JP2576151Y2 - 車輌用空調コンデンサの取付装置 - Google Patents
車輌用空調コンデンサの取付装置Info
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- JP2576151Y2 JP2576151Y2 JP1992061266U JP6126692U JP2576151Y2 JP 2576151 Y2 JP2576151 Y2 JP 2576151Y2 JP 1992061266 U JP1992061266 U JP 1992061266U JP 6126692 U JP6126692 U JP 6126692U JP 2576151 Y2 JP2576151 Y2 JP 2576151Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、エンジンの冷却に用
いられるラジエータに隣接して適宜車体前部に装備され
る車輌用空調コンデンサの取付装置に関する。
いられるラジエータに隣接して適宜車体前部に装備され
る車輌用空調コンデンサの取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌用空調コンデンサは、車輌製造時に
車体に組付け装備される場合もあれば、車輌購入者の要
望に応じて後付けされる場合もある。そのため車体には
ラジエータに隣接してコンデンサの配設スペースが設け
られている。
車体に組付け装備される場合もあれば、車輌購入者の要
望に応じて後付けされる場合もある。そのため車体には
ラジエータに隣接してコンデンサの配設スペースが設け
られている。
【0003】従来一般に該スペース内に配設されるコン
デンサの取付けは、その下面に突設された左右に1対の
脚部を、車体側に穿設された位置決め兼支承用孔にラバ
ーマウントを介して嵌入することにより下部を支持し、
上部をブラケットを介して車体またはラジエータ側にボ
ルト止めすることによって固定するものとなされている
(特開昭59−202937号、実開昭63−4831
号各公報参照)。
デンサの取付けは、その下面に突設された左右に1対の
脚部を、車体側に穿設された位置決め兼支承用孔にラバ
ーマウントを介して嵌入することにより下部を支持し、
上部をブラケットを介して車体またはラジエータ側にボ
ルト止めすることによって固定するものとなされている
(特開昭59−202937号、実開昭63−4831
号各公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記のようなコンデンサ取付構造による場合、コンデン
サの後付け装着作業を支障なく行いうるものとするた
め、あるいはまた装着後において振動によるコンデンサ
ーとラジエータの相互干渉を回避するため、車体前面と
ラジエータとの間あるいはラジエータの背後にコンデン
サのための配設スペースを十分に大きく設定しておく必
要があり、車体のエンジンルーム内に無駄なスペースを
生じるという問題があった。
上記のようなコンデンサ取付構造による場合、コンデン
サの後付け装着作業を支障なく行いうるものとするた
め、あるいはまた装着後において振動によるコンデンサ
ーとラジエータの相互干渉を回避するため、車体前面と
ラジエータとの間あるいはラジエータの背後にコンデン
サのための配設スペースを十分に大きく設定しておく必
要があり、車体のエンジンルーム内に無駄なスペースを
生じるという問題があった。
【0005】また、コンデンサの組付けを車輌製造時に
行う場合、上記のような取付構造では、ラジエータとコ
ンデンサとを車体に個別に組付けなければならないた
め、作業能率上好ましくないのはもとより、コンデンサ
を挿入する際に該コンデンサとラジエータとが衝接して
相互に損傷を生じる危険性があり、ひいてはそれを回避
すべく作業に慎重さが要求され、愈々組付け作業能率の
低下を招くというような問題点もあった。
行う場合、上記のような取付構造では、ラジエータとコ
ンデンサとを車体に個別に組付けなければならないた
め、作業能率上好ましくないのはもとより、コンデンサ
を挿入する際に該コンデンサとラジエータとが衝接して
相互に損傷を生じる危険性があり、ひいてはそれを回避
すべく作業に慎重さが要求され、愈々組付け作業能率の
低下を招くというような問題点もあった。
【0006】この考案は、上記のような問題点を解決す
るべく、空調コンデンサのための所要配設スペースを減
少することができ、かつ車輌製造時にコンデンサの組付
けを行う場合においてその組付作業を高能率に行うこと
ができ、しかも、コンデンサの後付け作業をも容易に行
うことができる車輌用空調コンデンサの取付装置を提供
することを目的とする。
るべく、空調コンデンサのための所要配設スペースを減
少することができ、かつ車輌製造時にコンデンサの組付
けを行う場合においてその組付作業を高能率に行うこと
ができ、しかも、コンデンサの後付け作業をも容易に行
うことができる車輌用空調コンデンサの取付装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案は、コンデンサを、該コンデンサに隣接配
置されるラジエータのタンク部に支持せしめるものとな
すことを基本的発想として完成されたものである。
め、この考案は、コンデンサを、該コンデンサに隣接配
置されるラジエータのタンク部に支持せしめるものとな
すことを基本的発想として完成されたものである。
【0008】即ち、ラジエータに隣接して装着される、
左右一対のヘッダーとこれに両端部を連通接続された複
数本の熱交換チューブとを有する車輌用空調コンデンサ
の取付装置であって、前記ラジエータ(1)のロアタン
ク(5)に上面を開口した有底短筒状の受け部(8)を
有するコンデンサ支承用マウント部材(6)が設けられ
ると共に、該マウント部材(6)の上記受け部(8)に
前記コンデンサ(2)のヘッダー(20)の下端部が弾
性ブッシュ(26)を介して嵌入支持されてなることを
特徴とする車輌用空調コンデンサの取付装置を要旨とす
るものである。
左右一対のヘッダーとこれに両端部を連通接続された複
数本の熱交換チューブとを有する車輌用空調コンデンサ
の取付装置であって、前記ラジエータ(1)のロアタン
ク(5)に上面を開口した有底短筒状の受け部(8)を
有するコンデンサ支承用マウント部材(6)が設けられ
ると共に、該マウント部材(6)の上記受け部(8)に
前記コンデンサ(2)のヘッダー(20)の下端部が弾
性ブッシュ(26)を介して嵌入支持されてなることを
特徴とする車輌用空調コンデンサの取付装置を要旨とす
るものである。
【0009】上部の支承構造として、コンデンサ上部の
サイドプレート、またはヘッダーを、連結用ブラケット
を介してラジエータのアッパータンクまたはサイドプレ
ート等に一体的に連結固定するものを採用しても良い。
サイドプレート、またはヘッダーを、連結用ブラケット
を介してラジエータのアッパータンクまたはサイドプレ
ート等に一体的に連結固定するものを採用しても良い。
【0010】コンデンサのヘッダー下端部を、ラジエー
タのロアタンクからの支承用マウント部材の受け部に弾
性ブッシュを介して嵌入して支承する上記嵌合構造は、
コンデンサの上下方向の相対移動を拘束しないものであ
る。即ち上下方向の相対移動を許容しうるものである。
タのロアタンクからの支承用マウント部材の受け部に弾
性ブッシュを介して嵌入して支承する上記嵌合構造は、
コンデンサの上下方向の相対移動を拘束しないものであ
る。即ち上下方向の相対移動を許容しうるものである。
【0011】これにより、コンデンサを上方からの落し
込み操作によって上記支承用マウント部材に嵌合支承せ
しめることを可能にするのはもとより、コンデンサの取
付後の状態において、ラジエータとコンデンサとのそれ
ぞれに負荷される熱の影響による伸縮挙動の相違に対
し、コンデンサの熱伸縮を上記嵌合構造部分で吸収する
ことにより、ラジエータとの間に無理な応力が作用して
甚だしくはそれらの連結部分等に損傷を生じさせる危惧
を回避しうる。
込み操作によって上記支承用マウント部材に嵌合支承せ
しめることを可能にするのはもとより、コンデンサの取
付後の状態において、ラジエータとコンデンサとのそれ
ぞれに負荷される熱の影響による伸縮挙動の相違に対
し、コンデンサの熱伸縮を上記嵌合構造部分で吸収する
ことにより、ラジエータとの間に無理な応力が作用して
甚だしくはそれらの連結部分等に損傷を生じさせる危惧
を回避しうる。
【0012】
【実施例】以下、この考案を図示実施例に基いて説明す
る。
る。
【0013】図1ないし図5において、(1)はラジエ
ータ、(2)はこれに隣接してその前面側に配設される
車輌用空調コンデンサである。
ータ、(2)はこれに隣接してその前面側に配設される
車輌用空調コンデンサである。
【0014】ラジエータ(1)は、チューブとフィンに
て構成されたラジエータコア(3)と、該コア(3)の
上端部に具備するアッパータンク(4)と、同下部に具
備するロアタンク(5)とを主要構成部材としてなり、
特に上記両タンク(4)(5)はナイロン66等の強靭
な合成樹脂製のものとして構成されている。
て構成されたラジエータコア(3)と、該コア(3)の
上端部に具備するアッパータンク(4)と、同下部に具
備するロアタンク(5)とを主要構成部材としてなり、
特に上記両タンク(4)(5)はナイロン66等の強靭
な合成樹脂製のものとして構成されている。
【0015】そして、上記ラジエータ(1)において、
そのロアタンク(5)の両端部前側面にはそれぞれコン
デンサ(2)を支持するためのコンデンサ支承用マウン
ト部材(6)が一体に突設されている。この支承用マウ
ント部材(6)は、ロアタンク(5)から片持状態に延
びる左右1対のブラケット部(7)(7)と、それらの
先端部間に一体に形成された有底短筒状の受け部(8)
とよりなるもので、上記ブラケット部(7)は、幅方向
を上下方向に配した板状片として構成される一方、受け
部(8)は、上面を開口し周壁を上端に至るに従ってや
ゝ拡開した円筒状に形成され、底面中央部にはスリット
状の水抜き孔(9)が設けられたものとなされている。
そのロアタンク(5)の両端部前側面にはそれぞれコン
デンサ(2)を支持するためのコンデンサ支承用マウン
ト部材(6)が一体に突設されている。この支承用マウ
ント部材(6)は、ロアタンク(5)から片持状態に延
びる左右1対のブラケット部(7)(7)と、それらの
先端部間に一体に形成された有底短筒状の受け部(8)
とよりなるもので、上記ブラケット部(7)は、幅方向
を上下方向に配した板状片として構成される一方、受け
部(8)は、上面を開口し周壁を上端に至るに従ってや
ゝ拡開した円筒状に形成され、底面中央部にはスリット
状の水抜き孔(9)が設けられたものとなされている。
【0016】またロアタンク(5)の下面には、左右1
対の取付用脚部(10)(10)が一体に突設されてお
り、これらの脚部をラバーマウント(12)の対応孔
(13)に嵌入してロアタンク(5)を該ラバーマウン
ト(12)上に当接支承せしめる一方、ラバーマウント
(12)の下部脚部を車体(14)の対応位置に穿たれ
た取付孔(11)に圧入嵌合せしめることにより、車体
(14)上にラジエータ(1)を垂直状態に支持するも
のとなされている。
対の取付用脚部(10)(10)が一体に突設されてお
り、これらの脚部をラバーマウント(12)の対応孔
(13)に嵌入してロアタンク(5)を該ラバーマウン
ト(12)上に当接支承せしめる一方、ラバーマウント
(12)の下部脚部を車体(14)の対応位置に穿たれ
た取付孔(11)に圧入嵌合せしめることにより、車体
(14)上にラジエータ(1)を垂直状態に支持するも
のとなされている。
【0017】一方、コンデンサ(2)は、図5に示すよ
うに所定間隔を隔てて左右一対の円筒状ヘッダー(2
0)(20)が互いに平行状に配設されると共に、これ
ら両ヘッダー(20)(20)に両端部を連通接続した
状態で複数本の偏平な熱交換チューブ(21)が上下複
数段に亘って配設され、これら隣接チューブ間および最
外側のチューブの外側にコルゲートフィン(22)が配
設されたものである。
うに所定間隔を隔てて左右一対の円筒状ヘッダー(2
0)(20)が互いに平行状に配設されると共に、これ
ら両ヘッダー(20)(20)に両端部を連通接続した
状態で複数本の偏平な熱交換チューブ(21)が上下複
数段に亘って配設され、これら隣接チューブ間および最
外側のチューブの外側にコルゲートフィン(22)が配
設されたものである。
【0018】なお、(23)は入口管、(24)は出口
管、(25)は右ヘッダー(20)内に挿入された仕切
り板である。
管、(25)は右ヘッダー(20)内に挿入された仕切
り板である。
【0019】上記において、コンデンサ(2)の下部
は、上記ヘッダー(20)(20)の下端部を、ラジエ
ータ(1)側に設けられたコンデンサ支承用マウント部
材(6)の受け部(8)内に嵌め込まれたゴム等の弾性
ブッシュ(26)を介して嵌入せしめることによって支
持されている。而して、コンデンサ(2)のヘッダー下
端部がラジエータ(1)のロアタンク(5)に、上下方
向の相対移動を許容しつゝ、前後方向を含む水平面内で
の自由な相対移動を実質的に阻止した嵌合状態のもとに
支承されたものとなされている。
は、上記ヘッダー(20)(20)の下端部を、ラジエ
ータ(1)側に設けられたコンデンサ支承用マウント部
材(6)の受け部(8)内に嵌め込まれたゴム等の弾性
ブッシュ(26)を介して嵌入せしめることによって支
持されている。而して、コンデンサ(2)のヘッダー下
端部がラジエータ(1)のロアタンク(5)に、上下方
向の相対移動を許容しつゝ、前後方向を含む水平面内で
の自由な相対移動を実質的に阻止した嵌合状態のもとに
支承されたものとなされている。
【0020】一方、コンデンサ(2)の上部は、その両
端部が連結用ブラケット(27)を介してラジエータ
(1)のアッパータンク(4)に連結固定されている。
即ち、コンデンサ(2)の上端部には、その最外側のコ
ルゲートフィン(22)の上側に取り付けられたサイド
プレート(28)に左右1対のブラケット(27(2
7)が取付けられ、該ブラケット(27)の上端部が、
ラジエータ(1)のアッパータンク(4)の対応位置に
形成された雌ねじ孔(29)に取付ボルト(30)をも
って一体的に締結固定されている。
端部が連結用ブラケット(27)を介してラジエータ
(1)のアッパータンク(4)に連結固定されている。
即ち、コンデンサ(2)の上端部には、その最外側のコ
ルゲートフィン(22)の上側に取り付けられたサイド
プレート(28)に左右1対のブラケット(27(2
7)が取付けられ、該ブラケット(27)の上端部が、
ラジエータ(1)のアッパータンク(4)の対応位置に
形成された雌ねじ孔(29)に取付ボルト(30)をも
って一体的に締結固定されている。
【0021】なお、上記ブラケット(27)(27)に
代えて、例えば図6および図7に示すように、コンデン
サ(2)の左右両ヘッダー(20)(20)に一対のサ
イドブラケット(31)(31)を設けると共に、ラジ
エータ(1)側にも対応する一対のサイドブラケット
(32)(32)を設け、これらを取付ボルト(30)
をもって締結固定するようにしても良い。この場合、必
ずしもサイドブラケットの上下両端部を締結固定しなけ
ればならないものではなく、少なくとも上端部を締結固
定すれば足りるものである。
代えて、例えば図6および図7に示すように、コンデン
サ(2)の左右両ヘッダー(20)(20)に一対のサ
イドブラケット(31)(31)を設けると共に、ラジ
エータ(1)側にも対応する一対のサイドブラケット
(32)(32)を設け、これらを取付ボルト(30)
をもって締結固定するようにしても良い。この場合、必
ずしもサイドブラケットの上下両端部を締結固定しなけ
ればならないものではなく、少なくとも上端部を締結固
定すれば足りるものである。
【0022】(33)は上記ブラケット(27)とアッ
パータンク(4)との間に挾着された硬質材料からなる
リングスペーサー、(34)は、ラジエータ(1)のア
ッパータンク(4)の両端部上面に突設された短筒状の
取付用突片で、一端を車体側に固定したブラケット(図
示略)の他端をねじ止め固定して、ラジエータ(1)を
車体側に連結固定するものである。
パータンク(4)との間に挾着された硬質材料からなる
リングスペーサー、(34)は、ラジエータ(1)のア
ッパータンク(4)の両端部上面に突設された短筒状の
取付用突片で、一端を車体側に固定したブラケット(図
示略)の他端をねじ止め固定して、ラジエータ(1)を
車体側に連結固定するものである。
【0023】なお、ラジエータ(1)のコア(3)の左
右両側の前面側には、上下方向に長い帯状のシールラバ
ー(35)が接着等により取付けられており、コンデン
サ(2)の取付状態において該シールラバー(35)が
コンデンサ(2)のヘッダー(20)の後面に略密接し
てそれらの間の空隙を塞ぐものとなされている。そし
て、これによりコンデンサ(2)を通過した空気が横洩
れすることによるラジエータ(1)の能力低下を防ぐと
共に、コンデンサ(2)とラジエータ(1)の振動等に
よる有害な金属部分どおしの相互干渉を防止しうるもの
としている。
右両側の前面側には、上下方向に長い帯状のシールラバ
ー(35)が接着等により取付けられており、コンデン
サ(2)の取付状態において該シールラバー(35)が
コンデンサ(2)のヘッダー(20)の後面に略密接し
てそれらの間の空隙を塞ぐものとなされている。そし
て、これによりコンデンサ(2)を通過した空気が横洩
れすることによるラジエータ(1)の能力低下を防ぐと
共に、コンデンサ(2)とラジエータ(1)の振動等に
よる有害な金属部分どおしの相互干渉を防止しうるもの
としている。
【0024】なお、図示実施例では、最も一般的な形式
によるものとして、コンデンサ(2)をラジエータ
(1)の前面側に配設したものを示したが、要すればそ
の後面側に配設するものとしても良い。この場合、支承
用マウント部材(6)はロアタンク(5)の後面側に突
設することはいうまでもない。
によるものとして、コンデンサ(2)をラジエータ
(1)の前面側に配設したものを示したが、要すればそ
の後面側に配設するものとしても良い。この場合、支承
用マウント部材(6)はロアタンク(5)の後面側に突
設することはいうまでもない。
【0025】また、コンデンサを支持するラジエータの
ロアタンク及び/またはアッパータンクは、合成樹脂製
に限らず金属製のものであっても良い。その場合、支承
用マウント部材は溶接その他適宜の固着手段によって当
該タンクに一体的に付設するものとしても良い。
ロアタンク及び/またはアッパータンクは、合成樹脂製
に限らず金属製のものであっても良い。その場合、支承
用マウント部材は溶接その他適宜の固着手段によって当
該タンクに一体的に付設するものとしても良い。
【0026】
【考案の効果】この考案は上述のように、ラジエータに
隣接して配設されるコンデンサの下部支承構造におい
て、該コンデンサの左右1対の筒状ヘッダーの下端部
を、ラジエータのロアタンクに設けた支承用マウント部
材の受け部に嵌入支持せしめたものとしていることによ
り、コンデンサをラジエータの前面側あるいは後面側に
おいて近接状態に配置せしめることができ、ひいては従
来のように車体に直接コンデンサを独立に支承せしめる
ものとする場合に較べてラジエータの前方あるいは後方
に配備されるコンデンサのための所要配設スペースを減
少することができる。
隣接して配設されるコンデンサの下部支承構造におい
て、該コンデンサの左右1対の筒状ヘッダーの下端部
を、ラジエータのロアタンクに設けた支承用マウント部
材の受け部に嵌入支持せしめたものとしていることによ
り、コンデンサをラジエータの前面側あるいは後面側に
おいて近接状態に配置せしめることができ、ひいては従
来のように車体に直接コンデンサを独立に支承せしめる
ものとする場合に較べてラジエータの前方あるいは後方
に配備されるコンデンサのための所要配設スペースを減
少することができる。
【0027】即ち、コンデンサがラジエータに一体的に
支承されることにより、車体の振動に対してラジエータ
とコンデンサの振動方向が概ね合致し、両者が近接して
いても相互に干渉し合うことがなく、かつ又、コンデン
サをラジエータの車体装着後に後付けする場合にあって
も、該コンデンサをラジエータの前面側あるいは後面側
に沿わせながらその配設スペース内に上方から挿入して
いくことで、コンデンサの下端を比較的容易にラジエー
タ側の支承用マウント部材に適合させてそれに支承せし
めることが可能であり、コンデンサのための配設スペー
スが狭くてもその組付けに格別支障を生じることがな
い。従って、車体のエンジンルーム内に生じる無駄なス
ペースを一層減少することができる。
支承されることにより、車体の振動に対してラジエータ
とコンデンサの振動方向が概ね合致し、両者が近接して
いても相互に干渉し合うことがなく、かつ又、コンデン
サをラジエータの車体装着後に後付けする場合にあって
も、該コンデンサをラジエータの前面側あるいは後面側
に沿わせながらその配設スペース内に上方から挿入して
いくことで、コンデンサの下端を比較的容易にラジエー
タ側の支承用マウント部材に適合させてそれに支承せし
めることが可能であり、コンデンサのための配設スペー
スが狭くてもその組付けに格別支障を生じることがな
い。従って、車体のエンジンルーム内に生じる無駄なス
ペースを一層減少することができる。
【0028】また、車輌製造時にコンデンサをラジエー
タと共に組付ける場合にあっては、ラジエータに予めコ
ンデンサを支持せしめて組合わせ状態としたのち、両者
を一緒に車体内に組込むことができる。従って、従来の
ようにラジエータとコンデンサを個別に組付け作業を行
わなければならない場合に較べて、組付け作業能率を向
上しうると共に、その際に両者が相互に干渉し合ってお
互いを損傷するというような危惧も排除しうることによ
り、愈々組付け作業を手早く能率的に行いうるものとな
すことができる。
タと共に組付ける場合にあっては、ラジエータに予めコ
ンデンサを支持せしめて組合わせ状態としたのち、両者
を一緒に車体内に組込むことができる。従って、従来の
ようにラジエータとコンデンサを個別に組付け作業を行
わなければならない場合に較べて、組付け作業能率を向
上しうると共に、その際に両者が相互に干渉し合ってお
互いを損傷するというような危惧も排除しうることによ
り、愈々組付け作業を手早く能率的に行いうるものとな
すことができる。
【0029】加えて、コンデンサの下端の上記支承は、
コンデンサの左右1対の筒状ヘッダーの下端部をラジエ
ータのロアタンクからのマウント部材の受け部内に弾性
ブッシュを介して嵌入し、コンデンサの下端の上下方向
の相対移動を拘束しないものとなされていることによ
り、コンデンサの上端をラジエータ側に一体的に固着し
ても、コンデンサ自体の熱影響に基づく伸縮挙動を上記
下部の支承構造部分で吸収し、ラジエータ側に無理な応
力を作用せしめることがない。従って、コンデンサの取
付状態を常に安定に保持でき、その支持部材やラジエー
タに損傷を与えるおそれがない。
コンデンサの左右1対の筒状ヘッダーの下端部をラジエ
ータのロアタンクからのマウント部材の受け部内に弾性
ブッシュを介して嵌入し、コンデンサの下端の上下方向
の相対移動を拘束しないものとなされていることによ
り、コンデンサの上端をラジエータ側に一体的に固着し
ても、コンデンサ自体の熱影響に基づく伸縮挙動を上記
下部の支承構造部分で吸収し、ラジエータ側に無理な応
力を作用せしめることがない。従って、コンデンサの取
付状態を常に安定に保持でき、その支持部材やラジエー
タに損傷を与えるおそれがない。
【0030】また、コンデンサ側に、その下部支承のた
めの格別の取付用部材を付設する必要がないため、構造
の簡素化をはかり得ると共に、上記取付用部材によって
コンデンサのコア面積に制約を受けるというようなこと
がないため、熱交換性能の優れたものとすることができ
る。
めの格別の取付用部材を付設する必要がないため、構造
の簡素化をはかり得ると共に、上記取付用部材によって
コンデンサのコア面積に制約を受けるというようなこと
がないため、熱交換性能の優れたものとすることができ
る。
【図1】要部の一部切欠き側面図である。
【図2】図1のII-II 線の断面図である。
【図3】コンデンサの下部の支承構造の正面図である。
【図4】同上部の支承構造の正面図である。
【図5】コンデンサの全体正面図である。
【図6】変形例を示す正面部である。
【図7】同平面図である。
1…ラジエータ 2…コンデンサ 5…ロアタンク 6…コンデンサ支承用マウント部材 20…ヘッダー 21…熱交換チューブ
Claims (1)
- 【請求項1】 ラジエータ(1)に隣接して装着され
る、左右一対の筒状ヘッダー(20)(20)とこれに
両端部を連通接続された複数本の熱交換チューブ(2
1)とを有する車輌用空調コンデンサ(2)の取付装置
であって、 前記ラジエータ(1)のロアタンク(5)に上面を開口
した有底短筒状の受け部(8)を有するコンデンサ支承
用マウント部材(6)が設けられると共に、該マウント
部材(6)の上記受け部(8)に前記コンデンサ(2)
のヘッダー(20)の下端部が弾性ブッシュ(26)を
介して嵌入支持されてなることを特徴とする車輌用空調
コンデンサの取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992061266U JP2576151Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 車輌用空調コンデンサの取付装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1992061266U JP2576151Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 車輌用空調コンデンサの取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0622019U JPH0622019U (ja) | 1994-03-22 |
JP2576151Y2 true JP2576151Y2 (ja) | 1998-07-09 |
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ID=13166258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1992061266U Expired - Fee Related JP2576151Y2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 車輌用空調コンデンサの取付装置 |
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JP (1) | JP2576151Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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JP5246012B2 (ja) * | 2009-04-21 | 2013-07-24 | 株式会社デンソー | 熱交換器の組付け構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2555867Y2 (ja) * | 1990-10-31 | 1997-11-26 | 昭和アルミニウム 株式会社 | 熱交換器 |
JP3013209U (ja) * | 1994-12-28 | 1995-07-11 | 船井電機株式会社 | Fm検波回路 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP1992061266U patent/JP2576151Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0622019U (ja) | 1994-03-22 |
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