JP5223882B2 - 光学ユニット及び投射型表示装置 - Google Patents
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前記照明光学系は、
反射面鏡を有する光源ユニットと、この反射面鏡の出射開口と略同等サイズ内に設けられた複数の集光レンズにより構成され、この光源ユニットから出射した光を集光して、複数の2次光源像を形成する第一のアレイレンズと、複数の集光レンズにより構成され、前記複数の2次光源像が形成される近傍に配置され、映像表示素子に第一のアレイレンズの個々のレンズ像を結像させる第二のアレイレンズとを有し、前記映像表示素子の映像表示部の対角寸法が0.7″(インチ)あるいは0.9″あるいは1.3″の場合に、少なくとも、前記第一のアレイレンズの1つのレンズセルの対角寸法を略0.18″以下とする。この構成により、光学ユニットの全長を短縮でき、小型、軽量化できる。
前記照明光学系は、少なくとも1つの反射面鏡と、この反射面鏡の出射開口と略同等サイズの枠に設けられた複数の集光レンズにより構成され、光源ユニットから出射した光を集光して、複数の2次光源像を形成するための第一のアレイレンズと、複数の集光レンズにより構成され、前記複数の2次光源像が形成される近傍に配置され、映像表示素子に第一のアレイレンズの個々のレンズ像を結像させる第二のアレイレンズと、前記第一のアレイレンズあるいは前記第二のアレイレンズからの光をP偏光光とS偏光光とに分離する偏光ビームスプリッターと、該偏光ビームスプリッターの出射光であるP偏光光とS偏光光のいずれかの偏光方向を回転するためのλ/2位相差板と、該P偏光光とS偏光光のいずれかの偏光光を反射させるための反射部から構成される偏光合成手段とを有し、
この偏光合成手段は、前記第一のアレイレンズおよび、または前記第二のアレイレンズの各々のレンズ光軸の縦配列方向あるいは横配列方向のいずれかのピッチに偏光ビームスプリッターの各配列の中心軸を適合させて複数個の偏光合成手段を配列し、かつ前記第一のアレイレンズおよび、または第二のアレイレンズの各々のレンズ光軸のピッチの中心に位置するS偏光光の反射プリズムの光軸入射面、すなわち前記第二のアレイレンズの偏光合成手段側の面に、遮光部材を付加した第二のアレイレンズを、前記光源と映像表示素子の間に介在させた構成とする。
図1において、投射型液晶表示装置には、光源1があり、光源1は、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、水銀キセノンランプ、ハロゲンランプ等の白色ランプである。光源1は、円形ないし多角形の出射開口を持つ少なくとも1つの反射面鏡5と、反射面鏡内でランプ電極の片側に設置された径が0.6mm以内の電極ワイヤ28を有し、この光源1から出される光はライトバルブ素子である液晶表示素子2を通過して投射レンズ3に向かい、スクリーン4へ投影される。
図2は、本発明における投射型液晶表示装置の一実施例の構成図である。図2の実施例は、液晶ライトバルブとして透過型液晶表示素子2をいわゆる色の3原色のR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色に対応して合計3枚用いた3板式投射型表示装置を示している。本実施例において、光源である例えば超高圧水銀ランプのようなランプ13より出射した光は、放物反射面鏡リフレクタ5に反射された後、この放物反射面鏡リフレクタ5の出射開口と略同等サイズの矩形枠に設けられた複数の集光レンズにより構成され、ランプユニット14から出射した光を集光して、複数の2次光源像を形成するための第一のアレイレンズ6に入射し、さらに複数の集光レンズにより構成され、前述の複数の2次光源像が形成される近傍に配置され、かつ液晶表示素子2に第一のアレイレンズ6の個々のレンズ像を結像させる第二のアレイレンズ7を通過する。この出射光は第二のアレイレンズ7の各々のレンズ光軸の横方向のピッチに適合するように配置された各々のレンズ幅の略1/2サイズの菱形プリズムの列へ入射する。このプリズム面には偏光ビームスプリッター8の膜付けが施されており、入射光は、この偏光ビームスプリッター8にてP偏光光とS偏光光に分離される。P偏光光は、そのまま偏光ビームスプリッタ−8内を直行し、このプリズムの出射面に設けられたλ/2位相差板9により、偏光方向が90°回転され、S偏光光に変換され出射される。一方、S偏光光は、偏光ビームスプリッター8により反射され、隣接する菱形プリズム内で本来の光軸方向にもう一度反射してからS偏光光として出射される。その後、コンデンサレンズ10により、液晶表示素子2に集光される。この途中で偏光ビームスプリッター8の出射光は、全反射ミラー15によりその光路を90°折り曲げられ、光軸に対して45°の角度に配置されたB(青色),G(緑色)反射ダイクロイックミラー16により、R(赤色)の光は透過し、B,Gの光は反射する。透過したR光線は、R用全反射ミラー17によりその光路を90°折り曲げられて、液晶表示素子前コンデンサレンズ18及び入射偏光板11を通過し、対向電極、液晶等で構成された液晶表示素子2に入射され、液晶表示素子2の光の出射側に設けられた出射偏光板12を通過する。
出射偏光板12を出射したR光線は、R光線を反射させる作用を有するダイクロイックプリズム19にて反射され、例えばズームレンズのような投射手段3に入射し、スクリーンに投射される。
また、G反射ダイクロイックミラー20を透過したB光線は、リレーレンズ21を透過し、全反射ミラー22によりその光路を90°折り曲げられてリレーレンズ21を透過後、全反射ミラー23によりその光路を90°折り曲げられて液晶表示素子前コンデンサレンズ18及び入射偏光板11を通過し、液晶表示素子2に入射され、液晶表示素子2の光の出射側に設けられた出射偏光板12を通過する。出射偏光板12を出射したB光線は、B光線を反射させる作用を有するダイクロイックプリズム19にて反射後、投射レンズ3に入射し、スクリーンに投射される。
また、本実施例では、本発明の第一のアレイレンズ6および第二のアレイレンズ7は、同じ形状のものを使用しており、1つのレンズセルの横寸法が、液晶表示素子2の横寸法の略1/5.3の比率であり、例えば液晶表示素子2の映像表示部の矩形対角寸法が0.9″の場合に、第一のアレイレンズ6および第二のアレイレンズ7の1つのレンズセルの矩形対角寸法が、概略0.17″の寸法であり、第一のアレイレンズ6および第二のアレイレンズ7を構成するレンズセルの総数が、略240セル以上あり、第一のアレイレンズ6と第二のアレイレンズ7の1つのレンズセルのレンズ焦点距離が30mm以内である構成となっており、光学系の小型化が達成できる。また、略240セル以上の個々の像が液晶表示素子2に重なり、従来の装置よりも均一な画質が得られる。また、セルサイズ0.17″であるからセルを電極ワイヤ28の影が横切る場合でも、略240セル(略16×15セル)以上であれば、画質を均一化させることが可能である。したがって、投射型液晶表示装置では、装置全体の小型化と明るさ等の性能向上を同時に実現することができる。
光源1の電球から放射される光は楕円面または放物面または非球面のリフレクタ5にて集光され、第一のアレイレンズ6に入射する。光は第一のアレイレンズ6を通過後、第二のアレイレンズ7を通過し、偏光ビームスプリッター8に入射する。この入射光は偏光ビームスプリッター8により透過光はP偏光光、反射光はS偏光光に分離され、このP偏光光は偏光ビームスプリッター8の出射側面に配置されたλ/2位相差板9により偏光方向が90°回転し、S偏光光となり、コンデンサレンズ10に入射する。また、前記S偏光光は反射を繰り返し、隣接する偏光ビームスプリター8の出射面から出射され、コンデンサレンズ10に入射する。コンデンサレンズ10は、少なくとも1枚以上の構成であり、正の屈折力を有し、該S偏光光をさらに集光させる作用を持ち、該コンデンサレンズ10を通過した光は液晶表示素子2を照射する。
したがって、投射型液晶表示装置では、装置全体の小型化と明るさ等の性能向上を同時に実現することができる。さらに、第一のアレイレンズ6および第二のアレイレンズ7を同一形状としたことにより、型が一種類ですみ、コスト低減も図れる。
図4の偏光ビームスプリッター8はガラス板材に光のP偏光光とS偏光光を分離する偏光ビームスプリッター膜を付けており、これを積層に接着した後、45°にスライスした構成となっている。このため図4のように、縦長の菱形プリズムが数個配列された平板状の構成になっている。この膜付けは一面おきにアルミあるいは銀等のミラー蒸着を施しても良い。但し、このミラー部はS偏光光を反射する役割となっているため、このプリズム光路には光線を入射させない工夫が必要である。
このため、遮光部材27の部品精度誤差や組み立て精度誤差により、必要な光まで遮光してしまうことが生じ、かつ、組み立て時にも部品点数が増えるので、加工行程費用がかかる構成であった。
さらに、本発明により、従来のような左右対称型の平板状の偏光ビームスプリッター8をメーカにて作成してから、第二のアレイレンズ7に貼り合せる2段階の加工行程はせず、2個の偏光ビームスプリッター8を1段階の加工行程で第二のアレイレンズ7に貼り合せるので、加工コストの低減が図れる。
しかし、本発明により、左右別体の遮光部材27を設けた第二のアレイレンズ7に偏光ビームスプリッター8を貼り合せるので、中央からの精度誤差を積み上げることにはならず、左の偏光ビームスプリッター8は左側の中心または光量の大きな第二のアレイレンズ7上の左半分の中のレンズ光軸を精度振り分けの中心とすることが可能なため、上述の数値でいえば、±0.125の貼り合せ精度誤差に抑えられる。また同様に右側の偏光ビームスプリッター8を第二のアレイレンズ7に貼り合せる場合も、上述の左側同様に貼り合せ精度誤差を半減できる効果もある。これにより、第二レンズアレイ7のレンズ光軸ピッチの1/2幅の偏光ビームスプリッター8の貼り合せ誤差による光軸の位置ズレが少なくなり、第二のアレイレンズ7からの入射光が偏光ビームスプリッター8によってケラレる光量が減少する。これにより光の透過効率が向上し、明るさの性能向上が実現可能となった。
Claims (4)
- 光を放射する光源と、
映像信号に応じた光学像が形成される映像表示素子と、
前記映像表示素子を照射する作用を有する照明光学系と、
前記映像表示素子からの光を投射する投射手段と
を有する光学ユニットであって、
複数のレンズセルを有し、前記光源からの光を集光して複数の光源像を形成する第一の
アレイレンズと、
複数のレンズセルを有し、前記第一のアレイレンズで形成された複数の光源像を前記映
像表示素子に結像させる第二のアレイレンズと、
前記第二のアレイレンズのレンズセルのピッチに対応して配置された複数個の偏光ビー
ムスプリッターとを有し、
前記第一のアレイレンズ、第二のアレイレンズのいずれか一方または両方における1つ
のレンズセルの対角寸法を略0.18″以下とし、
前記第一のアレイレンズおよび第二のアレイレンズを構成するレンズセルの総数が略240セル以上あり、
前記1つのレンズセルのレンズセルの焦点距離が30mm以内とする
ことを特徴とする光学ユニット。 - 請求項1に記載の光学ユニットにおいて、
前記偏光ビームスプリッターの第二のアレイレンズ側に遮光部材を設けた
ことを特徴とする光学ユニット。 - 光を放射する光源と、
映像信号に応じた光学像が形成される映像表示素子と、
前記映像表示素子を照射する作用を有する照明光学系と、
前記映像表示素子からの光を投射する投射手段と
を有する投射型表示装置であって、
複数のレンズセルを有し、前記光源からの光を集光して複数の光源像を形成する第一の
アレイレンズと、
複数のレンズセルを有し、前記第一のアレイレンズで形成された複数の光源像を前記映
像表示素子に結像させる第二のアレイレンズと、
前記第二のアレイレンズのレンズセルのピッチに対応して配置された複数個の偏光ビー
ムスプリッターとを有し、
前記第一のアレイレンズ、第二のアレイレンズのいずれか一方または両方における1つ
のレンズセルの対角寸法を略0.18″以下とし、
前記第一のアレイレンズおよび第二のアレイレンズを構成するレンズセルの総数が略240セル以上あり、
前記1つのレンズセルのレンズセルの焦点距離が30mm以内とする
ことを特徴とする投射型表示装置。 - 請求項3に記載の投射型表示装置において、
前記偏光ビームスプリッターの第二のアレイレンズ側に遮光部材を設けた
ことを特徴とする投射型表示装置。
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