JP2013158453A - 吸収性物品包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性物品がコンパクトに折り畳まれ、吸収性物品の使用の際には、吸収性物品の縦方向や横方向を容易に認識できるように吸収性物品が包装された男性用失禁パッド包装体を提供する。
【解決手段】縦方向yと横方向xを有する吸収性物品1が被覆シート12で包まれた吸収性物品包装体11であって、吸収性物品包装体11は、被覆シート12を吸収性物品1の外面側に重ねた状態で、被覆シート12と吸収性物品1とを縦方向yに延びる第1折り目Fで折り返し、さらに横方向xに延びる第2折り目Sで折り返され、被覆シート12が、吸収性物品1を包んだ状態で縦方向yに分離可能に形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、軽失禁パッドや生理用ナプキンや男性用失禁パッド等の吸収性物品が被覆シートに包まれた吸収性物品包装体に関するものである。
従来、吸収性物品が被覆シートに包まれた吸収性物品包装体が知られている。吸収性物品包装体では一般に、コンパクトに形成するために、吸収性物品が折り畳まれて被覆シートに包まれている。例えば、特許文献1〜3には、吸収性物品が一方向に折り畳まれて被覆シートに包まれた吸収性物品包装体が開示されている。
特開平8−322882号公報 国際公開第2005/055901号 特開2010−172650号公報
吸収性物品はパンツ(下着)の肌面側に取り付けて用いたり、股間に当てて用いられるが、吸収性物品は着用者の股間の前後方向や左右方向に正しく合わせて装着することが望まれる。また、吸収性物品包装体では、吸収性物品をコンパクトに折り畳むことが求められている。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸収性物品がコンパクトに折り畳まれ、吸収性物品を使用する際には、吸収性物品の縦方向や横方向を容易に認識できる吸収性物品包装体を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の吸収性物品包装体とは、縦方向と横方向を有する吸収性物品が被覆シートで包まれた吸収性物品包装体であって、吸収性物品包装体は、被覆シートを吸収性物品の外面側に重ねた状態で、被覆シートと吸収性物品とが縦方向に延びる第1折り目で折り返され、さらに横方向に延びる第2折り目で折り返され、被覆シートが、吸収性物品を包んだ状態で縦方向に分離可能に形成されているところに特徴を有する。
本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品が縦方向と横方向にそれぞれ折り返されて4つ折りされているため、吸収性物品が被覆シートで包まれた吸収性物品包装体がコンパクトになる。また、被覆シートを縦方向に分離することにより、被覆シートから吸収性物品を簡単に取り出すことができる。さらに、吸収性物品が縦方向に延びる第1折り目と横方向に延びる第2折り目で折り返されるため、吸収性物品を被覆シートから取り出してパンツに取り付けたり、股間に装着する際に、吸収性物品の第1折り目と第2折り目の跡を目印にして、吸収性物品を所望の位置に好適に取り付けたり装着することができる。特に、第1折り目と第2折り目の跡は視覚のみならず手で触ることによっても認識できるため、視力の弱い人でも第1折り目と第2折り目を容易に認識でき、吸収性物品の取り付けや装着が容易になる。
吸収性物品包装体は、被覆シートに切断可能線が形成されることにより、被覆シートが縦方向に分離可能に形成されていることが好ましい。被覆シートに切断可能線を設けることにより、被覆シートを縦方向に容易に分離することができる。
被覆シートは、吸収性物品を包んだ状態で、第1折り目により形成される第1端縁と、第2折り目により形成される第2端縁と、第1端縁と横方向に対して反対側にある第3端縁と、第2端縁と縦方向に対して反対側にある第4端縁を有し、切断可能線が、第1端縁から第2または第3端縁にかけて延びていることが好ましい。切断可能線がこのように形成されていれば、被覆シートを開封して吸収性物品を容易に取り出すことができる。
被覆シートは、第1折り目の一方側であって第2折り目の一方側を第1部分とし、第1折り目の一方側であって第2折り目の他方側を第2部分とし、第1折り目の他方側であって第2折り目の一方側を第3部分とし、第1折り目の他方側であって第2折り目の他方側を第4部分としたとき、切断可能線が、被覆シートの第1部分から第3部分に延びて形成されるとともに、被覆シートの第2部分から第4部分に延びて形成されていることが好ましい。切断可能線がこのように形成されていれば、被覆シートを切断可能線で分離しやすくなるとともに、男性用失禁パッドを被覆シートから取り出すことが容易となる。
吸収性物品がアウター部材を有する男性用失禁パッドである場合、アウター部材は、縦方向の端縁近傍が第1折り目の両側で接合されていることが好ましい。このようにアウター部材が形成されていれば、吸収性物品を第1折り目と第2折り目で展開した際、アウター部材の肌面側の表面がカップ状に形成されて、男性器へのフィット性が高まる。またこの場合、アウター部材は、縦方向の端縁に第1折り目を跨いで切欠きが形成されていることが好ましい。第1折り目を跨いで切欠きが形成されていれば、アウター部材の肌面側と外面側の両方の表面をカップ状に形成しやすくなる。従って、吸収性物品の男性器へのフィット性が高まるとともに、吸収性物品をパンツに取り付けても嵩張りにくくなる。
吸収性物品が、アウター部材と、アウター部材の肌面側に設けられた吸収体を有する男性用失禁パッドである場合、男性用失禁パッドは、吸収体が内側になるように第1折り目で折り返され、アウター部材および/または吸収体は、縦方向の端縁近傍が第1折り目の両側で接合されていることが好ましい。このようにアウター部材および/または吸収体が形成されていれば、吸収性物品を第1折り目と第2折り目で展開した際、アウター部材および/または吸収体の肌面側の表面がカップ状に形成されて、吸収性物品の男性器へのフィット性が高まる。またこの場合、アウター部材および/または吸収体は、縦方向の端縁に第1折り目を跨いで切欠きが形成されていることが好ましい。このようにアウター部材および/または吸収体に切欠きが形成されていれば、第1折り目を利用してアウター部材および/または吸収体の肌面側と外面側の両方の表面をカップ状に形成しやすくなり、吸収性物品の男性器へのフィット性が高まる。
本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品が縦方向と横方向にそれぞれ折り返されて4つ折りされているため、吸収性物品が被覆シートで包まれた吸収性物品包装体がコンパクトになる。また、被覆シートを縦方向に分離することにより、被覆シートから吸収性物品を簡単に取り出すことができる。さらに、吸収性物品が縦方向に延びる第1折り目と横方向に延びる第2折り目で折り返されるため、吸収性物品を被覆シートから取り出してパンツに取り付けたり、股間に装着する際に、吸収性物品の第1折り目と第2折り目の跡を目印にして、吸収性物品を所望の位置に好適に取り付けたり装着することができる。
第1実施態様の吸収性物品包装体に用いられる吸収性物品を肌面側から見た平面図を表す。 図1に示した吸収性物品を外面側から見た平面図を表す。 図1に示した吸収性物品のA−A断面図を表す。 第1実施態様の吸収性物品包装体の形成方法を表す。 第2実施態様の吸収性物品包装体に用いられる吸収性物品を肌面側から見た平面図を表す。 図5に示した吸収性物品を外面側から見た平面図を表す。 図5に示した吸収性物品のB−B断面図を表す。 第2実施態様の吸収性物品包装体の形成方法を表す。 第3実施態様の吸収性物品包装体に用いられる吸収性物品を肌面側から見た平面図を表す。 第3実施態様の吸収性物品包装体の形成方法を表す。 第4実施態様の吸収性物品包装体に用いられる吸収性物品を外面側から見た平面図を表す。 図11に示した吸収性物品を肌面側から見た平面図を表す。 図11に示した吸収性物品のC−C断面図を表す。 図11に示した吸収性物品をカップ状に形成して外面側から見た斜視図を表す。 第4実施態様の吸収性物品包装体の形成方法を表す。
本発明の吸収性物品包装体は吸収性物品が被覆シートで包まれたものであり、詳細には、被覆シートを吸収性物品の外面側に重ねた状態で、被覆シートと吸収性物品とを縦方向に延びる第1折り目で折り返し、さらに横方向に延びる第2折り目で折り返すことにより、吸収性物品が被覆シートで包まれて吸収性物品包装体が形成されるものである。つまり、本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品が4つ折りされて、被覆シートに包まれるものである。
本発明で用いられる吸収性物品についてまず説明する。本発明で用いられる吸収性物品は、着用者の股間に当てて用いるものであり、尿等の体液を受けることができるものであれば特に限定されない。なお、本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品が縦方向と横方向に折り返されて4つ折りされることから、4つ折りされた状態で携帯に便利な大きさとなる吸収性物品として、パンツの肌面側に取り付けて用いられるような吸収性物品であることが好ましく、具体的には、軽失禁パッド、生理用ナプキン、男性用失禁パッド等に好適に適用される。
本発明において、縦方向と横方向のうち一方は、吸収性物品を着用の際に着用者の股間の前後方向に延びる方向に相当し、他方は、着用者の左右方向に延びる方向に相当する。吸収性物品は、縦方向の長さが横方向の長さより長くてもよく、短くてもよく、同じ長さでもよい。本発明において、肌面側とは、吸収性物品を着用する際に着用者の肌に向く側を意味し、外面側とは、着用者とは反対に向く側を意味する。
吸収性物品の形状は特に限定されない。吸収性物品が、例えば軽失禁パッドや生理用ナプキンである場合、吸収性物品の形状としては、略長方形、長円形、砂時計型、ひょうたん型等が示される。吸収性物品が男性用失禁パッドである場合、使用時にカップ形状に形成されることが好ましい。なお男性用失禁パッドの使用前、すなわち吸収性物品包装体では、男性用失禁パッドは平面状に折り畳まれている。
吸収性物品は、例えば、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に吸収性コアが配されて形成される。なお、トップシートは肌面側に位置するシートであり、バックシートは外面側に位置するシートである。
トップシートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、孔が形成されたプラスチックフィルムを用いてもよい。
バックシートとしては、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
トップシートやバックシートとして不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ等により製造されるものが好ましい。また、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法により製造された不織布を用いてもよい。
吸収性コアは、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収性コアとしては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布シート等のシート部材で覆ったものを用いることができる。吸収性コアに含まれる吸収性材料としては、例えば、セルロース繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維)等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸収性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。吸収性材料は、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
また吸収性コアとして、不織布間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しないシート状吸収体を用いてもよい。シート状吸収体は不織布間に吸水性樹脂を有するため、高い吸収容量を実現できる。また、シート状吸収体は不織布間にパルプ繊維を有しないため、嵩張らず薄型に形成することができるとともに、柔軟に形成することができる。シート状吸収体に用いられる不織布は液透過性であり、トップシートに使用可能な不織布を用いればよい。シート状吸収体に用いられる不織布としては、比較的薄くて柔軟性の高い不織布が好ましく、例えば、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、またはSMS不織布を用いることが好ましい。
吸収性物品が男性用失禁パッドである場合、男性用失禁パッドは、上記に説明したようにトップシートとバックシートとの間に吸収性コアが配されて構成されていてもよく、また、少なくとも液不透過層を有するアウター部材から構成されていてもよい。アウター部材は、液不透過層のみを有していてもよく、肌面側に親水性層を有し外面側に液不透過層を有する積層体であってもよい。アウター部材が親水性層を有していれば、親水性層によって着用者から排泄された尿が吸収されるようになる。また、男性用失禁パッドは、アウター部材の肌面側に尿を吸収するための吸収体が設けられることも好ましい。
アウター部材の親水性層としては、トップシートに使用可能な材料を用いることができる。アウター部材の親水性層はまた、ケミカルボンド不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布、スパンレース不織布等の液保持性の高い不織布から構成されていてもよい。アウター部材の液不透過層としては、バックシートに使用可能な材料を用いればよい。
吸収体は、上記説明した吸収性コアに使用可能な材料を用いて形成してもよく、(i)吸収性材料をシート部材で覆ったもの、(ii)シート状の吸収性材料を所望形状に形成したもの、等を用いることができる。前記(i)の場合、吸収体の少なくとも肌面側に設けられるシート部材は液透過性であることが好ましい。吸収体の外面側に設けられるシート部材は、液透過性であってもよく、液不透過性であってもよい。吸収体に用いられる吸収性材料としては、吸収性コアに使用可能な吸収性材料を用いてもよく、発泡ポリマー;ケミカルボンド不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布、スパンレース不織布等の液保持性の高い不織布等を用いてもよい。
吸収性物品の外面側には粘着部が設けられてもよい。粘着部は、例えば、バックシートの外面側やアウター部材の外面側に設けられる。なお粘着部は、吸収性物品を包む被覆シートと剥離可能に形成される。吸収性物品の外面側に粘着部が設けられれば、粘着部を利用して吸収性物品をパンツの肌面側に固定することができるようになる。粘着部は、粘着剤が塗布されたり、粘着テープが貼り付けられることにより形成されればよい。
本発明では、吸収性物品が被覆シートに包まれて、吸収性物品包装体が形成される。被覆シートは、吸収性物品を個別に(1つずつ)包装し、例えば、プラスチックフィルムや紙、布(不織布、織布、編布等)により構成される。吸収性物品に、被覆シートと剥離可能な粘着部が設けられる場合は、被覆シートの吸収性物品と面する側がプラスチックフィルムから構成されることが好ましい。具体的には、被覆シートはプラスチックフィルムから構成される、あるいは吸収性物品と面する側がプラスチックフィルムから構成される積層体であることが好ましい。
本発明の吸収性物品包装体は、被覆シートを吸収性物品の外面側に重ねた状態で、被覆シートと吸収性物品とが縦方向に延びる第1折り目で折り返され、さらに横方向に延びる第2折り目で折り返すことにより形成され、被覆シートは、吸収性物品を包んだ状態で、縦方向に分離可能に形成されている。以下、本発明の吸収性物品包装体について、図面を参照しながら説明する。なお本発明は、図面に示される実施態様に限定されるものではない。
図1〜図4には、本発明の吸収性物品包装体の第1実施態様を示した。図1〜図4には、吸収性物品として軽失禁パッドが示されている。図1は、第1実施態様の吸収性物品包装体に用いられる吸収性物品を肌面側から見た平面図を表し、図2は図1に示した吸収性物品を外面側から見た平面図を表し、図3は図1に示した吸収性物品のA−A断面図を表し、図4は第1実施態様の吸収性物品包装体の形成方法を表す。なお、本発明の図では、矢印xが横方向、矢印yが縦方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が厚み方向zを表す。
図1〜図3に示した吸収性物品1は軽失禁パッドであり、吸収性物品1はトップシート2とバックシート3とこれらの間に配された吸収性コア4とを有する。吸収性物品1は長円形を有しており、縦方向yを着用者の股間の前後方向に合わせ、横方向xを着用者の左右方向に合わせて着用する。
トップシート2の横方向xの両側には縦方向yに延在するサイドシート5が設けられ、サイドシート5により尿等の防漏壁となるフラップ6が形成されることが好ましい(図1および図3を参照)。サイドシート5は、液不透過性のプラスチックフィルムや液不透過性の不織布等により構成され、横方向xの内方に起立用弾性部材7が設けられている。吸収性物品1の使用時には、起立用弾性部材7の収縮力によりサイドシート5の内方が着用者の肌に向かって立ち上がりフラップ6が形成され、これにより尿等の横漏れが防止される。
バックシート3の外面側には、図2に示すように、粘着部8が設けられてもよい(粘着部8はクロスハッチングで表されている)。粘着部8がバックシート3の外面側に設けられることにより、吸収性物品1をパンツの肌面側に好適に取り付けることができるようになる。なお粘着部8は、吸収性物品1の縦方向yの内方部分(中央部)に設けられることが好ましく、粘着部8が縦方向yの外方部分(端部)に設けられる場合は、横方向xの外方部分に設けられることが好ましい。このように粘着部8が設けられることにより、吸収性物品包装体から吸収性物品1を取り出しやすくなる。
吸収性物品1には、図4(a)〜(c)に示すように、外面側に被覆シート12が重ねられ、この状態で被覆シート12と吸収性物品1とを縦方向yに延びる第1折り目Fで折り返し、さらに横方向xに延びる第2折り目Sで折り返すことにより、吸収性物品包装体11が形成される。すなわち、本発明の吸収性物品包装体11は、吸収性物品1が4つ折りされて、被覆シート12に包まれている。
被覆シート12は、第1折り目Fと第2折り目Sによって、便宜的に次のように区分されるものとする。すなわち、第1折り目Fの一方側であって第2折り目Sの一方側を第1部分13とし、第1折り目Fの一方側であって第2折り目Sの他方側を第2部分14とし、第1折り目Fの他方側であって第2折り目Sの一方側を第3部分15とし、第1折り目Fの他方側であって第2折り目Sの他方側を第4部分16とする。
第1折り目Fは、吸収性物品1の横方向xに対する中心線と一致することが好ましい。このように第1折り目Fが設けられていれば、折り畳んだ吸収性物品1がコンパクトになる。また、吸収性物品1を使用する際は、第1折り目Fに基づいて吸収性物品1の横方向xの中心を容易に認識することができ、吸収性物品1を適切に装着しやすくなる。
第2折り目Sは、吸収性物品1の縦方向yに対する中心線と一致することが好ましい。このように第2折り目Sが設けられていれば、折り畳んだ吸収性物品1がコンパクトになる。また、吸収性物品1を使用する際は、第2折り目Sに基づいて吸収性物品1の縦方向yの中心を容易に認識することができ、吸収性物品1を適切に装着しやすくなる。
図4(c)には、吸収性物品包装体11の平面図が示されているが、被覆シート12は、吸収性物品1を包んだ状態で、第1折り目Fにより形成される端縁を第1端縁17と規定し、第2折り目Sにより形成される端縁を第2端縁18と規定し、第1端縁17と横方向xに対して反対側にある端縁を第3端縁19と規定し、第2端縁18と縦方向yに対して反対側にある端縁を第4端縁20と規定する。すなわち、被覆シート12は、吸収性物品1を包んだ状態で、第1折り目Fにより形成される第1端縁17と、第2折り目Sにより形成される第2端縁18と、第1端縁17と横方向xに対して反対側にある第3端縁19と、第2端縁18と縦方向yに対して反対側にある第4端縁20を有する。なお、第1端縁17と第2端縁18は直線状に形成されるが、第3端縁19と第4端縁20は直線状であっても曲線状であってもよい。
吸収性物品包装体11は、第2折り目Sで折り返された被覆シート12の縦方向yの端部どうしが、接着剤、熱融着、超音波融着等の公知の接合手段により接合されることが好ましい。すなわち、第4端縁20で、第2折り目Sで折り返された被覆シート12の一方側と他方側とが接合されることが好ましい。一方、被覆シート12は、第1折り目Fで折り返されることにより重ねられた横方向xの端部どうしは、接合手段によって接合されていても接合されなくてもよい。吸収性物品包装体11では、例えば、後述するように切断可能線21が第1端縁17から第3端縁19にかけて形成される場合は、被覆シート12は第3端縁19で接合されないことが好ましく、このように被覆シート12が形成されることにより、被覆シート12を縦方向yに分離した際に吸収性物品1を被覆シート12から取り出すことが容易になる。
吸収性物品包装体11は、図4(c)に示されるように被覆シート12が吸収性物品1を包んだ状態で、被覆シート12が縦方向yに分離可能に形成されている。図4(c)では、被覆シート12に切断可能線21が形成され、これにより被覆シート12が縦方向yに分離可能に形成されている。吸収性物品包装体11は、被覆シート12を縦方向yに分離することで被覆シート12が開封され、吸収性物品1を被覆シート12から取り出すことができる。
被覆シート12を縦方向yに分離可能に形成するためには、図4(c)に示すように被覆シート12に切断可能線21を設けてもよく、2以上の被覆シート12を互いに非接着の状態で重ね合わせることにより形成してもよい。なお、吸収性物品1の使用前に、吸収性物品1が被覆シート12によって確実に包装され、吸収性物品包装体11の取扱性や携帯性を高める点から、被覆シート12に切断可能線21を形成することにより、被覆シート12が分離可能に形成されることが好ましい。
切断可能線21は、例えば、被覆シート12にミシン目を設けたり、被覆シート12(熱可塑性のプラスチックフィルム製や熱可塑性繊維から構成される布製の被覆シート12であることが好ましい)を部分的に加熱して脆弱化した部分を線状に設けたり、2以上の被覆シート12を断続線状に互いに接着することにより形成することができる。
切断可能線21は、被覆シート12が吸収性物品1を包んだ状態で、被覆シート12が縦方向yに分離可能に形成されていればよく、切断可能線21の配され方は特に限定されない。なお、被覆シート12を開封して吸収性物品1を容易に取り出すことができるようにするために、切断可能線21は、第1端縁17から第2端縁18または第3端縁19にかけて延びていることが好ましく、第1端縁17から第3端縁19にかけて延びていることがより好ましい。
切断可能線21は、被覆シート12の第1部分13から第3部分15に延びて形成されるとともに、被覆シート12の第2部分14から第4部分16に延びて形成されていることが好ましい。このように切断可能線21が形成されていれば、被覆シート12を縦方向yに引っ張る際に、切断可能線21を挟んだ一方側を一方の手でつまむとともに、他方側を他方の手でつまむことができ、被覆シート12を切断可能線21で分離しやすくなる。また、吸収性物品1を被覆シート12から取り出すことが容易となる。
第1実施態様の吸収性物品1では、バックシート3に粘着部8が設けられる場合、図4(c)に示すように、粘着部8は切断可能線21から第2端縁18の間に設けられることが好ましい。粘着部8が切断可能線21から第4端縁20の間に設けられる場合は、第1端縁17の近傍には設けられないことが好ましく、例えば、第1端縁17と吸収性物品1の横方向xの端縁の中間線よりも第1端縁17側に粘着部8が設けられず、前記中間線よりも吸収性物品1の横方向xの端縁側に粘着部8が設けられることが好ましい。このように粘着部8が設けられれば、被覆シート12を切断可能線21で分離しやすくなり、また、吸収性物品1を被覆シート12から取り出すことが容易となる。
以上のように、本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品が縦方向と横方向にそれぞれ折り返されて4つ折りされているため、吸収性物品が被覆シートで包まれた吸収性物品包装体がコンパクトになり、被覆シートを縦方向に分離することにより、被覆シートから吸収性物品を簡単に取り出すことができる。また、吸収性物品が縦方向に延びる第1折り目と横方向に延びる第2折り目で折り返されるため、吸収性物品を被覆シートから取り出してパンツに取り付けたり、股間に装着する際に、吸収性物品の第1折り目と第2折り目の跡を目印にして、吸収性物品を所望の位置に好適に取り付けたり装着することができる。特に、第1折り目と第2折り目の跡は視覚のみならず手で触ることによっても認識できるため、視力の弱い人でも第1折り目と第2折り目を容易に認識でき、吸収性物品の取り付けや装着が容易になる。
次に、本発明の吸収性物品包装体の第2実施態様を図5〜図8を参照して説明する。図5〜図8には、吸収性物品として生理用ナプキンが示されている。図5は、第2実施態様の吸収性物品包装体に用いられる吸収性物品を肌面側から見た平面図を表し、図6は図5に示した吸収性物品を外面側から見た平面図を表し、図7は図5に示した吸収性物品のB−B断面図を表し、図8は第2実施態様の吸収性物品包装体の形成方法を表す。なお下記の説明において、第1実施態様と重複する部分の説明は省略する。
図5〜図7に示した吸収性物品31は生理用ナプキンであり、吸収性物品31はトップシート32とバックシート33とこれらの間に配された吸収性コア34とを有する。吸収性物品31は、横方向xを着用者の股間の前後方向に合わせ、縦方向yを着用者の左右方向に合わせて着用する。
吸収性物品31には、サイドシート35がトップシート32の縦方向yの両側に設けられ、サイドシート35により尿等の防漏壁となるフラップ36が形成されることが好ましい。サイドシート35には、縦方向yの内方に起立用弾性部材37が設けられており、起立用弾性部材37の収縮力によりサイドシート35の内方が着用者の肌に向かって立ち上がりフラップ36が形成される。
吸収性物品31は、横方向xの中央部が端部よりも幅広に形成され、横方向xの中央部に縦方向yの外方に延在するウィング部40が形成されている。ウィング部40には吸収性コアが設けられていない。ウィング部40は、サイドシート35が縦方向yの外方に延在してバックシート33と重なることにより形成されている。
バックシート33の外面側には粘着部38が設けられることが好ましい。吸収性物品31においても、粘着部38は、吸収性物品31の縦方向yの内方部分(中央部)に設けられることが好ましく、粘着部38が縦方向yの外方部分(端部)に設ける場合は、横方向xの外方部分に設けられることが好ましい。さらに吸収性物品31では、ウィング部40の縦方向yの外方部分に粘着部39が設けられることが好ましい。図面では、粘着部38,39がクロスハッチングで表されている。
図8(a)〜(c)には、吸収性物品31に被覆シート52を重ねて、被覆シート52と吸収性物品31とを折り返すことにより吸収性物品包装体51を形成する方法を示した。第2実施態様の吸収性物品包装体51も、第1実施態様の吸収性物品包装体11と同様に形成される。なお第2実施態様の吸収性物品31は、第1実施態様の吸収性物品1とは縦方向yと横方向xが逆に規定されているが、吸収性物品31も吸収性物品1と同様に、被覆シート52を吸収性物品31の外面側に重ねた状態で、被覆シート52と吸収性物品31とを縦方向yに延びる第1折り目Fで折り返し、さらに横方向xに延びる第2折り目Sで折り返すことにより、吸収性物品包装体51が形成されている。
吸収性物品31はウィング部40を有しており、吸収性物品包装体51では、吸収性物品31のウィング部40が折り畳まれていることが好ましい。具体的には、図6に示すように、ウィング部40が、谷折りとなる折り目41(谷折り41)と山折りとなる折り目42(山折り42)とで折られることにより、縦方向yに折り畳まれていることが好ましい。谷折り41と山折り42はウィング部40(バックシート33)の外面側から見て定められるものとする。詳細には、バックシート33が内側になるように折り目41で折り返された後、折り目41よりも縦方向yの外方でバックシート33が外側になるように折り目42で折り返されることにより、ウィング部40が縦方向yに折り畳まれている。谷折り41と山折り42は、好ましくは横方向xに延びている。
ウィング部40に粘着部39が設けられる場合は、粘着部39は谷折り41と山折り42よりも縦方向yの外方に設けられることが好ましい。
第2実施態様の吸収性物品包装体51に設けられる切断可能線53も、第1実施態様の吸収性物品包装体11で説明したのと同様に設けられることが好ましい。なお、吸収性物品包装体52では、ウィング部40が縦方向yに折り畳まれ、切断可能線53が、ウィング部40の粘着部39よりも縦方向yの内方に位置するように設けられることが好ましい。このように吸収性物品包装体51が形成されていれば、被覆シート52から吸収性物品31を取り出す際、被覆シート52を縦方向yに引っ張って切断可能線53で分離することで、ウィング部40の縦方向yの端部(粘着部39)が被覆シート52とともに縦方向yに引っ張られて、折り畳まれたウィング部40が自然に展開されるようになる。従って、吸収性物品包装体51はウィング部40が折り畳まれてコンパクトになるとともに、被覆シート52から取り出された吸収性物品31はウィング部40が展開されて、使用が容易になる。
図9および図10には、本発明の吸収性物品包装体の第3実施態様を示した。図9および図10には、吸収性物品として男性用失禁パッドが示されている。図9は、第3実施態様の吸収性物品包装体に用いられる吸収性物品を肌面側から見た平面図を表し、図10は第3実施態様の吸収性物品包装体の形成方法を表す。なお下記の説明において、第1実施態様と重複する部分の説明は省略する。
図9および図10に示した吸収性物品61は男性用失禁パッドであり、男性用失禁パッド61はアウター部材62から構成されている。男性用失禁パッド61では、アウター部材62は、肌面側に親水性層を有し外面側に液不透過層を有する積層体である。男性用失禁パッド61は、縦方向yを着用者の股間の前後方向に合わせ、横方向xを着用者の左右方向に合わせて着用する。
図10(a)〜(c)には、吸収性物品61に被覆シート66を重ねて、被覆シート66と吸収性物品61とを折り返すことにより吸収性物品包装体65を形成する方法を示した。第3実施態様の吸収性物品包装体65も、第1実施態様の吸収性物品包装体11と同様に形成される。また、吸収性物品包装体65に設けられる切断可能線67も、第1実施態様の吸収性物品包装体11で説明したのと同様に設けられることが好ましい。
図10に示すように、第1折り目Fで折り返されたアウター部材62は、接合部64で、縦方向yの端縁近傍が第1折り目Fの両側で接合されることが好ましい。このようにアウター部材62が形成されていれば、吸収性物品61を吸収性物品包装体65から取り出して、吸収性物品61を第1折り目Fと第2折り目Sで展開した際、アウター部材62の肌面側の表面がカップ状に形成されて、男性器へのフィット性を高めることができる。
アウター部材62の縦方向yの端縁近傍が第1折り目Fの両側で接合される場合、アウター部材62は肌面側で互いに接合される。また、縦方向yの端縁から20mm以内の領域(好ましくは15mm以内の領域)でアウター部材62どうしが接合されることが好ましい。さらに、第1折り目Fから15mm以内の領域(好ましくは10mm以内の領域)でアウター部材62どうしが接合されることが好ましい。アウター部材62どうしの接合は、接着剤や熱融着等の接合手段により行えばよい。
アウター部材62には、第1折り目Fを跨いで切欠き63が形成されることが好ましい。第1折り目Fを跨いで切欠き63が形成されていれば、アウター部材62の肌面側と外面側の両方の表面をカップ状に形成しやすくなる。従って、アウター部材62の男性器へのフィット性が高まるとともに、吸収性物品61をパンツに取り付けても嵩張りにくくなる。切欠き63の形状としては、略V字状に形成されていることが好ましい。すなわち、切欠き63は、アウター部材62の縦方向yの端縁から内方に向かって横方向xの長さが漸減するように形成されていることが好ましい。
図11〜図15には、本発明の吸収性物品包装体の第4実施態様を示した。図11〜図15には、吸収性物品として男性用失禁パッドが示されている。図11は吸収性物品を外面側から見た平面図を表し、図12は図11に示した吸収性物品を肌面側から見た平面図を表し、図13は図11のC−C断面図を表し、図14はカップ状に形成した吸収性物品(男性用失禁パッド)を外面側から見た斜視図を表し、図15は第4実施態様の吸収性物品包装体の形成方法を表す。なお下記の説明において、第1実施態様と第3実施態様と重複する部分の説明は省略する。
図11〜図14に示した吸収性物品71は男性用失禁パッドであり、吸収性物品71は、アウター部材72の肌面側に吸収体78が設けられている。吸収性物品71は、縦方向yを着用者の股間の前後方向に合わせ、横方向xを着用者の左右方向に合わせて着用する。
アウター部材72は、山折り74と谷折り75とで折られることにより、縦方向yに折り畳まれている。アウター部材72は、山折り74と谷折り75とで折られることによりプリーツ部73が形成されている。山折り74と谷折り75はアウター部材72の外面側から見て定められるものとする。山折り74と谷折り75は、好ましくは横方向xに延びている。なお、山折り74と谷折り75の配される順番は特に限定されず、山折り74が谷折り75よりも縦方向yの内方にあってもよく、外方にあってもよい。
吸収性物品71は、使用前は、図11や図12に示すようにアウター部材72が平面状に形成される。すなわち、アウター部材72のプリーツ部73が折り畳まれた状態に形成される。使用時には、吸収性物品71は、図14に示すようにプリーツ部73を展開してアウター部材72をカップ状に形成し、カップ状に形成したアウター部材72の内側に吸収体78を収めて用いる。
アウター部材72のプリーツ部73は、横方向xの両端が固定されていることが好ましい。具体的には、アウター部材72は、横方向xの両端で、山折り74を挟んだ両側および谷折り75を挟んだ両側が接合されていることが好ましい。このようにプリーツ部73が形成されていれば、プリーツ部73の折り畳みを展開すると、図14に示されるように、アウター部材72をカップ状に形成できる。プリーツ部73の横方向xの両端は、接着剤、熱融着、超音波融着等の公知の接合手段により固定(接合)されればよい。
アウター部材72の外面側には粘着部77(粘着部77はクロスハッチングで表されている)が設けられてもよい。粘着部77は、図11に示すように、プリーツ部73(すなわち、山折り74と谷折り75)よりも縦方向yの外方に設けられることが好ましい。
吸収性物品71は、アウター部材72の肌面側に吸収体78が備えられている。吸収体78は、アウター部材72に固定部76で固定されている。
固定部76はプリーツ部73以外の場所に設けられることが好ましい。従って、吸収体78は、アウター部材72のプリーツ部73以外の部分に固定され、プリーツ部73には固定されていないことが好ましい。さらに、吸収体78は、プリーツ部73を跨いでアウター部材72に固定されていないことが好ましい。このように吸収体78がアウター部材72に固定されていれば、吸収性物品71の着用の際、プリーツ部73の折り畳みを展開しやすくなる。
固定部76は、アウター部材72の縦方向yの中心付近に設けられることが好ましい。また、アウター部材72には、固定部76の縦方向yの両側にプリーツ部73が各々設けられていることが好ましい。このように吸収性物品71が形成されていれば、アウター部材72のプリーツ部73の折り畳みを展開することにより、吸収性物品71を、吸収体78が内側に収められたカップ状に形成しやすくなる。
なお、図には示されていないが、吸収体78は、アウター部材72に固定されていなくてもよい。例えば、吸収性物品71の使用前、すなわち吸収性物品71が被覆シートで包まれた男性用失禁パッド包装体では、吸収体78はアウター部材72に固定されずに単に重ねられていてもよい。また、吸収体78がアウター部材72に対して着脱可能に形成されていてもよい。
吸収体78の形状は特に限定されない。吸収体78の形状は、例えば、円形、楕円形、多角形(角の丸まった多角形を含む)、砂時計形等が挙げられる。
吸収体78には、図12に示されるように、縦方向yの端縁に切欠き79が形成されていることが好ましい。また、横方向xの端縁に切欠き80が形成されていることも好ましい。吸収体78に切欠き79および/または切欠き80が形成されていれば、吸収体78をカップ状に形成しやすくなる。切欠き79,80の形状としては、略V字状に形成されていることが好ましい。すなわち、切欠き79は、吸収体78の縦方向yの端縁から内方に向かって横方向xの長さが漸減するように形成されていることが好ましい。切欠き80は、吸収体78の横方向xの端縁から内方に向かって縦方向yの長さが漸減するように形成されていることが好ましい。
図15(a)〜(c)には、吸収性物品71に被覆シート92を重ねて、被覆シート92と吸収性物品71とを折り返すことにより吸収性物品包装体91を形成する方法を示した。第4実施態様の吸収性物品包装体91も、第1実施態様の吸収性物品包装体11と同様に形成される。なお吸収性物品包装体91は、吸収体78が内側になるように第1折り目Fで折り返される。また、吸収性物品包装体91に設けられる切断可能線93も、第1実施態様の吸収性物品包装体11で説明したのと同様に設けられることが好ましい。
吸収性物品包装体91は、被覆シート92を縦方向yに引っ張った際にプリーツ部73を展開しやすくするために、アウター部材72に、プリーツ部73よりも縦方向yの外方に粘着部77が設けられ、粘着部77が被覆シート92と剥離可能に接合されていることが好ましい。このとき、切断可能線93は、吸収性物品71の粘着部77よりも縦方向yの内方に位置するように設けられることが好ましい。このように吸収性物品包装体91が形成されていれば、被覆シート92から吸収性物品71を取り出す際、被覆シート92を縦方向yに引っ張って切断可能線93で分離することで、吸収性物品71のプリーツ部73よりも縦方向yの外方部分(粘着部77)が被覆シート92とともに縦方向yに引っ張られて、プリーツ部73が自然に展開されるようになる。従って、被覆シート92から取り出された吸収性物品71は、さらに第1折り目Fと第2折り目Sで展開することにより、吸収性物品71を容易にカップ状に形成することができる。
プリーツ部73の展開操作を容易にするために、アウター部材72には、第2折り目Sの両側にプリーツ部73が各々設けられていることが好ましい。このようにプリーツ部73が設けられていれば、被覆シート92を吸収性物品71とともに縦方向yに引っ張った際に、吸収性物品71の第2折り目Sを挟んだ両側がともに縦方向yに延びて、被覆シート92を縦方向yに分離させながらプリーツ部73を展開することが容易になる。
図15に示されるように、吸収性物品71を第1折り目Fで折り返す際は、吸収体78が内側になるように折り返されることが好ましい。そして、第1折り目Fで折り返された吸収体78は、縦方向yの端縁近傍が第1折り目Fの両側で接合されることが好ましい。図15では、接合部81で、吸収体78の縦方向yの端縁近傍が第1折り目Fの両側で接合されている。このように吸収体78が形成されていれば、吸収性物品71を吸収性物品包装体91から取り出して、吸収性物品71を第1折り目Fと第2折り目Sで展開した際、吸収体78の肌面側の表面がカップ状に形成されて、吸収体78の男性器へのフィット性を高めることができる。
吸収体78の縦方向yの端縁近傍が第1折り目Fの両側で接合される場合、吸収体78は肌面側で互いに接合される。また、縦方向yの端縁から20mm以内の領域(好ましくは15mm以内の領域)で吸収体78どうしが接合されることが好ましい。さらに、第1折り目Fから15mm以内の領域(好ましくは10mm以内の領域)で吸収体78どうしが接合されることが好ましい。吸収体78どうしの接合は、接着剤や熱融着等の接合手段により行えばよい。
吸収体78の縦方向yの端縁に切欠き79が形成される場合は、第1折り目Fを跨いで切欠き79が形成されることが好ましい。第1折り目Fを跨いで切欠き79が形成されていれば、第1折り目Fを利用して吸収体78の肌面側と外面側の両方の表面をカップ状に形成しやすくなる。従って、吸収体78の男性器へのフィット性が高まるとともに、吸収体78がカップ状に形成されたアウター部材72の内側に好適に収まる。
なお図面には示されていないが、吸収性物品が男性用失禁パッドである場合、第3実施態様に係るアウター部材62の肌面側に、第4実施態様に係る吸収体78が設けられてもよい。この場合、アウター部材と吸収体の両方またはどちらか一方の縦方向の端縁近傍が、第1折り目の両側で接合されていればよい。また、アウター部材と吸収体の両方またはどちらか一方の縦方向の端縁に、第1折り目を跨いで切欠きが形成されていればよい。好ましくは、少なくともアウター部材の縦方向の端縁近傍が第1折り目の両側で接合され、また、少なくともアウター部材の縦方向の端縁に第1折り目を跨いで切欠きが形成される。
1,31,61,71: 吸収性物品
8,38,77: 粘着部
63,79,80: 切欠き
64,81: 接合部
11,51,65,91: 吸収性物品包装体
12,52,66,92: 被覆シート
21,53,67,93: 切断可能線
F: 第1折り目
S: 第2折り目

Claims (8)

  1. 縦方向と横方向を有する吸収性物品が被覆シートで包まれた吸収性物品包装体であって、
    前記吸収性物品包装体は、前記被覆シートを前記吸収性物品の外面側に重ねた状態で、前記被覆シートと前記吸収性物品とが縦方向に延びる第1折り目で折り返され、さらに横方向に延びる第2折り目で折り返され、
    前記被覆シートは、前記吸収性物品を包んだ状態で、縦方向に分離可能に形成されていることを特徴とする吸収性物品包装体。
  2. 前記被覆シートに切断可能線が形成されることにより、前記被覆シートが縦方向に分離可能に形成されている請求項1に記載の吸収性物品包装体。
  3. 前記被覆シートは、前記吸収性物品を包んだ状態で、前記第1折り目により形成される第1端縁と、前記第2折り目により形成される第2端縁と、前記第1端縁と前記横方向に対して反対側にある第3端縁と、前記第2端縁と前記縦方向に対して反対側にある第4端縁を有し、
    前記切断可能線は、前記第1端縁から前記第2または第3端縁にかけて延びている請求項1または2に記載の吸収性物品包装体。
  4. 前記被覆シートは、前記第1折り目の一方側であって前記第2折り目の一方側を第1部分とし、前記第1折り目の一方側であって前記第2折り目の他方側を第2部分とし、前記第1折り目の他方側であって前記第2折り目の一方側を第3部分とし、前記第1折り目の他方側であって前記第2折り目の他方側を第4部分としたとき、前記切断可能線が、前記被覆シートの前記第1部分から前記第3部分に延びて形成されるとともに、前記被覆シートの前記第2部分から前記第4部分に延びて形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品包装体。
  5. 前記吸収性物品は、アウター部材を有する男性用失禁パッドであり、
    前記アウター部材は、縦方向の端縁近傍が前記第1折り目の両側で接合されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品包装体。
  6. 前記アウター部材は、縦方向の端縁に前記第1折り目を跨いで切欠きが形成されている請求項5に記載の吸収性物品包装体。
  7. 前記吸収性物品は、アウター部材と、前記アウター部材の肌面側に設けられた吸収体を有する男性用失禁パッドであり、
    前記男性用失禁パッドは、前記吸収体が内側になるように前記第1折り目で折り返され、
    前記アウター部材および/または前記吸収体は、縦方向の端縁近傍が前記第1折り目の両側で接合されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品包装体。
  8. 前記アウター部材および/または前記吸収体は、縦方向の端縁に前記第1折り目を跨いで切欠きが形成されている請求項7に記載の吸収性物品包装体。
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