JP5228204B2 - 自動販売機、及び自動販売機の決済方法 - Google Patents
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Description
また、ICカードを使用した電子マネー決済システムとして、異なる会社が提供する複数種類のもの、例えばSuica、Edy、パスモ(いずれも登録商標)等が提供されている。これらの各ステムで使用されるICカードを使用した電子マネー決済においては、決済はそれぞれのシステム毎になされる。このような現状に対応して、複数種のICカードに対応した電子マネー決済を行うことができる自動販売機が開発されている。このような自動販売機では、商品選択後、選択終了の伝える操作として、決済ボタンを押下し、使用するカード種別を指定して、決済を行うようにしている。
また、特許文献2には、複数の電子マネーサービスに加入した利用者がインターネットショッピングをするためのシステムであって、操作手順として、1)ユーザ端末にて、インターネット経由でサーバにアクセスして買い物をする、2)電子マネーカードをユーザ端末に接続したリーダライタに複数枚を順次挿入してデータを読み込ませる、3)ユーザ端末からサーバにデータを送信する、4)予めサーバが決める順位(残高の少ない順)で決済を実行する、ことにより決済処理が実行されるものが開示されている。
また、このような自動販売機で複数の商品を購買できる場合がある。このように複数の商品を購買するに際して、上述した場合のように複数種別のカードが使用でき、ICカードの種類により価格が異なるときには、顧客が商品別にどのカードを使用して決済を行うかを指定できるようにする必要がある。このような指定ができないと顧客は複数表品の購買に際して、決済するカードを1つに絞るか、商品をカード種別毎に決済し、他の商品の購買に際しては最初のメニュー選択からやり直す必要があり、このような処理を行うと、顧客の操作負担が大きくなる他、取引がカード毎に独立して行われることとなるため領収書が複数枚になってしまうなど等の問題があった。
そこで、本発明は、電子マネー媒体の種類別に価格が異なる複数の商品を選択して決済するに際して処理を円滑かつ容易に行うことができる自動販売機及び自動販売機の決済処理方法を提供することを目的とする。
また、自動販売機には、本発明の特徴をなす、電子決済サービスの種類を選択する電子マネーサービス選択画像が表示される電子マネーサービス選択操作表示部を備える。
これにより、利用者は、異なる電子マネーサービスに対応して異なる価格が設定された異なる商品の中から、所望の商品を所望の電子マネーサービスを使用して購入することができる。
本発明の自動販売機では、リーダライタに近接配置される電子マネー媒体の種類が特定され、その種類に応じて決済処理がなされる。使用者は、任意の順序で電子マネー媒体をリーダライタに近接配置して決済処理を行うことができる。
本発明の自動販売機では、電子決済サービス表示部に決済を行う電子マネー媒体の種類が表示される。使用者は、表示された種類の電子マネー媒体を電子マネーリーダライタに近接配置して決済処理を行うことができる。
本発明は請求項1と同様の作用効果を奏する。
本発明は請求項2と同様の作用効果を奏する。
請求項6は、前記決済処理ステップは、決済処理をする電子マネー媒体の順序を決定し、前記電子マネーサービス選択ステップにより決済処理をする電子マネーサービスの種類を表示することを特徴とする。
本発明は請求項3と同様の作用効果を奏する。
図1は本発明の1実施形態に係る自動販売機の構成ブロック図である。この自動販売機10は、各種電子マネーサービス(電子マネーサービスA、電子マネーサービスB、電子マネーサービスC、電子マネーサービスD)に対応した電子決済情報を格納した電子マネー媒体であるICカードA21、ICカードB22、ICカードC23、ICカードD24が使用でき、また、商品として入場券、乗車、券食等を販売する券売機であるものとして説明する。この自動販売機10では、各種メニュー(メニュー1〜メニュー16)について、決済するカードの種類により割引金額が設定されている。
メニュー選択ボタン12は、メニュー1〜メニュー16を指定するボタン121が16個配置されており、各ボタン121にはボタンが押されて点灯しメニューが指定されたことを示すランプ122が配置されている。
また、タッチパネル13は、液晶表示パネルを使用したものであり、制御部18の制御に基づいて、メニューとICカードの組み合わせによる料金欄、ICカード別使用金額等の各種の表示がなされ、使用者が表示欄に接触することにより、表示項目が選択できるようになっている。
説明を簡単にするため、本例では、3種類のメニュー、メニュー1、メニュー2、メニュー3が選択されたものとし、各メニューは、4種のICカードA21、ICカードB22、ICカードD23、ICカードD24に対して以下の料金であるものとする。
メニュー1は、ICカードAで決済した場合は500円、ICカードBで決済した場合は480円、ICカードCで決済した場合は485円、ICカードDで決済した場合は500円、現金で決済した場合は500円である。同様にメニュー2は、同じ順に、420円、450円、436円、450円、450円である。また、メニュー3は、90円、90円、87円、90円、90円である。
このような自動販売機10において、制御部18は、各部に対して次のような制御をする。以下、自動販売機10におけるメニューの選択と、精算とに分けて説明する。また、以下の例ではICカード21、22、23、24を用いて決済を行う例だけを説明する。
まず、自動販売機10が使用されるICカードに対応する電子マネーサービスの種別を判別する処理について説明する。本発明では、電子マネーサービスが採用する規格により異なるICカードの認識方法に対応して2種類の認識方法を採用することができる。
まず、電子マネー媒体リーダライタが近接配置されたICカードに対応する電子マネーサービスの種別を認識できる場合について説明する。
本例において、自動販売機は、4種類のICカード、即ちICカードA、ICカードB、ICカードC、ICカードDを使用した決済が可能であり、使用者は、ICカードA、ICカードCを所持しているものとする。
使用者は、使用する自動販売機10のICカードリーダライタ11に最初のICカード(図5ではICカードA)を翳したり、接触させたりする(ステップS11)。すると、ICカードリーダライタ11は、近接配置されたICカードを自動的に認識する(ステップS12)、次のICカードがある場合には、使用者は、次のICカード(図5の例ではICカードC)をICカードリーダライタ11に近接配置すると、ICカードリーダライタ11はこのICカードを自動的に認識する。この処理を使用者が所持する全てのICカードについて行う(ステップS13、ステップS14)。使用者は、所持するカードを全て認識させたら決定ボタン31を押下し、自動販売機10はメニューの選択処理(ステップS15)に進む。
以上の説明では、決済とは無関係にICカードをICカードリーダライタに近接しただけでICカードリーダライタがICカードの電子マネーサービスの種別を認識可能な場合を例示したが、旧来のICカードの中にはICカードリーダライタに近接しただけではICカードに対応する電子マネーサービスの種別を認識できないものも存在する。このようなICカードに対応すべく、ICカードリーダライタから「0円減額」の信号を送り、この信号に対するICカードからの応答信号に基づいて電子マネーサービスの種別を認識できする場合について説明する。
本例において、自動販売機は、4種類のICカード、即ちICカードA、ICカードB、ICカードC、ICカードDが使用でき、使用者は、ICカードA、ICカードCを使用する。
使用者は、使用する自動販売機10のICカードリーダライタ11に最初のICカード、例えばICカードAを翳したり、接触させたりする(ステップS21)。すると、ICカードリーダライタ11は「0円減額」の信号を使用可能な全てのICカード(図5の場合ICカードA〜ICカードD)について実行する(ステップS22)。
すると、近接配置されたICカードから正常な応答があり、その他のICカードからは応答がないので、ICカードリーダライタ11は、どのICカードカードが近接配置され、今回の取引で使用されるかを判別することができる(図7ではICカードAが認識された)。
このとき、タッチパネル13には、図7に示すように、ICカードA、ICカードB、ICカードC、ICカードDの表が表示され、使用できるICカードの該当欄を順次点灯して行く(図7中、表示欄61、表示欄62、表示欄63)。これにより、使用者はどのICカードが使用可能となっているかを認識することができる。
本例では、使用者は、ICカードAで、メニュー1、メニュー3を、ICカードCでメニュー2を選択するものとする。
自動販売機10がICカードを認識した状態で、使用者がメニュー選択ボタン12からメニュー1、メニュー2及びメニュー3を選択すると、タッチパネル13には電子マネーサービス選択画面70が表示される。
図8に示した例では、各メニューに対してICカードAと、ICカードCで決済した場合の金額が高い順に左から表示されている。即ち、メニュー1の表示欄71では、左からICカードC:485円、ICカードA:500、メニュー2の表示欄72では、左からICカードA:420円、ICカードC:436円の表示、メニュー3の表示欄73では、左からICカードC:87円、ICカードA:90円の表示がされる。また、使用額欄74には、決済に係る合計額及び各ICカードについての使用額が表示される。
そして、使用者は、各表示欄71、72、73から各メニューの決済処理を行うICカードを選択する。選択されたICカードの欄は点灯表示される。
使用者が使用するICカードを選択すると使用額欄74にはそれぞれのICカードの欄及び合計額に決済に係る金額が表示される。
使用者による商品及び使用電子マネーサービスの指定が終了すると、ICカードによる決済が行われる。
第1の手順は、ICカードリーダライタ11に近接配置されたICカードをその順番に処理して行くものである。この場合ICカードリーダライタ11には、決済処理からの全ての決済情報を受け取ることができ、かつICカードリーダライタ11はICカードをICカードリーダライタ11に近接させた状態でICカードの種類を判別できる機能を備える。
まずICカードリーダライタ11は、決済処理部15から全ての決済情報を受け取る(ステップS31)。図10に示す例では、決済情報は、ICカードCに対して572円、ICカードAに対して420円を減額するものである。最初のICカードであるICカードCが近接配置されるとICカードCの決済処理を行い、ICカードCから572円減額する処理を行う(ステップS32)。次いで次のICカードであるICカードAが近接配置されると、ICカードAから420円減額する処理を行う。この処理を必要に応じて繰り返し(ステップS33)、全てのカードについて決済処理が終了すると、決済結果を出力して領収書発行などの処理を行い決済処理は終了する(ステップS34)。
なお、この決済処理では、ICカードを近接配置させる順序は定められておらず、どのような順序でICカードを近接させてもよい。
図11は本発明の自動販売機に係る第2の決済処理の手順を示すフローチャート、図12は本発明の自動販売機に係る第2の決済処理の手順を示すタイミングチャートである。
まず制御部18は処理の順序を決定する(ステップS41)。この順序は、特に定められていないが、例えば決済金額の大きい順とすることができる。そして、制御部18は、タッチパネル13にICカードリーダライタ11への近接を促すICカードの種別を順次表示する(ステップS42)。
使用者は、この表示に基づいて最初のICカード、図12に示す例では、ICカードCを近接配置する。これにより、ICカードリーダライタ11は近接配置されたICカードの決済処理を行う(ステップS43)。この例では、ICカードCから572円を減額する。
次に処理するICカードがあるときには、次に近接配置を促すICカードの種類をタッチパネル13に表示し(ステップS45)、当該ICカードがICカードリーダライタ11に近接配置されると当該ICカードの決済処理を行う(ステップS46)。この示す例では、ICカードAから420円減額する。
この処理を必要に応じて繰り返し(ステップS44、44、46)、全てのICカードについて決済処理が終了すると決済結果を出力して領収書の発行等を行い(ステップS47)決済処理は終了する。
図13は本発明の自動販売機に係る第3の決済処理の手順を示すフローチャート、図14は本発明の自動販売機に係る第3の決済処理の手順を示すタイミングチャートである。
まず制御部18で、決済処理の順序が決定される(ステップS51)。本例では決済対象となるICカードは、ICカードA、ICカードCであるので、決済、金額の高い順にICカードC、ICカードA、ICカード、…、と循環的に処理がされる。この決済の順序は、使用されるICカードについて決済処理が行われるものであれば、特に限定されない。
これらの処理(ステップS52、ステップS53、ステップS54)が循環されて行われる途中に減算処理ができたICカードがあると(図14では、最初にICカードAがICカードリーダライタ11に近接配置され減算処理ができた)、このICカードの精算処理をし、次の循環処理(ステップS54、ステップS52)を行う。全てのICカードから減算処理が終了すると決済結果を出力して領収書の発行等を行い(ステップS57)決済処理は終了する。
図14の例では、2回目の循環処理で、ICカードCから572円の減算ができたので全てのICカードについて減算処理が終了する。
尚、プリペイド方式だけでなくクレジットなどのポストペイド方式のICカードでもよい。また、携帯電話などの携帯端末にICカード機能を持たせて、複数種類のICカードを対応させたものでも良い。
Claims (6)
- 取引上の決済に複数種の電子マネーサービスを使用でき、複数種の商品について前記複数種の電子マネーサービスに対応して異なる価格が設定できる自動販売機であって、
前記電子マネーサービスに対応した電子決済サービス情報を記憶した電子マネー媒体が近接配置されたとき前記電子マネー媒体から前記電子決済サービス情報を読み取るリーダライタと、
利用者が購入する商品を選択するための商品選択操作表示部と、
利用者が選択した商品についてどの電子マネーサービスを使用するかを選択するための電子決済サービス選択操作表示部と、
前記商品選択操作表示部により選択された商品を供給する商品処理部と、
前記複数種の電子マネーサービスの決済処理を行う決済処理部と、
これらの制御を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記リーダライタに複数の電子マネー媒体を順次近接配置したとき、前記複数の電子マネー媒体に対応する電子マネーサービスの種類を順次識別し、取引で使用可能な全ての電子マネー媒体についての電子マネーサービスの種類を識別した後、
前記商品選択操作表示部で複数の商品が選択されたとき、選択された商品及び当該商品についての前記識別された電子マネーサービスに対応した価格を関連付けると共に、各商品についていずれかの電子マネーサービスを選択可能な電子マネーサービス選択画像を前記電子決済サービス選択操作表示部に表示し、
前記電子マネーサービス選択画像に基づいて選択された各電子マネーサービスにおける各電子マネーの使用額を計算し、
各電子マネーサービスにおける前記使用額を表示する電子マネーサービス別使用額表示を前記電子決済サービス選択操作表示部に表示し、
選択された全ての商品について使用される電子マネーサービスが確定した後、前記決済処理部に各電子マネーサービスの決済処理を実行させることを特徴とする自動販売機。 - 前記決済処理部は、前記体リーダライタに順次近接配置される電子マネー媒体の種類を特定し当該電子マネー媒体について決済処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
- 前記決済処理部は、決済処理をする電子マネー媒体の順序を決定し、前記電子決済サービス選択操作表示部に決済処理をする順序に従って電子マネーサービスの種類を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機。
- 取引上の決済に複数種の電子マネーサービスを使用でき、複数種の商品について前記複数種の電子マネーサービスに対応して異なる価格が設定できる自動販売機の決済方法であって、
前記電子マネーサービスに対応した電子決済サービス情報を記憶した複数の電子マネー媒体が順次近接配置されたとき前記複数の電子マネー媒体から前記電子決済サービス情報を読み取る読取ステップと、
利用者に商品選択を促す商品選択ステップと、
利用者が選択した商品についてどの電子マネーサービスを使用するかの選択を促す電子マネーサービス選択ステップと、
前記商品選択ステップにより利用者が選択した商品を供給する商品供給ステップと、
前記複数種の電子マネーサービスの決済処理を行う決済処理ステップと、を備え、
前記読取ステップにより読み取られる複数の電子マネー媒体に対応する電子マネーサービスの種類を順次識別し、取引で使用可能な全ての電子マネー媒体についての電子マネーサービスの種類を識別した後、前記商品選択ステップにより複数の商品が選択されたとき、選択された商品及び当該商品についての前記識別された電子マネーサービスに対応した価格を関連付けると共に、各商品についていずれかの電子マネーサービスを選択可能な電子マネーサービス選択画像を前記電子マネーサービス選択ステップにより表示し、
前記電子マネーサービス選択画像に基づいて選択された各電子マネーサービスにおける各電子マネーの使用額を計算し、各電子マネーサービスにおける前記使用額を表示する電子マネーサービス別使用額表示を前記電子マネーサービス選択ステップにより表示し、
選択された全ての商品について使用される電子マネーサービスが確定した後、前記決済処理ステップにより各電子マネーサービスの決済処理を実行させることを特徴とする自動販売機の決済方法。 - 前記決済処理ステップは、前記読取ステップにより読み取られた電子マネー媒体の種類を特定し当該電子マネー媒体について決済処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の自動販売機の決済方法。
- 前記決済処理ステップは、決済処理をする電子マネー媒体の順序を決定し、前記電子マネーサービス選択ステップにより決済処理をする電子マネーサービスの種類を表示することを特徴とする請求項4または5に記載の自動販売機の決済方法。
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