JP2008286226A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スコート制御を行う自動変速機の変速制御装置において、第1変速段よりも変速比の小さい高速段で車両を発進させる場合であっても、変速段の切り替えショックが発生することを防止できる自動変速機の変速制御装置を提供する。
【解決手段】電子制御装置は、第2変速段で車両を発進させるための2速発進モードであると判定した場合(ステップS5でYESの場合)、油圧指示値がスコート制御終了油圧指示値PS2未満となったとき(ステップS7でYESの場合)に、スコート制御終了処理を行う(ステップS8)。すなわち、第1ブレーキが解放されることにより第1変速段が形成される前にスコート制御が終了して、第2変速段が形成された状態を保持する。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動変速機の変速制御装置に関し、特にスコート制御を実行する自動変速機の変速制御装置に関する。
従来、この種の自動変速機の変速制御装置としては、シフトレンジがNレンジから走行レンジに切り替えられた場合、一時的に第1変速段以外の変速段を形成した後に、第1変速段を形成するスコート制御を行うことにより、変速段の切り替えショックを軽減させようとしているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、その他の自動変速機の変速制御装置としては、図10に示すような自動変速機の変速制御を行うものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この自動変速機の変速制御装置は、自動変速機をニュートラル状態から第1変速段よりも変速比の小さい第2変速段が成立した状態へ切り替える場合には、第1変速段を形成するための第1クラッチC1の係合に続いて、第2変速段を形成するための第4クラッチC4および第3ブレーキB3を順次係合させることにより、第2変速段で車両を発進させる場合であっても、変速段の切り替えショックを軽減させようとしている。
特開平4−366066号公報 特開2005−36934号公報
しかしながら、特許文献2に記載された自動変速機の変速制御装置において特許文献1に記載されたスコート制御を行う場合、自動変速機をニュートラル状態から第2変速段が成立した状態へ切り替えるときには、第1クラッチC1と第4クラッチC4を順次係合し、細かな容量制御が可能な第2ブレーキB2を係合した後、第2ブレーキB2を解放して発進時のトルクに耐え得る第3ブレーキB3を係合する。このため、変速段としては第2変速段から第1変速段を経由して再度第2変速段が形成されるため、変速段の切り替えショックが発生してしまうという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、スコート制御を行う自動変速機の変速制御装置において、第1変速段よりも変速比の小さい高速段で車両を発進させる場合であっても、変速段の切り替えショックが発生することを防止できる自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、上記目的を達成するため、(1)シフトレンジが非走行レンジから走行レンジに切り替えられた場合に、第1の係合要素と第2の係合要素を係合することにより一時的に第1変速段よりも変速比の小さい高速段を形成した後、前記第2の係合要素を解放することにより前記第1変速段を形成するスコート制御を行うスコート制御手段を備えた自動変速機の変速制御装置であって、前記高速段で車両を発進させる場合、前記第2の係合要素が解放されることにより前記第1変速段が形成される前に、前記スコート制御手段によるスコート制御を終了させるスコート制御終了手段と、を備えた構成を有している。
この構成により、第1変速段よりも変速比の小さい高速段で車両を発進させる場合、第1の係合要素と第2の係合要素を係合することにより一時的に高速段を形成した後、第2の係合要素が解放されることにより第1変速段が形成される前に、スコート制御を終了させるため、高速段から第1変速段を経由して再度高速段が形成されることはなく、最初に高速段が形成された状態を保持することができる。このため、高速段で車両を発進させる場合であっても、変速段の切り替えショックが発生することを防止できる。
また、本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、上記(1)に記載の自動変速機の変速制御装置において、(2)前記高速段で車両を発進させる場合のスコート制御終了条件となる油圧指示値を設定する高速段発進時設定手段を備え、前記スコート制御手段が、前記第1の係合要素と前記第2の係合要素を係合することにより一時的に前記高速段を形成した後に、前記第2の係合要素に対する油圧指示値を徐々に小さくし、前記スコート制御終了手段が、前記高速段で車両を発進させる場合、前記スコート制御手段により徐々に小さくさせられた前記第2の係合要素に対する油圧指示値が前記高速段発進時設定手段により設定された油圧指示値未満となったときに、前記スコート制御手段によるスコート制御を終了させる構成を有している。
この構成により、第1の係合要素と第2の係合要素を係合することにより一時的に高速段を形成した後に、第2の係合要素に対する油圧指示値を徐々に小さくし、その油圧指示値が高速段発進時用に設定された油圧指示値未満となった場合にスコート制御を終了させるため、スコート制御を終了させるタイミングを詳細に設定することができる。
また、本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、上記(2)に記載の自動変速機の変速制御装置において、(3)前記第1変速段で車両を発進させる場合のスコート制御終了条件となる油圧指示値を設定する通常発進時設定手段を備え、前記スコート制御終了手段が、前記第1変速段で車両を発進させる場合、前記スコート制御手段により徐々に小さくさせられた前記第2の係合要素に対する油圧指示値が通常発進時設定手段により設定された油圧指示値未満となったときに、前記スコート制御手段によるスコート制御を終了させる構成を有している。
この構成により、第1変速段で車両を発進させる場合には、第2の係合要素に対する油圧指示値が通常発進時用に設定された油圧指示値未満となった場合にスコート制御を終了させるため、高速段発進時と通常発進時とを切り分けてスコート制御することができる。
また、本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、上記(3)に記載の自動変速機の変速制御装置において、(4)前記高速段発進時設定手段により設定される油圧指示値が、前記通常発進時設定手段により設定される油圧指示値よりも大きい構成を有している。
この構成により、高速段で車両を発進させる場合、第2の係合要素の油圧が高いままスコート制御を終了させることができるため、第2の係合要素の解放・再係合に伴う変速段の切り替えショックを防止することができる。
本発明によれば、スコート制御を行う自動変速機の変速制御装置において、車両が第1変速段よりも変速比の小さい高速段で車両を発進させる場合であっても、変速段の切り替えショックが発生することを防止できる自動変速機の変速制御装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両駆動装置の概略構成図である。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、車両駆動装置は、例えば、縦置き型FR(フロントエンジン・リヤドライブ)駆動車両に好適に採用されるものであり、エンジン10と、トルクコンバータ11と、自動変速機1によって構成されている。エンジン10は、内燃機関で構成される走行用の動力源であり、このエンジン10の出力は、流体式動力伝達装置としてのトルクコンバータ11を経て自動変速機1に入力され、図示しない差動歯車装置および車軸を介して車輪へ伝達されるようになっている。
自動変速機1は、車体に取り付けられる非回転部材としてのトランスミッションケース(以下、ケースと表す)9内において、ダブルピニオン型の第1遊星歯車装置2を主体として構成されている第1変速部3と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置4およびダブルピニオン型の第3遊星歯車装置5を主体として構成されている第2変速部6とを共通の軸心上に備えている。自動変速機1は、入力軸7の回転を変速して出力軸8から出力するようになっている。
第1変速部3を構成する第1遊星歯車装置2は、サンギヤS1、キャリアCA1、およびリングギヤR1の3つの回転要素を備えている。サンギヤS1は、ケース9に回転不能に固定されている。リングギヤR1は、キャリアCA1が入力軸7に一体的に連結されて回転駆動されることにより、減速出力部材として機能し、入力軸7の回転を減速して出力する。
第2変速部6を構成する第2遊星歯車装置4および第3遊星歯車装置5は、4つの回転要素RM1〜RM4を備えている。第1回転要素RM1は、第2遊星歯車装置4のサンギヤS2によって構成される。第2回転要素RM2は、第2遊星歯車装置4のキャリアCA2および第3遊星歯車装置5のキャリアCA3が互いに連結されて構成される。第3回転要素RM3は、第2遊星歯車装置4のリングギヤR2および第3遊星歯車装置5のリングギヤR3が互いに連結されて構成される。第4回転要素RM4は、第3遊星歯車装置5のサンギヤS3によって構成される。
第2遊星歯車装置4および第3遊星歯車装置5においては、キャリアCA2およびキャリアCA3が共通の部材で構成されており、リングギヤR2およびリングギヤR3が共通の部材で構成されている。そして、第2遊星歯車装置4のピニオンギヤは、第3遊星歯車装置5の第2ピニオンギヤを兼ねている。
第1回転要素RM1(サンギヤS2)は、第1ブレーキB1によって選択的にケース9に連結されて回転停止させられる。また、第1回転要素RM1は、第3クラッチC3を介して選択的に減速出力部材であるリングギヤR1に連結される。さらに、第1回転要素RM1は、第4クラッチC4を介して選択的に第1遊星歯車装置2のキャリアCA1すなわち入力軸7に連結される。
第2回転要素RM2(キャリアCA2、CA3)は、第2ブレーキB2によって選択的にケース9に連結されて回転停止させられる。また、第2回転要素RM2(キャリアCA2、CA3)は、第2クラッチC2を介して選択的に入力軸7に連結される。
第3回転要素RM3(リングギヤR2、R3)は、出力軸8に一体的に連結されて回転する。第4回転要素RM4(サンギヤS3)は、第1クラッチC1を介して選択的に減速出力部材である第1遊星歯車装置2のリングギヤR1に連結される。なお、第2回転要素RM2とケース9との間には、第2回転要素RM2の正回転(入力軸7と同じ回転方向)を許容しつつ逆回転を阻止する一方向クラッチF1が第2ブレーキB2と並列に設けられている。
図2は、本発明の実施の形態に係る各回転要素の変速段毎における回転速度を示す共線図である。
図2においては、下の横線が回転速度「0」を示し、上の横線が回転速度「1.0」、すなわち、入力軸7と同じ回転速度を示している。また、第1変速部3の各縦線は、左側から順番にサンギヤS1、リングギヤR1、キャリアCA1を表しており、各縦線の間隔は第1遊星歯車装置2のギヤ比ρ1(=サンギヤS1の歯数/リングギヤR1の歯数)に応じて定められる。第2変速部6の4本の縦線は、左側から右端へ向かって順番に第1回転要素RM1(サンギヤS2)、第2回転要素RM2(キャリアCA2およびキャリアCA3)、第3回転要素RM3(リングギヤR2およびリングギヤR3)、第4回転要素RM4(サンギヤS3)を表しており、各縦線の間隔は第2遊星歯車装置4のギヤ比ρ2および第3遊星歯車装置5のギヤ比ρ3に応じて定められる。
図2に示すように、第1クラッチC1および第2ブレーキB2が係合させられると、第4回転要素RM4が減速出力部材であるリングギヤR1と一体的に減速回転させられる。さらに、第2回転要素RM2が回転停止させられ、出力軸8に連結された第3回転要素RM3は、「1st」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、最も大きい変速比(=入力軸7の回転速度NIN/出力軸8の回転速度NOUT)の第1変速段「1st」が成立させられる。
第1クラッチC1および第1ブレーキB1が係合させられると、第4回転要素RM4がリングギヤR1と一体的に減速回転させられる。さらに、第1回転要素RM1が回転停止させられ、第3回転要素RM3は、「2nd」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、第1変速段「1st」よりも変速比が小さい第2変速段「2nd」が成立させられる。
第1クラッチC1および第3クラッチC3が係合させられると、第2変速部6は、リングギヤR1と一体的に減速回転させられ、第3回転要素RM3は、「3rd」で示す回転速度(リングギヤR1と同じ回転速度)で回転させられる。すなわち、第2変速段「2nd」よりも変速比が小さい第3変速段「3rd」が成立させられる。
第1クラッチC1および第4クラッチC4が係合させられると、第4回転要素RM4がリングギヤR1と一体的に減速回転させられる。さらに、第1回転要素RM1が入力軸7と一体的に回転させられ、第3回転要素RM3は、「4th」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、第3変速段「3rd」よりも変速比が小さい第4変速段「4th」が成立させられる。
第1クラッチC1および第2クラッチC2が係合させられると、第4回転要素RM4がリングギヤR1と一体的に減速回転させられる。さらに、第2回転要素RM2が入力軸7と一体的に回転させられ、第3回転要素RM3は、「5th」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、第4変速段「4th」よりも変速比が小さい第5変速段「5th」が成立させられる。
第2クラッチC2および第4クラッチC4が係合させられると、第2変速部6が入力軸7と一体的に回転させられ、第3回転要素RM3は、「6th」で示す回転速度(入力軸7と同じ回転速度)で回転させられる。すなわち、第5変速段「5th」よりも変速比が小さい第6変速段「6th」が成立させられる。この第6変速段「6th」の変速比は1である。
第2クラッチC2および第3クラッチC3が係合させられると、第2回転要素RM2が入力軸7と一体的に回転させられる。さらに、第1回転要素RM1がリングギヤR1と一体的に減速回転させられ、第3回転要素RM3は、「7th」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、第6変速段「6th」よりも変速比が小さい第7変速段「7th」が成立させられる。
第2クラッチC2および第1ブレーキB1が係合させられると、第2回転要素RM2が入力軸7と一体的に回転させられる。さらに、第1回転要素RM1が回転停止させられ、第3回転要素RM3は、「8th」で示す回転速度で回転させられる。すなわち、第7変速段「7th」よりも変速比が小さい第8変速段「8th」が成立させられる。
一方、第2ブレーキB2および第3クラッチC3が係合させられると、第2回転要素RM2が回転停止させられる。さらに、第1回転要素RM1がリングギヤR1と一体的に減速回転させられ、第3回転要素RM3は、「Rev1」で示す回転速度で逆回転させられる。すなわち、第1後進変速段「Rev1」が成立させられる。
第2ブレーキB2および第4クラッチC4が係合させられると、第2回転要素RM2が回転停止させられる。さらに、第1回転要素RM1が入力軸7と一体的に回転させられ、第3回転要素RM3は、「Rev2」で示す回転速度で逆回転させられる。すなわち、第2後進変速段「Rev2」が成立させられる。
図3は、本発明の実施の形態に係る自動変速機における複数の油圧式摩擦係合装置の作動の組み合わせとそれにより成立する変速段との関係を示す図である。
図3には、上記各変速段を成立させる際のクラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2の作動状態が表されている。なお、クラッチC1〜C4、およびブレーキB1、B2(以下、特に区別しない場合は単にクラッチC、ブレーキBと表す)は、多板式のクラッチやブレーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式摩擦係合装置である。
ここで、図3において「○」は係合状態を、「(○)」はエンジンブレーキ時のみの係合状態を、空欄は解放状態をそれぞれ表している。第1変速段「1st」を成立させるための第2ブレーキB2には並列に一方向クラッチF1が設けられているため、発進時(加速時)には必ずしも第2ブレーキB2を係合させる必要は無い。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置2、第2遊星歯車装置4、および第3遊星歯車装置5の各ギヤ比ρ1、ρ2、ρ3によって適宜定められる。
図4は、本発明の実施の形態に係る自動変速機を制御する制御系統の要部を示すブロック図である。
図4に示すように、電子制御装置13は、本発明に係る自動変速機の変速制御装置を構成し、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入力インターフェース、および出力インターフェース等を備えたマイクロコンピュータによって構成されている。CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン10の出力制御や自動変速機1の変速制御などを実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用、変速制御用、およびブレーキ制御用に分けて構成される。
電子制御装置13には、エンジン回転速度センサ14、タービン回転速度センサ15、出力軸回転速度センサ16、レバーポジションセンサ17などがハーネス等を介して接続されている。
エンジン回転速度センサ14は、エンジン10の回転速度(以下、「エンジン回転速度」という。)NEを検出し、検出したエンジン回転速度NEを表す信号を電子制御装置13に出力するようになっている。
タービン回転速度センサ15は、自動変速機1の入力軸7の回転速度(以下、「入力軸回転速度」という。)Ninを検出し、検出した入力軸回転速度Ninを表す信号を電子制御装置13に出力するようになっている。
出力軸回転速度センサ16は、自動変速機1の出力軸8の回転速度(以下、「出力軸回転速度」という。)NOUTを検出し、検出した出力軸回転速度NOUTを表す信号を電子制御装置13に出力するようになっている。
レバーポジションセンサ17は、シフトレバー18のレバーポジション(操作位置)PSHを検出し、検出したレバーポジションPSHを表す信号を電子制御装置13に出力するようになっている。
図5は、本発明の実施の形態に係るシフトレバーの操作位置を説明するための図である。
図5に示すように、シフトレバー18は、例えば、運転席の近傍に配設され、5つのレバーポジション「P」、「R」、「N」、「D」、または「S」へ手動操作されるようになっている。「P」ポジションは、自動変速機1内の動力伝達経路を解放し、かつメカニカルパーキング機構によって機械的に出力軸8の回転を阻止(ロック)するための駐車位置である。「R」ポジションは、自動変速機1の出力軸8の回転方向を逆回転とするための後進走行位置である。「N」ポジションは、自動変速機1内の動力伝達経路を解放するための位置、すなわち、自動変速機1内の動力伝達が遮断されるニュートラル状態とするための動力伝達遮断位置である。
「D」ポジションは、自動変速機1の第1速乃至第8速の変速を許容する変速範囲(Dレンジ)で自動変速制御を実行させる前進走行位置である。「S」ポジションは、手動により異なる複数の変速段を切り換えることが可能な前進走行位置である。この「S」ポジションにおいては、シフトレバー18の操作毎に変速範囲あるいは変速段をアップ側にシフトさせるための「+」ポジション、シフトレバー18の操作毎に変速範囲あるいは変速段をダウン側にシフトさせるための「−」ポジションが備えられている。レバーポジションセンサ17は、シフトレバー18がどのレバーポジション(操作位置)PSHに位置しているかを検出する。
図6は、本発明の実施の形態に係る油圧制御回路の要部を示す回路図である。
図6に示すように、油圧制御回路19は、油圧供給装置20と、リニアソレノイドバルブSL1〜SL6と、クラッチC1〜C4、およびブレーキB1、B2の各油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)21〜26とを備えている。各油圧アクチュエータ21〜26には、油圧供給装置20から出力されたライン油圧PLがそれぞれリニアソレノイドバルブSL1〜SL6により調圧されて直接的に供給されるようになっている。
油圧供給装置20は、エンジン10によって回転駆動される機械式のオイルポンプ12(図1参照)や、ライン油圧PLを調圧するレギュレータバルブ等を備えており、エンジン負荷等に応じてライン油圧PLを制御するようになっている。リニアソレノイドバルブSL1〜SL6は、基本的には何れも同じ構成で、電子制御装置13(図4参照)から出力される油圧指示値を表す信号に応じて独立に励磁、非励磁され、各油圧アクチュエータ21〜26の油圧が独立に調圧制御されるようになっている。
電子制御装置13は、シフトレバー18が「N」ポジションから「D」ポジションへ操作させられた場合に、第1クラッチC1と第1ブレーキB1を係合することにより一時的に第1変速段よりも変速比の小さい第2変速段を形成した後、第1ブレーキB1を解放することにより第1変速段を形成するようになっている。すなわち、電子制御装置13は、本発明のスコート制御手段を構成する。
電子制御装置13は、2速発進モードが選択されている場合、第1ブレーキB1が解放されることにより第1変速段が形成される前に、スコート制御を終了させるようになっている。すなわち、電子制御装置13は、本発明のスコート制御終了手段を構成する。
電子制御装置13は、2速発進モード時のスコート制御終了条件となるスコート制御終了油圧指示値PS2を設定するようになっている。すなわち、電子制御装置13は、本発明の高速段発進時設定手段を構成する。
電子制御装置13は、通常発進モード時のスコート制御終了条件となるスコート制御終了油圧指示値PS1を設定するようになっている。すなわち、電子制御装置13は、本発明の通常発進時設定手段を構成する。なお、電子制御装置13は、スコート制御終了油圧指示値PS2として、スコート制御終了油圧指示値PS1よりも大きい値を設定するようになっている。
電子制御装置13は、第1クラッチC1と第1ブレーキB1を係合することにより一時的に第2変速段を形成した後に、第1ブレーキB1に対する油圧指示値を徐々に小さくするようになっている。また、電子制御装置13は、2速発進モードが選択されている場合、第1ブレーキB1に対する油圧指示値がスコート制御終了油圧指示値PS2未満となったときに、スコート制御を終了し、通常発進モードが選択されている場合には、第1ブレーキB1に対する油圧指示値がスコート制御終了油圧指示値PS1未満となったときに、スコート制御を終了するようになっている。
次に、動作について説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係る電子制御装置の第1ブレーキに対する制御処理を示すフロー図である。また、図8は、本発明の実施の形態に係る通常発進モードにおける第1クラッチおよび第1ブレーキに対する油圧指示値のタイミングチャートである。また、図9は、本発明の実施の形態に係る2速発進モードにおける第1クラッチおよび第1ブレーキに対する油圧指示値のタイミングチャートである。以下に説明する処理は、予めROMに記憶されているプログラムによって実現され、CPUによって実行される。
図7に示すように、まず、電子制御装置13は、シフトレバー18が「N」ポジションから「D」ポジションへ操作させられたか否かを判定する(ステップS1)。より詳細には、電子制御装置13は、レバーポジションセンサ17によって検出されたレバーポジションPSHに応じた信号に基づいて、シフトレバー18が「N」ポジションから「D」ポジションへ操作させられたか否かを判定する。
ここで、電子制御装置13は、シフトレバー18が「N」ポジションから「D」ポジションへ操作させられていないと判定した場合(ステップS1でNOの場合)、処理を終了する。
一方、電子制御装置13は、シフトレバー18が「N」ポジションから「D」ポジションへ操作させられたと判定した場合(ステップS1でYESの場合)には、第1ブレーキB1に対してクイックアプライが実行されるようリニアソレノイドバルブSL5を制御する(ステップS2)。より詳細には、電子制御装置13は、図8および図9に示す時刻t1からt2の間で、予め定められた油圧指示値P1を表す信号をリニアソレノイドバルブSL5に出力する。
次に、電子制御装置13は、第1ブレーキB1に対して一定の待機圧で定圧待機させるようリニアソレノイドバルブSL5を制御する(ステップS3)。より詳細には、電子制御装置13は、図8および図9に示す時刻t2からt3の間で、予め定められた油圧指示値P2を表す信号をリニアソレノイドバルブSL5に出力する。
次に、電子制御装置13は、第1ブレーキB1に対して作用する油圧を徐々に低くするスイープダウンが実行されるようリニアソレノイドバルブSL5を制御する(ステップS4)。より詳細には、電子制御装置13は、図8および図9に示す時刻t3から、予め定められた油圧指示値P2から時間経過にしたがって徐々に油圧指示値を小さくしながら、その油圧指示値を表す信号をリニアソレノイドバルブSL5に出力する。なお、ステップS4の処理は、後述するスコート制御終了処理(ステップS8、S12)が開始されるまで継続して行われる。
次に、電子制御装置13は、第2変速段で車両を発進させるための2速発進モードが選択されているか否かを判定する(ステップS5)。より詳細には、電子制御装置13は、エンジン回転速度センサ14によって検出されたエンジン回転速度NEが予め定められたエンジン回転速度以上であるか否かを判定する。電子制御装置13は、エンジン回転速度NEが予め定められたエンジン回転速度以上であると判定した場合、2速発進モードが選択されていると判定し、エンジン回転速度NEが予め定められたエンジン回転速度以上でないと判定した場合には、2速発進モードが選択されていない、すなわち、第1変速段で車両を発進させるための通常発進モードが選択されていると判定する。ここで、エンジン回転速度NEが予め定められたエンジン回転速度以上であると判定した場合に、電子制御装置13が2速発進モードが選択されていると判定するのは、エンジン回転速度NEが高い場合、特にFR車両では後輪が空転しやすくなり、この空転を防止するために、第2変速段で車両を発進させる必要があるからである。
ここで、電子制御装置13は、2速発進モードが選択されていないと判定した場合(ステップS5でNOの場合)、ステップS10に移行する。一方、電子制御装置13は、2速発進モードが選択されていると判定した場合(ステップS5でYESの場合)、2速発進モード用のスコート制御終了油圧指示値PS2を設定する(ステップS6)。ここで、スコート制御終了油圧指示値PS2は、第1ブレーキB1が解放されない程度に大きな値とする。
次に、電子制御装置13は、油圧指示値が油圧指示値PS2未満となったか否かを判定する(ステップS7)。ここで、電子制御装置13は、油圧指示値が油圧指示値PS2未満となるまでステップS7の処理を繰り返す。
電子制御装置13は、油圧指示値が油圧指示値PS2未満となったと判定した場合(ステップS7でYESの場合)には、図9に示す時刻t5で、スコート制御終了処理を行う(ステップS8)。すなわち、電子制御装置13は、第1ブレーキB1が解放されることにより第1変速段が形成される前にスコート制御を終了させて、第2変速段が形成された状態を保持する。より詳細には、電子制御装置13は、油圧指示値PMAXを表す信号をリニアソレノイドバルブSL5に出力する。この時点では、第1ブレーキB1は、ほぼ係合されている状態にあるため、第1ブレーキB1に対する油圧指示値を大きくしても、ショックは発生しない。
次に、電子制御装置13は、第2変速段の同期がとれているか否かを判定する(ステップS9)。より詳細には、電子制御装置13は、タービン回転速度センサ15によって検出されたタービン回転速度NTと出力軸回転速度センサ16によって検出された出力軸回転速度NOUTとの比が第2変速段の変速比となっているか否かを判定する。電子制御装置13は、タービン回転速度NTと出力軸回転速度NOUTとの比が第2変速段の変速比となっていると判定した場合、第2変速段の同期がとれていると判定し、タービン回転速度NTと出力軸回転速度NOUTとの比が第2変速段の変速比となっていないと判定した場合には、第2変速段の同期がとれていないと判定する。
ここで、電子制御装置13は、第2変速段の同期がとれるまでステップS9の処理を繰り返す。一方、電子制御装置13は、第2変速段の同期がとれた場合(ステップS9でYESの場合)、処理を終了する。
また、電子制御装置13は、ステップS5において、2速発進モードが選択されていないと判定した場合、通常発進モード用のスコート制御終了油圧指示値PS1を設定する(ステップS10)。ここで、スコート制御終了油圧指示値PS1は、第1ブレーキB1が解放される程度に小さな値とする。
次に、電子制御装置13は、油圧指示値が油圧指示値PS1未満となったか否かを判定する(ステップS11)。ここで、電子制御装置13は、油圧指示値が油圧指示値PS1未満となるまでステップS11の処理を繰り返す。
電子制御装置13は、油圧指示値が油圧指示値PS1未満となったと判定した場合(ステップS11でYESの場合)には、図8に示す時刻t4で、スコート制御終了処理を行う(ステップS12)。より詳細には、電子制御装置13は、油圧指示値PMINを表す信号をリニアソレノイドバルブSL5に出力する。
電子制御装置13は、第1変速段の同期がとれているか否かを判定する(ステップS13)。より詳細には、電子制御装置13は、タービン回転速度センサ15によって検出されたタービン回転速度NTと出力軸回転速度センサ16によって検出された出力軸回転速度NOUTとの比が第1変速段の変速比となっているか否かを判定する。電子制御装置13は、タービン回転速度NTと出力軸回転速度NOUTとの比が第1変速段の変速比となっていると判定した場合、第1変速段の同期がとれていると判定し、タービン回転速度NTと出力軸回転速度NOUTとの比が第1変速段の変速比となっていないと判定した場合には、第1変速段の同期がとれていないと判定する。
ここで、電子制御装置13は、第1変速段の同期がとれるまでステップS13の処理を繰り返す。一方、電子制御装置13は、第1変速段の同期がとれた場合(ステップS13でYESの場合)、処理を終了する。
以上のように、本実施の形態に係る電子制御装置13は、第2変速段で車両を発進させるための2速発進モードが選択されている場合、第1クラッチC1と第1ブレーキB1を係合することにより一時的に第2変速段を形成した後、第1ブレーキB1が解放されることにより第1変速段が形成される前に、スコート制御を終了させるため、第2変速段から第1変速段を経由して再度第2変速段が形成されることはなく、最初に第2変速段が形成された状態を保持することができる。このため、第2変速段で車両を発進させる場合であっても、変速段の切り替えショックが発生することを防止できる。
また、本実施の形態に係る電子制御装置13は、第1クラッチC1と第1ブレーキB1を係合することにより一時的に第2変速段を形成した後に、第1ブレーキB1に対する油圧指示値を徐々に小さくし、その油圧指示値がスコート制御終了油圧指示値PS2未満となった場合にスコート制御を終了させるため、スコート制御を終了させるタイミングを詳細に設定することができる。
また、本実施の形態に係る電子制御装置13は、2速発進モードが選択されていない場合、すなわち、通常発進モードが選択されている場合には、第1ブレーキB1に対する油圧指示値がスコート制御終了油圧指示値PS1未満となった場合にスコート制御を終了させるため、2速発進時と通常発進時とを切り分けてスコート制御することができる。
また、本実施の形態に係る電子制御装置13は、2速発進モードが選択されている場合に、第1ブレーキB1の油圧が高いままスコート制御を終了させることができるため、第1ブレーキB1の解放・再係合に伴う変速段の切り替えショックを防止することができる。
なお、本実施の形態に係る電子制御装置13においては、ステップS1において、シフトレバー18が「N」ポジションから「D」ポジションへ操作させられたか否かを判定しているが、これに限られず、シフトレバー18が「P」ポジションから「D」ポジションへ操作させられたか否かを判定してもよい。
また、本実施の形態に係る電子制御装置13においては、エンジン回転速度センサ14によって検出されたエンジン回転速度NEが予め定められたエンジン回転速度以上であるか否かを判定することにより、第2変速段で車両を発進させるための2速発進モードが選択されているか否かを判定するようにしているが、これに限られない。
例えば、電子制御装置13は、車両が雪道など路面の摩擦係数が低い低μ路にあるか否かを判定することにより、2速発進モードが選択されているか否かを判定するようにしてもよい。なお、電子制御装置13は、車速および左右の車輪速に基づいて各車輪毎にスリップ率を計算し、計算して得られた各車輪毎のスリップ率が予め定められたスリップ率以上であるか否かを判定することにより、車両が低μ路にあるか否かを判定する。
また、電子制御装置13は、図示しないスノーモードスイッチが押下されているか否かを判定することにより、2速発進モードが選択されているか否かを判定するようにしてもよい。
また、本実施の形態に係る電子制御装置13においては、タービン回転速度センサ15によって検出されたタービン回転速度NTと出力軸回転速度センサ16によって検出された出力軸回転速度NOUTとの比が第2変速段の変速比となっているか否かを判定することにより、第2変速段の同期がとれているか否かを判定しているが、これに限られない。例えば、電子制御装置13は、スコート制御終了時に第1ブレーキB1に対して指示する油圧指示値PMAXと油圧指示値PMAXを表す信号をリニアソレノイドバルブSL5に出力してからの経過時間とに基づいて、第2変速段の同期がとれているか否かを判定してもよい。
また、本実施の形態に係る電子制御装置13においては、タービン回転速度センサ15によって検出されたタービン回転速度NTと出力軸回転速度センサ16によって検出された出力軸回転速度NOUTとの比が第1変速段の変速比となっているか否かを判定することにより、第1変速段の同期がとれているか否かを判定しているが、これに限られない。例えば、電子制御装置13は、スコート制御終了時に第1ブレーキB1に対して指示する油圧指示値PMINと油圧指示値PMINを表す信号をリニアソレノイドバルブSL5に出力してからの経過時間とに基づいて、第1変速段の同期がとれているか否かを判定してもよい。
以上説明したように、本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、第1変速段よりも変速比の小さい高速段で車両を発進させる場合であっても、変速段の切り替えショックが発生することを防止できるという効果を有するものであり、スコート制御を実行する自動変速機の変速制御装置に有用である。
本発明の実施の形態に係る車両駆動装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る各回転要素の変速段毎における回転速度を示す共線図である。 本発明の実施の形態に係る自動変速機における複数の油圧式摩擦係合装置の作動の組み合わせとそれにより成立する変速段との関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る自動変速機を制御する制御系統の要部を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るシフトレバーの操作位置を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る油圧制御回路の要部を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係る電子制御装置の第1ブレーキに対する制御処理を示すフロー図である。 本発明の実施の形態に係る通常発進モードにおける第1クラッチおよび第1ブレーキに対する油圧指示値のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態に係る2速発進モードにおける第1クラッチおよび第1ブレーキに対する油圧指示値のタイミングチャートである。 従来の車両駆動装置の概略構成図である。
符号の説明
1 自動変速機
10 エンジン
11 トルクコンバータ
13 電子制御装置(スコート制御手段、スコート制御終了手段、高速段発進時設定手段、通常発進時設定手段)
14 エンジン回転速度センサ
15 タービン回転速度センサ
16 出力軸回転速度センサ
17 レバーポジションセンサ
18 シフトレバー

Claims (4)

  1. シフトレンジが非走行レンジから走行レンジに切り替えられた場合に、第1の係合要素と第2の係合要素を係合することにより一時的に第1変速段よりも変速比の小さい高速段を形成した後、前記第2の係合要素を解放することにより前記第1変速段を形成するスコート制御を行うスコート制御手段を備えた自動変速機の変速制御装置であって、
    前記高速段で車両を発進させる場合、前記第2の係合要素が解放されることにより前記第1変速段が形成される前に、前記スコート制御手段によるスコート制御を終了させるスコート制御終了手段と、を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 前記高速段で車両を発進させる場合のスコート制御終了条件となる油圧指示値を設定する高速段発進時設定手段を備え、
    前記スコート制御手段は、前記第1の係合要素と前記第2の係合要素を係合することにより一時的に前記高速段を形成した後に、前記第2の係合要素に対する油圧指示値を徐々に小さくし、
    前記スコート制御終了手段は、前記高速段で車両を発進させる場合、前記スコート制御手段により徐々に小さくさせられた前記第2の係合要素に対する油圧指示値が前記高速段発進時設定手段により設定された油圧指示値未満となったときに、前記スコート制御手段によるスコート制御を終了させることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置。
  3. 前記第1変速段で車両を発進させる場合のスコート制御終了条件となる油圧指示値を設定する通常発進時設定手段を備え、
    前記スコート制御終了手段は、前記第1変速段で車両を発進させる場合、前記スコート制御手段により徐々に小さくさせられた前記第2の係合要素に対する油圧指示値が通常発進時設定手段により設定された油圧指示値未満となったときに、前記スコート制御手段によるスコート制御を終了させることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機の変速制御装置。
  4. 前記高速段発進時設定手段により設定される油圧指示値は、前記通常発進時設定手段により設定される油圧指示値よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の自動変速機の変速制御装置。
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