JP4173656B2 - 伸縮性吸液物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば使い捨ておむつ、尿受けパッド、尿取りパッド、生理用品等の液体を吸収し保持するための構造を有する吸液物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、使い捨ておむつ等の吸液物品101における一般的な基本構造を模式的に示す図である。(a)は一部切り欠き斜視図、(b)は(a)のF−F’断面図である。(a)に示す通り、通常、液透過性トップシート104と、液不透過性バックシート103の間に吸収性コア102を配置した構造を有する。さらに、吸収性コア102の近傍には、おむつ等の各応用物品の必要に応じて長手方向又はこれと直交する幅方向に伸びる弾性体105が複数条配置される。(b)の断面図に示す通り、弾性体105は、吸収性コア102の存在しない領域において液透過性トップシート104と液不透過性バックシート103の間に配置される。弾性体105を伸長した状態で取り付けることにより、弾性体105の配置された領域(図9(b)の伸縮部分)にギャザーが形成され、そして使用者の装着時には弾性体105が適宜伸長することによりおむつ等が使用者の肌にフィットすることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示す通り、従来の吸液物品101の吸収性コア102は比較的剛性であるため、近傍に配置された弾性体105の伸縮状態に関わらず定形を保持する。また、例えば、液不透過性バックシート103及び液透過性トップシート104自体が十分な伸縮性を有する素材であったとしても、吸収性コア102の存在する部分については、これらのシート103、104は伸縮性を発揮しえない。このように、吸収性コア102の配置された領域は、変形や伸縮の困難な束縛部分である。このため、ときには弾性体105の伸縮性によるフィット機能を阻害したり、吸収体部分の排液口への密着度を低下させたりして、尿漏れ等が発生する。
【0004】
また、吸収性コア102のサイズは一定であるため、使用者の体格に自在に対応する適応性に欠ける。そのために、例えば標準サイズの吸収性コア102を用いた場合、極端に体型の大きい人や小さい人には吸収面積に不足や吸収性コアを含む吸収体のだぶつきにより、尿漏れ等が発生する。
【0005】
上記の問題点に鑑み、本発明の目的は、装着時のフィット機能を確保する伸縮性と、使用者の体格に自在に対応する適応性とを備えた吸収体を有する伸縮性吸液物品を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明による伸縮性吸液物品の一態様は、少なくとも一方に伸縮可能な伸縮シートと、前記伸縮シート上にて伸縮方向に配置された、分割された3個以上の吸収体とを有し、前記3個以上の吸収体の各々は、前記伸縮シートの非伸長状態において隣接する吸収体とのみ重なり合う重複部を形成するように配置されておりかつ伸縮方向に交差する方向に延在する周縁を接着部として前記伸縮シートに部分的に接着されており、前記伸縮シート上にて伸縮方向両端に位置する吸収体以外の吸収体における前記接着部は、該伸縮シート上の両端以外に位置し、かつ、前記伸縮シートを伸長させると前記重複部の長さが小さくなることを特徴とする
【0007】
(削除)
【0008】
(2)上記(1)の構成において好適には、前記伸縮方向における前記3個以上の吸収体の各々の前記接着部の長さの和が、前記伸縮シートの長さの50%以下である。
【0009】
(3)さらに好適には、前記接着部の形状が、前記伸縮方向の長さと該伸縮方向に交差する方向の長さの比が1.0以下となる形状である。
【0010】
(4)さらに好適には、前記伸縮シートを伸長状態とし前記吸収体同士の前記重複部がゼロとなるときの該伸縮シートの長さが、該伸縮シートの非伸長状態における長さの3倍以下である。
【0011】
(削除)
【0012】
)さらに好適には、前記吸収体は少なくとも親水性繊維からなる吸収性コアと該コアを覆う透液性シートから形成され、前記3個以上の吸収体のうち一部の吸収体における該親水性繊維の坪量が他の吸収体における該親水性繊維の坪量と異なる。
【0013】
)さらに好適には、前記伸縮方向において前記伸縮シートの中央部に配置された前記吸収体の前記坪量が、該中央部以外に配置された前記吸収体の前記坪量より高いようにする。
【0014】
)さらに好適には、前記吸収体が芯材を具備する。
【0015】
)本発明による伸縮性吸液物品の別の態様は、上記(1)の構成に加えさらに、前記3個以上の吸収体を全体的に覆う液透過性の第2の伸縮シートをさらに有し、該液透過性の第2の伸縮シートと前記伸縮シートとを互いに前記伸縮方向の両端縁の少なくとも一方にて貼り合わせた構成である。
【0016】
【作用】
上記の通り構成した本発明による伸縮性吸液物品は、少なくとも一方に伸縮可能な伸縮シートと、前記伸縮シート上にて伸縮方向に配置された、分割された3個以上の吸収体とを有し、前記3個以上の吸収体の各々は、前記伸縮シートの非伸長状態において隣接する吸収体とのみ重なり合う重複部を形成するように配置されておりかつ伸縮方向に交差する方向に延在する周縁を接着部として前記伸縮シートに部分的に接着されており、前記伸縮シート上にて伸縮方向両端に位置する吸収体以外の吸収体における前記接着部は、該伸縮シート上の両端以外に位置し、かつ、前記伸縮シートを伸長させると前記重複部の長さが小さくなる。
【0017】
これにより伸縮シートは、吸収体に大きく束縛されることなく全体として伸縮することが可能となる。そして、伸縮シートの伸長に伴い各吸収体が伸縮方向にスライドして重複部が小さくなり、3個以上の吸収体全体の実質的な吸収領域が拡大される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、実施例及び図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施例を示す斜視図である。伸縮性吸液物品1は、所定の伸縮方向に伸長収縮可能な弾性を有する伸縮シート3と、該伸縮方向に沿ってそのシート3上に配置された3個以上の吸収体2とを有しており、3個以上の吸収体2の各々は、伸縮シート3に対して部分的に接着することにより取り付けられている。伸縮シート3は、シート自体に伸縮性がある素材から作製されたものか、又は、伸縮性のないシートに弾性体を適宜配置し取り付けて伸縮性を付与した複合素材から作製されたものである。
【0019】
ここで、図3(a)を参照すると、本図は1個の吸収体2の一構成例の断面図であるが、基本的には液透過性表面シート4と、裏面シート5と、吸収性コア6とを配置した構成となっている。裏面シート5を液透過性のものとするか否かは、必要に応じて選択される。液透過性表面シート4と裏面シート5とは、その間に吸収性コア6を挟持し、その周縁がヒートシール、超音波シール、ホットメルト接着剤等により相互に接着されている。吸収性コア6は、親水性繊維と高吸収性ポリマーとを透水性のティッシュで包んだ構成を具備する。
【0020】
図1に示す通り、3個以上の吸収体2と伸縮シート3とは、各吸収体2の一部分である接着部7において相互に貼り合わされている。3個以上の吸収体2は、前述の従来例においては1枚であった吸収体を、本発明では3個以上に分割したものである。接着部7は、伸縮シート3の伸縮方向に対して交差する方向に延在する略線状部分である。貼り合わせ手段は、ヒートシール、超音波シール、ホットメルト接着剤等である。図示の状態は、伸縮シート3に引っ張り力が作用していない状態すなわち伸長していない状態(非伸長状態)であり、この状態において3個以上の吸収体2は、隣接する吸収体2とのみ重なり合う部分が形成されるように貼り合わされている。
【0021】
尚、図1では、伸縮シート3、吸収体2の表面を覆うシート4及び5の厚みを無視して描いている。以下、説明に支障のない限り、図面においてシートの厚みを無視して描く場合がある。
【0022】
図2は、図1に示した伸縮性吸液物品1の機能を説明するための図であり、図2(a)は、伸縮シート3の非伸長状態におけ図1のA−A’断面図であり、図2(b)は、伸縮シート3の伸長状態における同断面図である。図2(a)に示す通り、各吸収体2は、伸縮シート3の伸縮方向に交差する方向に延在する周縁を接着部7として伸縮シート3に対して接着されている。従って、吸収体2の面積の大部分は伸縮シート3に対して固定されていない。また、各吸収体2は、隣接する吸収体2とのみ重なり合う部分(以下、「重複部」と称する)12を形成している。図2(b)のように伸縮シート3を伸長させると、吸収体2同士の重複部12の長さaは小さくなり、3個以上の吸収体2の全体の実質的な吸収面積は拡大する。このように本発明の伸縮性吸液物品1では、伸縮シート3と吸収体2とが固定された束縛部分(すなわち接着部7)の面積が極めて小さく構成されていることから、伸縮シート3の伸縮性がほとんど損なわれない。この結果、伸縮性吸液物品1が全体的に伸長収縮することが可能となる。
【0023】
好適例では、伸縮シート3の伸縮方向に配置された3個以上の吸収体2に関して、全ての吸収体2の接着部7の長さbの和が、伸縮シート3の長さcの50%以下とする。伸縮シート3の十分な伸縮性を確保するためである。また、1つの接着部7の形状については、伸縮シート3の伸縮性を損なわないために伸縮方向の長さが短いことが好ましい。従って、接着部(後述する第2の接着部9,11も含む)の形状は、伸縮方向の長さと伸縮方向に交差する方向の長さの比が1.0以下となるようにする。
【0024】
また、吸収体2同士の重なり合いの程度については、実施例として、伸縮シート3を伸長させて各吸収体の重複部12の長さaをゼロとしたときの伸縮シートの伸長倍率が3倍以下となる程度とする。別の実施例としては、伸縮シート3の伸縮方向に関して、伸縮シートを最大に伸長させたときの吸収体2の重複部12の長さaの和が、全ての吸収体の長さの和の30%以下とする。重複部12があまり大きいと、重複部12における吸収体2の厚みが2倍になることによるごわつきが生じて装着感が悪くなることを避けるためである。
【0025】
図2(c)は、別の実施例を示す図である。本発明の伸縮性吸液物品1では、吸収体が 個以上に分割されているため、各吸収体にそれぞれ異なる機能と付与することも可能である。図2(c)では、伸縮シート3の伸縮方向に配置された3個以上の吸収体2に関して、中央の2つの吸収体2aに係るコアの親水性繊維の坪量が600〜1000g/m2の範囲であって、密度が0.1〜0.2g/cm3の範囲にあり、その隣の2つの吸収体2bに係るコアの親水性繊維の坪量が400〜800g/m2の範囲であって、密度が0.05〜0.15g/cm3の範囲であり、そして外側の2つの吸収体2cに係るコアの親水性繊維の坪量は200〜600g/m2の範囲であって、密度が0.01〜0.08g/cm3の範囲にあるものを用いる。これらの吸収体は、厚さを同一とすることによりフィット感を維持できると同時に、坪量を変化させることにより例えば尿受けパッドに応答した場合には排尿口付近の吸収能力を他の場所に比べて強化することができる。
【0026】
図2(c)の更なる変形例として、吸収体の吸収性コアを構成する親水性繊維及び高吸収性ポリマー、密度、坪量並びに厚みは、必ずしも全ての吸収体において同一である必要はない。適用される応用製品の必要に応じて中央領域、周辺領域、中間領域等に最適な設計を行う。
【0027】
図3は、吸収体2のいくつかの実施例を示した断面図である。図3(a)は、上述した通り、液透過性表面シート4と、裏面シート5と、吸収性コア6とを配置した基本構造である。液透過性表面シート4と裏面シート5とを直接接合した周縁の一辺には、伸縮シートに取り付けるための接着部7が設けられている。吸収性コア6は、親水性繊維と高吸収性ポリマーとを透水性のティッシュで包んだ構成を具備する。吸収性コア6の密度は、好適範囲0.01〜0.2g/cm3、最適範囲0.04〜0.1g/cm3である。この密度範囲は、安定生産可能な低坪量の限界を最小とし、吸収領域にスポット的に高吸収な領域を設けるための高坪量の限界を最大とする。また、吸収コア6の剛性は、好適範囲100〜1000mN・cm、最適範囲200〜600mN・cmである。この剛性値は、JIS・P8125テーバーステフネステストに準拠した測定方法によって得られたものである。かかる剛性範囲は、吸収体2が伸縮シート3に対してスライドするときに吸収体2が撚れたり曲がったりしない限界を最小とし、使用者がごわつきを感じない限界を最大とする。
【0028】
図3(b)は、吸収体2に対して芯材8を設けた実施例を示す断面図である。吸収体2に必要な剛性が不足する場合に、芯材8を挿入することで剛性を付与することができる。吸収体2の適度の剛性は、伸縮シートの伸縮に伴って吸収体が円滑にスライドするために必要である。芯材8による吸収体2の剛性の調整が可能となるので、吸収性コア6自体についてはその剛性を考慮することなく、厚み、坪量、密度等を広く選択することが可能となる。芯材の特性は、吸収性を阻害しないことすなわち透過性が好ましい。例えば、オレフィン系の樹脂で成形したフィルム・ネット、高坪量の不織布等が用いられる。吸収性コア6の断面における芯材の配置位置は任意であるが、望ましくは図3(b)の如く断面の下半分の領域すなわち裏面シート5に近い領域とする。
【0029】
図3(c)は、芯材8が吸収体2の外側に配置された実施例を示す。この実施例では、芯材8上に吸収体2が貼り合わされて一体化されかつ芯材8の周縁に接着部7が設けられており、この接着部7により吸収体2が伸縮シートへ取り付けられる。
【0030】
図3(d)は、吸収体2の平面内における芯材8の配置例を示す。芯材8は、吸収体2の全面にわたって配置されていてもよい。一般的には、芯材8が少なくとも伸縮シートの伸縮方向については全長にわたって配置されていることが望ましい。伸縮方向に交差する方向についても全長にわたって配置されていることが好ましいが、これは任意である。左図は、芯材8が分割されて配置された例である。中央図及び右図は、芯材8が斜めに配置された例である。
【0031】
図4は、伸縮性吸液物品1の伸縮方向における3個以上の吸収体2の配置パターンの実施例を示す図である。図4(a)は、隣り合う2つの吸収体の重複部12において、右側の吸収体の上に左側の吸収体を重ねた配置パターンである。この逆に、左側の吸収体の上に右側の吸収体を重ねた配置パターンもある。図4(b)では、伸縮シート3の中央13を区切りとして配置パターンが変化している。すなわち、中央13から一方の側における吸収体の重複部12においては、左側の吸収体の上に右側の吸収体を重ねているが、他方の側における重複部12においては、右側の吸収体の上に左側の吸収体を重ねている。図4(c)もまた、伸縮シート3の中央13に配置パターンの区切りがある。連続する3つの吸収体の真中の吸収体の上に左右の吸収体をそれぞれ重ねている。
【0032】
図4に示した以外の3個以上の吸収体の配置パターンは当然可能である。図4(b)及び(c)のように配置パターンの区切りは、必ずしも伸縮シートの中央に位置しなくともよく、配置パターンの区切りの数も1つとは限らない。配置パターンは、伸縮性吸液物品1がいかなる応用製品に適用されるかにより最適に設定される。
【0033】
図5(a)及び(b)は、伸縮性吸液物品1における3個以上の吸収体2の平面配置の実施例を示す図である。各吸収体2の面積が同一でなくともよい。また、各吸収体2は、伸縮シート3の伸縮方向の長さが同一でなくともよく、伸縮方向に交差する方向の長さが同一でなくともよい。
【0034】
図6(a)、(b)及び(c)は、各吸収体2の平面形状(すなわち吸収性コア6の平面形状)の例を示す図である。直方体、台形、半円形等、応用製品に応じて適宜設定される。
【0035】
図7は、本発明の伸縮性吸液物品1の別の実施例を示す一部切り欠き斜視図である。この例では、図1の実施例の構成に加え、3個以上の吸収体2を全体的に覆う液透過性伸縮シート10を設けている。そして、液透過性伸縮シート10と各吸収体2の端部とを接着部11にて貼り合わせている。尚、接着部11は、図7における接着部9のように、吸収体2の端部の一部のみと部分的に貼り合わせてもよい。また、液透過性伸縮シート10と伸縮シート3とは、互いに伸縮方向の両端縁において貼り合わされている。尚、液透過性伸縮シート10と伸縮シート3とは、伸縮性がほぼ同じであることが好適であり、これにより伸縮性吸液物品1全体の円滑な伸縮が確保される。図7の実施例においては、各吸収体2が第1の接着部7にて伸縮シート3と貼り合わされかつ第2の接着部11にて液透過性伸縮シート10と貼り合わされることにより、伸縮シート3及び液透過性伸縮シート10の伸縮変形に対する追随性が向上し、伸縮時における吸収体2のスライドがさらに円滑となる。
【0036】
図8(a)は、図7におけるD−D’断面を示す図であり、図8(b)は、図7におけるE−E’断面を示す図である。
【0037】
【発明の効果】
本発明による伸縮性吸液物品は、分割した3個以上の吸収体を、伸縮シートが伸長した状態で当該シート上に配置させた上で当該シートと貼り合わせた構造を有する。吸収体の貼り合わせは、伸縮方向に対して交差する方向に延在する略線状の接着部にて各吸収体をシートに対して部分的に接着することにより行われる。斯かる構造により、隣り合う各吸収体同士が重複部を形成する。そして、伸縮シートの伸長に伴い各吸収体が伸縮方向にスライドして重複部が小さくなり、3個以上の吸収体全体の実質的な吸収領域が拡大される。
【0038】
これにより、使用者の体格に応じた吸収領域が実現され、吸収面積の不足や吸収体のだぶつきが解消される。また、伸縮性吸液物品の伸縮性を有する部分が剛性のある吸収体により束縛されることなく全体的に収縮可能であるため、フィット機能を十分に発揮することができ、使用者の体に密着させることができる。この結果、液漏れを改善する効果がある。
【0039】
本発明による伸縮性吸液物品は、新規基本構造を提示したものであり、例えば体液吸収のために補助的に使用するパッド等、テープ止めタイプ若しくはパンツタイプの使い捨ておむつ、生理用品等の多様な応用製品へ適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示した伸縮性吸液物品1の機能を説明するための図であり、(a)は、伸縮シートの非伸長状態におけるが図1のA−A’断面図であり、(b)は、伸縮シートの伸長状態における同断面図である。(c)は、各吸収体の坪量に変化を持たせた実施例を示す同断面図である。
【図3】吸収体のいくつかの実施例を示した断面図である。(a)は基本構造を、(b)は芯材を付加した実施例を、(c)は芯材を付加した別の実施例を示す断面図である。
【図4】 (a)及び(b)は、伸縮性吸液物品の伸縮方向における複数の吸収体の配置パターンの実施例を示す図である。
【図5】 (a)及び(b)は、伸縮性吸液物品1における複数の吸収体の平面配置の実施例を示す図である。
【図6】 (a)、(b)及び(c)は、各吸収体2の具備する吸収性コア6の平面形状の例を示す図である。
【図7】本発明の伸縮性吸液物品1の別の実施例を示す一部切り欠き斜視図である。
【図8】 (a)は、図7におけるD−D’断面を示す図であり、(b)は、図7におけるE−E’断面を示す図である。
【図9】使い捨ておむつ等、従来の吸液物品における一般的な基本構造を模式的に示す図であり、(a)は一部切り欠き斜視図、(b)は(a)のF−F’断面図である。
【符号の説明】
1 伸縮性吸液物品
2 吸収体
4 液透過性表面シート
5 裏面シート
6 吸液性コア
7 (第1の)接着部
8 芯材
9 (第2の)接着部
10 液透過性伸縮シート
11 (第2の)接着部
12 重複部
13 伸縮シート中央
101 従来の吸液物品
102 吸収性コア
103 液不透過性バックシート
104 液透過性トップシート

Claims (8)

  1. 少なくとも一方に伸縮可能な伸縮シート(3)と、前記伸縮シート上にて伸縮方向に配置された、分割された3個以上の吸収体(2)とを有し、
    前記3個以上の吸収体(2)の各々は、前記伸縮シートの非伸長状態において隣接する吸収体とのみ重なり合う重複部 (12) を形成するように配置されており、かつ伸縮方向に交差する方向に延在する周縁を接着部 (7) として前記伸縮シートに部分的に接着されており、
    前記伸縮シート上にて伸縮方向両端に位置する吸収体以外の吸収体における前記接着部は、該伸縮シート上の両端以外に位置し、かつ、
    前記伸縮シート (3) を伸長させると前記重複部 (12) の長さが小さくなることを特徴とする伸縮性吸液物品。
  2. 前記伸縮方向における前記3個以上の吸収体の各々の前記接着部の長さの和が、前記伸縮シートの長さの50%以下であることを特徴とする請求項1に記載の伸縮性吸液物品。
  3. 前記接着部の形状が、前記伸縮方向の長さと該伸縮方向に交差する方向の長さの比が1.0以下となる形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の伸縮性吸液物品。
  4. 前記伸縮シートを伸長状態とし前記吸収体同士の前記重複部がゼロとなるときの該伸縮シートの長さが、該伸縮シートの非伸長状態における長さの3倍以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の伸縮性吸液物品。
  5. 前記吸収体は少なくとも親水性繊維からなる吸収性コアと該コアを覆う透液性シートから形成され、前記3個以上の吸収体のうち一部の吸収体における該親水性繊維の坪量が他の吸収体における該親水性繊維の坪量と異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の伸縮性吸液物品。
  6. 前記伸縮方向において前記伸縮シートの中央部に配置された前記吸収体の前記坪量が、該中央部以外に配置された前記吸収体の前記坪量より高いことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の伸縮性吸液物品。
  7. 前記吸収体が芯材を具備することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の伸縮性吸液物品。
  8. 前記3個以上の吸収体を全体的に覆う液透過性の第2の伸縮シートをさらに有し、該液透過性の第2の伸縮シートと前記伸縮シートとを互いに前記伸縮方向の両端縁の少なくとも一方にて貼り合わせたことを特徴とする請求項1に記載の伸縮性吸液物品。
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