JP4177110B2 - アレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングするためのパッチおよびその使用方法 - Google Patents

アレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングするためのパッチおよびその使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4177110B2
JP4177110B2 JP2002570912A JP2002570912A JP4177110B2 JP 4177110 B2 JP4177110 B2 JP 4177110B2 JP 2002570912 A JP2002570912 A JP 2002570912A JP 2002570912 A JP2002570912 A JP 2002570912A JP 4177110 B2 JP4177110 B2 JP 4177110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patch
support
allergen
adhesive
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002570912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004527290A (ja
Inventor
クリストフ・デュポン
ベルトラン・デュポン
ピエール−イヴ・ヴァネロ
ステファン・ベナム
ピエール−アンリ・ベナム
Original Assignee
デベヴェ・テクノロジーズ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by デベヴェ・テクノロジーズ filed Critical デベヴェ・テクノロジーズ
Publication of JP2004527290A publication Critical patent/JP2004527290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4177110B2 publication Critical patent/JP4177110B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K49/00Preparations for testing in vivo
    • A61K49/0004Screening or testing of compounds for diagnosis of disorders, assessment of conditions, e.g. renal clearance, gastric emptying, testing for diabetes, allergy, rheuma, pancreas functions
    • A61K49/0006Skin tests, e.g. intradermal testing, test strips, delayed hypersensitivity
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/0035Vaccination diagnosis other than by injuring the skin, e.g. allergy test patches

Description

本発明は、表皮に対して生物学的活性物質を適用し得るような、新規な形態のパッチに関するものである。本発明は、特に、アレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングすることを意図したパッチに関するものである。本発明は、また、そのようなパッチの使用に関するものであり、特に、アレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングするためのそのようなパッチの使用に関するものである。
以下においては、『生物学的に活性な物質』という用語は、診断や治療や化粧や予防(例えば、ワクチン)といった目的のための物質を意味しており、互いに個別化された粒子の形態や、あるいは、凝集させた粒子の形態とすることができる。
本発明は、診断の目的のための物質として上述した意味でのアレルゲンに関して、より詳細に説明される。すなわち、与えられたアレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングするための物質という意味でのアレルゲンに関して、より詳細に説明される。
以下においては、『接触アレルゲン』という表現は、被験者の身体に対してアレルゲンが接触させるに際して、距離をおいて反応させるのではなく、皮膚に対しての直接接触によってアレルゲンが反応を引き起こし得ることを意味している。このタイプのアレルゲンは、ある種の天然製品および合成製品において見出されており、被験者の皮膚に対して接触した際には、『接触』アレルギーを引き起こし、例えば発疹やそう痒や水疱の発生や湿疹といったような様々な現象によって特徴づけられるような局所的皮膚反応を引き起こす。そのようなアレルゲンは、当業者には全体的に公知であり、文献において詳細に記載されており、特に、米国特許第4,836,217号明細書に詳細に記載されている。多くの接触アレルゲンが公知であり、特に、例えば時計バンドに含まれたニッケルやセメント内に含まれたクロムといったような金属に対してのアレルギーが公知である。しかしながら、また、香料に対するアレルギーや、化粧用製品の中に含まれたラノリンに対するアレルギーや、ある種の医療製品に含まれた例えばネオマイシンやフラビンといったような活性物質に対するアレルギー、なども公知である。
本発明は、接触アレルギーだけではなく、アレルゲンに対する接触時の皮膚反応以外のものも含めたすべてのアレルギー的兆候にも関するものであり、さらに、例えばアナフィラキシーショックや下痢や副鼻腔炎や喘息や全身性湿疹やじんましん等といったようなアレルゲンに対しての接触サイトから離間した場所でのある種の兆候にも関するものである。このことは、アカダニや花粉や動物の毛髪や様々な食品や植物起源のまたは動物起源の様々な物質に対するアレルギーに対しても、当てはまる。多くのアレルゲンは、時に『呼吸』アレルゲンとも称されるようなアカダニや花粉や動物の毛髪や羽毛等に関連しており、鼻炎や喘息といったタイプの呼吸症状を引き起こす。同様に、時に『食品』アレルゲンとも称されるような落花生や卵やミルクや小麦が、摂取によって、例えば子供の慢性下痢といったような消化性病状や、例えばアナフィラキシーショックといったようなアナフィラキシー的病状、を引き起こす。また、ラテックスに対するアレルギーも、全体的に公知であり、アナフィラキシー的な病状をもたらし、潜在的に深刻な手術リスクを患者にもたらす。これらアレルゲンの大部分は、欧州特許出願公開第107832号明細書に詳細に記載されている。
診断アレルギーに対する手段は、皮膚試験における最前線をなすバッテリテストをベースとしている。アレルゲンに対しての接触時の皮膚活性は、外観的に、局所的炎症皮膚反応をもたらす。このような局所的炎症皮膚反応は、紅斑(炎症反応の第1臨床状況)という形態の、あるいは、局所的水腫(炎症反応の他の症状)の存在を示すような丘疹という形態の、中程度のものである。接触アレルゲン以外のアレルゲンの皮膚反応は、血液内を免疫学的成分が一定に循環し、これにより、呼吸器官や消化器官を介して体内に侵入しまた皮膚下に存在したアレルゲンに対して、リンパ球が感作することによって説明される。
今日、接触アレルゲンと呼吸アレルゲンと食品アレルゲンとのそれぞれに関しての個別的な感作状態を検出するために、いくつかの皮膚試験が提供されている。
中でも、“Prick Test(針試験)”と称される試験が、特に公知である。この試験は、すべてのアレルゲンに関するものであって、食品アレルゲンや呼吸アレルゲンに対して、即時的な皮膚反応をトリガーすることができる。この試験に際しては、アレルゲンを含有した溶液を、皮膚上に滴下し、その後に、ニードルによって穿孔することにより真皮の浅部にまで溶液を侵入させ、それによって、アレルゲンを免疫成分に対して接触させるようにする。 Prick Test においては、真皮とアレルゲンとの接触から、30分後に読取を行う。言い換えれば、上述したように、この試験により、即座の反応を検出することができる。一般的には、IgE依存の反応、すなわち、タイプEの免疫グロブリンに依存した反応を検出することができる。読取は、例えばヒスタミンといったような陽性の対照例と、生理的食塩水やアレルゲンを希釈するために使用される溶媒といったような陰性の対照例と、を比較することによって行われる。この Prick Test の欠点は、第1に、ニードルによって真皮にまで穿孔を行うことのために本来的に苦痛を伴うことであり、第2に、重大なことに、即時反応性だけしか検出できないことである。
今日では、ある種のアレルギー反応が、数時間から数日といったような期間といったように遅延的な態様でまたは半遅延的な態様で、起こっているように思われる。さらに、皮膚に対してのアレルゲンの単なる接触は、見かけの全身反応を引き起こすものであることに、注意されたい。したがって、アレルゲンが遅延反応をトリガーするのと同じ意味合いで、アレルゲンが即時反応をトリガーし得るようにして、アレルゲンが皮膚を通して拡散することが結論づけられる。
この観測に基づき、皮膚を通してのアレルゲンの侵入を可能として皮膚反応をトリガーし得るよう、皮膚に対して長期にわたって継続的に接触状態に維持されることを意図した支持体上にアレルゲンを配置することが提案された。2つの主要なタイプの試験が開発されていて、『パッチ試験』という一般名称で公知である。
第1のパッチは、 FINN CHAMBERS(登録商標)という名称で公知である。このパッチは、約1cmという直径の小さな複数の金属製吸盤が連結された接着性支持体を備えている。深さが2〜3mmとされたこれら吸盤は、希釈されたアレルゲンを受領する。希釈されたアレルゲンは、吸盤上にではなく、セルロース支持体上に配置される。このような混合体は、そのままの製品からすなわち懸濁状態のアレルゲンから即興で調製される。セルロース支持体は、吸盤の底部に配置され、その後、吸盤が、患者の皮膚に対して取り付けられる。試験の読取は、材料を取り外し皮膚をクリーニングしさらに約30分程度の短時間にわたって待機した後に、48時間後に行われる。これにより、皮膚上に対しての吸盤エッジからの圧力に関連した特定の局所的現象、および、接着剤の存在に関連した特定の局所的現象、を消失させることができる。陽性反応は、接触箇所における紅斑と水腫と発疹とを組み合わせる。陰性対照実験(単に水を含浸させたセルロース支持体)との比較が行われる。観察は、通常、容易なものである。しかしながら、反応は、厳密には定量的ではない。 FINN CHAMBERS(登録商標)を使用することにより、接触アレルゲンや他のアレルゲンにかかわらず、すべてのカテゴリーのアレルゲンを試験することができる。特に、即興で調製されたアレルゲン/セルロース支持体混合体は、例えば、食品アレルギーを検査し得るよう食品を含有することができ、呼吸アレルギーを検査し得るよう花粉を含有することができ、また、接触アレルギーを検査し得るよう色素や金属を含有することができる。
この方法は、無限の種類のアレルゲンを使用することができるけれども、しかしながら、使用が困難であるという欠点を有している。より詳細には、ある種のエラーが、例えば次のようなことに基づいて、発生し得る。
−セルロース支持体が、配置された位置からずれてしまうこと。
−アレルゲン混合体の量が多すぎると、近隣のキャビティを汚染してしまうこと。
−アレルゲンの濃度が薄すぎる場合には、アレルギー反応を引き起こし得ないこと。
−使用されるアレルゲンの量が、一定せず、試験を規格化することができないこと。
さらに、いくつかのアレルゲンの検出のためにこの試験が使用されたときには、使用するアレルゲンを接着性支持体上において正確に位置指定できないことのために、観察時に混乱が生じるというリスクが存在する。これに加えて、重大なことに、このタイプの試験は、アレルゲンが新鮮な状態であることあるいはアレルゲンが懸濁状態であることを必要とする。アレルゲンを、即興的にすなわち皮膚に対しての適用直前に、溶媒中に溶解させたりあるいは分散させたりする必要がある。
結論として、必要とされるすべての操作が、この試験に対して擾乱をもたらすとともに、熟練した操作者を有した特定機関に限定させる。その結果、このタイプの試験を通常的に使用することは、特定の医療機関に対してのみ、限定される。
LEUKOTEST(登録商標)という名称で公知のパッチは、上述した FINN CHAMBERS(登録商標)と同様の原理に従って製造される。相違点は、PVCチャンバが、接着性支持体内に設けられていることであり、接着性支持体に対して連結されていないことである。さらに、PVCチャンバは、セルロースを含有しており、このセルロースは、移動不可能とされている。しかしながら、吸盤に対して取り付けられたままである。
上述したように、この試験は、新鮮なあるいは懸濁状態とされた待受状態のアレルゲンを使用して即興的に行われる。 FINN CHAMBERS(登録商標)よりも使用が容易ではあるものの、多くの取扱いエラーというリスクが存在している。以下の点に注意されたい。
−各チャンバ内に導入されるアレルゲンの量を制御することができないこと。
−プラスチック製支持体上において使用されるアレルゲンの性質に関する表示が欠如していること。
−アレルゲンを、セルロース支持体上に適用するのに適切であるような形態としておく必要があること。
第2タイプのパッチは、 TRUE TEST(登録商標)という名称で公知であり、米国特許第4,836,217号明細書において詳細に開示されている。 TRUE TEST(登録商標)は、複数の金属製吸盤の存在を区切っており、内部にアレルゲンが組み込まれるゲルによって代用しており、ゲルが、接着性ストリップ上に直接的に適用される。接触アレルゲンだけとされるアレルゲンを、様々な態様でゲル内に組み込むことができる。ここで、アレルゲンが、ゲル内に組み込まれた溶媒内に可溶性であれば、そのアレルゲンは、ゲル内に直接的に組み込まれる。そうではなく、アレルゲンが不溶性であれば、ゲル内において直接的にかつできるだけ一様となるように、アレルゲンを分散させる必要がある。このタイプのパッチの主要な欠点は、アレルゲンと相互作用し得るセルロース支持体またはゲルを使用する必要があることであり、また、有機物起源のアレルゲンを反応可能状態に維持することを保証し得ないことである。
米国特許第4,836,217号明細書 欧州特許出願公開第107832号明細書 米国特許第4,836,217号明細書
より詳細には、アレルゲンの適用に際し、本発明が解決しようとする第1の課題は、すべてのアレルゲンを試験し得るとともに、加えて、有機アレルゲンが反応可能状態に維持されることを保証し得るような、パッチを提供することである。
本発明が解決しようとする第2の課題は、使用待受状態とされたパッチを提供することである、すなわち、アレルゲンの即興的調製を必要としないようなパッチを提供することである。
本発明が解決しようとする第3の課題は、皮膚に対して接触した状態で、パッチごとに一定であるような所定量のアレルゲンを含有して搬送し得るようなパッチを提供することである。このことは、試験の信頼性と再現性とを格別に保証することができる。
上記目的を達成するために、本発明においては、パッチであって、静電的性質を有した支持体の形態とされ、その支持体の周縁部が、接着性材料によってコーティングされ、支持体の非接着性表面の全部または一部が、粒子の形態とされた少なくとも1つの生物学的活性物質によって直接的に被覆され、粒子が、静電力の結果として、支持体の非接着性表面に対しての接触状態に維持されていることを特徴とするパッチを提供する。
好ましい実施形態においては、生物学的活性物質は、アレルゲンの形態とされる。
したがって、本発明によるパッチは、純粋な状態でもって粒子の形態とされたあるいは変換処理後において粒子の形態とされたアレルゲンを使用することを可能とする。これにより、粘度に無関係にまた新鮮な状態でのアレルゲンの形態に無関係に、すべてのアレルゲンを含有することができる。さらに、純粋(pure)な状態でアレルゲンを使用することは、また、天然のままで(native)アレルゲンを使用することは、また、全体的な形態または成分という形態でアレルゲンを使用することは、つまり、ゲルや溶媒や支持物質といった補助物体を必要とすることなく、反応可能な起源状態でもってアレルゲンを使用することは、アレルゲンの性質を変性させないパッチをもたらすだけでなく、適用に際して皮膚の準備ができればすぐに使用できるようなパッチがもたらされる。
さらに、有利な実施形態においては、支持体は、皮膚に対しての適用時にまたはパッチの取外し時に使用者がエラーを起こすことがないようにし得るために、アレルゲンマーキングデバイスを備えている。このアレルゲンマーキングデバイスは、パッチが取り外されたときに皮膚表面に一時的に痕跡を残すような支持体の背面上にプリントされたマーキングの形態とすることができる、あるいは、パッチが取り外されたときに支持体の接着性表面上に維持される自己接着性ディスクの形態とすることができる。
新鮮な状態でのアレルゲンの形態に関しては、3つの前提があり得る。第1の前提においては、天然アレルゲンは、粉末の形態とされている、すなわち、既に個別的な粒子の形態とされている。この場合には、粒子自体のサイズを小さくするという変換処理以外には、アレルゲンを、必ずしも変換処理する必要がない(例えば、小麦粉)。
第2の前提においては、アレルゲンは、いささか大きな固体の形態とされている。この場合、アレルゲンを、個別的な粒子へと低減化する必要がある。付加的には、変性を防ぐための保存性を高める目的の変換処理を行った後に、個別的な粒子へと低減化する必要がある。これは、例えば、食品アレルギーに関してのピーナッツや落花生の場合である。
第3の前提においては、天然アレルゲンは、液体の形態とされている。これは、例えば、食品アレルギーに関しての、ミルクの場合である。このような場合には、粉末の形態のアレルゲンが得られるよう、凍結乾燥を行う必要がある。場合によっては、試験用アレルゲンの1つの精製成分だけを使用する必要があることもあり得る。これは、例えば、卵のタンパク質成分や、牛乳のアルブミンの場合や、牛乳から抽出されたラクトセラムだけからなるタンパク質の場合でさえ、ある。
液体アレルゲンの場合、粉末化された形態は、例えば凍結乾燥処理(真空下での凍結および析出)や加熱や噴霧といったような公知技術や、これら技術の選択、によって得ることができる。特に、微粉化の程度は、対象をなすアレルゲンの物理化学的性質の関数として、当業者が予め設定することができる。
パッケージング状態におけるパッチの保存性を確保するために、特に、雰囲気エアによるアレルゲンの変性を防止するために、粒子は、例えば凍結乾燥処理や低温殺菌処理やイオン化処理といったような特定の処理を受ける。より詳細には、当業者には公知の任意の処理を受ける。含有される生物学的活性物質にかかわらず、パッチは、真空下で調製される、および/または、真空下で保存される。パッチは、剥離可能とされていて皮膚に対しての適用前には取り外すことを意図したラベルを、支持体の反対側の面に備えている。
本発明の本質的な特徴点においては、本発明によるパッチは、静電的性質を有した支持体を備えている。
以下においては、また、特許請求の範囲においては、『静電的支持体』という用語は、
静電電荷を蓄積することができるとともにそれら静電電荷を保存できるような材料から形成された任意の支持体を意味している。そのため、静電的支持体は、特に摩擦や加熱やイオン化や当業者には公知の他の任意の技術によって、静電力を維持することができる。支持体の一方の面上にまたは他方の面上に現れる電荷は、支持体を構成している材質に応じてまた静電電荷の生成手段に応じて、正電荷とも負電荷ともすることができる。すべての場合において、支持体の表面上に分散した正電荷または負電荷は、導電性材料または非導電性材料に対して、引力を引き起こす。この場合には、個別化された粒子または凝集した粒子の形態とされたアレルゲンに対して、引力を引き起こす。また、粒子がイオン化された場合にも、同じタイプの静電的引力を、粒子と支持体との間に引き起こすことができる。よって、本発明によるパッチの1つの利点は、アレルゲンの、より一般的には、生物学的活性物質の、表面質量を正確に計量できることである。アレルゲンの質量は、
−第1に、支持体の選択の関数として、および、支持体表面上への電荷蓄積能力の関数として;
−アレルゲン粒子のタイプの関数として;
−第2に、支持体の非接着性表面上へのアレルゲンの配置ステップ時における粒子搬送の関数として;
バッチごとに一定である。
実用的には、必要とされた静電的性質を有している限りにおいては、支持体として、任意の材料を使用することができる。特に、支持体は、ガラスから構成される、あるいは、セルロースプラスチック(CA、CP)とポリ塩化ビニル(PVCs)とポリプロピレンとポリスチレンとポリカーボネートとポリアクリル酸とからなるグループの中から選択されたポリマーから構成される。特に、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)や、フッ素系ポリマー(例えば、PTFE)から構成される。これら例示は、何らの限定をもたらすものではない。アレルギー誘発性の小さな支持体が要望された場合には、ガラスを選択することが有利である。
したがって、支持体は、構成材料に応じて、剛直なものともまたフレキシブルなものともすることができ、また、親水性のものとすることもまたそうではないものともすることができ、また、不透明なものとすることもまたそうではないものともすることができる。ガラスの場合には、支持体は、ガラスに対してプラスチックシートを貼り合わせることによって、破損しないものとすることができる。
有利な実施形態においては、透明な支持体が選択される。このような透明な支持体は、適切である場合には、パッチを取り外す必要なく、反応の直接的な観察を可能とする。
炎症反応の検出をさらに良好なものとするために、本発明によるパッチは、接着性領域にあるいは非接着性領域に、陽性反応によって誘起された局所的炎症反応の過程で皮膚に残された物理的化学的反応に感受性を有したデバイスを具備する。このようなデバイスは、例えば、pHの局所的変化に感受性を有した着色インジケータとすることができる。この場合、局所的反応に関係なく、観察を容易とする読取システムを想定することができる。
支持体の表面における静電力を活性化することによって、適用直前における支持体に対しての特にアレルゲンといったような生物学的活性物質の結合力を増強するために、支持体の背面は、剥離可能なラベルによってカバーすることができる。このラベルは、適用時には剥がされる。このラベルは、また、アレルゲンを暗状態に保存することができる。
パッチ内においてこのようにして貯蔵されたアレルギー性分子の搬送は、パッチによって限定された領域内において皮膚から滲み出した汗によって確保され、この汗と一緒にアレルギー性分子が搬送される。パッチの有効性は、したがって、パッチの感度は、アレルゲンが溶液または懸濁液とされている液相の生成によって大いに調整される。これにより、ポアを通しての貫通を促進することができる。したがって、パッチは、以下の2つの課題を解決し得るような特性を有していなければならない。
−汗の蒸発を防止すること。
−汗の循環を可能とすること。
汗の蒸発という課題に関しては、第1に、支持体の不透過性によって解決することができ、第2に、周縁接着領域が、気密領域を形成することによって、皮膚と支持体との間の密閉空間を気密に維持することによって、解決することができる。
汗の循環という課題を解決するため、支持体は、有利には、接着性材料によってコーティングされていない領域に、空所をなす凹所を有している。この凹所は、高温条件または低温条件下で形成することによって得られ、空所内にアレルゲンを配置することを可能とする。これにより、アレルゲンは、皮膚に対して押圧されることがなく、対象領域における血液循環を阻害しない。この凹所は、また、皮膚に対してパッチを適用する前に剥がされる層に対してアレルゲンが接触することを防止することができる。有利には、空所によって規定される領域は、真空状態に維持される。
言い換えれば、静電力によって支持体上に可逆的に元々の状態で維持されるアレルゲンは、そのようにして得られたキャビティ内に全体的に解放される。これにより、汗に対しての混合が行われる。汗は、局所的発熱のためにまたそれによる血管活性化のために、より容易に発汗される。したがって、皮膚のポアを貫通してのアレルゲンの侵入が容易に行われ、血管活性化が、免疫性成分の灌流を可能とする。読取は、接着性材料によって引き起こされる紅斑の影響を除去するために、プラスチック製支持体を除去した後に、十分な時間が経過してから、行われる。
皮膚反応のトリガーを可能とするために、粒子は、使用するアレルゲンに依存した量でもって、支持体上にわたって分散配置される。上述したように、本発明によるパッチの利点は、与えられた所定量のアレルゲンを含有したデバイスを提供する点である。所定量のアレルゲンの全体が適用されることにより、パッチを規格化することができる。例えばミルクの場合には、粒子は、支持体上にわたって、0.001〜1g/cm という量でもって配置される。
本発明は、また、パッチキットに関するものであって、上述したようなパッチを複数個備えているとともに、各パッチが、次第に増量された量のアレルゲンを含有している。これにより、脱感作処置時にわたって、アレルゲンのドーズ量を増大することができる。
支持体に対して直接的に取り付けられた粒子の形態で、かつ乾燥状態で、アレルゲンを使用することは、さらに、以下の複数の利点を有している。
まず最初に、皮膚に対して接触する分子を制限することにより、アレルギー反応を妨害したりアレルギー反応の診断を妨害したりしかねないようなすべての化学的相互作用やすべての反応を、防止することができる。さらに、粒子の形態でアレルゲンを使用していることにより、アレルゲンを、適切なパッケージング状態で保存することができる。このため、即興的な(使用時にその場で)調製を行う必要がない。最後に、皮膚から滲み出した汗と粒子とが接触することにより、非常に濃縮された溶液を得ることができ、表皮を通しての分子の迅速な侵入を促進することができる。
当然のことながら、本発明によるパッチは、特に、与えられたアレルゲンに対しての感作状態をスクリーニングすることができる。また、一度に複数のアレルゲンに関して、感作状態をスクリーニングすることができる。後者の場合、支持体は、静電的性質を有した複数の領域を備えている。有利には、空所の形態とされた、静電的性質を有した複数の領域を備えている。それら各領域は、互いに異なる様々な試験用アレルゲンによって被覆されているとともに、それら各静電領域は、非静電的領域によって互いに隔離されている。
他の実施形態においては、パッチは、一連をなす複数の与えられたアレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングし得るよう、同一領域内に複数のアレルゲンからなる混合体を有している。この実施形態は、例えば、一連をなす複数の食品アレルゲンに対しての被験者の感作状態を決定する場合に、有利である。互いに個別とされた複数の静電的支持体上に配置されるにしてもまた同一支持体上において混合されるにしても、複数のアレルゲンの組合せの場合には、複数のアレルゲンの選択は、文献からのデータに従った最も標準的な病理学に関するアレルゲンリストに依存する。この選択は、主要な年令区分の各々における各病理学に特定の組合せを形成するように、行われる。さらに、アレルゲンリストは、食習慣に応じて、また、パッチが配置される特定の環境条件に応じて、変更することができる。場合によっては、複数のアレルゲンは、保健機関によって発行されたリストに基づいて選択することができる。
本発明は、また、アレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングするに際しての、上述したパッチの使用に関するものであり、この使用においては、皮膚に対してパッチを適用し、その後、パッチを取り外した後に、皮膚反応の有無を検出する。
有利な実施形態においては、パッチは、牛乳や卵や小麦やピーナッツからなるグループの中から選択された製品内に含有されている食品アレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングするに際して、使用される。
他の実施形態においては、パッチは、ラテックス内に含有されているアレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングするに際して、使用される。
さらに、本発明によるパッチは、1つまたは複数の与えられたアレルゲンに対しての被験者の脱感作を行うに際して、使用することができる。この場合、パッチは、供給すべきアレルゲン量に応じた所定時間にわたって、皮膚に対して適用される。含有されているアレルゲン量が次第に増加しているような複数のパッチを使用することができる。パッチからのアレルゲンのプログラムされた放出を、有利には、想定することができる。
本発明によるパッチは、ゲルや吸取紙や溶媒を使用することなく皮膚に対して任意の接触アレルゲンを接触させることにより、接触アレルギーの診断を行うに際して使用することができる。
本発明によるパッチは、また、治療作用(医療製品)や予防作用(ワクチン)や化粧作用を得るという目的で、任意の生物学的活性物質を適用するために使用することができる。
本発明およびその利点は、添付図面を参照しつつ、以下の説明を読むことにより、明瞭となるであろう。
[実験例1]
図1は、本発明によるパッチを、全体的に符号(1)によって示している。第1の特徴点においては、このパッチは、酢酸セルロース製の支持体(2)から構成されている。この支持体(2)の周縁部(3)は、接着性材料によってコーティングされている。支持体(2)の背面は、剥離可能とされたラベル(4)によって、カバーされている。図1に示すように、アレルゲン(5)が、酢酸セルロース製支持体(2)の非接着領域(6)の全体にわたって、微粉の形態で配置されている。
図2に示すように、酢酸セルロース製支持体(2)は、非接着性表面の全体にわたって、凹所(7)を有している。この凹所(7)内に、個々の粒子が配置されている。このパッチ(1)は、さらに、剥離可能とされた第2ラベル(8)を備えている。この第2ラベル(8)は、酢酸セルロース製支持体からなるアセンブリに対向するとともに、フィルムコーティング(4)を隔離することを意図している。当然のことながら、このシート(第2ラベル)(8)は、パッチ(1)を対象領域に対して適用するに先立って、剥がすことができる。
[実験例2]
この例においては、本発明によるパッチの有効性を、従来技術による FINN CHAMBERS(登録商標)タイプのパッチと比較する。
<1−手段および方法>
本発明によるパッチを、15人の子供の背中に適用した。これら子供は、牛乳タンパク質(cow's milk proteins,CMA)に対するアレルギーが疑われるような兆候を示していた。
パッチは、2つの領域を有している。すなわち、接着性支持体からなる第1の上側領域であって、その接着性支持体上に、他の関連成分を有していない粉末スキムミルクからなる錠剤が配置されているような、本発明によるパッチに対応した上側領域と;接着性支持体からなる下側領域であって、その接着性支持体上に吸盤が取り付けられ、その吸盤の底部が、希釈したスキムミルクを吸収させた FINN CHAMBERS(登録商標)タイプのセルロース支持体によって充填されているような、下側領域と;を有している。
接着剤を剥がした後に48時間経過後に、読取を行った。紅斑すなわち斑点作用の存在が、陽性を示した。
<2−結果>
5週間という年令〜11才3ヶ月という年令の15人の子供に関して、二重パッチを使用して、牛乳アレルギーに関して調査した。得られた反応は、パッチの適用から48時間経過後において評価された。
従来的治療手段に対して(9例)、湿疹に対して(6例)、嘔吐に対して(2例)、慢性腹痛に対して(2例)、慢性下痢に対して(3例)、説明不可能な疼痛の兆候に対して(4例)、全体的体調不良感に対して(1例)、といったようにして、すべての子供が、RGO牛乳タンパク質に対する陽性アレルギーを示す医学的兆候を示した。
3例については、双方の試験において陽性であり、10例については、双方の試験において陰性であった。1つの例については、 FINN CHAMBERS(登録商標)において陽性でありかつ本発明によるパッチで陰性であった。逆に、1つの例については、 FINN CHAMBERS(登録商標)において陰性でありかつ本発明によるパッチで陽性であった。
<3−結論>
牛乳タンパク質に対する食品アレルギーが疑われた15人の子供に関して、本発明によるパッチが、 FINN CHAMBERS(登録商標)法と同程度の感度であることがわかった。双方の場合において、結果が同等であり、2つの方法を差別化することはできない。
本発明の好ましい実施形態を概略的に示す図である。 図1の断面を示す図である。
符号の説明
1 パッチ
2 支持体
3 周縁部
4 ラベル
5 アレルゲン
6 非接着領域
8 第2ラベル

Claims (12)

  1. パッチであって、
    静電的性質を有した支持体の形態とされ、
    その支持体の周縁部が、接着性材料によってコーティングされ、
    前記支持体の非接着性表面の全部または一部が、粒子の形態とされた少なくとも1つの生物学的活性物質によって直接的に被覆され、
    前記粒子が、静電力の結果として、前記支持体の前記非接着性表面に対しての接触状態に維持されていることを特徴とするパッチ。
  2. 請求項1記載のパッチにおいて、
    剥離可能とされていて皮膚に対しての適用前には取り外すことを意図したラベルを、前記支持体の反対側の面に備えていることを特徴とするパッチ。
  3. 請求項1または2記載のパッチにおいて、
    前記支持体が、ガラスから構成されている、あるいは、セルロースプラスチック(CA、CP)とポリ塩化ビニル(PVCs)とポリプロピレンとポリスチレンとポリカーボネートとポリアクリル酸とからなるグループの中から選択されたポリマーから構成されていることを特徴とするパッチ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のパッチにおいて、
    前記支持体の背面が、剥離可能なラベルによってカバーされていることを特徴とするパッチ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のパッチにおいて、
    前記支持体が、前記接着性材料によってコーティングされていない領域に、空所をなす凹所を有していることを特徴とするパッチ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のパッチにおいて、
    前記活性物質が、アレルゲンの形態とされていることを特徴とするパッチ。
  7. 請求項6記載のパッチにおいて、
    前記アレルゲンが、凍結乾燥処理、または、低温殺菌処理、または、イオン化処理を受けたものとされていることを特徴とするパッチ。
  8. 請求項6または7記載のパッチにおいて、
    前記アレルゲンが、アレルゲンの中の精製成分の形態とされていることを特徴とするパッチ。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載のパッチにおいて、
    前記支持体が、アレルゲンマーキングデバイスを備え、
    このアレルゲンマーキングデバイスが、前記パッチが取り外されたときに皮膚表面に一時的に痕跡を残すような前記支持体の背面上にプリントされたマーキングの形態とされている、あるいは、前記パッチが取り外されたときに前記支持体の前記接着性表面上に維持される自己接着性ディスクの形態とされていることを特徴とするパッチ。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載のパッチにおいて、
    前記接着性領域にあるいは前記非接着性領域に、陽性反応によって誘起された局所的炎症反応の過程で皮膚に残されたpHの局所的変化に感受性を有した着色インジケータの形態とされたデバイスを具備していることを特徴とするパッチ。
  11. 請求項6〜10のいずれか1項に記載のパッチにおいて、
    前記支持体が、静電的性質を有した複数の領域を備え、
    それら各領域が、様々なアレルゲンによって被覆され、
    それら各静電領域が、非静電的領域によって互いに隔離されていることを特徴とするパッチ。
  12. パッチキットであって、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載されたパッチを複数個備えているとともに、
    各パッチが、次第に増量された量のアレルゲンを含有していることを特徴とするパッチキット。
JP2002570912A 2001-03-13 2002-03-06 アレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングするためのパッチおよびその使用方法 Expired - Lifetime JP4177110B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0103382A FR2822049B1 (fr) 2001-03-13 2001-03-13 Patch destine notamment a depister l'etat de sensibilisation d'un sujet a un allergene, procede de fabrication et utilisation
PCT/FR2002/000804 WO2002071950A1 (fr) 2001-03-13 2002-03-06 Patch destine notamment a depister l'etat de sensibilisation d'un sujet a un allergene, et utilisation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004527290A JP2004527290A (ja) 2004-09-09
JP4177110B2 true JP4177110B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=8861047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002570912A Expired - Lifetime JP4177110B2 (ja) 2001-03-13 2002-03-06 アレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングするためのパッチおよびその使用方法

Country Status (15)

Country Link
US (1) US7722897B2 (ja)
EP (1) EP1367944B1 (ja)
JP (1) JP4177110B2 (ja)
KR (1) KR100849757B1 (ja)
CN (1) CN1243518C (ja)
AT (1) ATE279148T1 (ja)
AU (1) AU2002242807B2 (ja)
CA (1) CA2438325C (ja)
DE (1) DE60201582T2 (ja)
DK (1) DK1367944T3 (ja)
EA (1) EA005143B1 (ja)
ES (1) ES2229100T3 (ja)
FR (1) FR2822049B1 (ja)
HK (1) HK1065239A1 (ja)
WO (1) WO2002071950A1 (ja)

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7635488B2 (en) * 2001-03-13 2009-12-22 Dbv Technologies Patches and uses thereof
FR2822049B1 (fr) * 2001-03-13 2003-08-01 Dbv Medica 1 Patch destine notamment a depister l'etat de sensibilisation d'un sujet a un allergene, procede de fabrication et utilisation
US20020194603A1 (en) * 2001-06-15 2002-12-19 Jay H. Connelly Method and apparatus to distribute content using a multi-stage broadcast system
GB0213437D0 (en) * 2002-06-12 2002-07-24 Univ Cranfield Temporary tattoos: A novel vehicle for skin testing
US6994870B2 (en) * 2002-09-18 2006-02-07 Jaw-Ji Tsai Local nasal immunotherapy with allergen strip for allergic rhinitis
FR2866553B1 (fr) * 2004-02-19 2006-06-09 Dbv Tech Nouveau type de patch
FR2870456A1 (fr) * 2004-05-19 2005-11-25 Dbv Technologies Sa Test cutane mettant en oeuvre des proteines allergeniques partiellement hydrolysees
WO2006128981A1 (fr) * 2005-05-31 2006-12-07 Dbv Technologies Patch dote de propriete electrostatique pour depistage d'allergenes, et de son applicateur
US20070014728A1 (en) * 2005-07-18 2007-01-18 Imbert Delphine C Device and method for increasing the throughput of irritation testing of transdermal formulations
FR2921562B1 (fr) * 2007-10-01 2012-06-15 Dbv Tech Dispositif adhesif pour application cutanee
FR2924350B1 (fr) * 2007-12-03 2010-08-13 Dbv Tech Procede et compositions pour la vaccination par voie cutanee
FR2924349B1 (fr) * 2007-12-03 2010-01-01 Dbv Tech Methode de desensibilitation aux allergenes
FR2926466B1 (fr) * 2008-01-23 2010-11-12 Dbv Tech Procede de fabrication de patchs par electrospray
US8363259B2 (en) * 2008-05-24 2013-01-29 Activiews Ltd. Method for producing printed patches for optical and high-contrast guidance
JP2012520267A (ja) 2009-03-13 2012-09-06 デベヴェ・テクノロジーズ 湿疹を処置する方法
BR112012005117A2 (pt) 2009-09-07 2016-05-03 Dbv Tech método de tratamento de esofagite eosinofílica
CA2796004C (en) 2010-04-16 2020-09-22 Dbv Technologies Method of vaccination
GB2490652A (en) * 2011-04-18 2012-11-14 Microtest Matrices Ltd Methods of quantifying antibodies, especially IgE antibodies in a sample
GB2492475A (en) * 2011-06-29 2013-01-02 Hds Ltd Micropatch for contact allergy testing
EP2626082A1 (en) * 2012-02-13 2013-08-14 DBV Technologies Method of preventing allergies
CN103479400A (zh) * 2012-06-11 2014-01-01 浙江我武生物科技股份有限公司 一种含有漆酚的皮炎诊断贴剂及其制备方法
CN103480005A (zh) * 2012-06-11 2014-01-01 浙江我武生物科技股份有限公司 一种皮炎诊断贴剂及其制备方法
EA201690817A1 (ru) 2013-10-22 2016-08-31 Дбв Текнолоджиз Способ лечения гемофилии индукцией толерантности к факторам крови
US20170007170A1 (en) 2015-07-10 2017-01-12 Rememdia LC Allergy Skin Test Devices
KR101878414B1 (ko) 2016-08-12 2018-07-13 연세대학교 산학협력단 마이크로니들 패치, 이의 제조방법 및 이를 이용한 알레르기 질환 진단방법
CN106377282A (zh) * 2016-09-23 2017-02-08 何韶衡 一种用于斑贴试验的变应原膜及斑试器
CN110013558A (zh) * 2016-09-23 2019-07-16 何韶衡 一种透明贴剂及其制备方法
EP3630175A4 (en) 2017-05-31 2021-03-17 Texas Tech University System METHODS AND DEVICES FOR THE TREATMENT OF FOOD ALLERGIES
US11666667B2 (en) 2018-02-13 2023-06-06 Hapten Sciences, Inc. Patches comprising urushiol, test panels comprising the same, and methods of using the same
WO2020011746A1 (en) 2018-07-09 2020-01-16 Dbv Technologies Optimized epicutaneous vaccination
EP3760194A1 (en) 2019-07-01 2021-01-06 DBV Technologies Method of depositing a substance on a substrate
US20230355737A1 (en) 2020-09-28 2023-11-09 Dbv Technologies Particle comprising an rsv-f protein for use in rsv vaccination
IT202000030071A1 (it) * 2020-12-15 2021-03-15 Service Biotech S R L Realizzazione di un dispositivo di segnalazione dermatologico simile ad un patch test per l’identificazione di reazione allergica di medicamenti, preventiva alla somministrazione al paziente.
AU2021456003A1 (en) 2021-07-16 2024-02-15 Dbv Technologies Immunotherapeutic method for increasing cashew tolerance in a subject
WO2023070231A1 (en) * 2021-11-01 2023-05-04 All Skin Inc. Prefilled cutaneous patch with landmark

Family Cites Families (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB501873A (en) 1937-04-20 1939-03-07 Hermann Vollmer New or improved means for carrying out medical tests
BE642548A (ja) 1963-01-19 1964-05-14
SE337223B (ja) * 1967-05-23 1971-08-02 Pharmacia Ab
US3837340A (en) * 1971-10-20 1974-09-24 Lilly Co Eli Device for administering immunication against virus
US3894531A (en) * 1974-04-12 1975-07-15 Jr Milton A Saunders Skin patch test device with peelable label
US4450844A (en) * 1981-11-23 1984-05-29 Hill Top Research, Inc. Patch system for use on the skin
US4435180A (en) 1982-05-25 1984-03-06 Alza Corporation Elastomeric active agent delivery system and method of use
AU590711B2 (en) 1982-10-13 1989-11-16 Biowhittaker, Inc. Stable allergenic extracts and methods
SE443914B (sv) 1984-10-01 1986-03-17 Torkel Ingemar Fischer Medel for en overkenslighetstest
US4743249A (en) 1986-02-14 1988-05-10 Ciba-Geigy Corp. Dermal and transdermal patches having a discontinuous pattern adhesive layer
US4788971A (en) * 1987-07-13 1988-12-06 Hill Top Research, Inc. Patch system for use on the skin
US4821733A (en) * 1987-08-18 1989-04-18 Dermal Systems International Transdermal detection system
US5438984A (en) * 1988-09-08 1995-08-08 Sudor Partners Apparatus and method for the collection of analytes on a dermal patch
US5037587A (en) 1989-07-17 1991-08-06 Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. Preparation process of polyimide film
US5236455A (en) 1992-02-10 1993-08-17 Wilk Peter J Tympanic patch, applicator, and related method
JPH06238008A (ja) 1993-02-15 1994-08-30 Yuutoku Yakuhin Kogyo Kk パッチテスト用具
WO1996032142A1 (en) * 1995-04-12 1996-10-17 Hopp Robert B Skin patch for use in contact immunotherapy
US6093419A (en) 1995-06-07 2000-07-25 Lectec Corporation Compliance verification method and device in compulsory drug administration
US5827530A (en) 1996-02-05 1998-10-27 Reed, Jr.; Fred Dewitt Fillable patch for dermal or transdermal delivery
US20020168761A1 (en) * 2000-01-24 2002-11-14 Gour Barbara J. Peptidomimetic modulators of cell adhesion
US5827608A (en) 1996-10-28 1998-10-27 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method of forming a thermoplastic layer on a flexible two-dimensional substrate and powder for preparing same
US20060002949A1 (en) 1996-11-14 2006-01-05 Army Govt. Of The Usa, As Rep. By Secretary Of The Office Of The Command Judge Advocate, Hq Usamrmc. Transcutaneous immunization without heterologous adjuvant
DE29621365U1 (de) 1996-12-11 1997-02-27 Lohmann Gmbh & Co Kg Epikutan-Testpflaster
US6210705B1 (en) * 1997-12-15 2001-04-03 Noven Pharmaceuticals, Nc. Compositions and methods for treatment of attention deficit disorder and attention deficit/hyperactivity disorder with methylphenidate
US20020102291A1 (en) * 1997-12-15 2002-08-01 Noven Pharmaceuticals, Inc. Compositions and method for treatment of attention deficit disorder and attention deficit/hyperactivity disorder with methylphenidate
FR2781670B1 (fr) 1998-07-30 2001-09-07 Oreal Patch cosmetique ou pharmaceutique et son conditionnement
JP2987702B1 (ja) 1998-09-07 1999-12-06 岩手新浄農業協同組合 粉末青果物の製造方法
US6159497A (en) 1998-10-30 2000-12-12 Noven Pharmaceuticals, Inc. Patch applicator
JP2002535293A (ja) 1999-01-22 2002-10-22 パウダージェクト リサーチ リミテッド 無針の経皮的粉末薬物送達を増強する方法
PT1031346E (pt) 1999-01-27 2002-09-30 Idea Ag Vacinacao nao invasiva atraves da pele
WO2002018544A2 (en) * 2000-08-31 2002-03-07 Loyola University Chicago Method and reagents for treatment of skin disorders by modulating the notch pathway
CA2425537C (en) 2000-10-13 2009-09-08 Alza Corporation Microblade array impact applicator
US7635488B2 (en) 2001-03-13 2009-12-22 Dbv Technologies Patches and uses thereof
FR2822049B1 (fr) * 2001-03-13 2003-08-01 Dbv Medica 1 Patch destine notamment a depister l'etat de sensibilisation d'un sujet a un allergene, procede de fabrication et utilisation
WO2002074325A1 (en) 2001-03-19 2002-09-26 Iomai Corporation Patch for transcutaneous immunization
ATE440617T1 (de) 2001-05-23 2009-09-15 Duotol Ab Unterdrückung von allergischen reaktionen durch transkutane verabreichung von allergenen zusammen mit oder fusioniert mit toxinuntereinheiten oder deren fragmenten
BR0205990A (pt) * 2001-08-29 2004-01-13 Ricardo Azevedo Ponte Carvalho Um sistema implantável de liberação unidirecional de agentes terapêuticos para tecidos
US20040137004A1 (en) 2002-03-19 2004-07-15 Glenn Gregory M Patch for transcutaneous immunization
US20060147509A1 (en) 2002-10-02 2006-07-06 Kirkby Nikolai S Composition for vaccination
AU2003269839B2 (en) 2002-10-02 2006-07-27 Nordic Vaccine A/S Composition for vaccination
US20040111071A1 (en) 2002-12-09 2004-06-10 Jeffrey Lewis Powers Portable device for dispensing hand treatments

Also Published As

Publication number Publication date
KR100849757B1 (ko) 2008-07-31
DK1367944T3 (da) 2004-11-22
CN1243518C (zh) 2006-03-01
AU2002242807B2 (en) 2004-09-16
EA200301003A1 (ru) 2004-02-26
DE60201582D1 (de) 2004-11-18
ES2229100T3 (es) 2005-04-16
EA005143B1 (ru) 2004-12-30
US7722897B2 (en) 2010-05-25
DE60201582T2 (de) 2005-02-17
EP1367944A1 (fr) 2003-12-10
CA2438325C (fr) 2011-02-08
ATE279148T1 (de) 2004-10-15
HK1065239A1 (en) 2005-02-18
JP2004527290A (ja) 2004-09-09
EP1367944B1 (fr) 2004-10-13
US20040047902A1 (en) 2004-03-11
WO2002071950A1 (fr) 2002-09-19
FR2822049A1 (fr) 2002-09-20
CN1496239A (zh) 2004-05-12
CA2438325A1 (fr) 2002-09-19
KR20030082966A (ko) 2003-10-23
FR2822049B1 (fr) 2003-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4177110B2 (ja) アレルゲンに対しての被験者の感作状態をスクリーニングするためのパッチおよびその使用方法
JP5243408B2 (ja) パッチおよびその使用
Sharma et al. Transdermal drug delivery system: a review
US6071247A (en) Skin blister biopsy apparatus and method
EP3498175A1 (en) Microneedle patch, manufacturing method therefor, and allergic disease diagnosis method using same
Mørtz et al. Skin tests for immediate hypersensitivity
JP2001519034A (ja) ヒトまたは哺乳動物の皮膚上の平らな接着性製品の接着性能の決定方法およびそのデバイス
EP1082940A1 (en) Iontophoresis device structural body and method for detecting in-vivo component
JP2003344394A (ja) 皮膚反応試験パッチとその試験方法
EP1935347B1 (en) Method of analyzing for at least one allergy
JP4181353B2 (ja) 皮膚反応試験部材
Emanuel et al. The Patch Test: ABC of allergy

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080722

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080821

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4177110

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term