JP5228892B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車輌に搭載される自動変速機の変速制御装置に係り、詳しくは、いわゆるクラッチツークラッチ(掴み換え)による飛び変速時の変速ショックを改善し得る自動変速機の変速制御装置に関する。
従来、例えば車輌に搭載される有段式の自動変速機は、複数の摩擦係合要素(クラッチ、ブレーキ)の係合状態を油圧制御装置によって制御し、変速歯車機構における動力伝達経路を各変速段で形成することで変速を可能としている。また近年、車輌の燃費向上を図るために自動変速機の多段化が求められるようになり、このような自動変速機にあっては、ドライバの要求(即ちアクセルの踏込み量など)に応じて最適な変速段を選択するため、1回の変速で2段以上離れた変速段に変速する(例えば4−2変速、5−2変速、2−4変速、2−5変速など)飛び変速が行われるようになっている。
上述した多段化されたギヤトレインにあっては、車輌の走行状態に適合する変速段の選択幅が広がるため、摩擦係合要素の掴み換え操作も、2要素を用いる単純な掴み換えに留まらず、例えば4要素を用いて複雑な掴み換えをするような必要性も生じてくる。例えば2つの摩擦係合要素を解放して2つの摩擦係合要素を係合させる4要素の掴み換え(いわゆる二重掛け換え)において、例えば6−3変速に関して前進4速段を中間段として6→4→3変速を採用する際には、前進6速段でのハイクラッチ(C−2)のトルク分担比よりも中間段でのハイクラッチのトルク分担比が小さくなるため、4→3変速で自動的にハイクラッチが滑ることがなく、ハイクラッチの制御性が悪い。また、6→4変速ではギヤ比変化が速く、4→3変速の狭い範囲でギヤ比変化を抑えるため、制御性が困難でエンジンが空吹く可能性がある。更に、ショックの影響の大きい6→4変速における解放側のハイクラッチと係合側の3−5リバースクラッチ(C−3)のクラッチ分担比が小さく、油圧のバラツキに対して弱い。
そこで、上述のような問題を解消するため、以下のような自動変速機の変速制御装置が提案されている(特許文献1参照)。該変速制御装置では、係合する2個の摩擦係合要素と解放する2個の摩擦係合要素とを同時に掛け換える二重掛け換え変速に際して、変速時間を短縮して変速制御性を容易化させ、ショックに影響の大きい第2掛け換え変速での油圧制御を容易にし、それにより変速ショックを抑制し得るようにしている。
特開2003−106440号公報
ところで、上記特許文献1に記載されるような変速制御装置において、2つずつの摩擦係合要素の掴み換え(4要素の掴み換え)による変速時に、適切な回転変化を行わせるために必要な第2変速解放油圧をフィードバック制御(以下、FB制御ともいう)によって算出し出力するものがあるが、その際、反力要素となるべき第1変速係合要素のトルク容量が不十分である場合にはFB制御の効果が十分に得られず、回転変化のコントロールが困難になり、それに起因して変速ショックが発生する虞がある。
そこで本発明は、2つずつの摩擦係合要素をそれぞれ断・接作動させて中間段を経由して2段以上離れた変速段にダウンシフトする際に、第1変速係合要素の必要なトルク容量計算において、第2変速解放要素のトルク容量を監視し、第1変速係合要素が十分な反力を持てるように保証することで第2変速解放要素によるFB制御を保証するように構成し、変速ショックを有効に抑制し得るようにした自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、変速歯車機構(5)における複数の動力伝達経路を各係合状態により達成する複数の摩擦係合要素(C−1,C−2,C−3,B−1,B−2)を有し、それら摩擦係合要素同士の掴み換えにより変速を行う有段式の自動変速機(3)に用いられるものであって、1回の掴み換えにより、前記複数の摩擦係合要素における2つずつをそれぞれ断・接作動させて中間段を経由して2段以上離れた変速段にダウンシフトする制御を行い得る制御手段(30)を備えた自動変速機の変速制御装置(1)において、
前記2つずつの摩擦係合要素は、
前記中間段より高速側の高速段では係合状態にあり該高速段から前記中間段への変速時に解放される第1変速解放要素(例えばC−2又はC−3)及び前記高速段では係合状態にあり該高速段から前記中間段への変速時には係合を維持しかつ前記中間段より低速側の低速段への変速時には解放される第2変速解放要素(例えばC−3又はC−2)と、前記高速段では解放状態にあり前記中間段にて係合されて前記低速段まで該係合を維持する第1変速係合要素(例えばC−1)及び前記高速段と前記中間段では解放状態にあり前記低速段にて係合される第2変速係合要素(例えばB−1又はC−3)と、であり、
前記制御手段(30)は、
前記ダウンシフトに際して、前記第1変速解放要素(例えばC−2又はC−3)と前記第2変速解放要素(例えばC−3又はC−2)の各トルク容量を順次低減した後、前記第1変速係合要素(例えばC−1)のトルク容量を前記第2変速解放要素のトルク容量より高くしてから、該第2変速解放要素(例えばC−3又はC−2)のトルク容量をフィードバック制御で上昇させつつ再度低減すると共に、該フィードバック制御による前記第2変速解放要素(例えばC−3又はC−2)のトルク容量を監視しつつ、該フィードバック制御時の反力を成す前記第1変速係合要素(例えばC−1)のトルク容量を、前記第2変速解放要素(例えばC−3又はC−2)の前記トルク容量より高くなるように制御してなる、
ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置(1)にある。
請求項に係る本発明は、前記制御手段(30)は、
前記第1及び第2変速解放要素(例えばC−2又はC−3)(例えばC−3又はC−2)の各トルク容量を順次低減させた後、該第2変速解放要素(例えばC−3又はC−2)のトルク容量を前記フィードバック制御で上昇させるに先立ち、該フィードバック制御時の反力を成す所要のトルク容量を得るべく前記第1変速係合要素(例えばC−1)に供給する油圧を予め予測することに基づき、該第1変速係合要素(例えばC−1)への供給油圧が該予測の値に達した時点で、駆動源トルクの負荷となって駆動源回転数を変化させるイナーシャ相制御を直ちに開始してなる、
請求項記載の自動変速機の変速制御装置(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、2つずつの摩擦係合要素をそれぞれ断・接作動させて中間段を経由して2段以上離れた変速段にダウンシフトする際に、制御手段が、第1変速解放要素と第2変速解放要素の各トルク容量を順次低減した後、第1変速係合要素のトルク容量を第2変速解放要素のトルク容量より高くしてから、該第2変速解放要素のトルク容量をフィードバック制御で上昇させつつ再度低減すると共に、該フィードバック制御による第2変速解放要素のトルク容量を監視しつつ、該フィードバック制御時の反力を成す第1変速係合要素のトルク容量を、第2変速解放要素のトルク容量より高くなるように制御するので、第1変速係合要素のトルク容量不足に起因して掴み換え時に十分な反力を確保できずに、第2変速解放要素のフィードバック制御を適正に行うことができず、回転変化のコントロールが困難になって変速ショックが発生するような不都合の発生を、ダウンシフト変速を的確に行うことで有効に抑制することができる。また、第1変速係合要素の十分な反力を保証することで第2変速解放要素のフィードバック制御を保証して、エンジン吹きに対する抑止力を効果的に発生させることができる。
請求項に係る本発明によると、制御手段が、第1及び第2変速解放要素の各トルク容量を順次低減させた後、該第2変速解放要素のトルク容量をフィードバック制御で上昇させるに先立ち、該フィードバック制御時の反力を成す所要のトルク容量を得るべく第1変速係合要素に供給する油圧を予め予測することに基づき、該第1変速係合要素への供給油圧が該予測の値に達した時点で、駆動源トルクの負荷となって駆動源回転数を変化させるイナーシャ相制御を直ちに開始するので、反力要素としての第1変速係合要素への供給油圧を、フィードバック制御に先立って発生させることができ、従って、フィードバック制御の効果をより早く得ることができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図1ないし図15に沿って説明する。
まず、本発明を適用し得る自動変速機3の概略構成について図2に沿って説明する。同図に示すように、例えばFF(フロントエンジン・フロントドライブ)タイプの車輌に用いて好適な自動変速機3は、エンジン2(図1参照)に接続し得る該自動変速機3の入力軸8を有しており、該入力軸8の軸方向を中心としてトルクコンバータ4、及び自動変速機構5を備えている。なお、符号9は、自動変速機構5を収容する変速機ケースを示している。
本自動変速機3は、自動変速機構(変速歯車機構)における複数の動力伝達経路を各係合状態により達成する摩擦係合要素であるクラッチC−1,C−2,C−3及びブレーキB−1,B−2を有し、それら摩擦係合要素同士の掴み換えにより変速を行う有段式の自動変速機である。後述する変速制御手段30は、1回の掴み換えにより、上記複数の摩擦係合要素における2つずつをそれぞれ断・接作動させて中間段を経由して2段以上離れた変速段にダウンシフトする制御を行う。
上記トルクコンバータ4は、自動変速機3の入力軸8に接続されたポンプインペラ4aと、作動流体を介して該ポンプインペラ4aの回転が伝達されるタービンランナ4bとを有しており、該タービンランナ4bは、上記入力軸8と同軸上に配設された上記自動変速機構5の入力軸10に接続されている。また、該トルクコンバータ4には、ロックアップクラッチ7が備えられており、該ロックアップクラッチ7が油圧制御装置6(図1参照)の油圧制御によって係合されると、上記自動変速機3の入力軸8の回転が自動変速機構5の入力軸10に直接伝達される。
上記自動変速機構5には、入力軸10上において、プラネタリギヤSPと、プラネタリギヤユニットPUとが備えられている。上記プラネタリギヤSPは、サンギヤS1、キャリヤCR1、及びリングギヤR1を備えており、該キャリヤCR1に、サンギヤS1及びリングギヤR1に噛合するピニオンP1を有している、いわゆるシングルピニオンプラネタリギヤである。
また、該プラネタリギヤユニットPUは、4つの回転要素としてサンギヤS2、サンギヤS3、キャリヤCR2、及びリングギヤR2を有し、該キャリヤCR2に、サンギヤS2及びリングギヤR2に噛合するロングピニオンPLと、サンギヤS3に噛合するショートピニオンPSとを互いに噛合する形で有している、いわゆるラビニヨ型プラネタリギヤである。
上記プラネタリギヤSPのサンギヤS1は、変速機ケース9に一体的に固定されている不図示のボス部に接続されて回転が固定されている。また、上記リングギヤR1は、上記入力軸10の回転と同回転(以下、「入力回転」という。)になっている。更に上記キャリヤCR1は、該固定されたサンギヤS1と該入力回転するリングギヤR1とにより、入力回転が減速された減速回転になると共に、クラッチC−1及びクラッチC−3に接続されている。
上記プラネタリギヤユニットPUのサンギヤS2は、バンドブレーキからなるブレーキB−1に接続されて変速機ケース9に対して固定自在となっていると共に、上記クラッチC−3に接続され、該クラッチC−3を介して上記キャリヤCR1の減速回転が入力自在となっている。また、上記サンギヤS3は、クラッチC−1に接続されており、上記キャリヤCR1の減速回転が入力自在となっている。
更に、上記キャリヤCR2は、入力軸10の回転が入力されるクラッチC−2に接続され、該クラッチC−2を介して入力回転が入力自在となっており、また、ワンウェイクラッチF−1及びブレーキB−2に接続されて、該ワンウェイクラッチF−1を介して変速機ケース9に対して一方向の回転が規制されると共に、該ブレーキB−2を介して回転が固定自在となっている。そして、上記リングギヤR2は、カウンタギヤ11に接続されており、該カウンタギヤ11は、不図示のカウンタシャフト、ディファレンシャル装置を介して駆動車輪に接続されている。
つづいて、上記構成に基づき、自動変速機構5の作用について図2、図3及び図4に沿って説明する。なお、図4に示す速度線図において、縦軸方向はそれぞれの回転要素(各ギヤ)の回転数を示しており、横軸方向はそれら回転要素のギヤ比に対応して示している。また、該速度線図のプラネタリギヤSPの部分において、縦軸は、図4中左方側から順に、サンギヤS1、キャリヤCR1、リングギヤR1に対応している。更に、該速度線図のプラネタリギヤユニットPUの部分において、縦軸は、図4中右方側から順に、サンギヤS3、リングギヤR2、キャリヤCR2、サンギヤS2に対応している。
例えばD(ドライブ)レンジにおける前進1速段(1ST)では、図3に示すように、クラッチC−1及びワンウェイクラッチF−1が係合される。すると、図2及び図4に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、キャリヤCR2の回転が一方向(正転回転方向)に規制されて、つまりキャリヤCR2の逆転回転が防止されて固定された状態になる。すると、サンギヤS3に入力された減速回転が、固定されたキャリヤCR2を介してリングギヤR2に出力され、前進1速段としての正転回転がカウンタギヤ11から出力される。
なお、エンジンブレーキ時(コースト時)には、ブレーキB−2を係止してキャリヤCR2を固定し、該キャリヤCR2の正転回転を防止する形で、上記前進1速段の状態を維持する。また、該前進1速段では、ワンウェイクラッチF−1によりキャリヤCR2の逆転回転を防止し、かつ正転回転を可能にするので、例えば非走行レンジから走行レンジに切換えた際の前進1速段の達成を、ワンウェイクラッチF−1の自動係合により滑らかに行うことができる。
前進2速段(2ND)では、図3に示すように、クラッチC−1が係合され、ブレーキB−1が係止される。すると、図2及び図4に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、ブレーキB−1の係止によりサンギヤS2の回転が固定される。すると、キャリヤCR2がサンギヤS3よりも低回転の減速回転となり、該サンギヤS3に入力された減速回転が該キャリヤCR2を介してリングギヤR2に出力され、前進2速段としての正転回転がカウンタギヤ11から出力される。
なお、この前進2速段の状態から詳しくは後述するニュートラル制御によってクラッチC−1が解放(スリップ状態に)された場合は、キャリヤCR2の逆転回転を阻止するワンウェイクラッチF−1によって、リングギヤR2の正転回転が許容されると共に逆転回転が阻止され、車輌の後退(駆動車輪の逆転回転)が防止される、いわゆるヒルホールドの状態となる。
前進3速段(3RD)では、図3に示すように、クラッチC−1及びクラッチC−3が係合される。すると、図2及び図4に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、クラッチC−3の係合によりキャリヤCR1の減速回転がサンギヤS2に入力される。つまり、サンギヤS2及びサンギヤS3にキャリヤCR1の減速回転が入力されるため、プラネタリギヤユニットPUが減速回転の直結状態となり、そのまま減速回転がリングギヤR2に出力され、前進3速段としての正転回転がカウンタギヤ11から出力される。
前進4速段(4TH)では、図3に示すように、クラッチC−1及びクラッチC−2が係合される。すると、図2及び図4に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−1を介してサンギヤS3に入力される。また、クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2に入力回転が入力される。すると、該サンギヤS3に入力された減速回転とキャリヤCR2に入力された入力回転とにより、上記前進3速段より高い減速回転となってリングギヤR2に出力され、前進4速段としての正転回転がカウンタギヤ11から出力される。
前進5速段(5TH)では、図3に示すように、クラッチC−2及びクラッチC−3が係合される。すると、図2及び図4に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−3を介してサンギヤS2に入力される。また、クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2に入力回転が入力される。すると、該サンギヤS2に入力された減速回転とキャリヤCR2に入力された入力回転とにより、入力回転より僅かに高い増速回転となってリングギヤR2に出力され、前進5速段としての正転回転がカウンタギヤ11から出力される。
前進6速段(6TH)では、図3に示すように、クラッチC−2が係合され、ブレーキB−1が係止される。すると、図2及び図4に示すように、クラッチC−2の係合によりキャリヤCR2に入力回転が入力される。また、ブレーキB−1の係止によりサンギヤS2の回転が固定される。すると、固定されたサンギヤS2によりキャリヤCR2の入力回転が上記前進5速段より高い増速回転となってリングギヤR2に出力され、前進6速段としての正転回転がカウンタギヤ11から出力される。
後進1速段(REV)では、図3に示すように、クラッチC−3が係合され、ブレーキB−2が係止される。すると、図2及び図4に示すように、固定されたサンギヤS1と入力回転であるリングギヤR1によって減速回転するキャリヤCR1の回転が、クラッチC−3を介してサンギヤS2に入力される。また、ブレーキB−2の係止によりキャリヤCR2の回転が固定される。すると、サンギヤS2に入力された減速回転が、固定されたキャリヤCR2を介してリングギヤR2に出力され、後進1速段としての逆転回転がカウンタギヤ11から出力される。
なお、例えばP(パーキング)レンジ及びN(ニュートラル)レンジでは、クラッチC−1、クラッチC−2、及びクラッチC−3、が解放される。すると、キャリヤCR1とサンギヤS2及びサンギヤS3との間、即ちプラネタリギヤSPとプラネタリギヤユニットPUとの間が切断状態となり、かつ、入力軸10とキャリヤCR2との間が切断状態となる。これにより、入力軸10とプラネタリギヤユニットPUとの間の動力伝達が切断状態となり、つまり入力軸10とカウンタギヤ11との動力伝達が切断状態となる。
つづいて、本発明に係る自動変速機3の変速制御装置1について、図1、図5ないし図14に沿って説明する。なお、図1は、本実施の形態における自動変速機3の変速制御装置1に係る電気制御系等を示すブロック図である。
すなわち、同図に示すように、本変速制御装置1は、マイクロコンピュータ(マイコン)からなる制御部(ECU)20を有しており、該制御部20には、変速制御手段30と、変速マップmapとが設けられている。図9に示されるグラフは、運転者によるアクセルの踏み量に応じて変速マップmapから決まるものである。なお、図9における油圧[Pa]は、実際には油圧指令値を示すものであるが、以後、油圧として用いる。
上記制御部20には、本自動変速機3及び変速制御装置1が搭載される車輌のアクセルペダル(図示せず)の角度(即ち、ドライバのアクセルペダル踏み量)を検出するアクセル開度センサ41と、自動変速機構5の入力軸10の回転数(=タービン回転数)を検出する入力軸回転数センサ42と、不図示の駆動車輪に連動するカウンタギヤ11の回転数を検出することで車輌の車速を検出する出力軸回転数(車速)センサ43と、シフトレバー(図示せず)の選択位置を検出するシフトポジションセンサ45と、が接続されて各種の信号が入力される。
上記変速制御手段30は、アクセル開度センサ41により検出されるアクセル開度と、出力軸回転数センサ43により検出する車速とに基づき変速マップmapを参照し、上述の前進1速段〜前進6速段を選択判断すると共に、油圧制御装置6におけるシフトバルブ(図示せず)等を電子制御して、その選択された変速段となるように上記クラッチC−1,C−2,C−3,B−1,B−2の係合・解放状態を制御する。上記油圧制御装置6は、各油圧サーボ(図示せず)を自動変速機構5に対応して多数備えると共に、これら油圧サーボへの油圧を切換えるシフトバルブも多数備えている。
そして、上記変速制御手段30は、変速解放側制御手段31、変速係合側制御手段32、及び変速進行判断手段33を有している。
変速解放側制御手段31は、第1変速解放要素であるクラッチC−2と第2変速解放要素であるクラッチC−3の解放側油圧を制御する。変速係合側制御手段32は、第1変速係合要素であるクラッチC−1と第2変速係合要素であるブレーキB−1の係合側油圧を制御する。変速進行判断手段33は、ダウンシフト(パワーオンダウンシフト)に際して変更するギヤ比に基づく回転変化によりダウンシフトの進行状況を検出し、該検出値と、予め設定された所定閾値とを比較して変速の進行状況を判断する。
すなわち、変速制御手段(制御手段)30は、ダウンシフトに際して、クラッチC−3の油圧をフィードバック制御しつつ、該クラッチC−3のトルク容量の増加に伴ってクラッチC−1のトルク容量を、クラッチC−3のトルク容量の変化分より十分に高くなるように制御する。つまり、変速制御手段30は、ダウンシフトに際して、クラッチC−2とクラッチC−3の各トルク容量を順次低減した後、該クラッチC−3のトルク容量をフィードバック制御で上昇させつつ再度低減すると共に、該フィードバック制御によるクラッチC−3のトルク容量を監視しつつ、フィードバック制御時の反力を成すクラッチC−1のトルク容量を、クラッチC−3のトルク容量の変化分より十分に高くなるように制御する。
なお、上述した前進1速段から前進6速段までにおいて変速を行う際には、それら各リニアソレノイドバルブ(図示せず)の役目が変速動作によって入れ替わり、つまり変速によって1つのリニアソレノイドバルブが、係合側の摩擦係合要素の油圧サーボに供給する油圧を調圧するリニアソレノイドバルブ(係合側油圧制御バルブ)になったり、解放側の摩擦係合要素の油圧サーボに供給する油圧を調圧するリニアソレノイドバルブ(解放側油圧制御バルブ)になったりする。
ついで、本発明に係る変速制御装置1による変速制御を、4要素の掴み換えによるダウンシフト、例えば5−2変速(5→3→2変速)に適用した例を挙げ、図5〜図13を参照して説明する。なお、図5は第1変速解放要素であるクラッチC−2の制御に係るフローチャート、図6は第1変速係合要素であるクラッチC−1の制御に係るフローチャート、図7は第2変速解放要素であるクラッチC−3の制御に係るフローチャート、図8は第2変速係合要素であるブレーキB−1の制御に係るフローチャートである。また図9は本発明に係る変速制御を示すタイムチャートであり、上から順に、自動変速機構5の入力軸10の回転数(入力軸回転数)、掴み換えの4要素であるクラッチC−1,C−2,C−3及びブレーキB−1の各油圧(油圧指令値)、クラッチC−1,C−3のトルク容量を示す。図10〜図13は、入・出力の関係を図4の速度線図とは逆にした速度線図である。
本実施の形態において、4要素の掴み換えによるダウンシフトに用いる2つずつの摩擦係合要素は、前進3速段(中間段)より高速側の前進5速段(高速段)では係合状態にあり該前進5速段から前進3速段への変速時に解放されるクラッチC−2(第1変速解放要素)、及び前進5速段では係合状態にあり該前進5速段から前進3速段への変速時には係合を維持しかつ前進3速段より低速側の前進2速段への変速時には解放されるクラッチC−3(第2変速解放要素)と、前進5速段では解放状態にあり前進3速段にて係合されて前進2速段まで該係合を維持するクラッチC−1(第1変速係合要素)、及び前進5速段と前進3速段では解放状態にあり前進2速段にて係合されるブレーキB−1(第2変速係合要素)と、である。
すなわち、前進5速段での走行中にダウンシフト(パワーダウンシフト)がなされると、変速制御手段30から変速指令が出力され、変速解放側制御手段31によりクラッチC−2の制御が開始される。この時点では、図3に示すように、クラッチC−2及びクラッチC−3は完全係合状態で、5速ギヤが成立している。
まず、変速解放側制御手段31は、ステップS1(図9の時点t〜tに対応)において、5−2変速制御開始とともに待機制御を開始し、予め設定されている所定時間Tmr_waitにタイマ(カウントダウンタイマ)を設定する(Tmr_wait=Timewait)。当該解放制御では、フィードバック制御は行わず、油圧を単純に抜くように制御する。
引き続き、変速解放側制御手段31は、所定時間tmr_waitが経過したか否か(Tmr_wait≧0)を判断し続け(S2;NO)、所定時間tmr_waitが経過してタイマが終了した時点(S2;YES)でステップS3に進む。
ステップS3(図9の時点t〜tに対応)では、初期変速制御開始とともにカウンタを開始(cnt_shift=0)して、ステップS4に進む。上記初期変速制御では、クラッチC−2の油圧サーボの油圧を1段階下降させた後、該クラッチC−2がスリップを開始する直前まで徐々に油圧を降下させる。そして、ステップS4において変速開始を判断し、変速開始と判断した場合(S4;YES)、ステップS5に進む。
ステップS5(図9の時点t〜tに対応)では、イナーシャ相変速制御を実行して、ステップS6に進む。該イナーシャ相変速制御では、クラッチC−2の油圧を更に下降させ、これにより、自動変速機構5によってエンジン2と駆動車輪(カウンタギヤ11)との間の動力伝達が徐々に切り離され、負荷が軽減されたエンジン2の回転数が上昇を開始する。
ステップS6では、第1変速終了判断が成立したか否かを判断し、成立しない間、ステップS5を繰り返し、成立したと判断した時点でステップS7に進む。該ステップS7(図9の時点t〜t10に対応)では、解放保持完了制御を開始するとともに、予め設定されている所定時間Tmr_Finにタイマ(カウントダウンタイマ)を設定し(Tmr_Fin=TimeFin)、ステップS8に進む。該ステップS8では、所定時間Tmr_Finが経過したか否か(Tmr_Fin≧0)を判断し(S8;NO)、タイマが終了した時点(S8;YES)でステップS9に進んで、解放保持完了制御を終了する。
一方、図6に示す第1変速係合要素であるクラッチC−1の制御では、ステップS11において、変速指令に基づき変速係合側制御手段32が5−2変速制御を開始すると、ステップS12において、予め設定されている所定時間tmrにタイマTimeAを設定し(tmr=TimeA)、所定時間tmrが経過したか否か(tmr≧0)を判断する(ステップS13;NO)。
そして、タイマが終了した時点(S13;YES)でステップS14(図9の時点t〜tに対応)に進み、サーボ起動制御を開始し、予め設定されたcnt_Sが0になるまで(cnt_S=0)カウント(計時)を開始した後、ステップS15に進む。上記サーボ起動制御では、第1変速係合要素であるクラッチC−1の油圧サーボの油圧を上昇させて、該油圧サーボのピストンとクラッチC−1の摩擦板とのガタ詰め動作を行う(図9の時点t〜tに対応)。
ステップS15では、変速進行判断手段33が、変速の進行状況を監視しつつ、第1変速終了判断が成立したか否かを判断する。この判断中、つまり、第1変速回転変化中(5−3変速吹け上がり中)において、速度線図(図4参照)は、第1変速の解放油圧(クラッチC−2の油圧)が最大限下降されると共に、一旦下降されたクラッチC−3の油圧が上昇される。引き続き、第2変速の解放油圧(クラッチC−3の油圧)を低減し、タービンランナ4bの回転(以下、タービン回転という。)を更に吹き上げさせる。
そして、変速進行判断手段33が、第1変速終了判断成立を判断すると(S15;YES)、ステップS16において、急勾配で速やかに或る程度油圧を詰める係合保持完了制御A(A制御)を開始する(図9の時点t〜tに対応)。該係合保持完了制御Aでは、クラッチの差回転が無くなる直前まで速やかに油圧サーボの油圧を上昇させる。つまり、第1変速の係合油圧(クラッチC−1の油圧)を入れ始めると共に、フィードバック制御によって、タービン回転の吹き上がりを抑えるべくクラッチC−3の係合油圧を増加させるように制御する。この際の速度線図は、図10のようになっている。
ステップS17では、変速係合側制御手段32が、第2変速の解放トルク容量(クラッチC−3)を監視し、必須となる所定以上の目標圧を計算して、クラッチC−1のトルク容量(第1変速係合トルク容量)がクラッチC−3のトルク容量(第2変速解放トルク容量)×α(イナーシャ分の安全率)より高いか否かを判定し、そうでない場合(S17;NO)は、ステップS16の係合保持完了制御Aを繰り返す。そして、変速係合側制御手段32は、クラッチC−1トルク容量がクラッチC−3トルク容量×αより高くなったと判定すると(S17;YES)、係合保持完了制御Aを停止して、ステップS18に進み、係合保持完了制御B(B制御)を開始し、比較的緩やかな勾配でスイープアップする(図9の時点t〜t11に対応)。
本発明が適用されない場合、ステップS17において、クラッチC−3のトルク容量×α>クラッチC−1のトルク容量の状態になると、速度線図は図11に示すようになる。その場合、クラッチC−3の油圧を供給することで、キャリヤCR1とサンギヤS2との同期は取れるが、クラッチC−1のトルク容量が低い(少ない)ため、クラッチC−3の係合によりキャリヤCR1はサンギヤS2に連係するが、クラッチC−2の非係合によりリングギヤR1はキャリヤCR2に連係せず、クラッチC−1の非係合によりキャリヤCR1はサンギヤS3に連係しない状況となる。このため、キャリヤCR1とサンギヤS3との差回転が広がってしまい、タービン回転を引き下げる(抑止する)力が発生しないことになる。
これに対し本実施の形態では、本発明が適用されていることで、ステップS17において、クラッチC−3のトルク容量×α<クラッチC−1のトルク容量となるように制御されるので、速度線図が図12に示すようになる。その場合、クラッチC−3のトルク容量増加に合わせてクラッチC−1のトルク容量も増加させるので、クラッチC−2の非係合によってリングギヤR1がキャリヤCR2に連係しない状態で、クラッチC−3の係合によりキャリヤCR1がサンギヤS2に連係し、クラッチC−1の係合によりキャリヤCR1がサンギヤS3に連係することになり、従って、タービン回転を引き下げる力が発生する。
次いで、ステップS18(図9の時点t〜t11に対応)では、変速係合側制御手段32が、ステップS17にて目標圧が第2変速解放要素のトルク容量相当の圧よりも確実に高いという油圧を供給して条件を達成したと判断した結果、係合保持完了制御Bを開始する。該係合保持完了制御Bでは、緩やかな基本勾配でクラッチC−1のトルク容量を増加させるが、第2変速解放要素であるクラッチC−3のトルク容量増加分も補正する。そして、係合保持完了制御Bの実行後、ステップS19に進む。
ステップS19では、第2変速終了判断が成立しているか否か(つまり、2速ギヤのギヤ比を超えたか否か)が変速進行判断手段33によって判断され、変速係合側制御手段32は、第2変速終了判断が成立していなければステップS18を繰り返し、成立していればステップS20に進んで係合保持完了制御C(C制御)を実行する。上記2速ギヤの形成時、速度線図は図13に示すようになり、クラッチC−1のトルク容量を保持したままクラッチC−3を解放し、ブレーキB−1を係合することで2速ギヤを形成することができる。その場合、クラッチC−3の非係合によりキャリヤCR1はサンギヤS2に連係せず、クラッチC−1の係合によりキャリヤCR1がサンギヤS3に連係すると共に、ブレーキB−1の作動でサンギヤS2が係止される。
ステップS20(図9の時点t11〜t12に対応)では、係合保持完了制御C(C制御)を実行した後、ステップS21に進む。該係合保持完了制御Cにあっては、第2変速の終了後、急勾配で速やかに油圧を上昇させるように制御する。なお、図9の時点t11〜t12では、実際には、トルク分担変化を2速段にリセットした状態で油圧を上昇させる。
ステップS21では、変速制御を終了させるか否かを判断する。変速制御を終了しないと判断する間はステップS20を繰り返し、変速制御を終了すると判断した時点で終了する。
また、図7に示す第2変速解放要素であるクラッチC−3の制御では、変速解放側制御手段31が、ステップS31において5−2変速制御を開始すると、ステップS32において、回転変化量(ShiftR)を監視し、該回転変化量(ShiftR)が所定の回転変化量を超えているか(ShiftR>ShiftRallow_rel)否かを判断する。ShiftR>ShiftRallow_relにならない間(S32;NO)、ステップS32を繰り返し、ShiftR>ShiftRallow_relになった時点(S32;YES)でステップS33に進む。
ステップS33(図9の時点t〜tに対応)では、係合保持待機制御を開始した後、ステップS34に進む。該ステップS34では、変速解放側制御手段31が、変速進行判断手段33の判断に基づき、第1変速終了判断が成立(3速ギヤが成立)したか否かを判断し、成立しない間、ステップS33を繰り返し、成立した時点でステップS35に進む。
ステップS35では、ダウンシフト解放制御(3−2シフトの解放制御)を開始すると共に、初期変速制御を開始し、ステップS36に進む。
ステップS36では、3−2シフトにおける3速以上のギヤ段の成立の有無を監視して第2変速を開始するか否かを判断し、開始しないと判断する間はステップS36を繰り返し、開始すると判断した時点でステップS37に進む。該ステップS37(図9の時点t〜t)では、一定勾配で油圧を抜くイナーシャ相変速制御を実行して、ステップS38に進む。
ステップS38では、ShiftR(回転変化量)を監視し、該回転変化量(ShiftR)が所定の回転変化量を超えているか(ShiftR>startFB)否かを判断する。ShiftR>startFBにならない間(S38;NO)、ステップS37を繰り返し、ShiftR>startFBになった時点(S38;YES)でステップS39に進む。
ステップS39(図9の時点t〜t12)では、変速係合側制御手段32が、フィードバック制御である回転変化率制御を開始し、速やかに油圧を上昇させていき、ステップS40に進む。該ステップS40では、変速解放側制御手段31が、変速進行判断手段33の判断に基づき、第2変速終了判断が成立したか否かを判断し、第2変速終了判断が成立しない間(S40;NO)はステップS39を繰り返し、第2変速終了判断が成立した時点(S40;YES)でステップS41に進み、完了制御(図9の時点t12〜t14)を開始する。
また、図8に示す第2変速係合要素であるブレーキB−1の制御では、変速解放側制御手段31が、ステップS51において5−2変速制御を開始すると、ステップS52において、回転変化量(ShiftR)を監視し、該回転変化量(ShiftR)が所定の回転変化量を超えているか(ShiftR>ShiftRallow_app)否かを判断する。ShiftR>ShiftRallow_appにならない間(S52;NO)、ステップS52を繰り返し、ShiftR>ShiftRallow_appになった時点(S52;YES)でステップS53に進む。
ステップS53(図9の時点t〜t)では、解放保持待機制御を開始し、予め設定されている所定時間cnt_Sが0になるまで(cnt_S=0)カウントし、0になった時点でステップS54に進む。上記解放保持待機制御は、或る程度ストロークを詰める(ガタ詰め)制御である。
ステップS54では、変速係合側制御手段32が、変速進行判断手段33の判断に基づき、第1変速終了判断が成立したか否かを判定し、成立しないと判断する間はステップS54を繰り返し、成立したと判断した時点でステップS55に進む。
ステップS55(図9の時点t〜t10)では、ダウンシフト係合制御を開始すると共に、サーボ起動制御を開始して、ステップS56に進む。つまり、第1変速制御の終了後、3速ギヤが成立すると、ストロークを安定させるサーボ起動制御を開始して一定圧を出力した後、ステップS56に進む。
ステップS56では、変速係合側制御手段32が、ステップS55の制御の実施中において、予め設定されている時間Time_S_Enを所定時間cnt_Sが経過(cnt_S>Time_S_En)したか否かを判定し、経過しない間はステップS55の制御を繰り返し、経過すれば該制御を停止してステップS57に進む。
ステップS57(図9の時点t10〜t11)では、油圧は上げないがトルク増加によって或る程度油圧をコントロールできる状態にする係合制御を開始して、ステップS58に進む。該ステップS58では、変速係合側制御手段32が、変速の度合いを見て終期制御開始条件が成立したか否かを判定し、終期制御開始条件が成立しないと判定する間はステップS57の係合制御を繰り返し、終期制御開始条件が成立したと判定した時点でステップS59に進む。
ステップS59(図9の時点t11〜t13)では、一定勾配でスイープアップし、ブレーキB−1のトルク容量を速やかに上昇させる終期制御を開始して、ステップS60に進む。該ステップS60では、変速係合側制御手段32が、変速進行判断手段33の判断に基づき、第2変速終了判断が成立したか否かを判断し、第2変速終了判断が成立しない間はステップS59を繰り返し、第2変速終了判断が成立したと判断した時点でステップS61に進んで、完了制御(図9の時点t13〜t14)を開始させる。つまり、エンジン2の吹け上がりで回転変化を見ていて、回転変化がギヤ段に到達したと判定した時点でタイミング良く掴むのである。
以上説明した本実施の形態では、異なる2つの摩擦係合要素の掴み換えによる変速において、変速解放側制御手段31は、適切な回転変化を行わせるために必要なクラッチC−3(第2変速解放要素)の解放油圧を、FB制御に基づいて算出して出力する。その際に、クラッチC−1(第1変速係合要素)に必要なトルク容量の計算において、クラッチC−3のトルク容量を監視し、クラッチC−1が十分な反力を持てるように保証することで、クラッチC−3によるFB制御を保証することができる。
すなわち、本実施の形態では、変速制御手段30が、ダウンシフトに際して、第2変速解放要素であるクラッチC−3の油圧をFB制御しつつ、該クラッチC−3のトルク容量の増加に伴って第1変速係合要素であるクラッチC−1のトルク容量を、クラッチC−3のトルク容量の変化分より十分に高くなるように制御する。このため、第1変速係合要素のトルク容量不足に起因して掴み換え時に十分な反力を確保できずに、第2変速解放要素のFB制御を適正に行うことができず、回転変化のコントロールが困難になって変速ショックが発生するような不都合の発生を、ダウンシフト変速を的確に行うことで有効に抑制することができる。
つまり、2つずつの摩擦係合要素をそれぞれ断・接作動させて中間段を経由して2段以上離れた変速段にダウンシフトする際に、変速制御手段30が、クラッチC−2とクラッチC−3の各トルク容量を順次低減した後、該クラッチC−3のトルク容量をFB制御で上昇させつつ再度低減すると共に、該FB制御によるクラッチC−3のトルク容量を監視しつつ、該FB制御時の反力を成すクラッチC−1のトルク容量を、クラッチC−3のトルク容量の変化分より十分に高くなるように制御する。これにより、第1変速係合要素であるクラッチC−1の十分な反力を保証することで、第2変速解放要素であるクラッチC−3のFB制御を保証し、エンジン吹きに対する抑止力を効果的に発生させることができる。
なお、図6のフローチャートを参照して説明した第1変速係合要素であるクラッチC−1の制御は、本発明の基礎となる技術においては図15のフローチャートに示すようになる。本発明の基礎となる技術では、図15におけるステップS81〜S85が、本実施の形態における図6のステップS11〜S15の処理と同じであるが、ステップS86以降の処理が本実施の形態とは異なる。
すなわち、本発明の基礎となる技術では、ステップS85にて、第1変速終了判断が成立したか否かを判断し、第1変速終了判断が成立したと判断すると(S85;YES)、ステップS86に進んで係合保持完了制御を開始し、クラッチC−1の油圧サーボの油圧を一定勾配で上昇(スイープアップ)させていく。そして、ステップS87において、変速制御が終了したか否かを判断し、終了したと判断した時点で終了する。
この基礎技術における係合保持完了制御は、本実施の形態における係合保持完了制御とは異なり、クラッチC−1への油圧を単に一定のスイープ勾配で上昇させていくだけであるため、図14に示すように、クラッチC−1のトルク容量がクラッチC−3のトルク容量を下回って、第1変速係合要素のトルク容量の不足分Toが生じることになる(同図の時点t28〜t31)。このため、同じ解放圧を出していてもクラッチC−1による反力が不足してエンジン吹きが発生し、同図の時点t30〜t31に示すような変速ショックFが発生することになる。また、基礎技術における係合保持完了制御によれば、5→3変速時にはクラッチC−2がクラッチC−1に掴み換えされるが、クラッチC−3はそのままで係合が維持されたためトルク容量不足は発生しない。しかし、引き続き3→2変速する際に、掴みかけたクラッチC−1のトルク容量を上げながらクラッチC−3を解放してブレーキB−1を掴むことで全てコントロール中の油圧となるため、トルク容量不足が発生する虞がある。
ここで、前述した図6及び図7のフローチャートの一部を変更した変形例について、図16ないし図18を参照して説明する。なお、図16は第1変速係合要素であるクラッチC−1の制御に係るフローチャート、図17は第2変速解放要素であるクラッチC−3の制御に係るフローチャートである。図18は、本変形例に係る変速制御を示すタイムチャート(解放側FB反力待機制御の概念図)であり、上から順に、自動変速機構5の入力軸10の回転数(入力軸回転数)、掴み換えの4要素であるクラッチC−1,C−2,C−3及びブレーキB−1の各油圧(油圧指令値)を示す。
本変形例では、図16が、図6におけるステップS14とS15の間に、後述するステップS22及びS23を加入した形になっており、図17が、図7におけるステップS35のダウンシフト解放制御、初期変速制御とステップS36の第2変速開始判断を削除した形になっている。
すなわち、本変形例では、図18の時点t11での第1変速の開始後、先の実施の形態におけるステップS14と同様にサーボ起動制御を開始し、予め設定されたcnt_Sが0になるまで(cnt_S=0)カウントを開始した後、図16のステップS22においてFB反力準備制御開始判断を行う。該ステップS22では、変速制御手段30が、第1変速のストロークが終了していること(油圧を反力分上昇させるためにストロークが完了していること)、かつ第2変速の解放要素(本例ではクラッチC−3)が解放されていること(=係合保持待機制御が実施されていること)を満たすかを判定し、FB反力準備制御の開始を判断する。これにより、第2変速の解放要素が解放していることで、第1変速中であっても、回転の引き上げによるショックを回避できる。
上記条件の判定に基づき、変速制御手段30が、ステップS22で、FB反力準備制御を開始すると判断すると、図16のステップS23において、FB反力準備制御を実行する。即ち、該FB反力準備制御は、続くステップS15に示す第1変速制御中から、第2変速解放要素であるクラッチC−3の解放油圧に対するFB制御を有効に機能させるための反力要素であるクラッチC−1の油圧レベルを上昇させる制御であり、当該反力の計算は係合保持完了制御Aと同様に行われる。
上記FB反力準備制御において、クラッチC−1の油圧をスイープアップさせるための油圧勾配ΔP(図18参照)の計算は、以下のように行う。即ち、FB反力準備制御開始時の入力トルクをT1とし、FB反力準備制御開始時の自動変速機3の出力回転をNo1とし、FB反力準備制御開始時の自動変速機3の入力回転をNin1とし、エンジン2と自動変速機3の変速時のトータルのイナーシャをIとし、クラッチC−2油圧分のトルク容量から求められるクラッチC−1の必要トルク容量をTc1とし、該Tc1に基づいて計算されるクラッチC−1に必要な油圧をPc1とし、現在の入力トルクから計算される入力回転加速度(=T1/I)をΔNinとし、図18の時点t11から開始される第1変速の終了までの予測時間(=(No1×第1変速後ギヤ比−Nin1)/ΔNin)をt1とするとき、
油圧勾配ΔP=Pc1/t1
となる。
該FB反力準備制御では、このようにして得られた油圧勾配ΔPで、図18における時点t13から、第2変速を開始する時点t14までスイープアップし、時点t14を過ぎた際、ステップS16にて計算される、解放側FB反力要素であるクラッチC−1に必要な実際の油圧(図18の点a)(図18の解放側FB反力要素必要油圧P)となるように昇圧補正しつつ、ステップS17にて第2変速の解放トルク容量(クラッチC−3)を監視し、必須となる所定以上の目標圧を計算し、クラッチC−1のトルク容量がクラッチC−3のトルク容量×αより高いか否かを判定し、高くなった時点で係合保持完了制御Aを停止して、係合保持完了制御Bを開始し、比較的緩やかな勾配でスイープアップする。
本変形例では上記に伴い、図7におけるステップS35のダウンシフト解放制御、初期変速制御及びステップS36の第2変速開始判断を飛ばして、制御時間が短縮される。つまり、上記に伴い、ステップS35及びS36の処理及び判断を飛ばす形になることで、より早く解放圧のFB制御(回転変化率制御)を実行することができる。そして、第2変速の移行後の制御を、図17におけるステップS37のイナーシャ相変速制御へ移行させることで、変速開始判断処理を経由することなくイナーシャ相を直ちに開始でき、従って、回転変化率制御によるFB制御の効果をより早く得ることができる。
以上のように、本変形例によると、変速制御手段30が、第1及び第2変速解放要素としてのクラッチC−2,C−3の各トルク容量を順次低減させた後、該クラッチC−3のトルク容量をFB制御で上昇させるに先立ち、該FB制御時の反力を成す所要のトルク容量を得るべく第1変速係合要素としてのクラッチC−1に供給する油圧を予め予測することに基づき、該クラッチC−1への供給油圧が該予測の値に達した時点で、エンジン2のトルク(駆動源トルク)の負荷となってエンジン回転数を変化させるイナーシャ相制御を直ちに開始する。即ち、クラッチC−1に必要なトルク容量の計算において、クラッチC−3のトルク容量を監視し、クラッチC−1が十分な反力を持てるように保証することで、クラッチC−3によるFB制御を保証できると共に、第2変速での回転ステップが小さい変速などの場合に、第1変速中から反力要素としてのクラッチC−1の油圧を発生させることで、FB制御による効果を、時間J(図18参照)だけ早く得ることができる。
つまり、本変形例では、変速のステップが小さく時間が短い場合に、先の実施の形態では第2変速を開始してから計算していたものを、第1変速が終了する際に予測計算するため、ステップS22にFB反力準備制御開始判断が挿入され、かつステップS23にFB反力準備制御が挿入される。図18において、本変形例のFB反力準備制御が行われない場合、クラッチC−1の油圧PC1は破線で示す油圧PC1’のようになり、クラッチC−3の油圧PC3は破線で示す油圧PC3’のようになる。なお、図18における時点t15の符号Fは、本変形例によらない際に生じる虞のある変速ショックを示す。
なお、上記油圧上昇に係る手法は、以下のようにすることも可能である。
(a)前述の手法ではΔNinを現在の入力トルクから計算したのに対し、ΔNinとして、現在の入力トルクから計算するのでなく、実際の入力回転加速度(回転数センサから計測される回転数に基づいて計算される加速度そのもの)を用いる。
(b)変速進行度(shiftR)を用い、shiftRが100%になった際に、クラッチC−1に必要な目標の油圧Pc1に到達させる。
そして、FB反力準備制御開始時の油圧をPbaseとし、FB反力準備制御開始時の第1変速の変速進行度(%)をsftR_stとし、変速進行度shiftR時のクラッチC−1の油圧をPとするとき、
P=(Pc1−Pbase)/(100−sftR_st)×(shiftR−sftR_st)+Pbase
として、求めるのである。
なお、前述した本実施の形態及び本変形例では、本発明を5−2変速(5→3→2変速)に適用した例を挙げたが、本発明はこれに限らず、例えば5−3変速(5→4→3変速)に適用することもできる。
その場合、本実施の形態及び本変形例においてクラッチC−1であった第1変速係合要素はそのままクラッチC−1であるが、本実施の形態及び本変形例ではクラッチC−2であった第1変速解放要素はクラッチC−3となり、本実施の形態及び本変形例ではクラッチC−3であった第2変速解放要素はクラッチC−2となり、本実施の形態及び本変形例ではブレーキB−1であった第2変速係合要素はクラッチC−3となる。これにより、本実施の形態及び本変形例と同様の効果を得ることができると共に、第1変速係合要素であるクラッチC−1を解放した後に、これをそのまま第2変速係合要素として係合させることができることで、互いに異なる2つの摩擦係合要素を第1変速解放要素及び第2変速係合要素としてそれぞれに制御する場合に比して、制御系を簡素にすることができるという効果を得ることができる。
なお、以上説明した本実施の形態及び本変形例では、自動変速機3として、FFタイプの車輌に用いて好適な前進6速及び後進1速を達成するものを例に挙げて説明したが、これに限らず、FRタイプ(フロントエンジン・リアドライブ)やその他のタイプの車輌に用いて好適な自動変速機であっても本発明を適用することが可能である。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置に係る電気制御系等を示すブロック図。 本発明を適用し得る自動変速機構を示すスケルトン図。 本自動変速機構の係合表。 本自動変速機構の速度線図。 第1変速解放要素であるクラッチC−2の制御に係るフローチャート。 第1変速係合要素であるクラッチC−1の制御に係るフローチャート。 第2変速解放要素であるクラッチC−3の制御に係るフローチャート。 第2変速係合要素であるブレーキB−1の制御に係るフローチャート。 本発明に係る変速制御を示すタイムチャート。 入・出力の関係を図4の速度線図とは逆にした速度線図。 入・出力の関係を図4の速度線図とは逆にした速度線図。 入・出力の関係を図4の速度線図とは逆にした速度線図。 入・出力の関係を図4の速度線図とは逆にした速度線図。 本発明の基礎となる技術の変速制御を示すタイムチャート。 本発明の基礎となる技術における第1変速係合要素の制御に係るフローチャート。 変形例におけるクラッチC−1の制御に係るフローチャート。 変形例におけるクラッチC−3の制御に係るフローチャート。 本変形例に係る変速制御を示すタイムチャート。
符号の説明
1 自動変速機の変速制御装置
3 自動変速機
5 変速歯車機構(自動変速機構)
30 制御手段(変速制御手段)
B−1 摩擦係合要素、第2変速係合要素(ブレーキ)
B−2 摩擦係合要素(ブレーキ)
C−1 摩擦係合要素、第1変速係合要素(クラッチ)
C−2 摩擦係合要素、第1変速解放要素、第2変速解放要素(クラッチ)
C−3 摩擦係合要素、第2変速解放要素、第1変速解放要素、第2変速係合要素(クラッチ)

Claims (2)

  1. 変速歯車機構における複数の動力伝達経路を各係合状態により達成する複数の摩擦係合要素を有し、それら摩擦係合要素同士の掴み換えにより変速を行う有段式の自動変速機に用いられるものであって、1回の掴み換えにより、前記複数の摩擦係合要素における2つずつをそれぞれ断・接作動させて中間段を経由して2段以上離れた変速段にダウンシフトする制御を行い得る制御手段を備えた自動変速機の変速制御装置において、
    前記2つずつの摩擦係合要素は、
    前記中間段より高速側の高速段では係合状態にあり該高速段から前記中間段への変速時に解放される第1変速解放要素及び前記高速段では係合状態にあり該高速段から前記中間段への変速時には係合を維持しかつ前記中間段より低速側の低速段への変速時には解放される第2変速解放要素と、前記高速段では解放状態にあり前記中間段にて係合されて前記低速段まで該係合を維持する第1変速係合要素及び前記高速段と前記中間段では解放状態にあり前記低速段にて係合される第2変速係合要素と、であり、
    前記制御手段は、
    前記ダウンシフトに際して、前記第1変速解放要素と前記第2変速解放要素の各トルク容量を順次低減した後、前記第1変速係合要素のトルク容量を前記第2変速解放要素のトルク容量より高くしてから、該第2変速解放要素のトルク容量をフィードバック制御で上昇させつつ再度低減すると共に、該フィードバック制御による前記第2変速解放要素のトルク容量を監視しつつ、該フィードバック制御時の反力を成す前記第1変速係合要素のトルク容量を、前記第2変速解放要素の前記トルク容量より高くなるように制御してなる、
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記第1及び第2変速解放要素の各トルク容量を順次低減させた後、該第2変速解放要素のトルク容量を前記フィードバック制御で上昇させるに先立ち、該フィードバック制御時の反力を成す所要のトルク容量を得るべく前記第1変速係合要素に供給する油圧を予め予測することに基づき、該第1変速係合要素への供給油圧が該予測の値に達した時点で、駆動源トルクの負荷となって駆動源回転数を変化させるイナーシャ相制御を直ちに開始してなる、
    請求項記載の自動変速機の変速制御装置。
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