JP5244422B2 - 自動二輪車のヘッドランプユニット - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドランプと方向指示ランプとを含み、主として、モペッド型の自動二輪車に適したヘッドランプユニットに関するものである。
モペッド型の自動二輪車のランプ装置として、従来、図11および図12に示すものが知られている。図11(a)において、ハンドル110の中央部を覆う前側ハンドルカバー100に、ヘッドランプ102およびポジションランプ103を内部に設けたヘッドランプユニット101が装着され、方向指示ランプ105を内部に設けた左右一対の方向指示ランプユニット104が、ヘッドランプユニット101の左右両側に装着されている(特許文献1参照)。また、スポーツタイプのモペッド型では、図11(b)に示すように、図11(a)のビジネスタイプに設けたものと形状が異なるだけでほぼ同様の構造を備えたヘッドランプユニット101と左右一対の方向指示ランプユニット104とが、図示しないハンドル前方に取り付けられたビキニカウリング106に装着されている。
図11(a)のビジネスタイプおよび図11(b)のスポーツタイプのいずれにおいても、ヘッドランプユニット101は、図12に示すように、ヘッドランプ102およびポジションランプ103が装着されたリフレクタ107をハウジング108の内側に嵌め込んで装着し、一般にレンズと呼ばれるランプカバー109によって、ハウジング108の開口部を覆っている。図11の方向指示ランプユニット104においても、ヘッドランプユニット101と同様に、ハウジング、リフレクタおよびランプカバーを組み合わせた構造になっている。
特開昭62−23883号公報
しかしながら、従来のランプ装置では、互いに独立したヘッドラップユニット101と左右一対の方向指示ランプユニット104とを備えるとともに、これら3つのユニット101,104がそれぞれハウジング108、リフレクタ107およびランプカバー109を組み合わせた構造になっているので、部品点数および重量が増加する。また、3つの独立したユニット101,104をハンドルカバー100またはビキニカウリング106に取り付けるための組立工数も多くなる。さらに、この重量が大きい前側ハンドルカバー100またはビキニカウリング106を車体に取り付けるので、取り付け作業性も低い。
特に、スポーツタイプのものでは、スピード感を出すために外観上、コンパクトで軽量なランプ装置が求められるので、図11(c)に示す正面図における横幅W1に制約がある。一方、ビキニカウリング106は、一般に、合成樹脂製の成形品であるから、このビキニカウリング106におけるヘッドラップユニット101の取付用開口部とこれの両側の方向指示ランプユニット104の取付用開口部との間の区画壁106aは、強度上、ある程度大きな幅W2を持たせる必要がある。したがって、ビキニカウリング106には制約された横幅W1内に大きな幅W2を有する区画壁106aが設けられる結果、ヘッドランプ102の前面幅W3は、区画壁106aがデッドスペースとなって小さくなり、進行方向前方の照射範囲が狭くなる。なお、図11(a)に示したビジネスタイプのものにおいても同様に、前側ハンドルカバー100の区画壁100aを大きな幅に形成する必要があるため、ヘッドランプ102の前面幅W3が小さくなる。
本発明は、部品点数を低減して簡素化するとともに車体への取付工数も削減でき、かつ、ヘッドラップの前面幅を大きくできる自動二輪車のヘッドランプユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る自動二輪車のヘッドランプユニットは、ヘッドランプと方向指示ランプとを有するヘッドランプユニットであって、前記両ランプを支持するハウジングと、このハウジングの前面に取り付けられて前記両ランプからの光線を透過させるカバー体とを有するランプ本体を備え、前記ハウジングの表面に前記光線を所定方向に向けて反射するリフレクタ面が形成されている。
このヘッドランプユニットによれば、ハウジングにはヘッドランプと方向指示ランプの両方が支持されているので、このハウジングの前面にカバー体を取り付けたランプ本体は、従来のヘッドランプユニットおよび左右一対の方向指示ランプユニットの3つのランプユニットを一体化したものに相当するので、部品点数が低減する。しかも、ハウジングは、その表面にランプの光線を所定方向に向けて反射するリフレクタ面が形成され、従来のリフレクタとハウジングとを一体化した機能を備えているので、リフレクタが不要になる分だけ部品点数が削減される。さらに、このランプユニットは、ヘッドランプと方向指示ランプの両方を備えた単一物であるから、製造ラインでの組立作業が、従来のように3つのランプユニットをハンドルカバーまたはビキニカウリングに装着したのちにハンドルカバーまたはビキニカウリングを車体に取り付ける場合に比べて低減する。その結果、生産性の向上とコストダウンが実現される。リフレクタ面は、例えば、ハウジングの内面に光反射率の高いアルミニウム薄膜などを蒸着して反射膜を設けるだけで、容易に形成することができる。
また、ヘッドランプユニットは、ハウジングとカバー体とからなるので、ビキニカウリングと比較して高い剛性を有しているから、ヘッドランプとこれの左右両側の方向指示ランプとの間に、強度維持のための大きな幅の隔壁を形成する必要がなくなる結果、ヘッドランプユニットの制約された幅の下で、ヘッドランプの前面幅を大きく設定することができる。これにより、ヘッドランプの照射範囲の広さ(幅)を大きくすることができる。
本発明において、前記ハウジングに、前記ヘッドランプの周囲で前記カバー体の内面へ向かって突出した突部が形成され、この突部における前記カバー体の内面に近接した近接面に、光の反射を抑制する反射抑制面が形成されていることが好ましい。ここで、「反射を抑制する」とは、光の吸収、乱反射、散乱などにより、表面の輝度や反射率を低下させる特性をいう。反射抑制面は近接面の全体であっても、一部であってもよい。これにより、太陽光や対向車からのライトのような、ヘッドランプユニットの外部からヘッドランプユニットに入射する外部光が突部の近接面で反射したのちカバー体を透過して外方へ向かう反射光を抑制できるので、ライダーまたは対向車のライダー/ドライバが近接面からの反射光を受けて眩しさを感じるのを極力防止することができる。
本発明において、前記突部が前記ヘッドランプと前記方向指示ランプとの間の隔壁を形成していることが好ましい。これにより、隔壁を別途形成する必要がなくなり、さらに、部品点数と組立工数が低減される。
前記ランプ本体は、支持具を介して前輪懸架装置に支持されるのが好ましい。この構成によれば、ランプ本体は、前輪懸架装置に支持され、ハンドルカバーまたはビキニカウリングに支持されるものではないから、横幅に制約があるモペッド型の自動二輪車に搭載する場合、ランプ本体の横幅を、従来のハンドルカバーまたはビキニカウリングの横幅と同程度の大きな寸法に設定することができる。
本発明において、前記ランプ本体は、前記支持具により、ランプ本体の上下方向の姿勢が調整自在に支持されていることが好ましい。これにより、支持具を介してランプ本体全体の上下方向姿勢を変えることで光軸調整が行えるので、従来のようにヘッドランプユニットの内部でヘッドランプの上下方向の姿勢を変えることで光軸調整を行う構造のような調整用孔が不要となって、シール性が向上するとともに、構造が簡単となる。
本発明において、前記ランプ本体の後端部に、前記ハウジングと前記カバー体との接合部が配置されていることが好ましい。これにより、ヘッドランプユニットの側面のほぼ全体が光透過性のカバー体により覆われるので、美観が向上して商品価値がより一層高まる。
本発明において、さらに、前記ランプ本体に、このランプ本体の外面の上部を覆うキャップが取り付けられていることが好ましい。これにより、カバー体の上部が異物との接触などにより損傷するのをキャップで防止できるとともに、太陽光や対向車からのライトがカバー体の上部でライダーに向けて反射するのをキャップにより防止して、ライダーが眩しく感じるのを抑制することができる。
本発明において、前記カバー体に、前後方向に延び前方に開口した有底の第1取付孔が形成され、前記ハウジングに、前後方向に延び後方へ開口した有底の第2取付孔が形成され、前記キャップの前部および後部がそれぞれ前記第1および第2取付孔に締結部材により取り付けられていることが好ましい。これにより、キャップの前後部をカバー体とハウジングの両方に取り付けることで、キャップを、特に走行時の風圧を受けて前部が浮き上がるのを防止しながら、ランプ本体に強固に取り付けることができる。また、有底の第1および第2取付孔に締結部材、例えばタッピングねじを非貫通にねじ込こむことで、ランプ本体の防水性を確保することができる。
本発明の自動二輪車のヘッドランプユニットによれば、ヘッドランプと方向指示ランプの両方を支持するハウジングの表面にリフレクタ面が形成されており、このハウジングの前面にカバー体が取り付けられているので、内部にリフレクタを持つヘッドランプユニットおよび2つの方向指示ユニットの3つの独立したユニットを使用する従来のランプ装置と比較して、部品点数および組立工数が低減されるので、生産性の向上とコストダウンが実現される。また、ハウジングにカバー体を取り付けたヘッドランプユニットは、カウリングと比較して高い剛性を有しているから、ヘッドランプと方向指示ランプとの間に、強度維持のための大きな幅の隔壁を形成する必要がなくなる結果、ヘッドランプユニットの制約された幅の下で、ヘッドランプの前面幅を大きく設定することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るヘッドランプユニットを備えたモペッド型の自動二輪車を示す側面図である。同図において、車体フレームFRの前半部を構成するメインフレーム1の前端部にヘッドパイプ2が取り付けられ、このヘッドパイプ2に回動自在に挿通されたステアリングシャフト(図示せず)を介してアッパブラケット4およびロワブラケット7が支持され、これらアッパブラケット4およびロワブラケット7にフロントフォーク8が支持されている。これらステアリングシャフト、アッパブラケット4、ロワブラケット7およびフロントフォーク8によって前輪懸架装置FSが構成されており、この前輪懸架装置FSの下端部に前輪9が取り付けられている。また、前輪懸架装置FSの上端部のアッパブラケット4にはハンドル10が取り付けられている。
前記メインフレーム1の後端部の下部にスイングアームブラケット11が設けられ、このスイングアームブラケット11に、スイングアーム12が、前端部のピポット軸13を介して上下揺動自在に支持されている。このスイングアーム12の後端部に後輪14が支持されている。メインフレーム1のほぼ中央下部にはエンジンEが支持されている。前記メインフレーム1の後部に連結されたリヤフレーム17が車体フレームFRの後半部を構成しており、このリヤフレーム17に単一のシート18が支持されている。メインフレーム1の上部、つまり、車体上部で、前記ハンドル10とシート18との間には、燃料タンク19が取り付けられている。前輪懸架装置FSの上端部分には、本発明の一実施形態のヘッドランプユニット20が後述の支持具70を介して取り付けられている。この自動二輪車では、既存のハンドルカバーやビキニカウリングが除外されて、これらと同等の機能をヘッドランプユニット20が兼ねている。
図2は、前記ヘッドランプユニット20を示す分解斜視図である。このヘッドランプユニット20は、ヘッドランプ27の発光体29、左右一対の方向指示ランプ28の発光体30およびポジションランプ31の発光体32をそれぞれ支持する合成樹脂製のハウジング22と、このハウジング22の前面に取り付けられて各発光体29,30,32からの光線を透過させる透明な樹脂製のカバー体23とにより、ランプ本体21が構成されている。カバー体23は、一般にレンズと呼ばれているものである。方向指示ランプ28の発光体30には、ランプキャップ41が被せられており、このランプキャップ41は、取付片41aをハウジング22にねじ止めすることにより取り付けられている。ハウジング22とカバー体23との結合手段については後述する。
カバー体23はハウジング22の前面のほぼ全体を覆うほぼ半球状に形成されており、ヘッドランプユニット20の上下、左右のほぼ全幅にわたって延びている。したがって、ランプキャップ41を取り外した状態の前方視では、カバー体23のみが見え、ハウジング22は殆ど見えない。このように大きく形成されたカバー体23は、従来のビキニカウルと同等の機能を備えるので、別途ビキニカウルを設ける必要がない。
前記ヘッドランプユニット20は、さらに、ランプ本体21の外面の上部を覆う樹脂製のキャップ24を備えている。このキャップ24は、幅方向に延びる基部24aと、この基部24aの両側部から前方へ延びた一対の延出部24bと、基部24aの両側部から後方へ延びた一対(一方のみ図示)の取付片24cとが一体形成されている。一対の延出部24bの先端部にそれぞれ、後方に凹入した凹部24dと、この凹部24dの底面である後面24caを貫通する挿通孔24eとが形成されている。一方、カバー体23にも、後方に凹入した凹部23aと、前後方向に延び前方へ開口した、つまり前記凹部23aの底面である後面23baに開口した有底の第1取付孔23bとが形成されている。キャップ24は、ハウジング22に結合されたカバー体23の上部外面に被せられ、タッピングねじ25がキャップ24の挿通孔24eを挿通してカバー体23の第1取付孔23bに非貫通にねじ込まれる。なお、キャップ24は、後端の取付片24cがハウジング22に取り付けられるが、この取付構造については後述する。
ハウジング22の前面側には、ヘッドランプ27の周囲でカバー体23の内面へ向かって突出した突部33が形成されている。この突部33は、ヘッドランプ27の左右両側からカバー体23に向かって突出する左右の側部突壁33a,33a、この両側部突壁33a,33aの下端部間を連結する下部突壁33b、両側部突部33a,33aの各上端部からそれぞれ前方に向け3角形状に突き出した前部突壁33c,33c、前部突壁33c,33cに連なりハウジング22の上部を形成する上壁33d、およびハウジング22の後端部の外周側面を形成する後部周壁33eを有している。これら各壁33a〜33eからなる突部33におけるカバー体23の内面に近接した近接面63は、クロスハッチングで示すように、光の反射を抑制するシボ加工が施されて反射抑制面Sとなっている。シボ加工に代えて、暗色の塗装を施したり、暗色のテープを貼りつけてもよい。側部突壁33a、下部突壁33b、前部突壁33c、上壁33dにより囲まれた凹所34内に、ヘッドランプ27とポジジョンランプ31が配置されている。
図3および図4はそれぞれランプ本体21にキャップ24を取り付けたヘッドランプユニット20の斜視図および正面図であり、これらの図では、便宜上、透明な光透過性カバー体23を介して透視できるハウジング22の前面形状を実線で示してある。図3に明示するように、凹所34は発光体29を収納するヘッドランプ収納室35と、ヘッドランプ収納室35の上方に位置してポジションランプ31を収納するポジションランプ収納室36とを有している。
ヘッドランプ27を収納するヘッドランプ収納室35の側面から下面にかけて反射抑制用の微細な多数の突条37が形成されている。ヘッドランプ収納室35の底面35aに発光体29が取り付けられ、ポジションランプ収納室36の底面36aにポジションランプ32の発光体32が取り付けられている。ポジションランプ収納室36の底面36aはヘッドランプ収納室35の底面35aよりも前方に進出している。ポジションランプ収納室36の側面にも多数の突条37が形成されている。
ハウジング22におけるヘッドランプ収納室35の左右両側方には、図4に示すように、側部突壁33aにより区画されて方向指示ランプ28を収納する方向指示ランプ収納室40,40が形成されている。したがって、側部突壁33aは、ヘッドランプ収納室35と方向指示ランプ収納室40とを区画する隔壁として作用する。
ヘッドランプユニット20の背面図を示す図5において、ハウジング22には、各方向指示ランプ28,28の外側方に、ヘッドランプユニット20を前輪懸架装置FS(図1)に取り付けるための左右一対の取付フランジ42,42が後方へ突出するように形成されている。ハウジング22における取付フランジ42,42の上方には、キャップ24の後部の取付片24c,24cがタッピングねじ25で取り付けられるボス43,43が立設されている。さらに、ハウジング22の下端部には、後述する第2支持片が取り付けられる一対のボス44,44が後方へ突出して形成されている。
図6および図7はそれぞれ、図4のVI−VI線断面図およびVII −VII 線断面図を示す。なお、図6ではキャップ24の図示を省略してある。図6において、ランプ本体21は、後側のハウジング22と前側の透明なカバー体23とを各々の後端部の接合部47で結合して構成されている。すなわち、ハウジンク22の後端の外周部に設けたフランジ部48と、カバー体23の後端の外周部に設けたフランジ部49とが、これの間にパッキンのようなシール部材50を介在させて溶着手段で互いに結合されて、接合部47が形成されている。ここで、ハウジング22の突部33の近接面63とカバー体23の内面との間には2〜3mm程度の小さな隙間dが設けられており、これにより、接合部47の両フランジ部48,49を突き合わせて結合できるので、高いシール性が得られる。
図7に示すように、ヘッドランプ27左右両側から前方へ向かって突出した側部突壁33a,33aは、後方へ開口した中空部60を有する二重壁構造になっており、これにより、大きな厚み(幅)を有しながらも、ひけなどの不具合の発生を抑制できる。ハウジング22におけるヘッドランプ収納室35を形成する部分は水平断面形状が椀状になっており、この部分の内面には、光反射率の高いアルミニウム薄膜からなる反射膜が蒸着されてリフレクタ面54が形成されている。
図6に示すように、ハウジング22におけるポジションランプ収納室36を形成する部分も、その内面に光反射率の高い、例えばアルミニウム薄膜からなる反射膜が蒸着されて、リフレクタ面59が形成されている。
ヘッドランプ27の発光体29が装着されるソケット51は、弾性を有するカップリング52を介してハウジング22に取り付けられ、ハウジング22に取り付けられたカバーケース53により後部を液密に覆われている。ポジションランプ31の発光体32が装着されるソケット58もハウジング22に取り付けられている。
図4のVIII−VIII線断面図を示す図8において、方向指示ランプ28の発光体30が装着されるソケット61が、ハウジング22に取り付けられている。ハウジング22における方向指示ランプ収納室40を形成する部分も、その内面に反射膜が蒸着されてリフレクタ面62が形成され、このリフレクタ面62が、発光体30からの光線を反射して前方および斜め前方に向ける。
上記構成のヘッドランプユニット20では、図3に示すハウジング22が、ヘッドランプ27、方向指示ランプ28およびポジショランプ31の光線を所定方向に向けて反射するリフレクタ面54、59,62を有しており、従来の別体であったリフレクタとハウジングとを一体化した機能を備えている。したがって、リフレクタが不要になる分だけ部品点数が削減されて、組立工数およびコストが低減される。リフレクタ面54、59,62は、ハウジング22の内面に光反射率の高いアルミニウム薄膜などを蒸着して反射膜を設けるだけで、容易に形成することができる。
また、ランプ本体21は、詳細を後述する図1の支持具70を介して前輪懸架装置FSに直接支持されており、ハンドルカバーまたはビキニカウリングに支持されるものではないから、横幅に制約があるモペッド型の自動二輪車に搭載する場合、ランプ本体21の横幅を、従来のハンドルカバーまたはビキニカウリングの横幅と同程度の大きな寸法に設定することができる。しかも、ヘッドランプユニット20は、図3のハウジング22とカバー体23とからなるので、カウリングと比較して高い剛性を有しているから、ヘッドランプ27とこれの左右両側の方向指示ランプ28との間に、強度維持のための大きな幅の隔壁を形成する必要がなくなる結果、ヘッドランプユニット20の制約された幅の下で、ヘッドランプ27の前面幅W3(図4)を大きく設定することができる。これにより、ヘッドランプ27の照射範囲の幅が大きくなる。
また、前記ヘッドランプユニット20では、ランプ本体21の後端部にハウジング22とカバー体23との接合部47が配置されているから、ヘッドランプユニット20の側面のほぼ全体が光透過性のカバー体23により覆われるので、美観が向上して商品価値が高まる。
ところで、前記ヘッドランプユニット20では、ハウジング22の前面全体を光透過性のカバー体23で覆っているので、太陽光や対向車からのライトなどの外部光が、突部33の近接面63で反射したのちカバー体23を透過して外方へ向かうことにより、ライダーまたは昼間の対向車のドライバ/ライダーが眩しさを感じることがある。そこで、上述の外部光が反射するおそれのある近接面63に、シボ加工のような反射抑制処理を施して反射抑制面Sを形成することで、眩しさを抑制している。近接面63は全体が反射抑制面Sでなくてもよく、例えば、ヘッドランプ29の周囲にある側部突壁33a、下部突壁33bおよび前部突壁33c、ならびに上壁33dの前端部のみ、つまり前記外部光を前方へ反射する部分のみを反射抑制面Sとしてもよい。その場合でも、昼間の対向車のドライバ/ライダーに外部光が反射するのを抑制できる。
また、ランプ本体21の上部がキャップ24により覆われているので、カバー体23が異物との接触などにより損傷するのを防止するとともに、太陽光や対向車からライトなどの外部光がランプ本体21の上面で反射してライダーに向かうのを防止する。
つぎに、前記ヘッドランプユニット20を前輪懸架装置FSに取り付けるための支持具70について、図9の正面図および図10の側面図を参照しながら説明する。図9において、この支持具70は、アッパブラケット4とロワブラケット7間に支持された取付用ブラケット71を有する。取付用ブラケット71は左右一対の側部ブラケット片72,72と、側部ブラケット片72,72の下部間にかけ渡された下クロス片74と、側部ブラケット片72,72の上部間にかけ渡された上クロス片76とを有している。上クロス片76にはステー78が固定されており、このステー78がボルト/ナットBNによりアッパブラケット4の下面に支持されている。
図10に示すように、側部ブラケット片72の下端近傍箇所に、係止用フランジ79が固着されており、側部ブラケット片72の下端部をロワブラケット7の係止孔7aに嵌入させて、係止用フランジ79をロワブラケット7の上面に当接させることで、側部ブラケット片72の下端部をロワブラケット7に支持している。図9の側部ブラケット片72の上端部に溶接ナット81が固着されており、その溶接ナット81に、上部がねじ体82によりアッパブラケット4に固定された上部連結片84を、図5のハウジング22の後面の取付フランジ42の内側面に当てがった状態で、図9のねじ体86を、取付フランジ42および上部連結片84の各挿通孔を介して溶接ナット81にねじ込むことにより、側部ブラケット片72の上端部が上部連結片84を介してアッパブラケット4に固定され、かつハウジンク22の取付フランジ42(図5)が側部ブラケット片72の上端部に固定されている。
下クロス片74の中央部には第1支持片87が一体形成されており、他方、図5のハウジング22の下端部に設けた一対のボス44,44には、図10に示す第2支持片88の挿通孔を通してねじ体73をねじ込むことで、第2支持片88が固定されている。一方、第1支持片87には、前後方向に長い長孔からなる光軸調整孔90が形成されている。第1支持片87の上面に第2支持片88を重ね合わせて、調整ねじ92を、光軸調整孔90および挿通孔88aを挿通してナット80にねじ込むことにより、ヘッドランプユニット20の下端部が第2支持片88を介して下クロス片74に支持されている。こうして、ヘッドランプユニット20を前輪懸架装置FSに支持するための支持具70が形成されている。
上述したヘッドランプユニット20の下端部の調整ねじ92を緩め、側部ブラケット片72の上端部のねじ体86を緩めると、ヘッドランプユニット20が、ねじ体86を支点として、調整ねじ92が光軸調整孔90内を移動できる調整範囲α内で上下方向の姿勢を調整できる。前記調整範囲αは2〜3°に設定されている。そこで、ヘッドランプユニット20の上下方向の姿勢を変えながらヘッドランプ27の光軸を調整したのち、その状態で調整ねじ92とその上方のねじ体86を締結する。この光軸調整は、ヘッドランプユニット20の全体を支持具70を介して回動させることで行うので、従来のようにヘッドランプユニットの内部でヘッドランプの上下方向の姿勢を変えることで光軸調整を行う構造における調整用孔が不要となって、シール性が向上するとともに、構造が簡単となる。
しかも、単一物のヘッドランプユニット20は、支持具70を介して前輪懸架装置FSに直接支持するので、従来のように製造ラインで3つのランプユニットをハンドルカバーまたはビキニカウリングに装着するような組立作業の工数が低減して、一層の生産性の向上とコストダウンが得られる。
このヘッドランプユニット20は、図10のランプ本体21を予め組み立てて単一物として管理され、このランプ本体21に、複数の色彩のキャップ24を選択して取り付ける。カバー体23には、前述のとおり、前後方向に延び前方へ開口した第1取付孔23bが形成されており、他方、ハウジング22にの背面に形成されたボス43に、前後方向に延びて後方に開口した有底の第2取付孔22aが形成されている。これら取付孔23b,22aはタッピングねじ25の外径よりも僅かに小さな内径に形成されている。キャップ24を、ランプ本体21の上部に被せて、キャップ24の前側の挿通孔24eをカバー体23の第1取付孔23bに合致させ、かつキャップ24の後側の挿通孔24fをハウジング22の第2取付孔22aに合致させたのち、タッピングねじ25を、キャップ24の挿通孔24e,24fを介して各取付孔22a,23bに非貫通にねじ込むことにより、キャップ24がランプ本体21に取り付けられる。
したがって、キャップ24は、後端部がハウジング22に固定されるのに加えて、前部もカバー体23に固定されるので、走行時の風圧を受けて前部が浮き上がるが防止される。また、有底の取付孔23b,22aにタッピングねじ25を非貫通にねじ込むので、ランプ本体21の防水性を確保できる。
さらに、この実施形態では、前輪懸架装置FSに速度計および燃料計を含む計器盤94、ホーン95およびホーンカバー96が取り付けられている。計器盤94は、図9に明示するように両側部ブラケット片72,72の上端部に架け渡す配置で溶接された上クロス片76に取り付けられて、図7に示すように、ハウジング22の背面の凹所Pに一部分が入り込む形で、ハウジング22の後方に位置している。側部ブラケット片72には、図10に示すように、後方へ突出する配置で支持片97の一端が固着され、この支持片97に上端部を固着した取付片98に、ホーン95が取り付けられている。ホーン95の前方を覆うホーンカバー96は、上端部が、側部ブラケット片72に固着された取付部材(図示せず)にねじ体99Aで固定され、かつ下端部が、第1支持片87に上端を固着した取付片83にねじ体99Bでねじ止めされている。なお、図9は、メータ94,ホーン95およびホーンカバー96を省略している。
本発明は、前記実施形態で示したモペッド型以外の自動二輪車、例えばスクータ型にも取り付けることができる。さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能であり、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
本発明の一実施形態に係るヘッドランプユニットを備えた自動二輪車を示す側面図である。 同上のヘッドランプユニットを示す分解斜視図である。 同上のヘッドランプユニットの斜視図である。 同上のヘッドランプユニットの正面図である。 同上のヘッドランプユニットの背面図である。 図4のVI−VI線断面図である。 図4のVII −VII 線断面図である。 図4のVIII−VIII線断面図である。 同上のヘッドランプユニットをフロントフォークに取り付けた状態を示す正面図である。 同上のヘッドランプユニットをフロントフォークに取り付けた状態を示す側面図である。 (a),(b)は従来の異なるランプ装置を示す斜視図、(c)は(b)の正面図である。 同上のランプ装置におけるヘッドランプユニットを示す分解斜視図である。
符号の説明
8 フォーク片
20 ヘッドランプユニット
21 ランプ本体
22 ハウジング
22a 第2取付孔
23 カバー体
23b 第1取付孔
24 キャップ
25 タッピングねじ(締結部材)
27 ヘッドランプ
28 方向指示ランプ
29,30,32 発光体
31 ポジションランプ
33 突部
47 接合部
54,59,62 リフレクタ面
63 近接面
70 支持具
FS 前輪懸架装置
S 反射抑制面
W3 前面幅

Claims (5)

  1. ヘッドランプと方向指示ランプとを有するヘッドランプユニットであって、
    前記両ランプを支持するハウジングと、このハウジングの前面に取り付けられて前記両ランプからの光線を透過させるカバー体とを有するランプ本体を備え、
    前記ハウジングの表面に前記光線を所定方向に向けて反射するリフレクタ面が形成され、
    前記ハウジングに、前記ヘッドランプの周囲で前記カバー体の内面へ向かって突出した突部が形成され、この突部における前記カバー体の内面に近接した近接面に、光の反射を抑制する反射抑制面が形成され、
    前記反射抑制面が前記カバー体の外部からヘッドランプユニットに入射する外部光の反射を抑制するものである自動二輪車のヘッドランプユニット。
  2. 請求項1において、前記反射抑制面は、シボ加工、暗色塗装、または暗色テープにより形成されている自動二輪車のヘッドランプユニット。
  3. 請求項1または2において、前記ランプ本体は支持具を介して前輪懸架装置に支持され、
    前記ヘッドランプユニットがカウリングとしての機能を兼ねている自動二輪車のヘッドランプユニット。
  4. 請求項3において、前記カバー体は前記ハウジングの前面を覆う半球状に形成され、前方視で、前記ハウジングが隠れて、前記カバー体のみが見える自動二輪車のヘッドランプユニット。
  5. 請求項1から4のいずれか一項において、前記ランプ本体は、アッパブラケットとロワブラケット間で、支持具を介して前輪懸架装置に支持され、
    さらに、前記ランプ本体に、このランプ本体の外面の上部を覆うキャップが取り付けられている自動二輪車のヘッドランプユニット。
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