JP2002068144A - キャップ装着装置及びこれに使用される紫外線殺菌装置並びにキャップ装着方法 - Google Patents

キャップ装着装置及びこれに使用される紫外線殺菌装置並びにキャップ装着方法

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JP2002068144A
JP2002068144A JP2000265742A JP2000265742A JP2002068144A JP 2002068144 A JP2002068144 A JP 2002068144A JP 2000265742 A JP2000265742 A JP 2000265742A JP 2000265742 A JP2000265742 A JP 2000265742A JP 2002068144 A JP2002068144 A JP 2002068144A
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cap
ultraviolet
lamp
bottle
mounting
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JP2000265742A
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Minoru Yoshizawa
稔 吉澤
Hiroshi Kono
博 河野
Ken Shimizu
謙 清水
Masashi Shoji
正史 小路
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HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK
Shibazaki Seisakusho Ltd
Kinki Coca Cola Bottling Co Ltd
Original Assignee
HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK
Shibazaki Seisakusho Ltd
Kinki Coca Cola Bottling Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップ装着締付機の前段に設置されたキャ
ップ供給機のキャップが搬送される経路上及びその周囲
を紫外線殺菌装置によって殺菌し、キャップの摺動面及
びその近傍に細菌等が付着することがないようにする。 【解決手段】 内容物が充填されたボトル6が供給され
ると共にボトル6の口部にキャップ1を装着するキャッ
ピングヘッド40を有するキャップ装着締付機12と、
キャッピングヘッド40により把持されるキャップ1を
キャッピングヘッド40によるキャッチング位置まで摺
動させて搬送するキャップ供給機14と、を備えたキャ
ップ装着装置10に関する。キャップ供給機14に、キ
ャップ1が搬送されるキャップ搬送ライン32及びその
周辺部並びにキャッピングヘッド40を紫外線により殺
菌する紫外線殺菌装置50を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料や食料、医薬
品等の内容物が充填されたボトル(樹脂製、ガラス製、
陶器製、金属製のいかんを問わない。)の口部にキャッ
プ(材質のいかんを問わないが、樹脂製キャップが好適
である。)を装着するキャップ装着装置及びこれに用い
て好適な紫外線殺菌装置並びにキャップ装着方法に関
し、特に、樹脂製キャップを掴む直前からボトルの口部
に装着するまでの間におけるキャップ及びこのキャップ
と接触する部分並びにこれらの周辺部を衛生的に維持す
るためのキャップ装着装置及びその紫外線殺菌装置並び
にキャップ装着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、天然水、コーヒー飲
料、果実飲料、牛乳、健康ドリンク、薬剤(錠剤、粉末
剤その他)、加工食品等の容器としては、樹脂製ボト
ル、ガラス製瓶、金属製缶等が広く使用されている。こ
のような容器のうち、例えば、樹脂製ボトルの一例を示
すPETボトルは、ポリエチレンテレフタレートを主原
料として形成されたボトルと同種又は異種の樹脂製キャ
ップとの組み合わせによって構成されている。このPE
Tボトルの使用に際しても、ガラス瓶等の他の容器と同
様に、ボトル及びキャップはそれぞれ個別に殺菌処理さ
れて使用されている。
【0003】従来のPETボトルは、例えば、次のよう
にして飲料等の内容物の容器として使用されている。こ
の場合、樹脂製ボトル及び樹脂製キャップは、別個独立
に製造されて飲料等の製造工場に搬入され、その製造ラ
インに多数個が一度に供給される。まず、樹脂製ボトル
は、例えば、紫外線や薬品、殺菌水或いは熱水等によっ
て殺菌処理された後、純水等によって十分に洗浄されて
から、回転充填機(フィラー)に供給されて内容物が充
填される。この内容物が充填されたボトルは、ボトル搬
送機を介して、次のキャップ装着工程であるキャップ装
着締付機(キャップシーマー)に搬送される。尚、一部
の飲料工場においては、充填工程に隣接された成形工程
においてブロー成形でボトルを製造し、直前に作られた
ボトルを充填機に供給して内容物を充填する方法が採用
されている。
【0004】一方、樹脂製キャップは、同じく紫外線や
薬品、殺菌水或いは熱水による直接加熱又は間接加熱等
によって殺菌処理され、必要により純水等によって洗浄
される。このように殺菌処理されたキャップは、キャッ
プシュートによってキャップ装着締付機に搬送される。
このキャップ装着締付機に送られたキャップは、ボトル
の口部に被せられ、キャッピングヘッドにより巻き締め
られて装着固定される。
【0005】この場合、キャップがメカニカルバンド部
の無い従来の樹脂製キャップであるときには、そのキャ
ップの開口部をボトルの口部に引っ掛けて嵌合させるこ
とができる。この口部でキャップを引っ掛けて嵌合させ
た状態において、キャッピングヘッドでキャップを回し
て締め込むことにより、そのキャップをボトルの口部に
簡単に装着することができる。
【0006】ところが、ある時期(毒物混入事件)以来
キャップが開封されたか否かを視覚的に明確にする(タ
ンパーエビデンス性)必要が生じたことから、新型の樹
脂製キャップ(以下「新型キャップ」という。)にはメ
カニカルバンド部が設けられるようになった。そのた
め、メカニカルバンド部の無い旧型の樹脂製キャップ
(以下「旧型キャップ」という。)を対象としたキャッ
チングシステムによっては、新型キャップの装着作業を
行うことができなくなった。この新型キャップのメカニ
カルバンド部について、図14を参照して説明する。
【0007】図14は、新型キャップの一部を断面して
示すものである。この新型キャップ1は、上面が閉鎖さ
れた筒状のキャップ本体2と、このキャップ本体2の開
口側に連続して一体に形成されたリング状のメカニカル
バンド部3とによって構成されている。キャップ本体2
とメカニカルバンド部3との境界にはミシン目4が設け
られており、このミシン目4から新型キャップ1が容易
に破断できるようにされている。
【0008】また、キャップ本体2の上面部の内面に
は、ボトルの口部の端面に当接してトッププレッシャー
を与えるシール部材5が密着されて一体に設けられてい
る。このキャップ本体2の内周面には、断面形状が山形
をなす凸部を螺旋状に間欠的に連続させることによって
ネジ部2aが形成されている。一方、メカニカルバンド
部3の内周面には、半径方向内側に突出するタブ状の多
数の突起3aが設けられている。これらの突起3aをボ
トルの口部に設けた鍔部に係合させることにより、口部
がキャップ本体2によって密封され、新型キャップ1が
ボトルの口部に一体的に取り付けられる。
【0009】この場合、キャップ本体2とメカニカルバ
ンド部3とがミシン目4の連結部によって連結されてい
るときには、キャップが開封されていないことを視覚に
よって明確に認識することができる。これに対して、キ
ャップ本体2を握って回すことにより、新型キャップ1
がミシン目4から破断される。これにより、メカニカル
バンド部3がボトルの口部に残る一方、キャップ本体2
が口部から外れてボトルの開口部が露出される。
【0010】このような構成を有する新型キャップ1に
おいては、メカニカルバンド部3に設けた突起3aが全
周に渡って半径方向内側へ突出されており、この全突起
3aの内径がボトル口部の外径よりも小さいことから、
キャップ装着時において、新型キャップ1をボトルの口
部に引っ掛けて嵌合することができなかった。そのた
め、新型キャップ1においては、上述したような従来の
キャップインヘッド方式を用いてボトルの口部にキャッ
プを装着することが困難であった。
【0011】そこで、新型キャップ1に対応した新しい
キャップインヘッド方式が考え出された。この新規なキ
ャップインヘッド方式は、キャッピングヘッドによって
キャップを1個ずつ掴み、そのキャップをボトルの上方
に搬送して1個ずつセッティングした後、ボトルの口部
に1個ずつ確実に装着するように構成されている。
【0012】即ち、キャップはキャッピングヘッドの動
きにタイミングを合わせるように搬送され、そのキャッ
プ搬送ラインの終端部においてキャッピングヘッドによ
って1個ずつキャップが把持される。このキャップを掴
んだキャッピングヘッドがボトルの上方に移動し、キャ
ップがボトルの口部に位置合わせされる。この状態か
ら、キャッピングヘッドを回転しながらボトルの口部に
押圧し、メカニカルバンド部3の突起3aを弾性変形さ
せて鍔部に乗り越えさせることにより、新型キャップを
ボトルの口部に装着させることができる。
【0013】このため、キャッピングヘッドでキャップ
を掴み取るキャッチング位置には、キャップ装着締付機
の前段としてキャップ供給機が設けられている。このキ
ャップ供給機は、キャップシュートから排出された殺菌
済のキャップを、キャッピングヘッドの動きとタイミン
グを合わせるようにしてキャッチング位置まで搬送す
る。このため、キャップ供給機は、キャップが載置され
るベースプレートと、このベースプレート上を滑らせて
キャップをキャッチング位置まで搬送する搬送部材とを
備えている。
【0014】かくして、キャップシュートから排出され
た殺菌済又はクリーンなキャップは、キャップ供給機の
搬送部材の回転力によりベースプレート上を滑ってキャ
ッチング位置まで搬送される。このキャッチング位置ま
でキャップが搬送されると、キャッピングヘッドのチャ
ッキング部によってキャップが掴み取られ、ボトル搬送
ラインを通って搬送される内容物が充填された後のボト
ルとタイミング合わせされて、キャッピングヘッドがボ
トルの上方に移動される。この状態においてキャッピン
グヘッドがボトル側に移動し、チャッキング部に把持さ
れているキャップを口部に押し付けて装着する。
【0015】このキャッピングヘッドを有するものがキ
ャップ装着締付機である。このキャップ装着締付機によ
りキャップが装着されて密封された製品容器(キャップ
付きボトル)は、容器排出機によってキャップ装着締付
機から取り出される。そして、容器排出機によって排出
ライン上に搬送され、内容物が充填された製品である容
器入り飲料等として排出される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなキャップ装着装置においては、殺菌処理された
キャップをキャップシュートからキャップ供給機に供給
し、そのキャップをベースプレート上に滑らせてキャッ
ピングヘッドによるキャッチング位置まで搬送し、この
キャッチング位置においてキャッピングヘッドでキャッ
プを掴んで嵌合保持した後、ボトルの口部に装着する構
成となっていた。そのため、キャップの開口側の面がベ
ースプレートの表面に摺動接触するが、このベースプレ
ートの表面には、殺菌用のアルコール粒子や空気中に残
存する細菌等が落下して付着したり、キャップ供給機の
摺動部や配管部その他に残存する細菌等が移動して付着
したりして、これらの細菌等によりベースプレートを介
してキャップが汚染されるおそれがある。その結果、キ
ャップの開口部に付着し若しくはキャップ内部に静電気
で付着した細菌が、キャップの装着によってボトルの口
部の天面にこすりつけられたり、充填された内容物内に
落下することがあるという課題があった。
【0017】この点について詳しく説明すると、キャッ
プ供給機のベースプレート上は、作業の開始前、作業中
或いは休み時間等において定時間又は定期的に、アルコ
ールや殺菌剤(例えば、塩素水、過酢酸、過酸化水素、
二酸化塩素等)を噴霧して殺菌し、ベースプレートや搬
送部材等を衛生的に維持するように考慮されていた。特
に、アルコールについては、使い方が簡単であって殺菌
効果も高く、製造ラインを衛生的に維持することが容易
である等の理由により頻繁に、しかも大量に使用されて
いる。
【0018】ところが、上述した殺菌剤やアルコールか
らは、アルデヒドやアレルギーの原因となる残留物が生
成される。特に、アルデヒドは毒性が強くて肝臓にも悪
く、アレルギーの発生原因の一つとなっている。そのた
め、アルコールや殺菌剤は使用しないに越したことはな
いが、上述したようにアルコール等には殺菌力があり、
一見したところでは衛生的であるため、使用が継続され
ているのが現実である。今後、これらの毒性物質は、安
全性の確保のために定期的に検査され、データ取りされ
て品質管理のための一項目とされると考えられる。ま
た、これらの検査等は製造業者に義務付けられるものと
思われ、その検査精度もppm(百万分率:parts
per million)からppb(十億分率:p
artsper billion)まで進行するものと
思われる。
【0019】一方、アルコール等を使用して殺菌する場
合においても、殺菌後ある程度時間が経過すると、その
殺菌効果が低下したり消滅したりするため、再び汚染さ
れることになる。例えば、作業前のアルコール殺菌によ
って細菌数がゼロとなった場合であっても、作業開始か
ら30分或いは1時間経過すると、ベースプレート上に
落下した細菌(空中落下菌;これは殺菌用アルコールの
噴霧、機械の摺動部分の動作、熱源からの放熱等に起因
して発生する空気の対流により空気中の細菌が落下して
付着したもの。)によって細菌数が10〜102 個に増
加する。特に、細菌の増殖が激しい春ごろには、その細
菌数は103 〜104 個まで増加することがある。
【0020】また、これらの細菌は、必ずしも上述した
ものだけではなく、キャップを殺菌した場合にも100
%の完全な殺菌は不可能であり、例えば、99.999
%の殺菌されたキャップにおいても、10万個に1個の
割合で細菌を持ち込むことになる。この持込割合は、例
えば1分間に600個を処理する充填ラインにおいて
は、作業開始から3時間で細菌の持ち込みが発生するこ
とになる。
【0021】そのため、従来では、一定の時間を定めて
定期的に、或いは作業の開始前及び開始後等の適宜時期
において、アルコール等を噴霧して殺菌処理を行うよう
にしているが、その作業は煩わしいもので、ときには殺
菌処理を行う作業自体を忘れることや、作業者が何のた
めの作業かを理解せずに行う危険性があった。これら作
業の間違いや作業者の意識の欠乏は衛生面から好ましい
ものではなく、特に、近年においては、常に衛生的な環
境化において作業を行う作業者の意識の持ち方が必須の
要件となってきた。
【0022】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、キャップ装着締付機の前段に設置
されたキャップ供給機のキャップが搬送されるキャップ
搬送ライン及びその周辺部並びにキャッピングヘッドを
紫外線殺菌装置によって殺菌し、キャップ及びキャップ
の摺動面並びにこれらの近傍に細菌等が付着することが
ないようにして、上述したような課題を解決すること目
的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1
記載のキャップ装着装置は、内容物が充填されたボトル
が供給されると共にボトルの口部にキャップを装着する
キャッピングヘッドを有するキャップ装着締付機と、キ
ャッピングヘッドにより把持されるキャップをキャッピ
ングヘッドによるキャッチング位置まで摺動させて搬送
するキャップ供給機と、を備えたキャップ装着装置にお
いて、キャップ供給機に、キャップが搬送されるキャッ
プ搬送ライン及びその周辺部並びにキャッピングヘッド
に紫外線を照射して殺菌する紫外線殺菌手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0024】本出願の請求項2記載のキャップ装着装置
は、キャップ供給機は、キャップシュートから供給され
るキャップが載置されるベースプレートと、このベース
プレート上に載置されたキャップをキャッチング位置ま
で搬送する搬送部材とを有し、少なくともベースプレー
ト上のキャップ搬送ラインを紫外線殺菌手段から放射さ
れる紫外線によって殺菌処理するようにしたことを特徴
としている。
【0025】本出願の請求項3記載のキャップ装着装置
は、ベースプレートには、紫外線を反射する紫外線反射
面を設けると共に紫外線反射面の表面には紫外線を透過
させる紫外線透過性樹脂によって形成された紫外線透過
層を設け、この紫外線透過層の上に載置されるキャップ
を搬送部材により摺動させて搬送するようにしたことを
特徴としている。
【0026】本出願の請求項4記載のキャップ装着装置
は、紫外線殺菌手段は、キャップ搬送ラインの側方又は
上方に配置された紫外線ランプと、この紫外線ランプを
保持すると共にキャップ搬送ライン側に開口された開口
部を有するランプハウジングと、開口部を覆う紫外線透
過性のカバーシートと、を有することを特徴としてい
る。
【0027】本出願の請求項5記載のキャップ装着装置
は、紫外線殺菌手段は、キャップ搬送ラインの上方又は
側方に配置された紫外線ランプと、紫外線透過性樹脂に
より形成されるか又は紫外線透過性樹脂により被覆され
て形成され紫外線ランプを覆うランプカバーと、を有す
ることを特徴としている。
【0028】本出願の請求項6記載のキャップ装着装置
は、キャップ供給機には、キャップ搬送ライン及びその
周辺部若しくはキャッピングヘッドに清掃用媒体を供給
して清掃する清掃手段を設けたことを特徴としている。
【0029】本出願の請求項7記載の紫外線殺菌装置
は、一面に開口部を有し、この開口部のある面と直交す
る面にランプ挿入孔が設けられたランプハウジングと、
開口部を閉じるようにランプハウジングに取り付けられ
るカバーシートと、ランプ挿入孔からランプハウジング
内に少なくとも紫外線の発光部が挿入される紫外線ラン
プと、この紫外線ランプの接続具を押さえてランプハウ
ジングからの紫外線ランプの抜け出しを防止するランプ
押え板と、を設けたことを特徴としている。
【0030】本出願の請求項8記載の紫外線殺菌装置
は、ランプハウジングが重ね合わされる取付枠体を備
え、この取付枠体にはランプハウジングの開口部に合致
される枠体側開口部を設け、この取付枠体にカバーシー
トを介在させてランプハウジングを取り付けるようにし
たことを特徴としている。
【0031】本出願の請求項9記載のキャップ装着方法
は、内容物が充填されてボトル搬送ラインを搬送される
ボトルの口部に対して、予め殺菌処理されてキャップ搬
送ラインを搬送されてベースプレート上に載置されたキ
ャップをキャッチング位置まで搬送すると共に、このキ
ャッチング位置においてキャップをキャッピングヘッド
により把持した後、このキャッピングヘッドをボトルの
上方に移動させてキャップを口部に装着するようにした
キャップ装着方法において、キャップ搬送ライン及びそ
の周辺部並びにキャッピングヘッドに紫外線を照射し、
このキャップ搬送ラインを搬送されるキャップ及びこの
キャップに接触する部材並びにキャッチング位置でキャ
ップを把持するキャッピングヘッドを紫外線によって殺
菌し、この紫外線により殺菌処理されたキャップを口部
に装着するようにしたことを特徴としている。
【0032】本出願の請求項10記載のキャップ装着方
法は、紫外線による殺菌処理は、キャップ搬送ラインの
側方又は上方に配置された紫外線ランプから放射される
紫外線による直接照射によるか、又は紫外線ランプから
放射された紫外線を紫外線反射面により反射させた後に
照射させる間接照射により行うようにしたことを特徴と
している。
【0033】このように構成したことにより、本出願の
請求項1記載のキャップ装着装置では、キャップ供給機
に紫外線殺菌手段を設け、この紫外線殺菌手段でキャッ
プが搬送されるキャップ搬送ライン及びその周縁部並び
にキャッピングヘッドに紫外線を照射して殺菌するよう
にしたため、キャップ供給機に接触するキャップの開口
側の面、このキャップが接触するキャップ供給機の面、
およびこれらの周辺部、並びにキャップを把持するキャ
ッピングヘッドに細菌が付着するのを防止し、若しくは
これらに付着した細菌を死滅させることから、キャップ
等を衛生的な状態に維持することができる。その結果、
これらの細菌が持ち込まれてボトルの口部に付着する危
険性を著しく減少させることができ、衛生的な充填作業
を長時間にわたって維持することが可能となる。
【0034】本出願の請求項2記載のキャップ装着装置
では、キャップ供給機がベースプレートと搬送部材とを
有し、少なくともベースプレート上のキャップ搬送ライ
ンを紫外線で殺菌するようにしたため、このベースプレ
ートの上面を摺動するキャップの摺動面、このキャップ
を搬送する搬送部材、及びキャップをキャッチング位置
までガイドするガイド部材等に細菌が付着するのを防止
し、若しくはこれらに付着した細菌を死滅させることが
できる。
【0035】本出願の請求項3記載のキャップ装着装置
では、ベースプレートに紫外線反射面を設け、その上に
紫外線透過層を設け、この紫外線透過層上にキャップを
摺動させるようにしたため、キャップの下から紫外線を
照射してキャップの摺動面及びキャップ内面を直接紫外
線により殺菌することができる。
【0036】本出願の請求項4記載のキャップ装着装置
では、紫外線殺菌手段が、紫外線ランプとランプハウジ
ングとカバーシートとを有する構成としたため、簡単な
構成でありながらキャップ供給機の所定領域を確実に紫
外線殺菌することができると共に、紫外線ランプが破損
した場合にもガラス片がベースプレート等の上に飛び散
るのを防止することができる。
【0037】本出願の請求項5記載のキャップ装着装置
では、紫外線殺菌手段が、紫外線ランプとランプカバー
とを有する構成としたため、簡単な構成でありながらキ
ャップ供給機の所定領域を確実に紫外線殺菌することが
できると共に、紫外線ランプが破損した場合にもガラス
片がベースプレート等の上に飛び散るのを防止すること
ができる。
【0038】本出願の請求項6記載のキャップ装着装置
では、キャップ供給機に清掃手段を設ける構成としたた
め、所定の時期又は任意の時期に清掃手段を作動させる
ことにより、清掃用媒体をキャップ搬送ライン及びその
周辺部若しくはキャッピングヘッドに供給して清掃する
ことができ、キャップの摺動面やキャップを搬送する搬
送部材或いはガイド部材等に細菌が付着するのを防止
し、若しくはこれらに付着した細菌を死滅させることが
できる。
【0039】本出願の請求項7記載の紫外線殺菌装置で
は、ランプハウジングとカバーシートと紫外線ランプと
ランプ押え板とで構成するようにしたため、キャップ装
着締付機とキャップ供給機とを備えたキャップ装着装置
に用いて好適であって、安全性が高く且つ保守管理の容
易な殺菌装置を提供することができる。
【0040】本出願の請求項8記載の紫外線殺菌装置で
は、枠体側開口部を有する取付枠体を備え、この取付枠
体とランプハウジングとの間にカバーシートを介在させ
る構成としたため、組立及び分解作業が容易であって既
存の装置に簡単に取り付けることができると共に柔軟性
のあるシート部材を腰のある面部材として使用すること
ができる殺菌装置を提供することができる。
【0041】本出願の請求項9記載のキャップ装着方法
では、キャップ搬送ライン及びその周辺部並びにキャッ
ピングヘッドを紫外線で殺菌処理するようにしたため、
キャップ搬送ライン等に細菌が付着して増殖するのを防
止し、細菌が付着していないキャップをキャッピング位
置まで搬送して衛生的なキャップをボトルに装着するこ
とができる。
【0042】本出願の請求項10記載のキャップ装着方
法では、紫外線によるキャップの殺菌は、キャップに紫
外線を直接照射しても良く、また、紫外線反射面を利用
してキャップに紫外線を間接照射して行うこともでき、
更には、直接照射と間接照射を併用してより効果的な紫
外線殺菌処理を行うことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面(図1〜図13)を参照して説明する。図1〜図1
0は本発明の第1の実施例を示すもので、図1はキャッ
プ装着装置の全体構成の概略を示す説明図、図2は本発
明に係るキャップ供給機の第1の実施例を示す平面図、
図3は同じくキャップ供給機の一部を断面した正面図、
図4は本発明に係る紫外線殺菌手段の第1の実施例を示
す分解斜視図、図5は同じく紫外線殺菌手段の組立状態
の斜視図、図6は同じく平面図、図7は図6のX−X線
断面図、図8は同じく正面図、図9は図6のY−Y線断
面図、図10は図4等に示す紫外線殺菌手段の変形実施
例を示す分解斜視図である。
【0044】更に、図11は、本発明に係る紫外線殺菌
手段の第2の実施例を備えたキャップ供給機の一部を断
面して示す正面図である。図12は、本発明に係る紫外
線殺菌手段の第3の実施例を備えたキャップ供給機の一
部を断面して示す正面図である。また、図13は、本発
明に係る清掃手段の第1の実施例を備えたキャップ供給
機を示す平面図である。
【0045】図1に示すように、本発明のキャップ装着
装置10は、ミネラルウォータ、紅茶、緑茶、ウーロン
茶、果実ジュース、コーヒー飲料その他の内容物をボト
ルに充填する回転充填機(フィラー)11の後段に設け
られている。このキャップ装着装置10は、樹脂製キャ
ップ1をボトル6の口部に装着するキャップ締付装着機
12と、内容物が充填されたボトル6をキャップ締付装
着機12に供給するボトル供給機13と、殺菌処理され
たキャップ1を所定の搬送タイミングにより搬送してキ
ャップ締付装着機12に供給するキャップ供給機14
と、キャップ締付装着機12によってボトル6の口部に
キャップ1が装着された内容物入りキャップ付き容器
(以下「製品容器」という。)7を取り出す容器排出機
15等を備えて構成されている。
【0046】まず、キャップ装着装置10に用いられる
キャップ1及びボトル6について説明する。キャップ1
は、図14に示すように、上面が閉じられて下面に開口
されたキャップ本体2と、このキャップ本体2の開口側
下端部に連続して一体に設けられたメカニカルバンド部
3とを有している。キャップ本体2の上面部の内面に
は、ボトル6の口部の端面に当接してトッププレッシャ
ーを与えるシール部材5が密着されて一体に設けられて
いる。このキャップ本体2の開口側の端部には、その端
面から所定幅をあけて内側にミシン目のような切り込み
が周方向に延在されて設けられており、これによりメカ
ニカルバンド部3が一体に形成されている。
【0047】このキャップ本体2の内周面には、断面形
状が山形をなす凸部を螺旋状に間欠的に連続させて設け
ることによってネジ部2aが形成されている。また、メ
カニカルバンド部3の内周面には、半径方向内側に突出
するタブ状の多数の突起3aが設けられている。これら
の突起3aをボトルの口部に設けたバンド支持部に係合
させることにより、口部がキャップ本体2によって密封
され、キャップ1がボトル6の口部に装着されて一体的
に取り付けられる。このような構成を有するキャップの
材質としては、プラスチック材料や合成樹脂の複合材料
は勿論のこと、アルミニウムやスチール等の金属を用い
ることもできる。
【0048】このキャップ1が装着されるボトル6は、
円筒状の胴部と、この胴部の上端に連続する円錐筒状の
肩部と、この肩部の上端に連続する円筒状の口部と、胴
部の下端を閉じる底部とを有している。ボトル6の口部
の外周面には、螺旋状に延びるネジ部と、キャップ1の
メカニカルバンド部3を支持するバンド支持部とが設け
られている。更に、口部と肩部が連続する部分には、外
向きに展開されたフランジ部が設けられている。この口
部に設けられ且つ上面に開口する穴が注ぎ口とされてい
る。この注ぎ口に対して、充填機によって上述したよう
な内容物が充填され、また、飲食時等においては内容物
が注ぎ出される。
【0049】このボトル6の材質としては、例えばPE
TPに代表されるプラスチックは勿論のこと、ガラスや
陶器或いはアルミニウム、スチールその他各種の材料を
適用することができる。また、ボトル6の形状として
は、胴部よりも口部を小さくした口部の細いボトルに限
定されることなく、口部を胴部と同一又は略同一の大き
さに形成した、いわゆる広口ボトルに適用することもで
きる。
【0050】このような構成を有するボトル6は、図示
しない前工程において、所定の殺菌処理が施され、略完
全に消毒された状態で回転充填機(フィラー)に供給さ
れる。図1に示すように、回転充填機(フィラー)11
では、その充填口から内容物が口部を介してボトル6に
充填される。この回転充填機11は、供給されてきたボ
トル6を1個ずつ把持するボトル把持部11aが外周面
に等間隔に多数設けられた回転部を有し、各ボトル把持
部11aには図示しない充填口が設けられている。この
ボトル把持部11aでボトル6を把持して所定距離を搬
送することにより、その間に充填口から所定量の内容物
がボトル6に充填される。
【0051】所定量の内容物が充填されたボトル6は、
ボトル供給機13によって回転充填機11から取り出さ
れ、キャップ装着締付機(キャップシーマー)12に搬
送される。ボトル供給機13は、回転充填機11のボト
ル把持部11aに把持されている内容物が充填されたボ
トル6を把持するボトル把持部13aが外周面に等間隔
に複数設けられた回転部を有している。このボトル供給
機13によりタイミング合わせされて搬送されたボトル
6がキャップ装着締付機12に供給される。
【0052】キャップ装着締付機12は、ボトル供給機
13から供給されるボトル6を1個ずつ保持して搬送す
るボトル保持部12aが外周面に等間隔に複数設けられ
た回転部を有している。更に、キャップ装着締付機12
は、後述するキャップ供給機14から供給されるキャッ
プ1を1個ずつ保持して所定のボトル保持部12aに保
持されているボトル6の上方まで搬送すると共にそのキ
ャップ1をボトル6の口部に装着するキャッピングヘッ
ド(図2において符号40で示す。)を有している。こ
のキャッピングヘッド40に保持されたキャップ1は、
搬送先のキャップ装着位置41においてキャッピングヘ
ッド40の作動により、回転されつつ適度に押圧されて
口部に嵌合されて装着固定される。
【0053】キャップ供給機14は、ボトル6の口部に
装着されるキャップ1をキャッピングヘッド40による
キャッチング位置32bまで所定のタイミングによって
搬送するものである。このキャップ供給機14には、図
示しない前処理工程において紫外線殺菌や加熱殺菌等に
よって殺菌処理されたキャップ1がキャップシュート1
7から所定の間隔をあけて間欠的に供給される。このキ
ャップ供給機14の具体的な実施例を、図2〜図10を
参照して詳細に説明する。
【0054】図2はキャップ供給機14の平面図であ
り、図3は同じく一部を断面した正面図である。図2及
び図3に示すように、キャップ供給機14は、略円形と
された平板状のベースプレート20と、このベースプレ
ート20の周縁部に適宜間隔あけて立設された3本の支
持ポスト21a,21b,21cと、これら支持ポスト
21a〜21cの上端部間に掛け渡された上面プレート
22等を備えている。このキャップ供給機14の略中央
部には回転軸23が立設されていて、回転軸23の下端
部はベースプレート20に固定ネジ24aでネジ止めさ
れた下軸受部材25aによって回転自在に支持され、そ
の上端部は上面プレート22に固定ネジ24bでネジ止
めされた上軸受部材25bによって回転自在に支持され
ている。
【0055】この回転軸23の軸方向の中途部には、中
ハブ部材26がキー結合されて回転方向に一体とされて
いる。この中ハブ部材26には、インデックスギア27
が固定ネジ24cでネジ止めされて一体的に取り付けら
れている。このインデックスギア27は、キャップ供給
機14により搬送されるキャップ1とキャップ装着締付
機12により搬送されるボトル6及びキャッピングヘッ
ド40との同期搬送を図るもので、キャップ装着締付機
12の回転部の回転状態に応じてインデックスギア27
が回転駆動され、その回転量だけキャップ1がベースプ
レート20上を滑るように搬送される。
【0056】更に、回転軸23の軸方向の下部には、キ
ーによって回転方向を一体とされた下ハブ部材28が取
り付けられている。この下ハブ部材28の外周縁には、
固定ネジ24dでネジ止めされたリング部材29が取り
付けられている。そして、リング部材29には、固定ネ
ジ24eでネジ止めされた円盤状の搬送部材30が取り
付けられている。この搬送部材30は、キャップ1を引
っ掛けて接線方向に搬送するもので、そのための係合凹
部30aが外周縁の複数箇所に設けられている。搬送部
材30の各係合凹部30aはU字状の切欠き部からな
り、その切欠き部の回転方向前側は曲率半径の大きな円
弧面とされている。一方、搬送部材30の各係合凹部3
0aの回転方向後側は曲率半径の小さな円弧面とされて
いて、キャップ1を引っ掛けて搬送し易い形状となって
いる。
【0057】この搬送部材30によるキャップ1の搬送
を可能とするため、搬送部材30の外側にはガイド部材
31が配設されている。ガイド部材31は、搬送部材3
0の回転中心を中心とする円弧からなる細長い円弧状の
部材からなり、ベースプレート20上に載置されて複数
個の固定ネジ24fにより締付固定されている。このガ
イド部材31の内周面31aと搬送部材30の係合凹部
30aとの間にはキャップ1を保持できる隙間からなる
搬送路であるキャップ搬送ライン32が設定されてい
る。このキャップ搬送ライン32に沿って搬送部材30
の係合凹部30aに係合されたキャップ1が、ガイド部
材31の内周面31aにガイドされて円周方向に円弧状
に搬送される。
【0058】このキャップ搬送ライン32の一端側がキ
ャップ供給位置32aとなっていて、その他端側がキャ
ッチング位置32bとなっている。キャップ供給位置3
2aには、図示しない殺菌装置によって予め殺菌処理さ
れたキャップ1を供給するキャップシュート17の先端
部が臨むように設置されている。このキャップシュート
17は、全体が円弧状に湾曲されて形成されており、上
方に開口した基端からキャップ1が挿入される。このキ
ャップシュート17は、コ字状の断面形状が長手方向に
連続されたガイドレール17aと、このガイドレール1
7aの開口側を塞ぐように対向設置されたレールカバー
17bと、ガイドレール17aとレールカバー17bと
の間を所定間隔に保持するスペーサ17cとを有してい
る。
【0059】ガイドレール17aの曲率半径内側には平
板状のブラケット17dが一体に設けられている。この
ブラケット17dを複数個の固定ネジ24gで支持ポス
ト21bに固定することにより、キャップシュート17
がキャップ供給機14に取り付けられて固定支持されて
いる。そして、キャップシュート17の先端側の開口部
が、搬送部材30の外周縁と対向するように設置されて
いる。これにより、キャップシュート17の内部を通過
するキャップ1は、ガイドレール17a等にガイドされ
て略90°回転変位して搬送部材30と略平行をなすよ
うに移動し、キャップ供給機14内に導入される。
【0060】このキャップシュート17の先端部には、
キャップ1の通過を制御するストッパピン33とキャッ
プ押出器(又はキャップ有無検出センサ)36とレバー
部材37とが取り付けられている。ストッパピン33
は、取付ブラケット34に一端が固定されたパイプ部材
35を貫通して進退動作可能とされている。更に、取付
ブラケット34はガイドレール17aの先端部に固定さ
れている。このストッパピン33の進退動作はインデッ
クスギア27の回動に連動して行われ、インデックスギ
ア27の回動によりストッパピン33の先端部がキャッ
プ1の移動軌跡上に出し入れされる。
【0061】このストッパピン33を移動軌跡上に突出
させることにより、その先端部によってキャップ1の移
動が制限され、キャップ1がキャップシュート17内に
止められる。一方、ストッパピン33を後退動作させて
移動軌跡上から取り除くことによってキャップ1の通過
が可能となり、キャップ1がキャップ供給位置32aに
供給される。このストッパピン35の後退動作状態にお
いてキャップ押出器(又はキャップ有無検出センサ)3
6が動作され、キャップ1がキャップ供給位置32aに
押し出される。
【0062】キャップ押出器36は、例えば、キャップ
供給位置32aに吹き出し口を臨ませたエアーノズル
と、このエアーノズルから吹き出されるエアーの量を調
節してエアーによる押圧力を変更するエアー調整弁等に
よって構成される。エアー調整弁は、図示しないエアー
発生源に接続されている。このキャップ押出器(又はキ
ャップ有無検出センサ)36の作動により、供給された
先頭のキャップ1がベースプレート20上に押し出され
る。この押し出されたキャップ1は搬送部材30の外周
面に当接され、この搬送部材30の回転により係合凹部
30a内に入り込み、その接線方向に押圧されて円周方
向に搬送される。
【0063】このとき、1つの係合凹部30aには1個
のキャップ1が導入されるが、2個目のキャップ1が係
合凹部30aに引っ掛けられて搬送されるのを防止する
ことを目的としてレバー部材37が設けられている。こ
のレバー部材37はキャップ供給位置32aに配置され
ていて、一端がベースプレート20に回動自在に支持さ
れている。レバー部材37の他端にはスプリング38の
一端が係止され、そのスプリング38の他端はキャップ
シュート17の先端部に係止されている。このスプリン
グ38のバネ力によりレバー部材37は、常時搬送部材
30側に付勢されている。
【0064】この搬送部材30によって押圧されると共
にガイド部材31によって法線方向外側への移動が制限
されることにより、キャップ1はキャップ搬送ライン3
2に沿って円周方向へ搬送される。そして、キャップ供
給位置32aと略180°離れた位置に設定されている
キャッチング位置32bに搬送されたとろこでキャップ
1は、図2において二点鎖線で示すキャッピングヘッド
40により把持され、そのキャッピングヘッド40によ
ってキャップ装着締付機12のキャップ装着位置41に
搬送される。
【0065】キャップ搬送ライン32のキャッチング位
置32bには、係合凹部30aに係合保持されているキ
ャップ1を取り出すためのくさび状の取出凸部42が設
けられている。この取出凸部42の形状に対応させてガ
イド部材31には、取出凸部42の側面との間に所定の
隙間を保持してキャップ1の通過を可能とする円弧面3
1bが設けられている。このガイド部材31の円弧面3
1b側の一部及びキャッチング位置32bを除いて、搬
送部材30の周囲を囲うように2枚のカバー部材43
a,43bが取り付けられている。
【0066】第1のカバー部材43aは第1の支持ポス
ト21aと第2の支持ポスト21bとの間を囲うように
取り付けられ、第2のカバー部材43bは第2の支持ポ
スト21bと第3の支持ポスト21cとの間を囲うよう
に取り付けられている。各カバー部材43a,43b
は、円弧状に湾曲させて形成された側面板44と、この
側面板44の周方向の中途部に取り付けられた取付枠体
45とを有している。側面板44の両側部は支持ポスト
21a,21b及び支持ポスト21b,21cにそれぞ
れ固定されている。そして、各側面板44に設けられた
切欠きに取付枠材45がそれぞれ嵌め込まれて一体に形
成されている。
【0067】取付枠材45は、縦方向に長い枠材からな
り、その中央部には同じく縦長の開口部46が設けられ
ている。この開口部46には、紫外線殺菌手段の一具体
例を示す紫外線殺菌装置50のランプハウジング51の
嵌合枠部51aが嵌合されている。そして、ランプハウ
ジング51は複数個の固定ネジ47aによって取付枠体
45に締付固定されている。
【0068】2台の紫外線殺菌装置50は、搬送部材3
0を挟んで対向するように配置されており、カバー部材
43a,43bによって囲まれたキャップ供給機14の
内部、特に、キャップシュート17のキャップ供給位置
32aからキャップ搬送ライン32を経てキャッチング
位置32bに至るまでのキャップ1の移動軌跡を中心
に、その周辺部を含むベースプレート20上の略全体に
紫外線が照射されるように構成されている。
【0069】図2及び図3に示す紫外線殺菌装置50
は、構成を簡素化させた簡易型の装置であり、ランプハ
ウジング51と紫外線ランプ52とランプ押え板53と
から構成されている。このような簡易構成の紫外線殺菌
装置50にカバーシート54と取付枠体55とを加える
ことにより、図4及び図5に示すように、枠体までも含
んだユニット形式の紫外線殺菌装置70が構成されてい
る。
【0070】この紫外線殺菌装置50(紫外線殺菌装置
70であっても同様である。)をキャップ供給機14に
設置する理由は、キャップシュート17によってキャッ
プ供給機14に搬送されてきたキャップ1が、ベースプ
レート20上を滑ってキャップ供給位置32aからキャ
ッチング位置32bまで搬送されるために、このキャッ
プ供給位置32aからキャッチング位置32bまでの領
域が、次のような理由により細菌に汚染されて不衛生に
なるおそれがある。
【0071】例えば、果実飲料やコーヒー飲料その他の
飲料をボトルに充填してボトル入り飲料等を製造する工
場等においては、いわゆる無菌室又は無菌に近いスペー
ス内で飲料の充填工程が行われている。しかしながら、
無菌室等においても完全な無菌状態を維持することは困
難であり、作業員の出入り等によって空気中には多数の
細菌が浮遊した状態で存在する。この空気中の細菌が、
室内の空気の対流や機械の動作による空気の流れ等によ
ってベースプレート20上に落下したり、機械の摺動部
分に付着したりする(以下「空中落下菌」という。)。
この空中落下菌やキャップ1が持ち込む細菌によってベ
ースプレート20上及びその周辺部並びに機械の摺動部
分が汚染されることがある。
【0072】これらの部分が空中落下菌やキャップ1が
持ち込む細菌によって汚染され、その汚染がキャップ1
に伝染されると、飲料等を充填した後のキャップ装着段
階において不衛生になる。そこで、ベースプレート20
上及びその周辺部に配設されたインデックスギア27等
の機構部分並びにベースプレート20上を通過するキャ
ッピングヘッドのチャック部分等を殺菌対象として紫外
線殺菌を行うようにしたものである。これにより、ボト
ル6に内容物を充填する工程及びその後のボトル6の口
部にキャップ1を装着する工程ばかりでなく、その間に
おけるキャップ1の移動中においても、キャップ1を含
むキャップ搬送ライン及びその周辺部並びにキャッピン
グヘッド等に紫外線を照射して衛生的な状態を維持する
ことを目的としている。
【0073】このような目的を達成するために用いられ
る紫外線殺菌装置50及び紫外線殺菌装置70は、図4
〜図9に示すような形状及び構造とされている。図4等
に示すように、ランプハウジング51は立方体の箱体か
らなり、その一面には長手方向の両端部を残して略前面
に渡って開口された開口部56が設けられている。この
ランプハウジング51の開口部56側の面には、当該開
口部56を囲うように四角形をなす嵌合枠部51aが設
けられている。更に、ランプハウジング51の開口部5
6のある面の幅方向両側部には長手方向に連続するフラ
ンジ部51b,51bが設けられている。そして、各フ
ランジ部51bには、ランプハウジング51を取付枠体
45,55等にネジ止めするための挿通孔58aが複数
設けられている。
【0074】また、ランプハウジング51の開口部56
のある面と直交する面の一方の長手方向の一端には、冷
却用の配管が接続される接続具57がネジ止めされてい
る。この接続具57には、例えば、ゴムホースや銅管等
の配管部品が接続され、その配管を介してエアー供給源
(図示せず)に接続される。このエアー供給源から冷却
媒体の一具体例を示すエアーが、配管及び接続具57を
介してランプハウジング51内に導入される。このラン
プハウジング51内に導入されたエアーは、ランプハウ
ジング51の開口部56のある面と対向する面の長手方
向の他端に設けられた排気孔59から外部に排気され
る。尚、排気孔59をダクト状の配管で覆い、排気孔5
9を集合させた配管で外部に排気させることも可能であ
る。
【0075】更に、ランプハウジング51の長手方向に
対向する面であって、排気孔59に近い側の面には、紫
外線ランプ52が挿入されるランプ挿入口60が設けら
れている。そして、ランプ挿入口60の内側には、紫外
線ランプ52の回転を防止するための二面幅部60aが
設けられている。このランプハウジング51の内面は、
紫外線ランプ52から放射される紫外線を良く反射して
開口部56から効率良く放出されるように鏡面加工等を
施して反射面とすることが好ましい。
【0076】このランプ挿入口60から挿入される紫外
線ランプ52は、波長が1〜400nm(ナノメート
ル)程度の波長範囲を有する紫外線のうち、特に、波長
254nm(厳密には、253.7nm)付近に強い線
スペクトルを有する殺菌線を放射する殺菌ランプであ
る。この紫外線ランプ52は、例えば、290nm以下
の光を透過する石英ガラス又は紫外線透過ガラス製のU
字状に形成されたガラス管52aと、このガラス管52
aの開口側の端部を閉じる接続具52bと、この接続具
52bに取り付けられた電極52cと、ガラス管52a
内に封入された水銀蒸気等によって構成されている。
【0077】この紫外線の発生源である紫外線殺菌手段
としては、この実施例の紫外線ランプ52に限定される
ものではなく、例えば、半導体レーザによる紫外線の発
光方式、レーザ光を光ファイバを用いて伝送して照射す
る方式等のように紫外線を発光可能な各種の発光方式を
適用することができる。
【0078】この紫外線ランプ52をランプハウジング
51に回り止めして固定するため、接続具52bには、
ランプ挿入口60の二面幅部60aに対応した切欠きが
両面に設けられている。この切欠きを接続具52bに設
けることにより接続具52bのガラス管52aと反対側
の端部には、ランプ挿入方向の位置決めをなすフランジ
部52dが設けられている。このフランジ部52dの厚
みは、ランプ挿入口60の深さと同程度に形成されてい
る。この紫外線ランプ52のランプハウジング51から
の抜止めがランプ押え板53によって図られている
【0079】ランプ押え板53は、ランプハウジング5
1のランプ挿入口60のある面と略同程度の大きさを有
する四角形の板体53aと、この板体53aに固定され
た一対のフック片53b,53bとから形成されてい
る。一対のフック片53b,53bは板体53aの対向
する二辺に溶接等の固着手段によって固定されており、
互いのフック部は離反するようにそれぞれ外側に湾曲さ
せて形成されている。このランプ押え板53の略中央部
には、紫外線ランプ52の電極52cを突出させるため
の貫通穴61が設けられている。
【0080】ランプ押え板53をランプハウジング51
に着脱可能に取り付けるため、ランプハウジング51の
対応する二面には締付金具63がそれぞれ取り付けられ
ている。締付金具63は、ランプ押え板53のフック片
53bに着脱可能に係合されるワイヤ環63aと、この
ワイヤ環63aを移動させて締め込み及び緩め作業を行
う操作片63bとを有している。ワイヤ環63aをフッ
ク片53bに引っ掛けて操作片63bを後方へ押え込む
ことにより、締付金具63を締め付けてランプ押え板5
3をランプハウジング51に圧着させて固定することが
できる。
【0081】このランプ押え板53と紫外線ランプ52
とランプハウジング51とで構成される簡易型の紫外線
殺菌装置50は、開口部56が開口されたままの状態で
あるため、仮に紫外線ランプ52が破損したりすると、
ガラス管52aの破片等が飛び散って周囲に散乱するお
それが生じる。このような問題点を解決するための装置
として、紫外線殺菌装置70が構成されている。
【0082】紫外線殺菌装置70は、図4等に示すよう
に、上述したランプハウジング51と紫外線ランプ52
とランプ押え板53とに、カバーシート54と取付枠体
55とを加えることによって構成されている。カバーシ
ート54は、ランプハウジング51の開口部56を覆っ
てガラス片その他のものが開口部56を通過するのを防
止するものである。また、取付枠体55は、カバーシー
ト54をランプハウジング51との間で挟持すると共に
適宜位置にランプハウジング51等を取り付ける等の役
割を果たすものである。
【0083】カバーシート54は、紫外線を良く透過す
ることができる紫外線透過性プラスチックシート、例え
ば、紫外線透過性フッソ樹脂シートによって形成するこ
とができる。このカバーシート54は、ランプハウジン
グ51の開口部56の全体を覆うことができる大きさに
形成されている。このカバーシート54には、周縁部を
枠状に残してその内側を長方形にて膨出させることによ
り膨出部54aが設けられている。この膨出部54aの
内側に形成された凹陥部内には、ランプハウジング51
の嵌合枠51aが嵌合される。更に、膨出部54aを囲
う周縁のフランジ部54bには、ランプハウジング51
の挿通孔58aに対応させて同様の挿通孔58bが同数
設けられている。
【0084】また、取付枠体55は、ランプハウジング
51のフランジ部52dを含む固定側と略同一の大きさ
を有する長方形の枠体部55aと、この枠体部55aの
幅方向両側に設けられたフランジ部55b,55bとか
ら構成されている。枠体部55aを枠体として形成する
ことにより、その内側にカバーシート54の膨出部54
aが嵌合される開口部64が設けられている。更に、枠
体部55aには、カバーシート54の挿通孔58bに対
応させて同数のネジ孔58cが設けられている。そし
て、各フランジ部55bには、取付枠体55を取り付け
るための挿通孔65が複数設けられている。
【0085】このような構成を有する紫外線殺菌装置7
0は、例えば、次のようにして組み立てることができ
る。まず、ランプハウジング51に紫外線ランプ52を
取り付ける。これは、ランプハウジング51のランプ挿
入口60に、紫外線ランプ52をガラス管52a側から
挿入し、接続具52bの切欠きを二面幅部60aに係合
させて所定の深さまで挿入する。次に、接続具52bの
外側にランプ押え板53を当てた後、左右のフック片5
3b,53bに一対の締付金具63,63の各ワイヤ環
63aを係合させる。そして、操作片63bを操作して
ワイヤ環63aに緊張を与え、ランプ押え板53を締付
固定する。
【0086】次に、カバーシート54の膨出部54aを
取付枠体55の開口部64に嵌合させ、カバーシート5
4を取付枠体55に取り付ける。このカバーシート54
の上に、紫外線ランプ52等が取り付けられたランプハ
ウジング51を重ね合わせる。そして、図示しない取付
ネジのネジ部を、ランプハウジング51の挿通孔58a
及びカバーシート54の挿通孔58bに挿通させて取付
枠体55のネジ孔58cに螺合させる。この取付ネジの
締め込みによって組立作業が完了し、図5〜図9に示す
ように、紫外線殺菌装置70が構成される。
【0087】図2及び図3に示すように、キャップ供給
機14に用いられている紫外線殺菌装置は、上述した簡
易型紫外線殺菌装置50である。しかしながら、カバー
シート54等を備えた紫外線殺菌装置70を、キャップ
供給機14に適用することができることは勿論である。
また、図3において、紫外線殺菌装置50が取り付けら
れた取付枠体45の上部は、蝶ネジ48によって上面プ
レート22に締付固定されている。
【0088】このような紫外線殺菌装置50(又は7
0)によって殺菌されたベースプレート20上を搬送さ
れるキャップ1は、その搬送路32を滑って移動する際
にも新たに汚れや細菌等が、その摺動面である開口側の
面に付着するおそれがない。そのため、キャップシュー
ト17を介してキャップ供給機14まで搬送されたキャ
ップ1は、キャッピングヘッド40により把持されるキ
ャッチング位置32bまでクリーンな状態を維持して汚
染されることなく衛生的な状態で搬送される。
【0089】図1に示すように、キャッチング位置32
bに搬送されたキャップ1は、キャッピングヘッド40
により把持されてベースプレート20から持ち上げら
れ、別ルートのボトル搬送ルートで搬送されたボトル6
の口部の上方に移動する。このようなキャッピングヘッ
ド40としては、例えば、アルコア・クロージャー・シ
ステムズ・インターナショナル・インコーポレイテッド
(Alcoa Closure SystemsInternational,Inc.)のキャッ
プインヘッド・キャッピング・システム(Cap-In-Head C
apping System)に使用されているアルコア・マグナトル
クヘッドセットを使用することができる。
【0090】このアルコア(ALCOA)のマグナトル
クヘッドセットは、永久磁石によるクラッチ機構を有す
るチャックを備えており、回転するスピンドルシャフト
に取り付けられる。スピンドルシャフトは、回転駆動可
能とされていると共に上下方向へ昇降動作可能ともされ
ており、シャフトの回転に伴いチャックが回転される。
キャップ1はチャックによって保持され、シャフトの回
転によってボトル6の口部に巻締められる。クラッチ機
構は、複数の永久磁石をS極とN極を交互にして円周方
向に配置した2枚の円板を有し、異極同士が対向したと
きに引き合うようになっている。キャップが口部に巻締
められる過程で、この巻締めトルクが予め設定された磁
石相互に引き合う力を上回ることにより、クラッチが外
れてチャックが空転し、それ以上の巻締めトルクが掛か
らないようになっている。
【0091】このようなキャッピングヘッド40が、キ
ャッチング位置32bにおいて降下してキャップ1を把
持した後、所定高さまで上昇する。次に、水平方向へ回
転して、ボトル6の上方に移動する。その後、再び下降
して、把持しているキャップ1の開口部をボトル6の口
部に押し付け、図14に示すメカニカルバンド部3の突
起3aを弾性変形させて口部のネジ部等を乗り越えさせ
る。その結果、メカニカルバンド部3を有する新型キャ
ップ1を、ボトル6の口部に簡単且つ確実に装着させる
ことができ、一度あけたか否かの判断が明確に判る開封
明示性(タンパーエビデンス)を有するキャッピング作
業を行うことができる。
【0092】このキャッピングヘッド40によるキャッ
ピング作業は、図1に示すように、ボトル供給機13と
キャップ装着締付機12とが交差するキャップ装着位置
41によって行われる。このキャッピング作業によって
キャップ1がボトル6の口部に完全に装着されることに
より、最終製品としてのキャップ付き容器入り飲料7が
製造される。このキャップ付き容器入り飲料7は、キャ
ップ装着締付機12によって容器排出機15まで搬送さ
れる。
【0093】容器排出機15は、キャップ装着締付機1
2と交差する受け渡し位置において、キャップ装着締付
機12からキャップ付き容器入り飲料7を受け取り、排
出位置67まで搬送する。この排出位置67には搬送コ
ンベヤ68の一端が設置されており、この搬送コンベヤ
68上にキャップ付き容器入り飲料7が載置される。こ
の搬送コンベヤ68に載置されたキャップ付き容器入り
飲料7は、例えば、包装工程等の次の工程に搬送され
る。
【0094】このようなキャップ装着装置10によれ
ば、完全に殺菌処理されたキャップ1は、キャップ供給
機14のキャップ供給位置32aから導入されてキャッ
チング位置32bまで搬送されるまでの間ベースプレー
ト20上を滑って移動するが、そのベースプレート20
の上面及びベースプレート20に設置されているガイド
部材31や搬送部材30、或いはインデックスギア27
等には2台の紫外線殺菌装置50から放射された紫外線
が照射されている。更に、ベースプレート20上を移動
するキャッピングヘッド40にも紫外線殺菌装置50の
紫外線が照射される。
【0095】そのため、ベースプレート20上のキャッ
プ搬送ライン32及びその周辺部全体に紫外線を照射し
て、空中落下菌を紫外線によって殺菌処理し、また、空
中落下菌やキャップ1により持ち込まれる未殺菌の細菌
による増殖を防止することができる。従って、ベースプ
レート20の上面に接触するキャップ1の接触面に細菌
が付着するのを防止し又は細菌の増殖を抑制することが
でき、前処理工程において殺菌処理されたキャップ1の
衛生的な状態を維持して、次の、キャッピング工程に搬
送することができる。更に、キャッピングヘッド40に
も紫外線が照射されるため、このキャッピングヘッド4
0によってキャップ1が汚染されることがなく、あくま
でも衛生的な状態を維持してキャップ1をボトル6に装
着することができる。
【0096】図10は、図4及び図5に示した紫外線殺
菌装置70の変形実施例を示すものである。この紫外線
殺菌装置72は、上記実施例におけるランプハウジング
51をハウジング本体73とハウジング蓋体74とに分
割し、ハウジング蓋体74の着脱のみによって紫外線ラ
ンプ52の交換作業が行えるようにしたものである。こ
の紫外線殺菌装置72が上述した紫外線殺菌装置70と
異なるところは、ハウジング本体73及びハウジング蓋
体74のみであり、その他の紫外線ランプ52、ランプ
押え板53、カバーシート54及び取付枠体55には変
更がない。そのため、ここではハウジング本体73及び
ハウジング蓋体74について説明し、その他の部品には
同一符号を付してその説明は省略する。
【0097】ハウジング蓋体74は、上述した実施例の
ランプハウジング51のうち、排気孔59のある背面部
74aと、ランプ挿入口60のある正面部74bとの二
面によって形成されている。また、ハウジング本体73
は、ランプハウジング51から背面部74aに相当する
部分と正面部74bに相当する部分とを取り除くことに
よって形成されている。従って、ハウジング本体73に
ハウジング蓋体74を重ね合わせることにより、ランプ
ハウジング51と同様のランプハウジングが構成され
る。尚、排気孔59に代えて接続具57を取り付け、こ
の接続具57に排気用配管の一端を接続すると共にその
他端を遠くまで延在させることにより、遠くにおいて排
気させることも可能である。
【0098】また、ハウジング蓋体74をハウジング本
体73にネジ止めするため、ハウジング本体73のラン
プ押え板53と反対側の面には内側に突出するナット部
75が設けられている。そして、ハウジング蓋体74
の、ナット部75に対応する位置には座付き孔76が設
けられている。このハウジング蓋体74をハウジング本
体73に重ね合わせた状態において、図示しない固定ネ
ジの軸部を座付き孔76を貫通させてナット部75のネ
ジ孔に螺合させることにより、ハウジング蓋体74をハ
ウジング本体73に締付固定することができる。
【0099】尚、ハウジング蓋体74の内面に取り付け
られる二面幅部60aの外側の寸法を、ハウジング本体
73の幅方向に対向する2つの側面部の隙間と一致させ
ることにより、その隙間に二面幅部60aを係合させる
だけでハウジング本体73に対するハウジング蓋体74
の幅方向の位置決めを行うことができる。
【0100】かくして、図10に示す実施例に係る紫外
線殺菌装置72によれば、ハウジング本体73を取り外
すことなくハウジング蓋体74を取り外すことによって
紫外線ランプ52の交換作業を行うことができる。従っ
て、紫外線ランプ52が長手方向に抜き取り不可能な状
態においても、紫外線ランプ52の交換作業を簡単且つ
迅速に行うことができ、ランプ交換のメンテナンスを良
好にすることができる。
【0101】また、上記ベースプレート20の表面に紫
外線を反射する紫外線反射面を設けると共に、この紫外
線反射面には紫外線を透過させる紫外線透過性樹脂(例
えば、紫外線透過性フッ素樹脂)を塗布して紫外線透過
層を設ける構成にすると良い。かかる場合には、紫外線
透過層を透過して紫外線反射面で反射された紫外線がキ
ャップ1の開口側の面及び内面のネジ部に間接的に照射
されるため、かかる面に対しても紫外線殺菌を行うこと
ができる。
【0102】図11は、本発明に係るキャップ供給機の
第2の実施例を示すもので、このキャップ供給機14A
は、紫外線ランプ81を横方向から挿入する形式の紫外
線殺菌装置80を取り付けたものである。紫外線殺菌装
置80は、紫外線ランプ81とランプソケット82とメ
ッシュキャップ83と調整ナット84と取付ナット85
とランプカバー86と本体フランジ87等を備えてい
る。紫外線ランプ81は、U字状に形成された石英製の
ガラス管81aと、このガラス管81aの開口側を閉じ
る接続具81bとを有し、接続具81bからガラス管8
1a内にフィラメントが突出されている。この紫外線ラ
ンプ81はランプソケット82に嵌合固定され、このラ
ンプソケット82を貫通してリード線82aが外部に引
き出されている。
【0103】更に、ランプソケット82には、紫外線ラ
ンプ81のうち最も発熱量の大きなフィラメントの外側
を冷却させて発熱から保護する自然冷却対流用メッシュ
キャップ83が取り付けられている。このメッシュキャ
ップ83は目の細かい金網によって形成された円筒体か
らなり、その軸方向の一端がランプソケット82にネジ
止めされ、他端がリング状をなす調整ナット84に嵌合
されている。調整ナット84は、同じくリング状をなす
取付ナット85に螺合されている。そして、取付ナット
85は、本体フランジ87の中央部に設けられた貫通孔
に螺合されている。尚、メッシュキャップ83が金網で
はなくてメクラキャップである場合には、下面側に冷却
用ノズルを設け且つ上面側に排気用ノズルを設けること
により、フィラメント部分を自然冷却させるという同様
の目的を達成することができる。
【0104】本体フランジ87は、蝶ネジ48等によっ
て上面プレート22等に固定された側面板44にネジ止
めされている。側面板44は、円錐台状に突出された膨
出部44aを有し、この膨出部44aの中央部には貫通
孔44bが設けられていて、この貫通孔44bの周囲に
は複数の固定ネジ44cが横方向へ突出するように設け
られている。これらの固定ネジ44cに対応させて本体
フランジ87にはネジ孔が設けられており、各ネジ孔を
貫通した固定ネジ44cに螺合されたナット88の締め
込みにより紫外線殺菌装置80が着脱可能に取り付けら
れている。
【0105】この側面板44の貫通孔44b、本体フラ
ンジ87の貫通孔、調整ナット84及び取付ナット85
の孔を貫通して紫外線ランプ81のガラス管81aが、
キャップ供給機14Aの内側に大きく挿入されている。
紫外線ランプ81のガラス管81aは、一端が開口され
た試験管状のランプカバー86によって覆われており、
このランプカバー86の開口側の端部は、取付ナット8
5等に装着されたO−リング等のシール部材により気密
状態を保持するように支持されている。ランプガバー8
6は、紫外線を良く透過させる紫外線透過性樹脂によっ
て形成する。他の構成は上述した図3に示す実施例と同
様であるため、同一部分には同一符号を付して、それら
の説明は省略する。
【0106】かくして、図11に示す実施例によれば、
紫外線ランプ81の発光部であるガラス管81aがキャ
ップ搬送ライン32の上方まで大きく挿入されているた
め、キャップ搬送ライン32等に紫外線を多量に照射す
ることができる。しかも、側方に引き抜くようにして紫
外線ランプ81を取り出すことができるため、ランプの
交換作業を簡単且つ迅速に行うことができる。尚、ラン
プカバー86をガラスを使用しない紫外線透過性樹脂の
パイプで形成することにより、万一ガラス管81aが破
損した場合においても、ガラスの破片がキャップ供給機
14A内に飛び散るおそれをなくすことができる。
【0107】図12は、本発明に係るキャップ供給機の
第3の実施例を示すもので、このキャップ供給機14B
は、側面板44の内側に紫外線殺菌装置90を配置する
と共に、側面板44に開口窓44dを設けてガラス板9
1を嵌め込み、このガラス板91によって内部を観察で
きるように構成したものである。紫外線殺菌装置90
は、紫外線ランプ92とランプカバー93とカバーキャ
ップ94と上下一対の取付バンド95,95等を備えて
いる。
【0108】紫外線ランプ92は、一文字状に形成され
た石英製のガラス管92aと、このガラス管92aの両
端開口部を閉じる接続具92b,92bとを有し、各接
続具92bからリード線92cがそれぞれ突出されてい
る。この紫外線ランプ92は、一端が閉じられたパイプ
状のランプカバー93内に挿入されていて、他端の開口
部にカバーキャップ94が嵌合されている。このカバー
キャップ94の中央部を2本(又は4本)のリード線9
2cが貫通して外部に突出されている。そして、2本
(又は4本)のリード線92cは、側面板44に係合さ
れた絶縁ゴム44eを貫通して外部に引き出されてい
る。更に、ランプカバー93の長手方向両端には一対の
取付バンド95,95が嵌合されており、この取付バン
ド95をネジ止めすることによって紫外線殺菌装置90
が側面板44の内側に固定されている。
【0109】この紫外線殺菌装置90の近傍に開口窓4
4dが設けられていて、この開口窓44dの周囲を囲う
窓枠44fが側面板44に設けられている。この窓枠4
4fに、紫外線を透過させないか又は透過し難い性質を
有するガラス板91が嵌め込まれている。このガラス板
91が、押え枠96により外側から押えられて抜止めさ
れている。そして、押え枠96が複数の取付ネジ96a
によって窓枠44fにネジ止めされている。その他の構
成は上述した図3に示す実施例と同様であるため、同一
部分には同一符号を付して、それらの説明は省略する。
【0110】かくして、図12に示す実施例によれば、
簡単な構造の紫外線殺菌装置90を用いてキャップ供給
機14Bの所定領域を紫外線によって殺菌することがで
きる。また、側面板44の開口窓44dに嵌め込まれた
ガラス板91を介してキャップ供給機14Bの内部を視
覚によって認識することができるため、キャップ1の流
れ状態や紫外線ランプ92の発光状態を作業者が目で確
認することができる。しかも、ガラス板91は、紫外線
を透過させないか又は透過し難い材質で形成されている
ため、作業者の目が紫外線によって傷付けられるおそれ
もない。
【0111】図13は、本発明に係るキャップ供給機1
4に清掃手段である供給機清掃装置100を設けた実施
例を示すものである。ここで、清掃手段とは、キャップ
搬送ライン32及びその周辺部若しくはキャッピングヘ
ッド40に清掃用媒体を供給することにより、ベースプ
レート20等の上に落下した細菌等を洗い流したり、吹
き飛ばしたりして清掃するものである。
【0112】この供給機清掃装置100は、上述した紫
外線殺菌装置50,70,80,90と同時に使用でき
ることは勿論であるが、両装置を同時に使用する場合に
はランニングコストが高くなるため、経済性の点を考慮
すると、作業開始前や作業が一時的に中断した時等に短
時間で使用することが好ましい。しかしながら、安全率
を高めるための同時使用には何も問題を生ずることはな
い。更に、清浄手段が温水、熱水、熱風、高温水蒸気の
単独使用であっても良く、またこれらを任意に組み合わ
せた組み合わせ使用であっても何ら問題を生ずるもので
はない。
【0113】図13に示すように、供給機清掃装置10
0は、清掃用媒体を生成させて供給する媒体供給源10
1と、この媒体供給源101の供給口に接続された供給
配管102と、この供給配管102内の媒体の流量を調
整する流量調整弁103等を備えて構成されている。こ
の供給機清掃装置100に使用される清掃用媒体として
は、例えば、適当な温度に加熱された温水や熱水、同じ
く水蒸気、同じく熱風等を適用することができる。ま
た、媒体供給源101としては、清掃用媒体が熱水であ
る場合には熱水供給源として構成され、清掃用媒体が水
蒸気である場合には水蒸気供給源として構成され、清掃
用媒体が熱風である場合には熱風供給源として構成され
る。
【0114】この媒体供給源101の具体的な構成を説
明する。例えば、熱水供給源としては、クリーンな水が
供給されるクリーン水配管と、このクリーン水配管に対
向するよう設置された高温配管とを有する熱交換器とし
て構成することができる。クリーン水配管の一端には、
クリーンな水の供給源を接続する。このクリーン水配管
の他端には、後述する供給配管102が接続される。こ
のクリーン水配管に対向する高温配管には高温度の水蒸
気を流動させ、この水蒸気でクリーン水配管内を流れる
クリーン水を所定温度(例えば60℃)以上に加熱させ
る。尚、クリーン水としては、例えば、多量の鉄分やカ
ルシウム等の成分が含有されていないろ過された精製
水、純水、蒸留水、超純水等を挙げることができる。
【0115】水蒸気供給源としては、クリーンな温水又
は水が供給されるクリーン水配管と、このクリーン水配
管を加熱するボイラーとを有する加熱装置として構成す
ることができる。クリーン水配管の一端にはクリーンな
水等の供給源を接続し、その他端には供給配管102を
接続する。このクリーン水配管をボイラーで加熱し、こ
の配管内を流れるクリーンな水蒸気をボイラーで所定温
度(例えば125℃)以上に加熱させる。また、熱風供
給源としては、クリーンなエアーが供給されるクリーン
エアー配管と、このクリーンエアー配管内に設置された
ヒーターとを有する加熱装置として構成することができ
る。クリーンエアー配管の一端には、後述する供給配管
102が接続される。このクリーンエアー配管内を通過
するエアーをヒーターで所定温度(例えば200℃)以
上に加熱させる。
【0116】このような媒体供給源101の供給口に
は、所望の位置にノズル口を設けた供給配管102が接
続されている。図13に示す供給配管102は、第1か
ら第5までの5つのノズル口102a,102b,10
2c,102d及び102eを有している。第1のノズ
ル口102a及び第2のノズル口102bは、キャッチ
ング位置32bを挟んで対向するように設定されてい
る。また、第3のノズル口102c及び第4のノズル口
102dは、キャップ搬送ライン32の中途部に清掃用
媒体を供給するように設定されている。更に、第5のノ
ズル口102eは、第1〜第4のノズル口102a〜1
02dと反対側に配置されており、この反対側も同時に
清掃できるようになっている。
【0117】このような構成を有する供給機清掃装置1
00によれば、キャップ搬送ライン32及びその周辺部
並びにキャッピングヘッド40のチャック等に付着した
生きている細菌や死滅した細菌の汚れ等を温水、熱水や
熱風等の清掃用媒体を用いて洗い流したり、吹き飛ばし
たりすることができる。この場合、細菌や死菌或いは樹
脂キャップ1の破片やカス等が洗い流される等して消滅
するため、紫外線によって細菌が死滅するまで時間持ち
する必要がなく、また、紫外線で殺菌された死菌や死菌
のパイロジエン(毒物)の心配もない。そのため、内容
物の充填ラインを早期に可動させることができ、作業開
始前の無駄な時間を少なくすることができる。尚、温水
や熱水及び水蒸気の場合には乾燥性が良く、水切りも早
いために、これらを清掃用媒体として用いることによっ
ても不具合を生ずるおそれがない。
【0118】本発明は、上述した実施例に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施例においては、ガラス管
を直線状に延在させた紫外線ランプを用いた例について
説明したが、ガラス管が円形又は螺旋形に形成された紫
外線ランプやガラス管をボール状に丸めた紫外線ランプ
等のように各種形状の紫外線ランプを用いることができ
る。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲
で種々変更できるものである。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の請求項1
記載のキャップ装着装置によれば、キャップ供給機に紫
外線殺菌手段を設け、この紫外線殺菌手段でキャップが
搬送されるキャップ搬送ライン及びその周縁部並びにキ
ャッピングヘッドに紫外線を照射して殺菌する構成とし
たため、キャップ供給機に接触するキャップの開口側の
面、このキャップが接触するキャップ供給機の面、およ
びこれらの周辺部、並びにキャップを把持するキャッピ
ングヘッドに細菌が付着するのを防止し、若しくはこれ
らに付着した細菌を死滅させ、キャップ等を衛生的な状
態に維持することができる。その結果、細菌がキャップ
に付着して持ち込まれるのを防ぐことができ、その細菌
がボトルの口部の天面にこすり付けられて付着する危険
性を著しく減少させることができるため、内容物の充填
ラインにおける衛生的な充填作業を長時間にわたって維
持することができるという効果を得ることができる。
【0120】本出願の請求項2記載のキャップ装着装置
によれば、キャップ供給機がベースプレートと搬送部材
とを有し、少なくともベースプレート上のキャップ搬送
ラインを紫外線で殺菌する構成としたため、このベース
プレートの上面を摺動するキャップの摺動面、このキャ
ップを搬送する搬送部材、及びキャップをキャッチング
位置までガイドするガイド部材等に細菌が付着するのを
防止し、若しくはこれらに付着した細菌を死滅させるこ
とができるという効果が得られる。
【0121】本出願の請求項3記載のキャップ装着装置
によれば、ベースプレートに紫外線反射面を設け、その
上に紫外線透過層を設け、この紫外線透過層上にキャッ
プを摺動させる構成としたため、キャップの下から紫外
線を照射してキャップの摺動面及びキャップ内面を、紫
外線の直接照射又は間接照射の少なくともいずれか一方
によって殺菌処理することができるという効果が得られ
る。
【0122】本出願の請求項4記載のキャップ装着装置
によれば、紫外線殺菌手段が、紫外線ランプとランプハ
ウジングとカバーシートとを有する構成としたため、簡
単な構成でありながらキャップ供給機の所定領域を確実
に紫外線殺菌することができると共に、紫外線ランプが
破損した場合にもガラス片がベースプレート等の上に飛
び散るのを防止することができるという効果が得られ
る。
【0123】本出願の請求項5記載の紫外線殺菌装置に
よれば、紫外線殺菌手段が、紫外線ランプとランプカバ
ーとを有する構成としたため、簡単な構成でありながら
キャップ供給機の所定領域を確実に紫外線殺菌すること
ができると共に、紫外線ランプが破損した場合にもガラ
ス片がベースプレート等の上に飛び散るのを防止するこ
とができるできるという効果が得られる。
【0124】本出願の請求項6記載の紫外線殺菌装置に
よれば、キャップ供給機に清掃手段を設ける構成とした
ため、所定の時期又は任意の時期に清掃手段を作動させ
ることにより、清掃用媒体をキャップ搬送ライン及びそ
の周辺部若しくはキャッピングヘッドに供給して清掃す
ることができ、キャップの摺動面やキャップを搬送する
搬送部材或いはガイド部材等に付着した生細菌や死滅し
た細菌或いはキャップの破片やカス等を洗い流したり吹
き飛ばしたりして削除することができるという効果が得
られる。
【0125】本出願の請求項7記載の紫外線殺菌装置に
よれば、ランプハウジングとカバーシートと紫外線ラン
プとランプ押え板とで構成するようにしたため、キャッ
プ装着締付機とキャップ供給機とを備えたキャップ装着
装置に用いて好適であって、安全性が高く且つ保守管理
の容易な殺菌装置を提供することができるという効果が
得られる。
【0126】本出願の請求項8記載の紫外線殺菌装置に
よれば、枠体側開口部を有する取付枠体を備え、この取
付枠体とランプハウジングとの間にカバーシートを介在
させる構成としたため、組立及び分解作業が容易であっ
て既存の装置に簡単に取り付けることができると共に柔
軟性のあるシート部材を腰のある面部材として使用する
ことができる殺菌装置を提供することができるという効
果が得られる。
【0127】本出願の請求項9記載のキャップ装着方法
によれば、キャップ搬送ライン及びその周辺部並びにキ
ャッピングヘッドを紫外線で殺菌処理するようにしたた
め、キャップ搬送ライン等に細菌が付着して増殖するの
を防止し、細菌が付着していないキャップをキャッピン
グ位置まで搬送して衛生的なキャップをボトルに装着す
ることができるという効果が得られる。
【0128】本出願の請求項10記載のキャップ装着方
法によれば、紫外線によるキャップの殺菌は、キャップ
に紫外線を直接照射しても良く、また、紫外線反射面を
利用してキャップに紫外線を間接照射して行うこともで
き、更には、直接照射と間接照射を併用してより効果的
な紫外線殺菌処理を行うことができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャップ装着装置の概略構成の一
実施例を示す説明図である。
【図2】図1に示すキャップ装着装置のキャップ供給機
の具体的構成の第1の実施例を示す平面図である。
【図3】図1に示すキャップ装着装置のキャップ供給機
の具体的構成の第1の実施例を示す一部を断面した正面
図である。
【図4】図3に示すキャップ供給機に用いた紫外線殺菌
装置の第1の実施例を示す分解斜視図である。
【図5】図3に示すキャップ供給機に用いた紫外線殺菌
装置の第1の実施例を示す組立斜視図である。
【図6】図5に示す紫外線殺菌装置の平面図である。
【図7】図6に示す紫外線殺菌装置のX−X線部分を断
面して示す説明図である。
【図8】図5に示す紫外線殺菌装置の正面図である。
【図9】図6に示す紫外線殺菌装置のY−Y線部分を断
面して示す説明図である。
【図10】図3に示すキャップ供給機に用いた紫外線殺
菌装置の変形実施例を示す分解斜視図である。
【図11】図1に示すキャップ装着装置のキャップ供給
機の第2の実施例を示す一部を断面した正面図である。
【図12】図1に示すキャップ装着装置のキャップ供給
機の第3の実施例を示す一部を断面した正面図である。
【図13】図1に示すキャップ装着装置のキャップ供給
機の清掃手段を設けた実施例を示す平面図である。
【図14】図1に示すキャップ装着装置に使用されるキ
ャップの一具体例を示す一部を断面した斜視図である。
【符号の説明】
1 樹脂製キャップ、 6 ボトル、 7 製品容器、
10 キャップ装着装置、 11 回転充填機(フィ
ラー)、 12 キャップ装着締付機(キャップシーマ
ー)、 13 ボトル供給機、14 キャップ供給機、
15 容器排出機、 17 キャップシュート、 2
0 ベースプレート、 30 搬送板、31 ガイド部
材、 32 搬送路、 32a キャップ供給位置、
32bキャッチング位置、 33 ストッパピン、 4
0 キャッピングヘッド、41 キャップ装着位置、
45,55 取付枠体、 50,70,72,80,9
0 紫外線殺菌装置(紫外線殺菌手段)、 51 ラン
プハウジング、 52,81,92 紫外線ランプ、
53 ランプ押え板、 54 カバーシート、 60
ランプ挿入口、 63 締付金具、 73 ハウジング
本体、 74ハウジング蓋体、 91 ガラス板、 1
00 供給機清掃装置(清掃手段)、 101 媒体供
給源、 102 供給配管、 102a,102b,1
02c,102d,102e ノズル口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉澤 稔 大阪府摂津市千里丘7丁目9番31号 近畿 コカ・コーラボトリング株式会社内 (72)発明者 河野 博 栃木県下都賀郡野木町野木148番地 株式 会社柴崎製作所内 (72)発明者 清水 謙 東京都渋谷区本町3丁目49番16号 株式会 社豊振科学産業所内 (72)発明者 小路 正史 東京都渋谷区本町3丁目49番16号 株式会 社豊振科学産業所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物が充填されたボトルが供給される
    と共に当該ボトルの口部にキャップを装着するキャッピ
    ングヘッドを有するキャップ装着締付機と、 上記キャッピングヘッドにより把持される上記キャップ
    を当該キャッピングヘッドによるキャッチング位置まで
    摺動させて搬送するキャップ供給機と、を備えたキャッ
    プ装着装置において、 上記キャップ供給機に、上記キャップが搬送されるキャ
    ップ搬送ライン及びその周辺部並びに上記キャッピング
    ヘッドに紫外線を照射して殺菌する紫外線殺菌手段を設
    けたことを特徴とするキャップ装着装置。
  2. 【請求項2】 上記キャップ供給機は、キャップシュー
    トから供給される上記キャップが載置されるベースプレ
    ートと、このベースプレート上に載置されたキャップを
    上記キャッチング位置まで搬送する搬送部材とを有し、
    少なくとも上記ベースプレート上の上記キャップ搬送ラ
    インを上記紫外線殺菌手段から放射される紫外線によっ
    て殺菌処理するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のキャップ装着装置。
  3. 【請求項3】 上記ベースプレートには、上記紫外線を
    反射する紫外線反射面を設けると共に当該紫外線反射面
    の表面には紫外線を透過させる紫外線透過性樹脂によっ
    て形成された紫外線透過層を設け、この紫外線透過層の
    上に載置される上記キャップを上記搬送部材により摺動
    させて搬送するようにしたことを特徴とする請求項2記
    載のキャップ装着装置。
  4. 【請求項4】 上記紫外線殺菌手段は、上記キャップ搬
    送ラインの側方又は上方に配置された紫外線ランプと、
    この紫外線ランプを保持すると共にキャップ搬送ライン
    側に開口された開口部を有するランプハウジングと、上
    記開口部を覆う紫外線透過性のカバーシートと、を有す
    ることを特徴とする請求項1記載のキャップ装着装置。
  5. 【請求項5】 上記紫外線殺菌手段は、上記キャップ搬
    送ラインの上方又は側方に配置された紫外線ランプと、
    紫外線透過性樹脂により形成されるか又は紫外線透過性
    樹脂により被覆されて形成され上記紫外線ランプを覆う
    ランプカバーと、を有することを特徴とする請求項1記
    載のキャップ装着装置。
  6. 【請求項6】 上記キャップ供給機には、上記キャップ
    搬送ライン及びその周辺部若しくは上記キャッピングヘ
    ッドに清掃用媒体を供給して清掃する清掃手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のキャップ装着装置。
  7. 【請求項7】 一面に開口部を有し、この開口部のある
    面と直交する面にランプ挿入孔が設けられたランプハウ
    ジングと、 上記開口部を閉じるように上記ランプハウジングに取り
    付けられるカバーシートと、 上記ランプ挿入孔から上記ランプハウジング内に少なく
    とも紫外線の発光部が挿入される紫外線ランプと、 上記紫外線ランプの接続具を押さえて上記ランプハウジ
    ングからの紫外線ランプの抜け出しを防止するランプ押
    え板と、を設けたことを特徴とする紫外線殺菌装置。
  8. 【請求項8】 上記ランプハウジングが重ね合わされる
    取付枠体を備え、当該取付枠体には上記ランプハウジン
    グの開口部に合致される枠体側開口部を設け、この取付
    枠体に上記カバーシートを介在させてランプハウジング
    を取り付けるようにしたことを特徴とする請求項7記載
    の紫外線殺菌装置。
  9. 【請求項9】 内容物が充填されてボトル搬送ラインを
    搬送されるボトルの口部に対して、予め殺菌処理されて
    キャップ搬送ラインを搬送されてベースプレート上に載
    置されたキャップをキャッチング位置まで搬送すると共
    に、当該キャッチング位置においてキャップをキャッピ
    ングヘッドにより把持した後、このキャッピングヘッド
    を上記ボトルの上方に移動させて当該キャップを上記口
    部に装着するようにしたキャップ装着方法において、 上記キャップ搬送ライン及びその周辺部並びに上記キャ
    ッピングヘッドに紫外線を照射し、このキャップ搬送ラ
    インを搬送される上記キャップ及びこのキャップに接触
    する部材並びにキャッチング位置でキャップを把持する
    キャッピングヘッドを紫外線によって殺菌し、この紫外
    線により殺菌処理されたキャップを上記口部に装着する
    ようにしたことを特徴とするキャップ装着方法。
  10. 【請求項10】 上記紫外線による殺菌処理は、上記キ
    ャップ搬送ラインの側方又は上方に配置された紫外線ラ
    ンプから放射される紫外線による直接照射によるか、又
    は上記紫外線ランプから放射された紫外線を紫外線反射
    面により反射させた後に照射させる間接照射により行う
    ようにしたことを特徴とする請求項9記載のキャップ装
    着方法。
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