JP2008049915A - ファンシュラウド取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファンシュラウドの良好な組み付け性を維持しつつ、車両走行中の振動により異音が発生するようになることを防止するファンシュラウド取付構造を提供する。
【解決手段】車両に立設される熱交換器3の垂直面3aに対向させてファンシュラウド2を取り付けるファンシュラウド取付構造であって、ファンシュラウド2の下端部10より下方に突出したピン部10aと、熱交換器3に対して垂直面3a側の所定の位置に設けられて、所定の嵌合隙間を有してピン部10aと嵌合する嵌合部32aと、熱交換器3とファンシュラウド2の対向方向に弾性を有し、垂直面3aと下端部10との間に配設される位置固定部50とを備え、位置固定部50は、ピン部10aが嵌合部32aに対して嵌合隙間の範囲で垂直面3a側と最も反対側の位置寄りで嵌合するように、弾性力によって下端部10を上記反対側に付勢している。
【選択図】図5
【解決手段】車両に立設される熱交換器3の垂直面3aに対向させてファンシュラウド2を取り付けるファンシュラウド取付構造であって、ファンシュラウド2の下端部10より下方に突出したピン部10aと、熱交換器3に対して垂直面3a側の所定の位置に設けられて、所定の嵌合隙間を有してピン部10aと嵌合する嵌合部32aと、熱交換器3とファンシュラウド2の対向方向に弾性を有し、垂直面3aと下端部10との間に配設される位置固定部50とを備え、位置固定部50は、ピン部10aが嵌合部32aに対して嵌合隙間の範囲で垂直面3a側と最も反対側の位置寄りで嵌合するように、弾性力によって下端部10を上記反対側に付勢している。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両に搭載される熱交換器に対向させてファンシュラウドを取り付けるファンシュラウド取付構造に関するものであり、例えばエンジン冷却水放熱用のラジエータに取り付けられるファンシュラウドの取付構造に用いて好適である。
従来、車両に搭載されるラジエータなどの熱交換器に対向させてファンシュラウドを取り付けるための取付構造として、例えば特許文献1に示されるものが知られている。すなわち、この取付構造は、ファンシュラウドのほぼ中央部に冷却ファンを支持固定し、このファンシュラウドを、その上端部に設けた取付部によりラジエータ上端部のアッパータンクに固定し、一方、ファンシュラウド下端部においては、この下端部から下方に突出するように設けられたピンを、ラジエータ下端部のロワタンク部分から突出する棚状の取付板に形成されたピン穴に嵌合させて固定する。
このとき、ファンシュラウド下端部およびラジエータ下端部のピン嵌合部分において、ピンとピン穴との間に嵌合隙間(クリアランス)を設けて、これにより、ファンシュラウドの取り付けおよび取り外しの作業性(組み付け性)を良好なものとしている。
特開2002−98113号公報
しかしながら、上記のような嵌合隙間が設けられていることにより、車両走行中の振動によりピンがピン穴内で動いてピン穴の内周とぶつかり、これによりピン穴の内周面が摩耗して嵌合隙間が増加し、ピンがピン穴の内周面にぶつかる際の衝撃が大きくなって、異音が発生するようになるという問題があった。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、ファンシュラウドの良好な組み付け性を維持しつつ、車両走行中の振動により異音が発生するようになることを防止するファンシュラウド取付構造を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、車両に立設される熱交換器(3)の垂直面(3a)に対向させてファンシュラウド(2)を取り付けるファンシュラウド取付構造であって、ファンシュラウド(2)の下端部(10)より下方に突出したピン部(10a)と、熱交換器(3)に対して上記垂直面(3a)側の所定の位置に設けられて、所定の嵌合隙間を有してピン部(10a)と嵌合する嵌合部(32a)と、熱交換器(3)とファンシュラウド(2)との対向方向に弾性を有し、垂直面(3a)と下端部(10)との間に配設される位置固定部(50)とを備え、位置固定部(50)は、ピン部(10a)が嵌合部(32a)に対して上記嵌合隙間の範囲で垂直面(3a)側と最も反対側の位置寄りで嵌合するように、弾性力によって下端部(10)を上記反対側に付勢していることを特徴としている。
このように、ファンシュラウド(2)のピン部(10a)が嵌合部(32a)と所定の嵌合隙間を有して嵌合するように構成することにより、ファンシュラウド(2)取り付けおよび取り外しの際の組み付け性を従来のファンシュラウド取付構造と同等に維持することができると共に、ファンシュラウド(2)を熱交換器(3)に取り付けた状態において、位置固定部(50)により下端部(10)を垂直面(3a)と反対側に付勢して、ピン部(10a)が嵌合部(32a)内で動かないようにすることで、車両走行中の振動による嵌合部(32a)の摩耗を抑制することができる。そして、このように摩耗を抑制することと、位置固定部(50)によりピン部(10a)が嵌合部(32a)内で動かないように付勢していることとによって、ピン部(10a)と嵌合部(32a)との嵌合部分から異音が発生するようになることを防止することができる。
位置固定部(50)は、例えば、請求項2に記載の発明のように、スプリング形状を有するスプリング部(50a)によって構成することができる。
あるいは、位置固定部(50)を、請求項3に記載の発明のように、可撓性材料からなる可撓部(50c)によって構成することもできる。
このようなスプリング部(50a)あるいは可撓部(50c)によって構成される位置固定部(50)は、請求項4に記載の発明のように、ファンシュラウド(2)の下端部(10)に、つまりファンシュラウド(2)側に設けるとよい。この場合、ピン部(10a)を嵌合部(32a)に嵌合させる際には、まずスプリング部(50a)あるいは可撓部(50c)の熱交換器(3)側先端部を熱交換器(3)の垂直面(3a)に接触させて、徐々にスプリング部(50a)あるいは可撓部(50c)を垂直面(3a)に押し付けるようにしてピン部(10a)をピン穴(32a)に挿入していくことで、ファンシュラウド(2)の下端部(10)を容易に熱交換器(3)側に固定することができ、これにより、ファンシュラウド(2)取り付けの際の組み付け性を従来と同等に維持することができる。
位置固定部(50)は、請求項5に記載の発明のように、熱交換器(3)の垂直面(3a)に対して所定の第1角度(θ1)をなすように傾斜して、熱交換器(3)の垂直面(3a)側から上記対向方向に突出している熱交換器側突起部(50b)により構成することもできる。このような熱交換器側突起部(50b)は、例えば熱交換器(3)の下端部を構成する樹脂製部分などに対して、接着などの取付作業を要することなく、一体成形により設けることができる。
また、ピン部(10a)を嵌合部(32a)に嵌合させる際には、まず熱交換器側突起部(50b)の先端を、熱交換器(3)の垂直面(3a)と対向する下端部(10)表面に接触させて、徐々に下端部(10)表面を熱交換器側突起部(50b)に押し付けるようにしてピン部(10a)をピン穴(32a)に挿入していくことで、ファンシュラウド(2)の下端部(10)を容易に熱交換器(3)側に固定することができ、これにより、ファンシュラウド(2)取り付けの際の組み付け性を従来と同等に維持することができる。
あるいは、位置固定部(50)を、請求項6に記載の発明のように、熱交換器(3)の垂直面(3a)と対向する側の下端部(10)の表面に対して所定の第2角度(θ2)をなすように傾斜して、下端部(10)の上記表面から上記対向方向に突出しているシュラウド側突起部(50d)により構成することもできる。このようなシュラウド側突起部(50d)は、例えばファンシュラウド(2)が樹脂製である場合には、接着などの取付作業を要することなく、下端部(10)に一体成形により設けることができる
また、ピン部(10a)を嵌合部(32a)に嵌合させる際には、まずシュラウド側突起部(50d)の先端を熱交換器(3)の垂直面(3a)に接触させて、徐々にシュラウド側突起部(50d)を垂直面(3a)に押し付けるようにしてピン部(10a)をピン穴(32a)に挿入していくことで、ファンシュラウド(2)の下端部(10)を容易に熱交換器(3)側に固定することができ、これにより、ファンシュラウド(2)取り付けの際の組み付け性を従来と同等に維持することができる。
また、ピン部(10a)を嵌合部(32a)に嵌合させる際には、まずシュラウド側突起部(50d)の先端を熱交換器(3)の垂直面(3a)に接触させて、徐々にシュラウド側突起部(50d)を垂直面(3a)に押し付けるようにしてピン部(10a)をピン穴(32a)に挿入していくことで、ファンシュラウド(2)の下端部(10)を容易に熱交換器(3)側に固定することができ、これにより、ファンシュラウド(2)取り付けの際の組み付け性を従来と同等に維持することができる。
なお、本発明のファンシュラウド取付構造は、請求項7に記載の発明のように、エンジン冷却水放熱用のラジエータ(3)へのファンシュラウド(2)の取り付けに適用して好適である。
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図5に示す。本実施形態は、本発明に係るファンシュラウド取付構造を、車両に搭載されるエンジン冷却水放熱用のラジエータ3(本発明の熱交換器に対応)に取り付けられるファンシュラウド2に適用したものである。
本発明の第1実施形態を図1〜図5に示す。本実施形態は、本発明に係るファンシュラウド取付構造を、車両に搭載されるエンジン冷却水放熱用のラジエータ3(本発明の熱交換器に対応)に取り付けられるファンシュラウド2に適用したものである。
まず、本実施形態に係るファンシュラウド2およびラジエータ3の概略構成について、図1、図2および図5を用いて説明する。図1は、ラジエータ3の背面3a(本発明の垂直面に対応)側に取り付けられたファンシュラウド2を示す正面図であり、図2は側面図である。また、図5はラジエータ3およびファンシュラウド2の下端部の詳細を示す断面図である。
ファンシュラウド2は冷却ファン1を保持して、これにより送風装置を構成すると共に、ラジエータ3に取り付けられて、これにより冷却ファン1とラジエータ3との間をダクト化して空気流路を形成する送風ガイドとして機能する。
ファンシュラウド2は、冷却ファン1の周りを円筒状に覆うシュラウド部6、冷却ファン1の電動モータ4を締結により保持する保持部7、シュラウド部6と保持部7とを連結する4本のステー部8、シュラウド部6の上端部より上方に突出するように形成された上側取付脚部9、シュラウド部6の下端部より下方に突出するように形成された下側取付脚部10(本発明の下端部に対応)などを有して構成されている。これらは、例えば、ガラス繊維によって強化されたポリプロピレン樹脂(PP樹脂)などの樹脂材により一体成形されている。
冷却ファン1は、複数の羽根部5を備えており、ラジエータ3に空気を吸い込んで流通させる軸流ファンである。電動モータ4は上記のようにファンシュラウド2中央部の保持部7に支持固定されており、冷却ファン1は電動モータ4の回転軸に固定されて、ファンシュラウド2内に回転自在に配設される。
電動モータ4には、これに通電するための給電線11が配設されており、この給電線11の端部にはコネクタ12が接続されている。これらのコネクタ12および給電線11を介して電動モータ4に通電されると、電動モータ4の回転軸が回転駆動され、冷却ファン1が回転する。
ファンシュラウド2の上側取付脚部9および下側取付脚部10は、ファンシュラウド2をラジエータ3に取り付けるための取付部であり、図1に示すように、それぞれ2個ずつ設けられている。なお、下側取付脚部10によりファンシュラウド2の下端部をラジエータ3の下端部に固定する取付構造(以下、下部取付構造)100aは、本実施形態におけるファンシュラウド取付構造の主要部分を構成しており、その詳細については後述する。
一方、ラジエータ3は、ほぼ方形状をなしており、車両の走行風を受けやすい場所、例えばエンジンルーム内の最前部、フロントグリルの後側に配設される。ラジエータ3は、熱交換部であるコア部20と、上端部にアッパータンク30、下端部にロワタンク31を備えて構成されている。
コア部20には、その上端部から下端部に向かってほぼ直線状に、図5に示すような複数の偏平チューブ21が配設されており、これら複数のチューブ21が自動車の前方側および後方側に2列に配されている。チューブ21はアルミニウム合金等の熱伝導性に優れた金属材料よりなり、その上端部はアッパータンク30に、下端部はロワタンク31に接続されており、チューブ21内にはエンジン冷却水が流通する。
隣設する2つのチューブ21間には、チューブ21に熱的に結合されたコルゲートフィン(図示せず)が配設されており、これらチューブ21とコルゲートフィンとで熱交換部を構成している。この熱交換部(コア部20)においては、上記冷却ファン1によりコア部20に流通される空気と、チューブ21内を流通するエンジン冷却水との間で熱交換が行われ、これによりエンジン冷却水が冷却される。
コア部20の幅方向の両端部、すなわち、コルゲートフィンのうち最も外側に配された最外側コルゲートフィンには、ろう付け等の接合手段を用いてサイドプレート27が接合されている。
アッパータンク30は、例えばガラス繊維によって強化されたポリアミド系樹脂(ナイロン材)などよりなるキャプセル30aを有しており、キャプセル30aの上端には、冷却水を補給するときに開けられる注水キャップ30dが嵌着された補水口30eが形成されている。
キャプセル30aの背面3a側には、エンジン冷却水を内部に導入するための入口パイプ30bが、エンジン側(車両後方側)に向かって突出するように接続されている。さらに、入口パイプ30bの両側の背面3a側には、ファンシュラウド2の上側取付脚部9を固定するための取付部としての締結部30cが2か所一体成形されている。
キャプセル30aには、アルミニウム合金等の金属材料よりなるコアプレート25がゴムパッキン(図示せず)を介してかしめ等により固定されている。コアプレート25には、チューブ21が差し込まれる複数の差込み穴(図示せず)が形成されており、この差込み穴にチューブ21の上端部が差し込まれて、ろう付け等の接合手段により接合されている。
ロワタンク31は、例えばガラス繊維によって強化されたポリアミド系樹脂(ナイロン材)などよりなるキャプセル31aを有しており、背面3a側には内部からエンジン冷却水をウォータポンプ(図示しない)へ導出するための出口パイプ31bが接続されている。そして、キャプセル31aの下端面には、自動車のエンジンルームに配された車体側固定部材に形成された係合穴(図示しない)内に差し込むための係合突起31cが形成されている。
さらにキャプセル31aの背面3a側には、ファンシュラウド2の下側取付脚部10を取り付けるための取付部としての棚状部32が、エンジン側(車両後方側)へ向かって突出するように2か所形成されている。
キャプセル31aには、図5に示すように、アルミニウム合金等の金属材料よりなるコアプレート26がゴムパッキン28を介してかしめにより固定されている。より具体的には、コアプレート26の外周部にかしめ片26aが形成されており、これをかしめることによりコアプレート26がキャプセル31aに固定されている。
コアプレート26には、チューブ21が差し込まれる複数の差込み穴26bが形成されており、この差込み穴26bにチューブ21の下端部が差し込まれて、ろう付け等の接合手段により接合されている。
つぎに、上記構成に基づき、ラジエータ3の背面3aにファンシュラウド2を取り付ける取付構造について、図3を用いて簡単に説明する。図3は取付構造の概略を示す分解斜視図である。
ファンシュラウド2は、上記のように、取付部として、その上端部に2個の上側取付脚部9、下端部に2個の下側取付脚部10を備えている。一方、ラジエータ3は、アッパータンク30のキャプセル30a背面3a側に上記上側取付脚部9に対応する2か所の締結部30cを、ロワタンク31のキャプセル31a背面3a側に上記下側取付脚部10に対応する2か所の棚状部32を備えている。
下側取付脚部10の下端面には、下方に突出するようにピン部10aが形成されており、また、棚状部32には、ピン部10aに対応するピン穴32a(本発明の嵌合部に対応)が形成されている。ファンシュラウド2をラジエータ3に取付ける際には、このピン部10aをピン穴32aに差し込んで嵌合させることにより、ラジエータ3の下端部にファンシュラウド2の下端部を固定する。
一方、ファンシュラウド2の上端部は、その上側取付脚部9がラジエータ3上端部の締結部30cに対してボルト(締結具)13により締結固定されることにより、ラジエータ3の上端部に固定される。以上のように、ファンシュラウド2は、上端部2か所、下端部2か所の計4か所においてラジエータ3の背面3a側に固定される。
なお、取付手順の詳細については後述するが、下端部のピン部10aをピン穴32aに嵌合させた後に、上側取付脚部9が締結部30cに締結固定される。
つぎに、下部取付構造100aの詳細について主に図4および図5を用いて説明する。図4は下部取付構造100aを示す分解斜視図であり、図5は下部取付構造100aの詳細を示す断面図である。なお、2か所の下部取付構造100aはほぼ同一構造であるため、一方の下部取付構造100a(図1の左側)について説明し、他方については同一符号を付して説明を省略する。
ファンシュラウド2の下端部には、上記のように、下側取付脚部10が設けられて、この下側取付脚部10の下端面から下方に突出するようにピン部10aが形成されている。本実施形態においては、ピン部10aは円柱形状で、ファンシュラウド2の構成材料と同一の樹脂材によりファンシュラウド2の他の部分と一体成形されている。ピン部10aの直径(図5に示すD1)は、例えば9.2mm〜9.5mmほどであり、長さ(図5に示すL1)は、例えば10mmほどである。また、上記2つの下側取付脚部10のピン部10aの中心間距離(図1に示すL2)は、例えば288mmほどである。
一方、ラジエータ3の下端部には、上記のように、ロワタンク31のキャプセル31aの背面3a側から突出するように棚状部32が設けられている。この棚状部32には、ピン部10aが嵌合するピン穴32aがほぼ中央に形成されている。棚状部32は、キャプセル31aの構成材料と同一の樹脂材によりキャプセル31aに一体成形されており、棚状部32の幅方向(車両の左右方向)の両端部には、棚状部32の強度を高めるための補強壁(リブ部)32bがそれぞれ形成されている。
ピン穴32aの直径(図5に示すD2)は、嵌合されるピン部10aの直径D1に対応しており、本実施形態では例えば9.5mm〜9.8mmほどとしている。また、2か所の棚状部32のピン穴32aの中心間距離は、上記ピン部10aの中心間距離L2と同一で、288mmほどである。
ピン部10aをピン穴32に嵌合させてファンシュラウド2をラジエータ3に取り付けた状態においては、ロワタンク31のキャプセル31aと下側取付脚部10との互いに対向する面の間隔(図5に示すL3)は、本実施形態においては10mmほどとなっている。
ピン穴32aの直径はピン部10aの直径よりも少し大きくなっており、つまり、ピン部10aとピン穴32aとの間には所定の嵌合隙間(クリアランス)が設けてあり、より具体的には、本実施形態では0.0〜0.6mmほどの嵌合隙間を設けている。ここで、嵌合隙間とはピン穴32aの直径からピン部10aの直径を差し引いたもの(D2−D1)である。
また、2か所の下部取付構造100aのうちの一方においては、ピン穴32aはファンシュラウド2の幅方向(車両の左右方向)に長い長円形となっている。この長円形のピン穴32aは、短径を上記D2の大きさとしており、従って長径方向の嵌合隙間は上記嵌合隙間(D2−D1)よりさらに大きくなっている。
このように嵌合隙間を設けていることにより、ピン部10aはピン穴32aに圧入することなく挿入でき、これによって、ファンシュラウド2をラジエータ3に取り付け、取り外しする際の作業性(組み付け性)を良好なものとしている。
しかしながら、ファンシュラウド2をラジエータ3に取り付けた後に、これらラジエータ3およびファンシュラウド2を搭載した車両が走行すると、上記のような嵌合隙間を設けていることにより、車両の走行による振動によってピン部10aがピン穴32a内で動いて、ピン部10aの外周面がピン穴32aの内周面に当たり、ピン穴32aの内周面が摩耗する。
このとき、上述のように、ファンシュラウド2はラジエータ3に対して上端部の2か所においてボルト13により締結固定されていることにより、車両の振動によって、ファンシュラウド2の下端部は、主に図2にブロック矢印で示す方向に振動する。
そこで、本実施形態においては、ピン穴32a内でのピン部10aの位置を車両の前後方向に固定する位置固定部50として、W字形のスプリング部材50a(本発明のスプリング部に対応)をファンシュラウド2の下側取付脚部10に設けている。より具体的には、ラジエータ3のロワタンク31のキャプセル31aと対向する下側取付脚部10の表面上に、下側取付脚部10と同一の樹脂材によりスプリング部材50aを一体成形している。
このスプリング部材50aは、そのスプリング形状により、ファンシュラウド2とラジエータ3との対向方向(車両の前後方向)に弾性を有している。ファンシュラウド2をラジエータ3に取り付ける前の段階においては、スプリング部材50aは、図5に点線で示すように、取り付け後の下側取付脚部10とキャプセル31aとの間の間隔L3の大きさよりも僅かに大きい幅を、下側取付脚部10とキャプセル31aとの対向方向に有している。本実施形態においては、ファンシュラウド2をラジエータ3に取り付ける前の段階におけるスプリング部材50aの幅を12mmほどとしている。
ファンシュラウド2をラジエータ3に取り付けた後の段階においては、スプリング部材50aの幅は、上記の下側取付脚部10とキャプセル31aとの間の間隔L3と同等の大きさにまで縮んでおり、これに対する弾性力よって、下側取付脚部10をキャプセル31aと反対側方向に付勢して、ピン部10aがピン穴32aに対してキャプセル31aと最も反対側の位置寄り(車両後方寄り)で嵌合して動かないようにしている。
なお、上記の具体的数値は、本実施形態における一例を示すものであり、本実施形態はこれらの数値に限定されるものではない。
つぎに、ファンシュラウド2をラジエータ3に取り付ける際の取付手順について説明する。まず、電動モータ4をファンシュラウド2の保持部7に締結等により組み付けることにより、冷却ファン1とファンシュラウド2とを一体化しておく。
そして、2つの下側取付脚部10の各ピン部10aをラジエータ3下端部の棚状部32の各ピン穴32aに挿入して、ファンシュラウド2の下端部をラジエータ3の下端部に固定する。
このとき、最初はファンシュラウド2の上部をラジエータ3の反対側に少し傾けるようにして、ピン部10aをピン穴32aに対してやや斜めに挿入し始めると共に、スプリング部材50aの先端部端面をキャプセル31aの表面に接触させ、その後、徐々にファンシュラウド2をラジエータ3と平行となるようにしながら、ピン部10aをピン穴32aに差し込んでいく。このとき、スプリング部材50aはキャプセル31a表面に押し付けられて、その幅が徐々に縮んでいく。
ファンシュラウド2の下端部取り付け終了後には、スプリング部材50aの幅は、下側取付脚部10とキャプセル31aとの間隔の大きさL3にまで縮んで、これに対する弾性力より、下側取付脚部10をキャプセル31aと反対側に付勢して、ピン部10aを、ピン穴32a内でキャプセル31aと最も反対側の位置寄りとなって動かないように固定する。
このようにしてファンシュラウド2の下端部をラジエータ3の下端部に固定した後、ラジエータ3上端部の各締結部30cとファンシュラウド2の各上側取付脚部9とがボルト13により締結固定されて、ファンシュラウド2のラジエータ3への取り付けが完了する。
そして、一体化したファンシュラウド2とラジエータ3のモジュールにおいて、ラジエータ3のロワタンク31下端の係合突起31cが、車両のエンジンルームに配された車体側固定部材に形成された係合穴(図示しない)内に差し込まれる。なお、モジュールの上端部はボルト等の締結具により車体に締結固定される。
このようにして車両に搭載されたラジエータ3およびファンシュラウド2において、電動モータ4に通電されると、冷却ファン1が回転して、フロントグリルからエンジンルーム内に冷却風が導入されてラジエータ3のコア部20に流通する。このとき、冷却風は、ラジエータ3の複数のチューブ21内を流れるエンジン冷却水と熱交換して、エンジン冷却水を冷却する。そして、エンジン冷却水を冷却した冷却風は、ファンシュラウド2のシュラウド部6内を通って冷却ファン1の羽根部5によりエンジン側に送り込まれる。
以上のように、本実施形態では、ファンシュラウド2の下端部をラジエータ3の下端部に固定する下部取付構造100aにおいて、ピン部10aがピン穴32a内で嵌合隙間の範囲で動くことがないように固定する位置固定部50として、キャプセル31aと対向する下側取付脚部10の表面上にスプリング部材50aを設けており、これにより、ファンシュラウド2取り付け時の作業性(組み付け性)を従来の取付構造と同等に維持しつつ、取り付け後に車両走行中の振動によってピン穴32aの内周面が摩耗することを抑制している。そして、このように摩耗を抑制することと、スプリング部材50aによりピン部10aがピン穴32a内で動かないように固定していることとによって、ピン部10aとピン穴32aとの嵌合部分から異音が発生するようになることを防止している。
なお、ラジエータ3のロワタンク31においては、上記のようにコアプレート26が、その周縁部のかしめ片26aをキャプセル31aに対してかしめることにより固定されているが、例えば出口パイプ31bの近傍のように、構造上の制約から、かしめ片26aの一部はかしめることが不可能で非かしめの状態となっている。ラジエータ3内部で生じる圧力などに対する耐久性を確保するためには、非かしめとなるかしめ片26aの数をできるだけ少なく抑える必要があるが、本実施形態では位置固定部50であるスプリング部材50aをファンシュラウド2側(下側取付脚部10)に設けることで、ラジエータ3側のロワタンク31において非かしめとなるかしめ片26aの数を増加させることなく、ピン穴32内におけるピン部10aの嵌合位置を固定することを可能にしている。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6および図7に示す。上記第1実施形態では、下部取付構造100aにおいて、ピン穴32a内でのピン部10aの位置を固定するための位置固定部50として、下側取付脚部10の表面にスプリング部材50aを設けていたが、これに対して、本実施形態の下部取付構造100bにおいては、位置固定部50としてラジエータ3側に突起部50b(本発明の熱交換器側突起部に対応)を設けている。
本発明の第2実施形態を図6および図7に示す。上記第1実施形態では、下部取付構造100aにおいて、ピン穴32a内でのピン部10aの位置を固定するための位置固定部50として、下側取付脚部10の表面にスプリング部材50aを設けていたが、これに対して、本実施形態の下部取付構造100bにおいては、位置固定部50としてラジエータ3側に突起部50b(本発明の熱交換器側突起部に対応)を設けている。
より具体的には、ロワタンク31のキャプセル31aから突出している棚状部32の根元部分から斜め上方に突出するように突起部50bを設けている。突起部50bは、本実施形態においては、ほぼ直方体(角柱)形状で、厚さが2〜3mmほど、水平方向(車両の左右方向)の幅が10mmほどとなっており、キャプセル31aおよび棚状部32と同一の樹脂材によりキャプセル31aおよび棚状部32に対して一体成形されている。
ファンシュラウド2をラジエータ3に取り付ける前の段階においては、突起部50bは、図7に点線で示すように、キャプセル31aの表面に対して所定の角度θ1(本発明の第1角度に対応)をなすように傾斜して突出しており、棚状部32からの立ち上がり高さは15mmほどとなっている。なお、本実施形態においては、上記突起部50bとキャプセル31aとの間の角度θ1を15°ほどとしている。
突起部50bは、その根元部において上記角度θ1が変化するように撓む可撓性を有しており、これにより、ファンシュラウド2とラジエータ3との対向方向(車両の前後方向)に弾性を有している。
ファンシュラウド2をラジエータ3に取り付けた後の段階においては、突起部50bの先端部が下側取付脚部10に押されて、これにより、突起部50bは、撓んで少し立ち上がり、その車両後方への突出幅が下側取付脚部10とキャプセル31aとの間の間隔(図7に示すL4)と同等の大きさとなっている。この撓みに対する弾性力によって、突起部50bは下側取付脚部10をキャプセル31aと反対側方向に付勢して、ピン部10aがピン穴32a内でキャプセル31aと最も反対側の位置寄り(車両の後方寄り)で嵌合して動かないようにしている。
なお、本実施形態においては、ファンシュラウド2をラジエータ3に取り付けた状態における上記下側取付脚部10とキャプセル31aとの間隔L4を、5mmほどとしている。また、上記の具体的数値は、本実施形態における一例を示すものであり、本実施形態はこれらの数値に限定されるものではない。
本実施形態の構成によるファンシュラウド2下端部のラジエータ3下端部への取り付けは以下のようにして行われる。
まず、ファンシュラウド2の上部をラジエータ3の反対側に少し傾けるようにして、ピン部10aをピン穴32aに対してやや斜めに挿入し始めると、このとき突起部50bの先端が下側取付脚部10の表面に接触する。その後、徐々にファンシュラウド2をラジエータ3と平行となるようにしながら、ピン部10aをピン穴32aに差し込んでいくと、突起部50bは下側取付脚部10の表面によってキャプセル31a側に押されて撓み、ファンシュラウド2の下端部取り付け終了後には、突起部50bの突出幅が下側取付脚部10とキャプセル31aとの間隔の大きさL4と同等となる。
この状態において、突起部50bは、弾性力により下側取付脚部10をキャプセル31aと反対側に付勢して、ピン部10aがピン穴32a内でキャプセル31aと最も反対側の位置寄りとなって動かないように固定している。
なお、本実施形態のファンシュラウド取付構造におけるその他の構成、および上記以外の取付手順については、上記第1実施形態と同様である。
以上のように、本実施形態では、ファンシュラウド2の下端部をラジエータ3の下端部に固定する下部取付構造100bにおいて、ピン部10aがピン穴32a内で嵌合隙間の範囲で動くことがないように固定する位置固定部50として、キャプセル31aから下側取付脚部10に向けて斜めに突出する突起部50bを設けており、これにより、ファンシュラウド2取り付け後に車両走行中の振動によってピン穴32aの内周面が摩耗することを抑制している。そして、このように摩耗を抑制することと、突起部50bによりピン部10aがピン穴32a内で動かないように固定していることとによって、ピン部10aとピン穴32aとの嵌合部分から異音が発生するようになることを防止している。
また、本実施形態においては、ロワタンク31側に設ける突起部50bの水平方向(車両左右方向)の幅を10mmほどとすることで、コアプレート26のかしめ片26aが非かしめとなる部分の増加を少なく抑えて、突起部50bを設けたことに起因するラジエータ3の耐久性の低下を最小限に抑えている。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態においては、位置固定部50としてW字形のスプリング部材50aを下側取付脚部10の表面上に設けたが、スプリング部材50aの形状はこれに限らず、キャプセル31aと下側取付脚部10との対向方向に弾性を有するような形状であればよい。
上記第1実施形態においては、位置固定部50としてW字形のスプリング部材50aを下側取付脚部10の表面上に設けたが、スプリング部材50aの形状はこれに限らず、キャプセル31aと下側取付脚部10との対向方向に弾性を有するような形状であればよい。
また、上記第1実施形態においては、樹脂製のファンシュラウド2に代えて、ファンシュラウド2を金属製としてもよい。金属製のファンシュラウド2の場合には、上記スプリング部材50aに代えて、例えば、位置固定部50として金属製の螺旋形のバネを溶接により下側取付脚部10に取り付けてもよい。あるいは、下側取付脚部10の表面を斜めに切り起こすことにより位置固定部50を形成することもできる。
あるいは、スプリング部材50aに代えて、可撓性樹脂材あるいはゴム材などの可撓性材料でできた位置固定部50c(本発明の可撓部に対応)を下側取付脚部10に設けてもよい。例えば図8に示すように、円柱形状の位置固定部50cと取付部51、52、53とを有する可撓性樹脂部材を構成し、ファンシュラウド2の下側取付脚部10に取付穴10bを形成して、この取付穴10bに可撓性樹脂部材の取付部の端部52、53を嵌め込んで固定する。
具体的には、取付部の端面部52が下側取付脚部10の背面側に当接し、もう一方の取付端部51が下側取付脚部10の表面側に当接して、これらの当接面部51、52の間を繋ぐ部分53が取付穴10b内に配設されて、両当接面部51、52により下側取付脚部10を挟むようにして固定する。
このような構成の場合、ピン部10aをピン穴32aに嵌合させてファンシュラウド2の下端部を棚状部32に固定する際には、上記第1実施形態と同様に、位置固定部50cの先端面をキャプセル31a表面に接触させた状態から、徐々に位置固定部50cをキャプセル31aに押し付けていく。これにより、ファンシュラウド2を棚状部32に取り付けた状態においては、位置固定部50cの弾性力により下側取付脚部10がキャプセル31aと反対側に付勢されて、ピン部10aは、ピン穴32a内でキャプセル31aと最も反対側の位置寄り(車両後方寄り)となって動かないように固定される。
上記第1実施形態ではスプリング部材50aを下側取付脚部10に設けたが、これに代えて、スプリング部材50aをロワタンク31のキャプセル31a表面上に設けてもよい。ただし、ラジエータ3側にスプリング部材を一体成形により設ける場合には、上記第2実施形態と同様に、スプリング部材を設けることによるコアプレート26のかしめ片26aの非かしめ部分の増加を最小限に抑えるように構成する。あるいは、上記のような可撓性材料からなる位置固定部50cを、キャプセル31a表面上に接着などにより設けてもよい。
上記第2実施形態においては、角度θ1で傾斜した角柱形状の突起部50bを棚状部32の根元部分に設けたが、突起部50bの形状、傾斜角度および形成位置はこれに限定されるものではなく、突起部50bは、キャプセル31aと下側取付脚部10との対向方向に弾性を有して、これによりファンシュラウド2取り付け後には下側取付脚部10を反キャプセル31a側に付勢することができるような構成であればよい。
例えば、ファンシュラウド2取り付け後の下側取付脚部10とキャプセル31aとの間隔L4の大きさなどに応じて、棚状部32の根元部分よりピン穴32aに少し寄った位置の棚状部32上から傾斜して突出するように突起部50bを設けてもよい。また、突起部50bの数についても、1つに限られるものではなく、複数設けてもよい。
上記第2実施形態においては、位置固定部50としてラジエータ3側に突起部50bを設けたが、これに代えて、図9に示すように、同様の突起部50d(本発明のシュラウド側突起部に対応)をファンシュラウド2の下側取付脚部10に設けるようにしてもよい。具体的には、下側取付脚部10のキャプセル31aと対向する表面上に、この表面に対して所定の角度θ2(本発明の第2角度に対応)で傾斜して、キャプセル31aとの対向方向に突出するように、突起部50dを下側取付脚部10に一体成形により設ける。
このような構成の場合、ピン部10aをピン穴32aに嵌合させてファンシュラウド2の下端部を棚状部32に固定する際には、上記第1実施形態と同様に、位置固定部50である突起部50dの先端をキャプセル31a表面に接触させた状態から、徐々に突起部50dをキャプセル31aに押し付けていく。これにより、ファンシュラウド2を棚状部32に取り付けた状態においては、突起部50dはその弾性力によりキャプセル31aを下側取付脚部10と反対側に押すので、この反力により下側取付脚部10はキャプセル31aと反対側に付勢されて、ピン部10aは、ピン穴32a内でキャプセル31aと最も反対側の位置寄り(車両後方寄り)となって動かないように固定される。
上記各実施形態においては、ピン部10aを円柱形状とし、これに対応してピン穴32aを円形状としたが、ピン部10aおよびピン穴32aの形状はこれに限らず、例えば、ピン部10aを角柱形状、あるいは半円柱形状などとし、ピン穴32aをこれに対応した形状とすることもできる。
上記各実施形態においては、ファンシュラウド2上端部をラジエータ3上端部に固定する上部取付構造において、ファンシュラウド2の上側取付脚部9をボルト13によりラジエータ3の締結部30cに固定する構成であったが、上部取付構造はこれに限らず、ボルト13に代えて、例えばクリップ、ブラケットなどにより固定する構成とすることもできる。
上記各実施形態においては、本発明のファンシュラウド取付構造を、ファンシュラウド2をラジエータ3の背面3a側(車両後方側)に取り付ける場合に適用したが、冷却ファン1およびファンシュラウド2をラジエータ3の表側(車両前方側)に取り付ける場合に適用することもできる。
本発明は、ラジエータ3へのファンシュラウド2の取り付けに限らず、例えば、車両用空調装置において冷媒を凝縮液化するコンデンサへのファンシュラウドの取り付けに適用することもできる。
2 ファンシュラウド
3 ラジエータ(熱交換器)
3a 背面(垂直面)
10 下側取付脚部(下端部)
10a ピン部
32a ピン穴(嵌合部)
50 位置固定部
50a スプリング部材(位置固定部、スプリング部)
50b 突起部(位置固定部、熱交換器側突起部)
50c 位置固定部(可撓部)
50d 突起部(位置固定部、シュラウド側突起部)
θ1 突起部の傾斜角度(第1角度)
θ2 突起部の傾斜角度(第2角度)
3 ラジエータ(熱交換器)
3a 背面(垂直面)
10 下側取付脚部(下端部)
10a ピン部
32a ピン穴(嵌合部)
50 位置固定部
50a スプリング部材(位置固定部、スプリング部)
50b 突起部(位置固定部、熱交換器側突起部)
50c 位置固定部(可撓部)
50d 突起部(位置固定部、シュラウド側突起部)
θ1 突起部の傾斜角度(第1角度)
θ2 突起部の傾斜角度(第2角度)
Claims (7)
- 車両に立設される熱交換器(3)の垂直面(3a)に対向させてファンシュラウド(2)を取り付けるファンシュラウド取付構造であって、
前記ファンシュラウド(2)の下端部(10)より下方に突出したピン部(10a)と、
前記熱交換器(3)に対して前記垂直面(3a)側の所定の位置に設けられて、所定の嵌合隙間を有して前記ピン部(10a)と嵌合する嵌合部(32a)と、
前記熱交換器(3)と前記ファンシュラウド(2)との対向方向に弾性を有し、前記垂直面(3a)と前記下端部(10)との間に配設される位置固定部(50)とを備え、
前記位置固定部(50)は、前記ピン部(10a)が前記嵌合部(32a)に対して前記所定の嵌合隙間の範囲で前記垂直面(3a)側と最も反対側の位置寄りで嵌合するように、前記弾性力によって前記下端部(10)を前記反対側に付勢していることを特徴とするファンシュラウド取付構造。 - 前記位置固定部(50)は、スプリング形状を有するスプリング部(50a)であることを特徴とする請求項1に記載のファンシュラウド取付構造。
- 前記位置固定部(50)は、可撓性材料からなる可撓部(50c)であることを特徴とする請求項1に記載のファンシュラウド取付構造。
- 前記位置固定部(50a、50c)は前記下端部(10)に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のファンシュラウド取付構造。
- 前記位置固定部(50)は、前記垂直面(3a)に対して所定の第1角度(θ1)をなすように傾斜して、前記熱交換器(3)の前記垂直面(3a)側から前記対向方向に突出している熱交換器側突起部(50b)であることを特徴とする請求項1に記載のファンシュラウド取付構造。
- 前記位置固定部(50)は、前記下端部(10)の前記垂直面(3a)と対向する側の表面に対して所定の第2角度(θ2)をなすように傾斜して、前記下端部(10)の前記表面側から前記対向方向に突出しているシュラウド側突起部(50d)であることを特徴とする請求項1に記載のファンシュラウド取付構造。
- 前記熱交換器(3)は、エンジン冷却水放熱用のラジエータであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のファンシュラウド取付構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006229700A JP2008049915A (ja) | 2006-08-25 | 2006-08-25 | ファンシュラウド取付構造 |
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ID=39234347
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JP (1) | JP2008049915A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103184920A (zh) * | 2011-12-29 | 2013-07-03 | 罗伯特·博世有限公司 | 冷却模块的冷却器框架和内燃机的冷却模块或冷却装置 |
KR101506861B1 (ko) | 2013-12-26 | 2015-03-30 | 쌍용자동차 주식회사 | 차량의 냉각팬 장착구조 |
KR101617890B1 (ko) * | 2010-06-08 | 2016-05-18 | 한온시스템 주식회사 | 차량용 팬 쉬라우드의 마운팅 구조 |
WO2017057159A1 (ja) * | 2015-09-28 | 2017-04-06 | 株式会社ヴァレオジャパン | スクロール型圧縮機 |
KR101764619B1 (ko) | 2011-06-27 | 2017-08-03 | 한온시스템 주식회사 | 라디에이터 |
-
2006
- 2006-08-25 JP JP2006229700A patent/JP2008049915A/ja active Pending
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