JP5243408B2 - パッチおよびその使用 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2002年3月6日に出願され、2002年9月19日に刊行物である国際公開公報第02/071950号としてフランス語で公開された国際出願PCT/FR02/00804号の継続であり、2001年3月31日に出願されたフランス出願第01.03382号による優先権を主張する、「Patch for Screening the Sensitization State of a Subject with Respect to an Allergen and Use Thereof」と題され、2003年9月10日に提出された米国特許出願第10/659,566号の一部継続出願である。
発明の分野
本発明は、一般的に、皮膚パッチを使用した被験体への物質の送達または暴露およびその使用に関する。本発明は、皮膚パッチを使用してアレルゲンを適用することにより、アレルゲンに対する患者の感度をスクリーニングするための器具にも関する。
発明の背景
アレルギーは、通常、一続きのテストを使用して診断され、皮膚テストがもっとも普及している。アレルギーは、アレルゲンとの接触による皮膚反応性をテストすることにより、診断することができる。陽性結果は、一般的に、紅斑(炎症反応の第一の臨床要素)の形態で穏やかであるか、局所浮腫(炎症反応のもう一つの構成要素)の存在も表示する丘疹の形態であるかのいずれかである、局所炎症皮膚反応としてそれ自体が存在する。
皮膚反応性は、接触アレルゲン以外のアレルゲン、例えば、呼吸または食物アレルゲンとの接触に対する応答の結果であることもできる。その皮膚反応性は、血液中における免疫学的要素の一定の循環により、呼吸または消化管を介して身体に侵入したアレルゲンによって感作されたリンパ球が皮膚内に蓄積できることによって説明される。
接触アレルゲンならびに呼吸および食物アレルゲンの両方に関し、個体の感作状態を検出するため、現在のところ、いくつかの皮膚テストが公知である。
これらの中でも、具体的には、「プリックテスト」と呼ばれるテストが周知である。プリックテストは、食物または呼吸アレルゲンに対する即座の皮膚反応を誘発する能力があるすべてのアレルゲンに採用することができる。このテスト中、アレルゲンを含有する溶液を皮膚上に堆積させ、その後、溶液に隣接して位置する真皮の上層の一部を穿孔するために使用するスタイレットまたはニードルより、アレルゲンを免疫学的要素に接触させる。アレルゲンを真皮と接触させてから30分後にプリックテストを分析する。換言すると、既に述べたように、このテストは、概してIgE依存性である即座の反応を検出することを可能にし、すなわち、Eタイプの免疫グロブリン反応性を使用する。テスト部位における反応を陽性対照部位、例えば、ヒスタミンに暴露された領域および陰性対照部位、例えば、生理食塩水またはアレルゲンを希釈するために使用した溶剤に暴露された領域と比較することにより、分析を実施する。プリックテストの一つの欠点として、スタイレットまたはニードルで真皮を穿孔するため、患者に苦痛が伴う。プリックテストのもう一つの欠点として、即座の反応性の評価のみに有用である。そのようなテストを実施するには、アナフィラキシー反応のケースにおいて素早く働くため、専門スタッフの存在が要求される。この理由のため、プリックテストは、徐々に拒絶されている。
遅延的または半遅延的なかたち、例として、数時間から数日の期間内に、多数のアレルギー反応が発生するように見える。また、皮膚とアレルゲンとの間の単純な接触により、全身性反応の出現が引き起こされることができることが確認されている。そのため、アレルゲンが皮膚を通じて拡散し、まさに遅延的な反応を誘発することができるように、即座の反応を誘発することができると仮定される。
それゆえに、アレルゲンが皮膚を通過し、したがって、皮膚反応を誘発できるようにするため、延長された期間にわたり、皮膚との接触を維持するように設定された支持体上にアレルゲンを堆積させることが提唱されてきた。二つの主なタイプのテストが開発されており、総称的に「パッチテスト」として公知である。
第一のパッチテストは、FINN CHAMBERS(登録商標)(フィンランド国トゥースラのEpitest Ltd.の登録商標)の名称で公知である。それは、直径が約1センチメートルであり、深さが2〜3ミリメートルである、小さい金属吸盤を接着させた粘着剤支持体を含む。これらの吸盤は、吸盤内で支持されたセルロースパッド上に堆積される希釈アレルゲン混合物を受ける。混合物は、天然物または懸濁液中のアレルゲンから即時に調製する。セルロースパッドを吸盤の底に設置し、吸盤を患者の皮膚に取り付ける。48時間後に、材料を除去し、皮膚を洗浄し、皮膚上における吸盤の縁の圧力または粘着剤の存在に関係する特有の局所現象が消失することができるよう、短い時間の期間、約30分間にわたって待機した後、テストを分析する。
FINN CHAMBERS(登録商標)を使用するとき、陽性反応は、接触点における紅斑、浮腫および斑状発疹の組み合わせであり、陰性対照(単純に水で湿らせたセルロース支持体)によって引き起こされる任意の反応と比較する。一般的に、判断が簡単であるが、反応が正確に定量化可能ではない。FINN CHAMBERS(登録商標)を使用し、接触アレルゲンまたは他を問わず、数々のカテゴリーのアレルゲンをテストすることができる。とりわけ、即時に調製されるアレルゲン/セルロース混合物は、例として、食物アレルギーを調べるための食物、呼吸アレルギーを調べるための花粉または接触アレルギーを調べるための染料もしくは金属を含有することができる。
前述の方法は、無限に多様なアレルゲンの使用を可能にする一方、使用が難しいという欠点を有する。厳密には、例として、:
・ 吸盤を適用するときのセルロースパッドの移動;
・ 過剰な量で存在する場合、近接する空洞内のアレルゲンによるアレルゲン性混合物の汚染;
・ アレルギー反応を引き起こすには低すぎるアレルゲン濃度の使用;および/または
・ 採用するアレルゲン量がテストごとにばらつくことによるテスト結果の標準化の欠如
のため、誤った結果を得るかもしれない。
また、テストを使用し、いくつかのアレルゲンを検出する場合、使用したアレルゲンを粘着剤支持体上で特定することができないという事実のため、判断中に混乱するリスクがある。加えて、このタイプのテストでは、新鮮であるか、懸濁液中にあり、即時、すなわち、テストを皮膚に適用する直前に可溶化または溶剤中に分散させる必要があるアレルゲンの使用を要する。
前述の因子は、すべて、高度に訓練された人員によって採用されない限り、FINN CHAMBERS(登録商標)を使用して得た結果を不規則にし、したがって、そのシステムの使用を専門センターに限定する。その結果、殊に、医師の診療室に関し、前述のテストの日常的な使用が日常的に限定される。
FINN CHAMBERS(登録商標)パッチに類似するパッチは、LEUKOTEST(登録商標)(マサチューセッツ州ウースターのCambridge Biotech Corp.の登録商標)の名称で入手可能である。しかし、この装置では、PVCチャンバが粘着剤支持体に包含されており、粘着剤支持体に接着されていない。チャンバは、脱着可能ではないが、吸盤に取り付けられたままであるセルロースパッドを含有する。テストは、新鮮であるか、懸濁液中にある、すぐに使用することができるアレルゲンで即時に調製される。FINN CHAMBERS(登録商標)よりも使用が簡単であるが、多くの操作の誤りのリスクも存在する。以下の不都合が確認される:
・ それぞれのチャンバ内に導入するアレルゲン量の制御の欠如;
・ プラスチック支持体上で使用するアレルゲンの性質にかかわる表示の欠如;および
・ セルロースパッド上への堆積に好適な形態のアレルゲンを有する必要性。
もう一つのタイプのパッチは、T.R.U.E.TEST(登録商標)(デンマーク国HillerodのMekos Laboratoriesの登録商標)の名称で入手可能であり、Fischerに対する米国特許第4,836,217号に記載されている。T.R.U.E.TEST(登録商標)は、金属吸盤の存在を排除し、アレルゲンが組み入れられたゲルを代用とし、ゲルを粘着剤ストリップ上に直接適用する。接触アレルゲンのみをゲル内に組み入れることができる。したがって、もし、ゲル内に含有された溶剤にアレルゲンが可溶性であるならば、アレルゲンをゲル内に直接組み入れることができる。他方、アレルゲンが不溶性である場合、可能な限り一様にゲル内に直接分散することが必要である。このタイプのパッチの主な欠点として、ゲル基材がアレルゲンと相互作用するかもしれないことである。したがって、アレルゲンが有機起源または反応可能な起源状態に維持される保証がない。
より具体的にアレルゲンのケースに適用すると、すべてのアレルゲンのテストを可能にし、加えて、有機アレルゲンが反応可能な状態に維持されることを確実にするパッチを提供することが望ましいであろう。
すぐに使用することができるパッチ、すなわち、患者または被験体へのパッチの適用に先立ち、アレルゲンの即時の調製を要さないパッチを提供することも望ましいであろう。
さらに、パッチ間で一定である所定量の生物学的に活性な物質を含有し、かつ、皮膚と接触して送達し、それにより、処置またはテストが信頼でき、再現可能であることを確実にする能力があるパッチを提供することが望ましいであろう。
発明の概要
前述を視野に入れ、本発明の目的は、哺乳類の被験体の皮膚に対し、またはそれを通じ、粉末の形態である任意の生物学的に活性な物質を暴露または送達することを可能にするパッチを提供することである。
本発明のさらなる目的は、パッチ上に供給された活性な成分の経皮搬送を増強するため、テスト領域の皮膚の発汗および湿潤を誘導するパッチを提供することである。
本発明のもう一つの目的は、すぐに使用することができるパッチ、すなわち、患者または被験体へのパッチの適用に先立ち、生物学的に活性な物質の即時の調製を要さないパッチを提供することである。
本発明のさらなる目的は、パッチ間で一定である所定量の生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)を含有し、かつ、皮膚と接触して送達し、それにより、処置またはテストが信頼でき、再現可能であることを確実にする能力があるパッチを提供することである。
本発明のもう一つの目的は、すべてのアレルゲンをテストすることを可能にし、加えて、有機アレルゲンが反応可能な状態に維持されることを実質的に確実にするパッチを提供することである。
本発明のこのおよび他の目的は、静電力を通じ、(粉末状の)生物学的に活性な物質が直接または間接的に結合された静電支持体を含み、被験体の皮膚に適用されるとチャンバを形成し、湿潤を通じ、生物学的に活性な物質を放出することができるパッチを提供することによって達せられる。
具体的な態様では、パッチは、電荷を有する表面を包含する静電支持体および静電力によって静電支持体の第一の部分に付着する、粉末状の生物学的に活性な物質を含む。
好ましい態様では、パッチは、通常、静電支持体の第二の部分を覆う、パッチを皮膚上に固定するための粘着剤または任意の他の好適な手段を含む。
具体的な態様では、本発明は、静電特性を有し、周囲が粘着剤材料でコーティングされ、支持体の非粘着剤表面のすべてまたは一部が、静電力によって支持体の非粘着剤表面に付着している、粒子の形態である少なくとも一つの生物学的に活性な物質または成分で直接覆われている、支持体を含むパッチに属する。
本発明のさらなる目的は、皮膚パッチを製造する方法であって、
電気的に電荷を帯びた表面を有する静電支持体を提供する工程、
粉末状の活性な物質を提供する工程、および
粉末状の活性な物質が静電力によって静電支持体に連結されるよう、粉末状の活性な物質を静電支持体に接触させる工程
を含む方法に属する。
論じるように、生物学的に活性な物質または成分は、診断、治療、美容または予防(例として、ワクチン)用途の任意の物質、例えば、アレルゲン、抗原、薬物、ポリペプチドなどであることができる。好ましい態様では、生物学的に活性な物質が、アレルゲン、抗原または生物学的に活性なポリペプチド(もしくはペプチド)から選定される。物質は、粉末として入手可能であるか、形質転換もしくは処置して粉末にする(例を挙げれば、凍結乾燥、加熱および噴霧、微粒子化などを通じて)かのいずれかであることができる。
使用する生物学的に活性な物質にかかわらず、パッチは、通常、真空下で調製および/または保存する。加えて、パッチは、剥離することができ、パッチを皮膚に適用する前に除去することを意図された、支持体に対向するラベルを有することができる。
本発明のさらなる目的は、アレルゲンに関して被験体の感作状態をスクリーニングするための、上に記載したようなパッチの使用に関する。本発明は、上に記載したようなパッチを皮膚に適用する工程と、皮膚反応の存在または非存在を検出する工程とを含む、アレルゲンに関して被験体の感作状態をスクリーニングするための方法にも関する。
本発明のさらなる目的は、被験体内で抗原に対する免疫応答を誘導または刺激するための、上に記載したようなパッチの使用にも関する。より具体的には、本発明は、抗原に対する被験体の経皮ワクチン接種のための、上に記載したようなパッチの使用に関する。本発明は、抗原が皮膚内に浸透することができる十分な時間の期間にわたり、上に記載したようなパッチを被験体の皮膚に適用する工程を含む、被験体内で抗原に対する免疫応答を誘導または刺激するための方法にも関する。
本発明のさらなる目的は、薬物を被験体に送達するための、上に記載したようなパッチの使用に関する。より具体的には、本発明は、被験体への経皮薬物送達のための、上に記載したようなパッチの使用に関する。本発明は、皮膚を通じて薬物を送達することができる十分な時間の期間にわたり、上に記載したようなパッチを皮膚に適用する工程を含む、薬物を被験体に送達する方法にも関する。薬物は、合成または生物学的薬物、例えば、小さい薬物、タンパク質またはポリペプチド(ペプチドを包含する)であることができる。そのような薬物は、抗体、ホルモン、サイトカイン、成長因子などであることができる。
本発明は、純粋状態または形質転換後において粒子の形態である任意の生物学的に活性な物質を使用できるようにし、したがって、新鮮な状態での一貫性および形態を問わず、すべての物質を関わらせることを可能にする。また、ゲル、溶剤または支持体を追加することなく、純粋、天然、全体または分画された形態、すなわち、反応可能な起源状態でアレルゲンを使用することにより、アレルゲンを変えないパッチのみならず、その適用に先立つ皮膚の調製を除き、すぐに使用することができるパッチも有することが可能となる。本発明は、皮膚の処置または観血的な装置(ニードル、電流など)の使用を要さないことにおいても有利でもある。
本発明の上のおよび他の目的ならびに利点は、付随する図と併用して、以下の詳細な説明を考慮して明確となり、同一の参照文字が至るところで同一の一部に言及する。
発明の詳細な説明
本発明は、表皮に対し、またはそれを通じ、生物学的に活性な物質を送達または暴露するためのパッチに関する。とりわけ、パッチは、アレルゲンに関する被験体の感作状態のスクリーニング、経皮ワクチン接種または薬物送達のために設定することができる。アレルゲンに関する被験体の感作状態のスクリーニング、ワクチン接種または薬物送達のため、本発明のパッチを作製および使用する方法も提供する。
定義
本明細書で使用するように、「生物学的に活性な物質」および「活性な成分」という用語は、診断、治療、美容または予防(例として、ワクチン)用途の物質を意味する。物質は、アレルゲン、抗原、薬物、ポリペプチド、核酸などであることができる。好ましい態様では、生物学的に活性な物質が、アレルゲン、抗原または生物学的に活性なポリペプチド(もしくはペプチド)から選定される。
下記で論じるように、物質は、通常、「粉末状」である。しかし、具体的な態様では、活性な物質は、あるいは、液体形態であることができる。その場合には、静電力を通じ、パッチを中性粉末でコーティングし、支持体が液体形態の物質を結合させることができるようにする。
「粉末状」という用語は、活性な物質または成分に関連付けて使用するとき、物質が固体状態、通常、個別または凝集粒子であることができる粒子の形態であることを表示する。粒子のサイズは、当業者によって調整することができる。
物質は、自然または市販で粉末の形態、すなわち、個別粒子の形態で入手可能であることができ、おそらくは、必要に応じ、その粒子のサイズを縮小する場合以外は、任意の具体的な処置または形質転換を要さない。
物質は、あるいは、ある程度大きい固体形態で入手可能であることができる。この場合には、第一に、場合により、変性なしでその保存を確実にすることを目指した形質転換後に、物質を個別粒子に縮めることが好ましいことができる。
さらなる代替では、自然の物質が液体形態であることができる。そのような状況では、物質を凍結乾燥し、粉末状形態を得ることができる。粉末状形態は、公知の技術、例えば、例として、凍結乾燥(真空下での冷凍および昇華)または加熱および噴霧、これらの技術の選択によって得ることができ、とりわけ、微粒子化の程度は、考慮中の物質の物理化学的特徴の関数として、当技術分野における当業者の評価に残される。
そのパッケージにおけるパッチの保存を確実にし、とりわけ、大気空気による物質の変更を防ぐため、粒子には、通常、具体的な処置、例えば、凍結乾燥、殺菌またはイオン化、より具体的には、当技術分野における当業者に公知の任意の処置を施す。
本発明の文脈内では、「静電力」という用語は、一般的に、電荷に関わる任意の非共有力を指定する。より厳密には、この用語は、分離または共同して働くことができる、二つの種類の力に言及する:
− 表面の空間電荷とイオン化粒子との間のクーロン力、
− 表面の空間電荷と粒子との間のファンデルワールス力で、前記力には三つの種類がある:
・ 永久双極子力、
・ 誘導された双極子力、および
・ ロンドン−ファンデルワールス力。
表面と粒子との間の力の強度は、水分の存在による薄い水膜の存在により、増強または低めることができる。一般的に、パッチは、乾燥した場所で作製し、保管する。水分は、活性な成分を保存することができるに足りるほど低い必要がある。最大の付着力を獲得するために、水分割合を調節することができる。
本明細書において使用するように、「静電支持体」および「エレクトレット」という表現は、例として、擦れ、加熱またはイオン化によって静電電荷を蓄積し、そのような電荷を保存する能力がある材料で作製された任意の支持体を意味する。静電支持体は、通常、均等またはそうでなく分散させることができる空間電荷がある表面を包含する。支持体の表面の一つの側面または他で表出する電荷は、前記支持体を構成する材料および電荷を生成するために使用した方法に依存し、正または負であることができる。すべての場合には、支持体の表面にわたって分布した正または負の電荷は、導電性または非導電性材料上、適切な場合には、個別または凝集粒子の形態の物質上で引力を引き起こす。粒子をイオン化させ、それにより、同じタイプの静電力の引力を粒子と支持体との間に引き起こすこともできる。
パッチ
本発明は、哺乳類の被験体の皮膚を通じ、またはそれに対し、物質を送達または暴露するための新規のパッチおよびその使用を開示する。上で論じたように、物質は、静電力を通じ、直接または間接的にパッチの表面に結合される。
具体的な態様では、本発明は、静電力を通じ、(粉末状の)生物学的に活性な物質が直接または間接的に結合された静電支持体を含み、被験体の皮膚に適用されるとチャンバを形成し、湿潤を通じ、生物学的に活性な物質を放出することができるパッチに関する。
さらなる具体的な態様では、本発明は、:
静電支持体;
静電力を通じ、支持体の表面の少なくとも部分に直接または間接的に結合された(粉末状の)生物学的に活性な物質;および
哺乳類の被験体の皮膚上にパッチを維持し、それにより、前記生物学的に活性な物質を含むチャンバを形成するための手段
を含む皮膚パッチに関する。
具体的な態様では、生物学的に活性な物質が粉末状であり、静電支持体の電荷と反対の電荷を有するか、電気的に中性であり、および/または静電力を通じ、支持体の表面に直接付着する。
さらなる具体的な態様では、生物学的に活性な物質が液体であり、静電力を通じ、支持体の表面に付着したヒドロゲルを通じ、支持体の表面に間接的に結合される。
他の具体的な態様では、パッチを皮膚上に維持するための手段が、好ましくは、静電支持体の第二の部分を覆う粘着剤を含む。
本発明のパッチの効果の一つとして、堆積され、かつ、バッチ間で一定である、生物学的に活性な物質の表面質量を:
・第一に、支持体の選択およびその表面上に電荷を保つ性能;
・生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)の粒子のタイプ;および
・生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)を支持体の非粘着剤表面上に堆積させる段階の粒子の流動
の関数として正確に計量することができる。
実際、要される静電特質を有するのであれば、任意の材料を支持体として使用することができる。とりわけ、支持体は、ガラスまたはセルロースプラスチック(CA、CP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアクリル酸、とりわけ、ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)、フッ素重合体(例として、PTFE)などを含む群から選択されるポリマーを含むことができる。前述のリストは、何ら限定するものではない。低刺激性の支持体が所望される場合、特に、ガラスが有利である。
その結果、支持体は、構成材料に依存して、剛体または可撓であることができ、親水性である、またはないことができ、半透明である、またはないことができる。ガラスの場合には、支持体は、プラスチックのシートをガラスに接着することにより、耐破壊に作製することができる。
一つの態様では、透明な支持体が選択され、したがって、適当な場合、必ずしもパッチを除去する必要なしに、反応の出現を直接観察することを可能にする。
炎症反応の検出をなおさらに精緻化するため、パッチは、粘着剤表面または非粘着剤表面上に、例を挙げれば、アレルゲンに対する陽性の反応によって誘導された局所炎症反応中に確認される、皮膚の物理化学的反応に感度のある装置を有することができる。それは、例として、pHの局所変動に感度のある着色表示器であることができる。この場合には、局所反応と無関係に、判断を容易にする読取システムを想定することが可能である。
支持体の表面の静電力を再活性化し、したがって、適用直前に支持体に対する生物学的に活性な物質、とりわけ、アレルゲンの接着を強化するため、適用直前に剥離することができるラベルで支持体の背面を覆うことができる。支持体の少なくとも一部が半透明であるとき、ラベルにより、生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)を暗状態に保つことも可能となる。
パッチの種々の構造を考えることができる。この点において、具体的な態様では、物質が付着する静電支持体の第一の部分が(実質的に平行、例を挙げれば、線形、円形または楕円形の)複数のストリップであり、皮膚上にパッチを維持するための手段を含む第二の部分が、第一の部分の隣接するストリップ間に介在する(実質的に平行、例を挙げれば、線形、円形または楕円形の)複数のストリップである(例を挙げれば、図5を参照されたい)。そのようなパッチの静電支持体は、例を挙げれば、矩形であることができる。
他の具体的な態様では、静電支持体の第一の部分が円形または楕円形であり、第二の部分が第一の部分に外接する。そのような第二の部分は、通常、環状であり、そのような静電支持体は、通常、ディスク形状である(例を挙げれば、図3を参照されたい)。
操作では、パッチに保たれる生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン性分子)の皮膚への送達または暴露は、チャンバ、すなわち、パッチによって区切られ、かつ、少なくとも一部が閉塞され、生物学的に活性な物質が接触して載せられた状態となる領域内において、皮膚が分泌する発汗によって確実となる。パッチの有効性および、そのため、その感度は、そのため、生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)が溶液または懸濁液中にあり、したがって、毛穴を通るその通過が促進される、液体相の生成によって多大に条件付けられる。
好ましくは、パッチは、(1)発汗の蒸発を防止し、(2)発汗が循環できるようにすることを可能にする。支持体を水非透過性にし、気密接合部を形成する周囲の粘着剤領域を使用することにより、第一の目標が達せられる。このかたちで、パッチは、皮膚と支持体との間の密閉された空間を区切る。
支持体において、粘着剤材料でコーティングされていない域内に形成される空所凹部を提供することにより、第二の目標、すなわち、発汗の循環を許可することが達せられる。この凹部は、高温または冷温条件下で整形することによって得られ、生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)を空所に堆積させることを可能にし、前記生物学的に活性な物質が皮膚に対して圧迫せず、考慮中の領域で血液循環が変わらない。凹部により、皮膚にパッチを適用する前に除去される、剥離することができる層に対し、生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)を接触させないことも可能となる。有利には、空所によって画定される領域を真空下に維持する。
パッチの構造を変えることにより、パッチの効果を加速または減速することが可能である。例として、チャンバの容積を減少または増加させることを使用し、生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)を支持体から放出するのに要する時間量を変えることができる。加えて、支持体の透過性を減少または増加させることにより、生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)が放出される割合にも影響する、発汗が発生する割合を変えることができる。そのうえ、生物学的に活性な物質の粒子のサイズを選択し、所望の効果を提供することができる。とりわけ、活性な物質の素早い搬送を要する治療パッチには、活性な物質の迅速な可溶化および経皮搬送を誘発するに足りるほどに水分割合が高いよう、可能な限り小さいチャンバを有するパッチが所望される。
換言すると、生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)は、静電力により、起源的および可逆的なかたちで支持体上に維持され、水分が増加し、局所熱の増加およびそれに続いて起きる血管新生亢進により、よりたやすく分泌される発汗と混合するとき、空洞に完全に放出される。そのため、皮膚の毛穴を介した、生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)の浸透が容易となり、血管新生亢進により、免疫学的に適格な要素が流入することもできる。粘着剤材料によって引き起こされた任意の非特有の紅斑を排除するために、支持体を除去し、十分な時間量が経過した後、任意の反応または処置の読取または分析を実行することができる。
効果を増加させるため、有利には、採用した生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)に依存する量の粉末状物質を支持体の表面全体にわたって分布させる。既に述べたように、本発明のパッチは、有利には、完全に送達され、パッチの標準化を可能にする、所定量の生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)を有する装置を提供する。例として、パッチは、支持体にわたり、0.001〜1g/cm2の量で分布する物質粒子を含むことができる。
具体的な態様により、パッチは、同じ領域において、いくつかの生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)の混合液を呈する。
本発明は、キットのそれぞれのパッチが段階的または一定の量の生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)を含有し、したがって、処置の過程にわたり、用量を増加または維持することを可能にする、上に記載したような複数のパッチを含むパッチキットにも関する。
乾燥した状態で支持体に直接取り付けられた粒子の形態での生物学的に活性な物質(例を挙げれば、アレルゲン)の使用は、多くの効果を有する。とりわけ、関与する分子のみを皮膚に接触させることにより、機能、免疫原性またはアレルギーのプロセスを乱すか、その診断を歪めるかもしれない任意の化学的相互作用または任意の反応を防ぐことを可能にする。また、粒子の使用は、物質を好適なパッケージで保存することを可能にし、もはや即時の調製を実行する必要はない。最後に、皮膚によりにじみ出される発汗と粒子との接触は、非常に濃縮された溶液を得ることを可能にし、表皮を通じた分子の迅速な浸透を促進する。
上で論じたように、本発明は、有利には、液体形態の活性な物質を使用することもできる。そのような状況では、通常、静電支持体を中性粉末、例えば、ヒドロゲルとも呼ばれる親水性ポリマーでコーティングし、支持体が液体形態の物質を結合させることができるようにする。そのようなヒドロゲルの例は、ポリビニルピロリドン、Naのポリアクリル酸塩、コポリマーエーテルメチルビニルおよび無水マレイン酸を包含する。親水性ポリマー層上に液体をつけると、ポリマー粒子が液体を吸収および保有し、素早く膨らみ、湿潤化合物を構成する。パッチを皮膚に貼り付けるとすぐ、化合物は、裏地下に位置する皮膚の一部と密接に接触する。Finn Chamberのような古典的なパッチテストと比較して、いくつかの利点がある:
− パッチテストの作製が非常に簡単であり、パッチをいたってすぐに使用することができる:医師は、裏地上に液体を一滴つけることのみが必要であり、パッチをひっくり返した場合でさえも、一滴が即座にパッチに固定される、
− 物質の皮膚への放出が優れている。
パッチは、当技術分野において本来的に公知である種々の技術により、調製することができる。この点において、具体的な態様では、本発明は、皮膚パッチを製造する方法であって、
電気的に電荷を帯びた表面を有する静電支持体を提供する工程と、
電気的に中性であるか、静電支持体の電荷と反対の電荷を有する、粉末状の活性な物質を提供する工程と、
静電力により、粉末状の活性な物質が静電支持体に連結されるよう、静電支持体に粉末状の活性な物質を接触させる工程と
を含む方法に関する。
具体的な態様では、静電支持体(エレクトレット)を提供する工程が、
膜を選定する工程、
膜を加熱する工程、
所定の持続時間にわたり、膜に電場を適用し、膜の表面に電気的に電荷を帯びさせる工程、
膜を冷却し、電荷を帯びた表面が電荷を帯びたままにする工程、および
電場を除去し、それにより、膜を、電気的に永久に電荷を帯びた表面を有する静電支持体に形質転換する工程
を含む。
方法の特有の態様により、膜が約80℃まで加熱され、および/または電場が約10kVの電位を有し、および/または所定の持続時間が約15分であり、および/または、通常、膜から離間した、電気的に電荷を帯びた複数のニードルによって生成されるコロナ効果により、電場が適用される。
上の方法では、好ましくは、
容器内で粉末状の活性な物質を循環させる工程、および
循環する粉末に対し、静電支持体の電荷を帯びた表面の少なくとも部分を暴露する工程
により、粉末状の活性な物質を静電支持体に接触させる。
あるいは、静電支持体の電荷を帯びた表面に向け、粉末状の活性な物質を圧縮空気で飛ばす工程により、粉末状の活性な物質を静電支持体に接触させることができる。
もう一つの変形態様では、電場を使用し、静電支持体の電荷を帯びた表面に向け、粉末状の活性な物質を引き付ける工程により、粉末状の活性な物質を静電支持体に接触させる。
上で論じたように、凍結乾燥または加熱および噴霧により、固体形態の活性な物質を生成する工程、および固体形態を粉砕し、所定のサイズを有する固体粒子を生成する工程により、粉末状の活性な物質を提供することができる。
被験体の感作状態をテストする方法
本発明は、皮膚にパッチを適用し、その後、場合により、それを除去した後、皮膚反応の存在または非存在を検出する工程を含む、アレルゲンに関して被験体の感作状態をスクリーニングするための、上に記載したパッチの使用にも関する。
有利な態様では、牛乳、卵、小麦およびピーナッツを含む群から選択される物に含有される食物アレルゲンに関し、被験体の感作状態をスクリーニングするため、パッチを使用する。
もう一つの態様では、ラテックスに含有されるアレルゲンに感度のある被験体をスクリーニングするため、パッチを使用する。
ゲル、吸取紙または溶剤を追加することなく、選定した接触アレルゲンを皮膚に接触させることにより、接触アレルギーを診断するため、本発明のパッチを使用することができる。
本明細書において使用するように、「接触アレルゲン」という語句は、アレルゲンを被験体の身体に接触させると、距離を置いて反応することなく、皮膚との直接の接触で反応を引き起こす能力がある、任意のアレルゲンに言及する。このタイプのアレルゲンは、被験体の皮膚に接触させると、種々の現象、例えば、発疹、そう痒、水疱の出現および湿疹によって特徴付けられる局所皮膚反応を引き起こす「接触」アレルギーを招く、ある多数の自然または合成物に見出される。そのようなアレルゲンは、当技術分野における当業者にとって完全に公知であり、文献、例えば、米国特許第4,836,217号に正確にリスト化されている。例として、金属、例えば、時計バンドに含有されるニッケルまたはセメントに含有されるクロムについての接触アレルギー、香料および美容物に含有されるラノリンに対するアレルギー、活性な物質、例えば、ある医薬物に含有されるネオマイシン、フラビンに対するアレルギーなどが公知である。
本発明は、接触アレルギーのみならず、殊に、アレルゲンとの接触での皮膚反応に限らず、アレルゲンとの接触部位から距離を置いて生じる、ある多数の症状、例として、アナフィラキシーショック、下痢、副鼻腔炎、喘息、全身湿疹、じんましんなどにより、それ自身の兆候を現すことができる、すべてのアレルギーの反応にも関する。これは、コナダニ、花粉、動物の毛、さまざまな食品および植物または動物起源の種々の物質に対するアレルギーにとって真である。多くのアレルゲンが関与し、したがって、場合によっては「呼吸」アレルゲンと呼ばれる、例として、コナダニ、花粉、動物の毛または羽などは、鼻炎または喘息タイプの呼吸兆候の原因である。類似して、場合によっては「食物」アレルゲンと呼ばれる、落花生、卵、乳および小麦は、消化病理、例えば、子供の慢性下痢またはアナフィラキシー病理、例えば、例として、落花生の摂取に応答したアナフィラキシーショックの原因である。ラテックスに対するアレルギーも完全に公知であり、アナフィラキシータイプの症状をもたらし、患者が潜在的に深刻な手術危険度を冒すことを引き起こす。これらのアレルゲンの大部分は、欧州特許第107832号に記載されている。
アレルゲンに対する感度の検出に使用するため、特に、透明な支持体を使用し、したがって、適当な場合、必ずしもパッチを除去する必要なしに、反応の出現を直接観察することを可能にすることが有利である。
上で論じたように、炎症反応の検出をなおさらに精緻化するため、パッチは、粘着剤表面または非粘着剤表面上に、陽性反応によって誘導された局所炎症反応中に確認される、皮膚の物理化学的反応に感度のある装置を有することもできる。それは、例として、pHの局所変動に感度のある着色表示器であることができる。この場合には、局所反応に依存せず、判断を容易にする読取システムを想定することが可能である。
また、有利な態様では、支持体がアレルゲンマーキング装置を有し、したがって、ユーザーは、パッチの適用または除去中に登録(registration)の誤りを防ぐことができる。マーキング装置は、パッチを除去するときに皮膚の表面上に一時的な痕跡を残す、支持体の背面にプリントされたマーキング、または別には、支持体の粘着剤の一部に維持され、パッチを除去するときにそこから分離する、自己粘着剤ディスクを含むことができる。
皮膚反応を誘発できるようにするため、採用したアレルゲンに依存する量の粒子を支持体にわたって分布させる。既に述べたように、本発明のパッチは、有利には、完全に送達され、パッチの標準化を可能にする、所定量のアレルゲンを有する装置を提供する。例として、乳アレルギーをテストするためのパッチは、支持体にわたり、0.001〜1g/cm2の量で分布する乳粒子を含むことができる。
本発明の一つの実施態様に従い、アレルゲンを新鮮な状態で採用することができる。第一の態様では、自然アレルゲンが粉末の形態、すなわち、既に個別粒子の形態であり、おそらくは、その粒子のサイズを縮小する場合以外は、必ずしも形質転換を要さない(例として、小麦粉)。
もう一つの態様では、アレルゲンは、ある程度大きい固体形態である。この場合には、第一に、場合により、変性なしでその保存を確実にすることを目指した形質転換後に、アレルゲンを個別粒子に縮めることが必要である。これは、例として、落花生に対する食物アレルギーの場合には、ピーナッツの場合である。
第三の態様では、自然アレルゲンが液体形態である。これは、例として、乳の場合であり、いくらかの食物アレルギーにも関与し、この場合には、粉末状形態を得るため、凍結乾燥または空気乾燥させる必要がある。ある場合には、テストアレルゲンの精製分画の一つのみを使用することが必要である。これは、例として、卵、アルブミンもしくは牛乳のタンパク質分画またはさらに牛乳から抽出した乳清のみのタンパク質の場合である。
本発明は、キットのそれぞれのパッチが一定または段階的な量のアレルゲンおよび/または異なるアレルゲンを含有する、上に記載したような複数のパッチを含むパッチキットにも関する。
まさしく、本発明のパッチは、とりわけ、まさに一度にいくつかのアレルゲンに関してのように、所与のアレルゲンに関して感作状態をスクリーニングする能力がある。後者の場合には、支持体は、静電特性を有し、有利には、空所の形態であり、それぞれが異なるテストアレルゲンで覆われ、それぞれの静電領域が非静電領域によって分離されている、いくつかの領域を有する。
もう一つの態様により、パッチは、同じ領域において、一連の所与のアレルゲンに関して被験体の感作状態をスクリーニングするため、いくつかのアレルゲンの混合物を呈する。これは、例として、一連の食物アレルゲンに関し、被験体の感作状態を決定するために有利であることができる。分離した静電支持体に配置されるか、同じ支持体上で混合されるかのいずれかである、いくつかのアレルゲンの組み合わせの場合には、アレルゲンの選択は、文献のデータに一致する、もっとも共通の病理に関与するアレルゲンのリストに依存する。この選択により、大部分の年齢層のそれぞれ一つにおいて、それぞれの病理学的事情に特有の組み合わせを形成する。アレルゲンのこれらのリストは、また、食物習慣およびパッチを分布させる場所に特有の環境条件の関数として修正することができる。ある場合には、保健当局が発行する任意のリストからアレルゲンを選択することができる。
本発明の目的は、そのため、上に記載したようなパッチを皮膚に適用する工程と、皮膚反応の存在または非存在を検出する工程とを含む、アレルゲンに関して被験体の感作状態をスクリーニングするための方法に関する。
本発明の目的は、上に記載したようなパッチを皮膚に適用する工程と、皮膚反応の存在または非存在を検出する工程とを含む、アレルゲンに関して被験体の応答を検出するための方法にも関する。
具体的な態様では、液体形態のアレルゲンに関して感作の状態をテストするため、Eパッチテクノロジーも使用する。事実、数々のアレルゲン抽出物が溶液中にあり、そのような形態で医師に販売されている。そのような抽出物を本発明の静電パッチで使用できるようにするため、パッチの静電支持体に対し、活性な成分を直接コーティングせず、好ましくは、ヒドロゲルとも呼ばれる親水性ポリマーである中性粉末をコーティングする。そのようなポリマーのコーティングプロセスは、活性な成分のそれと非常に類似する;エレクトレット上で粒子を粉砕および運搬し、その上に均一かつ薄い粉末層を形成する。親水性ポリマー層上に液体をつけると、ポリマー粒子が液体を吸収および保有し、素早く膨らみ、湿潤化合物を構成する。パッチを皮膚に貼り付けるとすぐ、化合物は、裏地下に位置する皮膚の一部と密接に接触する。
ワクチン接種または脱感作の方法
アレルゲンに対する感度を検出するためのその使用に加え、本発明のパッチは、一つ以上の所与の抗原に対する被験体の脱感作またはワクチン接種用途のために使用することもできる。この場合には、送達するアレルゲン量に依存する所与の時間にわたり、パッチを皮膚に適用する。増加または一定の量の抗原を含有するパッチを使用することができる。したがって、有利には、パッチからの抗原のプログラム化された放出を予測することができる。
本発明のさらなる目的は、そのため、被験体内で抗原に対する免疫応答、特に、抗体応答、細胞性免疫または調節性細胞を誘導、刺激または変調するための、上に記載したようなパッチの使用にも関する。導かれた免疫応答は、病原体または疾病、例えば、癌もしくは自己免疫に対し、個体を保護することを目指すものであることができる。導かれた免疫応答は、慢性感染症または疾病、例えば、癌もしくは自己免疫に対し、個体を処置することを目指すものであることができる。
本発明のさらなる目的は、抗原に対する被験体の経皮ワクチン接種のための、上に記載したようなパッチの使用に関する。
本発明のさらなる目的は、アジュバントで処方された抗原に対する被験体の経皮ワクチン接種のための、上に記載したようなパッチの使用に関する。
本発明のさらなる目的は、抗原に対する、被験体の皮下または筋肉内ワクチン注射の部位に密接した、免疫刺激(アジュバント)化合物の経皮投与のための、上に記載したようなパッチの使用に関する。
本発明は、有効な量の抗原を送達するのに十分な時間の期間にわたり、上に記載したようなパッチを被験体の皮膚に適用する工程を含む、被験体内で抗原に対する免疫応答を誘導または刺激するための方法にも関する。
本発明は、脱感作する量のアレルゲンを送達するのに十分な時間の期間にわたり、上に記載したようなパッチを被験体の皮膚に適用する工程を含む、一つ以上のアレルゲンに対して被験体を脱感作する方法にも関する。
本発明は、キットのそれぞれのパッチが段階的または一定の量のアレルゲンを含有し、したがって、脱感作処置の過程にわたり、アレルゲン用量を増加させることを可能にする、上に記載したような複数のパッチを含むパッチキットにも関する。
皮膚上にワクチン処方を局部適用する経皮免疫法(TCI)は、密に分布した強力な抗原提示細胞(ランゲルハンス細胞(LC))によって支配され、刺激することで特有かつ強い免疫応答を統括することができる、皮膚免疫システムへのアクセスを提供する(Babiuk、Baca‐Estradaら、2000年、「Cutaneous vaccination:the skin as an immunologically active tissue and the challenge of antigen delivery.」、J Control Release、66(2−3):199−214.)。近年、ワクチン接種の用途のため、皮膚を活用する潜在性が多大な注目を受けている。TCIと、単純な溶液中の大きい分子が、事実、皮膚に浸透することができるという実態とに係わる当初の懐疑から、異なる研究所は、強い免疫応答の誘導、アジュバントの使用、機能的な全身性免疫応答の誘導、抗原のサイズ制限などを包含する、さらなる疑義に取り組んでいる(Glenn、Scharton−Kerstenら、1999年、「Advances in vaccine deliver:transcutaneous immunisation.」、Expert Opin Investig Drugs 8(6):797−805;Kaiserlian and Etchart、1999年、「Epicutaneous and transcutaneous immunization using DNA or proteins.」、Eur J Dermatol 9(3):169−76;Partidos、Beignonら、2003年、「Delivering vaccines into the skin without needles and syringes.」、Expert Rev Vaccines 2(6):753−61;「Immunity under the skin:potential application for topical delivery of vaccines.」、Vaccine 21(7−8):776−80.)。
本発明の皮膚パッチを適用することにより、免疫保護または免疫変調の用途のための正常な免疫防御機構の活用を達成することができる。とりわけ、本発明は、本発明のパッチをTCIに使用し、それにより、被験体内で全身性の抗体免疫応答を誘導することができ、これらの反応を免疫法の手法に活用できることを示す。
TCIでは、本発明により、任意の抗原、例えば、ペプチド、タンパク質、核酸などを使用または送達することができる。通常、抗原は、タンパク質または少なくとも一つのエピトープを含むポリペプチドもしくはペプチドである。抗原は、当技術分野において公知である技術、例えば、合成または組み換えテクノロジーによって作製することができる、自然に発生する任意の抗原であることができる。具体的な態様では、抗原は、ペプチドまたは異種のペプチドの混合物を含む。そのような表示のため、アジュバントおよび/または皮膚水和増強剤を含む特有の処方を使用することもできる。本発明を使用し、種々のタイプの作用物、例えば、ウイルス、バクテリア、真菌、寄生虫、毒素、自己抗原、腫瘍などに照らし、免疫応答を誘導することができる。
薬物送達の方法
本発明のパッチを使用し、例を挙げれば、治療(医薬物)、栄養、診断(例を挙げれば、造影作用物)または美容の働きを得ることを目的として、生物学的に活性な物質を被験体に投与することもできる。
本発明は、まさしく、本発明のパッチを使用して皮膚表面に暴露された分子が皮膚に浸透し、身体内で拡散できることを示す。それゆえに、本発明のパッチを使用し、経皮送達を通じて有効な分子を送達することもできる。
本発明を使用し、任意のタイプの有効な分子、例えば、小さい薬物、タンパク質、ポリペプチド、ペプチド、核酸などを送達することができる。具体的な態様では、本発明を使用し、生物学的活性を有するポリペプチド(またはペプチド)、例えば、ホルモン、成長因子、サイトカイン、酵素、凝固因子などを送達する。
本発明の目的は、したがって、送達できるようにするのに十分な時間の期間にわたり、分子を含有する、上に記載したようなパッチを被験体の皮膚に適用する工程を含む、生物学的に活性な分子を被験体に送達する方法に属する。この態様で使用するようなパッチは、好ましくは、送達の有効さを増加させるための限定されたチャンバを有する。
本発明のさらなる目的は、被験体に薬物を送達するための、上に記載したようなパッチの使用にも関する。より具体的には、本発明は、被験体に経皮で薬物を送達するための、上に記載したようなパッチの使用に関する。本発明は、上に記載したようなパッチを皮膚に適用する工程を含む、被験体に薬物を送達するための方法にも関する。
図1を参照して、本発明の原理に従って構築されたパッチの例証的な態様を説明する。パッチ1は、例として、ポリエチレンで作製され、周囲が粘着剤材料3でコーティングされた、静電支持体2を含む。支持体2の背面は、剥離することができるラベル4で覆われている。アレルゲン5は、支持体2の非粘着剤領域6にわたり、粉粒または粉末状形態で分布している。
図2に関し、支持体2は、アレルゲン5の個別粒子が付着する非粘着剤表面にわたって配設される凹部7を有する。パッチ1は、剥離することができ、支持体2およびラベル4に面する、第二のラベル8を包含する。ラベル8は、考慮中の領域にパッチを適用する前に除去する。
図3および4を参照して、本発明のパッチの代替態様を説明する。パッチ1′は、静電支持体2と、支持体2′の周囲の部分に分布する粘着剤3′とを包含する。図4′に示すように、支持体2′は、円形であり、粘着剤3′の非存在によって支持体2′のセンター部分に形成される円形の凹部7′を包含する。粉末状アレルゲン5′は、下記でより多大に詳細に説明するように、支持体2′の中心の非粘着剤表面6′にわたって分布し、静電力を使用して非粘着剤表面6′に連結される。好ましくは、支持体2′が約12mmの直径を有し、粘着剤3′が薄い層に形成され、パッチ1′を適用すると、アレルゲン5′が実質的に皮膚に接触する。この円形の態様は、殊に、ワクチン接種または少ない量のアレルゲンの送達に有用であることができる。
ここで図5および6を参照して、本発明のパッチのもう一つの代替態様を記載する。これまでに記載した態様に類似して、パッチ1″は、静電支持体2″と、支持体2″の部分にわたって分布する粘着剤3″と、支持体2″の非粘着剤表面6″のストリップにわたって分布するアレルゲン5″とを包含する。支持体2″は、例証的に、矩形であり、粘着剤3″は、支持体2″に沿って長手方向に延長する平行のストリップに分布する。粘着剤3″のストリップ間に介在する、支持体2″の非粘着剤表面6″のストリップにわたり、アレルゲン5″が分布する。好ましくは、粘着剤3″のストリップは、非粘着剤表面6″のストリップよりもより狭い。そのような構造は、特に、多い量のアレルゲン5″を送達するのによく好適であることができる。
図7〜9に関し、静電支持体、例えば、支持体2、2′および2″上の静電力を増強または生成する方法を説明する。第一に、有極または非有極膜10、例えば、厚さ50マイクロメートルのポリエチレン膜を選定する。膜10を、電気アース14に電気的に連結されたプレート12上に設置する。プレート12を約80℃まで加熱し、その後、図8に描写するように、膜10から約10mm離間した尖鋭な電気ニードル16により、約10kVの電位を有する電場に膜10を暴露する。温度および電圧を約15分間にわたって適用し、その後、電圧を除去することなく膜10を冷却し、それにより、膜10を、本発明のパッチの作製に使用するのに好適な静電支持体に形質転換する。
ニードル16の極性は、所望の活性な物質の自然の極性に基づいて選択する。例として、乳粉末は、正の電荷を有する傾向があり、粉末に暴露される膜10の表面が負の電荷を帯びるようにニードル16の極性を選択する。
格子をニードル16とプレート12との間に介在させ、膜10の表面上における電場の残留強度を制御できることが理解されるべきである。方法が、電場および熱を適用した後、膜10を迅速に冷却する工程を包含できることも理解されるべきである。任意の好適な加熱および冷却装置、例えば、電気ヒーターおよび/または流体に基づくヒーターならびに冷却装置を使用することができる。
図10を参照して、静電支持体、例えば、支持体2を粉末状の活性な物質、例えば、アレルゲン5でコーティングする好ましい方法を説明する。コーティング装置20は、回転可能なプロペラ24を収容する容器22を包含する。容器22は、コーティングプロセス中に粉末状アレルゲン5を含有するためのチャンバを画定する。開口部25は、容器22の上部に位置し、開口部25で静電支持体を支持および芯出しするように設定されたセンタリングフランジ26または他の支持装置によって外接され、アレルゲン5を受けるための静電支持体2の表面が容器22に面する。
プロペラ24は、容器22の底に位置し、容器22内で回転するように設定される。プロペラ24は、任意の好適な手段、例えば、電気モーターによって回転させることができ、その回転により、容器22内で空気の循環を引き起こす。容器22内で循環する空気により、摩擦イオン化される粉末状アレルゲン5が容器22内で循環し、静電支持体2に接触することが引き起こされる。アレルゲン5は、静電支持体2に接触して付着し、したがって、電荷を帯びた粉末粒子で静電支持体をコーティングする。
静電支持体2をコーティングする代替方法を使用することができる。例として、粉末状アレルゲン5は、例として、コロナ効果を使用することにより、電荷を帯びさせることができる。その後、電荷を帯びた粉末を蓄積させ、蓄積した粉末に隣接して静電支持体2を設置することができる。最後に、粉末状アレルゲン5のそれに反対の電荷を有する静電場を支持体2の背面に生成することができる(すなわち、蓄積した粉末と電場源との間に支持体2を介在させる)。電荷が粉末と比較して電場の反対の電荷は、粉末が電場に向かって移動し、支持体2に衝突することを引き起こす。
支持体2をコーティングするさらなる代替方法では、工業塗装技術を用いることができる。とりわけ、数千ボルトの電気電位を有するニードルを過ぎて支持体2に向かように、粉末状アレルゲン5を圧縮空気で飛ばす。粉末状アレルゲン5は、移動してニードルを過ぎるにつれ、コロナ効果によって電荷を帯び、反対の電荷を帯びた支持体2に付着する。
支持体2によって静電的に保持される粉末状アレルゲン5の量は、支持体2上に生成される静電電荷のパワーを包含する、いくつかの因子に依存する。これは、結果的に、支持体2とアレルゲン5との間の距離の関数であり、二つの間の距離が増加するにつれ、迅速に小さくなる。結果として、支持体2上のより強大な電荷は、より活性な物質をその上に載せることができるようにする。加えて、粉末状アレルゲン5の粒子のサイズおよび形状は、支持される量に影響する。結果として、静電支持体2をコーティングするためのプロセスにおける繰り返しのため、粉末状アレルゲン5を生成するためのプロセスを密接に制御することが好ましい。
実施例1:アレルゲン感度
この実施例では、本発明のパッチの有効性を、先行技術であるFINN CHAMBERS(登録商標)タイプのパッチの有効性と比較する。
手段および方法
本発明のパッチを15人の子供の背面に適用する。これらの子供は、症状を呈し、牛乳タンパク質(CMA)に対するアレルギーが疑われる。
パッチは、二つ領域を有する;第一の上方の領域は、本発明のパッチに相当し、任意の他の関係する要素なしに、粉末状脱脂乳で組織された錠剤を堆積させた粘着剤支持体からなる;より低い領域は、底がFINN CHAMBERS(登録商標)タイプのセルロースパッドに吸収された希釈脱脂乳で充填された、吸盤を堆積させた粘着剤支持体からなる。
48時間後に、粘着剤を除去した後、テストの読取を実行する。紅斑性または斑状反応の存在は、陽性を表示する。
結果
二重パッチを使用し、牛乳アレルギーについて、年齢が5週間〜11年3ヶ月である15人の子供をテストした。得られた反応をパッチの適用の48時間後に評価した。
すべての子供がRGO牛乳タンパク質に対するアレルギーの可能性、従来の治療手段への抵抗(9ケース)、湿疹(6ケース)、嘔吐(2ケース)、慢性腹痛(2ケース)、慢性下痢(3ケース)、原因不明の痛兆候(4ケース)、一般的な体調不良の感覚(1ケース)を示唆する臨床症状を呈した。
二つのテストは、陽性が3ケースおよび陰性が10ケースであり、FINN CHAMBERSで陽性およびパッチで陰性が1ケースであり、反対に、FINN CHAMBERSで陰性およびパッチで陽性が1ケースであった。
牛乳タンパク質に対する食物アレルギーを有すると疑われるこれらの15人の子供のうち、本発明のパッチは、FINN CHAMBERS方法と同じくらいに感度があることが証明された。二つケースでは、二つの方法を区別することが可能であることなく、結果が相反していることが証明された。
実施例2:経皮特有の免疫治療
この実施例は、本発明の治療パッチを適用することにより、食物アレルギーの個体を脱感作するための方法を実証する。即座タイプの反応および上昇した牛乳特有のIgEによって兆候を現した、牛乳アレルギーの二人の子供において、経皮投与法を介し、子供を脱感作する第一の試みを実行した。0.800mgの乳粉末を含有する経上皮パッチテストを三日毎に皮膚の表面に設置し、一および二ヶ月後に、標準化された誘引手順中に乳への耐性を数量化し、子供が反応する食物の累積レベルを正確に決定できるようにした。図11に明らかなように、両方のケースは、耐性のある食物の量の経過を示し、処置の第一ヶ月の終わりで、牛乳特有のIgEの増加があり(一つのケースでは顕著であり、他の一つではゆるやかである)、本発明のパッチを使用し、抗原の脱感作を達成できることを表示する。
本発明の好ましい例証的な態様を上述しているが、当技術分野における当業者には、本発明からの逸脱なしに、種々の変化および変形を作製できることが明白である。添付の特許請求の範囲は、本発明の真の趣旨および範囲に入る、すべてのそのような変化および変形を網羅することを意図している。
図1は、本発明によるパッチの態様の模式図である; 図2は、図1のパッチの断面図である; 図3は、本発明によるパッチの代替態様の模式図である; 図4は、図3のパッチの断面図である; 図5は、本発明のパッチのもう一つの代替態様の模式図である; 図6は、図5のパッチの断面図である; 図7は、本発明による静電支持体を生成するために使用される膜材料の側面図である; 図8は、本発明による静電支持体を生成するためのプロセスの工程を例証する模式図である;矢印の極性が正であることもできる; 図9は、本発明による静電支持体の側面図である;矢印のEが静電場を指定する。あるいは、支持体が負の電荷を含み、場が他の方位にあることができる; 図10は、パッチ上での粉末分散および収集によるコーティング装置の断面図である; 図11は、本発明のパッチを使用し、アレルゲンに対して人間の被験体を脱感作することができることを示す。

Claims (20)

  1. 少なくとも第一の部分と第二の部分を有し、第一の部分が付着手段を欠きそして静電荷を蓄積し保持することを可能にする、支持体、
    生物学的に活性な物質および支持体の間のファンデルワールス力を通じ、支持体の第一の部分に直接に結合された、粉末状の生物学的に活性な物質、および
    支持体の第二の部分を覆い、哺乳類の被検体の皮膚上にパッチを維持し、それにより、前記生物学的に活性な物質を含む、該支持体と該皮膚の間の閉塞性チャンバを形成するための手段であって、ここで生物学的に活性な物質の放出がチャンバ内の皮膚の発汗により確実にされ、それが容積および/またはチャンバの透過性により決定され得る、手段
    からなる、すぐに使用することができる皮膚パッチ。
  2. 粉末状の生物学的に活性な物質が、支持体の電荷とは反対の電荷を有するか、電気的に中性である、請求項1記載のパッチ。
  3. パッチを皮膚上に維持するための手段が粘着剤を含む、請求項1記載のパッチ。
  4. 物質が付着する支持体の第一の部分が、複数の線形、円形または楕円形のストリップであり、粘着剤を含む支持体の第二の部分が、第一の部分の隣接するストリップ間に介在する、複数の線形、円形または楕円形のストリップである、請求項1記載の皮膚パッチ。
  5. 持体が矩形である、請求項記載の皮膚パッチ。
  6. 物質が付着する支持体の第一の部分が円形であり、粘着剤を含む支持体の第二の部分が第一の部分に外接する、請求項1記載の皮膚パッチ。
  7. 第二の部分が環状である、請求項記載の皮膚パッチ。
  8. 持体がディスク形状である、請求項記載の皮膚パッチ。
  9. 持体に対向する粘着剤の側面上において、粘着剤に脱着可能に連結されたラベルをさらに含む、請求項1記載の皮膚パッチ。
  10. 活性な物質がアレルゲン、抗原および生物学的に活性なポリペプチドから選定される、請求項1記載の皮膚パッチ。
  11. すぐに使用することができる皮膚パッチを製造する方法であって、
    電気的に電荷を帯びた表面を有する支持体を以下
    −電荷を蓄積する能力がある支持体を選定する工程
    −支持体を加熱する工程
    −所定の持続時間にわたり支持体に電場を適用し、支持体の表面に電気的に電荷を帯びさせる工程
    −支持体を冷却し、電荷を帯びた表面が電荷を帯びたままにする工程、および
    −電場を除去し、それにより、支持体を、電荷を帯びた表面を有する支持体に転換する工程
    を含む方法によって提供する工程、
    電気的に中性であるか、電荷を有する粉末状の活性な物質を提供する工程、ならびに
    末状の活性な物質を支持体に接触させ、それによって粉末状の活性な物質がファンデルワールス力によって支持体に連結される工程
    を含む方法。
  12. コロナ効果によって電場を適用する、請求項11記載の方法。
  13. 粉末状の活性な物質を支持体に接触させる工程が、
    容器内で粉末状の活性な物質を循環させる工程、および
    循環する粉末に対し、支持体の電荷を帯びた表面の少なくとも部分を暴露する工程
    を含む、請求項11記載の方法。
  14. 粉末状の活性な物質を支持体に接触させる工程が、支持体の電荷を帯びた表面に向け、粉末状の活性な物質を圧縮空気で飛ばす工程を含む、請求項11記載の方法。
  15. 粉末状の活性な物質を支持体に接触させる工程が、電場を使用し、支持体の電荷を帯びた表面に向け、粉末状の活性な物質を引き付ける工程を含む、請求項11記載の方法。
  16. 粉末状の活性な物質を提供する工程が、
    凍結乾燥または加熱および噴霧により、固体形態の活性な物質を生成する工程、および
    固体形態を粉砕し、所定かつ制御されたサイズを有する固体粒子を生成する工程
    を含む、請求項11記載の方法。
  17. レルゲンに関して被検体の感作状態をスクリーニングまたはテストし皮膚反応の存在または非存在を検出するための、請求項1〜10のいずれか一項記載のすぐに使用できる皮膚パッチの製造におけるアレルゲンの使用
  18. 検体内で抗原に対する免疫応答を誘導または刺激するための、請求項1〜10のいずれか一項記載のすぐに使用できる皮膚パッチの製造における、追加のアジュバント無しでの、抗原またはそのエピトープの使用であって、抗原が好ましくはポリペプチドまたはタンパク質である、使用
  19. 物を被検体に送達するための、請求項1〜10のいずれか一項記載のすぐに使用できる皮膚パッチの製造における薬物の使用
  20. 薬物が、ポリペプチドまたはタンパク質である、請求項19記載の使用
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