JP5238108B2 - 男性用尿パッド - Google Patents

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Description

本発明は、男性用尿パッドに関する。更に詳しくは、使用前の状態においては、吸収性本体がコンパクトに重なり合っているため携帯に適しており、更に使用時においては、着用者に適した大きさに展開することが可能な男性用尿パッドに関する。
従来、乳幼児用、或いは高齢者・障害者等の成人用の尿パッドとして、トップシートと、バックシートと、両シートの間の一部に介装された吸収体とを備えた尿パッドが知られている。
この尿パッドは、トップシートの表面を着用者の肌に接するように宛がって使用することにより、着用者の排泄した尿はトップシートを透過して、吸収体によって吸収・保持されるとともに、防漏性に優れたバックシートによって、尿が外部に漏洩してしまうことが防止されている。
特に、男性用に特化した尿パッドとして、男性器を被包して用いるタイプが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような男性用尿パッドは、例えば、矩形の形状の尿パッドを、粘着テープ等を利用して三角形に成型して男性器を被包した状態で用いるため、使い捨ておむつや、単に衣類やおむつ上に載置して用いる尿パッドと比較して、尿と着用者の肌との接触面積を少なくすることができる。
また、男性用尿パッドとしては、例えば、表面シートと裏面シートとの間に配設された吸収体を有し、吸収体の外側(外縁)に、長手方向(左右方向)に沿ってフラップ部が形成され、そのフラップ部の長手方向の略中央部に切り込み部(スリット)が形成されたもの(例えば、特許文献2参照)や、予め袋状に成型されたもの(例えば、特許文献3参照)も提案されている。
特開平8−280727号公報 特開2001−129012号公報 特開平9−299392号公報
しかしながら、例えば、男性用尿パッドを日常生活を営む男性が軽度の失禁対策として用いる場合は、上述した各特許文献に記載された尿パッドでは大きく嵩張るため、携帯することに適していないという問題があった。また、携帯時に尿パッドを使用又は交換する場合には、トイレ等の狭い個室での装着を余儀なくされるため、特に装着が困難になるという問題があった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであって、使用前の状態においては、吸収性本体がコンパクトに重なり合っているため携帯に適しており、更に使用時においては、着用者に適した大きさに展開することが可能な男性用尿パッドを提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、二以上の吸収性本体を重ね合わせるように配置し、一の吸収性本体に対して、他の吸収性本体がスライドして外方に引き出されるように構成することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下の男性用尿パッドが提供される。
[1] 吸収体と、前記吸収体の一方の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の他方の表面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートと、を有する二以上の吸収性本体を備え、前記二以上の吸収性本体は、一の吸収性本体の前記バックシートが配置された面側に、他の吸収性本体が重なるように配置されてなるとともに、前記一の吸収性本体は、その外周部分の少なくとも一部に、前記他の吸収性本体を支持し、且つ前記他の吸収性本体を前記一の吸収性本体と平行にスライドさせて、前記一の吸収性本体の外周縁より外方に前記他の吸収性本体の一部を引き出し可能に構成された支持部を有する男性用尿パッド。
[2] 前記支持部は、前記一の吸収性本体の外周部分に形成されたスリットであり、前記他の吸収性本体の一部が、前記スリットを貫通して引き出し可能に構成されている前記[1]に記載の男性用尿パッド。
[3] 前記支持部は、前記一の吸収性本体の前記バックシートが配置された面側に配設された、前記他の吸収性本体が挿通される被挿通部材であり、前記他の吸収性本体の一部が、前記被挿通部材を挿通して引き出し可能に構成されている前記[1]に記載の男性用尿パッド。
[4] 前記支持部は、前記被挿通部材であり、前記被挿通部材と前記一の吸収性本体の前記バックシートが配置された面とが仮止めされており、前記他の吸収性本体の引き出し量に応じて、前記仮止めが解除されるように構成されている前記[3]に記載の男性用尿パッド。
[5] 前記支持部は、前記一の吸収性本体の外周部分に形成されたミシン目状の破断線によって構成されたものであり、前記他の吸収性本体の一部が、前記破断線を破断した隙間を貫通して引き出し可能に構成されている前記[1]に記載の男性用尿パッド。
[6] 前記一の吸収性本体と、前記他の吸収性本体とが仮止めによって固定されている前記[1]〜[5]のいずれかに記載の男性用尿パッド。
本発明の男性用尿パッドは、使用前の状態においては、吸収性本体がコンパクトに重なり合っているため携帯に適しており、更に使用時においては、着用者に適した大きさに展開することができ、例えば、日常生活を営む男性が軽度の失禁対策用の男性用尿パッドとして好適に用いることができる。
本発明の男性用尿パッドの一の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるトップシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの一の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるバックシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの一の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用時の状態におけるトップシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの一の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用時の状態におけるバックシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるトップシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用時の状態におけるトップシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるトップシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるバックシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるトップシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるバックシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるバックシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用時の状態におけるバックシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるトップシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるバックシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるトップシート側の面を示す図である。 本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、男性用尿パッドの使用前の状態におけるバックシート側の面を示す図である。
以下、本発明の男性用尿パッドを実施するための形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える男性用尿パッドを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
〔1〕男性用尿パッド:
本発明の男性用尿パッドは、図1A及び図1Bに示すように、吸収体22と、吸収体22の一方の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート18と、吸収体22の他方の表面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシート20と、を有する二以上の吸収性本体14を備え、着用者の男性器に宛がって使用する男性用尿パッド1aである。図1A及び図1Bに示す男性用尿パッド1aにおいては、三つの吸収性本体14a,14b,14cを備えた場合の例を示している。
そして、本発明の男性用尿パッド1aを構成する二以上の吸収性本体14a,14b,14cは、一の吸収性本体14aのバックシート20が配置された面20a側に、他の吸収性本体14b,14cが重なるように配置されてなるとともに、一の吸収性本体14aは、その外周部分の少なくとも一部に、他の吸収性本体14b,14cを支持し、且つ図1C及び図1Dに示すように、他の吸収性本体14b,14cを一の吸収性本体14aと平行にスライドさせて、一の吸収性本体14aの外周縁より外方に他の吸収性本体14b,14cの一部を引き出し可能に構成された支持部32を有することを特徴とする。
このように構成することによって、使用前の状態においては、吸収性本体がコンパクトに重なり合っているため携帯に適しており、更に使用時においては、他の吸収性本体を引き出して着用者に適した大きさに展開することができ、例えば、日常生活を営む男性が軽度の失禁対策用の男性用尿パッドとして好適に用いることができる。
なお、本発明において、「吸収性本体」とは、図1Aに示すように、吸収体22とトップシート18とバックシート20とを構成要素として有し、吸収体22がトップシート18とバックシート20との間に挟み込まれた状態で固定され、パッド状に一体化された部材のことをいう。なお、以下、それぞれの吸収性本体のバックシートが配置された面を、「吸収性本体の裏面」ということがあり、更に、吸収性本体のトップシートが配置された面を、「吸収性の表面」ということがある。
従来の男性用尿パッドは、大きく嵩張るため、日常生活を営む男性が軽度の失禁対策として携帯して用いるのに適しておらず、また、携帯時に尿パッドを使用又は交換する場合には、トイレ等の狭い個室での装着を余儀なくされるため、装着が困難となっていた。本発明の男性用尿パッドは、使用前の状態においては複数の吸収性本体が積層されているため、上記一の吸収性本体の大きさにまで男性用尿パッドを小さくすることができるとともに、使用時においては、複雑な操作を必要とせずに、単に一の吸収性本体の裏面側に配置された他の吸収性本体を引き出すだけで、男性用尿パッドを大きく広げることができる。
また、本発明の男性用尿パッドは、一の吸収性本体の外周縁より外方に引き出された他の吸収性本体を、着用者の身体に沿って折り曲げることによって、男性用尿パッドを着用者に密着させることができ、良好な着用感を得ることができるとともに、男性用尿パッドからの尿漏れを有効に防止することができる。
なお、包装材に封入するなどのために一枚の吸収性本体を単に複数に折り畳んだ男性用尿パッドの場合には、折り畳む度に厚さが厚くなるため、折り畳む回数には限界があり、また、折り畳んだ吸収性本体は元の形状に復元するような力が働くため、折り畳み状態を維持することが難しい。また、男性用尿パッドが小さくなる程、男性用尿パッドの表面積に対する折り癖の割合が大きくなり、着用者にフィットし難くなる。また、折り畳んだ吸収性本体を解放するのに場所をとるため、トイレ等の狭い個室での装着が行い難いことがあったり、折り目部分に配置されるはずの吸収体が片寄ってしまい、折り畳み状態を開放した際に、折り目部分に吸収体が配置されず、折り目を伝って尿が漏れてしまったりすることがある。
本発明の男性用尿パッドにおいては、独立した吸収性本体が積層されているため、極めてコンパクトであり、また、一方向に平行にスライドさせるだけで男性用尿パッドを広げることができ、狭い個室等での装着に特に便利である。また、折り畳んだ男性用尿パッドのように折り目ができないため、着用者にフィットし易く、更に、他の吸収性本体を引き出しても、一の吸収性本体と他の吸収性本体との一部が支持部を介して重なっているため、吸収体が配置されない領域が形成されることはなく、尿漏れ等が生じ難くなっている。
図1A〜図1Dに示すように、本発明の男性用尿パッド1aにおける支持部32は、他の吸収性本体14b,14cを一の吸収性本体14aと平行にスライドさせて引き出すことができ、且つスライドさせた他の吸収性本体14b,14cが、一の吸収性本体14aと分離してしまわないように支持することが可能なものであれば、その形状については特に制限はない。例えば、図1A〜図1Dに示す男性用尿パッド1aにおいては、支持部32は、一の吸収性本体14aの外周部分に形成されたスリット32aであり、他の吸収性本体14b,14cの一部が、このスリット32aを貫通して引き出し可能に構成されている。なお、図1A〜図1Dにおいては、略四角形の一の吸収性本体14aの相対する二辺にそれぞれスリット32aが形成され、それぞれのスリットから各他の吸収性本体14b,14cがスライドするように構成されている。
上記したスリットの形状や数は、一の吸収性本体の裏面側に配置された他の吸収性本体の形状や数に応じて適宜選択することができる。例えば、スリット32aの長さは、他の吸収性本体14b,14cをスライドさせて引き出す際に、スリット32aから他の吸収性本体14b,14cが脱離してしまわないように、他の吸収性本体14b,14cの一部を通過させつつ、他の吸収性本体14b,14cの幅の最大部位においてはスリット32aを通過させることができないような大きさに構成されていることが好ましい。ここで、上記した「スリットの長さ」とは、スリットが形成された方向(切断方向)における長さのことをいい、「他の吸収性本体の幅」とは、他の吸収性本体のスライド方向に直交する、スライド平面上における長さ(幅)のことをいう。なお、「スライド方向」とは、他の吸収性本体を一の吸収性本体と平行にスライドさせる方向(即ち、他の吸収性本体を引き出す方向)のことをいい、また、「スライド平面」とは、他の吸収性本体をスライドさせる平面のことをいう。
また、例えば、図2A及び図2Bに示す男性用尿パッド1bのように、一の吸収性本体14aの裏面側に他の吸収性本体14bが一つ配置されている場合には、支持部32としてのスリット32aを、一の吸収性本体14aの外周部分に一つ形成し、このスリット32aから他の吸収性本体14bを引き出すことができるように構成されていればよい。
更に、図3A及び図3Bに示す男性用尿パッド1cのように、略四角形の一の吸収性本体14aの裏面側に他の吸収性本体14bが四つ配置されている場合には、支持部32としてのスリット32aを、一の吸収性本体14aの外周部分における四辺にそれぞれ形成し、それぞれのスリット32aから各他の吸収性本体14b,14c,14d,14eをそれぞれ引き出すことができるように構成されていればよい。
ここで、図2A及び図2Bは、本発明の男性用尿パッドの他の実施形態を模式的に示す平面図であり、図2Aは、男性用尿パッドの使用前の状態におけるトップシート側の面を示す図であり、図2Bは、男性用尿パッドの使用時の状態におけるトップシート側の面を示す図である。また、図3A及び図3Bは、本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、図3Aは、男性用尿パッドの使用前の状態におけるトップシート側の面を示す図であり、図3Bは、男性用尿パッドの使用前の状態におけるバックシート側の面を示す図である。なお、図2A、図2B、図3A及び図3Bにおいて、図1A及び図1Bに示す男性用尿パッド1aの各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
また、支持部は、一の吸収性本体のバックシートが配置された面側に配設された、他の吸収性本体が挿通される被挿通部材であり、他の吸収性本体の一部が、被挿通部材を挿通して引き出し可能に構成されていてもよい。即ち、図4A及び図4Bに示す男性用尿パッド1dのように、支持部32は、一の吸収性本体14aのバックシート20が配置された面20a側に配設された、他の吸収性本体14bが挿通される被挿通部材32bであり、他の吸収性本体14bの一部が、被挿通部材32bを挿通して引き出し可能に構成されていてもよい。
上記被挿通部材32bは、ベルト通しのような、ループ(輪)状に配置された帯状の部材からなり、例えば、使用前の状態において、予め他の吸収性本体14bの先端側を被挿通部材32bに挿通させて一部引き出した状態とし、この先端部分を摘まんで、他の吸収性本体14bを一の吸収性本体14aと平行にスライドさせて引き出すことができるように構成されている。なお、他の吸収性本体の先端とは、他の吸収性本体をスライドさせる際の先端側の端部のことをいう。一方、他の吸収性本体の先端とは反対側の端部のことを、「他の吸収性本体の末端」ということがある。
なお、図4A及び図4Bに示す男性用尿パッド1dにおいては、他の吸収性本体14bが一つであり、これに対応した一つの被挿通部材32bが、一の吸収性本体14aのバックシート20が配置された面20a側に配設された場合の例を示しているが、他の吸収性本体及び被挿通部材の数については特に制限はない。
また、図5A及び図5Bに示す男性用尿パッド1eのように、支持部32が上記した被挿通部材32bである場合には、被挿通部材32bと一の吸収性本体14aのバックシート20が配置された面20aとが仮止めされており、他の吸収性本体14bの引き出し量に応じて、上記仮止めが解除されるように構成されていてもよい。ここで、符号34は、被挿通部材32bと一の吸収性本体14aのバックシート20が配置された面20aとが仮止めされた支持部仮止め部を示す。
このように構成することによって、他の吸収性本体14bの引き出し量(スライド量)を簡単に調節することができ、使用時において、男性用尿パッド1eの大きさを各着用者に適した大きさに簡単に調整することができる。即ち、本発明の男性用尿パッド1eは、他の吸収性本体14bを完全に引き出さずに(例えば、半分程度まで引き出して)使用する場合に、上記した支持部仮止め部34によって、他の吸収性本体14bの引き出し時に抵抗が掛かるため、引き出し量の調節を良好に行うことができるとともに、必要な引き出し量に達するまで仮止めを解除することによって、解除されていない支持部仮止め部34によって過剰の引き出しが抑制され、適切な大きさの男性用尿パッド1eを良好に使用することができる。これにより、例えば、着用者の着用する下着の形状(例えば、ブリーフ型やトランクス型)に合わせて、他の吸収性本体の引き出し量を調節することができる。また、利用者の身体の大きさにあわせて吸収性本体の引き出し量を調節することができるので、小人、中人、大人などのどのような身体の大きさにも対応できるものとなる。
なお、「仮止め」とは、人の手の力で剥離可能に固定されていることを意味する。仮止めの固定手法は特に限定されず、エンボス加工等による極めて弱い溶着又は圧着、ホットメルト接着剤等の接着剤による接着等の各種手法が含まれる。
ここで、図4A及び図4Bは、本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、図4Aは、男性用尿パッドの使用前の状態におけるトップシート側の面を示す図であり、図4Bは、男性用尿パッドの使用前の状態におけるバックシート側の面を示す図である。また、図5A及び図5Bは、本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、図5Aは、男性用尿パッドの使用前の状態におけるバックシート側の面を示す図であり、図5Bは、男性用尿パッドの使用時の状態におけるバックシート側の面を示す図である。なお、図4A、図4B、図5A及び図5Bにおいて、図1A及び図1Bに示す男性用尿パッド1aの各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
また、本発明の男性用尿パッドにおける支持部は、一の吸収性本体の外周部分に形成されたミシン目状の破断線によって構成されたものであり、他の吸収性本体の一部が、破断線を破断した隙間を貫通して引き出し可能に構成されたものであってもよい。このようなミシン目状の破断線を破断することによって、図1Aに示す支持部32としてのスリット32aと同様の隙間を形成することができ、且つ、ミシン目状の破断線を破断する際に、他の吸収性本体の引き出し量に応じて、破断線を破断する量を調節することによって、図5A及び図5Bに示す男性用尿パッド1eと同様に、男性用尿パッドの大きさを各着用者に適した大きさに簡単に調整することが可能となる。
破断線の構成については特に制限はなく、部分的につながりを有するミシン目状の破断線であり、つながり部分を順次破断することによって、一つの切れ目(例えば、図1Aに示すようなスリット32a)を形成することができるようなものであればよい。
また、本発明の男性用尿パッドにおいては、一の吸収性本体と、他の吸収性本体とが仮止めによって固定されていてもよい。このように構成することによって、使用前の状態において、一の吸収性本体と他の吸収性本体とが遊離してしまうことを有効に防止することができる。図1Bに示す男性用尿パッド1aにおいては、使用前の状態において、一の吸収性本体14aと、他の吸収性本体14b,14cとが、吸収性本体仮止め部36によって仮止めされた場合の例を示している。一の吸収性本体と他の吸収性本体とを仮止めする際には、例えば、ホットメルト接着剤等の接着剤による接着や、メカニカルファスナーによる係合により行うことができる。
上記した「メカニカルファスナー(面状ファスナーとも称される)」とは、機械的結合を用いた面状ファスナーであり、例えば、表面に多数の突起(鉤状、きのこ状、錨状等)が形成された凸部材(フック材)と、表面にループ状の繊維が配置された凹部材(ループ材)とを組み合わせたもの等が用いられることが多い。このメカニカルファスナーは、ループ材の表面にフック材を重ね合わせ、フック材の多数の突起をループ材の表面に係合させることにより、両部材を取外し可能な状態に、且つ、強固に固着させることができるものである。
また、本発明の男性用尿パッドは、個々の男性用尿パッドを携帯して、例えば、外出時等において使用又は交換を行うことができるように、個別包装されたものであることが好ましい。
以下、本発明の男性用尿パッドを構成する各構成要素について更に具体的に説明する。
〔1−1〕吸収体:
吸収体は、着用者の尿を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性材料によって構成される。
吸収体を構成する吸収性材料としては、使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に通常使用される従来公知の吸収性材料、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す)、親水性シート等を挙げることができる。フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることが好ましい。また、吸収体の型崩れ対策として、熱融着繊維等の合成繊維を含んだものであってもよい。
これらの吸収性材料は、通常、単層ないしは複層のマット状として用いられる。この際、前記の吸収性材料のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部程度のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプの各マット中に均一に混合されていてもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置されていてもよい。
吸収体は、トップシートとバックシートの間の少なくとも一部に介装されることが好ましい。通常、吸収体は、トップシートとバックシートの間に挟み込まれ、その周縁部が封着されることによって、トップシートとバックシートの間に介装される。従って、吸収体の周縁部にはトップシートとバックシートの間に吸収体が介装されていないフラップ部が形成されることになる。
吸収体は、その全体が親水性シートによって包み込まれていることが好ましい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。
吸収体の形状については特に制限はないが、吸収性本体の外縁側に、トップシートとバックシートによって形成されたフラップ部が均一の幅で形成されるように、吸収性本体の形状に対応したものであることが好ましい。
なお、吸収体には、その一方の表面側に(例えば、吸収体とトップシートとの間に)、尿を拡散させるためのシート(セカンドシート)を付帯的に配置してもよい。このセカンドシートを付設すると、排尿量が多い場合や複数回の排尿により吸収体に多くの尿が吸収された状態で更に排尿があった場合などでも、尿の吸収速度が低下し難く、吸収速度の低下による尿の漏れを防止することが可能となる。
セカンドシートを構成する材料としては、親水性で液透過性の材料、例えば、織布、不織布、多孔性プラスチック、フラッフパルプ等を挙げることができる。これらの構成素材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、パルプ、或いはこれらの複合繊維等を挙げることができる。パルプとしては、カーリーセルロースファイバー等のけん縮繊維を好適に用いることができる。
〔1−2〕トップシート:
トップシートは、吸収体の一方の表面(男性用尿パッドを装着した際に、着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その裏面側に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。通常、少なくとも吸収体の表面近傍については、着用者の尿を透過させ得る液透過性の材料によって構成される。少なくとも一部が液透過性材料により構成されている限り、必ずしもトップシート全体が液透過性材料で構成されている必要はない。
トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。不織布の種類についても特に制限はなく、エアスルー(カード熱風)、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。また、トップシートは単一のシート材によって構成されていてもよいが、複数のシート材によって構成されていてもよい。
〔1−3〕バックシート:
バックシートは、吸収体の他方の表面(男性用尿パッドを装着した際に、着用者の着衣側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿が男性用尿パッドの外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、男性用尿パッドの内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
また、バックシートは、例えば、液不透過性フィルムに不織布を貼り付けたフィルム(例えば、クロスライクフィルム)からなるものも好適に用いることができる。このような素材のフィルムをバックシートとして用いることによって、男性用尿パッドの端部がめくれてしまった場合であっても、着用者のスキントラブルを有効に防止することができる。
〔1−4〕吸収性本体:
本発明の男性用尿パッドにおいては、トップシート、バックシート及び吸収体を、吸収・保持機能を担う「吸収性本体」という一つの部材として構成し、複数の吸収性本体が、一の吸収性本体の外縁から外方に向けて、他の吸収性本体が引き出し可能に構成されている。
この吸収性本体は、吸収体の一方の表面(男性用尿パッドを装着した際に、着用者の肌側に位置する面)側にトップシート、他の表面(男性用尿パッドを装着した際に、着用者の着衣側に位置する面)側にバックシートが配置されたものであり、トップシートとバックシートとの間に吸収体が介装された構造となっている。
本発明においては、2個以上の吸収性本体、即ち、一の吸収性本体と、この一の吸収性本体の裏面側に配置された1個以上の他の吸収性本体とによって男性用尿パッドが構成されている。他の吸収性本体の数については特に制限はないが、一の吸収性本体の裏面側から引き出し可能に配置される構成上、他の吸収性本体は、1〜3個であることが好ましい。
なお、他の吸収性本体は、男性用尿パッドの使用方法に応じて、大きさの異なる吸収性本体を用いてもよい。即ち、他の吸収性本体の形状に伴って、各吸収性本体に配置される吸収体の大きさも異なるため、例えば、着用者の上側に引き出される他の吸収性本体を、幅広で且つ先端から末端までの長さを短くし、一方で、着用者の下側に引き出される他の吸収性本体は、着用者の股下を覆うことができるように、幅狭で且つ先端から末端までの長さを長くしてもよい。
また、本発明の男性用尿パッドを日常生活を営む軽度の失禁者(男性着用者)用として用いる場合には、男性用尿パッドが大量の吸収量を必要としないため、軽度の失禁により下着を汚さない程度の吸収量を有していればよく、男性用尿パッドが男性器全体を覆わずに、男性器の排尿口近傍に宛がうことができる程度の大きさのものとしてもよい。
一の吸収性本体の大きさは、例えば、その表面の面積が、25〜300cm程度であることが好ましく、50〜200cm程度であることが更に好ましい。このように構成することによって、使用前の男性用尿パッドを小さくコンパクトに構成することができる。
また、他の吸収性本体は、その先端側が支持部を介して一の吸収性本体の外縁の外側に露出し、他の吸収性本体の引き出される部分(即ち、男性用尿パッドの大きさを調整する部分)が一の吸収性本体の裏面側に隠れるような大きさのものであれば特に制限はない。そして、他の吸収性本体の外周形状については、例えば、一の吸収性本体の裏面側から引き出した場合に、他の吸収性本体から支持部から完全にはみ出して脱落してしまわないように、他の吸収性本体の末端側が、支持部における隙間の長さよりも幅広に形成され、他の吸収性本体の末端が支持部の隙間を通過することができないように、末広がりの形状をしたものを好適例として挙げることができる。
また、図6A及び図6Bに示す男性用尿パッド1fのように、他の吸収性本体14b,14cの先端部は、支持部32(図6A及び図6Bにおいてはスリット32a)から延出した後に、一の吸収性本体14a側又はその反対側に折り返されていてもよい。このように構成することによって、一の吸収性本体からはみ出す部分がなくなるので、男性用尿パッドを携帯する場合に個別包装し易くなり、また折り返し部が摘み部の役割を果たすので、他の吸収性本体を引き出しやすくなる。
また、図1Bに示す男性用尿パッド1aにおいては、他の吸収性本体14b,14c同士が重なり合わないように、一の吸収性本体14aの裏側の異なる領域に各他の吸収性本体14b,14cがそれぞれ積層された場合の例を示しているが、図6A及び図6Bに示す男性用尿パッド1fのように、一の吸収性本体14aの裏側に配置された他の吸収性本体14b,14c同士が重なり合うように、一の吸収性本体14aの裏側に積層されていてもよい。このように構成することによって、他の吸収性本体14b,14cによって男性用尿パッド1fの表面積を拡張する割合を大きくすることができ、使用前の男性用尿パッドをよりコンパクトにすることができる。
ここで、図6A及び図6Bは、本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、図6Aは、男性用尿パッドの使用前の状態におけるトップシート側の面を示す図であり、図6Bは、男性用尿パッドの使用前の状態におけるバックシート側の面を示す図である。なお、図6A及び図6Bにおいて、図1A及び図1Bに示す男性用尿パッド1aの各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
また、一の吸収性本体の一部には凹部が形成され、他の吸収性本体の引き出される部分(先端部分)の一部が上記凹部に配置されていてもよい。例えば、図7A及び図7Bに示す男性用尿パッド1gにおいては、一の吸収性本体14aの側縁の一部に凹部38が形成され、他の吸収性本体14bの引き出される部分の一部が、この凹部38に重なるように配置された場合の例を示している。このような男性用尿パッド1gは、使用前(引き出し前)の状態において、一の吸収性本体14aから他の吸収性本体14bがはみ出していることがない(即ち、他の吸収性本体14bの先端部分が凹部38に収まっている)ので、例えば、男性用尿パッド1gを包装する場合に都合やよく、コンパクトに包装することが可能となる。
ここで、図7A及び図7Bは、本発明の男性用尿パッドの更に他の実施形態を模式的に示す平面図であり、図7Aは、男性用尿パッドの使用前の状態におけるトップシート側の面を示す図であり、図7Bは、男性用尿パッドの使用前の状態におけるバックシート側の面を示す図である。
〔1−4a〕支持部:
支持部は、他の吸収性本体を一の吸収性本体と平行にスライドさせ、且つ他の吸収性本体を一の吸収性本体に支持するためのものである。具体的には、図1Aに示すようなスリット32a、図4Bに示すような被挿通部材32b、或いは、ミシン目状の破断線等の支持部を好適例として挙げることができる。
そして、このような支持部は、一の吸収性本体の外周部分の少なくとも一部に形成又は配置されている。例えば、支持部がスリットや破断線の場合には、一の吸収性本体の周縁部に形成されたフラップ部に形成されていることが好ましく、例えば、支持部が被挿通部材の場合には、一の吸収性本体の裏面側のフラップ部に配置されていることが好ましい。
なお、上記被挿通部材は、例えば、織布、不織布、ウレタン、フィルム等を用いて形成することができる。中でも、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性樹脂からなる不織布を用いることが好ましい。不織布の種類に関しても特に制限はなく、エアスルー、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。
〔1−4b〕接着部:
吸収性本体は、バックシートが配置された面側に、接着部が配置されていてもよい。この接着部は、衣類やおむつに男性用尿パッドを着脱可能に接着させて固定するためのものである。このような接着部を配置することによって、装着後、男性用尿パッドの位置がズレてしまうことを防止することができる。接着部としては、粘着テープ、メカニカルファスナー、ホットメルト等を挙げることができる。
接着部の大きさや配置する位置については、男性用尿パッドを衣類やおむつ等の内面に固定することができ、男性用尿パッドの位置ズレを防止することができる程度の結合力が得られるものであれば特に制限はない。
また、本発明の男性用尿パッドにおいては、一の吸収性本体の外縁外方に広げた他の吸収性本体の位置を固定するための別の接着部を有していてもよい。
〔2〕男性用尿パッドの製造方法:
以下、本発明の男性用尿パッドを製造する方法の一例を、図1Aに示す男性用尿パッド1aを製造する場合の例により説明する。
まず、バックシート20の上面に、親水性シートに包まれた所定形状の吸収体22を配置し、更にその上面にトップシート18を配置する。次いで、吸収体22の周縁部をトップシート18とバックシート20とで挟み込むように封着することによって、シート状の吸収性本体を得る。このような方法によって、所定形状の一の吸収性本体14aと、必要な数の所定形状の他の吸収性本体14b,14cとを作製する。
次に、得られた一の吸収性本体14aに支持部32を形成する。図1Aに示す男性用尿パッド1aを製造する場合には、一の吸収性本体14aの周縁部のフラップ部に、他の吸収性本体14b,14cを引き出し可能なスリット32aを形成する。なお、支持部については、これまでに説明したように、破断線によって形成してもよいし、一の吸収性本体の裏面に被挿通部材を配設してもよい。
次に、一の吸収性本体の裏面側に他の吸収性本体を配置し、各他の吸収性本体の先端部分を、支持部を構成するスリットを経由して、一の吸収性本体の表面側に予め引き出しておく。この際、一の吸収性本体の裏面側から各他の吸収性本体が遊離してしまわないように、一の吸収性本体と他の吸収性本体とを、例えば、ホットメルト接着等によって仮固定することが好ましい。
以上のようにして、図1Aに示すような男性用尿パッド1aを製造することができる。なお、必要に応じて、一の吸収性本体、或いは他の吸収性本体の裏面側に接着部を形成してもよい。
本発明の男性用尿パッドは、失禁対策用の男性用の尿パッドとして利用することが可能である。特に、日常生活を営む男性が軽度の失禁対策として、携帯用の男性用尿パッドとして好適に用いることができる。
1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g:男性用尿パッド、14:吸収性本体、14a:一の吸収性本体、14b,14c,14d,14e:他の吸収性本体、18:トップシート、20:バックシート、20a:バックシートが配置された面(吸収性本体のバックシートが配置された面)、22:吸収体、32:支持部、32a:スリット、32b:被挿通部材、34:支持部仮止め部、36:吸収性本体仮止め部、38:凹部。

Claims (6)

  1. 吸収体と、前記吸収体の一方の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の他方の表面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートと、を有する二以上の吸収性本体を備え、
    前記二以上の吸収性本体は、一の吸収性本体の前記バックシートが配置された面側に、他の吸収性本体が重なるように配置されてなるとともに、
    前記一の吸収性本体は、その外周部分の少なくとも一部に、前記他の吸収性本体を支持し、且つ前記他の吸収性本体を前記一の吸収性本体と平行にスライドさせて、前記一の吸収性本体の外周縁より外方に前記他の吸収性本体の一部を引き出し可能に構成された支持部を有する男性用尿パッド。
  2. 前記支持部は、前記一の吸収性本体の外周部分に形成されたスリットであり、
    前記他の吸収性本体の一部が、前記スリットを貫通して引き出し可能に構成されている請求項1に記載の男性用尿パッド。
  3. 前記支持部は、前記一の吸収性本体の前記バックシートが配置された面側に配設された、前記他の吸収性本体が挿通される被挿通部材であり、
    前記他の吸収性本体の一部が、前記被挿通部材を挿通して引き出し可能に構成されている請求項1に記載の男性用尿パッド。
  4. 前記支持部は、前記被挿通部材であり、
    前記被挿通部材と前記一の吸収性本体の前記バックシートが配置された面とが仮止めされており、前記他の吸収性本体の引き出し量に応じて、前記仮止めが解除されるように構成されている請求項3に記載の男性用尿パッド。
  5. 前記支持部は、前記一の吸収性本体の外周部分に形成されたミシン目状の破断線によって構成されたものであり、
    前記他の吸収性本体の一部が、前記破断線を破断した隙間を貫通して引き出し可能に構成されている請求項1に記載の男性用尿パッド。
  6. 前記一の吸収性本体と、前記他の吸収性本体とが仮止めによって固定されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の男性用尿パッド。
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