JP5223696B2 - クロック分周回路、及びクロック分周方法 - Google Patents
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Description
図11に示すように、背景技術のクロック分周回路200は、入力する分周比設定に基づいて、クロックSを有理数分周することでクロックBを生成する。回路A(相手回路)と回路B(対象回路)は、信号AoutおよびBoutを通じて互いに通信する。
前記入力クロック信号のクロックパルスと、前記出力クロック信号を用いる対象回路が行うデータ通信の通信タイミングを示す通信タイミング信号と、入力された位相調整信号に応じて生成されたリセット値と、に基づき、前記入力クロック信号に対する前記通信タイミングの相対的な位相を示すカウント値を生成し、当該カウント値に基づき前記入力クロック信号のM個のクロックパルスのうち前記通信タイミング以外のクロックパルスに対して(M−N)個分のクロックパルスをマスクするマスクタイミングを割り当てるマスク信号を生成するマスク制御回路と、
前記マスク制御回路によって生成された前記マスク信号に応じて、前記入力クロック信号のクロックパルスをマスクすることによって前記出力クロック信号を生成するマスク回路と、を有する。
前記入力クロック信号のクロックパルスと、前記出力クロック信号を用いる対象回路が行うデータ通信の通信タイミングを示す通信タイミング信号と、入力された位相調整信号に応じて生成されたリセット値と、に基づき、前記入力クロック信号に対する前記通信タイミングの相対的な位相を示すカウント値を生成し、
前記カウント値に基づき前記入力クロック信号のM個のクロックパルスのうち前記通信タイミング以外のクロックパルスに対して(M−N)個分のクロックパルスをマスクするマスクタイミングを割り当てるマスク信号を生成し、
前記マスク信号に応じて、前記入力クロック信号のクロックパルスをマスクすることによって前記出力クロック信号を生成する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるクロック分周回路の構成を示すブロック図である。図1には、クロックAで動作する回路A(相手回路)と、クロックBで動作する回路B(対象回路)とを含む半導体集積回路例が示されており、回路Bに本実施の形態にかかるクロック分周回路100が設けられている。
なお、回路AにおけるクロックA'の位相と回路BにおけるクロックB'の位相がずれている場合、クロック分周回路100は位相調整信号60を入力し、クロックA'とクロックB'の位相のずれを考慮したクロックBを生成する。位相調整信号60については後で詳細に説明する。
また、クロックS、クロックA、分周比設定情報40については、上位回路(図示せず)から供給されるものとする。
クロックSは、所定周波数の連続したクロックパルスからなる信号である。クロックAは、回路Bと回路Aとの通信タイミングを示す。分周比設定情報40は、分周比分母M、分周比分子Nおよび分周比分子Cの値を示す数ビット分の並列データからなり、分周比が変更されない限りこの分周比設定情報40の値は変化しない。
この際、前述のように、回路AにおいてクロックAの立ち上がりタイミングでデータ通信が行われる場合、マスク制御回路20は、これら通信タイミング以外のタイミング、すなわちクロックA'に対応するクロックAの立ち上がりタイミング以外のタイミングに対して、クロックSのクロックパルスをマスクするマスクタイミングが割り当てられる。
図3は本実施の形態にかかるクロック分周回路の構成を示すブロック図である。
図3において、マスク回路10は、入力するマスク信号25を参照して、クロックSのパルスをマスクするか、あるいはマスクせずにそのままクロックBに出力するか、のいずれかを選択する機能を有している。本実施の形態において、このマスク回路10は、ラッチ回路11とゲート回路12とから構成されている。
ゲート回路12は、ラッチ回路11でラッチされたマスク信号25に基づいてクロックSをマスクする機能を有する。マスク信号25の値が「0」の場合、クロックSをマスクする。マスク信号25の値が「1」の場合、クロックSをマスクしない。
また、図3では、クロックSをマスクするゲート回路12としてAND回路が用いられているが、これに限るものではない。OR回路を用いてもよいし、その他、同等の機能を有する回路を用いてもよい。
トグル回路65は、クロックAで動作し、クロックAの各立ち上がりタイミングで値がトグルするトグル信号67を生成する。トグル検出回路70は、トグル信号67を入力して、トグル信号67のトグルタイミングである立ち上がりおよび立下りタイミングを検出する。次に、そのトグルタイミングより、クロックAの立ち上がりタイミングで「1」、それ以外のタイミングで「0」となる通信タイミング信号26を生成する。すなわち、通信タイミング信号26が「1」の場合は、通信タイミングであることを示す。一方、通信タイミング信号26が「0」の場合は、通信タイミングではないことを示す。
このとき、クロックBの分周比N/M=9/12、クロックAの分周比C/M=4/12であるので、分周比設定情報40を構成する分周比分母Mには「12」、分周比分子Nには「9」、分周比分子Cには「4」が与えられている。また、通信タイミング信号26は、クロックAの立ち上がりのタイミングで「1」となり、それ以外で「0」となり、回路Aと回路Bとの間の通信タイミングを示している。
まず、図5を参照して、クロックAの分配遅延、すなわちクロック分配回路210の遅延と、クロックBの分配遅延、すなわちクロック分配回路211の遅延が同等である場合のクロック分周回路100の動作について説明する。この場合は、クロックA'とクロックB'の位相が一致しているので、位相調整は必要ない。
したがって、連続するM個のクロックパルスのタイミングT0〜T11のうち、タイミングT0、T3、T6、T9では、常にクロックSのクロックパルスがマスクされずクロックBとして出力され、通信タイミングではないそれ以外のタイミング(ここではタイミングT2、T5、T8)にあるクロックパルスがマスクされてクロックBとして出力されない。
また、クロックSのクロックパルスをマスクするタイミングは、通信のタイミング以外であれば、いずれのタイミングであってもよい。
次に、図6を用いて、クロックA'に対してクロックB'の位相が遅れており、更にクロック信号生成回路100が位相調整を行わない場合の動作について説明する。
次に、図7を用いて、クロックA'に対してクロックB'の位相が遅れており、更にクロック信号生成回路100が位相調整を行う場合の動作について説明する。
したがって、クロックSの連続するM個のクロックパルスのタイミングT0〜T11のうち、タイミングT1、T4、T7にあるクロックパルスがマスクされてクロックBとして出力されない。それ以外のタイミングでは、常にクロックパルスがマスクされることなくクロックBとして出力される。
次に、図8を用いて、クロックA'に対してクロックB'の位相が進んでおり、更にクロック信号生成回路100が位相調整を行わない場合の動作について説明する。
次に、図9を用いて、クロックA'に対してクロックB'の位相が進んでおり、更にクロック信号生成回路100が位相調整を行う場合の動作について説明する。
したがって、クロックSの連続するM個のクロックパルスのタイミングT0〜T11のうち、タイミングT3、T6、T9にあるクロックパルスがマスクされてクロックBとして出力されない。それ以外のタイミングでは、常にクロックパルスがマスクされることなくクロックBとして出力される。
すなわち、クロックAの分配遅延よりも、クロックBの分配遅延がクロックSのD−0.5サイクルからD+0.5サイクル大きい場合(Dは正の整数)は、位相調整信号60として、クロックBの位相をクロックSのDサイクル分だけ進めることを示す「D」が出力される。
一方、クロックAの分配遅延よりも、クロックBの分配遅延がクロックSのD−0.5サイクルからD+0.5サイクル小さい場合(Dは正の整数)は、位相調整信号60として、クロックBの位相をクロックSのDサイクル分だけ遅らせることを示す「−D」が出力される。また、それ以外の場合には、位相調整は不要なので、位相調整信号60として「0」が出力される。
また、クロックB´は、出力クロック信号に基づくクロック(第2のクロック)である。つまり、第2のクロックは、出力クロック信号(クロックB)が分配遅延されたクロックである。
本実施の形態にかかるクロック分周方法は、N/M(Nは正整数、MはNより大きい正整数)により規定された分周比に基づいて、入力クロック信号(クロックS)のM個のクロックパルスのうち、(M−N)個分のクロックパルスをマスクすることにより、入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号(クロックB)を生成するクロック分周方法であって、次の工程を有する。
入力クロック信号のクロックパルスと、出力クロック信号を用いる対象回路(回路B)が行うデータ通信の通信タイミングを示す通信タイミング信号26と、入力された位相調整信号60に応じて生成されたリセット値81と、に基づき、入力クロック信号に対する通信タイミングの相対的な位相を示すカウント値55を生成する工程。
カウント値55に基づき入力クロック信号のM個のクロックパルスのうち通信タイミング以外のクロックパルスに対して(M−N)個分のクロックパルスをマスクするマスクタイミングを割り当てるマスク信号25を生成する工程。
マスク信号25に応じて、入力クロック信号のクロックパルスをマスクすることによって出力クロック信号を生成する工程。
11 ラッチ回路
12 ゲート回路
20 マスク制御回路
21 カウンタ回路
22 テーブル回路
25 マスク信号
26 通信タイミング信号
40 分周比設定情報
55 カウント値
56 テーブルデータ
60 位相調整信号
61 通信タイミング検出回路
65 トグル回路
70 トグル検出回路
80 リセット値生成回路
81 リセット値
100 クロック分周回路
120 位相調整信号生成回路
200 クロック分周回路
201 クロックバッファ
210、211 クロック分配回路
Claims (12)
- N/M(Nは正整数、MはNより大きい正整数)により規定された分周比に基づいて、入力クロック信号のM個のクロックパルスのうち、(M−N)個分のクロックパルスをマスクすることにより、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック分周回路であって、
前記入力クロック信号のクロックパルスと、前記出力クロック信号を用いる対象回路が行うデータ通信の通信タイミングを示す通信タイミング信号と、入力された位相調整信号に応じて生成されたリセット値と、に基づき、前記入力クロック信号に対する前記通信タイミングの相対的な位相を示すカウント値を生成し、当該カウント値に基づき前記入力クロック信号のM個のクロックパルスのうち前記通信タイミング以外のクロックパルスに対して(M−N)個分のクロックパルスをマスクするマスクタイミングを割り当てるマスク信号を生成するマスク制御回路と、
前記マスク制御回路によって生成された前記マスク信号に応じて、前記入力クロック信号のクロックパルスをマスクすることによって前記出力クロック信号を生成するマスク回路と、
を有するクロック分周回路。 - 前記マスク制御回路は、前記入力された位相調整信号に応じてリセット値を生成するリセット値生成回路を有し、
前記リセット値生成回路は、
前記入力された位相調整信号の値が位相調整を行わないことを示す値の場合は、値が0のリセット値を生成し、
前記入力された位相調整信号の値が、出力クロック信号の位相を入力クロック信号のDサイクル(Dは正整数)進めることを示す値である場合は、値がDのリセット値を生成し、
前記入力された位相調整信号の値が、出力クロック信号の位相を入力クロック信号のDサイクル遅らせることを示す値である場合は、値が(M−D)のリセット値を生成する、
請求項1に記載のクロック分周回路。 - 前記マスク制御回路は、少なくとも前記カウント値と分周比分母Mおよび分周比分子Nの組合せごとにマスクの要否を示すテーブルデータを予め保持するテーブル回路を有し、
入力された前記組合せに応じて前記テーブル回路から出力されたテーブルデータに基づいて前記マスク信号を生成する、請求項1または2に記載のクロック分周回路。 - 前記マスク制御回路は、通信タイミングの基準として入力したクロック信号の立ち上がりタイミングを検出することで前記通信タイミング信号を生成する通信タイミング検出回路を有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクロック分周回路。
- 前記クロック分周回路は、通信タイミングの基準となるクロック信号に基づく第1のクロックと、前記出力クロック信号に基づく第2のクロックの位相を比較し、当該比較結果に基づき前記位相調整信号を生成する位相調整信号生成回路を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のクロック分周回路。
- 前記第1のクロックは、前記通信タイミングの基準となるクロック信号が分配遅延されたクロックであり、
前記第2のクロックは、前記出力クロック信号が分配遅延されたクロックである、請求項5に記載のクロック分周回路。 - N/M(Nは正整数、MはNより大きい正整数)により規定された分周比に基づいて、入力クロック信号のM個のクロックパルスのうち、(M−N)個分のクロックパルスをマスクすることにより、当該入力クロック信号をN/M分周した出力クロック信号を生成するクロック分周方法であって、
前記入力クロック信号のクロックパルスと、前記出力クロック信号を用いる対象回路が行うデータ通信の通信タイミングを示す通信タイミング信号と、入力された位相調整信号に応じて生成されたリセット値と、に基づき、前記入力クロック信号に対する前記通信タイミングの相対的な位相を示すカウント値を生成し、
前記カウント値に基づき前記入力クロック信号のM個のクロックパルスのうち前記通信タイミング以外のクロックパルスに対して(M−N)個分のクロックパルスをマスクするマスクタイミングを割り当てるマスク信号を生成し、
前記マスク信号に応じて、前記入力クロック信号のクロックパルスをマスクすることによって前記出力クロック信号を生成する、
クロック分周方法。 - 前記入力された位相調整信号の値が位相調整を行わないことを示す値の場合は、値が0のリセット値を生成し、
前記入力された位相調整信号の値が、出力クロック信号の位相を入力クロック信号のDサイクル(Dは正整数)進めることを示す値である場合は、値がDのリセット値を生成し、
前記入力された位相調整信号の値が、出力クロック信号の位相を入力クロック信号のDサイクル遅らせることを示す値である場合は、値が(M−D)のリセット値を生成する、
請求項7に記載のクロック分周方法。 - 少なくとも前記カウント値と分周比分母Mおよび分周比分子Nの組合せごとにマスクの要否を示すテーブルデータを予め保持し、
入力された前記組合せに応じて出力されたテーブルデータに基づいて前記マスク信号を生成する、請求項7または8に記載のクロック分周方法。 - 通信タイミングの基準として入力したクロック信号の立ち上がりタイミングを検出することで前記通信タイミング信号を生成する、請求項7乃至9のいずれか一項に記載のクロック分周方法。
- 通信タイミングの基準となるクロック信号に基づく第1のクロックと、前記出力クロック信号に基づく第2のクロックの位相を比較し、当該比較結果に基づき前記位相調整信号を生成する、請求項7乃至10のいずれか一項に記載のクロック分周方法。
- 前記通信タイミングの基準となるクロック信号を分配遅延することで前記第1のクロックを生成し、
前記出力クロック信号を分配遅延することで前記第2のクロックを生成する、請求項11に記載のクロック分周方法。
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