JP4918508B2 - 超硬工具の製造方法 - Google Patents

超硬工具の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4918508B2
JP4918508B2 JP2008017046A JP2008017046A JP4918508B2 JP 4918508 B2 JP4918508 B2 JP 4918508B2 JP 2008017046 A JP2008017046 A JP 2008017046A JP 2008017046 A JP2008017046 A JP 2008017046A JP 4918508 B2 JP4918508 B2 JP 4918508B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
molding
manufacturing
cutting blade
cemented carbide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008017046A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009179817A (ja
Inventor
洋一 田実
英雄 角田
幸夫 樹神
容造 中村
泰路 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2008017046A priority Critical patent/JP4918508B2/ja
Publication of JP2009179817A publication Critical patent/JP2009179817A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4918508B2 publication Critical patent/JP4918508B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Description

本発明は、超硬ホブ等の超硬工具の製造方法に関するものである。
従来、刃部の材料に超硬合金(炭化タングステン,炭化チタンなどの非常にかたい化合物の粉末とコバルトなどの金属粉末を結合剤として高圧で圧縮し、金属が溶けない程度の高温に加熱し焼結,成形させたもの)を使用した超硬ホブは、例えば図4に示すような工程を経て製造される。
即ち、原料配合→混合/造粒→原料完成の手順を踏む原料調整工程を経て、CIP成形→仮焼結→粗加工(ネジ溝)→粗加工(縦溝)→本焼結→仕上の手順を踏む成形・焼結・加工工程に入り、焼成体(超硬ホブ)が完成されるのである。
これを図5A及び図5Bによりさらに詳細に説明すると、先ず、CIP(冷間静水圧プレス;特許文献1参照)成形では、円柱状の金属中子100と筒状のゴム型101と上下の金属蓋102a,102bとを備えるCIP用型枠103内に超硬工具原料104が投入された後、静水圧でゴム型101を縮径させて超硬工具原料104を加圧成形して脱型する。これにより、円筒状の成形体105Aが得られ、750℃程度の仮焼結工程へ送られる(図5A中の(a)CIP用型枠断面状況→(b)加圧→(C)成形体脱型の手順参照)。
次に、粗加工では、前記仮焼結により白墨程度の強度にされた円筒状の仮焼体105Bに機械加工によりネジ溝106を加工した後、同じく機械加工により縦溝107を加工し(図5B中の(a)仮焼体ネジ溝加工→仮焼体縦溝加工の手順参照)、1400℃程度の本焼結工程へ送られる。その後、本焼結された後仕上げ加工されてホブ形状焼成体(超硬ホブ)105Cが完成(製造)される。
特開昭58−164701号公報
ところで、炭化タングステン,炭化チタンなどの超硬合金の原料は高価なものであり、近年では、諸外国の市場活況の影響で更なる高騰を続けている。また、粗加工後の切粉(図6B参照)は、原料調整工程におけるバインダとの接触や仮焼結時の加熱により新品とは状態が異なり、再使用には不向きである。
以上のことから、近年では、超硬工具の製造にあたっても、成形時から最終製品形状に近いものを作るニアネットシェイプ成形法の実現が希求されているのが現況である。
そこで、本発明の目的は、ニアネットシェイプ成形法を効果的に実現して工数低減,製造設備,原料等に関するコスト低減及び工期短縮が図れる超硬工具の製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するための本発明に係る超硬工具の製造方法は、
原料配合→混合/造粒→原料完成の手順を踏む原料調整工程を経て、CIP成形→焼結→仕上の手順を踏む成形・焼結・加工工程により焼成体からなる超硬工具を製造する方法において、
前記CIP成形時に、CIP成形用型枠における筒状のゴム型に切刃成形用の切刃型を取り付けた状態で加圧成形し、成形圧開放時には、前記切刃型がゴム型から分離して成形体側に残置し、成形体脱型後に、前記切刃型を成形体から取り外すことを特徴とする。
また、
前記切刃型は、紐状のものがゴム型の内周面に螺旋状に取り付けられて、ネジ状の切刃を有する成形体が成形されることを特徴とする。
また、
前記切刃型の長手方向に、切粉排出用の縦溝を形成するための突起が、予め所定間隔離間して多数形成されることを特徴とする。
また、
前記焼結工程途中で、ネジ状の切刃に対し切粉排出用の縦溝が機械加工により前記突起による縦溝部に連通させて形成されることを特徴とする。
また、
前記ゴム型は内筒と外筒の2重筒で形成され、その内の内筒の内周面に前記切刃型が取り付けられることを特徴とする。
本発明に係る超硬工具の製造方法によれば、CIP成形時に、成形圧開放時における刃こぼれ等を防止しつつ有効にニアネットシェイプ成形を実現できる。これにより、粗加工および粗加工前の脱脂(仮焼結)工程が不要となり、余分な切粉を出さないで済む。依って、原料コストの低減が図れると共に、工程簡略化による工期短縮,コスト低減と脱脂(仮焼結)専用設備の削減による製造設備低減が図れる。
以下、本発明に係る超硬工具の製造方法を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す超硬ホブの製造方法における工程図、図2AはCIP成形の説明図、図2BはCIP成形後から焼成体完成までの説明図、図3はCIP成形用型枠の作用説明図である。
図1に示すように、原料配合→混合/造粒→原料完成の手順を踏む原料調整工程を経て、CIP成形→焼結→仕上の手順を踏む成形・焼結・加工工程により焼成体からなる超硬ホブ(超硬工具)が製造される。
前記原料配合及び混合/造粒にあたっては、炭化タングステンや炭化チタンなどの化合物の粉末とコバルトなどの金属粉末がバインダを介してスラリー状に混合されたものが、スプレー乾燥などにより造粒されて超硬工具原料となる。
前記CIP成形時においては、図2Aに示すように、円柱状の金属中子11と、例えば硬度80のゴム型からなる内筒12と、例えば硬度40のゴム型からなる外筒13と、金属上蓋(蓋フランジ)14及び下蓋(蓋フランジ)15と、前記金属中子11の上,下両端部にねじ込まれて前記金属上蓋14及び下蓋15の上下位置を規制する図示しないナットを備えるCIP用型枠10において、先ず、前記内筒12の内周面に切刃成形用の紐状の切刃型16が螺旋状に取り付けられる。
前記切刃型16は、図3に示すように、断面台形状の切刃成形部16aと断面矩形状の取付部16bとからなり、成形時には取付部16bにおいて、内筒12の内周面に螺旋状に形成された取付溝12a内に嵌め込まれる(図3の上方図参照)一方、成形圧開放時には、前記切刃型16が内筒12から分離して即ち、取付部16bが取付溝12aから抜け出して成形体20A側に残置し得るようになっている(図3の下方図参照)。また、切刃型16の切刃成形部16の長手方向には、切粉排出用の縦溝18(図2B参照)を形成するための突起16aが、予め所定間隔離間して多数形成される(図2A中の吹き出し参照)。
そして、前記CIP用型枠10内に前述した超硬工具原料17が投入された後、静水圧で内筒12及び外筒13を縮径させて超硬工具原料17を加圧成形し、その後脱型する。これにより、ネジ状の切刃19を備えた円筒状の成形体20Aが得られる(図2A中の(a)CIP用型枠断面状況→(b)加圧→(C)成形体脱型の手順参照)。
尚、前記脱型時の成形圧開放時には、図3に示すように、前記切刃型16が内筒12から分離して即ち、取付部16bが取付溝12aから抜け出して成形体20A側に残置される。そして、成形体20Aが完全に脱型された後、切刃型16は成形体20Aから剥離される。
従って、もし成形圧開放時に切刃型16が内筒12側に固着される構造の場合には、軸方向への変形は、基本的に金属上蓋14及び下蓋15にて拘束しているが、若干の変形が発生するため、刃が刃こぼれにより破損する虞があるが、本実施例では、それが効果的に回避されるのである。
次に、脱型された成形体20Aを750℃程度の仮焼結を行った後、ネジ状の切刃19に対し切粉排出用の縦溝18が機械加工(粗加工)により前記突起16aによる縦溝部に連通させて形成される。その後、1400℃程度の本焼結を行った後、仕上げ加工されてホブ形状焼成体(超硬ホブ)20Bが完成(製造)される(図2Bの手順参照)。
このようにして本実施例では、CIP成形時に、成形圧開放時における刃こぼれ等を防止しつつ有効にニアネットシェイプ成形を実現できる。これにより、ネジ溝加工等の粗加工および粗加工前の脱脂(仮焼結)工程が不要となり、余分な切粉を出さないで済む。依って、原料コストの低減が図れると共に、工程簡略化による工期短縮,コスト低減と脱脂(仮焼結)専用設備の削減による製造設備低減が図れる。
また、本実施例では、前記筒状のゴム型は内筒12と外筒13の2重筒で形成され、その内の内筒12の内周面に切刃型16が取り付けられるので、原料の種類,配合,製品仕様(外径)に応じて、内筒12(切刃型16を含めて)のサイズを変更することができる。
これにより、外筒13や金属上蓋14及び下蓋15を標準化することができ、型枠製造のコスト削減が可能となる。
尚、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。例えば、切刃型16は紐状の一連ものでなくて良く、長手方向に多数分割したものでも良い。さらに、本発明は、超硬ホブに限らず、その他の超硬工具に適用することができることは言うまでもない。
本発明の一実施例を示す超硬ホブの製造方法における工程図である。 同じくCIP成形の説明図である。 同じくCIP成形後から焼成体完成までの説明図である。 同じくCIP成形用型枠の作用説明図である。 従来の超硬ホブの製造方法における工程図である。 同じくCIP成形の説明図である。 同じくCIP成形後から焼成体完成までの説明図である。
符号の説明
10 CIP用型枠
11 金属中子
12 内筒
13 外筒
14 金属上蓋
15 金属下蓋
16 切刃型
17 超硬工具原料
18 切粉排出用の縦溝
19 切刃
20A 成形体
20B ホブ形状焼成体(超硬ホブ)

Claims (5)

  1. 原料配合→混合/造粒→原料完成の手順を踏む原料調整工程を経て、CIP成形→焼結→仕上の手順を踏む成形・焼結・加工工程により焼成体からなる超硬工具を製造する方法において、
    前記CIP成形時に、CIP成形用型枠における筒状のゴム型に切刃成形用の切刃型を取り付けた状態で加圧成形し、成形圧開放時には、前記切刃型がゴム型から分離して成形体側に残置し、成形体脱型後に、前記切刃型を成形体から取り外すことを特徴とする超硬工具の製造方法。
  2. 前記切刃型は、紐状のものがゴム型の内周面に螺旋状に取り付けられて、ネジ状の切刃を有する成形体が成形されることを特徴とする請求項1に記載の超硬工具の製造方法。
  3. 前記切刃型の長手方向に、切粉排出用の縦溝を形成するための突起が、予め所定間隔離間して多数形成されることを特徴とする請求項2に記載の超硬工具の製造方法。
  4. 前記焼結工程途中で、ネジ状の切刃に対し切粉排出用の縦溝が機械加工により前記突起による縦溝部に連通させて形成されることを特徴とする請求項3に記載の超硬工具の製造方法。
  5. 前記ゴム型は内筒と外筒の2重筒で形成され、その内の内筒の内周面に前記切刃型が取り付けられることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の超硬工具の製造方法。
JP2008017046A 2008-01-29 2008-01-29 超硬工具の製造方法 Expired - Fee Related JP4918508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008017046A JP4918508B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 超硬工具の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008017046A JP4918508B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 超硬工具の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009179817A JP2009179817A (ja) 2009-08-13
JP4918508B2 true JP4918508B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=41034020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008017046A Expired - Fee Related JP4918508B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 超硬工具の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4918508B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104841337B (zh) * 2015-05-26 2017-04-05 安徽大地节能科技有限公司 一种摆线式颗粒机

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59197503A (ja) * 1983-04-25 1984-11-09 Hitachi Ltd 横方向に貫通孔を有する圧粉成形体の成形方法
JPS6316900A (ja) * 1986-07-09 1988-01-23 Komatsu Ltd 粉体の加圧成形方法
JPH09194905A (ja) * 1996-01-16 1997-07-29 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 切削工具等の製造方法
JPH10225799A (ja) * 1996-12-12 1998-08-25 Inter Metallics Kk 圧粉体成形装置
JP2003191130A (ja) * 2001-12-26 2003-07-08 Kokusan Gokin Kk 超硬製ディスク形工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009179817A (ja) 2009-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2808106B1 (en) Method for manufacturing a cutting insert
CN105563046B (zh) 精密电磁阀阀芯的加工工艺
KR100824175B1 (ko) 분말 금속으로 제조되는 공구를 제조하는 방법
CN109128190A (zh) 一种薄壁斜齿轮的加工工艺
CN107041668A (zh) 餐具制造方法
CN108972375B (zh) 一种多层陶瓷结合剂砂轮及其制备方法
JP4918508B2 (ja) 超硬工具の製造方法
CN106001579A (zh) 一种制作高尔夫球具面板的工艺
CN101786135B (zh) 轮式工程机械车轮用锁圈成形模具
CN101486141A (zh) 轮式工程机械车轮用锁圈制造工艺及其成形模具
KR100650409B1 (ko) 분말사출성형을 이용한 복잡 형상 재료의 제조방법 및그에 따라 제조된 재료
JP5230391B2 (ja) 超硬工具の製造方法
KR20150078908A (ko) 단턱부가 형성된 금형을 이용한 스핀들 제조방법
KR101364380B1 (ko) 질화규소 압출다이 및 이의 제조방법
KR101449270B1 (ko) 헬리컬 기어 후가공 공정을 포함하는 헬리컬 기어 제조방법
WO2017163161A1 (en) A finisher die assembly and a forging process to make a pinion drive, and a pinion drive
JP2010138472A (ja) 超硬工具の製造方法
KR20080104896A (ko) 엔드밀 및 그 제조방법
CN101644264A (zh) 空气压缩机动盘的制作方法
JP2006272419A (ja) 粉末成形用金型の製造方法
RU82697U1 (ru) Заготовка для формования горячим прессованием изделия сложной формы
JP7227089B2 (ja) 切削工具およびその表面保護皮膜の形成に使用する素材
CN220446731U (zh) 一种陶瓷粉体成型装置
JP5081177B2 (ja) 押出用ダイスの製造方法
CN106051115B (zh) 一种汽车平衡轴斜齿轮及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120130

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4918508

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees