JP5230186B2 - 弾性部材及びその製造方法 - Google Patents

弾性部材及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5230186B2
JP5230186B2 JP2007323326A JP2007323326A JP5230186B2 JP 5230186 B2 JP5230186 B2 JP 5230186B2 JP 2007323326 A JP2007323326 A JP 2007323326A JP 2007323326 A JP2007323326 A JP 2007323326A JP 5230186 B2 JP5230186 B2 JP 5230186B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unvulcanized rubber
rubber composition
elastic member
elastic layer
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007323326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009145665A (ja
JP2009145665A5 (ja
Inventor
昌明 原田
芳明 西村
匠 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007323326A priority Critical patent/JP5230186B2/ja
Publication of JP2009145665A publication Critical patent/JP2009145665A/ja
Publication of JP2009145665A5 publication Critical patent/JP2009145665A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5230186B2 publication Critical patent/JP5230186B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

本発明は、電子写真装置に用いられる導電性の弾性層を有する弾性部材に関する。具体的には、例えば感光体に当接して使用される帯電部材に関する。
なお、以下、特に帯電部材の一例として、ローラ形状を有する帯電ローラを例にとって、本発明についてその詳細を記載する。しかし、本発明は、その用途を帯電ローラのみに限定するものではない。
複写機や光プリンター等の電子写真装置においては、帯電ローラ等として、芯金と該芯金の周囲を被覆している、体積固有抵抗率が1×103Ω・cm以上1×1010Ω・cmの弾性層とを具備した弾性ローラが用いられている。
このような電気特性の弾性層は、上記した体積固有抵抗率の弾性層を提供可能な、半導電性の未加硫ゴム組成物を用いて形成されている。かかる未加硫ゴム組成物の具体例は、下記(ア)、(イ)のものを含む。
(ア)自身が半導電性を有する極性ゴム(例えば、エピクロルヒドリンゴム)にイオン導電剤を添加したイオン導電系の半導電性ゴム組成物;
(イ)原料ゴムにカーボンブラック等の導電性粒子を配合した電子導電系の半導電性ゴム組成物。
ところで、上記の弾性ローラの製造方法の代表例の1つとして、前述した半導電性の未加硫ゴム組成物をクロスヘッドを装着した押出機により、芯金を中心に円筒形に共押出し、これを加硫成形後に表面を研磨して所望の外径とする方法がある。このような成形方法で得られた弾性層には一般にウェルドラインが形成される(特許文献1)。
そして、弾性層のウェルドラインの部分は、弾性層のウェルドライン以外の部分と比較して電気抵抗が高くなっていることが多い。そして、このウェルドライン部分の高抵抗化は、押出本数が増えると共に顕著となる傾向がある。このことから、上記ウェルドライン部分の高抵抗化には、未加硫ゴム組成物に加わる熱の履歴が関与しているものと考えられる。そして、このような熱履歴の差に由来する電気抵抗の変動が抑制されれば、弾性層のウェルドライン部分の高抵抗化を緩和でき、その結果として周方向での電気抵抗のムラの少ない、高品質な弾性ローラを得られることとなる。
特開2007−170427号公報
そこで、本発明の目的は、未加硫ゴム組成物に対する熱履歴の差に由来する電気抵抗の変動が抑制された弾性層を有する弾性部材及びその製造方法を提供することにある。
本発明者等は、上記の目的に鑑み検討を重ねた。その結果、未加硫ゴム組成物中に特定の加硫促進剤を添加したところ、未加硫ゴム組成物に対する熱履歴の差に起因する電気抵抗の変動を有意に抑制できることを見出した。
即ち、本発明に係る弾性部材は、体積固有抵抗率が1×103Ω・cm以上1×1010Ω・cm以下である弾性層を有している電子写真用の弾性部材において、該弾性層が、半導電性の未加硫ゴム組成物を架橋させた加硫ゴムからなり、該未加硫ゴム組成物は下記一般式[1]で表わされる加硫促進剤を含むことを特徴とする:
Figure 0005230186
(一般式[1]中、R1、R2、R3はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基またはエチル基である)。
また本発明に係る弾性部材の製造方法は、体積固有抵抗率が1×103Ω・cm以上1×1010Ω・cm以下である弾性層を有している電子写真用の弾性部材の製造方法であって、
(1)下記一般式[1]で表わされる加硫促進剤を配合した半導電性の未加硫ゴム組成物を調製する工程と、
(2)該未加硫ゴム組成物を押出し成形により成形体を得る工程と、
(3)該成形体を加熱して該未加硫ゴムを架橋させる加硫工程とを有することを特徴とする:
Figure 0005230186
(一般式[1]中、R1、R2、R3はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基またはエチル基である)。
本発明によれば、電気抵抗の均一性が高い弾性部材を得ることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
本発明に係る電子写真用の弾性部材は、体積固有抵抗率が1×103Ω・cm以上1×1010Ω・cm以下である弾性層とを有している。該弾性層は、半導電性の未加硫ゴム組成物を架橋させた加硫ゴムからなる。そして、該未加硫ゴム組成物は下記一般式[1]で表わされる加硫促進剤を含んでいる:
Figure 0005230186
(一般式[1]中、R1、R2、R3はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基またはエチル基である)。
この加硫促進剤の使用が、未加硫ゴム組成物に対する熱履歴の差に起因する抵抗変動を抑制し得る理由は未だ解明中であり、現時点では明らかとなっていない。しかし、上記一般式[1]で表わされる加硫促進剤と同程度のスコーチタイムを有する他の加硫促進剤を用いても必ずしも同様の効果を得られなかった。このことから、本発明に係る効果は、上記一般式[1]で表わされる加硫促進剤に特有の効果であるものと推測される。
図2には、本発明の弾性部材を帯電部材として有する電子写真装置の概略構成を示す。21は被帯電体としての電子写真感光体である。本例の電子写真感光体は、アルミニウムなどの導電性を有する支持体21bと、支持体21b上に形成した感光層21aを基本構成層とするドラム形状の電子写真感光体であり、軸21cを中心に図上時計方向に所定の周速度をもって回転駆動される。
1は、電子写真感光体21に接触配置されて電子写真感光体21を所定の極性・電位に帯電(一次帯電)する帯電部材としての帯電ローラである。帯電ローラ1は、芯金11と、芯金11上に形成した弾性層12とからなり、芯金11の両端部を不図示の押圧手段で電子写真感光体21の回転駆動に伴い従動回転する。そして、電源23で摺擦電源23aにより、芯金11の所定の直流(DC)バイアスが印加されることで、電子写真感光体21が所定の極性・電位に接触帯電される。帯電ローラ1で周面が帯電された電子写真感光体21は、次いで露光手段24により目的画像情報の露光(レーザービーム走査露光、原稿画像のスリット露光など)を受けることで、その周面に目的の画像情報に対した静電潜像が形成される。
その静電潜像は、次いで、現像手段25により、トナー画像として順次に可視像化されていく。このトナー画像は、次いで、転写手段26により不図示の給紙手段部から電子写真感光体21の回転と同期取りされて適正なタイミングをもって電子写真感光体21と転写手段26との間の転写部へ搬送された転写材27に順次転写されていく。本例の転写手段26は転写ローラであり、転写材27の裏からトナーと逆極性の帯電を行うことで電子写真感光体21側のトナー画像が転写材27に転写されていく。表面にトナー画像の転写を受けた転写材27は、電子写真感光体21から分離されて不図示の定着手段へ搬送されて像定着を受け、画像形成物として出力される。あるいは、裏面にも像形成するものでは、転写部への再搬送手段へ搬送される。
像転写後の電子写真感光体21の周面は、前露光手段28による前露光を受けて電子写真感光体ドラム上の残留電荷が除去(除電)される。この前露光手段28には公知の手段を利用することができ、例えばLEDチップアレイ、ヒューズランプ、ハロゲンランプ及び蛍光ランプなどを好適に例示することができる。除電された電子写真感光体21の周面は、クリーニング手段29で転写残りトナーなどの付着汚染物の除去を受けて洗浄面化されて、繰り返して画像形成に供される。
帯電ローラ1は、面移動駆動される電子写真感光体21に従動駆動させてもよいし、非回転にしてもよいし、電子写真感光体21の面移動方向に順方向または逆方向に所定の周速度をもって積極的に回転駆動させるようにしてもよい。
また、露光は、電子写真装置を複写機として使用する場合には、原稿からの反射光や透過光、または原稿を読み取り信号化し、この信号に基づいて、レーザービームを走査することにより行われる。レーザービームを走査する以外に、LEDアレイを駆動したり、液晶シャッターアレイを駆動したりすることなどによっても行われる。
本発明の弾性部材を帯電部材として使用しうる電子写真装置としては、複写機、レーザービームプリンター、LEDプリンター、あるいは、電子写真製版システムなどの電子写真応用装置などが挙げられる。
本発明の弾性部材は、帯電部材である帯電ローラ以外に、現像部材、転写部材、除電部材や、給紙ローラなどの搬送部材としても使用可能である。
本発明の弾性部材は、芯金と、その外側に設けられた半導電体からなる弾性層により構成される。図1に本発明の弾性部材の例として、帯電ローラ1の模式図を示す。帯電ローラ1は、芯金11とその周囲を被覆するように設けられた弾性層12とから構成されており、必要によって、弾性層12の外側に表面層13を設けることもできる。
<半導電性の未加硫ゴム組成物>
本発明に係る未加硫ゴム組成物は原料ゴムを含む。また、体積固有抵抗率が1×103Ω・cm以上1×1010Ω・cm以下の弾性層を形成可能な半導電性を有している。原料ゴムとしては、硫黄含有化合物での加硫が可能であれば特に限定されるものではない。具体的には、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエン(SBR)、ブチルゴム(IIR)、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合体ゴム(EPDM)、エピクロルヒドリンホモポリマー(CHC)、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド共重合体(CHR)、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル3元共重合体(CHR−AGE)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBR)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体の水添物(H−NBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリルゴム(ACM、ANM)等が挙げられる。
未加硫ゴム組成物を半導電性とするために、用いる原料ゴム自体の導電性に応じて導電剤を配合してもよい。
導電剤としては、以下のものを用いることができる。
<<電子導電剤>>
カーボンブラック、グラファイト等の炭素材料;酸化チタン、酸化錫等の酸化物;Cu、Ag等の金属;酸化物や金属を粒子表面に被覆して導電化した導電粒子。
<<イオン導電剤>>
過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸カルシウム等の無機イオン物質;ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、トリオクチルプロピルアンモニウムブロミド、変性脂肪族ジメチルエチルアンモニウムエトサルフェート等の陽イオン性界面活性剤;ラウリルベタイン、ステアリルべタイン、ジメチルアルキルラウリルベタイン等の両性イオン界面活性剤;過塩素酸テトラエチルアンモニウム、過塩素酸テトラブチルアンモニウム、過塩素酸トリメチルオクタデシルアンモニウム等の第四級アンモニウム塩;トリフルオロメタンスルホン酸リチウム等の有機酸リチウム塩。
特に電子導電剤を原料ゴムに配合した場合、熱履歴による電気抵抗の変化が大きいため、本発明を適用することの効果が大きい。
上記導電剤の配合量は、弾性層の体積固有抵抗率が1×103Ω・cm以上1×1010Ω・cm以下になるように調整することが好ましい。導電剤の配合量は、通常、原料ゴム100質量部に対して0.5質量部以上100質量部以下の範囲で調製される。
<<加硫促進剤>>
未加硫ゴム組成物は、下記一般式[1]で表される加硫促進剤を含む。
Figure 0005230186
ここで、一般式[1]中、R1、R2、R3はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基またはエチル基である。R1〜R3の炭素数が多くなると、加硫速度が遅くなり生産性が低下するため、好ましくない。好ましい加硫促進剤としては、R1〜R3がすべてメチル基であるN−t−ブチル−2−ベンゾチアゾルスルフェンイミドである。一般式[1]で表される加硫促進剤の配合量は、原料ゴム100質量部に対して0.2質量部以上5.0質量部以下が好ましく、0.5質量部以上3.0質量部以下がより好ましい。
未加硫ゴム組成物には、上記の一般式[1]で表される加硫促進剤(第一加硫促進剤)に加えて、加硫速度を調整する目的で他の加硫促進剤(第二加硫促進剤)を配合することができる。第二加硫促進剤としては特に限定されるものではないが、スコーチ性が低く、加硫速度が速く、圧縮永久歪も良好なテトラベンジルチウラムジスルフィドが好ましい。第二加硫促進剤の配合量は、第一促進剤の熱履歴による電気抵抗変化の低減効果に影響を与えることのないよう、質量基準で第一促進剤の1/2倍量以下にすることが好ましい。
未加硫ゴム組成物には、加硫剤として、原料ゴム100質量部に対して1.0質量部以上3.0質量部以下、より好ましくは、1.2質量部以上2.0質量部以下の硫黄を更に配合することが好ましい。上記の範囲で配合した場合、弾性層の架橋密度が高くなり、圧縮永久歪が小さくなるため、長期間感光体と弾性部材とを当接放置した場合に当節位置が変形して画像不良(セット画像不良)を起こす可能性を抑制できる。特に、電子写真用弾性部材は0〜40℃の比較的低温で変形量も小さい範囲での圧縮永久歪が画像に影響するため、硫黄量を比較的多くして架橋密度を高く設計することが好ましい。また、弾性層が硬くなりすぎることによる、感光体との当接不良や、帯電ローラとして使用した場合のトナー等の汚れが付着し易くなる等の問題が生じることを抑制できる。
未加硫ゴム組成物は、更に、必要に応じてゴムの配合剤として一般に用いられている充填剤、加工助剤、架橋助剤、架橋促進剤、架橋促進助剤、架橋遅延剤、分散剤等を配合することができる。軟化剤、可塑剤等の低分子量の配合剤は感光体汚染を防止するため配合しないことが好ましい。
弾性層は、以上の原料を含む未加硫ゴム組成物を架橋させた加硫ゴムからなる。このような弾性層を有する弾性部材の好適な製造方法を以下説明する。
まず、一般式[1]で表わされる加硫促進剤を配合した半導電性の未加硫ゴム組成物を調製する(工程(1))。未加硫ゴム組成物を構成する上記した各種の原料の混合方法としては、バンバリーミキサーや加圧式ニーダーといった密閉型混合機を使用した混合方法や、オープンロールのような開放型の混合機を使用した混合方法などを例示することができる。
次いで、未加硫ゴム組成物を押出し成形により成形体を得る(工程(2))。成形体の形状は特に制限はなく、用途等に応じて所定の形状の成形体を成形することができる。例えば、未加硫ゴム組成物をクロスヘッド押出機にて、芯金の周りに未加硫ゴム組成物がコーティングされた押出し成形体を連続的に成形する方法が挙げられる。図5にベント式押出機の概要を模式的に示す。押出機5は、シリンダー51内に、スクリューダム部を有する押出スクリュー52を回転自在に内挿している。押出スクリュー52の先端側のシリンダー51端部にはクロスヘッド53が取り付けられている。また、シリンダー51にはベント口55が設けられており、ベント口55は不図示の真空ポンプへ接続されており、該真空ポンプによりシリンダー51内が真空引きされる。材料投入口54より投入された未加硫ゴムは、押出スクリュー52の回転によりクロスヘッド53側へと搬送される。未加硫ゴムは、シリンダー内を通過する際に、ベント口に接続された真空ポンプにより揮発分が除去される。クロスヘッドへと搬送された未加硫ゴムは、不図示の芯金供給装置より供給された芯金31の外周に積層され、クロスヘッド先端のダイス56を通り、芯金31と共に共押出される。
押出機5のシリンダー51、押出スクリュー52、クロスヘッド53は各々、不図示の温調機によって指定された温度に保たれている。押出時の温度は高いほうがベント効果は良好で、未加硫成形体の揮発成分を低減させることができる。これはゴムの気体透過性が高温であるほど大きくなるためであるが、あまりに温度を上げすぎると、押出加工中の加硫反応が始まってしまう、スコーチの問題が生じる。よって好ましい押出機の設定温度は60〜100℃である。
そして、得られた成形体を加熱して未加硫ゴムを架橋させる加硫工程を行う(工程(3))。上記のように連続的に成形した場合は、連続的に成形された押出し成形体を加硫炉で加熱して未加硫ゴムを連続的に架橋させることが好ましい。図6には、押出機5から押出されたローラの連続加硫装置の概要を模式的に示した。押出機5により、芯金31の外周に未加硫ゴムが積層された未加硫ゴムローラは、不図示の搬送コンベアーによって、加硫炉6へ連続的に搬送される。加硫炉6は予め所定の温度に保たれており、搬送されるスピードと加硫炉6の長さにより、所定の時間加硫される。加硫温度と時間は使用される原料ゴムの種類に依存するが、一般的に140℃〜200℃の温度で、15〜120分の時間加硫される。
以上のようにして形成される弾性層の厚さは、通常、0.5〜10mmである。
弾性層の表面には、トナーや紙粉等の汚れが付着し難いように、紫外線照射等による表面改質や表面層の形成が行われる。表面層としては、一般的には公知の被覆層が用いられる。例えば、バインダー高分子に導電性の添加剤を適量分散させることにより、所望の電気抵抗値としたものや、オキシアルキレン基を有するポリシロキサンからなるゾル−ゲル膜が用いられる。バインダー高分子としては、アクリル系ポリマー、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、シリコーン等が挙げられる。導電性の添加剤としては、カーボンブラック、グラファイト等の炭素材料;酸化チタン、酸化錫等の酸化物;Cu、Ag等の金属;酸化物や金属を粒子表面に被覆して導電化した導電粒子;LiClO4、KSCN、NaSCN、LiCF3SO3等のイオン性電解質等が挙げられる。
表面層の形成方法としては、上記のような材料を溶剤に溶解または分散させた液を、ディッピング、リング塗工、ビーム塗工、ロールコーター、スプレー等の塗工法によって、弾性層表面にコーティングする方法等を挙げることができる。
なお、本発明における弾性部材には、必要に応じて、弾性層や表面層以外に、接着層、拡散防止層、下地層、プライマー層等の機能層を設けることもできる。
以下に実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、これらは、本発明を何ら限定するものではない。なお、以下、特に明記しない限り、「部」は「質量部」を意味しており、試薬等は特に指定のないものは市販の高純度品を用いた。
<実施例1>
(ゴム材料の調製)
下記の材料を、6リットル加圧ニーダー(製品名:TD6−15MDX、トーシン社製)を用いて、充填率70vol%、ブレード回転数30rpmで16分間混合してA練りゴム組成物を得た。
・原料ゴムとして、NBR(商品名:JSR N230SV、JSR社製):100質量部;
・加工助剤としてステアリン酸亜鉛:1質量部;
・加硫促進助剤として酸化亜鉛:5質量部;
・充填剤として炭酸カルシウム(商品名:ナノックス#30、丸尾カルシウム社製):20質量部;
・導電剤としてカーボンブラック(商品名:トーカブラック#7360SB、東海カーボン社製):48質量部。
次いで、下記の材料を、ロール径12インチのオープンロールにて、前ロール回転数8rpm、後ロール回転数10rpm、ロール間隙2mmで、左右の切り返しを合計20回実施した。その後、ロール間隙を0.5mmとして薄通し10回を行い、弾性層用の未加硫ゴム組成物を得た。
・上記で得たA練りゴム組成物:174質量部;
・架橋剤として硫黄:1.2質量部;
・加硫促進剤としてN−t−ブチル−2−ベンゾチアゾルスルフェンイミド(商品名:SANTOCURE−TBSI、FLEXSYS社製):3.0質量部。
(ムーニースコーチ試験)
得られた未加硫ゴム組成物のムーニースコーチ試験を実施した。試験は島津製作所製ムーニービスコメーターSMV−300RT(商品名)を使用し、JIS K6300(1994)未加硫ゴムの物理試験法に準拠し、Lローターを使用して、125℃のt5を測定した。その結果、スコーチタイムは61分であった。
(弾性層の形成)
得られた未加硫ゴム組成物を、クロスヘッドを用いた押出成形によって、芯金(直径6mm、長さ252mm)を中心として同軸状に円筒形に同時に押出し、端部を切断して、芯金の外周に未加硫ゴム組成物がコーティングされた未加硫ゴムローラを作製した。押出機は、シリンダー径45mm(Φ45)、L/D=20の押出機を使用し、押出時の温調はヘッド90℃、シリンダー90℃、スクリュー90℃とした。
未加硫ゴムローラは連続して200本押出し、直ちに連続加硫炉で160℃、60分の加硫を行った。加硫後、両端を切断し、弾性層部分の軸方向幅を228mmとした後、導電性弾性層部分の表面を回転砥石で研磨することによって、端部直径8.4mm、中央部直径8.5mmのクラウン形状のゴムローラを得た。押出し10本目のゴムローラについて、電気抵抗の周ムラ、弾性層の体積抵抗測定を行い、200本目のゴムローラについても電気抵抗の周ムラ測定を行った。
(電気抵抗周ムラ測定)
図4にゴムローラの電気抵抗測定装置の概略図を示した。ゴムローラ4aは芯金11の両端部を不図示の押圧手段で円柱状のアルミドラム41に圧接され、アルミドラム41の回転駆動に伴い従動回転する。この状態で、ゴムローラ4aの芯金部分11に電源42を用いて直流電圧を印加し、アルミドラム41に直列に接続した抵抗43にかかる電圧から、ゴムローラの電気抵抗を測定した。なお、ゴムローラ4aには片端500g(両側で1kg)の荷重を印加し、アルミドラム41の径はΦ30mmで、30rpmで回転させて測定を実施した。
作製したゴムローラの電気抵抗は、温度23℃、湿度50%R.H.(N/Nとも記載する)環境下で、図4の装置を使用し、芯金とアルミドラムの間に直流200Vの電圧を3秒印加して、電気抵抗を求めた。電気抵抗は最後の2秒間の平均値とし、同時に2秒間の最大値及び最小値を測定し、最大値/最小値を周ムラとして表した。その結果、ゴムローラの電気抵抗は2.0×104Ω、押出し10本目の周ムラは1.1倍、押出し200本目の周ムラは1.2倍であった。
(弾性層体積抵抗の測定)
図3に体積抵抗測定装置の概略図を示した。ゴムローラ4aの中央部分には1.5cm幅のアルミシート31が弾性層と隙間なく密着するように巻きつけられている。この状態で、ゴムローラ4aの芯金部分11に電源42を用いて直流電圧を印加し、31のアルミシートに直列に接続した抵抗43にかかる電圧から、弾性層の電気抵抗を測定した。
作製したゴムローラの弾性層の電気抵抗は、温度23℃、湿度50%R.H.(N/Nとも記載する)環境下で、図3の装置を使用し、芯金とアルミシートの間に直流200Vの電圧を印加して測定した。測定された電気抵抗の値(Ωd)から、ローラ外径8.5mm、アルミシート幅1.5cm、弾性層厚み1.5mmであるので、以下の式(3)から体積抵抗率(ρd)を求めた。
ρd=(Ωd×0.85×π×1.5)/0.15 ・・・・(3)
その結果、弾性層の体積抵抗率は5.0×104Ω・cmであった。
(表面層の形成)
下記の材料を混合した後、室温で攪拌し、次いで24時間加熱還流(120℃)を行うことによって、加水分解性シラン化合物の縮合物を得た。
・フェニルトリエトキシシラン(PhTES):43.08g(0.179mol(加水分解性シラン化合物総量に対して56.00mol%相当));
・グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(GPTES):12.47g(0.045mol);
・ヘキシルトリメトキシシラン(HeTMS):13.18g(0.064mol);
・トリデカフルオロ−1,1,2,2,テトラヒドロオクチルトリエトキシシラン(FTS、パーフルオロアルキル基の炭素数6):16.32g(0.032mol);
・水:25.93g;
・エタノール:74.16g。
この縮合物を2−ブタノール/エタノールの混合溶剤に添加することによって、固形分7質量%の縮合物含有アルコール溶液を調製した。この縮合物含有アルコール溶液100gに対して0.20gの光カチオン重合開始剤としての芳香族スルホニウム塩(商品名:アデカオプトマーSP−150、旭電化工業(株)製)を添加した。更に、エタノールで希釈して、固形分1質量%の表面層用塗布液を調製した。
次に、押出し10本目のゴムローラの弾性層上に表面層用塗布液をリング塗布(吐出量:0.020ml/s、リング部のスピード:85mm/s、総吐出量:0.065ml)した。次に、弾性層上にリング塗布した表面層用塗布液に254nmの波長の紫外線を積算光量が11000mJ/cm2になるように照射して、表面層用塗布液を硬化(架橋反応による硬化)させた。この硬化したものを数秒間(2〜3秒間)放置して乾燥させることによって表面層を形成した。紫外線の照射には低圧水銀ランプ(ハリソン東芝ライティング(株)製)を用いた。
以上のようにして、支持体、該支持体上に形成された弾性層、及び、該弾性層上に形成された表面層(表面層用塗布液を用いて形成したポリシロキサンを含有する層)を有する帯電ローラを作製した。
(セット画像評価)
作製した帯電ローラ(押出10本目を使用)と電子写真感光体とを、これらを一体に支持するプロセスカートリッジに組み込み、帯電ローラと感光体が当接するようにした状態で、このカートリッジを40℃/95%RHの環境下で30日間放置した。その後、25℃/50%RHの環境下で24時間放置した後、A4紙縦出力用の電子写真装置(商品名:Color LaserJet 3500、ヒューレット・パッカード製)に組み込み画像評価を行った。画像出力は、25℃/50%RH環境下でハーフトーン画像の出力を行い、更に、画像出力した環境下で24時間放置した後に、再度、画像出力を行い、以下のランク付けを実施した。
ランクA:画像不良が全く出ていないもの。
ランクB:最初の出力で極わずかに画像不良が発生、ただし、その後の24時間放置後に画像不良が完全に消失したもの。
ランクC:最初の出力で画像不良が発生しているものの、24時間放置後に画像不良が完全に消失したもの。
ランクD:最初の出力で画像不良がはっきりと発生し、24時間放置後にも画像不良が完全には消失しないもの。
ランクE:最初の出力で画像不良がはっきりと発生し、24時間放置後にも画像不良の改善が見られないもの。
画像評価の結果は、ランクCであった。
<実施例2>
実施例1に係る未加硫ゴム組成物に更に以下の材料を混合して、本実施例の未加硫ゴム組成物を調製した。
・ジベンゾチアゾリルジスルフィド(商品名:ノクセラーDM、大内新興化学社製):1.0質量部。
この未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様にスコーチタイムの測定を行った。その結果、スコーチタイムは41分であった。
上記の未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様に弾性層の形成を行い、電気抵抗・体積抵抗の測定を行った。その結果、ゴムローラの電気抵抗は2.5×104Ω、弾性層の体積抵抗率は7.0×104Ω・cm、押出し10本目の周ムラは1.2倍、押出し200本目の周ムラは1.3倍であった。また、実施例1と同様にセット画像評価を行った。その結果はランクCであった。
<実施例3>
実施例1に係る未加硫ゴム組成物において、架橋剤としての硫黄の量を0.8質量部、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾルスルフェンイミドの量を2.0質量部に変更した。また、以下の材料を更に加えて、本実施例に係る未加硫ゴム組成物を調製した。
・加硫促進剤としてのテトラベンジルチウラムジスルフィド(商品名:PERKACIT−TBzTD、FLEXSYS社製):0.5質量部。
この未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様にスコーチタイムの測定を行った。その結果、スコーチタイムは32分であった。
上記の未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様に弾性層の形成を行い、電気抵抗・体積抵抗の測定を行った。その結果、ゴムローラの電気抵抗は3.0×104Ω、弾性層の体積抵抗率は8.0×104Ω・cm、押出し10本目の周ムラは1.2倍、押出し200本目の周ムラは1.5倍であった。また、実施例1と同様にセット画像評価を行った。その結果はランクBであった。
<実施例4>
架橋剤としての硫黄の量を1.0質量部に変更した以外は、実施例3と同様にして、本実施例に係る未加硫ゴム組成物を調製した。
この未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様にスコーチタイムの測定を行った。その結果、スコーチタイムは30分であった。
上記の未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様に弾性層の形成を行い、電気抵抗・体積抵抗の測定を行った。その結果、ゴムローラの電気抵抗は3.5×104Ω、弾性層の体積抵抗率は1.0×105Ω・cm、押出し10本目の周ムラは1.2倍、押出し200本目の周ムラは1.4倍であった。また、実施例1と同様にセット画像評価を行った。その結果はランクAであった。
<実施例5>
架橋剤としての硫黄の量を1.2質量部に変更した以外は、実施例3と同様にして、本実施例に係る未加硫ゴム組成物を調製した。
この未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様にスコーチタイムの測定を行った。その結果、スコーチタイムは29分であった。
上記の未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様に弾性層の形成を行い、電気抵抗・体積抵抗の測定を行った。その結果、ゴムローラの電気抵抗は4.0×104Ω、弾性層の体積抵抗率は1.5×105Ω・cm、押出し10本目の周ムラは1.2倍、押出し200本目の周ムラは1.6倍であった。また、実施例1と同様にセット画像評価を行った。その結果はランクAであった。
<比較例1>
加硫促進剤として、以下の材料を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、本実施例に係る未加硫ゴム組成物を調製した。
・テトラメチルチウラムモノスルフィド(商品名:ノクセラーTS、大内新興化学社製):1.0部;
・ジベンゾチアゾリルジスルフィド(商品名:ノクセラーDM、大内新興化学社製):1.0部。
この未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様にスコーチタイムの測定を行った。その結果、スコーチタイムは14分であった。
上記の未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様に弾性層の形成を行い、電気抵抗・体積抵抗の測定を行った。その結果、ゴムローラの電気抵抗は5.0×104Ω、弾性層の体積抵抗率は2.0×105Ω・cm、押出し10本目の周ムラは1.4倍、押出し200本目の周ムラは4.1倍であった。
<比較例2>
加硫促進剤として、以下の材料を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、本実施例に係る未加硫ゴム組成物を調製した。
・N−t−ブチルベンゾチアゾール−2−スルフェンアミド(商品名:ノクセラーNS、大内新興化学社製):2.0部。
この未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様にスコーチタイムの測定を行った。その結果、スコーチタイムは35分であった。
上記の未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様に弾性層の形成を行い、電気抵抗・体積抵抗の測定を行った。その結果、ゴムローラの電気抵抗は1.5×104Ω、弾性層の体積抵抗率は4.0×104Ω・cm、押出し10本目の周ムラは1.2倍、押出し200本目の周ムラは3.0倍であった。
<比較例3>
加硫促進剤として、以下の材料を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、本実施例に係る未加硫ゴム組成物を調製した。
・テトラペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(商品名:ノクセラーTRA、大内新興化学社製):1.5部。
この未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様にスコーチタイムの測定を行った。その結果、スコーチタイムは9分であった。
上記の未加硫ゴム組成物を用いて実施例1と同様に弾性層の形成を行い、電気抵抗・体積抵抗の測定を行った。その結果、ゴムローラの電気抵抗は7.0×104Ω、弾性層の体積抵抗率は2.5×105Ω・cm、押出し10本目の周ムラは1.3倍、押出し200本目の周ムラは3.6倍であった。
以上に述べた評価結果を表1にまとめた。
Figure 0005230186
表から明らかなように、比較例1〜3は一般式[1]で表わされる加硫促進剤を使用しておらず、得られたゴムローラの押出し200本目の周ムラが3.0倍以上と大きい。実施例1〜5は本発明の範囲であり、押出し200本目の電気抵抗周ムラは3.0倍未満でセット画像評価もランクC以上で実用上問題ない、良好な画像が得られている。
帯電ローラの構成例を説明するための模式的断面図である。 電子写真装置の構成例を説明するための模式的断面図である。 弾性層の体積抵抗率測定法を説明するための模式図である。 ゴムローラの電気抵抗測定法を説明するための模式図である。 ベント式押出機の構成例を説明するための模式的断面図である。 連続加硫装置の構成例を説明するための模式図である。
符号の説明
1 帯電ローラ
11 芯金
12 弾性層
13 表面層
21 電子写真感光体
21a 感光層
21b 支持体
21c 軸
23 電源
23a 摺擦電源
24 露光手段
25 現像手段
26 転写手段
27 転写材
28 前露光手段
29 クリーニング手段
31 アルミシート
41 アルミドラム
42 外部電源
43 基準抵抗
4a ゴムローラ
5 押出機
51 シリンダー
52 押出スクリュー
53 クロスヘッド
54 材料投入口
55 ベント口
56 ダイス
57 スクリューダム部
6 加硫炉

Claims (9)

  1. 体積固有抵抗率が1×103Ω・cm以上1×1010Ω・cm以下である弾性層を有している電子写真用の弾性部材において、
    該弾性層が、半導電性の未加硫ゴム組成物を架橋させた加硫ゴムからなり、該未加硫ゴム組成物は下記一般式[1]で表わされる加硫促進剤を含むことを特徴とする弾性部材:
    Figure 0005230186
    (一般式[1]中、R1、R2、R3はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基またはエチル基である)。
  2. 前記一般式[1]で表わされる加硫促進剤が、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾルスルフェンイミドである請求項1に記載の弾性部材。
  3. 前記弾性部材が、芯金と、該芯金の周囲を被覆している該弾性層とを有するローラ形状の部材である請求項1または2に記載の弾性部材。
  4. 前記弾性部材が、電子写真感光体を帯電するための帯電部材である請求項1乃至の何れか一項に記載の弾性部材。
  5. 体積固有抵抗率が1×103Ω・cm以上1×1010Ω・cm以下である弾性層を有している電子写真用の弾性部材の製造方法であって、
    (1)下記一般式[1]で表わされる加硫促進剤を配合した半導電性の未加硫ゴム組成物を調製する工程と、
    (2)該未加硫ゴム組成物を押出し成形により成形体を得る工程と、
    (3)該成形体を加熱して該未加硫ゴムを架橋させる加硫工程と
    を有することを特徴とする製造方法:
    Figure 0005230186
    (一般式[1]中、R1、R2、R3はそれぞれ独立に、水素原子、メチル基またはエチル基である)。
  6. 前記弾性部材が、芯金と、該芯金の周囲を被覆している該弾性層とを有する部材であって、
    前記工程(2)が、該未加硫ゴム組成物をクロスヘッド押出機にて、芯金の周りに該未加硫ゴム組成物がコーティングされた押出し成形体を連続的に成形する工程を有し、
    前記工程(3)が、該連続的に成形された押出し成形体を加硫炉で加熱して該未加硫ゴムを連続的に架橋させる工程を有する請求項に記載の弾性部材の製造方法。
  7. 前記工程(1)において、前記未加硫ゴム組成物に、硫黄を更に配合する請求項またはに記載の弾性部材の製造方法。
  8. 前記一般式[1]で表わされる加硫促進剤が、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾルスルフェンイミドである請求項乃至の何れか一項に記載の弾性部材の製造方法。
  9. 前記工程(1)において、前記未加硫ゴム組成物に、加硫促進剤としてテトラベンジルチウラムジスルフィドを更に配合する請求項乃至の何れか一項に記載の弾性部材の製造方法。
JP2007323326A 2007-12-14 2007-12-14 弾性部材及びその製造方法 Active JP5230186B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007323326A JP5230186B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 弾性部材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007323326A JP5230186B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 弾性部材及びその製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009145665A JP2009145665A (ja) 2009-07-02
JP2009145665A5 JP2009145665A5 (ja) 2011-01-20
JP5230186B2 true JP5230186B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=40916311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007323326A Active JP5230186B2 (ja) 2007-12-14 2007-12-14 弾性部材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5230186B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6784079B2 (ja) * 2016-07-07 2020-11-11 富士ゼロックス株式会社 帯電部材、帯電装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3652030B2 (ja) * 1996-10-16 2005-05-25 東洋ゴム工業株式会社 防振ゴム用組成物及び防振ゴム
JP2002265673A (ja) * 2001-03-14 2002-09-18 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム
JP4089406B2 (ja) * 2002-11-29 2008-05-28 日本ゼオン株式会社 半導電性ゴムロール用ゴム組成物及び半導電性ゴムロール
JP2007155769A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Canon Inc 導電性ゴムローラ
JP2007181953A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Canon Inc 導電性部材
JP2007232861A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Canon Inc 導電性ローラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009145665A (ja) 2009-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3639773B2 (ja) 半導電性ゴム組成物、帯電部材、電子写真装置、プロセスカートリッジ
WO2013005411A1 (ja) 帯電部材とその製造方法、および電子写真装置
JP3829877B2 (ja) 帯電部材
JP5459101B2 (ja) 環状部材、帯電装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置
US7486911B2 (en) Elastic member, process for manufacturing thereof and mass production process thereof, process cartridge, and electrophotographic apparatus
KR20060116162A (ko) 도전성 고무 롤러
JP2009151168A (ja) 導電性ゴムローラ及び転写ローラ
JP4880310B2 (ja) 導電性部材及びそれを有するプロセスカートリッジ、並びに、そのプロセスカートリッジを有する画像形成装置
JP2009086263A (ja) 帯電部材
JP5230186B2 (ja) 弾性部材及びその製造方法
JP2008180273A (ja) 導電性ゴムローラ及び現像ローラ
JP2003221474A (ja) 導電性部材
JP4227499B2 (ja) 弾性部材、弾性部材の製造方法及び量産方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP4804862B2 (ja) ゴムローラの製造方法
JP2008299120A (ja) 帯電部材
JP2007199599A (ja) 帯電ローラ
JP2003012935A (ja) 帯電部材
JP2006350097A (ja) 帯電部材、電子写真装置および電子写真装置用プロセスカートリッジ
JP2002214928A (ja) エンドレスベルト、画像形成装置用ベルト及び画像形成装置
JP5377024B2 (ja) 帯電部材の製造方法
CN107168023B (zh) 充电元件、处理盒以及图像形成装置
JP2006039394A (ja) 導電性ローラ
JP2019117230A (ja) 帯電部材、帯電部材の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置
JP5007054B2 (ja) 導電性ゴムローラ
JP2008107622A (ja) 導電性ローラ及び導電性ローラの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130319

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5230186

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151