JP5240719B2 - 面状発光素子及びそれを備えた照明器具 - Google Patents

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本発明は、面状発光素子及びそれを備えた照明器具に関する。
面状発光素子は、面状の陽極電極、発光層、及び面状の陰極電極を備え、電圧印加によって陽極電極が発光層にホールを注入すると共に、陰極電極が発光層に電子を注入し、発光層に注入されたホールと電子が発光層において結合することで発光する。この面状発光素子においては、面状の陽極及び陰極の電極の各2辺に沿って各電極取り出し部が配置されることが多く、非発光部分が大きくなる(例えば、特許文献1参照)。
図17は、このような面状発光素子51を備える照明器具52の構成を示し、図18は、面状発光素子51の構成を示す。照明器具52は、面状発光素子51と、面状発光素子51を挟持して保護する表面ケース53及び裏面ケース54と、を備える。面状発光素子51は、矩形板状の基材55と、基材55側から順に積層されたそれぞれ矩形の陽極電極(図示せず)と、発光層56と、陰極電極57と、を備える。面状発光素子51は、陽極電極から導出された陽極取り出し部58と、陰極電極57から導出された陰極取り出し部59と、を有し、平面視において発光層56が陽極電極と陰極電極57で挟まれた領域を発光面60とする。
このように、面状発光素子51は、陽極及び陰極の各取り出し部58、59が各電極の2辺に沿って互いに重畳しないように配置されている。陽極及び陰極の各取り出し部58、59は、各電極の2辺に沿って設けられることで大きくなってしまう。また、面状発光素子51は、非発光部分である陽極及び陰極の各取り出し部58、59が大きくなると、その寸法分だけ発光面60が小さくなり、デザイン性を損なっていた。
表面ケース53は、発光面60側に設置され、陽極及び陰極の各取り出し部58、59を保持する保持部61を有し、発光面60が開放されている。陽極及び陰極の各取り出し部58、59が大きくなると、これらを保持する保持部61も大きくなり、器具外観を損なっていた。
そこで、陽極及び陰極の各取り出し部を陽極及び陰極の各電極に1つずつ有する面状発光素子が考えられる。図19は、このような面状発光素子71を備える照明装置72の構成を示し、図20は、面状発光素子71の構成を示す。面状発光素子71は、陽極及び陰極の各取り出し部58、59が陽極及び陰極の各電極の各1辺に沿って互いに対向して配置されている。しかしながら、面状発光素子71は、非発光部分である陽極及び陰極の各取り出し部58、59の個数を減らせても、その面積を大幅に小さくすることができなかった。そのために、照明装置72は、表面ケース73の保持部61を大幅に小さくすることができないので、器具外観を向上させることが難しかった。
特開2008−269988号公報
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、面状発光素子において、非発光部分を小さくすることを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、面状陽極電極と、面状陰極電極と、面状陽極電極と面状陰極電極との間に設けられる発光層と、面状陽極電極から導出された陽極取出し部と、面状陰極電極から導出された陰極取出し部と、を備え、平面視において発光層が面状陽極電極と面状陰極電極で挟まれた領域を発光面とした面状発光素子であって、前記面状陽極電極及び面状陰極電極の各々は、いずれも矩形状とされ、その4箇所の隅部のうち少なくとも1部の隅部が切欠きされた切欠き部を有し、該切欠き部同士が重畳しないように配置され、前記陽極取り出し部は、前記面状陰極電極の切欠き部に近接する面状陽極電極の隅部に配置され、前記陰極取り出し部は、前記面状陽極電極の切欠き部に近接する面状陰極電極の隅部に配置されるものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の面状発光素子において、前記陽極取り出し部は、複数設けられ、少なくとも一組の陽極取り出し部をみたとき、それぞれが前記面状発光素子の重心を挟んで前記面状陽極電極の両隅部に設けられているものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の面状発光素子において、前記陰極取り出し部は、複数設けられ、少なくとも一組の陰極取り出し部をみたとき、それぞれが前記面状発光素子の重心を挟んで前記面状陰極電極の両隅部に設けられているものである。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3に記載の面状発光素子において、前記発光面の外周部に沿って、前記面状陽極電極と発光層との間に、該面状陽極電極と電気的に接続された補助電極が設けられるものである。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の面状発光素子と、この面状発光素子を挟持して保護する表面ケース及び裏面ケースと、を備え、前記表面ケースは、前記発光面側に設置され、前記陽極取り出し部及び陰極取り出し部を保持する保持部を有し、前記発光面が開放されている照明器具である。
請求項1の発明によれば、非発光部分である陽極取り出し部及び陰極取り出し部を小さくすることができるので、発光面を大きくし、デザイン性を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、少なくとも一組の陽極取り出し部から陰極取り出し部までの各給電経路における輝度分布が、対称の関係で同じ形となるので、輝度分布を均一にして発光させることができる。
請求項3の発明によれば、陽極取り出し部から少なくとも一組の陰極取り出し部までの各給電経路における輝度分布が、対称の関係で同じ形となるので、輝度分布を均一にして発光させることができる。
請求項4の発明によれば、面状陽極電極から補助電極に電流が流れて、発光面の全外周から均一に給電されるので、輝度分布を均一にして発光させることができる。
請求項5の発明によれば、面状発光素子の非発光部分である陽極取り出し部及び陰極取り出し部を小さくすることができるので、これら取り出し部を保持する保持部を小さくすることができ、器具外観を向上させることができる。
(a)(b)は、本発明の第1の実施形態に係る面状発光素子を用いる照明器具の分解図。 同面状発光素子を用いる照明器具の回路図。 (a)〜(c)は、同面状発光素子の作成工程を示す図。 同面状発光素子の変形例を示す平面図。 同面状発光素子を用いる照明器具の変形例を示す平面図。 同面状発光素子への給電タイミングを示す図。 同面状発光素子を用いる照明器具の変形例を示す分解図。 同面状発光素子の変形例を示す平面図。 同面状発光素子の他の変形例を示す平面図。 同面状発光素子の他の変形例を用いる照明器具を示す平面図。 同面状発光素子のさらに他の変形例を示す平面図。 同面状発光素子のさらに他の変形例を示す平面図。 同面状発光素子のさらに他の変形例を用いる照明器具を示す平面図。 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る面状発光素子の作成工程を示す図。 図14(d)のA−A線断面図。 (a)〜(c)は、本発明の第3の実施形態に係る面状発光素子の作成工程を示す図。 従来の面状発光素子を用いる照明器具の分解図。 同面状発光素子の平面図。 他の従来の面状発光素子を用いる照明器具の分解図。 同面状発光素子の平面図。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る面状発光素子について図面を参照して説明する。図1(a)(b)は、本実施形態の面状発光素子1(以下、発光素子と略記)を用いる照明器具2の構成を示す。照明器具2は、発光素子1と、この発光素子1を挟持して保護する表面ケース3及び裏面ケース4と、を備える。発光素子1は、複数の陽極取り出し部5a、5bと、陰極取り出し部6と、光を照射する発光面7と、を有する。
表面ケース3は、発光面7側に設置され、陽極取り出し部5a、5b及び陰極取り出し部6を保持する保持部8と、発光素子1の発光面7を開放するための開口部9と、を有する。裏面ケース4は、発光素子1の背面側に設置され、放熱性の高い金属、例えば、アルミから成り、発光素子1の背面に設けられる放熱性弾性体10と接している。発光素子1は、放熱性弾性体10と裏面ケース4を介して、発光によって生じた熱を空気中に放出する。
なお、表面ケース3は、開口部9を設けるのではなく、透光性材料で形成されることによって、発光素子1の発光面7を開放してもよい。その場合、照明器具2は、発光面7が相対する部分以外が不透過となるように表面ケース3を塗装することによって、器具外観を向上させてもよい。
図2及び図3(a)(b)(c)は、本実施形態の発光素子1の構成を示す。発光素子1は、面状陽極電極15(以下、陽極と略記)、発光層17、及び面状陰極陰極19(以下、陰極と略記)を備え、陽極取り出し部5a、5bがスイッチS1を介して定電流回路11と電源12に接続されると共に、陰極取り出し部6が接地される。スイッチS1は、陽極取り出し部5a側に接続された端子saと、陽極取り出し部5b側に接続された端子sbと、を有する。発光素子1の他に、定電流回路11や発光素子1と定電流回路11を繋ぐ配線などは、表面ケース3と裏面ケース4に保持される。
発光素子1は、以下の手順で作成される。まず、図3(a)に示されるように、矩形板状の基材13上に、1部の隅部が切欠きされた切欠き部14を有する矩形の陽極15が形成される。この陽極15は、切欠き部14によって1箇所の隅部が面取りされた形状となる。
次に、図3(b)に示されるように、陽極15上に、1部の隅部が切欠きされた切欠き部16a、16b、16cを有する矩形の発光層17が形成される。この発光層17は、切欠き部16a、16b、16cによって3箇所の隅部が面取りされた形状となり、切欠き部16cが陽極15の切欠き部14と重なり合う。
さらに、図3(c)に示されるように、基材13及び発光層17上に、1部の隅部が切欠きされた切欠き部18a、18bを有する矩形の陰極19が形成される。陰極19は、下に積層された発光層17との位置関係を理解しやすくするために、半透明で図示している。この陰極19は、切欠き部18a、18bによって2箇所の隅部が面取りされた形状となり、切欠き部18a、18bが発光層17の切欠き部16a、16bと重なり合う。また、陰極19は、陽極15の切欠き部14が、陰極19の切欠き部18a、18bと重畳しないようにして配置される。発光面7は、平面視において発光層17が陽極15と陰極19で挟まれた領域とする。
陽極取り出し部5a、5bは、陽極15から導出され、陰極19の切欠き部18a、18bに近接する陽極15の隅部に配置される。陰極取り出し部6は、陰極19から導出され、陽極15の切欠き部14に近接する陰極19の隅部に配置される。そのため、発光素子1は、非発光部分である陽極取り出し部5a、5b及び陰極取り出し部6を小さくすることができるので、発光面7を大きくし、デザイン性を向上させることができる。また、照明器具2は、発光素子1の非発光部分である陽極取り出し部5a、5b及び陰極取り出し部6を小さくすることができるので、これら取り出し部を保持する保持部8を小さくすることができ、器具外観を向上させることができる。
また、発光素子1が有する一組の陽極取り出し部5a、5bは、それぞれが発光素子1の重心20を挟んで陽極15の両隅部に設けられている。発光素子1は、一組の陽極取り出し部5a、5bから陰極取り出し部6までの各給電経路における輝度分布が、対称の関係で同じ形となるので、輝度分布を均一にして発光させることができる。なお、図4に示されるように、一組の陽極取り出し部5a、5bが重心20を挟んでいない位置に設けられる発光素子1aであってもよい。
また、図5に示されるように、照明器具2は、複数組み合わせて用いられてもよい。その場合、各照明器具2は、非発光部分である陽極取り出し部5a、5bと陰極取り出し部6を保持する保持部8同士が隣り合うようにして配置されるので、非発光部分による境目の少ない連続した光を照射することができる。
基材13は、ガラス板、樹脂板、又はフィルム等から成り、例えば、プラスチックシート、ガラスとプラスチックの複合体、光透過性セラミック板、樹脂硬化体、又は有機・無機ハイブリッド材料から成るシート・フィルム等が材料として用いられる。
陽極15は、発光素子1の機能を損ねない限り特に限定されるものではなく、例えば、ITO、IZO、AZO、GZO、ATO、SnO等の透明導電膜、Ag、Au、Al等の金属薄膜、導電性有機材料、又はこれらを組み合わせたもの等が材料として用いられる。陽極取り出し部5a、5bは、陽極15から導出されているので、陽極15と同じ材料から成る。陽極15と陰極19は、例えば、真空蒸着法を用いて成膜される。
発光層17を構成する発光材料は、例えば、アントラセン、ナフタレン、ピレン、テトラセン、コロネン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリル、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体(Alq)、トリス(4−メチル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、トリス(5−フェニル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、トリ−(p−ターフェニル−4−イル)アミン、1−アリール−2,5−ジ(2−チエニル)ピロール誘導体、ピラン、キナクリドン、ルブレン、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアリーレン誘導体、ジスチリルアミン誘導体及び各種蛍光色素などが挙げられる。発光層17は、例えば、インライン式蒸着法を用いて成膜されることで、発光層17の発光材料の成分比及び膜厚が膜面方向に均一となる。
陰極19は、例えば、アルカリ金属、アルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属、及びこれらと他の金属との合金、具体的にはナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、リチウム、マグネシウム、マグネシウム−銀混合物、マグネシウム−インジウム混合物、アルミニウム−リチウム合金、Al/LiF混合物などが材料として用いられる。また、陰極19の材料は、アルミニウム、Al/Al混合物なども用いられる。さらに、陰極19の材料は、アルカリ金属の酸化物、アルカリ金属のハロゲン化物、又は金属酸化物の下地の上に、金属等の導電材料を1層以上積層したものを用いてもよく、具体的にはアルカリ金属/Alの積層物、アルカリ金属のハロゲン化物/アルカリ土類金属/Alの積層物、アルカリ金属の酸化物/Alの積層物などが用いられる。陰極取り出し部6は、陰極19から導出されているので、陰極19と同じ材料から成る。
上記のように構成された発光素子1に対する給電方法を次に説明する。図6は、本実施形態の発光素子1の給電タイミングを示す。供給時間Taは、スイッチS1の接点位置が端子saの位置にあり、陽極取り出し部5aに電流を供給する時間である。この陽極取り出し部5aに供給される電流は、ピーク値がIapである。供給時間Tbは、スイッチS1の接点位置が端子sbの位置にあり、陽極取り出し部5bに電流を供給する時間である。この陰極取り出し部5bに供給される電流は、ピーク値がIbpである。供給時間Ta、Tbは、スイッチS1の接点位置を切り替えるタイミングを調整することで任意に設定できる。また、電流のピーク値Iap、Ibpは、いずれも定電流回路11から流れる電流のピーク値Icと同じ値である。
発光素子1は、発光素子1の設置状態や向きに起因して発生する発光時の陽極15や発光素子1の温度の差異に影響されずに、ピーク値がIcの一定の電流が供給されるので、単位時間当たりの供給時間Ta、Tbが同じとなるように給電タイミングを順次切り替えたとき、輝度分布を均一にして発光させることができる。
次に、発光素子1を用いる照明器具2の変形例について説明する。図7に示されるように、照明器具21は、開口部22が設けられる裏面ケース23を有する。照明器具21は、発光素子1に設けられる放熱性弾性体10が、開口部22を貫通して外部に露出し、例えば、照明器具21が取り付けられる筐体に当接する。照明器具21は、放熱性弾性体10と筐体を介して、発光によって生じた熱を空気中に放出する。この変形例である照明器具21においても、上述の照明器具2と同等の作用効果が得られる。
さらに、発光素子1の変形例について説明する。図8に示されるように、発光素子1bは、陽極取り出し部5及び複数の陰極取り出し部6a、6bを有する。また、発光素子1bが有する一組の陰極取り出し部6a、6bは、それぞれが発光素子1bの重心20を挟んで陰極19の両隅部に設けられている。発光素子1bは、陽極取り出し部5から一組の陰極取り出し部6a、6bまでの各給電経路における輝度分布が、対称の関係で同じ形となるので、輝度分布を均一にして発光させることができる。
図9に示されるように、発光素子1cは、複数の陽極取り出し部5a、5b、5c及び陰極取り出し部6を有する。発光素子1cは、陽極15の3箇所の隅部に陽極取り出し部5a、5b、5cが設けられることで、給電経路の数が増えるので輝度分布を均一にして発光させることができる。
発光素子1cが有する少なくとも一組の陽極取り出し部5a、5cは、それぞれが発光素子1cの重心20を挟んで陽極15の両隅部に設けられている。発光素子1cは、一組の陽極取り出し部5a、5cから陰極取り出し部6までの各給電経路における輝度分布が、対称の関係で同じ形となるので、輝度分布を均一にして発光させることができる。また、図10に示されるように、発光素子1cを備える照明器具2cは、複数組み合わせて用いられてもよい。
図11に示されるように、発光素子1dは、陽極取り出し部5及び陰極取り出し部6を1つずつ有する。これら各取り出し部は、発光素子1dの重心20を挟んで陽極15及び陰極19の隅部に設けられている。なお、図12に示されるように、陽極取り出し部5及び陰極取り出し部6が重心20を挟んでいない位置に設けられている発光素子1eであってもよい。
また、図13に示されるように、発光素子1dを備える照明器具2dは、複数組み合わせて用いられてもよい。その場合、各照明器具2dは、非発光部分である陽極取り出し部5と陰極取り出し部6を保持する保持部8同士が隣り合うようにして配置されるので、非発光部分の境目の少ない連続した光を照射することができる。これら変形例である発光素子1b、1c、1d、1eにおいても、上述の発光素子1と同等の作用効果が得られる。
(第2の実施形態)
本実施形態の面状発光素子は、第1の実施形態と比べ、補助電極が形成された構成が異なり、その他の同等の構成については説明を省略する。図14(a)(b)(c)(d)及び図15は、本実施形態の発光素子31の構成を示す。発光素子31は、以下の手順で作成される。まず、図14(a)に示されるように、基材13上に、1部の隅部が切欠きされた切欠き部14を有する陽極15が形成される。
次に、図14(b)に示されるように、陽極15上に、発光面7の外周面に沿って設けられる補助電極32と、この補助電極32の外側及び内側の全周をそれぞれ覆う絶縁層33a、33bと、が形成される。補助電極32は、陽極15よりも電気抵抗が小さい金属から成り、陽極15と電気的に接続される。絶縁層33a、33bは、補助電極32が発光層17から露出して陰極19とショートすることを防ぐ。
さらに、図14(c)に示されるように、陽極15、補助電極32、絶縁層33a、33b上に1部の隅部が切欠きされた切欠き部16a、16b、16cを有する発光層17が形成される。発光層17は、切欠き部16cが陽極15の切欠き部14と重なり合う。また、図15に示されるように、補助電極32は陽極15と発光層17との間に配置される。
さらに、図14(d)に示されるように、基材13及び発光層17上に、1部の隅部が切欠きされた切欠き部18a、18bを有する陰極19が形成される。この陰極19は、切欠き部18a、18bが発光層17の切欠き部16a、16bと重なり合い、陽極15の切欠き部14とは重畳しないようにして配置される。発光素子31は、陽極15から補助電極32に電流が流れて、発光面7の全外周から均一に給電されるので、輝度分布を均一にして発光させることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態の面状発光素子は、第1の実施形態と比べ、陽極取り出し部が2つ多く設けられた構成が異なり、その他の同等の構成については説明を省略する。図16(a)(b)(c)は、本実施形態の発光素子41の構成を示す。発光素子41は、以下の手順で作成される。まず、図16(a)に示されるように、基材13上に、1部の隅部が切欠きされた切欠き部42を有する陽極15が形成される。この陽極15は、切欠き部42によって1箇所の隅部が三角形状の凹みを有する形状となる。
次に、図16(b)に示されるように、陽極15上に、1部の隅部が切欠きされた切欠き部16a、16b、16c、16dを有する発光層17が形成される。この発光層17は、切欠き部16a、16b、16c、16dによって4箇所の隅部が面取りされた形状となる。
さらに、図16(c)に示されるように、基材13及び発光層17上に、1部の隅部が切欠きされた切欠き部43a、43b、43c、43dを有する陰極19が形成される。この陰極19は、切欠き部43a、43b、43cによって3箇所の隅部が面取りされ、切欠き部43dによって1箇所の隅部が三角形状の凹みを有する形状となる。また、陰極19は、切欠き部43a、43b、43cが発光層17の切欠き部16a、16b、16cと重なり合う。また、陰極19は、陽極15の切欠き部42が、陰極19の切欠き部43a、43b、43c、43dと重畳しないようにして配置される。
陽極取り出し部5a、5b、5c、5dは、陽極15から導出され、陰極19の切欠き部43a、43b、43c、43dに近接する陽極15の隅部に配置される。陰極取り出し部6は、陰極19から導出され、陽極15の切欠き部42に近接する陰極19の隅部に配置される。
発光素子41は、陽極15の4箇所の隅部に陽極取り出し部5a、5b、5c、5dが設けられることで、給電経路の数が増えるので輝度分布を均一にして発光させることができる。
なお、発光素子41は、陽極取り出し部5dから給電するとき、陽極取り出し部5dと陰極取り出し部6が隣接して配置されているので、電流集中が発生して熱暴走が起こりやすい。そのため、発光素子41は、陽極取り出し部5a、5b、5c、5dに給電するタイミングを順次切り替えて、陽極取り出し部5dへの給電時間を陽極取り出し部5a、5b、5cへの給電時間より短くすることによって、電流集中による熱暴走の発生を防ぐことができる。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、陽極取り出し部と陰極取り出し部の形状は、上記の実施形態においては直角三角形状であるが、直角三角形の直角部分が円弧状になった半円形状であっても構わない。
1、1a、1b、1c、1d、1e、31、41 発光素子(面状発光素子)
2、2c、2d、21 照明器具
3 表面ケース
4、23 裏面ケース
5、5a、5b、5c、5d 陽極取り出し部
6、6a、6b 陰極取り出し部
7 発光面
8 保持部
14、42 面状陽極電極の切欠き部
15 陽極(面状陽極電極)
17 発光層
18a、18b、43a、43b、43c、43d 面状陰極電極の切欠き部
19 陰極(面状陰極電極)
20 重心
32 補助電極

Claims (5)

  1. 面状陽極電極と、面状陰極電極と、面状陽極電極と面状陰極電極との間に設けられる発光層と、面状陽極電極から導出された陽極取出し部と、面状陰極電極から導出された陰極取出し部と、を備え、平面視において発光層が面状陽極電極と面状陰極電極で挟まれた領域を発光面とした面状発光素子であって、
    前記面状陽極電極及び面状陰極電極の各々は、いずれも矩形状とされ、その4箇所の隅部のうち少なくとも1部の隅部が切欠きされた切欠き部を有し、該切欠き部同士が重畳しないように配置され、
    前記陽極取り出し部は、前記面状陰極電極の切欠き部に近接する面状陽極電極の隅部に配置され、
    前記陰極取り出し部は、前記面状陽極電極の切欠き部に近接する面状陰極電極の隅部に配置されることを特徴とする面状発光素子。
  2. 前記陽極取り出し部は、複数設けられ、少なくとも一組の陽極取り出し部をみたとき、それぞれが前記面状発光素子の重心を挟んで前記面状陽極電極の両隅部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の面状発光素子。
  3. 前記陰極取り出し部は、複数設けられ、少なくとも一組の陰極取り出し部をみたとき、それぞれが前記面状発光素子の重心を挟んで前記面状陰極電極の両隅部に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の面状発光素子。
  4. 前記発光面の外周部に沿って、前記面状陽極電極と発光層との間に、該面状陽極電極と電気的に接続された補助電極が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の面状発光素子。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の面状発光素子と、この面状発光素子を挟持して保護する表面ケース及び裏面ケースと、を備え、
    前記表面ケースは、前記発光面側に設置され、前記陽極取り出し部及び陰極取り出し部を保持する保持部を有し、前記発光面が開放されていることを特徴とする照明器具。
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