JP5230391B2 - 超硬工具の製造方法 - Google Patents
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Description
以上のことから、近年では、超硬工具の製造にあたっても、成形時から最終製品形状に近いものを作るニアネットシェイプ成形法の実現が希求されているのが現況である。
しかし、刃部の表面に焼き付き防止用のコーティング材を施すと、刃部と刃部以外の部分とを接合しているロウが剥がれて(溶けて)しまい、刃部と刃部以外の部分との接合が解けてしまう(刃部が刃部以外の部分から取れてしまう)といった問題点があった。
しかし、使用中に半径方向外側の部分が半径方向内側の部分に対して振動(揺動)し、加工精度が悪くなるといった問題点があった。
本発明に係る超硬工具の製造方法は、原料配合→混合/造粒→原料完成の手順を踏む原料調整工程を経て、CIP成形→焼結仕上の手順を踏む成形・焼結・加工工程により焼成体からなる超硬工具を製造する超硬工具の製造方法であって、前記CIP成形時に、円筒形状のCIP用型枠内に、第1の層を形成する微粒の超硬工具原料を投入し、この微粒の超硬工具原料を加圧成形した後、前記第1の層の半径方向内側に第2の層を形成する粗粒の超硬工具原料を投入し、この粗粒の超硬工具原料を加圧成形して、その後、脱型するようにした。
また、第1の層と第2の層とは、第1の層の内周面全体と、第2の層の外周面全体とが接するようにして一体に焼結されているので、使用中に第1の層が第2の層に対して振動(揺動)し、加工精度が悪くなるといった不具合をなくすことができる。
図1に示すように、本実施形態に係る超硬工具(ホブ形状焼成体)1は、半径方向外側に位置する第1の層2と、半径方向内側に位置する第2の層3とを備えている。
なお、微粒には、1μm以下の超微粒、および0.5μm以下の超々微粒のものも含まれる。
図2は本実施形態に係る超硬工具の製造方法における工程図、図3はCIP成形の説明図、図4はCIP成形後から焼成体完成までの説明図、図5はCIP成形用型枠の作用説明図である。
つづいて、内筒12および外筒13を縮径前(元)の大きさまで拡径させて、金属中子11が図3に示すもの(微粒の超硬工具原料17を加圧成形する際に使用したものよりも径の小さいもの)に取り替えられた後、加圧成形された微粒の超硬工具原料17と金属中子11との間に第2の層3を形成する粗粒の超硬工具原料17が投入され、静水圧で内筒12および外筒13を再び縮径させて超硬工具原料17全体が加圧成形される。
また、第1の層2と第2の層3とは、第1の層2の内周面2a全体と、第2の層3の外周面3a全体とが接するようにして一体に焼結されているので、使用中に第1の層2が第2の層3に対して振動(揺動)し、加工精度が悪くなるといった不具合をなくすことができる。
これにより、ネジ溝加工等の粗加工および粗加工前の脱脂(仮焼結)工程が不要となり、余分な切粉を出さないですむので、原料コストの低減を図ることができるとともに、工程簡略化による工期の短縮、製造コスト低減と脱脂(仮焼結)専用設備の削減による製造設備低減を図ることができる。
さらにまた、半径方向外側に位置する第1の層2のみが高価な微粒の炭化タングステンで形成されることとなるので、製造コストをさらに低減させることができる。
図2は本実施形態に係る超硬工具の製造方法における工程図、図6はCIP成形の説明図、図4はCIP成形後から焼成体完成までの説明図である。
ここで、中子31は、中空円筒状のゴム製の部材であり、その中心部(半径方向内側)に形成された空間S2内に加圧された流体(例えば、圧縮空気)が封入(導入)されることにより、半径方向外側に拡がる(拡径する)ようになっている。
上蓋33は、上側の開口端を閉塞(密封)する平面視円形状の金属製の部材であり、上蓋33の内面中央部には、中子31の上端部と嵌合する平面視円形状の貫通穴33aが形成されている。一方、下蓋34は、下側の開口端を閉塞(密封)する平面視円形状の金属製の部材であり、下蓋34の内面中央部には、中子31の下端部と嵌合する平面視円形状の貫通穴34aが形成されている。そして、中子31の外周面と、外筒32の内周面と、上蓋33の内面と、下蓋34の内面とにより、内部空間S1が形成されるようになっている。
これにより、ネジ状の切刃19を備えた円筒状の成形体20が得られる(図6中の(a)CIP用型枠断面状況→(b)加圧→(c)成形体脱型の手順参照)。
つづいて、空間S2内に導入された流体を一旦抜き、中子31を拡径前(元)の大きさまで縮径させた後、加圧成形された微粒の超硬工具原料17と中子31との間に第2の層3を形成する粗粒の超硬工具原料17が投入され、空間S2内に加圧された流体を導入(供給)し、中子31を再び拡径させて超硬工具原料17全体が加圧成形される。
また、第1の層2と第2の層3とは、第1の層2の内周面2a全体と、第2の層3の外周面3a全体とが接するようにして一体に焼結されているので、使用中に第1の層2が第2の層3に対して振動(揺動)し、加工精度が悪くなるといった不具合をなくすことができる。
これにより、ネジ溝加工等の粗加工および粗加工前の脱脂(仮焼結)工程が不要となり、余分な切粉を出さないですむので、原料コストの低減を図ることができるとともに、工程簡略化による工期の短縮、コスト低減と脱脂(仮焼結)専用設備の削減による製造設備低減を図ることができる。
さらにまた、半径方向外側に位置する第1の層2のみが高価な微粒の炭化タングステンで形成されることとなるので、製造コストをさらに低減させることができる。
図7に示すように、本実施形態に係る超硬工具(ホブ形状焼成体)41は、第1の層2の表面全体に第3の層42を備えているという点で上述した実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、CIP成形時には、CIP用型枠10,30内に、まず、第3の層42を形成する粒状のコーティング材が投入され、コーティング材が加圧成形された後、第1の層2を形成する微粒の超硬工具原料17が投入されて、微粒の超硬工具原料17が加圧成形され、その後、第2の層3を形成する粗粒の超硬工具原料17が投入され、粗粒の超硬工具原料17が加圧成形されることとなる。
その他の作用効果は、上述した実施形態と同じであるので、ここではその説明を省略する。
これにより、超硬工具1,41の焼き付き防止性を向上させることができる。
また、クロムナイトライドやチタンナイトライド等からなるコーティング材の表面全体に、チタンアルミナイトライド等からなるコーティング材を施すことにより、コーティング材の接着力(結合力)が向上し(高まり)、焼き付き防止性をさらに向上させることができる。
さらにまた、本発明は、超硬ホブに限らず、その他の超硬工具にも適用可能である。
2 第1の層
3 第2の層
10 CIP用型枠
17 超硬工具原料
30 CIP用型枠
41 超硬工具
42 第3の層
Claims (4)
- 原料配合→混合/造粒→原料完成の手順を踏む原料調整工程を経て、CIP成形→焼結仕上の手順を踏む成形・焼結・加工工程により焼成体からなる超硬工具を製造する超硬工具の製造方法であって、
前記CIP成形時に、円筒形状のCIP用型枠内に、第1の層を形成する微粒の超硬工具原料を投入し、この微粒の超硬工具原料を加圧成形した後、前記第1の層の半径方向内側に第2の層を形成する粗粒の超硬工具原料を投入し、この粗粒の超硬工具原料を加圧成形して、その後、脱型することを特徴とする超硬工具の製造方法。 - 前記第1の層の表面全体に、コーティング材を施すことを特徴とする請求項1に記載の超硬工具の製造方法。
- 前記第1の層を形成する微粒の超硬工具原料を投入する前に、第3の層を形成する粒状の第1のコーティング材を投入し、この第1のコーティング材を加圧成形した後、前記第3の層の半径方向内側に第1の層を形成する微粒の超硬工具原料を投入することを特徴とする請求項1に記載の超硬工具の製造方法。
- 前記第1のコーティング材の表面全体に、第2のコーティング材を施すことを特徴とする請求項3に記載の超硬工具の製造方法。
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