JP5234031B2 - 食品充填システム殺菌方法および装置 - Google Patents
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Description
また、本発明の他の側面において、該装置は、該無菌閉鎖空間に連通するようにして該作業室の前段に配置され、食品包装容器の少なくとも外面を予備殺菌するための予備殺菌室をさらに備え、該予備殺菌室の室内表面および該予備殺菌室に配置される機器外表面も付加的な殺菌対象表面を形成することを特徴とする。
本明細書において、無菌閉鎖空間とは、容器搬入のための出入り口を設けた作業室内の一部空間を囲って密封空間とし、この密封空間内に陽圧の無菌空気を導入して無菌状態を維持するようにした空間を意味する。また、湿熱加熱殺菌とは、殺菌対象表面に温水および/または蒸気の噴霧等を行い殺菌対象表面を乾燥していない状態で殺菌することを意味する。食品充填システムが配置される空間としては、本発明の無菌閉鎖空間のほかにクリーンルームが考えられるが、クリーンルーム内で湿熱加熱殺菌を行うとクリーンルーム壁面全面は殺菌されず、またクリーンルーム天井部のHEPAフイルターが水蒸気により損傷を受けるので、クリーンルームは湿熱加熱殺菌およびその後のフイラーによる内容物の容器への充填作業を行うには不適である。またこのような無菌閉鎖空間を使用することにより、設置費用が高価で制御も難しいクリーンルームを使用しないですむので、容器殺菌に要する費用を一層低減することができる。
また予備殺菌室内を蒸気で満たすことにより、容器外面または内外面の殺菌効果が向上するとともに、予備殺菌室内が外部の大気に対してエアシールされた状態となり、外部の大気中の菌が無菌閉鎖空間内に流入することが防止される。
かび類:Aspergillus属、Penicillium属、Byssochamys属、Neosartorya
属およびChatomium属
酵母類:Saccharomyces属およびCandida属
細菌類:Bacillus属A群:Bacillus subitilis var. niger、Bacillus subitilis
細菌類:Bacillus 属B群:Bacillus cereus
食品充填システムにおいて、容器の殺菌を終了後容器は上記と同一条件の無菌閉鎖空間内に設けられたフイラーに移送され、内容物貯蔵部に蓄えられた殺菌済みの内容物が容器に充填される。内容物が充填された容器は同一条件の無菌閉鎖空間内に設けられた密封装置に移送され、殺菌ずみの蓋で完全に密封された後容器詰め食品または飲料製品として無菌閉鎖空間外に排出される。
図1において、食品充填システム10は飲料をPETボトルに充填するための充填装置であって、PETボトルの搬送方向の順にボトルの内面を殺菌するボトルリンサー11、フイラー12、アセプキャッパー13、ボトルを2列に振り分けるための振り分け装置14が配列されている。食品充填装置10は鋼板からなるカバー15によって覆われており、このカバー15によって無菌閉鎖空間を構成する枠体16が形成されている。無菌閉鎖空間内はダクト17から供給される無菌エアーにより陽圧に保持されている。
2 回転ノズル(散布手段)
3 固定ノズル(散布手段)
4 配管(散布手段)
5 温水供給源
6 加温ヒーター(加温手段)
15 カバー
16 枠体
Claims (6)
- 食品を容器へ充填する作業室の一部を枠体で囲むとともに、前記枠体によって囲まれた空間の内部に食品包装充填システムを配置し、前記食品包装充填システムにつながるボトル導入口とボトル排出口とが前記枠体の一部に設けられ、実質的に密閉された無菌閉鎖空間 であって、前記無菌閉鎖空間の内部に存在する前記食品包装充填システムを構成する機器の外表面と、これらの機器の一部に温水を供給するライン配管の外表面と、枠体の内壁面とを殺菌対象表面として殺菌する方法において、
前記無菌閉鎖空間の外部に配置された温水供給源から加温ヒータによって60℃以上に加温された温水を1分間〜3分間前記無菌閉鎖空間内に向かって前記枠体上部および下部に配置された複数のノズルを介して散布し、殺菌対象表面温度が60℃以上96℃未満となるように前記無菌閉鎖空間内の前記殺菌対象表面を加熱して殺菌するとともに、前記散布された温水より水蒸気を蒸発させて前記無菌閉鎖空間内に充満させて、前記殺菌対象表面を加熱殺菌することを特徴とする無菌閉鎖空間の内壁面とこの空間内に配置された機器表面およびライン配管表面を湿熱加熱殺菌する方法。 - 無菌閉鎖空間内につながるダクトより無菌エアーが供給され、前記無菌閉鎖空間内を陽圧状態に維持して無菌を維持することを特徴とする請求項1に記載の無菌閉鎖空間の内壁面とこの空間内に配置された機器表面およびライン配管表面を湿熱加熱殺菌する方法。
- 前記無菌閉鎖空間のボトル導入口に連通するように配置され、食品包装容器の少なくとも外面を予備殺菌するための予備殺菌室をさらに備え、前記予備殺菌室の室内表面および前記予備殺菌室に配置される機器外表面を前記無菌閉鎖空間に供給された温水から発生する水蒸気により湿熱加熱殺菌する請求項1または2に記載の無菌閉鎖空間の内壁面とこの空間内に配置された機器表面およびライン配管表面を湿熱加熱殺菌する方法。
- 食品を容器へ充填する作業室の一部を枠体で囲むとともに、前記枠体によって囲まれた空間の内部に食品包装充填システムを配置し、前記食品包装充填システムにつながるボトル導入口とボトル排出口とが前記枠体の一部に設けられ、実質的に密閉された無菌閉鎖空間であって、前記無菌閉鎖空間の内部に存在する前記食品包装充填システムを構成する機器の外表面と、これらの機器の一部に温水を供給するライン配管の外表面と、枠体の内壁面とを殺菌対象表面として殺菌する装置において、
前記無菌閉鎖空間の外部に配置された温水供給源から加温ヒータによって60℃以上に加温された温水を1分間〜3分間前記無菌閉鎖空間内に向かって前記枠体上部および下部に配置された複数のノズルを介して散布し、殺菌対象表面温度が60℃以上96℃未満となるように前記無菌閉鎖空間内の前記殺菌対象表面を加熱して殺菌し、かつ前記散布された温水より水蒸気を蒸発させて前記無菌閉鎖空間内に充満させて、前記殺菌対象表面を加熱殺菌する散布手段を備えることを特徴とする、無菌閉鎖空間の内壁面とこの空間内に配置された機器表面およびライン配管表面を湿熱加熱殺菌する装置。 - 無菌エアーを前記無菌空間内に供給し、前記無菌閉鎖空間内を陽圧状態に維持して無菌を維持する無菌閉鎖空間内につながるダクトをさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の無菌閉鎖空間の内壁面とこの空間内に配置された機器表面およびライン配管表面を湿熱加熱殺菌する装置。
- 前記無菌閉鎖空間のボトル導入口に連通するように配置され、食品包装容器の少なくとも外面を予備殺菌するための予備殺菌室をさらに備え、前記予備殺菌室の室内表面および前記予備殺菌室に配置される機器外表面を前記無菌閉鎖空間に供給された温水から発生する水蒸気により湿熱加熱殺菌する請求項4または5に記載の無菌閉鎖空間の内壁面とこの空間内に配置された機器表面およびライン配管表面を湿熱加熱殺菌する装置。
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