以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係るPOS(Point Of Sales)システム(販売データ処理装置の一例)の構成例を示している。同図に示すPOSシステムは、ストアコントローラ10と、登録装置20と、3台の精算装置30−1、30−2、30−3と、通信装置40と、プリペイドカード管理サーバ50とを含んで構成されている。なお、以降の説明にあたり、精算装置30−1、30−2、30−3について特に区別しない場合には、精算装置30と記載する。
ストアコントローラ10、登録装置20、精算装置30及び通信装置40は店舗STにおいて備えられる。ストアコントローラ10と、登録装置20と、3台の精算装置30と、通信装置40とは、有線または無線接続のLAN(Local Area Network)11で相互に通信が可能なように接続されている。
プリペイドカード管理サーバ50は店舗STの外に備えられている。プリペイドカード管理サーバ50と通信装置40とは例えばネットワークを経由して通信可能に接続されている。これにより、店舗STにおけるストアコントローラ10、登録装置20及び精算装置30は、通信装置40を中継してプリペイドカード管理サーバ50と通信が可能に接続される。
なお、プリペイドカード管理サーバ50は、例えば図示しない他の店舗における通信装置を介して、他の店舗における登録装置、精算装置及びストアコントローラなどと通信が可能に接続されてよい。
なお、同図に示したPOSシステムの構成は一例である。例えば、POSシステムの構成として、2台以上の登録装置20を含む構成としてもよいし、2台以下または4台以上の精算装置30を含む構成としてもよい。また、POSシステムの構成として、ストアコントローラ10を含まない構成としてもよい。
なお、POSシステムの構成として、ストアコントローラ10を含まない構成とする場合には、他の装置(例えば、登録装置20、2以上の登録装置20がある場合には代表する1台の登録装置20)に、ストアコントローラ10としての機能を兼用させてもよい。
ストアコントローラ10は、POSシステムを制御するコンピュータであり、商品マスタなどの種々の情報を管理する。ストアコントローラ10は、登録装置20及び各精算装置30に、最新の商品マスタを適宜送信する。商品マスタとは、各商品の商品識別情報(例えば、JANコード)、商品名(品名、アイテム名)、販売価格、値引き情報などの商品情報を格納したファイルである。
ストアコントローラ10は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、CD−ROM等の媒体)から取得し、登録装置20及び各精算装置30に適宜送信する。
登録装置20は、購入対象の商品を登録する登録処理を実行する。商品の登録は、例えば、スキャナを用いて、商品に付されているバーコードを読み取るか、商品登録画面に表示されたプリセットボタン等を操作することにより行われる。また、登録装置20は、登録された商品に関する情報(以下、商品登録データという)を生成し、記憶する。
商品登録データは、当該商品登録データを識別するための商品登録データ識別情報、登録日時、登録された各商品の商品識別情報、登録された各商品の商品名、販売価格、値引き情報、購入対象の商品の品数を示す取引点数(購入点数)、購入対象の商品の総額(合計金額)を含む。また、商品登録データは、当該商品登録データを生成した登録装置20(すなわち、当該商品登録データに係る商品を登録した登録装置20)を識別するための登録装置識別情報をさらに含んでもよい。
商品登録データは、精算装置30において精算処理に用いられる。精算処理とは、登録された商品の代金を、現金、プリペイドカード60(電子マネー、プリペイドカードのチャージ残高を含む)、クレジットカードなどを選択的に用いて支払い、決済する処理である。
本実施の形態では、複数の精算装置30が存在するが、複数のうちのいずれか1台が、登録装置20において生成された商品登録データを用いて精算処理を実行する。複数の精算装置30のうちから、精算処理を実行させるべき精算装置30を指定する態様としては、下記の第1の指定態様と第2の指定態様が挙げられる。
第1の指定態様は、精算処理を実行させる精算装置30を、店員が登録装置20にて指定する態様である。すなわち、店員が、精算装置30を指定する操作を登録装置20に対して行うことによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。なお、登録装置20において、各精算装置30の稼働状況を示した稼働情報を表示するようにし、登録装置20において、店員が精算装置30を指定する際に、各精算装置30の稼働状況を確認できるようにしてもよい。
店員が精算装置30を指定した場合には、LAN11を介して、登録装置20において生成された商品登録データを含む会計データが、指定された精算装置30に送信される。すなわち、登録装置20は、登録処理に続いて精算装置30が指定された場合には、指定された精算装置30に対し、当該登録処理に基づく商品登録データを含む会計データを送信する。なお、本実施の形態では、登録装置20は、直接、精算装置30に会計データを送信するが、ストアコントローラ10を経由して、精算装置30に会計データを送信してもよい。
また、第2の指定態様は、顧客に手渡しされる精算処理用の媒体(お会計券(登録商標))を、店員が登録装置20にて発行し、店員から手渡しされたお会計券を、顧客が1つの精算装置30に読み取らせる態様である。すなわち、顧客が、店員から手渡しされたお会計券を精算装置30に読み取らせることによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。お会計券には、会計データ識別情報及び登録装置識別情報が、1次元コードまたは2次元コードのいずれかの形式で印刷されている。
精算装置30においてお会計券が読み取られた場合には、LAN11を介して、登録装置20において生成された商品登録データ(当該お会計券に対応する商品登録データ)を含む会計データが、当該お会計券を読み取った精算装置30に送信される。
すなわち、精算装置30は、お会計券を読み取った場合には、当該お会計券に対応する会計データ(お会計券から得られる商品登録データ識別情報によって識別される商品登録データ)を、当該お会計券に対応する登録装置20(お会計券から得られる登録装置識別情報によって識別される登録装置20)に要求し(要求情報を送信)、会計データを要求された登録装置20は、要求された会計データを、要求元の精算装置30に送信する。
なお、本実施の形態では、精算装置30は、直接、登録装置20に会計データを要求するが、ストアコントローラ10を経由して、登録装置20に会計データを要求してもよい。また、登録装置20は、直接、精算装置30に会計データを送信するが、ストアコントローラ10を経由して、精算装置30に会計データを送信してもよい。
なお、登録装置20は、会計データ識別情報及び登録装置識別情報が、1次元コードまたは2次元コードで印刷されたお会計券に代えて、会計データが2次元コードで印刷されたお会計券を発行してもよい。精算装置30は、会計データが2次元コードで印刷されたお会計券を読み取った場合には、当該お会計券から、直接、商品登録データを取得する。
精算装置30は、顧客の操作に応じて精算処理を実行する。また、精算装置30は、精算処理を終了した場合には、登録装置20に精算処理の終了を通知する。また、精算装置30は、顧客の操作に応じてプリペイドカード(決済媒体)にチャージ(入金)を行う追加処理を実行する。
通信装置40は、プリペイドカード管理サーバ50を含むネットワークとの接続と、店舗STにおけるLAN11との接続を中継するゲートウェイとしての機能を有する。これにより、前述のように、プリペイドカード管理サーバ50と、店舗STにおけるストアコントローラ10、登録装置20及び精算装置30が通信可能に接続される。
次に、図2〜図4を参照して、登録装置20及び精算装置30の構成例について説明する。図2は、登録装置20の構成例を示すブロック図である。図3は、精算装置30の構成例を示すブロック図である。図4は、登録装置20と精算装置30との外観例を示す斜視図である。
登録装置20は、図2に示すように、CPU(Central Processing
Unit)201と、記憶部202と、RAM(Random Access Memory)203と、スキャナ部204と、店員用表示部205と、客用表示部205aと、操作部206と、通信部207と、ブザー208と、印刷部209とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。
CPU201は、中央演算処理装置であり、記憶部202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、登録装置20の動作を制御する。記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、CPU201の主記憶装置であって、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、ストアコントローラ10から取得した商品マスタや、登録処理後に生成された商品登録データなどを記憶する。スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
店員用表示部205は、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、店員用の種々の情報を表示する。例えば、店員用表示部205は、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタンを配置した商品登録画面などを表示する。
客用表示部205aは、顧客用の種々の情報を表示する。例えば、客用表示部205aは、登録した商品の価格等を表示する。客用表示部205aは、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であってもよい。
操作部206は、登録装置20を動作させるための各種の操作ボタン(小計キー、現計キー、置数キー、訂正キー、及びプリセットキー等)を備える。例えば、操作部206は、操作ボタン(プリセットキー)が操作されることにより、そのプリセットキーに予め設定登録されている商品情報(商品コード等)について、操作入力を受け付ける。
通信部207は、LAN11を介して、他の装置と通信する。ブザー208は、店員が操作を確認することが必要な場合などに、ブザー音を発生させる。印刷部209は、必要に応じて媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部209は、お会計券を印刷して発行する場合がある。
精算装置30は、図3に示すように、CPU301と、記憶部302と、RAM303と、スキャナ部304と、表示部305と、操作部306と、通信部307と、ブザー308と、印刷部309と、決済部310と、サインポール311と、人感知センサ312とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。また、決済部310は、カードリーダ313を備える。
CPU301は、中央演算処理装置であり、記憶部302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、精算装置30の動作を制御する。記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
RAM303は、CPU201の主記憶装置であって、種々の情報を記憶する。例えば、RAM303は、ストアコントローラ10から取得した商品マスタや、登録装置20から取得した商品登録データを記憶する。スキャナ部304は、例えば、お会計券に印刷された1次元または2次元コードや、会員カード等に付されているバーコード(会員コード)を光学的に読み取る。
表示部305は、タッチパネル(例えば、液晶タッチパネル)であり、種々の情報を表示する。例えば、表示部305は、合計金額などが表示される精算画面を表示する。
操作部306は、精算装置30を動作させるための各種の操作ボタン(訂正キー及びプリセットキー等)を備える。例えば、操作部306は、操作ボタン(訂正キー)が操作されることにより、操作入力の訂正を受け付ける。
通信部307は、LAN11を介して、他の装置と通信する。ブザー308は、エラー等が発生した場合、エラーを報知するブザー音を発生させる。印刷部309は、媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部309は、精算処理(すなわち商品の買上金額の決済)が終了した場合、精算結果を示し顧客が持ち帰るべきレシートを印刷して発行する。
決済部310は、釣銭釣札機、クレジットカードリーダ、カードリーダ313等と、それらの制御部とを備えて構成されていて、決済部310を用いて、現金、クレジットカード、プリペイドカード60等により決済処理が行われる。決済部310は、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU301に出力する。釣銭釣札機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、釣銭を排出する釣銭排出口を備えている。なお、以降の説明にあたり、紙幣投入口と硬貨投入口とについて一括して貨幣投入口と呼ぶ場合がある。
サインポール311は、複数色の表示灯を有し、それらの表示灯を点灯や点滅させることで、精算装置30が店員により指定された装置であることを示す情報を報知したり、操作可能である旨を報知したりする。
人感知センサ312は、精算装置30の正面の所定圏内に人物(顧客)がいることを検知するセンサである。
本実施形態における店舗STでは、顧客は、自分が所持するプリペイドカード60(決済媒体の一例)を使用して買上商品の代金(買上金額)を支払うことができる。つまり、顧客は、店舗STでの買い物に際してプリペイドカード60を使用して代金の支払いを行うことができる。本実施形態におけるプリペイドカード60は、顧客がチャージ(入金)を行うことが可能なプリペイドカードである。プリペイドカード60におけるチャージ金額の残高(チャージ残高)は、プリペイドカード管理サーバ50によって管理される。
カードリーダ313は、プリペイドカード60と通信を行うことで、通信相手のプリペイドカード60から必要な情報を読み込む。本実施形態においてプリペイドカード60から読み込まれる情報は顧客番号である。顧客番号は、プリペイドカード60ごとに固有に割り当てられるとともに、顧客と対応付けられている。即ち、顧客番号は、プリペイドカードと顧客とのそれぞれを一意に識別する識別子として機能する。
図4においては、スキャナ部204、店員用表示部205、操作部206及び印刷部209を含む登録装置20の外観例が示される。また、スキャナ部304、表示部305、操作部306、印刷部309、決済部310、カードリーダ313及びサインポール311などを含む精算装置30の外観構成が示される。
また、図5を参照してプリペイドカード管理サーバ50の構成例について説明する。同図に示される、プリペイドカード管理サーバ50は、CPU501、記憶部502、RAM503及び通信部504を備える。
CPU501は、中央演算処理装置であり、記憶部502に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、プリペイドカード管理サーバ50の動作を制御する。記憶部502は、CPU501の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU501が利用する各種の情報を記憶する。
本実施形態における記憶部502は、プリペイドカード管理情報を記憶する。図6は、プリペイドカード管理情報の一例を示している。同図のプリペイドカード管理情報は、顧客番号ごとに顧客情報とチャージ残高と利用履歴情報とを対応付けた構造である。顧客番号は、前述のようにプリペイドカードごとに記憶されており、プリペイドカードの識別子及び顧客の識別子として機能する。
顧客情報は、顧客番号に対応付けられた顧客に関する所定の情報要素を含む情報である。顧客情報の情報要素には、例えば、顧客の氏名、年齢、住所などが含まれる。チャージ残高は、顧客番号に対応付けられたプリペイドカードにおけるチャージ残高の値を示す。使用履歴情報は、過去におけるプリペイドカードの利用に関する履歴を示す情報である。
説明を図5に戻す。RAM503は、CPU501の主記憶装置であって、例えばCPU501が演算を行う際の作業領域として利用される。通信部504は、ネットワーク経由で通信装置40と接続されることで、店舗STにおける登録装置20、精算装置30及びストアコントローラ10などと通信を行う。
続いて、図7のフローチャートを参照して、本実施形態の登録装置20の処理遷移例について説明する。また、同図の説明にあたっては、前述の第1の指定態様によって、精算処理を実行させる精算装置30を指定するようにされている場合を例に挙げる。
ステップS101:初期状態として、登録装置20は待機状態である。待機状態は、顧客の買上商品を計上するための登録処理が開始されるのを待機している状態である。待機状態において、登録装置20の店員用表示部205には、待機画面が表示されている。
ステップS102:ここで、顧客が買上商品の精算のために登録装置20に赴いて買上商品を店員に渡すと、店員は、渡された買上商品を登録する操作を開始する。そして、1つ目の買上商品を対象として登録が行われることに応じて、登録装置20は商品登録処理を開始する。
ステップS103:店員は、買上商品の登録を終了すると小計キーを操作する。登録装置20は小計キーの操作を受け付けることで商品登録が終了したものとして扱う。
ステップS104:店員は会計キー操作を行い、登録装置20は当該操作を受け付ける。
ステップS105:次に、店員は、今回の取引に応じた精算を実行させる精算装置30を指定する精算装置指定操作を行う。登録装置20は当該操作を受け付け、会計データを、精算装置指定操作により指定された精算装置30に対して送信する。ここで、会計データは、今回の取引における商品登録結果(商品の計上結果)に応じた商品登録データ(例えば登録された各商品の金額、小計金額(買上金額)など)を含む。ステップS105により会計データを送信した後、登録装置20は、ステップS101の待機状態に戻る。
次に、図8のフローチャートを参照して、精算装置30の処理遷移例について説明する。同図の処理は、図7により説明した登録装置20の処理に対応して行われるものである。
ステップS201:初期状態として、精算装置30は待機状態である。待機状態は、会計データの受信に応じて精算に関連する処理が開始されるのを待機している状態である。待機状態において、精算装置30の表示部305には、所定の態様による待機画面が表示されている。
ステップS202:待機状態のもとで登録装置20から会計データが送信されることに応じて、精算装置30は会計データを受信する。
ステップS203:精算装置30のCPU301は、精算方法の選択肢を表示部305に表示させる。顧客は、表示部305のタッチパネル(操作部306)を操作し、精算方法を選択する。操作部306は、顧客による操作により、精算方法の入力を受け付ける。
図9は、表示部305に表示される精算方法選択画面の一例を示している。精算方法選択画面においては、案内文「お支払い方法を選択して下さい」と、お支払金額「900円」(買上商品の合計金額)と、精算方法の選択肢である現金選択ボタン901と、クレジットカード選択ボタン902と、プリペイドカード選択ボタン903とが示されている。
精算方法選択画面が表示されている状態のもとで、顧客は、精算方法の選択入力を行う。具体的には、顧客は、選択する精算方法のボタンに触れる。例えば、顧客は、現金での精算を選択する場合には、現金選択ボタン901に触れる。また、顧客は、クレジットカードでの精算を選択する場合には、クレジットカード選択ボタン902に触れる。また、顧客は、プリペイドカードでの精算を選択する場合には、プリペイドカード選択ボタン903に触れる。
ステップS204:ステップS203で、操作部306が現金選択ボタン901の入力を受け付けた場合、すなわち現金での精算が選択された場合、精算装置30のCPU301は、現金での精算処理を実施する。そして、現金での精算処理の終了後、待機状態(ステップS201)に戻る。なお、現金での精算処理は、従来知られている方法と同様の処理である。
ステップS205:ステップS203で、操作部306がクレジットカード選択ボタン902の入力を受け付けた場合、すなわちクレジットカードでの精算が選択された場合、精算装置30のCPU301は、クレジットカードでの精算処理を実施する。そして、クレジットカードの精算処理の終了後、待機状態(ステップS201)に戻る。なお、クレジットカードでの精算処理は、従来知られている方法と同様の処理である。
ステップS206:ステップS203で、操作部306がプリペイドカード選択ボタン903の入力を受け付けた場合、すなわちプリペイドカードでの精算が選択された場合、精算装置30のCPU301は、プリペイドカードをかざす指示画面を表示部305に表示させる。顧客は、プリペイドカードをかざす指示画面が表示部305に表示された場合、プリペイドカード60を決済部310のカードリーダ313にかざす。カードリーダ313は、かざされたプリペイドカード60の情報を読み取る。
図10は、表示部305に表示されるプリペイドカードをかざす指示画面の一例を示している。プリペイドカードをかざす指示画面においては、案内文「プリペイドカードをかざして下さい」と、お支払金額「900円」とが示されている。
ステップS207:精算装置30のCPU301は、ステップS202で受信した会計データに含まれる買上商品の合計金額と、ステップS206で読み取ったプリペイドカード60の情報に含まれるプリペイドカード残高とを比較し、合計金額がプリペイドカード残高よりも大きいか否かを判定する。
ステップS208:ステップS207で、合計金額がプリペイドカード残高よりも大きいと判定した場合、精算装置30のCPU301は、不足対応選択肢を表示部305に表示させる。顧客は、表示部305のタッチパネル(操作部306)を操作し、不足対応方法を選択する。操作部306は、顧客による操作により、不足対応方法の入力を受け付ける。
図11は、表示部305に表示される不足対応方法選択画面の一例を示している。不足対応方法選択画面においては、案内文「残高不足です 精算方法を選択して下さい」と、お支払金額「900円」と、残高「300円」と、不足対応方法の選択肢である「プリペイドカードにチャージし、プリペイドカードで精算」選択ボタン1101と、「プリペイドカードの残高を全て使い、残りを各金種で精算」選択ボタン1102と、「プリペイドカードの利用を中止し、各金種で精算」選択ボタン1103とが示されている。
不足対応方法選択画面が表示されている状態のもとで、顧客は、不足対応方法の選択入力を行う。具体的には、顧客は、選択する不足対応方法のボタンに触れる。例えば、顧客は、「プリペイドカードにチャージし、プリペイドカードで精算」を選択する場合には、「プリペイドカードにチャージし、プリペイドカードで精算」選択ボタン1101に触れる。また、顧客は、「プリペイドカードの残高を全て使い、残りを各金種で精算」を選択する場合には、「プリペイドカードの残高を全て使い、残りを各金種で精算」選択ボタン1102に触れる。また、顧客は、「プリペイドカードの利用を中止し、各金種で精算」を選択する場合には、「プリペイドカードの利用を中止し、各金種で精算」選択ボタン1103に触れる。
ステップS209:ステップS208で、操作部306が「プリペイドカードにチャージし、プリペイドカードで精算」選択ボタン1101の入力を受け付けた場合、すなわち「プリペイドカードにチャージし、プリペイドカードで精算」が選択された場合、精算装置30のCPU301は、チャージ金額の選択肢を表示部305に表示させる。顧客は、表示部305のタッチパネル(操作部306)を操作し、チャージ金額を選択する。操作部306は、顧客による操作により、チャージ金額の入力を受け付ける。
図12は、表示部305に表示されるチャージ金額選択画面の一例を示している。チャージ金額選択画面においては、案内文「チャージ金額を選択して下さい」と、お支払金額「900円」と、残高「300円」と、チャージ金額「500円」の選択肢である「500円」選択ボタン1201と、チャージ金額「1000円」の選択肢である「1000円」選択ボタン1202と、チャージ金額「5000円」の選択肢である「5000円」選択ボタン1203とが示されている。
チャージ金額選択画面が表示されている状態のもとで、顧客は、チャージ金額の選択入力を行う。具体的には、顧客は、選択するチャージ金額のボタンに触れる。例えば、顧客は、「500円」のチャージを選択する場合には、「500円」選択ボタン1201に触れる。また、顧客は、顧客は、「1000円」のチャージを選択する場合には、「1000円」選択ボタン1202に触れる。また、顧客は、「5000円」のチャージを選択する場合には、「5000円」選択ボタン1203に触れる。
なお、本実施形態では、チャージを行っても、プリペイドカードの残高が合計金額未満となる選択ボタンは、選択できないように表示される。図示する例では、合計金額が1000円であり、残高が300円であるため、「500円」選択ボタン1201が選択できないように表示されている。これにより、チャージを行っても残高不足となり、精算処理を終了できないことを防ぐことができる。
ステップS210:ステップS209で、操作部306がチャージ金額の選択ボタンの入力を受け付けた場合、精算装置30のCPU301は、チャージ金額の入金を促す画面を表示部305に表示させる。顧客は、チャージ金額の入金を促す画面が表示部305に表示された場合、顧客は、ステップS209で選択したチャージ金額に相当する紙幣や硬貨を貨幣投入口に投入する。精算装置30のCPU301は、貨幣投入口に紙幣や硬貨が投入された場合、貨幣投入口に投入された金額を報知する入金報知画面を表示部305に表示させる。
また、精算装置30のCPU301は、入金報知画面でおわりボタンが押下され、貨幣投入口に投入された金額がステップS209で選択されたチャージ金額以上である場合、カードリーダ313を用いて、プリペイドカード60の残高にチャージ金額を加算する。精算装置30のCPU301は、プリペイドカード60の残高にチャージ金額を加算する場合、プリペイドカード管理サーバ50へ問い合わせる必要がある。これにより、プリペイドカード60に金額をチャージすることができる。なお、精算装置30のCPU301は、プリペイドカード管理サーバ50へ問い合わせ中には、問い合わせ中であることを示す問い合わせ中画面を表示部305に表示させる。
また、精算装置30のCPU301は、プリペイドカード60へのチャージが完了した場合、チャージ内容を印字したレシートを印字部309から発行する。なお、精算装置30のCPU301は、レシートを発行した場合、レシートの受取りを促す画面を表示部305に表示させる。なお、ステップS210の処理でレシートを発行せず、後述するステップS213の処理で発行するレシートに、チャージ内容をあわせて印字するようにしてもよい。
図13は、表示部305に表示されるチャージ金額の入金を促す画面の一例を示している。図示する例は、ステップS209で、「1000円」のチャージが選択された例を示している。チャージ金額の入金を促す画面においては、案内文「お金をいれてください」と、お支払金額「1000円」(チャージ金額)とが示されている。
図14は、表示部305に表示されるレシートの受取りを促す画面の一例を示している。レシートの受取りを促す画面においては、案内文「レシートをお受け取りください ありがとうございました」と、お支払金額「1000円」と、お預かり金額「1000円」と、おつり「0円」とが示されている。
ステップS211:ステップS210でプリペイドカード60へのチャージが完了したため、精算装置30のCPU301は、プリペイドカードをかざす指示画面を表示部305に表示させる。顧客は、プリペイドカードをかざす指示画面が表示部305に表示された場合、プリペイドカード60を決済部310のカードリーダ313にかざす。カードリーダ313は、かざされたプリペイドカード60の情報を読み取る。なお、プリペイドカードをかざす指示画面は、図10に示した画面である。また、精算装置30のCPU301は、カードリーダ313がプリペイドカード60の情報を読み取った場合、プリペイドカード60の残高(お預かり金額)と、プリペイドカード60で支払った後の残高を報知する残高報知画面を表示部305に表示させる。
なお、ステップS206の処理でプリペイドカードをかざす指示画面を表示部305に表示させ、チャージ前に一度プリペイドカード60をかざしていることを考慮すると、ステップS211において、プリペイドカードをかざす指示画面の表示や、プリペイドカード60をかざす操作を行わないようにしてもよい。
図15は、表示部305に表示される残高報知画面の一例を示している。残高報知画面においては、案内文「よろしければおわりボタンをおしてください」と、お支払金額「900円」(買上商品の合計金額)と、お預かり金額「1300円」(プリペイドカード60の残高)と、残高「400円」(プリペイドカード60で支払った後の残高)と、おわりボタン1701とが示されている。
ステップS212:精算装置30のCPU301は、残高報知画面でおわりボタンが押下された場合、プリペイドカード残高から合計金額を減算し、カードリーダ313を用いて、プリペイドカード60に減算した金額を書き込む。精算装置30のCPU301は、プリペイドカード60に減算した金額を書き込む場合、プリペイドカード管理サーバ50へ問い合わせる必要がある。これにより、プリペイドカード60の残高から金額を減算することができる。
ステップS213:精算装置30のCPU301は、精算内容を印字したレシートを印字部309から発行するなど、取引完了処理を行う。なお、精算装置30のCPU301は、レシートを発行した場合、レシートの受取りを促す画面を表示部305に表示させる。そして、取引完了処理の終了後、待機状態(ステップS201)に戻る。なお、取引完了処理は、従来知られている方法と同様の処理である。
ステップS214:ステップS208で、操作部306が「プリペイドカードの残高を全て使い、残りを各金種で精算」選択ボタン1102の入力を受け付けた場合、すなわち「プリペイドカードの残高を全て使い、残りを各金種で精算」が選択された場合、精算装置30のCPU301は、残りの金額を精算する金種の選択肢を表示部305に表示させる。顧客は、表示部305のタッチパネル(操作部306)を操作し、残りの金額を精算する金種を選択する。操作部306は、顧客による操作により、残りの金額を精算する金種の入力を受け付ける。
ステップS215:精算装置30のCPU301は、プリペイドカード残高から全額を減算し、カードリーダ313を用いて、プリペイドカード60に金額「0円」を書き込む。精算装置30のCPU301は、プリペイドカード60に金額「0円」を書き込む場合、プリペイドカード管理サーバ50へ問い合わせる必要がある。これにより、プリペイドカード60の全残高を減算することができる。
ステップS216:精算装置30のCPU301は、ステップS214で選択された金種で、残額の精算処理を実施する。そして、残額の精算処理の終了後、待機状態(ステップS201)に戻る。なお、残額の精算処理は、従来知られている方法と同様の処理である。
ステップS217:ステップS207で、合計金額がプリペイドカード残高よりも大きくない(合計金額がプリペイドカード残高以下)と判定した場合、精算装置30のCPU301は、プリペイドカード残高から合計金額を減算し、カードリーダ313を用いて、プリペイドカード60に減算した金額を書き込む。
ステップS218:精算装置30のCPU301は、レシートの発行など、取引完了処理を行う。そして、取引完了処理の終了後、待機状態(ステップS201)に戻る。なお、取引完了処理は、従来知られている方法と同様の処理である。
上述したとおり、本実施形態によれば、取引において、プリペイドカード60にチャージを行う処理(例えば、ステップS209〜S210の処理)と、プリペイドカード60を用いて精算を行う処理(例えば、ステップS211〜S213の処理)とがある場合には、プリペイドカード60を用いて精算を行う処理よりも、プリペイドカード60にチャージを行う処理を優先して実行する。
これにより、精算処理を開始した後であっても、プリペイドカード60(決済媒体)に追加処理を行うことができる。よって、利用客にとって利便性を高くすることができる。
さらに、プリペイドカード60(決済媒体)がポイントサービスを備えている場合も考えられる。仮にプリペイドカード60の残高が100円で1000円の物品を購入する場合、
A)プリペイドカード60の残高100円を使いきり、残り900円を現金で支払う(=プリペイドカード60から100円支払い)
B)プリペイドカード60の残高100円に1000円の追加(チャージ)を行い、プリペイドカード60の残高1100円から支払う(=プリペイドカード60から1000円支払い)
の例えば2つのパターンが考えられる。
上記A)、B)の違いはプリペイドカード60(決済媒体)から幾ら支払ったかである。つまり、プリペイドカード60(決済媒体)がポイントサービスも兼ねたものであれば、B)のケースの方が付与されるポイントも高くなる。よって、本実施形態では、B)のパターンの処理を容易に行うことができるため、利用客にとって利便性を高くでき、さらに、利用客がより得をすることができる。
なお、上述した実施形態では、登録装置20と精算装置30とが分離したPOSシステムにおいて、精算装置30でプリペイドカード60にチャージを行う例を用いて説明したが、これに限らない。例えば、登録装置20と精算装置30とが分離したPOSシステムにおいて、登録装置20でプリペイドカード60にチャージを行うPOSシステムや、登録と精算との両方を行う一体型のPOSレジスタにおいても、本実施形態と同様に、プリペイドカード60を用いて精算を行う処理よりも、プリペイドカード60にチャージを行う処理を優先して実行するようにしてもよい。
具体的には、上述した例では、以下の操作A〜Eを行っている。
・操作A:登録処理20により精算すべき精算処理データが生成される
・操作B:チャージの宣言によりチャージすべき残額追加処理データが生成される
・操作C: 登録装置20で生成されたデータ(精算処理データもしくは精算処理データ+残額追加処理データ)が精算装置30へ送信される
・操作D: 残額追加処理データに基づいてプリペイドカード60へのチャージを行う
・操作E:精算処理データに基づいてプリペイドカード60による精算を行う
<ケース1:店員が登録・精算の両方を行う一体型(一般的なレジ)の場合>
一体型レジにて操作A,B,D,Eが行われる。操作Cは無く、操作D,Eの順番が入れ替わることはない。
<ケース2:店員が登録、利用客が精算する分離型の精算装置の場合(登録時にプリペイドカード60をかざすパターン)>
登録装置にて操作A,B,Cが行われ、精算装置にてD,Eの操作が行われる。操作D,Eの順番が入れ替わることはない。
<ケース3:店員が登録、利用客が精算する分離型の精算装置の場合(登録時にプリペイドカード60をかざさないパターン)>
登録装置にて操作A,Cが行われ、精算装置にてB,D,Eが行われる。操作D,Eの順番が入れ替わることはない。
<ケース4:利用客が登録・精算の両方を行う一体型(完全セルフ装置)の場合>
一体型レジにて操作A,B,D,Eが行われる。操作Cは無く、操作D,Eの順番が入れ替わることはない。
また、上述した実施形態では、決済媒体の例としてプリペイドカード60を用いて説明したが、これに限らずどのようなものであってもよい。例えば、決済媒体は、電子マネーなどのように媒体内に記憶された貨幣価値を対象とするものや、デビットカードのように上位で記憶された貨幣価値を対象とするものであってもよい。
また、上述した実施形態では、顧客が精算装置30を用いてプリペイドカード60(決済媒体)にチャージする例を用いて説明したが、これに限らない。例えば、店員が登録装置20を用いてプリペイドカード60(決済媒体)にチャージするようにしてもよい。また、店員が登録装置20を用いてプリペイドカード60(決済媒体)にチャージする場合、購入商品を登録する時と同じようなプリセットキーが登録装置20に用意されていてもよい。例えば、登録装置20に、「1000円チャージ」や「5000円チャージ」等のプリセットキーが事前に設定されており、図7のステップS102の処理で、店員が「1000円チャージ」や「5000円チャージ」等のプリセットキーを押下することで、通常商品と同じように登録画面に「チャージ商品」として登録されるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、図8に示したように、登録装置20から送信された会計データを精算装置30で受信して精算方法を選択するパターンを用いて説明したが、これに限らず、登録装置20にて精算方法を選択するようにしてもよい。例えば、図7のステップS102の処理で、登録装置20は小計キー操作を受付けると登録が完了し、精算方法を選べる状態とし、ここで精算方法の選択入力を受け付けるようにしてもよい。そして、登録装置20は、会計データと精算方法との両方のデータを精算装置30へ送信することで、登録装置20にて精算方法を選択することができる。なお、この場合図8のステップS203の処理が不要となる。さらに、商品登録の中にチャージ商品の登録も可能とした場合、小計キー操作を受付けた際に登録内容にチャージ商品が含まれていると判断すると、自動で決済種別が電子マネーとなるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、プリペイドカード60(決済媒体)を用いて精算を行う場合であっても、精算装置30で精算を行う例を用いて説明したが、これに限らない。例えば、プリペイドカード60(決済媒体)を用いて精算を行う場合には、登録装置20で精算を行うようにしてもよい。例えば、登録装置20が決済媒体読取装置を備えるようにしてもよい。そして、登録装置20は、図7のステップS103の処理で小計操作を受付けると、登録を完了させて精算方法を選べる状態とする。ここで、精算方法として「プリペイドカード」が選択されると、登録装置20は、決済媒体読取装置にて利用客のプリペイドカード60(決済媒体)を読み取り、登録装置20にて精算を終えるようにしてもよい。
登録装置20と精算装置30とを分けている大きな理由のひとつが、店員と利用客との「現金のやり取り」を削減するためである。例えば、財布から必要金額を取り出す作業やそれを受け取り、お釣を算出し利用客に渡す一連の作業は登録作業と同等の時間を要します。この「現金のやり取り」を削減し、店員が商品登録操作のみに専念することで時間の効率化を図ることがその目的である。つまり「現金のやり取り」が無ければ、登録装置20で精算してもそれほど時間がかからないため、登録装置20で、プリペイドカード60やクレジットカードや電子マネーなどの決済媒体を利用した精算を行うようにしてもよい。
また、登録装置20に備えられた決済媒体読み取り装置にて利用客のプリペイドカード60(決済媒体)を読み取った結果、残高不足であることが分かった場合、登録装置20は、例えば図12に示したような選択画面を表示し、チャージすべき金額を選択できるようにしてもよいし、また、例えば、購入商品を登録する時と同じようなプリセットキーが登録装置20に用意されている場合には、登録画面に戻って、チャージ商品の登録が可能な状態にしてもよい。さらに、この場合、チャージすべき金額が確定すると、そのチャージ金額と会計データとが指定する精算装置30へ送信される。そして、指定された精算装置30において、チャージ金額に基づいたチャージを優先的に行い、続いてそのチャージされた金額から会計データの精算が行われるようにしてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態及びその変形例を説明したが、本発明はこれら実施形態及びその変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。また、これまで説明してきた本実施形態における構成(変形例を含む)は、可能な範囲で適宜組み合わされてもよい。
また、上述の登録装置20、精算装置30及びプリペイドカード管理サーバ50などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の登録装置20、精算装置30及びプリペイドカード管理サーバ50などとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。