JP6541633B2 - 吸収性物品及び吸収性物品の収納品 - Google Patents

吸収性物品及び吸収性物品の収納品 Download PDF

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Description

本発明は、展開可能に折り畳まれた吸収性物品、及び吸収性物品が折り畳み状態を維持して収納された吸収性物品の収納品に関する。
使い捨ておむつや尿取りパッド等の吸収性物品は、一般に、展開可能に折り畳まれた複数個の吸収性物品が積層された状態で容器(例えば、プラスチックフィルム等の包装用資材によって構成された袋状容器等)に収納されて流通している。
そして、このような吸収性物品の中には、外装物品(例えば、使い捨ておむつ等)や着用者の着衣(下着等)の内面に着脱自在に固定して使用するための止着部を有するものが知られている。例えば、特許文献1には、着用者側とは反対側の面上(すなわち、吸収性物品の外表面上)に止着部としての面ファスナを備えた略シート状の複数の吸収性物品が、折り畳まれた状態で所定の積層方向に積層され且つ前記積層方向に圧縮された状態で、特定の包装体(容器)に収納されてなる、吸収性物品の収納品が開示されている。
特開2013−151297号公報
しかしながら、この特許文献1のように、包装体に収納される吸収性物品が、折り畳まれた状態において外表面に露出する止着部を備えていると、吸収性物品を包装体から1つずつ取り出す際に、取り出そうとする吸収性物品とその吸収性物品に隣接する他の吸収性物品とが、止着部同士或いは止着部と止着部以外の裏面シートの表面との付着によって、連なりながら取り出されたり、折り畳まれた状態が展開したりしてしまい、その都度、吸収性物品の使用者(例えば、着用者や介護者等)が吸収性物品を包装体内に入れ直したり、折り畳み直したりするなどの手間が掛かる場合があった。
そこで、本発明は、折り畳まれた状態の吸収性物品を容器から1つずつ取り出す際に、取り出そうとする吸収性物品とその吸収性物品に隣接する他の吸収性物品とが連なり難く且つ折り畳まれた状態が維持され易い吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の一態様(態様1)は、肌対向面を形成する表面シートと、非肌対向面を形成する、不織布からなる裏面シートと、これらのシートの間に位置する吸収体と、を備える、展開可能に折り畳まれた吸収性物品であって、
前記吸収性物品は、展開状態の平面視にて、長手方向、幅方向及び厚さ方向を有するとともに、前記長手方向における一方側端縁部及び他方側端縁部を有し、
さらに、前記吸収性物品は、展開状態の平面視にて、
前記幅方向に延びる長手方向中心軸線及び前記一方側端縁部の間に位置し且つ前記幅方向に延びる幅方向第1仮想直線と、前記長手方向中心軸線及び前記他方側端縁部の間に位置し且つ前記幅方向に延びる幅方向第2仮想直線と、の間に延在する長手方向中央領域と;
前記一方側端縁部及び前記幅方向第1仮想直線の間に延在する長手方向第1領域と;
前記他方側端縁部及び前記幅方向第2仮想直線の間に延在する長手方向第2領域と;
を有しており、
前記吸収性物品は、前記幅方向第1仮想直線で前記表面シート側に折られた後、
前記長手方向第1領域と前記長手方向第2領域とが前記厚さ方向において少なくとも部分的に重複し且つ対向するように、前記幅方向第2仮想直線で折られることにより、展開可能に折り畳まれた状態を形成しているとともに、
前記長手方向第1領域内において前記長手方向第2領域と前記厚さ方向に重複する位置の前記非肌対向面に係合部材を備えている、前記吸収性物品である。
なお、本明細書において「係合部材」は、外装物品(例えば、使い捨ておむつ等)や着用者の着衣(下着等)などの不織布や織布、編布等の繊維構造物に対して着脱自在に係合し得る部材を意味し、粘着剤などの粘着により付着する部材は含まない。
本態様1の吸収性物品は、止着部となる係合部材を、長手方向第1領域内において長手方向第2領域と厚さ方向に重複する位置の前記非肌対向面に備えているため、係合部材が、折り畳まれた状態の吸収性物品の外表面に露出せず、包装用の容器内において隣接する他の吸収性物品と付着し難い上、かかる係合部材が長手方向第2領域における肌対向面又は非肌対向面と係合して吸収性物品の折り畳まれた状態が維持され易くなっている。
したがって、本態様1の吸収性物品は、折り畳まれた状態の吸収性物品を包装用の容器から1つずつ取り出す際に、取り出そうとする吸収性物品とその吸収性物品に隣接する他の吸収性物品とが連なり難く且つ折り畳まれた状態が維持され易くなっており、かかる容器からの取り出し易さ等の取り扱い性に優れている。
また、本発明の別の態様(態様2)では、上記態様1の吸収性物品において、前記係合部材は、前記長手方向第1領域内において前記一方側端縁部寄りの位置に配置されている。
なお、本明細書において「長手方向第1領域内において前記一方側端縁部寄りの位置」とは、「長手方向第1領域を長手方向に2等分したときに、前記一方側端縁部に対して近位側となる領域内の位置」を意味する。
本態様2の吸収性物品は、係合部材が前記長手方向第1領域内において前記一方側端縁部寄りの位置に配置されているため、吸収性物品が折り畳まれたときに、係合部材が前記他方側端縁部から離れた箇所に位置し、仮に、前記他方側端縁部の近傍部分が捲れたとしても、前記係合部材が折り畳まれた状態の吸収性物品の外表面に露出し難くなっている。
したがって、本態様2の吸収性物品は、上述の作用効果(すなわち、容器内において隣接する他の吸収性物品と付着し難い上、折り畳まれた状態の吸収性物品を包装用の容器内から1つずつ取り出す際に、吸収性物品の折り畳まれた状態が維持され易いという作用効果)を、より確実に発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様3)では、上記態様1又は2の吸収性物品において、前記長手方向第2領域の長手方向長さが、前記長手方向中央領域の長手方向長さよりも短い。
本態様3の吸収性物品は、前記長手方向第2領域の長手方向長さが前記長手方向中央領域の長手方向長さよりも短いため、吸収性物品が折り畳まれたときに、前記他方側端縁部が、当該折り畳まれた状態の吸収性物品から外方側へはみ出さず、前記他方側端縁部の近傍部分が捲れ難くなっている。
したがって、本態様3の吸収性物品は、係合部材が折り畳まれた状態の吸収性物品の外表面に更に露出し難く、上述の作用効果(すなわち、容器内において隣接する他の吸収性物品と付着し難い上、折り畳まれた状態の吸収性物品を包装用の容器内から1つずつ取り出す際に、吸収性物品の折り畳まれた状態が維持され易いという作用効果)を、更に確実に発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様4)では、上記態様1〜3のいずれかの吸収性物品において、前記係合部材は、折り畳まれた状態の前記吸収性物品において前記長手方向第2領域内の前記非肌対向面と係合している。
本態様4の吸収性物品は、折り畳まれた状態において、係合部材が前記長手方向第2領域内の前記非肌対向面と係合しているため、吸収性物品の肌対向面を形成する表面シートが、折り畳まれた状態の吸収性物品の外表面に露出し難くなり、当該表面シートの衛生状態を良好に維持することができる上、係合部材が表面シートの肌対向面と係合しないことで、吸収性物品を展開したときに、係合が外れることによる表面シートの肌対向面における毛羽立ちを防ぐことができる。その結果、本態様4の吸収性物品は、上述の作用効果(すなわち、容器内において隣接する他の吸収性物品と付着し難い上、折り畳まれた状態の吸収性物品を包装用の容器内から1つずつ取り出す際に、吸収性物品の折り畳まれた状態が維持され易いという作用効果)に加えて、良好な肌触りや着用感を着用者に提供することができる。
本発明の更に別の態様(態様5)では、上記態様1〜3のいずれかの吸収性物品において、前記表面シートが前記肌対向面を形成する不織布からなり、前記係合部材は、折り畳まれた状態の前記吸収性物品において前記長手方向第2領域内の前記肌対向面と係合している。
本態様5の吸収性物品は、折り畳まれた状態において、係合部材が前記長手方向第2領域内の前記肌対向面(より具体的には、不織布からなる表面シートの肌対向面)と係合しているため、長手方向第2領域内の非肌対向面よりも強固に係合し易い表面シートが、係合部材と係合し、吸収性物品の折り畳まれた状態をより確実に維持することができる。
したがって、本態様5の吸収性物品は、吸収性物品の折り畳まれた状態をより確実に維持することができ、上述の作用効果(すなわち、容器内において隣接する他の吸収性物品と付着し難い上、折り畳まれた状態の吸収性物品を上述の容器内から1つずつ取り出す際に吸収性物品の折り畳まれた状態が維持され易いという作用効果)を、より安定的に発揮することができる。
本発明の更に別の態様(態様6)は、複数個の、上記態様1〜5のいずれかの吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、前記容器は、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の少なくとも前記幅方向第2仮想直線で折られた部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備えている、前記収納品である。
本態様6の収納品においては、前記容器が、折り畳まれた状態の吸収性物品の少なくとも前記幅方向第2仮想直線で折られた部分が露出する位置に、吸収性物品の取り出し口を備えているため、吸収性物品の使用者(例えば、着用者や介護者等)が折り畳まれた状態の吸収性物品を取り出す際に、当該折り畳まれた状態の吸収性物品の前記幅方向第2仮想直線で折られた部分を把持し易く、当該吸収性物品を、折り畳まれた状態を維持したまま、隣接する他の吸収性物品と連ならずに取り出し易くなっている。
本発明の更に別の態様(態様7)は、複数個の、上記態様1〜5のいずれかの吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備え、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口よりも前記上下方向において下方側に位置するように、前記容器内に収納されている、前記収納品である。
本態様7の収納品においては、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口よりも前記上下方向において下方側に位置するように、前記容器内に収納されているため、吸収性物品の使用者が折り畳まれた状態の吸収性物品を取り出す際に、吸収性物品の長手方向における他方側端縁部が前記容器の取り出し口の端縁部に引っ掛かり難く、当該吸収性物品を、折り畳まれた状態を維持したまま取り出し易くなっている。
本発明の更に別の態様(態様8)は、複数個の、上記態様1〜5のいずれかの吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備え、前記吸収性物品は、前記長手方向第2領域内の前記吸収体が前記取り出し口よりも前記上下方向において下方側に位置するように、前記容器内に収納されている、前記収納品である。
本態様8の収納品においては、前記吸収性物品は、前記長手方向第2領域内の前記吸収体が前記取り出し口よりも前記上下方向において下方側に位置するように、前記容器内に収納されているため、吸収性物品の使用者が折り畳まれた状態の吸収性物品を取り出す際に、上述の他方側端縁部を含む吸収性物品の長手方向第2領域の部分が前記容器の取り出し口の端縁部に引っ掛かり難く、当該吸収性物品を、折り畳まれた状態を維持したまま取り出し易くなっている。
本発明の更に別の態様(態様9)は、複数個の、上記態様1〜5のいずれかの吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備え、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口に対して相対的に遠位側に位置するように、前記容器内に収納されている、前記収納品である。
本態様9の収納品においては、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口に対して相対的に遠位側に位置するように、前記容器内に収納されているため、吸収性物品の使用者が折り畳まれた状態の吸収性物品を取り出す際に、吸収性物品の長手方向における他方側端縁部が前記容器の取り出し口の端縁部に引っ掛かり難く、当該吸収性物品を、折り畳まれた状態を維持したまま取り出し易くなっている。
本発明の更に別の態様(態様10)は、複数個の、上記態様1〜5のいずれかの吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備え、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口に対して相対的に近位側に位置するように、前記容器内に収納されている、前記収納品である。
本態様10の収納品においては、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口に対して相対的に近位側に位置するように、前記容器内に収納されているため、吸収性物品の使用者が折り畳まれた状態の吸収性物品を取り出す際に、当該折り畳まれた状態の吸収性物品の前記幅方向第2仮想直線で折られた部分と共に前記他方側端縁部を把持し易く、当該吸収性物品を、折り畳まれた状態を維持したまま取り出し易くなっている。
本発明によれば、折り畳まれた状態の吸収性物品を容器から1つずつ取り出す際に、取り出そうとする吸収性物品とその吸収性物品に隣接する他の吸収性物品とが連なり難く且つ折り畳まれた状態が維持され易い吸収性物品を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る尿取りパッド1を、展開状態で表面シート側から厚さ方向に見た平面図である。 図2は、尿取りパッド1における図1のII−II線に沿った断面の端面図である。 図3は、展開状態の尿取りパッド1が長手方向Lに延びる長手方向第1仮想直線L及び長手方向第2仮想直線Lで表面シート側に折られた状態を示す斜視図である。 図4は、図3の状態の尿取りパッド1が更に幅方向Wに延びる幅方向第1仮想直線Lで表面シート側に折られた状態を示す斜視図である。 図5は、図4の状態の尿取りパッド1が更に幅方向Wに延びる幅方向第2仮想直線Lで表面シート側に折られた状態(すなわち、尿取りパッド1が折り畳まれた状態)を示す斜視図である。 図6は、幅方向Wの折り方が異なる本発明の別の実施形態に係る尿取りパッド1’が、展開状態から長手方向Lに延びる長手方向第1仮想直線L’及び長手方向第2仮想直線L’で表面シート側に折られた状態を示す斜視図である。 図7は、図6の状態の尿取りパッド1’が更に幅方向Wに延びる幅方向第1仮想直線Lで表面シート側に折られた状態を示す斜視図である。 図8は、複数個の尿取りパッド1が折り畳まれた状態を維持して容器11内に収納された収納品10を示す斜視図である。
以下、本発明の吸収性物品の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書においては、特に断りのない限り、「展開状態で水平面上に置いた対象物(例えば、吸収性物品、吸収体等)を、垂直方向の上方側(対象物が吸収性物品の場合は表面シート側)から対象物の厚さ方向に見ること」を、単に「平面視」という。
本明細書において用いられる各種方向等については、特に断りのない限り、以下のとおりである。
本明細書において、「長手方向」は、「平面視における縦長の対象物(例えば、吸収性物品等)の長さの長い方向」を指し、「幅方向」は、「平面視における縦長の対象物の長さの短い方向(短手方向)」を指し、「厚さ方向」は、「展開状態で水平面上に置いた対象物に対して垂直方向」を指し、これらの長手方向、幅方向及び厚さ方向は、それぞれ互いに直交する関係にある。
さらに、本明細書では、「縦長の対象物の長手方向において、該対象物の長手方向の中央に位置し且つ幅方向に延びる長手方向中心軸線Cに対して相対的に近位側」を「長手方向の内方側」といい、「前記縦長の対象物の長手方向において、前記長手方向中心軸線Cに対して相対的に遠位側」を「長手方向の外方側」という。同様に、「縦長の対象物の幅方向において、該対象物の幅方向の中央に位置し且つ長手方向に延びる幅方向中心軸線Cに対して相対的に近位側」を「幅方向の内方側」といい、「前記縦長の対象物の幅方向において、前記幅方向中心軸線Cに対して相対的に遠位側」を「幅方向の外方側」という。
また、本明細書では、特に断りのない限り、吸収性物品の厚さ方向において、「吸収性物品の着用時に、着用者の肌面に対して相対的に近位側」を「肌対向面側」といい、「吸収性物品の着用時に、着用者の肌面に対して相対的に遠位側」を「非肌対向面側」という。ここで、「着用時」とは、着用者が吸収性物品を着用した時点(すなわち、使用可能な状態を形成した時点)から、その状態を維持している間(着用している間)を意味する。
なお、本明細書においては、吸収性物品を構成する各種部材(例えば、表面シート、吸収体、裏面シート、サイドシート等)の「肌対向面側の表面」及び「非肌対向面側の表面」を、それぞれ単に「肌対向面」及び「非肌対向面」という。
図1は、本発明の一実施形態に係る尿取りパッド1を、展開状態で表面シート側から厚さ方向に見た平面図であり、図2は、尿取りパッド1における図1のII−II線に沿った断面の端面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る尿取りパッド1は、平面視にて、長手方向L及び幅方向Wを有する縦長の略矩形状の外形形状を有している。なお、本発明において、吸収性物品の外形形状は、このような態様に限定されず、長手方向Lの長さ寸法が幅方向Wの幅寸法よりも長い長形状のものであれば、各種用途等に応じた任意の縦長の形状(例えば、楕円形、瓢箪形など)を採用することができる。
本実施形態の尿取りパッド1は、図2に示すように、厚さ方向Tにおいて、尿取りパッド1の肌対向面側に位置する液透過性の表面シート2と、尿取りパッド1の非肌対向面側に位置する裏面シート3と、これら両シートの間に位置する吸収体4と、裏面シート3の非肌対向面に配置された係合部材5とを、基本構成として備えている。
なお、尿取りパッド1は、図1及び図2に示すように、表面シート2よりも肌対向面側の位置において尿取りパッド1の幅方向Wの両端部に配置され且つ着用時に幅方向Wの内方側における端縁部(すなわち、幅方向Wの内方側端縁部)が起立して防漏壁部を形成し得る、一対のサイドシート6、6と、上述の裏面シート3及び吸収体4の間に位置する液不透過性の防漏シート7とを更に備えている。
本実施形態において、表面シート2は、平面視にて、尿取りパッド1における長手方向Lの一方側端縁部ELから他方側端縁部ELに亘って延在し、且つ、尿取りパッド1における幅方向Wの一方側端縁部EW近傍から他方側端縁部EW近傍に亘って延在しており、一方、裏面シート3は、平面視にて、尿取りパッド1における長手方向Lの一方側端縁部ELから他方側端縁部ELに亘って延在し、且つ、尿取りパッド1における幅方向Wの一方側端縁部EWから他方側端縁部EWに亘って延在している。
さらに、一対のサイドシート6、6の各々は、平面視にて、尿取りパッド1の幅方向Wの両端部において、尿取りパッド1における長手方向Lの一方側端縁部ELから他方側端縁部ELに亘って延在しているとともに、前記幅方向Wの外方側における端縁部(すなわち、幅方向Wの外方側端縁部)が、それぞれ裏面シート3における幅方向Wの一方側端縁部及び他方側端縁部と接合されて固定端を形成している一方、前記幅方向Wの内方側端縁部は、いずれのシートとも接合されておらず自由端を形成している。なお、一対のサイドシート6、6の各々は、図1及び図2に示すように、前記幅方向Wの内方側端縁部近傍において、前記一対のサイドシート6、6、ひいては尿取りパッド1を長手方向Lに収縮させて前記幅方向Wの内方側端縁部を起立させるための弾性部材ELが、前記長手方向Lに沿ってそれぞれ配置されている。
また、本実施形態の尿取りパッド1は、図1に示すように、展開状態の平面視にて、前記幅方向Wに延びる長手方向中心軸線C及び前記長手方向Lの一方側端縁部ELの間に位置し且つ幅方向Wに延びる幅方向第1仮想直線Lと、前記長手方向中心軸線C及び前記長手方向Lの他方側端縁部ELの間に位置し且つ前記幅方向Wに延びる幅方向第2仮想直線Lとを有しており、さらに、前記幅方向第1仮想直線L及び前記幅方向第2仮想直線Lの間に延在する長手方向中央領域ALと、前記長手方向Lの一方側端縁部EL及び前記幅方向第1仮想直線Lの間に延在する長手方向第1領域ALと、前記長手方向Lの他方側端縁部EL及び前記幅方向第2仮想直線Lの間に延在する長手方向第2領域ALとを、前記長手方向Lに沿って有している。
同様に、本実施形態の尿取りパッド1は、図1に示すように、展開状態の平面視にて、前記長手方向Lに延びる幅方向中心軸線C及び前記幅方向Wの一方側端縁部EWの間に位置し且つ前記長手方向Lに延びる長手方向第1仮想直線Lと、前記幅方向中心軸線C及び前記幅方向Wの他方側端縁部EWの間に位置し且つ前記長手方向Lに延びる長手方向第2仮想直線Lとを有しており、さらに、前記長手方向第1仮想直線L及び前記長手方向第2仮想直線Lの間に延在する幅方向中央領域AWと、前記幅方向Wの一方側端縁部EW及び前記長手方向第1仮想直線Lの間に延在する幅方向第1領域AWと、前記幅方向Wの他方側端縁部EW及び前記長手方向第2仮想直線Lの間に延在する幅方向第2領域AWとを、前記幅方向Wに沿って有している。
そして、本実施形態の尿取りパッド1は、図3に示すように、上記長手方向第1仮想直線L及び上記長手方向第2仮想直線Lのそれぞれにおいて、上述の幅方向第1領域AW及び幅方向第2領域AWのそれぞれの肌対向面が上記幅方向中央領域AWの上面(肌対向面)と厚さ方向Tにおいて対向するように、表面シート2側に折られた後、図4に示すように、上記幅方向第1仮想直線Lにおいて、上述の長手方向第1領域ALの非肌対向面が上記長手方向中央領域ALの上面(非肌対向面)と厚さ方向Tにおいて対向するように、表面シート2側に折られ、さらに、図5に示すように、上記幅方向第2仮想直線Lにおいて、上記長手方向第1領域ALと上記長手方向第2領域ALとが厚さ方向Tにおいて重複し且つ対向するように(より具体的には、上記長手方向第1領域ALの上面(非肌対向面)と上記長手方向第2領域ALの非肌対向面とが厚さ方向Tにおいて対向するように)折られることにより、展開可能に折り畳まれた状態を形成している。
このとき、上述の係合部材5は、上記長手方向第1領域AL内の非肌対向面において、展開可能に折り畳まれた状態の尿取りパッド1の長手方向第2領域ALと厚さ方向Tにおいて重複する位置に(すなわち、展開可能に折り畳まれた状態の尿取りパッド1において、上記長手方向第1領域ALと長手方向第2領域ALとの間に介在するように)配置されている。
なお、図3は、展開状態の尿取りパッド1が長手方向Lに延びる長手方向第1仮想直線L及び長手方向第2仮想直線Lで表面シート2側に折られた状態を示す斜視図であり、図4は、図3の状態の尿取りパッド1が更に幅方向Wに延びる幅方向第1仮想直線Lで表面シート2側に折られた状態を示す斜視図であり、図5は、図4の状態の尿取りパッド1が更に幅方向Wに延びる幅方向第2仮想直線Lで表面シート側に折られた状態(すなわち、尿取りパッド1が折り畳まれた状態)を示す斜視図である。
本実施形態の尿取りパッド1は、止着部となる係合部材5を、上記長手方向第1領域AL内において、展開可能に折り畳まれた状態の尿取りパッド1の長手方向第2領域ALと厚さ方向Tに重複する位置の非肌対向面に備えているため、当該係合部材5が、図5に示すように、折り畳まれた状態の尿取りパッド1の外表面に露出せず、複数個の尿取りパッド1を折り畳まれた状態を維持しながら積層させて包装用袋体等の容器内に収納したとしても、積層方向に隣接する尿取りパッド1同士が付着し難くなっている。さらに、本実施形態の尿取りパッド1は、展開可能に折り畳まれた状態において、上述の係合部材5が上記長手方向第1領域ALと上記長手方向第2領域ALとの間に介在して上記長手方向第2領域ALと(より具体的には、上記長手方向第2領域AL内の非肌対向面と)係合するため、折り畳まれた状態の複数個の尿取りパッド1を上述の包装用の容器内から1つずつ取り出す際に、尿取りパッド1の折り畳まれた状態が維持され易くなっている。
したがって、本実施形態の尿取りパッド1は、折り畳まれた状態の複数個の尿取りパッド1を包装用の容器から1つずつ取り出す際に、取り出そうとする尿取りパッド1とその尿取りパッド1に隣接する他の尿取りパッド1とが連なり難く且つ折り畳まれた状態が維持され易くなっており、かかる容器からの取り出し易さ等の取り扱い性に優れている。
さらに、本実施形態の尿取りパッド1においては、上述の係合部材5が、図1及び図4に示すように、上記長手方向第1領域AL内において前記長手方向Lの一方側端縁部EL寄りの位置に配置されている。係合部材をこのような位置に配置することは、本発明の吸収性物品においては必須の構成要件ではないものの、係合部材は、本実施形態の尿取りパッド1のように、長手方向第1領域内において長手方向の一方側端縁部寄りの位置に配置されていることが好ましい。係合部材がこのような位置に配置されていると、吸収性物品が折り畳まれたときに、係合部材が長手方向の他方側端縁部から離れた箇所に位置するため、仮に、かかる他方側端縁部の近傍部分が捲れたとしても、係合部材が折り畳まれた状態の吸収性物品の外表面に露出し難くなる。
したがって、係合部材がこのような位置に配置された吸収性物品は、包装用の容器内において隣接する他の吸収性物品と付着し難い上、折り畳まれた状態の複数個の吸収性物品を上述の容器内から1つずつ取り出す際に、吸収性物品の折り畳まれた状態が維持され易いという作用効果を、より確実に発揮することができる。
また、本実施形態の尿取りパッド1においては、上記長手方向第2領域ALの長手方向長さが、図1及び図5に示すように、前記長手方向中央領域ALの長手方向長さよりも短く設定されている。長手方向第2領域の長手方向長さをこのような長さに設定することは、本発明の吸収性物品においては必須の構成要件ではないものの、長手方向第2領域の長手方向長さは、本実施形態の尿取りパッド1のように、長手方向中央領域の長手方向長さよりも短いことが好ましい。長手方向第2領域の長手方向長さが長手方向中央領域の長手方向長さよりも短く設定されていると、吸収性物品が折り畳まれたときに、長手方向の他方側端縁部が、当該折り畳まれた状態の吸収性物品から外方側へはみ出さず、当該他方側端縁部の近傍部分が捲れ難くなるため、上述の係合部材が折り畳まれた状態の吸収性物品の外表面に更に露出し難くなり、上述の作用効果(すなわち、包装用の容器内において隣接する他の吸収性物品と付着し難い上、折り畳まれた状態の複数個の吸収性物品を上述の容器内から1つずつ取り出す際に、吸収性物品の折り畳まれた状態が維持され易いという作用効果)を、更に確実に発揮することができる。
そして、本実施形態の尿取りパッド1は、上述のとおり、前記長手方向第1仮想直線L及び前記長手方向第2仮想直線Lのそれぞれにおいて、前記幅方向第1領域AW及び前記幅方向第2領域AWのそれぞれの肌対向面が上記幅方向中央領域AWの肌対向面と厚さ方向Tにおいて対向するように(より具体的には、上記幅方向中央領域AWCの表面シート2が露出しないように)表面シート2側に折られているため、上述の係合部材5が、折り畳まれた状態の尿取りパッド1において上記長手方向第2領域AL内の非肌対向面と対向し且つかかる非肌対向面と係合状態を形成している。このように、上述の係合部材5が折り畳まれた状態の尿取りパッド1において長手方向第2領域AL内の非肌対向面と係合状態を形成していると、尿取りパッド1の肌対向面の少なくとも一部を形成する表面シート2が、折り畳まれた状態の尿取りパッド1の外表面に露出し難くなり、当該表面シート2の衛生状態を良好に維持することができる上、上述の係合部材5が表面シート2の肌対向面と係合していないことで、尿取りパッド1を展開したときに、係合が外れることによる表面シート2の肌対向面における毛羽立ちを防ぐこともできる。
したがって、本実施形態の尿取りパッド1は、上述の作用効果(すなわち、包装用の容器内において隣接する他の尿取りパッド1と付着し難い上、折り畳まれた状態の複数個の尿取りパッド1を上述の容器内から1つずつ取り出す際に、尿取りパッド1の折り畳まれた状態が維持され易いという作用効果)に加えて、良好な肌触りや着用感を着用者に提供することができる。
なお、本実施形態のように、吸収性物品が、長手方向第1仮想直線及び長手方向第2仮想直線のそれぞれにおいて、幅方向中央領域の表面シートが露出しないように表面シート側に折られていることは、本発明の吸収性物品においては必須の構成要件ではないため、吸収性物品は、幅方向中央領域の表面シートの一部が露出するように、長手方向第1仮想直線及び長手方向第2仮想直線のそれぞれにおいて表面シート側に折られていてもよく、また、長手方向第1仮想直線及び長手方向第2仮想直線において折られていなくてもよい。
例えば、本発明の別の実施形態に係る尿取りパッド1’においては、表面シート2が尿取りパッド1’の肌対向面を形成する不織布からなり、且つ、上述の係合部材5が折り畳まれた状態の尿取りパッド1’において長手方向第2領域AL内の肌対向面と係合している。なお、上述の実施形態に係る尿取りパッド1と異なる構成以外の構成については、基本的に上述の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
ここで、図6は、幅方向Wの折り方(すなわち、長手方向第1仮想直線及び長手方向第2仮想直線のそれぞれにおいて表面シート側に折る折り方)の異なる本発明の別の実施形態に係る尿取りパッド1’が、展開状態から前記長手方向Lに延びる長手方向第1仮想直線L’及び長手方向第2仮想直線L’で表面シート側に折られた状態を示す斜視図であり、図7は、図6の状態の尿取りパッド1’が更に幅方向Wに延びる幅方向第1仮想直線Lで表面シート側に折られた状態を示す斜視図である。
この別の実施形態に係る尿取りパッド1’は、長手方向第1仮想直線L’及び長手方向第2仮想直線L’の間隔が上述の実施形態に係る尿取りパッド1の長手方向第1仮想直線L及び長手方向第2仮想直線Lの間隔よりも広く設定されている。かかる尿取りパッド1’は、図6に示すように、前記長手方向第1仮想直線L’及び前記長手方向第2仮想直線L’のそれぞれにおいて、幅方向第1領域AW及び幅方向第2領域AWのそれぞれの肌対向面が上記幅方向中央領域AWの上面(肌対向面)と厚さ方向Tにおいて対向し且つ上記幅方向中央領域AWCの表面シート2の一部が露出するように、表面シート2側に折られた後、図7に示すように、前記幅方向第1仮想直線Lにおいて、長手方向第1領域ALの非肌対向面が上記長手方向中央領域ALの上面(非肌対向面)と厚さ方向Tにおいて対向するように、表面シート2側に折られ、さらに、上述の実施形態の尿取りパッド1と同様に、上記幅方向第2仮想直線Lにおいて、上記長手方向第1領域ALと上記長手方向第2領域ALとが厚さ方向Tにおいて重複し且つ対向するように(より具体的には、上記長手方向第1領域ALの上面(非肌対向面)と上記長手方向第2領域ALの非肌対向面とが厚さ方向Tにおいて対向するように)折られることにより、展開可能に折り畳まれた状態を形成している。
このとき、上述の係合部材5は、上記長手方向第1領域AL内の非肌対向面において、展開可能に折り畳まれた状態の尿取りパッド1’の長手方向第2領域ALと厚さ方向Tにおいて重複する位置に(すなわち、展開可能に折り畳まれた状態の尿取りパッド1’において、上記長手方向第1領域ALと長手方向第2領域ALとの間に介在するように)配置されている。
このようにして折り畳まれた尿取りパッド1’は、上述の係合部材5が前記長手方向第2領域AL内の肌対向面及び表面シート2の肌対向面の両方と係合しているため、長手方向第1仮想直線L’及び長手方向第2仮想直線L’のそれぞれにおいて表面シート2側に折られた部分(すなわち、尿取りパッド1’の幅方向第1領域AW’及び幅方向第2領域AW’)の復元力(展開状態に戻ろうとする力)によって、上記係合部材5と上記長手方向第2領域AL内の肌対向面との係合状態がより強固に形成されるとともに、裏面シート3よりも繊維密度の小さい(すなわち、長手方向第2領域AL内の非肌対向面よりも係合部材と強固に係合し易い)表面シート2が上記係合部材5とより強固に係合することができ、上述の折り畳まれた状態をより確実に維持することができる。これにより、かかる尿取りパッド1’は、折り畳まれた状態の複数個の尿取りパッド1’を包装用の容器内から1つずつ取り出す際に、尿取りパッド1’の折り畳まれた状態がより維持され易くなっている。
また、本発明の更に別の実施形態に係る尿取りパッド(不図示)においては、表面シートが尿取りパッドの肌対向面を形成する不織布からなり、且つ、尿取りパッドが上述の長手方向第1仮想直線及び長手方向第2仮想直線において折られておらず、係合部材が折り畳まれた状態の尿取りパッドにおいて上記長手方向第2領域内の肌対向面(より具体的には、長手方向第2領域内における表面シートの肌対向面)と係合している。
この実施形態に係る尿取りパッドは、上述の各実施形態のような長手方向第1仮想直線及び長手方向第2仮想直線を有していないため、かかる尿取りパッドは、幅方向Wに折られないまま、上述の幅方向第1仮想直線において、長手方向第1領域の非肌対向面が上記長手方向中央領域の上面(肌対向面)と厚さ方向Tにおいて対向するように、表面シート側に折られた後、上記幅方向第2仮想直線において、長手方向第1領域と長手方向第2領域とが厚さ方向Tにおいて重複し且つ対向するように(より具体的には、長手方向第1領域の上面(非肌対向面)と長手方向第2領域の肌対向面とが厚さ方向Tにおいて対向するように)折られることにより、展開可能に折り畳まれた状態を形成している。
この実施形態においても、上述の係合部材は、上記長手方向第1領域内の非肌対向面において、展開可能に折り畳まれた状態の尿取りパッドの長手方向第2領域と厚さ方向において重複する位置に(すなわち、展開可能に折り畳まれた状態の尿取りパッドにおいて、上記長手方向第1領域と長手方向第2領域との間に介在するように)配置されている。
このようにして折り畳まれた尿取りパッドは、上述の長手方向第1仮想直線及び長手方向第2仮想直線において折られていないことによって、尿取りパッドが折り畳まれる際の折り回数を可及的に少なくすることができる上、上述の係合部材が長手方向第2領域内の肌対向面(すなわち、表面シートの肌対向面)と係合していることによって、長手方向第2領域内の非肌対向面よりも係合部材と強固に係合し易い表面シートが係合部材とより強固に係合することができ、上述の折り畳まれた状態をより確実に維持することができる。これにより、かかる尿取りパッドは、折り畳まれた状態の複数個の尿取りパッドを包装用の容器内から1つずつ取り出す際に、尿取りパッドの折り畳まれた状態がより維持され易く、上述の作用効果(すなわち、包装用の容器内において隣接する他の尿取りパッドと付着し難い上、折り畳まれた状態の複数個の尿取りパッドを上述の容器内から1つずつ取り出す際に、尿取りパッドの折り畳まれた状態が維持され易いという作用効果)を、より安定的に発揮することができる。
以下、本発明の吸収性物品を構成する各種部材について、上述の実施形態に係る尿取りパッド1を用いて更に詳細に説明する。
[表面シート]
上述の実施形態に係る尿取りパッド1において、表面シート2は、図1及び図2に示すように、着用者の肌面に直に接触し得る、尿取りパッド1の厚さ方向Tにおける肌対向面側の位置に配置されており、尿取りパッド1の肌対向面を形成する不織布等の液透過性シートによって構成されている。
本実施形態において表面シート2は、図1及び図2に示すように、平面視にて、尿取りパッド1における長手方向Lの一方側端縁部ELから他方側端縁部ELに亘って延在し、且つ、尿取りパッド1における幅方向Wの一方側端縁部EW近傍から他方側端縁部EW近傍に亘って延在しており、尿取りパッド1の長手方向Lに沿う方向に長い縦長の略矩形状の外形形状を有している。なお、本発明の吸収性物品において、表面シート(液透過性シート)の外形形状は、このような態様に限定されず、表面シートの非肌対向面側に配置される吸収体の肌対向面が露出しないものであれば、各種用途等に応じて任意の外形形状及びサイズのものを採用することができる。
また、本発明において、表面シートとして用い得る液透過性シートは、所定の液透過性や肌触り等を備えるものであれば特に制限されず、例えば、セルロース系繊維や親水化処理を施した熱可塑性樹脂繊維等を用いて形成された、スパンレース不織布やエアスルー不織布等の任意の不織布などを用いることができる。
なお、表面シートとして用い得る液透過性シート(不織布等)の坪量及び厚みは、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、液透過性や肌触り等を考慮した任意の坪量及び厚みを採用することができる。
[裏面シート]
上述の実施形態に係る尿取りパッド1において、裏面シート3は、図1及び図2に示すように、尿取りパッド1の厚さ方向Tにおける非肌対向面側の位置に配置されており、所定の通気性を備えつつも、着用者から排出された尿などの排泄物の透過を防止し、当該排泄物が外部(例えば、着用者の着衣等)に漏れ出ないように機能する、疎水性の不織布によって構成されている。
本実施形態において裏面シート3は、図1及び図2に示すように、平面視にて、尿取りパッド1における長手方向Lの一方側端縁部ELから他方側端縁部ELに亘って延在し、且つ、尿取りパッド1における幅方向Wの一方側端縁部EWから他方側端縁部EWに亘って延在しており、尿取りパッド1の外形形状と同様の、縦長の略矩形状の外形形状を有している。なお、本発明の吸収性物品において、裏面シート(疎水性不織布)の外形形状は、このような態様に限定されず、裏面シートの肌対向面側に配置される吸収体の非肌対向面が露出しないものであれば、各種用途等に応じて任意の外形形状及びサイズのものを採用することができる。
本発明において、裏面シートとして用い得る不織布は、所定の疎水性や通気性等を有するものであれば特に制限されず、例えば、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、メルトブローン不織布、SMS不織布(スパンボンド層/メルトブローン層/スパンボンド層の各不織布層を含む3層以上の多層構造(例えば、5層構造等)からなる不織布)などの任意の疎水性不織布を用いることができる。中でも、裏面シートは、SMS不織布を用いることが好ましく、さらには、非肌対向面側に位置するスパンボンド層の坪量が大きいSMS不織布を用いることが特に好ましい。SMS不織布は、通気性と一定の強度とを兼ね備えつつ、尿などの排泄物の滲出を抑制し易い不織布であるため、このような不織布を裏面シートとして用いると、当該裏面シートにおいて、通気性と一定の強度とを確保しつつ、尿などの排泄物の滲出を抑制することができる。さらに、非肌対向面側に位置するスパンボンド層の坪量が大きいSMS不織布を裏面シートとして用いると、坪量の大きいスパンボンド層が上述の係合部材とより強固な係合状態を形成することができるため、吸収性物品の折り畳まれた状態がより一層維持され易くなる。
なお、裏面シートとして用い得る不織布の構成繊維は、特に制限されず、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維;ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維;芯鞘型複合繊維等の各種複合繊維などの熱可塑性樹脂繊維を用いることができる。
さらに、裏面シートとして用い得る不織布の坪量及び厚みも、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、通気性等を考慮した任意の坪量及び厚みを採用することができる。
また、本実施形態においては、尿取りパッド1は、裏面シート3及び吸収体4の間に位置する液不透過性の防漏シート7を備えている。かかる防漏シート7は、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂フィルムによって構成されており、裏面シート3と同様に、着用者から排出された尿などの排泄物の透過を防止し、当該排泄物が外部に漏れ出ないように機能するものである。
なお、このような防漏シートを備えることは、本発明の吸収性物品においては必須の構成要件ではないものの、吸収性物品が防漏シートを備えていると、尿などの排泄物の漏出をより効果的に抑制することができる。
[吸収体]
本実施形態の尿取りパッド1において、吸収体4は、図1及び図2に示すように、尿取りパッド1の厚さ方向Tにおいて表面シート2と裏面シート3との間に配置され、表面シート2を透過してきた着用者の排泄物を吸収及び保持する、吸収性部材によって構成されている。
本実施形態において吸収体4は、図1及び図2に示すように、平面視にて、尿取りパッド1における長手方向第1領域AL(具体的には、長手方向Lの一方側端縁部EL近傍)から長手方向第2領域AL(具体的には、長手方向Lの他方側端縁部EL近傍)に亘って延在し、且つ、尿取りパッド1における幅方向第1領域AW(具体的には、幅方向Wの一方側端縁部EW近傍)から幅方向第2領域AW(具体的には、他方側端縁部EW近傍)に亘って延在しており、尿取りパッド1の長手方向Lに沿う方向に長い縦長の略矩形状の外形形状を有している。なお、本発明において、吸収体(吸収性部材)の外形形状は、このような態様に限定されず、所定の吸収性能を発揮し得るものであれば、長円形、砂時計形等の任意の外形形状を有していてもよい。
さらに、本発明において、吸収体が配置される平面視における位置についても、長手方向Lに延びる幅方向中心軸線CL及び幅方向Wに延びる長手方向中心軸線Cの交点を含む吸収性物品の中央部を含む位置であれば特に制限されず、吸収体は、吸収性物品における長手方向の一方寄りに偏って配置されていてもよい。
また、本発明において、吸収体として用い得る吸収性部材は、尿などの排泄物を吸収及び保持することができるものであれば特に制限されず、当分野において公知の任意の吸収性部材を採用することができる。そのような吸収性部材の例としては、吸収性材料によって構成される吸収コアを、親水性を有するティッシュ等のコアラップシートで覆ったものなどが挙げられる。ここで、吸収コアを構成する吸収性材料としては、例えば、親水性繊維や高吸収性ポリマーなどが挙げられ、更に具体的には、粉砕パルプ、コットン、レーヨン、アセテート等のセルロース系繊維;アクリル酸ナトリウムコポリマー等の高吸収性ポリマーからなる粒状物;及びこれら2種以上の任意の組み合わせなどが挙げられる。
なお、吸収体として用い得る吸収性部材の坪量及び厚みは、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、吸収性や柔軟性等を考慮した任意の坪量及び厚みを採用することができる。
[係合部材]
本実施形態の尿取りパッド1において、係合部材5は、図1、図2及び図4に示すように、裏面シート3の非肌対向面(より具体的には、尿取りパッド1を上述のように折り畳んだときに、折り畳まれた状態の尿取りパッド1の外表面に露出しない位置の非肌対向面)に配置されており、外装物品(例えば、使い捨ておむつ等)や着用者の着衣(下着等)の内面に対して着脱自在に固定する止着部としての機能と、折り畳まれた尿取りパッド1の折り畳み状態を維持するための止着部としての機能を併せ持つ、係合手段を備えたシート状部材によって構成されている。
本実施形態において係合部材5は、図1及び図2に示すように、平面視にて、長手方向第1領域AL内において、前記長手方向Lの一方側端縁部EL寄りの位置であって、前記長手方向Lに延びる幅方向中心軸線Cを含む位置に配置されており、尿取りパッド1の幅方向Wに沿う方向に長い縦長の略矩形状の外形形状を有している。なお、本発明の吸収性物品において、係合部材の外形形状は、このような態様に限定されず、被係合部材(例えば、裏面シートや外装物品を構成する不織布、着用者の着衣を構成する織布等)と所定強度の係合状態を形成し得るものであれば、任意の外形形状及びサイズのものを採用することができる。
また、本発明の吸収性物品において、係合部材の配置される平面視における位置は、上述の長手方向第1領域内の非肌対向面において、展開可能に折り畳まれた状態の吸収性物品の長手方向第2領域と厚さ方向Tに重複する位置(すなわち、展開可能に折り畳まれた状態の吸収性物品において、上記長手方向第1領域と長手方向第2領域との間に介在するような位置)であれば特に制限されず、任意の位置に配置することができるものの、係合部材は、平面視にて、上述の吸収体と厚さ方向Tにおいて重複する位置に配置されていることが好ましく、さらには、上記一対のサイドシートの各々に配置される弾性部材と、前記幅方向Wにおいて重複しない位置に配置されていることが特に好ましい。
係合部材が、上述の吸収体と厚さ方向Tにおいて重複する位置に配置されていると、係合部材が相対的に剛性の高い吸収体によって支持されるため、かかる係合部材と上述の長手方向第2領域の肌対向面及び/又は非肌対向面とがより強固に係合し易く、係合状態もより安定し易くなる。さらに、係合部材が、上述の弾性部材と前記幅方向Wにおいて重複しない位置に配置されていると、上述の弾性部材の収縮作用によって係合部材に皺(厚さ方向Tにおける凹凸)が生じ難くなるため、かかる係合部材と上述の長手方向第2領域の肌対向面及び/又は非肌対向面との係合状態がより安定的に維持され易くなる。
なお、配置する係合部材の個数も特に制限されず、係合部材は、長手方向第1領域内の非肌対向面において2個以上配置されていてもよく、長手方向第1領域内の非肌対向面及び長手方向第2領域の非肌対向面のそれぞれに1個ずつ配置されていてもよい。
また、本実施形態において係合部材5は、図2に示すように、裏面シート3の非肌対向面上に配置されるシート状の基部と、該基部から非肌対向面側に向かって突出する複数の係合突起部とを有しており、さらに、かかる複数の係合突起部の各々は、前記基部から非肌対向面側に向かって延びる軸部と、該軸部の先端(具体的には、前記基部とは反対側に位置する軸部の先端)において該軸部の外周面が拡径する方向に膨らんだ拡径部と、を有する特定の構造を備えている。
本発明の吸収性物品に用い得る係合部材は、このような特定の構造を備えたものに限定されず、従来より公知の任意の係合部材(例えば、メカニカルファスナーのフックテープ等)を用いることができるものの、係合部材は、上記特定の構造を備えたものを用いることが好ましい。このような特定の構造を備えた係合部材は、当該係合部材が外装物品(例えば、使い捨ておむつ等)や着用者の着衣(下着等)の内面、上述の長手方向第2領域の肌対向面及び/又は非肌対向面(以下、これらの被係合面を総称して「固定面」ということがある。)と係合状態を形成しているときに、当該係合状態を形成している部分が着用者の動作等によって様々な方向(例えば、固定面の平面方向)に引っ張られたとしても、上記特定の構造を備えた係合部材が、上述の固定面上のあらゆる方向の力に対応して当該固定面と係合することができるため、かかる係合部材と上述の固定面との係合状態を強固に且つ安定的に維持することができる。
[サイドシート]
本実施形態の尿取りパッド1において、一対のサイドシート6、6は、図1及び図2に示すように、表面シート2よりも肌対向面側の位置において、尿取りパッド1の幅方向Wの両端部に配置されており、幅方向Wの内方側端縁部が起立して防漏壁部を形成し得る、一対の帯状の液不透過性シートによって構成されている。
本実施形態において、一対のサイドシート6、6の各々は、図1に示すように、平面視にて、尿取りパッド1における長手方向Lの一方側端縁部ELから他方側端縁部ELに亘って延在しており、尿取りパッド1の長手方向Lに沿う方向に長い縦長の帯状の外形形状を有している。なお、本発明において、一対のサイドシート(帯状の液不透過性シート)は、このような態様に限定されず、所定の防漏壁部を形成し得るものであれば、任意の外形形状及びサイズのものを採用することができる。
さらに、本実施形態において、一対のサイドシート6、6の各々は、図2に示すように、前記幅方向Wの外方側端縁部が、ホットメルト型接着剤等の任意の接合手段(不図示)により、それぞれ裏面シート3における幅方向Wの一方側端縁部及び他方側端縁部と接合されて固定端を形成している一方、前記幅方向Wの内方側端縁部は、いずれのシートとも接合されておらず自由端を形成している。なお、一対のサイドシート6、6の各々は、図1及び図2に示すように、前記幅方向Wの内方側端縁部近傍において、糸ゴム等の弾性部材ELが前記長手方向Lに沿ってそれぞれ配置されている。
本発明において、サイドシートとして用い得る帯状の液不透過性シートは、所定の液不透過性や柔軟性等を有するものであれば特に制限されず、例えば、疎水性不織布(例えば、疎水性を有する又は疎水性が付与された、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、SMS不織布等)、液不透過性を有する合成樹脂製フィルム、及びそれらの積層体などの任意の液不透過性シートを用いることができる。
また、サイドシートとして用い得る帯状の液不透過性シート(疎水性不織布等)の坪量及び厚みは、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、液不透過性や柔軟性等を考慮した任意の坪量及び厚みを採用することができる。
なお、このようなサイドシートを備えることは、本発明の吸収性物品においては必須の構成要件ではないものの、吸収性物品がこのようなサイドシートを備えていると、特に吸収性物品の幅方向において、尿などの排泄物の漏出をより効果的に抑制することができる。
以下、本発明の吸収性物品の収納品の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図8は、複数個の尿取りパッド1が折り畳まれた状態を維持して容器11内に収納された収納品10を示す斜視図である。
図8に示すように、収納品10は、複数個の折り畳まれた尿取りパッド1と、当該複数個の折り畳まれた尿取りパッド1が折り畳まれた状態を維持したまま収納された、包装用の容器11と、を備えており、さらに、包装用の容器11は、図8に示すように、折り畳まれた状態の尿取りパッド1の少なくとも上記幅方向第2仮想直線Lで折られた部分(すなわち、長手方向中央領域ALと長手方向第2領域ALとの境界部分)が露出する位置に、尿取りパッド1の取り出し口12を備えている。なお、この取り出し口12は、使用者が実際に尿取りパッド1を容器11から取り出す前に、容器11の所定部分に設けられた脆弱線に沿って破断することによって形成されるものである。
かかる収納品10においては、上述の容器11が、折り畳まれた状態の尿取りパッド1の少なくとも上記幅方向第2仮想直線Lで折られた部分が露出する位置に、尿取りパッド1の取り出し口12を備えているため、使用者が折り畳まれた状態の尿取りパッド1を1つずつ取り出す際に、当該折り畳まれた状態の尿取りパッド1の上記幅方向第2仮想直線Lで折られた部分を把持し易く、当該尿取りパッド1を、折り畳まれた状態を維持したまま、隣接する他の尿取りパッド1と連ならずに取り出すことができる。
なお、上述の容器11に収納される尿取りパッド1の個数は特に制限されず、所望の販売形態等を考慮した任意の個数(例えば、2個、3個、4個以上等)を採用することができる。
また、本発明において、吸収性物品を収納する容器の構造は、複数個の折り畳まれた状態の吸収性物品をその厚さ方向に積層するように並べて収納し得るものであれば特に制限されず、所望の販売形態等に応じた任意の構造(例えば、ガゼットタイプの袋状容器等)を採用することができる。さらに、かかる容器を形成する材料も、複数個の吸収性物品を厚さ方向に圧縮した状態で収納し得る強度を有するものであれば特に制限されず、熱可塑性樹脂フィルム等の任意の包装資材を用いることができる。
なお、本発明の吸収性物品の収納品は、複数個の折り畳まれた吸収性物品がその厚さ方向に圧縮された状態で互いに隣接して容器に収納されている場合に、特に有利である。すなわち、このような場合、従来の吸収性物品(すなわち、止着部が折り畳まれた吸収性物品の外表面に露出する構成の吸収性物品)では、厚さ方向に圧縮する圧力によって、互いに隣接する吸収性物品同士が強固に付着し易くなるが、本発明の吸収性物品では、上述の係合部材が、折り畳まれた状態の吸収性物品の外表面に露出しないため、上述の容器内において互いに隣接する吸収性物品同士が付着し難いばかりか、上述の厚さ方向に圧縮する圧力を利用して、上記係合部材が長手方向第2領域の肌対向面及び/又は非肌対向面と強固に係合し、吸収性物品の折り畳まれた状態がより一層維持され易くなる。
また、本発明の別の実施形態では、収納品は、複数個の上記吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備えた収納品であって、前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備えており、さらに、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口よりも前記上下方向において下方側に位置するように、前記容器内に収納されている。
このような態様の収納品では、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口よりも前記上下方向において下方側に位置するように、前記容器内に収納されているため、吸収性物品の使用者が折り畳まれた状態の吸収性物品を取り出す際に、吸収性物品の長手方向における他方側端縁部が前記容器の取り出し口の端縁部に引っ掛かり難く、当該吸収性物品を、折り畳まれた状態を維持したまま取り出し易いという利点がある。
また、本発明の更に別の実施形態では、収納品は、複数個の上記吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備えており、さらに、前記吸収性物品は、前記長手方向第2領域内の前記吸収体が前記取り出し口よりも前記上下方向において下方側に位置するように、前記容器内に収納されている。
このような態様の収納品では、前記吸収性物品は、前記長手方向第2領域内の前記吸収体が前記取り出し口よりも前記上下方向において下方側に位置するように、前記容器内に収納されているため、吸収性物品の使用者が折り畳まれた状態の吸収性物品を取り出す際に、上述の他方側端縁部を含む吸収性物品の長手方向第2領域の部分が前記容器の取り出し口の端縁部に引っ掛かり難く、当該吸収性物品を、折り畳まれた状態を維持したまま取り出し易いという利点がある。
また、本発明の更に別の実施形態では、収納品は、複数個の上記吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備えており、さらに、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口に対して相対的に遠位側に位置するように、前記容器内に収納されている。
このような態様の収納品では、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口に対して相対的に遠位側に位置するように、前記容器内に収納されているため、吸収性物品の使用者が折り畳まれた状態の吸収性物品を取り出す際に、吸収性物品の長手方向における他方側端縁部が前記容器の取り出し口の端縁部に引っ掛かり難く、当該吸収性物品を、折り畳まれた状態を維持したまま取り出し易いという利点がある。
また、本発明の更に別の実施形態では、収納品は、複数個の上記吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備えており、さらに、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口に対して相対的に近位側に位置するように、前記容器内に収納されている。
このような態様の収納品では、前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口に対して相対的に近位側に位置するように、前記容器内に収納されているため、吸収性物品の使用者が折り畳まれた状態の吸収性物品を取り出す際に、当該折り畳まれた状態の吸収性物品の前記幅方向第2仮想直線で折られた部分と共に前記他方側端縁部を把持し易く、当該吸収性物品を、折り畳まれた状態を維持したまま取り出し易いという利点がある。
本発明は、上述した各実施形態の尿取りパッドのほかに、例えば、使い捨ておむつ、軽失禁パッド、生理用ナプキン等の様々な吸収性物品に適用することができる。また、本発明の吸収性物品は、上述した各実施形態に制限されることなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内において、適宜組み合わせや代替、変更等が可能である。なお、本明細書において、「第1」、「第2」等の序数は、当該序数が付された事項を区別するためのものであり、各事項の順序や優先度、重要度等を意味するものではない。
1 尿取りパッド(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 係合部材
6 サイドシート
7 防漏シート
AL 長手方向第1領域
AL 長手方向第2領域
AL 長手方向中央領域
AW 幅方向第1領域
AW 幅方向第2領域
AW 幅方向中央領域
EL 長手方向の一方側端縁部
EL 長手方向の他方側端縁部
EW 幅方向の一方側端縁部
EW 幅方向の他方側端縁部
幅方向第1仮想直線
幅方向第2仮想直線
長手方向第1仮想直線
長手方向第2仮想直線

Claims (8)

  1. 肌対向面を形成する不織布からなる表面シートと、非肌対向面を形成する不織布からなる裏面シートと、これらのシートの間に位置する吸収体と、を備える、展開可能に折り畳まれた吸収性物品であって、
    前記吸収性物品は、展開状態の平面視にて、長手方向、幅方向及び厚さ方向を有するとともに、前記長手方向における一方側端縁部及び他方側端縁部を有し、
    さらに、前記吸収性物品は、展開状態の平面視にて、
    前記幅方向に延びる長手方向中心軸線及び前記一方側端縁部の間に位置し且つ前記幅方向に延びる幅方向第1仮想直線と、前記長手方向中心軸線及び前記他方側端縁部の間に位置し且つ前記幅方向に延びる幅方向第2仮想直線と、の間に延在する長手方向中央領域と;
    前記一方側端縁部及び前記幅方向第1仮想直線の間に延在する長手方向第1領域と;
    前記他方側端縁部及び前記幅方向第2仮想直線の間に延在する長手方向第2領域と;
    を有しており、
    前記吸収性物品は、前記幅方向第1仮想直線で前記表面シート側に折られた後、
    前記長手方向第1領域と前記長手方向第2領域とが前記厚さ方向において少なくとも部分的に重複し且つ対向するように、前記幅方向第2仮想直線で折られることにより、展開可能に折り畳まれた状態を形成しているとともに、
    前記長手方向第1領域内において前記長手方向第2領域と前記厚さ方向に重複する位置であって、前記折り畳まれた状態の前記吸収性物品の外表面に露出しない位置の前記非肌対向面のみ配置された、係合部材を備え
    前記係合部材は、折り畳まれた状態の前記吸収性物品において、前記長手方向第2領域内の前記肌対向面又は前記非肌対向面と係合している、
    前記吸収性物品。
  2. 前記係合部材は、前記長手方向第1領域内において、前記一方側端縁部寄りの位置に配置されている、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記長手方向第2領域の長手方向長さが、前記長手方向中央領域の長手方向長さよりも短い、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 複数個の、請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、
    前記容器は、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の少なくとも前記幅方向第2仮想直線で折られた部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備えている、前記収納品。
  5. 複数個の、請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、
    前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備え、
    前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口よりも前記上下方向において下方側に位置するように、前記容器内に収納されている、前記収納品。
  6. 複数個の、請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、
    前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備え、
    前記吸収性物品は、前記長手方向第2領域内の前記吸収体が前記取り出し口よりも前記上下方向において下方側に位置するように、前記容器内に収納されている、前記収納品。
  7. 複数個の、請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、
    前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備え、
    前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口に対して相対的に遠位側に位置するように、前記容器内に収納されている、前記収納品。
  8. 複数個の、請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品と、前記吸収性物品が折り畳まれた状態を維持して収納された容器と、を備える吸収性物品の収納品であって、
    前記容器は、載置面と、前記載置面に対して垂直となる上下方向と、を有し、且つ、折り畳まれた状態の前記吸収性物品の一部分が露出する位置に、前記吸収性物品の取り出し口を備え、
    前記吸収性物品は、前記他方側端縁部が前記取り出し口に対して相対的に近位側に位置するように、前記容器内に収納されている、前記収納品。
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