(腕部16bの一部)は、係合凸部である係合爪24が係わり合って係止される係止部である。係合爪24は、弾性変形により内側に閉じるような姿勢で係合穴16cに挿入された後、元の姿勢に戻ろうとして左側および右側に開いて、この係止部に係わり合って係止される。ブラケット16に設けられるこのような係止部は、係合爪24と係り合って係合手段を構成し、ラジエータ20側に設けられる係合爪24も係合穴16cの内周縁の壁部である腕部16bの一部と係わり合う係合手段を構成する。また、ブラケット16には、係合爪24のような係合凸部を設けてもよく、この場合には、ラジエータ20側には係合凸部が係止される係合穴16cのような係合手段が設けられる。
コア部11の下方に設けられるブラケット17は、ラジエータ20の下側に設けられる支持部材25に差し込まれ、前後方向の位置が規制されるとともに、上下方向寸法のばらつきが吸収される。支持部材25は、上端部が開口する箱体状であり、この部分にブラケット17の脚部17bが嵌入されて支持される。ブラケット16,17の樹脂材料としては、ある程度の弾性を有し、かつ、耐摩耗性に優れた樹脂が好ましく、たとえば、ポリプロピレン、ナイロン、ポリアセタールが用いられる。
また、ヘッダータンク12の上部における車両後方側には、コア部11を流通する冷媒の入口部である入口パイプ(図示せず)が設けられる。ヘッダータンク13の下部における車両後方側には、コア部11を流通した冷媒の出口部である出口パイプ(図示せず)が設けられる。さらに、ヘッダータンク13には冷媒の気液分離を行う気液分離器18が一体に接合されている。また、コンデンサ10を構成する各部材は、たとえばアルミニウム合金等で形成され、ろう付けにより一体に接合される。
ラジエータ20は、内部を流れる水(内部流体)と外部を流れる空気(外部流体)との間で熱交換が行われるコア部21(第2のコア部)と、コア部21の上下方向の両端部に設けられるヘッダータンク22,23と、を含んで構成される。コア部21は、コンデンサ10のコア部11と同様に、水通路をなす断面扁平状のチューブ21aとフィン21bとが交互に複数個上下方向に積層されて配置され、これらがろう付け接合等により一体になって構成されている。フィン21bは、フィン11bのように伝熱面積を増大させる部材であり、たとえばコルゲート状のフィンである。
コア部21の上下方向の両側部には、すべてのチューブ21aの端部を接合支持するコアプレート(図示せず)が配置されている。このコアプレートには、ヘッダータンク22,23が一体に結合され、このヘッダータンク22,23の内部空間はすべてのチューブ21aの内部と連通するようになっている。すなわち、ヘッダータンク22とヘッダータンク23は、チューブ21aによって連通する。また、ヘッダータンク22,23はチューブ21aの長手方向と直交する方向(車幅方向)に細長く延びる略筒状であり、たとえばナイロンのように耐熱性に優れた樹脂で成形されている。
コア部21の車幅方向(左右方向)の両側部、すなわち、車幅方向の最外側に位置するフィン21bのさらに外側には、サイドプレート26とサイドプレート27が設けられている。サイドプレート26,27は、コア部11を補強する補強部材である。サイドプレート26はコア部21の側部に対向する基部と、この基部の前後方向の両端部で基部に対して垂直方向に突出するように延びるリブ26aと、を有し、チューブ21aの長手方向に延びる断面コの字形状の部材である。サイドプレート27は、コア部21の側部に対向する基部と、この基部の前後方向の両端部で基部に対して垂直方向に突出するように延びるリブ27aと、を有し、チューブ21aの長手方向に延びる断面コの字形状の部材である。
上側のヘッダータンク22には、前述の係合爪24の他に、エンジン冷却水の入口パイプ28、車体側への取付け用ボス部40等が一体に形成されている。下側のヘッダータンク23には、前述の支持部材25の他に、エンジン冷却水の出口パイプ29、車体側への取付け用ボス部41等が一体に形成されている。また、ラジエータ20において、コア部21のチューブ21a、フィン21b、コアプレート、サイドプレート26,27等の各部材は、たとえばアルミニウム合金等で形成され、ろう付けにより一体に接合される。
シュラウド30は、例えばポリプロピレンのような樹脂材から成り、ラジエータ20の外形に沿うように矩形状に形成されたラジエータ側の外周部から反ラジエータ側に向けて滑らかに傾斜する形状によってファンの導風部を形成している。シュラウド30は、その外周縁部がラジエータ20側、すなわち車両前方に向けて突出しており、全体として電動ファンを覆うように浅い椀状を呈している。シュラウド30は、この突出する部分においてラジエータ20とボルト締め等によって一体に固定される。
シュラウド30に形成されたモータ取付け部には、電動ファンのモータ(図示せず)が取り付けられている。シュラウド30と、ラジエータ20およびコンデンサ10とが一体となってクーリングモジュールを構成することにより、電動ファンによって供給される空気は、車両前方からコンデンサ10、ラジエータ20の順に各コア部を通過して内部流体を冷却し、シュラウド30によって形成された導風部を通り、排出される。
図4は、押圧部材50をシュラウド30に取り付ける前の状態を示した部分斜視図である。図4に示すように、シュラウド30の車幅方向の両側部には、車両前方に向けて突出し、コンデンサ10の側部の側方にまで延長されたリブ31がそれぞれ設けられている。このリブ31は、ラジエータ20の側部とコンデンサ10の側部の一部とを外側から覆っている。リブ31には、後述する押圧部材50が取り付けられる取付け用壁部32が設けられている。取付け用壁部32は、リブ31の一部に形成され、リブ31よりもリブ31の厚み寸法分車幅方向の内方に配置され、側方から見てその中央部が凹んだコの字状を呈している。取付け用壁部32には、押圧部材50に形成された係合穴55に嵌まることにより押圧部材50が固定される爪部33が形成されている。この爪部33は、取付け用壁部32の外側表面から外方に突出する凸部である。
ラジエータ20とコンデンサ10は、両者の間に、弾性を有する押圧部材50が設けられて組み付けられる。この押圧部材50は、外力を受けて弾性変形したときの変形前の状態に戻ろうとする弾性力によって、ラジエータ20(第2の熱交換器)に接近する方向にまたは遠ざかる方向にコンデンサ10(第1の熱交換器)を押す押圧部材である。押圧部材50は、第1基台部51と、第1基台部51と所定の間隔をあけて対向するように配されている第2基台部53と、第1基台部51と第2基台部53とを連結する屈曲部52と、第2基台部53を基点として垂直に延びるよう設けられる押さえ部54と、が一体となって構成される弾性を有する部材である。第1基台部51と第2基台部53との間の所定の間隔は、取付け用壁部32の厚み寸法に略等しくなっている。
押圧部材50は、その断面形状がたとえばアラビア数字7のような形態を呈する。第1基台部51および第2基台部53のそれぞれは屈曲部52を支点としてその厚み方向に撓むことによって弾性変形するようになっている。押圧部材50は、押さえ部54が第2基台部53側の根元部分を支点として厚み方向(その延長方向に対して垂直な方向)に撓むことによって弾性変形し、厚み方向に弾性力を提供する。押圧部材50は、たとえば、樹脂、金属で弾性変形しうる形状に形成されている。さらに、第1基台部51には、押圧部材50を取付け用壁部32に取り付けたときに、爪部33に対応する位置に係合穴55が形成されている。係合穴55は、爪部33が嵌まる大きさの凹部であってもよいし、第1基台部51を厚み方向に貫通する貫通穴であってもよい。
本実施形態によるコンデンサ10のラジエータ20への取付け作業を説明すると、まず、熱交換器の組付けの準備工程として、コンデンサ10に対して、上下のブラケット16,17の組付けを行う。このブラケットの組付け工程は、車幅方向の片側の上下のブラケット16,17の組付けともう一方側の上下のブラケット16,17の組付けとを片側ずつ行うか、または車幅方向の上下4個のブラケット16,17の組付けを同時に行うようにする。そして、上下のブラケット16,17をコンデンサ10のヘッダータンク12,13の上下両端部付近に同時に配置するときに、上下の樹脂製のブラケット16,17を配置する位置を治具等により規定することによって、その上下のブラケットをラジエータ20側の係合爪24および支持部材25のそれぞれに適切に係合できるように設置する。
そして、コンデンサ10に設置された下側のブラケット17の脚部17bを左右同時にラジエータ20の支持部材25の凹部に嵌め、この嵌め合い部分を支点としてコンデンサ10の上部をラジエータ20側に近づけ、上側のブラケット16を、左右同時にラジエータ20の係合爪24が係合穴16cに嵌まるように係合爪24に係合させる。これにより、コンデンサ10は、係合凸部(係合爪24)とこの係合凸部が係止される係止部との係合によってラジエータ20に連結され、両者は一体型の熱交換器として車両に設置される。
しかしながら、樹脂製のブラケット16とコンデンサ10との嵌合等による組立てや、ブラケット17とコンデンサ10との嵌合等による組立ての工程において、たとえば設計公差や製造後の寸法誤差等により、両者が嵌め合うときに両者間に隙間が生じ、両者が組み立てられた状態でがたつきが生じることがある。このがたつきは、コンデンサ10がラジエータ20に対して、2つの熱交換器が積層される方向、つまり車両の前後方向(空気が熱交換器を通過する方向)に動くような遊びを生じさせる。また、このようながたつきは、ブラケット16と係合爪24の係合や、ブラケット17と支持部材25との係合に関しても、生じることがある。これらのことから、コンデンサ10がラジエータ20に対して位置ずれしたり、不所望な姿勢で固定されたりすることが起こる。また、このようながたつきが発生する要因としては、コンデンサ10の各部およびラジエータ20の各部に関するろう付け後の寸法が、チューブ11aあるいはコルゲートフィン11bの表面に塗布またはクラッドされているろう材の溶融により縮小することや、この縮小度合いが製品ごとにばらつくことも考えられる。以上のことから、実際の使用において、振動が発生して異音が発生したり、ブラケットやその他の部品の磨耗が促進されたり、熱交換器のフィン等の損傷が誘発されたりする。
そこで、本実施形態では、前述の押圧部材50をコンデンサ10の組付け前にラジエータ20とコンデンサ10との間に存在させておき、コンデンサ10をラジエータ20に組付けるようにすることにより、押圧部材50の弾性力を利用して、前述のような位置ずれや不所望な姿勢での組付けを回避することができる。
具体的には、図4に示すように、複数個の押圧部材50のそれぞれを、コンデンサ10の側方に位置する取付け用壁部32が第1基台部51と第2基台部53との隙間に嵌まるように車両前方側から車両後方に深く装着する。押圧部材50を車両後方に深く嵌めていくと、第1基台部51の先端部分が取付け用壁部32に形成された爪部33に当たり、爪部33に乗り上げて外方に撓む。さらに深く嵌めていくと係合穴55が爪部33に到達した所で係合穴55に爪部33が嵌まり込み、爪部33の側部が係合穴55の内周面部に当接して拘束され、押圧部材50は、第1基台部51と第2基台部53とで取付け用壁部32を挟持した状態で、シュラウド30に確実に係止されるようになる(図5および図6参照)。図5は押圧部材50を取り付けた状態を示す部分斜視図であり、図6はコンデンサ10、ラジエータ20、押圧部材50およびシュラウド30の位置関係を示した部分断面平面図である。このように押圧部材50がシュラウド30に装着された状態では、押さえ部54の車両後方側の端面は、サイドプレート26,27のリブ26a,27aの車両前方側の端面にそれぞれ突き当たっている。なお、図6では、押さえ部54が、サイドプレート27のリブ27aの車両前方側の端面と気液分離器18の車両後方側の側面とにそれぞれ突き当たる状態を示している。
次に、前述した係合手段によってコンデンサ10をラジエータ20に組付ける作業を行い、コンデンサ10がラジエータ20に一体に連結されると、コンデンサ10の気液分離器18、ヘッダータンク12,13等が押さえ部54の車両前方の端面に押し付けられる。このため、押さえ部54には車両後方に外力が作用し、押さえ部54の屈曲部52を支点とする撓みによって、さらにコンデンサ10側の突き当たる部分を車両前方に押し返す作用力が働く。このように、コンデンサ10は押圧部材50の反力によって車両前方に押し付けられるため、コンデンサ10をラジエータ20に取り付ける際に、生じ得るがたつきを吸収することができる。
本実施形態の熱交換器の組付け構造がもたらす作用効果について述べる。この熱交換器の組付け構造は、冷媒と空気との間で熱交換が行われるコア部11(第1のコア部)を有するコンデンサ10(第1の熱交換器)と、水と空気との間で熱交換が行われるコア部21(第2のコア部)を有するラジエータ20(第2の熱交換器)とを、第1のコア部と第2のコア部とが重なる姿勢で一体に組み付ける熱交換器の組付け構造である。
この組付け構造は、コンデンサ10およびラジエータ20のいずれか一方に設けられる樹脂製のブラケット16,17と、ブラケット16,17に設けられ、係合爪24および係合爪24が係合される腕部16bのうちいずれか一方である係合手段と、弾性を有する部材であり、弾性変形したときの弾性力によって、ラジエータ20に接近する方向に、または遠ざかる方向にコンデンサ10を押す押圧部材50と、を備える。さらに、一方の係合手段と他方の係合手段とが係合している状態で、コンデンサ10は、押圧部材50の弾性力によって上記接近する方向または上記遠ざかる方向に押され、ラジエータ20に一体に組み付けられる。
この構成によれば、コンデンサ10とラジエータ20の間に押圧部材50を介在させ、弾性変形させた押圧部材50の弾性力によって、コンデンサ10がラジエータ20に対して遠ざかる方向に押されるため、組付け工程において、コンデンサ10が一方向に外力を受け、コンデンサ10をラジエータ20に対して前後方向に変位しないように保持する。これにより、組付け工程におけるコンデンサ10のがたつきが抑えられ、コンデンサ10を不所望な姿勢で固定することがなくなり、組付けの作業性を向上することができる。さらに、製品使用時の振動に起因する異音の発生、樹脂製部品等の早期の磨耗、熱交換器のフィンの損傷等を低減でき、製品性の向上、製品寿命の向上が図れる熱交換器の組付け構造を提供することができる。また、この構成によれば、従来の熱交換器の組付け構造のような位置調整に寄与するゴムを介したボルトによる締付け構造を不要にできるため、製品のコスト低減が図れる。
また、押圧部材50は、コンデンサ10とラジエータ20との間に介在され、弾性変形による弾性力をコンデンサ10およびラジエータ20に作用させる。この構成によれば、弾性変形させた押圧部材50の弾性力は、コンデンサ10をラジエータ20に対して遠ざかる方向に作用するとともに、ラジエータ20にはコンデンサ10に対して遠ざかる方向に作用するようになる。これにより、組付け工程において、押圧部材50は弾性力によりラジエータ20側にしっかりと保持された状態で、コンデンサ10を押す。したがって、コンデンサ10は押圧部材50によってより安定的な保持力が得ることができる。このため、コンデンサ10のがたつきの抑制効果を一層高めることができる。
また、コンデンサ10は、車両の前部に搭載される空調用のコンデンサであり、ラジエータ20はコンデンサ10よりも車両後方側に搭載され、エンジンの冷却水が流通するラジエータである。さらに押圧部材50は、コンデンサ10およびラジエータ20と一体となって車両に搭載される送風機を備えるシュラウド30に装着されている。さらに押圧部材50の弾性力は、ラジエータ20のサイドプレート26,27に側方に突出するように形成されたリブ26a,27aに対して車両後方に作用するとともに、コンデンサ10に対して車両前方に作用する。
この構成によれば、押圧部材50は、コンデンサ10およびラジエータ20と一体となったシュラウド30に装着されるため、クーリングモジュールを構成する既存の部品であるシュラウド30を用いて押圧部材50を保持することができる。さらに押圧部材50はラジエータ20のサイドプレート26,27に形成されたリブ26a,27aの側面にその弾性力を作用させるため、ラジエータ20からの反作用力によって確実に保持され、このラジエータ20からの保持力を反力としてコンデンサ10を押圧することができる。したがって、シュラウド30、ラジエータ20およびコンデンサ10が押圧部材50を介して作用および反作用の関係になり、安定した状態でのコンデンサ10の組付けが実施される。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態の熱交換器の組付け構造の他の形態について図7を用いて説明する。図7は第2実施形態において、コンデンサ10、ラジエータ20および押圧部材60の位置関係を示した部分断面平面図である。なお、二点鎖線で示した押圧部材60は、装着前の状態である。図7において前述の第1実施形態で説明した図面中と同一符号を付した構成部品は、同様の構成部品であり、同様の作動をし、同様の作用効果を奏するものである。
図7に示すように、本実施形態の熱交換器の組付け構造は、第1実施形態の熱交換器の組付けに対して押圧部材60をラジエータ20の側方から装着することに特徴がある。さらに、押圧部材60は、ラジエータ20の車幅方向の両端部に設けられるサイドプレート26,27にラジエータ20の側方に突出するように形成されたリブ26a,27aに装着される。このリブ26a,27aはサイドプレート26,27の車両前後方向の両端部から側方(外方)に突出しており、サイドプレート26,27はコの字状に形成されている。
押圧部材60は、リブ26a,27aの所定の箇所に装着された状態で前述の係合手段によりコンデンサ10がラジエータ20に組み付けられたときに、外力を受けて弾性変形し変形前の状態に戻ろうとする弾性力によって、ラジエータ20(第2の熱交換器)に対して遠ざかる方向にコンデンサ10(第1の熱交換器)を押す押圧部材である。押圧部材60は、基台部61と、基台部61を基点として垂直に延びるよう設けられる第1押さえ部62と、第1押さえ部62と所定間隔をあけて第1押さえ部62と平行に基台部61を基点として延びる第2押さえ部63と、が一体となって構成される弾性を有する部材である。第1押さえ部62と第2押さえ部63との間の所定間隔は、リブ26a,27aの厚み寸法に略等しくなっている。
第1押さえ部62および第2押さえ部63のそれぞれは基台部61を支点としてその厚み方向に撓むことによって弾性変形するようになっている。押圧部材60は、第1押さえ部62が基台部61側の根元部分を支点として厚み方向(その延長方向に対して垂直な方向、または車両の前後方向)に撓むことによって弾性変形し、接触しているコンデンサ10に対して厚み方向に弾性力を提供する。押圧部材60は、たとえば、樹脂、金属で弾性変形しうる形状に形成されている。さらに、第2押さえ部63には、押圧部材60をリブ26a,27aに取り付けたときに、リブ26a,27aに形成された爪部(図示しない)に対応する位置に係合穴(図示しない)が形成されている。この係合穴と爪部とが係り合うことにより、押圧部材60はラジエータ20に固定される。
このような押圧部材60をコンデンサ10の組付け前にラジエータ20とコンデンサ10との間に存在させておき、コンデンサ10をラジエータ20に組付けるようにすることにより、押圧部材50の弾性力を利用して、前述のような位置ずれや不所望な姿勢での組付けを回避することができる。
具体的には、図7に示すように、複数個の押圧部材60(図7の二点鎖線部)を、ラジエータ20のリブ26a,27aの所定の箇所にリブ26a,27aが第1押さえ部62と第2押さえ部63との隙間に嵌まるようにラジエータ20の側方(車幅方向の外方)から内方に向かって(図7の白抜き矢印方向)深く装着する。押圧部材60を内方に深く嵌めていくと、第2押さえ部63の先端部分がリブ26a,27aに形成された爪部に当たり、爪部に乗り上げて外方に撓む。さらに深く嵌めていくと第2押さえ部63の係合穴が爪部に到達した所で係合穴に爪部が嵌まり込み、爪部の側部が係合穴の内周面部に当接して拘束される。そして、押圧部材60は、第1押さえ部62と第2押さえ部63とでリブ26a,27aを挟持した状態で、ラジエータ20に確実に係止されるようになる(図7の実線部)。
次に、前述した係合手段によってコンデンサ10をラジエータ20に組付ける作業を行い、コンデンサ10がラジエータ20に一体に連結されると、コンデンサ10の気液分離器18、ヘッダータンク12,13等が第1押さえ部62の車両前方側の端面に押し付けられる。このため、第1押さえ部62には車両後方に外力が作用し、第1押さえ部62の基台部61を支点とする撓みによって、さらにコンデンサ10側の突き当たっている部分を車両前方に押し返す作用力が働く。このように、押圧部材60の弾性力は、リブ26a,27aに対して車両の後方に作用するとともに、コンデンサ10に対して車両の前方に作用する。したがって、コンデンサ10は押圧部材60の反力によって車両前方に押し付けられるため、コンデンサ10をラジエータ20に取り付ける際に、生じ得るがたつきを吸収することができる。
以下、本実施形態の熱交換器の組付け構造による作用効果について述べる。押圧部材60は、ラジエータ20のサイドプレート26,27にラジエータ20の側方に突出するように形成されたリブ26a,27aに装着されており、押圧部材60の弾性力は、リブ26a,27aに対して車両の後方に作用するとともに、コンデンサ10に対して車両の前方に作用する。
この構成によれば、押圧部材60は、ラジエータ20のサイドプレート26,27に側方に突出するように形成されたリブ26a,27aに装着されることにより、ラジエータ20の補強部材である既存のサイドプレート26,27を用いて押圧部材60を保持することができる。さらに押圧部材60はラジエータ20のサイドプレート26,27に形成されたリブ26a,27aの側面にその弾性力を作用させるため、ラジエータ20からの反作用力によって確実に保持され、このラジエータ20からの保持力を反発力としてコンデンサ10を押圧することができ、コンデンサの組付けを安定した状態で実施できる。また、押圧部材60は、ラジエータ20の側方に突出するリブ26a,27aに装着されるため、押圧部材60をラジエータ20の側方から取り付けることが可能になり、その取付け作業の自由度が向上する。
さらに、押圧部材60は、ラジエータ20の側方から取り付けるようにできるため、押圧部材60をシュラウド30に取り付ける場合に比べてコンデンサ10を外さなくても押圧部材60の取り外しが可能になり、保守時の作業効率が向上する。また、コンデンサ10を取り外さなくても、電動ファンが外せるため、コンプレッサ10の冷媒の取り扱いに注意するともなく、保守時の作業効率が向上する。
また、本実施形態によれば、シュラウド30をコンデンサ10側にまで延長できる構成が採用できなくても、押圧部材60をその設置箇所が制限されることなく、取り付けることができる。また、ブラケットの設置箇所がどこであっても、確実な組付けが実現できる熱交換器の組付け構造が得られる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態の熱交換器の組付け構造の他の形態について図8を用いて説明する。図8は、第3実施形態において押さえ部が一体に形成されたブラケット16A、コンデンサ10およびラジエータ20との関係を示した部分断面平面図である。図8において前述の第1実施形態で説明した図面中と同一符号を付した構成部品は、同様の構成部品であり、同様の作動をし、同様の作用効果を奏するものである。
図8に示すように、本実施形態の熱交換器の組付け構造は、第1実施形態の熱交換器の組付けに対してラジエータ20を弾性力によって押圧する押さえ部が樹脂製のブラケット16Aに形成されている点に特徴がある。樹脂製のブラケット16Aには、その外面部に一体に形成されて弾性変形する腕部71と、腕部71の端部に一体に設けられる押さえ部73と、腕部71と押さえ部73を連結する屈曲部72と、が形成されている。腕部71は、ブラケット16Aと同じ材質であり、ブラケット16Aの外面部から車両後方に延びる形状であり、その端部に車幅方向に延びる押さえ部73とつながっている。腕部71と押さえ部73との接続部分には、腕部71および押さえ部73と一体に同材質で形成された屈曲部72が設けられ、屈曲部72は、押さえ部73がラジエータ20のリブ26a,27aをできるだけ大きな面積で押えるように、腕部71が延びる方向を変更する役目がある。また、腕部71および屈曲部72は、前述の係合手段によってコンデンサ10がラジエータ20に組み付けられたときに、コンデンサ10が車両後方に押されることによる外力を受けて撓んで弾性変形し、その復元力によって押え部73はラジエータ20に車両後方に押圧力を提供する。このため、押さえ部73にはラジエータ20から車両前方に押し返す作用力が働く。このように、腕部71および屈曲部72の弾性力は、リブ26a,27aに対して車両の後方に作用するとともに、反発力としてコンデンサ10に対して車両の前方に作用する。したがって、コンデンサ10はブラケット16Aの弾性変形する部分の反力によって車両前方に押し付けられるため、コンデンサ10をラジエータ20に取り付ける際に、生じ得るがたつきを吸収することができる。
以下、本実施形態の熱交換器の組付け構造による作用効果について述べる。本実施形態の押圧部材は、樹脂製のブラケット16Aに一体に形成されて弾性変形する腕部71と、腕部の端部に一体に設けられる押さえ部73とによって構成される。さらに、コンデンサ10とラジエータ20が組み付けられた状態で、コンデンサ10はブラケット16Aの弾性変形部分によってラジエータ20から遠ざかる方向に押圧される。
この構成によれば、コンデンサ10は、樹脂製のブラケット16Aに一体に形成され、弾性変形する腕部71の端部に一体に設けられる押さえ部73によって、ラジエータ20から遠ざかる方向に押圧される。このような樹脂製のブラケット16Aをコンデンサ10に取り付け、コンデンサ10をラジエータ20に係合手段によって組付けるようにすることにより、ブラケット16Aの弾性変形に起因する反力を利用して、前述のような位置ずれや不所望な姿勢での組付けを回避することができる。また、コンデンサ10とラジエータ20とを組み付けるためのブラケット16Aを利用して押さえ部73を形成するため、部品が削減できるとともに、ブラケットの装着と同時に押圧部材を設置することができるため、組立てに要する工数を削減することができる。また、押圧部材とブラケットを別部品とする場合に比べて、押圧部材を取付け可能な場所とブラケットの取付け場所とが近接している場合であっても、押圧部材を取り付けるための空きスペースを確保する必要がない。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態において、樹脂製のブラケット16やブラケット17は第1の熱交換器であるコンデンサ10に設けられているが、この形態に限定されるものではない。たとえば第2の熱交換器であるラジエータ20にブラケット16やブラケット17を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態における樹脂製のブラケットは、コンデンサ10やラジエータ20などの熱交換器とは別個の部品であり、組み付けられる構造であるが、熱交換器と一体に形成された部品であってもよい。
また、上記実施形態の押圧部材50は、弾性変形したときの弾性力によって、ラジエータ20(第2の熱交換器)から遠ざかる方向にコンデンサ10(第1の熱交換器)を押す部材であるが、この方向に押すことには限定されない。たとえば、押圧部材50は、コンデンサ10の車両前方側の部位に接触し、ラジエータ20に接近する方向にコンデンサ10を押すように配置してもよい。このような押圧方向によっても、コンデンサ10は押圧部材50によってラジエータ20側に押し付けられるため、ラジエータ20に対するコンデンサ10のがたつきを抑制し、コンデンサ10とラジエータ20との位置関係が適切に設定され、確実な組付けが行われる。
10…コンデンサ(第1の熱交換器)
11…コア部(第1のコア部)
16,17…ブラケット
16A…ブラケット(押圧部材)
16b…腕部(係止部)
20…ラジエータ(第2の熱交換器)
21…コア部(第2のコア部)
24…係合爪(係合凸部)
26,27…サイドプレート
26a,27a…リブ
30…シュラウド
50,60…押圧部材
71…腕部
73…押さえ部

Claims (2)

  1. 内部流体と外部流体との間で熱交換が行われる第1のコア部(11)を有する第1の熱交換器(10)と、内部流体と前記外部流体との間で熱交換が行われる第2のコア部(21)を有する第2の熱交換器(20)とが、前記第1のコア部と前記第2のコア部とを重ねた姿勢で一体に組み付けられる熱交換器の組付け構造であって、
    前記第1の熱交換器および前記第2の熱交換器のいずれか一方に設けられる樹脂製のブラケット(16,17)と、
    前記樹脂製のブラケットに設けられ、係合凸部(24)および前記係合凸部が係合される係止部(16b)のうちいずれか一方である係合手段と、
    弾性を有する部材であり、弾性変形したときの弾性力によって、前記第2の熱交換器に対して接近する方向にまたは遠ざかる方向に前記第1の熱交換器を押す押圧部材(50,60,16A)と、
    を備え、
    前記一方の係合手段と前記他方の係合手段とが係合している状態で、前記第1の熱交換器は、前記押圧部材の前記弾性力によって前記接近する方向または前記遠ざかる方向に押され、前記第2の熱交換器に一体に組み付けられ
    前記押圧部材は、前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器との間に介在され、前記弾性力を前記第1の熱交換器および前記第2の熱交換器に作用させ、
    さらに前記第1の熱交換器は、車両の前部に搭載される空調用のコンデンサ(10)であり、前記第2の熱交換器は前記コンデンサよりも前記車両の後方側に搭載され、エンジンの冷却水が流通するラジエータ(20)であり、
    前記押圧部材は、前記コンデンサおよび前記ラジエータと一体となって前記車両に搭載される送風機を備えるシュラウド(30)に装着されており、
    前記押圧部材の前記弾性力は、前記ラジエータのサイドプレート(26,27)に側方に突出するように形成されたリブ(26a,27a)に対して前記車両の後方に作用するとともに、前記コンデンサに対して前記車両の前方に作用することを特徴とすることを特徴とする熱交換器の組付け構造。
  2. 内部流体と外部流体との間で熱交換が行われる第1のコア部(11)を有する第1の熱交換器(10)と、内部流体と前記外部流体との間で熱交換が行われる第2のコア部(21)を有する第2の熱交換器(20)とが、前記第1のコア部と前記第2のコア部とを重ねた姿勢で一体に組み付けられる熱交換器の組付け構造であって、
    前記第1の熱交換器および前記第2の熱交換器のいずれか一方に設けられる樹脂製のブラケット(16,17)と、
    前記樹脂製のブラケットに設けられ、係合凸部(24)および前記係合凸部が係合される係止部(16b)のうちいずれか一方である係合手段と、
    弾性を有する部材であり、弾性変形したときの弾性力によって、前記第2の熱交換器に対して接近する方向にまたは遠ざかる方向に前記第1の熱交換器を押す押圧部材(16A)と、
    を備え、
    前記一方の係合手段と前記他方の係合手段とが係合している状態で、前記第1の熱交換器は、前記押圧部材の前記弾性力によって前記接近する方向または前記遠ざかる方向に押され、前記第2の熱交換器に一体に組み付けられ、
    前記押圧部材は、前記第1の熱交換器と前記第2の熱交換器との間に介在され、前記弾性力を前記第1の熱交換器および前記第2の熱交換器に作用させ
    さらに前記押圧部材は、前記樹脂製のブラケット(16A)に一体に形成されて弾性変形する腕部(71)と、前記腕部の端部に一体に設けられて前記ラジエータを押さえる押さえ部(73)とによって構成され、
    前記一方の係合手段と前記他方の係合手段とが係合している状態で、前記第1の熱交換器は、前記押さえ部が受ける前記ラジエータからの反力によって前記遠ざかる方向に押圧されることを特徴とする熱交換器の組付け構造。
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