以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明のカラー画像形成装置の構成を示す概略図である。画像形成装置100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(マゼンタ、シアン、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、駆動手段(図示せず)により図1において時計回りに回転しながら各画像形成部に近接して移動する中間転写ベルト8上に順次転写(一次転写)された後、二次転写ローラ9において用紙P上に一度に転写(二次転写)され、さらに、定着部7において用紙P上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される用紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ12a及びレジストローラ対12bを介して二次転写ローラ9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。また、二次転写ローラ9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナーを除去するためのクリーニングブレード19が配置されている。
画像読取部40は、複写時に原稿を照明するスキャナランプや原稿からの反射光の光路を変更するミラーが搭載された走査光学系、原稿からの反射光を集光して結像する集光レンズ、及び結像された画像光を電気信号に変換するCCDセンサ等(いずれも図示せず)から構成されており、原稿画像を読み取って画像情報に変換する。また、後述するように画像形成部Pa〜Pdにおいて用紙P上に形成されたテストパターンのRGB値を読み取り、濃度を検知する機能も有している。画像読取部40の詳細については後述する。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光装置(露光ユニット)4と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置(現像ユニット)3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
ユーザにより画像形成開始が入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光装置4によって光ビームを照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像読取部30からの画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dは、感光体ドラム1a〜1dに対向配置された現像ローラ(現像剤担持体)を備え、それぞれマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各色のトナーが補給装置(図示せず)によって所定量充填されている。このトナーは、現像装置3a〜3dの現像ローラにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置4からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト8に所定の転写電圧で電界が付与された後、一次転写ローラ6a〜6dにより感光体ドラム1a〜1d上のマゼンタ、シアン、イエロー、及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング部5a〜5dにより除去される。
中間転写ベルト8は、従動ローラ10、駆動ローラ11及びテンションローラ20に掛け渡されており、駆動モータ(図示せず)による駆動ローラ11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回りに回転を開始すると、用紙Pがレジストローラ対12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に近接して設けられた二次転写ローラ9へ搬送され、中間転写ベルト8とのニップ部(二次転写ニップ部)において用紙P上にフルカラー画像が二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着部7へと搬送される。
定着部7に搬送された用紙Pは、定着ローラ対13のニップ部(定着ニップ部)を通過する際に加熱及び加圧されてトナー像が用紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。用紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラ15によって排出トレイ17に排出される。
一方、用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部7を通過した用紙Pの一部を一旦排出ローラ15から装置外部にまで突出させる。その後、用紙Pは排出ローラ15を逆回転させることにより分岐部14で用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態で二次転写ローラ9に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラ9により用紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部7に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
図2は、図1における画像読取部40の断面図である。照明ユニット104には、光源である露光ランプ104aと、露光ランプ104aの照射による原稿Sからの反射光をコンタクトガラス109と平行な方向に反射する第1ミラー104bと、が搭載されている。ミラーユニット105には、第2ミラー105aと、第3ミラー105bと、が搭載されている。照明ユニット104及びミラーユニット105は、駆動用ワイヤやベルト等の動力伝達手段(図示せず)により案内レール103上を図の左右方向に往復移動可能に保持されている。
装置本体102の前後方向のフレーム(不図示)間には板状の支持部材(以下、ISUベースという)106が取り付けられており、ISUベース106の上面には集光レンズ107及び読取手段としての光電変換素子(以下、CCDという)108が搭載されている。装置本体102の上部には、コンタクトガラス109が設置されており、コンタクトガラス109上には照明ユニット104及びミラーユニット105により走査される原稿Sが裏向きに載置される。原稿Sは、後述する原稿押さえ110(図5参照)によって覆うことができるようになっている。
原稿を走査する場合、先ず照明ユニット104をスキャナホーム側(図の左側)からスキャナリターン側(図の右側)へ移動させる。同時に照明ユニット104の光源104aより原稿に光が照射される。照明ユニット104の照明により形成された画像光Dは、第1ミラー104b、第2及び第3ミラー105a、105bにより光路が変更された後、集光レンズ107に導かれ、集光された後CCD108上に結像される。
結像された画像光DはCCD108において画素分解され、各画素の濃度に応じた電気信号に変換されて画像の読み取りが行われる。この走査において、ミラーユニット105の移動距離は、前述したように照明ユニット104の移動距離の1/2であり、これにより原稿面からCCD108までの光路長を一定に保持している。
図3は、露光装置4の構成を示す側面断面図であり、説明の便宜上、各画像形成部に配設された感光体ドラム1a〜1dも併せて図示している。露光装置4は、画像信号に基づいて変調した光ビーム30(30Y〜30K)を射出する光源(図示せず)、ポリゴンミラー31、走査レンズ32、補正レンズ33及び各光路に設置された折り返しミラー34、35、36及び37をユニット筐体4a内に備えている。
露光装置4には光源(図示せず)が4つ備えられており、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの画像信号に基づいて変調した光ビーム30Y、30C、30M及び30Kを射出するものである。ポリゴンミラー31は、光ビームの偏向手段であって、露光装置4内に回転自在に配設されており、回転軸31aを中心に回転することによって、反射面に入射された光ビーム30Y〜30Kを等角速度偏向させることができる。
走査レンズ32は、光ビーム30Y〜30Kが各感光体ドラム1a〜1dの表面を主走査方向に等速度で走査するように、ポリゴンミラー31によって等角速度偏向された光ビーム30Y〜30Kを等速度偏向させるものである。補正レンズ33は光ビーム30Y〜30Kの補正手段であり、ポリゴンミラー22の反射面が回転軸31aに対して倒れる面倒れによって生じる光ビーム30Y〜30Kの誤差を補正する面倒れ補正機能を備えている。
折り返しミラー34〜37は、各光ビーム30Y〜30Kの光路に設置される反射手段であって、薄板状のミラーから構成され、その両端部を保持されて露光装置4内に配置されている。なお、各光路に配置される折り返しミラー34〜37の枚数及び反射面の設置角度は適宜変更される。
上記のように構成された露光装置4による光ビーム走査動作について説明する。まず、図示しない4つの光源から光ビーム30Y〜30Kがポリゴンミラー31の反射面へ入射される。この時、ポリゴンミラー31によって偏向された4つの光ビーム30Y〜30Kの光路分離を容易にするために、これらの光ビーム30K〜30Yはポリゴンミラー31に対して副走査方向にそれぞれ異なる角度で入射するように構成されている。
ポリゴンミラー31に入射された光ビーム30Y〜30Kは、ポリゴンミラー31によって等角速度偏向された後、走査レンズ32によって等速度偏向される。そして、等速度偏向された光ビーム30Y〜30Kは、それぞれの光路に配置された折り返しミラー34〜37によって所定回数折り返され、補正レンズ33を通過することよって面倒れ補正がされた後、光路の最後に設けられた最終の折り返しミラー34a〜37aによって折り返され、各感光体ドラム1a〜1dの表面へと配光されることとなる。
また、各光ビームの主走査方向の走査開始タイミングを設定するために、ポリゴンミラー31で偏向した各ビームを検出するBDセンサ(図示せず)が被走査面の有効露光領域外に設けられている。このBDセンサに時刻をずらして複数の光源から光ビームを入射させることにより、各光ビームの同期検出信号を個別に発生させ、それに基づいて各光ビームの走査開始タイミングを高精度に一致させる。BDセンサが走査終了側に設けられている場合、走査開始側の光ビームは走査開始側に配置されたBDミラー(図示せず)により反射されてBDセンサに入射する。
図4は、本発明のカラー画像形成装置の制御経路を示すブロック図である。図1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。画像形成装置100は、画像形成部Pa〜Pd、画像読取部40、AD変換部41、制御部42、記憶部43、操作パネル44、定着部7、中間転写ベルト8等を含む構成である。
画像読取部40で読み取られた画像信号はAD変換部41においてデジタル信号に変換された後、記憶部43内の画像メモリ50に送出される。記憶部43は、画像メモリ50、RAM51、及びROM52を備えており、画像メモリ50は、画像読取部40で読み取られ、AD変換部41においてデジタル変換された画像信号を記憶し、制御部42に送出する。RAM51及びROM52は、制御部42の処理プログラムや処理内容等を記憶する。
また、RAM51には、画像読取部40で読み取られた画像光のRGB値と、RGB値に対応する出力濃度とを関連づけて記憶したルックアップテーブル(RGB−濃度LUT)、階調入力値(露光量設定値)とそれに対する出力濃度の目標値とを関連づけて記憶したルックアップテーブル(階調−濃度LUT)や、階調入力値と実際の階調出力値とを関連づけて記憶したγテーブルが格納されている。また、画像読取部40で読み取られ濃度補正に用いられるテストパターンの画素構成(濃度)や各画素構成に対応する階調入力値、及びテストパターンを構成する各濃度パターンの周期(ピッチ)等も記憶されている。
操作パネル44は、複数の操作キーから成る操作部と、設定条件や装置の状態等を表示する表示部(いずれも図示せず)とから構成されており、ユーザが印刷条件等の設定を行う他、例えば画像形成装置100がファクシミリ機能を有する場合は、記憶部43にファクシミリ送信先を登録し、さらに登録された送信先の読み出しや書き換えを行う等の種々の設定にも使用される。
制御部42は、例えば中央処理装置(CPU)であり、設定されたプログラムに従って画像読取部40、画像形成部Pa〜Pd、定着部7、及び用紙カセット16(図1参照)からの用紙Pの搬送等を全般的に制御するとともに、画像読取部40から入力された画像信号を、必要に応じて変倍処理或いは階調処理して画像データに変換する。露光装置4は、処理後の画像データに基づいて光ビームを照射し、感光体ドラム1a〜1d上に潜像を形成する。
さらに制御部42は、操作パネル44のキー操作等によりキャリブレーションモードが設定されると、画像読取部40で読み取られたテストパターンを構成する各濃度パターンの出力濃度を目標値と比較してγテーブルを作成する機能、作成されたγテーブルを用いて画像メモリ50内に記憶された画像信号の階調データ(露光量)を調整することにより、各色について階調補正を行う機能を有している。加えて制御部42は、画像読取部40によるテストパターン端部近傍の濃度読取誤差を算出し、補正する機能を有している。
次に、本発明のカラー画像形成装置における濃度補正について説明する。なお、ここでは図1の画像形成部Pdで形成されるブラックのテストパターンを例に挙げて説明するが、マゼンタ、シアン、イエローのテストパターンも同様に構成される。図5は、原稿S及びコンタクトガラス(原稿設置用ガラス)109周辺の前面側端部を図3の右側から見た図であって、フレアーによる原稿端部の受光光量に及ぼす影響を示す図である。
また、図6は、フレアーが読取結果に及ぼす影響を示す図であって、図6(a)は、原稿Sに形成されたテストパターンを示す図であり、図6(b)は、幅方向両端部がフレアーの影響を受けたときの図6(a)の原稿Sの読取結果を示す図である。なお、図3に示す原稿S及びコンタクトガラス109周辺の構成は、前面側と背面側で同様であるため、図5では、前面側端部周辺のみを示した。
図5に示すように、コンタクトガラス109上には、原稿Sの位置を規制する原稿位置規制部109aが設けられている。また、画像形成部40には、内面が白色の原稿押さえ110が開閉可能に支持されている。これにより、原稿Sがコンタクトガラス109上に載置されると、原稿Sの上面は原稿押さえ110によって覆われるようになっている。
そして、原稿Sを画像読取部40により読み取ると、原稿Sの幅方向(軸方向、図の左右方向)両端部における原稿Sの白地部分及び原稿押さえ110からの反射光量は大きく、コンタクトガラス109内部で反射してフレアー(散乱光)となる。このため、原稿Sの幅方向(図5の左右方向)両端部において画像読取部40のCCD108(図2参照)での受光光量が、幅方向内部よりも大きくなる。また、原稿Sの幅方向と垂直方向(周方向)両端部においても同様にフレアーの影響を受ける。
従って、図6に示すように、幅方向に同じ画素構成を有する所定濃度のブラックのパターンKが周方向(図6(a)の上下方向)に複数配置されたテストパターンが形成された原稿Sを読み取ると、図6(b)に示すように、幅方向及び幅方向とは垂直方向(周方向)両端部の濃度が内部よりも薄くなる。このように、フレアーの影響を受けた状態で濃度補正を行うと、幅方向若しくは垂直方向両端部において正確に濃度補正を行うことが困難となる。
そこで、テストパターンを、少なくとも幅方向若しくは垂直方向(補正方向)に対し端部近傍におけるフレアーの影響を解消可能な形状若しくは画素構成とした。
まず、画素構成について補正方向端部近傍の濃度を内部と異なることとしたテストパターン例について説明する。図7は、各パターンの幅方向両端部の濃度を内部よりも大きくして形成したテストパターンT1を示す図である。
図7に示すテストパターンT1では、ブラックのパターンK1、シアンのパターンC1、マゼンタのパターンM1、イエローのパターンY1の順に上方から順次形成され、さらにその下方に繰り返し同様のK1〜Y1が形成されている。各パターンの内部の濃度は所定濃度(画素構成)となるよう形成されている。また、各パターンの幅方向(図7の左右方向)両端部近傍の濃度は、各パターンの幅方向内部よりも所定量だけ大きくなるよう形成されている。
また、パターンK1〜Y1を、垂直方向(像担持体の周方向)についてCCD108の読み取りブロックのピッチのM/N倍(M,Nは互いに素な整数であり、M≧2、N≧3)の位置に配置した。また、パターンK1〜Y1の幅方向両端部近傍の幅方向長さをコンタクトガラス109(図5参照)の厚みの2倍以上とした。
このように、各色のパターンK1〜Y1の幅方向両端部近傍の濃度を内側よりも大きくしてテストパターンT1を形成したため、幅方向両端部近傍にフレアー等が生じても幅方向両端部でのCCD108の受光光量の増加を防止することができる。これにより、幅方向端部近傍での濃度読取誤差の発生を防止し、かかる濃度読取誤差を解消することができる。従って、濃度補正を精度良く行うことができる。
また、パターンK1〜Y1をブロックのピッチのM/N倍の位置に配置したため、感光体ドラム1a〜1dの周方向に発生するテストパターンT1の濃度むらの影響を小さくすることができ、より精度良く濃度補正が可能となる。また、パターンK1〜Y1の幅方向両端部近傍の幅方向長さをコンタクトガラス109の厚みの2倍以上としたため、テストパターンT1の端部近傍の読取結果に対するフレアー等の影響をより十分に排除することができるため、より精度良く濃度補正を行うことができる。
図8は、図7と同様の各色のパターンについて、幅方向両端部近傍の濃度を内部から段階的に大きく(グラデーション)して形成したテストパターンT2を示す図である。図7と共通する部分は共通する符号を付して説明を省略する。このように各色のパターンK1〜Y1において、幅方向内部から両端部近傍に向かって段階的に濃度を大きくしたため、両端部近傍から内側に向かう程弱くなるフレアー光の影響に応じてかかる影響を適切に排除することが可能となる。これにより、幅方向に対しより適切に濃度補正を行うことが可能となる。
図9は、図7と同様の各色のパターンについて、周縁部近傍の濃度を内部よりも大きくして形成したテストパターンT3を示す図である。図7と共通する部分は共通する符号を付して説明を省略する。図9に示すテストパターンT3では、各パターンK1〜Y1の周縁部近傍の濃度を内部よりも大きくした。
すなわち、各パターンK1〜Y1の幅方向(図の左右方向)両端部近傍及び垂直方向(図の上下方向)両端部近傍の濃度を内部より大きくした。これにより、幅方向のみならず垂直方向にフレアーが生じても端部近傍での受光光量の増加を防止することができる。従って、幅方向のみならず垂直方向に対しても端部近傍での濃度読取誤差の発生を防止し、かかる濃度読取誤差を解消することができるため、精度良く濃度補正を行うことができる。
図10は、図9と同様の各色のパターンについて、パターン周縁部の濃度を内部から周縁部に向かって段階的に大きくして形成したテストパターンT4を示す図である。図9と共通する部分は共通する符号を付して説明を省略する。図10に示すテストパターンT4では、各パターンK1〜Y1の周縁部の濃度を内部から段階的に大きくした。すなわち、各パターンK1〜Y1の幅方向(図の左右方向)両端部及び垂直方向(図の上下方向)両端部の濃度を内部から段階的に大きくした。
これにより、上記の図9と同様、幅方向のみならず垂直方向にフレアーが生じても幅方向及び垂直方向両端部近傍での受光光量の増加を防止することができる。さらに上記に加え、幅方向両端部及び垂直方向両端部近傍に向かって段階的に濃度を大きくしたため、両端部近傍から内側に向かう程弱くなるフレアー光の影響に応じてかかる影響を適切に排除することが可能となる。これにより、幅方向及び垂直方向に対しより適切に濃度補正を行うことが可能となる。
次に、補正方向の端部近傍の形状を内部と異なることとしたテストパターン例について説明する。図11は、各色について幅方向に両端部近傍の外形形状を内部と異なるよう形成したテストパターンT5を示す図である。図11に示すテストパターンT5では、図7と同様に配置された各色のパターンK1〜Y1の両端部近傍を、内部から両端部に向かって垂直方向(図の上下方向)外側に幅広となるテーパ形状に形成した。また、かかるテーパ形状の幅方向長さをコンタクトガラス109(図5参照)の厚みの2倍以上とした。
これにより、パターンK1〜Y1の垂直方向に突出する部分よりさらに外側からフレアーが発生するため、両端部近傍におけるフレアーの影響を少なくすることができる。従って、幅方向端部近傍での濃度読取誤差の発生を防止し、かかる濃度読取誤差を解消することができるため、濃度補正を精度良く行うことができる。また、テーパ形状の幅方向長さをコンタクトガラス109の厚みの2倍以上としたため、テストパターンT5の端部近傍の読取結果に対するフレアー等の影響をより十分に排除することができるため、より精度良く濃度補正を行うことができる。
次に、少なくとも1色毎に、同じ画素構成で形成された複数のパターンが補正方向とは垂直方向に並んで配置され、複数のパターン同士の補正方向に対する端部位置が異なるテストパターン例について説明する。
図12は、複数色について、幅方向に端部位置の異なる複数のパターンを有するテストパターンを示す図であって、図12(a)は、K〜Y各色について幅方向に端部位置の異なる2つのパターンから構成されるテストパターンT6を示す図であり、図12(b)は、C、Mについて幅方向に端部位置の異なる4つのパターンから構成されるテストパターンT7を示す図である。
図12(a)では、テストパターンT6として、ブラックのパターンK1(第1のパターン)の下方に所定間隔を隔てて、パターンK2(第2のパターン)を配置し、K2の幅方向両端部の位置をK1よりも幅方向外側に配置した。幅方向におけるK1とK2の端部位置の間隔は、例えば等間隔とすることにより、後述する濃度読取誤差を容易にすることができる。また、K2の下方に所定間隔を隔てて、シアンのパターンC1(第1のパターン)とパターンC2(第2のパターン)とを、上記したK1及びK2と同様の位置関係となるよう配置した。
さらに、パターンC1及びC2と同様にして、マゼンタのパターンM1(第1のパターン)及びパターンM2(第2のパターン)、イエローのパターンY1(第1のパターン)及びパターンY2(第2のパターン)を形成した。すなわち、幅方向に対し、パターンM1及びパターンY1の位置はパターンK1及びパターンC1と同じ位置に配置され、パターンM2及びパターンY2の位置は、幅方向に対しパターンK2及びパターンC2と同じ位置に配置されている。
また、パターンK1〜Y1、K2〜Y2を、垂直方向(像担持体の周方向)についてCCD108の読み取りブロックのピッチのM/N倍(M,Nは互いに素な整数であり、M≧2、N≧3)の位置に配置した。
上記の通り、フレアーの影響は、両端部から内部に向かう程弱くなる。すなわち、図12(a)において、パターンK1〜Y1及びK2〜Y2の幅方向両端部近傍では、CCD108の第1読取結果がフレアーの影響を受け易い。しかし、パターンK2〜Y2の幅方向に対しパターンK1〜Y1と重なる領域ではフレアーが到達し難く、かかる領域における第2読取結果は、その影響を受け難い。
従って、図12(a)に示すようにテストパターンT6を形成し、上記第1読取結果と第2読取結果とを比較することにより、テストパターンT6において、幅方向両端部近傍のフレアーの影響による読取濃度の誤差を算出することが可能となる。これにより、幅方向両端部近傍における濃度読取誤差をより精度良く補正することが可能となる。なお、かかる端部近傍の濃度読取誤差の補正の詳細については後述する。
また、図12(b)では、テストパターンT7として、シアンについては、図の上側から下側に向かって各パターンC1、C2、C3及びC4の幅方向両端部の位置を所定間隔だけ順次外側に配置した。一方、マゼンタについては、図の上側から下側に向かって各パターンM1、M2、M3及びM4の両端部位置が所定間隔だけ順次内側に配置した。
このように、幅方向両端部の位置が異なるパターンC1〜C4、M1〜M4を配置し、上記テストパターンT6と同様にして両端部近傍の読取結果を比較することができる。また、パターン数を4つと多くしたため、より精度良くフレアーの影響を算出することができ、より精度良く濃度読取誤差を補正することが可能となる。
また、図12(b)に示すように、隣接する異なる色同士において互いに直近するパターンC4及びM1の端部の位置を同じにしたため、これらパターンC4、M1の両端部近傍の白地面積を小さくすることができるため、よりフレアーの影響を小さくすることができる。
図13は、複数色について、垂直方向に端部位置の異なる複数のパターンを有するテストパターンを示す図であって、図13(a)は、K〜Y各色について垂直方向に端部位置の異なる2つのパターンから構成されるテストパターンT8を示す図であり、図13(b)は、C、Mについて垂直方向に端部位置の異なる4つのパターンから構成されるテストパターンT9を示す図である。
図13(a)では、テストパターンT8として、ブラックのパターンK1(第1のパターン)の右側に所定間隔を隔てて、パターンK2(第2のパターン)を配置し、K2の垂直方向(図の上下方向)両端部の位置をK1よりも垂直方向外側に配置した。また、K2の右側に所定間隔を隔てて、シアンのパターンC1(第1のパターン)とパターンC2(第2のパターン)とを、上記したK1及びK2と同様の位置関係となるよう配置した。
さらに、パターンC1及びC2と同様にして、マゼンタのパターンM1(第1のパターン)及びパターンM2(第2のパターン)、イエローのパターンY1(第1のパターン)及びパターンY2(第2のパターン)を形成した。すなわち、垂直方向に対し、パターンM1及びパターンY1の垂直方向両端部の位置をパターンK1及びパターンC1と同じ位置に配置し、パターンM2及びパターンY2の位置を、パターンK2及びパターンC2と同じ位置に配置した。
これにより、上記図12(a)と同様にして、垂直方向両端部近傍の濃度読取誤差を補正することができる。
図13(b)では、テストパターンT9として、シアンについては、図の左側から右側に向かって各パターンC1、C2、C3及びC4の垂直方向両端部の位置を所定間隔だけ順次内側に配置した。また、マゼンタについても同様にして、図の左側から右側に向かって各パターンM1、M2、M3及びM4の両端部位置を所定間隔だけ順次内側に配置した。これにより、上記12(b)と同様にして、垂直方向両端部近傍においてより精度良くフレアーの影響を算出することができ、より精度良く濃度読取誤差を補正することが可能となる。
また、図13(b)においても、シアンについて、図の左側から右側に向かって各パターンC1、C2、C3及びC4の垂直方向両端部の位置を所定間隔だけ順次外側に配置し、隣接する異なる色同士のパターンC4、M1の両端部の位置を垂直方向に同じにすれば、上記した図12(b)と同様、これらパターンC4、M1の両端部近傍の白地面積を小さくすることができるため、よりフレアーの影響を小さくすることができる。
図14は、各色について幅方向に両端部の位置が異なるパターン同士を接触させて一体に形成すると共に、各色間でパターンを接触させて形成したテストパターンを示す図であり、図14(a)は、各色でパターンの形状を同一にしたテストパターンT10を示す図であり、図14(b)は、各色間で隣接するパターンの両端部の位置が同じ位置に配置されるよう形成したテストパターンT11を示す図である。
図14(a)では、テストパターンT10として、K、C、M及びYの各色のパターンK10、C10、M10及びY10は、幅方向両端部が図の上側から下側に向かって所定間隔だけ順次外側に配置されるよう一体に形成されている。パターンK10のうち、最も外側に配置された端部を有するパターンをK10a、次に内側に配置された端部を有するパターンをK10b、最も内側に配置された端部を有するパターンをK10cとする。
また、パターンC10、M10及びY10をパターンK10と同一形状に形成した。そして、パターンK10〜Y10を、互いに接触して配置した。また、パターンK10〜Y10を、垂直方向(像担持体の周方向)についてCCD108の読み取りブロックのピッチのM/N倍(M,Nは互いに素な整数であり、M≧2、N≧3)の位置にパターン配置した。
このように、幅方向両端部の位置が異なる3つのパターンを形成したため、上記図12(a)に示すテストパターンT6と同様にして、パターンK10〜Y10の幅方向両端部近傍の濃度読取誤差を補正することができる。また、上記3つのパターンを一体に形成しており、各色のパターンK10〜Y10間に隙間が無いため、白地からのフレアーの影響を少なくすることができる。また、各色において端部位置の異なるパターンを3つ形成したため、より詳細に濃度読取誤差を補正することができる。
また、図14(b)では、テストパターン11として、パターンK11、M11については図14(a)に示すパターンK10、M10と同じパターンを配置し、パターンC11、Y11については、図14(a)に示すパターンC10、Y10を上下逆さにした形状のパターンを配置し、さらにパターンK11〜Y11を接触させて配置した。
これにより、上記図14(a)と同様にして、パターンK11〜Y11の幅方向両端部近傍の濃度読取誤差を補正することができる。さらに、図14(b)では、パターンK11〜Y11のうち隣接するパターン同士の幅方向両端部の位置を同じ位置に配置したため、かかる端部近傍におけるフレアーの影響をさらに小さくすることができる。
図15は、各色について垂直方向に両端部の位置が異なるパターン同士を接触させて一体に形成すると共に、各色間でパターンを接触させて形成したテストパターンを示す図であって、図15(a)は、各色でパターンの形状を同一にしたテストパターンT12を示す図であり、図15(b)は、各色間で隣接するパターンの両端部の位置が同じ位置に配置されるよう形成したテストパターンT13を示す図である。
図15(a)では、テストパターンT12として、K、C、M及びYの各色のパターンK12、C12、M12及びY12を、両端部が図の左側から右側に向かって所定間隔だけ順次垂直方向外側に配置されるよう一体に形成した。また、パターンK12、C12、M12及びY12を同一形状に形成した。そして、パターンK12〜Y12を、互いに接触して配置した。
このように、垂直方向に両端部の位置が異なる3つのパターンを一体に形成したため、上記図14(a)に示すテストパターンT10と同様にして、パターンK12〜Y12の垂直方向両端部近傍の濃度読取誤差を補正することができる。また、各色のパターンK12〜Y12内及び各色間に隙間が無いため、白地からのフレアーの影響を少なくすることができる。
また、図15(b)では、テストパターンT13として、パターンK13、M13については図15(a)に示すパターンK12、M12と同じパターンを配置し、パターンC13、Y13については、図15(a)に示すパターンC12、Y12を左右逆さにした形状のパターンを配置し、さらにパターンK13〜Y13を接触させて配置した。
これにより、上記図15(a)と同様にして、パターンK13〜Y13の垂直方向両端部近傍の濃度を補正することができる。さらに、図15(b)では、パターンK13〜Y13のうち隣接するパターン同士の垂直方向両端部の位置を同じ位置に配置したため、フレアーの影響をさらに小さくすることができる。
次に、テストパターンの補正方向に対する端部近傍の濃度読取誤差の補正の一例について説明する。ここでは、図14(a)に示すテストパターンT10のうちパターンK10について濃度読取誤差の補正を行うこととする。
図16は、テストパターンT10のうちパターンK10について幅方向一端部の読取結果を示す図であって、図16(a)は最も外側に配置された端部を有するパターンK10aの測定濃度を示す図であり、図16(b)は、次に外側に配置された端部を有するパターンK10bの測定濃度を示す図であり、図16(c)は、最も内側に配置された端部を有するパターンK10cの測定濃度を示す図である。なお、パターンK10の幅方向両端部において補正方法は全く同様であるため、図16では、一端部での結果のみを示す。
図17は、図16の測定濃度を各ブロック(図の1マス)毎に平均化したデータであって、図17(a)は、パターンK10aについて示す図であり、図17(b)は、パターンK10bについて示す図であり、図17(c)は、パターンK10cについて示す図である。なお、図17では、パターンよりも外側(図の右側)における測定結果を省略して示す。
図18は、図17のデータに基づいて濃度読取誤差補正を行った結果を示す図であって、図18(a)は、パターンK10aについて示す図であり、図18(b)は、パターンK10bについて示す図であり、図18(c)は、パターンK10cについて示す図である。
図16及び図17に示すように、パターンK10a〜K10cの幅方向に対し端部近傍のブロック(1)〜(3)(ハッチング領域)では、濃度がばらついており、特に最も外側のブロック(3)では濃度が低下している。すなわち、K10aからK10cまで端部位置が順次内側に配置される程、幅方向に対し内側で濃度低下が生じる。
そこで、ブロック1において、K10cの測定濃度と、K10a及びK10b(幅方向に対しK10cと重なる領域)の測定濃度と、の差分を算出することにより、ブロック1におけるK10cの濃度読取誤差を算出することとした。そして、かかる差分を補正することによりブロック1での濃度読取誤差を補正した。
同様にして、ブロック2において、K10bの測定濃度と、K10a(幅方向にK10bと重なる領域)の測定濃度と、の差分を算出することにより、ブロック2におけるK10bの濃度読取誤差を算出することとした。そして、かかる差分を補正することによりブロック2での濃度読取誤差を補正した。
一方、ブロック3においては、K10aは、幅方向に対しK10b及びK10cとは重ならない。そこで、ブロック1及びブロック2の補正結果に基づいてブロック3における濃度読取誤差を検量線等により推定し、ブロック3において想定される差分を算出することとした。そして、かかる差分に基づきブロック3におけるK10aの濃度読取誤差を補正した。
このようにして、図18に示すように、パターンK10a〜10cの端部近傍であるブロック1〜3において濃度読取誤差を補正することができる。これにより、テストパターンT10の幅方向に対し端部近傍での濃度読取誤差を補正することができるため、フレアー等の影響による濃度読取誤差を解消することができる。
次に、図16で示した測定濃度に基づいて行う、別の濃度補正方法について説明する。
図19は、図16の測定濃度を、代表値に対する比率を各ブロック(図の1マス)毎に平均化したデータであって、図19(a)は、パターンK10aについて示す図であり、図19(b)は、パターンK10bについて示す図であり、図19(c)は、パターンK10cについて示す図である。なお、図19では、パターンよりも外側(図の右側)における測定結果を省略して示す。
図20は、図19のデータに基づいて濃度読取誤差補正を行った結果を示す図であり、図20(a)は、パターンK10aについて示す図であって、図20(b)は、パターンK10bについて示す図であり、図20(c)は、パターンK10cについて示す図である。
ここでは、図16に示すデータを、パターンK10の幅方向における略中心位置(図示せず)のブロックでの測定濃度を代表値として算出し、幅方向に対し代表値に対するパターンK10の各ブロックの測定濃度(ブロックごとに平均化したデータ)の比率を算出した。その結果を図19に示す。
そして、パターンK10a〜K10cの端部近傍について、算出した比率を用いて上記同様にブロック1〜ブロック3での差分を算出し、図20に示すように、かかる差分に基づいて濃度読取誤差を補正した。これにより、上記と同様、テストパターンT10の幅方向に対し端部近傍での濃度読取誤差を補正することができるため、フレアー等の影響による濃度読取誤差を解消することができる。
加えて、ここでは代表値に対する比率を用たため、パターンK10における幅方向全体の濃度を考慮して端部近傍の濃度読取誤差の補正を行うことができる。これにより、より精度良く濃度読取誤差を補正することができる。また、ここでは、代表値として、パターンK10の幅方向略中心位置での読取結果を代表値としたため、代表値に対するフレアーの影響を小さくすることができ、より精度良く濃度補正を行うことができる。
しかし、代表値として、その他例えば、パターンK10(パターンK10a〜K10c)の幅方向における所定領域の読取結果の平均値若しくは最頻値とすることもできる。かかる平均値や最頻値を用いることにより、スジ画像等に起因する異常データが代表値に混入しても読取結果に及ぼす影響を小さくすることができるため、より精度良く濃度読取誤差の補正を行うことができる。
なお、上記濃度読取誤差補正では、パターンK10についてのみ示したが、その他のパターンについても同様に濃度読取誤差を補正することができる。また、幅方向のみならず垂直方向の濃度読取誤差も同様にして補正することができる。また、本実施形態に示すように、パターンK10〜Y10を構成するパターンの数を3以上とすることにより、より詳細に濃度読取誤差を算出できる。
また、上記実施形態では、K、C、M、Yの順にテストパターンを形成した例について説明したが、テストパターンの色の配置順序は特に限定されるものではない。また、テストパターンの端部近傍の形状若しくは画素構成を、隣接するテストパターンの色に応じて可変して形成することにより、読取結果に対する隣接する色の影響を小さくすることができるため、より精度良く濃度補正を行うことができる。従って、例えばかかる観点を考慮して色の配置順序を適宜設定することができる。
また、上記実施形態では、複数のパターンを、垂直方向についてブロックのピッチのM/N倍(M,Nは互いに素な整数であり、M≧2、N≧3)の位置にパターンK〜Yを配置したため、感光体ドラム1a〜1dの周方向に発生する濃度ムラの影響を小さくすることができるため、より精度良く濃度読取誤差の補正が可能となる。しかし、各パターンの配置は、濃度読取誤差を解消可能であれば特に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、テストパターンの幅方向両端部の濃度読取誤差を解消したが、装置構成等によるフレアーの影響等に応じて、その他例えば、幅方向一端部の濃度読取誤差を解消することもできる。また、垂直方向についても同様にして、少なくとも一端部の濃度読取誤差を解消することができる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態においては、ポリゴンミラーを用いて光ビームを走査する露光装置を用いる構成について説明したが、主走査方向に多数のLEDが配置されたLEDヘッドを用いて感光体の露光を行う構成においても全く同様に適用できる。また、画像形成装置としてはタンデム式のカラー複写機についてのみ説明したが、本発明は、デジタル複写機やアナログ方式のモノクロ複写機等、他のタイプの複写機にも適用できるのはもちろんである。