JP2011056092A - 吸収パッド - Google Patents

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Abstract

【課題】予め与えられたサイズのままでも良好に排泄液を吸収することができ、かつ、必要に応じて小さいサイズに分離して使用することもできる吸収パッドを提供する。
【解決手段】吸収パッド1は、液透過性の第1シート11及び第2シート12と、両シート11,12の間に挟まれた2つの吸収体21,22とを備える。吸収体21と吸収体22との間において、第1シート11及び第2シート12は、下面側へ引き出されている。そして、それにより形成されたひだ131が、第2シート12の他の部分の下面に、仮接合されている。吸収体21,22が互いに接近した状態となっているため、吸収パッド1は、着用者の尿を良好に吸収することができる。また、必要に応じて仮接合を解除し、吸収パッド1を小さいサイズに切断して使用することもできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、着用者の排泄液を吸収する吸収パッドに関する。
従来、おむつとともに使用されて、おむつによる尿の吸収を補助する吸収パッドが知られている。このような吸収パッドの例として、特許文献1には、バックシートと液透性のトップシートとの間に吸収体が配置された、使い捨て補助パッドが記載されている。また、特許文献2には、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に複数の吸収体を並設し、吸収体間の接合部分にミシン目を施した吸収性物品が記載されている。
特許第4132465号公報 特開2008−73187号公報
おむつによる尿の吸収を適切に補助するためには、着用者の体型や、吸収パッドを配置する部位に応じて、吸収パッドの大きさや厚みを、変更することが望ましい。しかしながら、特許文献1の吸収パッドは、予め与えられたサイズのまま使用することが想定されている。このため、特許文献1の吸収パッドを小さいサイズに分離して使用することは、困難であった。
特許文献2の吸収性物品は、ミシン目により、各区画を他の区画から切り離しできるようになっている。しかしながら、特許文献2の吸収性物品は、区画間の接合部分に吸収体が配置されていない。このため、特許文献2の吸収性物品を、予め与えられたサイズのまま使用しようとすると、区画間の接合部分において尿の吸収力が弱い、という問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、予め与えられたサイズのままでも良好に排泄液を吸収することができ、かつ、必要に応じて小さいサイズに分離して使用することもできる吸収パッドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、着用者の排泄液を吸収する吸収パッドであって、略平面状に配置された複数の吸収体と、前記複数の吸収体の一方の面を被覆する単一又は複数の液透過性の第1シートと、前記複数の吸収体の他方の面を被覆する単一又は複数の液透過性の第2シートと、を備え、前記第1シート及び前記第2シートの、隣り合う吸収体の間に位置する部分が、前記吸収体より前記第2シート側の空間へ引き出されており、前記空間へ引き出された部分において、少なくとも、前記第1シート同士が仮接合されていることを特徴とする。
本願の第2発明は、第1発明の吸収パッドであって、前記第1シート及び前記第2シートの前記空間へ引き出された部分が、前記第2シートの他の部分に、仮接合されていることを特徴とする。
本願の第3発明は、第1発明又は第2発明の吸収パッドであって、前記仮接合は、超音波接合、熱融着接合、エンボス、繊維螺合結合、及び仮接合用の接着剤による接着のいずれかであることを特徴とする。
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれかの吸収パッドであって、前記第1シート及び前記第2シートは、それぞれ、前記隣り合う吸収体の間に位置する部分を介して連続していることを特徴とする。
本願の第5発明は、第4発明の吸収パッドであって、前記第1シート及び前記第2シートに、前記隣り合う吸収体の境界に沿ってのびる弱化線が形成されていることを特徴とする。
本願の第6発明は、第5発明の吸収パッドであって、前記第1シート及び前記第2シートの繊維の配向は、前記弱化線に沿う方向であることを特徴とする。
本願の第7発明は、第1発明から第6発明までのいずれかの吸収パッドであって、前記第1シートと前記第2シートとが、少なくとも、前記隣り合う吸収体の間に位置する部分において、互いに接合されていることを特徴とする。
本願の第8発明は、第1発明から第7発明までのいずれかの吸収パッドであって、前記複数の吸収体は、一列に配列されていることを特徴とする。
本願の第9発明は、第1発明から第8発明までのいずれかの吸収パッドであって、前記複数の吸収体は、三角形状の吸収体を含むことを特徴とする。
本願の第1発明〜第9発明によれば、隣り合う吸収体が互いに接近した状態となるため、排泄液を良好に吸収することができる。また、必要に応じて仮接合を解除し、吸収パッドを小さいサイズに分離して使用することもできる。
特に、本願の第2発明によれば、第1シート及び第2シートの突出を抑制することができる。
特に、本願の第3発明によれば、分離可能な強度の仮接合を、容易に行うことができる。
特に、本願の第4発明によれば、第1シート及び第2シートが、それぞれ単一のシートであるため、より簡易な工程で吸収パッドを製造することができる。
特に、本願の第5発明によれば、弱化線を破断することにより、第1シート及び第2シートを容易に切断できる。
特に、本願の第6発明によれば、第1シート及び第2シートを、弱化線に沿う方向に、より容易に切断できる。
特に、本願の第7発明によれば、第1シートと第2シートとが開いたり、第1シートと第2シートとの間から吸収体が漏れ出したりすることを、防止できる。
特に、本願の第8発明によれば、任意の箇所で仮接合を解除して吸収パッドを分離し、所望の長さの吸収パッドを得ることができる。また、吸収パッドを分離する方向が一方向のみとなるため、分離作業が容易となる。
特に、本願の第9発明によれば、吸収パッドを、鋭角を含む形状に分離できる。このため、分離後の吸収パッドを、狭い隙間にフィットさせることができる。例えば、分離後の吸収パッドを、着用者の大腿部とおむつとの隙間を埋めるために、使用することができる。
吸収パッドの斜視図である。 吸収パッドを第2シート側から見た平面図である。 吸収パッドを図2中のIII−III位置から見た断面図である。 間隙部の拡大断面図である。 仮接合を解除するときの様子を示した図である。 間隙部を切断するときの様子を示した図である。 折り畳まれた吸収パッドの斜視図である。 間隙部にミシン目が形成された吸収パッドの平面図である。 第1シートのみを仮接合させた吸収パッドの断面図である。 3つの吸収体を有する吸収パッドの斜視図である。 部分的に折り畳まれた吸収パッドの斜視図である。 三角形状の吸収体を有する吸収パッドの斜視図である。 切断後の三角形状の吸収パッドの使用例を示した図である。 間隙部において第1シート及び第2シートが予め分離された吸収パッドの断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.一実施形態に係る吸収パッド>
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収パッド1の斜視図である。図2は、吸収パッド1を第2シート12側から見た平面図である。また、図3は、吸収パッド1を図2中のIII−III位置から見た断面図である。
この吸収パッド1は、おむつの内側に敷いたり、おむつと着用者の肌との隙間に挿し込んだりして、おむつによる尿の吸収を補助するためのものである。おむつの着用者は、おむつとともに吸収パッド1を使用することにより、おむつからの尿の漏れ(隙間漏れや伝い漏れなど)を防止することができる。
図1〜図3に示したように、吸収パッド1は、液透過性の第1シート11及び第2シート12と、両シート11,12の間に挟まれた2つの吸収体21,22と、を備えている。おむつの着用者から排泄された尿が、第1シート11又は第2シート12に接触すると、当該尿は、これらのシート11,12を透過して、吸収体21,22に吸収保持される。
第1シート11及び第2シート12は、例えば、親水性繊維(セルロース、レーヨン、コットン等)を用いた不織布により構成される。また、第1シート11及び第2シート12は、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)の表面を界面活性剤により処理して液透過性とした不織布により構成されていてもよい。
吸収体21,22は、それぞれ扁平な矩形状に形成されている。吸収体21,22は、各々の一端辺が隣り合い、全体として略同一平面上に位置するように、配置されている。吸収体21,22の一方の面(以下、「上面」という。)は、第1シート11に被覆されている。また、吸収体21,22の他方の面(以下、「下面」という。)は、第2シート12に被覆されている。
吸収体21,22は、例えば、顆粒状の高分子吸収体を平面状に分布させたものにより構成される。吸収体21,22は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維などの親水性繊維の集合層に、顆粒状の高分子吸収体を混合した塊を、ティッシュペーパーなどの紙シート又は液透過性の不織布で被覆したものであってもよい。また、吸収体21,22は、一対の液透過性のシートの間に接着剤を介して高分子吸収体を固定した、シート状の吸収体であってもよい。
なお、吸収体21,22を、パルプ非存在の高分子吸収体により構成すれば、吸収体21,22を薄型化できる点で、好ましい。
図3に示したように、吸収体21,22は、第1シート11及び第2シート12の間に、接着剤31により固定されている。また、隣り合う吸収体21,22の間(以下、「間隙部13」という。)において、第1シート11及び第2シート12は、接着剤31を介して互いに接合されている。また、吸収パッド1の周縁部14においても、第1シート11及び第2シート12は、接着剤31を介して互いに接合されている。
第1シート11及び第2シート12と吸収体21,22との間には、間隙部13や周縁部14よりも低い密度で、接着剤31が塗布されている。これにより、第1シート11又は第2シート12から吸収体21,22への尿の透過が、接着剤31により阻まれることが、抑制されている。
図1〜図3に示したように、第1シート11及び第2シート12は、間隙部13において、吸収体21,22の下面側の空間へ引き出されている。これにより、吸収体21と吸収体22とが接近し、これらの間に、第1シート11及び第2シート12のひだ131が形成されている。そして、第1シート11及び第2シート12のひだ131は、第2シート12の他の部分の下面に、仮接合されている。
図4は、間隙部13の拡大断面図である。なお、図3及び図4では、仮接合がされている部分(以下、「仮接合部40」という。)が、太い実線により概念的に示されている。図4のように、仮接合部40は、ひだ131自体の内部に形成された第1仮接合部41と、ひだ131と他の部位との間に形成された第2仮接合部42と、を含んでいる。第1仮接合部41においては、ひだ131の内側面を構成する第1シート11同士が、仮接合されている。第2仮接合部42においては、ひだ131の表面を構成する第2シート12と、吸収体22の下方に位置する第2シート12とが、仮接合されている。
仮接合は、手で引っ張ることにより、容易に分離できる程度の接合強度であることが好ましい。例えば、超音波接合、熱融着接合、エンボス、繊維螺合結合(穿孔により、シートを構成する繊維同士を絡ませる結合)、又は仮接合用の接着剤による接着を利用すれば、上記強度の仮接合を、容易に実現することができる。
このような仮接合により、隣り合う吸収体21,22は、互いに接近した状態に維持されている。これにより、吸収体21と吸収体22との間の吸収力の弱い部分が、縮小されている。すなわち、後述する吸収パッド1の切断を行う前には、吸収体21と吸収体22とが、ほぼ連続的に配置されている。このため、本実施形態の吸収パッド1は、着用者の尿を良好に吸収することができる。
特に、本実施形態では、第2仮接合部42において、ひだ131と第2シート12の他の部分とが、仮接合されている。これにより、ひだ131が倒伏した状態とされている。このため、吸収パッド1の下面側において、ひだ131の突出が抑制され、おむつの内部に、吸収パッド1が良好に収まるようになっている。
使用者は、必要に応じて、吸収パッド1を切断し、小さいサイズの吸収パッドを得ることができる。吸収パッド1を切断するときには、まず、図5のように、吸収パッド1の両端部を外側に引っ張り、仮接合を解除する。吸収パッド1の両端部を外側に引っ張ると、第1仮接合部41及び第2仮接合部42の双方において、仮接合が解除される。その結果、ひだ131が展張され、吸収体21と吸収体22とが離間する。
その後、使用者は、図6のように、第1シート11及び第2シート12を、間隙部13に沿って、例えばハサミで切断する。これにより、切断前の吸収パッド1より小さいサイズの2つの吸収パッドが得られる。
切断されていない吸収パッド1は、例えば、おむつの内側の比較的広い領域に敷いて、使用することができる。一方、切断後の吸収パッドは、例えば、着用者とおむつとの間の小さい隙間を埋めるために、使用することができる。
このように、使用者は、吸収パッド1を、予め与えられたサイズのままで使用することができるとともに、小さいサイズに切断して使用することもできる。すなわち、使用者は、吸収パッドのサイズを、状況に応じて選択することができる。これにより、着用者の体型や、吸収パッドを配置する部位に応じて、適当なサイズの吸収パッドを、無駄なく使用することができる。
また、上述の通り、第1シート11及び第2シート12は、間隙部13及び周縁部14において、互いに接合されている。このため、切断後の吸収パッドも、その周縁部において第1シート11と第2シート12とが接合された状態となっている。したがって、切断後の吸収パッドの周縁部において、第1シート11と第2シート12とが開いたり、切断後の吸収パッドの周縁部から吸収体21,22が漏れ出したりすることが、防止される。
また、使用者は、仮接合部40のうち、第2仮接合部42のみを切断し、図7のように、吸収パッド1を折り畳んで使用することもできる。このようにすれば、2つの吸収体21,22が積層配置されるため、単位面積当たりの尿の吸収能力が向上する。使用者は、例えば、尿の漏れ量が多い箇所に、吸収パッド1を折り畳んで配置することができる。
<2.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、ハサミ等を使用して吸収パッド1を切断していたが、例えば、図8の吸収パッド1Aのように、第1シート11及び第2シート12に、予めミシン目15が形成されていてもよい。図8の例では、ミシン目15は、隣り合う吸収体21,22の境界に沿って、第1シート11及び第2シート12の一方の端部から他方の端部まで、延びている。このようにすれば、ミシン目15を破断することにより、第1シート11及び第2シート12を容易に切断できる。
使用者は、図5と同じように、吸収パッド1Aを外側に引っ張って仮接合を解除した後、そのまま吸収パッド1Aをさらに外側に引っ張ることにより、第1シート11及び第2シート12を切断できる。したがって、吸収パッド1の切断作業時に、ハサミ等の器具を使用する必要はない。
また、第1シート11及び第2シート12に、図8のミシン目15に代えて、他の弱化線が設けられていてもよい。弱化線は、第1シート11及び第2シート12を部分的に弱化させて、第1シート11及び第2シート12の切断を容易にするものであればよい。例えば、第1シート11及び第2シート12に、ミシン目に代えて、超音波融着、熱融着、エンボス加工等による弱化線が形成されていてもよい。
また、弱化線を設ける場合には、第1シート11及び第2シート12の繊維の配向を、弱化線に沿う方向としておくことが望ましい。このようにすれば、使用者は、第1シート11及び第2シート12を、弱化線に沿う方向に、より容易に切断できる。
また、上記の実施形態では、仮接合部40は、ひだ131の全幅に亘って形成されていたが、仮接合部40は、ひだ131の幅方向の一部分のみに設けられていてもよい。ただし、吸収体21,22を安定して接近状態に維持するためには、仮接合部40が、ひだ131の全幅に亘って形成されていることが望ましい。
また、上記の実施形態では、仮接合部40は、第1仮接合部41と第2仮接合部42とを有していたが、仮接合部40は、必ずしもこのような接合形態でなくてもよい。例えば、図9の吸収パッド1Bのように、ひだ131の内側において、第1シート11のみを仮接合させてもよい。このような形態であっても、仮接合部40により、隣り合う吸収体21,22は、互いに接近した状態に維持される。
また、上記の実施形態では、第1シート11と第2シート12との間に、2つの吸収体21,22が配置されていたが、第1シート11と第2シート12との間に、3つ以上の吸収体が配置されていてもよい。例えば、図10の吸収パッド1Cのように、第1シート11と第2シート12との間に、3つの吸収体21〜23が配置されていてもよい。
図10の例では、吸収体21と吸収体22との間において、第1シート11及び第2シート12が下面側へ引き出され、それにより形成されたひだ131が、第2シート12の他の部分の下面に、仮接合されている。また、吸収体22と吸収体23との間において、第1シート11及び第2シート12が下面側へ引き出され、それにより形成されたひだ132が、第2シート12の他の部分の下面に、仮接合されている。
図10のように、複数の吸収体を一列に配列すれば、任意の間隙部において第1シート及び第2シートを切断することにより、所望の長さの吸収パッドを得ることができる。また、第1シート及び第2シートの切断方向は一方向のみとなり、かつ、切断すべき長さも一辺分のみとなるため、吸収パッドの切断作業が容易となる。
また、3つ以上の吸収体を配置した場合、吸収パッドを部分的に折り畳んで使用することが可能となる。図11は、図10の吸収パッド1Cを、吸収体22と吸収体23との間を境として折り畳んだ状態を示した斜視図である。図11の例では、吸収パッド1Bに含まれる3つの吸収体21〜23のうち、2つの吸収体22,23が積層された状態となっている。このようにすれば、例えば、尿の漏れ量が多い箇所に、積層された2つの吸収体22,23を配置し、尿の漏れ量が少ない箇所に残りの1つの吸収体21を配置する、といった使用の仕方が可能となる。
また、上記の実施形態では、平面視において矩形状の吸収体21,22が使用されていたが、各吸収体の形状は、矩形以外の形状であってもよい。例えば、図12の吸収パッド1Dのように、第1シート11と第2シート12との間に、平面視において三角形状の2つの吸収体21,22が配置されていてもよい。
図12の例では、2つの吸収体21,22は、平面視において略直角二等辺三角形状となっており、その斜辺同士が対向するように、配置されている。そして、吸収体21と吸収体22との間において、第1シート11及び第2シート12が下面側へ引き出され、それにより形成されたひだ131が、第2シート12の他の部分の下面に、仮接合されている。
図12のように、三角形状の吸収体を含むようにすれば、吸収パッドを、鋭角を含む形状に切断できる。このため、切断後の吸収パッドを、狭い隙間にフィットさせることができる。例えば、図13に示したように、切断後の吸収パッドを、着用者の大腿部とおむつとの隙間を埋めるために、使用することができる。
また、上記の実施形態や変形例では、吸収パッドに含まれる複数の吸収体の形状や大きさが同じであったが、1つの吸収パッドに、形状や大きさの異なる2種類の吸収体が含まれていてもよい。例えば、1つの吸収パッドに、平面視において矩形状の吸収体と、平面視において三角形状の吸収体とが、混在していてもよい。
また、上記の実施形態や変形例では、第1シート及び第2シートが、それぞれ、間隙部を介して連続していた。すなわち、第1シート及び第2シートが、それぞれ単一のシートであった。第1シート及び第2シートをそれぞれ単一のシートとすれば、吸収パッドを簡易な工程で製造できるメリットがある。しかしながら、第1シート及び第2シートは、必ずしも単一のシートでなくてもよい。
例えば、図14の吸収パッド1Eのように、第1シート11及び第2シート12が、間隙部13において予め分離されていてもよい。図14の例では、第1シート11は、別体の2枚の第1シート111,112で構成されている。また、第2シート12は、別体の2枚の第2シート121,122で構成されている。第1シート111と第2シート121との間には、吸収体21が配置され、第1シート112と第2シート122との間には、吸収体22が配置されている。そして、吸収体21と吸収体22との間において、第1シート111,112及び第2シート121,122が下面側へ引き出され、引き出された部分が、第2シート12の他の部分の下面に、仮接合されている。このようにすれば、仮接合部40の接合を解除するだけで、吸収パッド1Eを2つの吸収パッドに分離することができる。したがって、1つの吸収パッド1Dから2つの吸収パッドを容易に得ることができる。
また、上記の実施形態や変形例の吸収パッドは、おむつとともに使用されて補助的に尿を吸収するものであったが、本発明の吸収パッドは、おむつとは別に使用されるものであってもよい。また、本発明の吸収パッドは、尿以外の排泄液を吸収するものであってもよい。
また、本発明の吸収パッドは、成人を対象としたものであってもよく、幼児を対象としたものであってもよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E 吸収パッド
11 第1シート
12 第2シート
13 間隙部
14 周縁部
15 ミシン目
21,22,23 吸収体
31 接着剤
40 仮接合部
41 第1仮接合部
42 第2仮接合部

Claims (9)

  1. 着用者の排泄液を吸収する吸収パッドであって、
    略平面状に配置された複数の吸収体と、
    前記複数の吸収体の一方の面を被覆する単一又は複数の液透過性の第1シートと、
    前記複数の吸収体の他方の面を被覆する単一又は複数の液透過性の第2シートと、
    を備え、
    前記第1シート及び前記第2シートの、隣り合う吸収体の間に位置する部分が、前記吸収体より前記第2シート側の空間へ引き出されており、
    前記空間へ引き出された部分において、少なくとも、前記第1シート同士が仮接合されていることを特徴とする吸収パッド。
  2. 請求項1に記載の吸収パッドであって、
    前記第1シート及び前記第2シートの前記空間へ引き出された部分が、前記第2シートの他の部分に、仮接合されていることを特徴とする吸収パッド。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の吸収パッドであって、
    前記仮接合は、超音波接合、熱融着接合、エンボス、繊維螺合結合、及び仮接合用の接着剤による接着のいずれかであることを特徴とする吸収パッド。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の吸収パッドであって、
    前記第1シート及び前記第2シートは、それぞれ、前記隣り合う吸収体の間に位置する部分を介して連続していることを特徴とする吸収パッド。
  5. 請求項4に記載の吸収パッドであって、
    前記第1シート及び前記第2シートに、前記隣り合う吸収体の境界に沿ってのびる弱化線が形成されていることを特徴とする吸収パッド。
  6. 請求項5に記載の吸収パッドであって、
    前記第1シート及び前記第2シートの繊維の配向は、前記弱化線に沿う方向であることを特徴とする吸収パッド。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の吸収パッドであって、
    前記第1シートと前記第2シートとが、少なくとも、前記隣り合う吸収体の間に位置する部分において、互いに接合されていることを特徴とする吸収パッド。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の吸収パッドであって、
    前記複数の吸収体は、一列に配列されていることを特徴とする吸収パッド。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれかに記載の吸収パッドであって、
    前記複数の吸収体は、三角形状の吸収体を含むことを特徴とする吸収パッド。
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