JP5222681B2 - 回転印 - Google Patents

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Description

本発明は、回転子に巻き掛けられた無端印字ベルトを有する回転印に関するものである。
従来から、特許文献1に示されるように、年月日やシリアルナンバー等を印字するための回転印が広く用いられている。この特許文献1に示される回転印は、回転自在に配設された複数の回転子とその下端との間に無端印字ベルトを巻き掛けた回転印本体に、把持筒を上下スライド自在に被套し、この把持筒の下端に、前記無端印字ベルトの下端を露出させる窓穴が形成された固定印を設けたものである。この回転印を押印すると、無端印字ベルトに形成された印字及び固定印に形成された印字が同時に印字することができるようになっている。無端印字ベルトに形成された印字を切り替えるには、前記把持筒を上方にスライドさせて、前記回転子を露出させた状態で、前記回転子を指で回転させる。このように、回転子を指で回転させるため、指先が汚れてしまうという問題があった。
また、年月日を印字する回転印では、年月日のうち末尾の日は頻繁に切り替える必要があるが、指が太い人や、細かい部分が見えがたい人にとって、回転子を指で回転させる作業は大変である。また、シリアルナンバーを印字する回転印では、末尾の下一桁を印字する度に切り替えるが、同様に回転子を指で回転させる作業は大変である。
特開平2005−297574号公報
本発明は、上記問題を解決し、無端印字ベルトを容易に回転させることができる回転印を提供することを目的になされたものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、回転自在に配設された回転子とその下端との間に、外表面に複数の印字が形成された無端印字ベルトを巻き掛けた回転印本体と、前記回転印本体を被套し、前記回転印本体に上下にスライド自在に配設された把持筒と、この把持筒のスライド操作により、前記無端印字ベルトに回転力を付与し、前記印字を1ピッチ回転させる回転機構を備えた回転印であって、前記した回転機構が、押圧によって内側に変形可能な操作片を把持筒に形成してこの操作片の先端に無端印字ベルトの外表面と対向し係合する係合突起を設けたものであることを特徴とする
請求項2に記載の発明は、回転自在に配設された回転子とその下端との間に、外表面に複数の印字が形成された無端印字ベルトを巻き掛けた回転印本体と、前記回転印本体を被套し、前記回転印本体に上下にスライド自在に配設された把持筒と、この把持筒のスライド操作により、前記無端印字ベルトに回転力を付与し、前記印字を1ピッチ回転させる回転機構を備えた回転印であって、前記した回転機構が、押圧によって内側に変形可能な操作片を把持筒に形成してこの操作片の先端に前記回転子と対向し係合する係合突起を設けたものであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、回転自在に配設された回転子とその下端との間に、外表面に複数の印字が形成された無端印字ベルトを巻き掛けた回転印本体と、前記回転印本体を被套し、前記回転印本体に上下にスライド自在に配設された把持筒と、この把持筒のスライド操作により、前記無端印字ベルトに回転力を付与し、前記印字を1ピッチ回転させる回転機構を備えた回転印であって、前記した回転機構が、前記回転子に、一回転方向には前記回転子と噛合し供回りするが、他回転方向には前記回転子と滑動し空回りするラチェット部材を設ける一方、把持筒の内部に前記ラチェット部材と係合する係合突起を形成し、前記把持筒を上方又は下方にスライドさせると、把持筒の係合突起が、前記ラチェット部材を一回転方向に回転し、回転子が供回りして、無端印字ベルトに回転力が付与されるようにしたものであることを特徴とす
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3に記載の発明において、回転機構を、複数の無端印字ベルトのうち、末尾の1つのみを回転させるように構成してたものである
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4に記載の発明において、回転印本体の下端に、無端印字ベルトが露出する窓穴が形成された固定印が設けられているものである。
請求項1から請求項3に記載の発明は、把持筒のスライド操作により、無端印字ベルトに回転力を付与し、前記印字を1ピッチ回転させる回転機構を設けたので、把持筒を上方又は下方の一方にスライドさせる簡単な動作で、無端印字ベルトの印字を切り替えることが可能となった。また、回転子を直接触らなくても、印字を切り替えることができるので、指先が汚れない。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3に記載の発明のおいて、回転機構を、複数の無端印字ベルトのうち、末尾の1つのみを回転させるように構成したものであるから、頻繁に切り替えて使用する必要がある末尾の無端印字ベルトのみを、把持筒を上方又は下方の一方にスライドさせる簡単な動作で、無端印字ベルトの印字を切り替えることが可能となり、大変便利である。
請求項5に記載の発明は、回転印本体の下端に、無端印字ベルトが露出する窓穴が形成された固定印を設けたので、回転印とともに、固定印に形成された印字も同時に印字することができ、大変便利である。
(第1の実施形態)
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態(第1の実施形態)を示す。
図1は第1の実施形態の回転印51の外観図であり、図2は図1の断面図である。回転印51は、回転印本体10、把持筒30とから構成されている。回転印本体10に、把持筒30が上下方向スライド可能に被套している。以下、各構成部品を詳細に説明する。
回転印本体10は、枠状部材11、回転子12、支持部材13、無端印字ベルト15、固定印19、筐体20とから構成されている。枠状部材11は、断面形状”コ”字形状で、下側に開放した形状である。枠状部材11の内部に、複数の回転子12が、同軸に軸着している。回転子12は、操作円盤12aと、この操作円盤12aよりも外径の小さい係合筒12bが同軸に、一体となって形成されている。枠状部材11の下端には、断面形状”コ”字形状で、上側に開放した支持部材13が取り付けられている。
それぞれの回転子12の係合筒12b及び、支持部材13の下端には、複数の無端印字ベルト15が巻き掛けられている。無端印字ベルト15の外表面には、長さ方向に沿って、複数の印字ブロック15aが突設されている。印字ブロック15aの表面には、数字や文字等の印字が形成されている。無端印字ベルト15の裏面と、回転子12の係合筒12bとは係合していて、ユーザーが、指等で操作円盤12aと回転させると、無端印字ベルト15も回転し、印字ブロック15aが切り替わるようになっている。
筐体20は、筒状であり、内部に枠状部材11を収納した状態で保持している。筐体20の下端には、固定印19が設けられている。固定印19の中央には、断面形状が長方形状の窓穴19aが連通形成されている。固定印19の窓穴19aから無端印字ベルト15の下端が露出している。
把持筒30は、下側が開放した有底筒状であり、上下スライド可能に、筐体20に被套している。把持筒30が、筐体20に対して下側に位置している状態では、把持筒30が、回転子12を遮蔽しているので、回転印51で押印する際に、回転子12の操作円盤12aを触れることがないので、不用意に無端印字ベルト15に形成された印字ブロック15aが切り替わることがない。一方で、把持筒30を上方にスライドさせると、複数の回転子12の操作円盤12aが露出するので、操作円盤12aを回転させることにより、無端印字ベルト15の印字ブロック15aを切り替えることができるようになっている。
図1の(A)に示されるように、第1の実施形態では、把持筒30には、下側を底とする”U”字形状の連通溝30aが連通形成されている。連通溝30aの内側は、操作片30bとなっている。第1の実施形態では、把持筒30を、樹脂等の柔軟で弾性のある材質で構成しているので、操作片30bは内側に変形可能となっている。操作片30bを指等で押圧し内側に変形させた後に、指を離すと、操作片30bの弾性力により、元の形状に戻るようになっている。
図2の(B)に示されるように、押圧片30bの先端には、内側に突出し、1の無端印字ベルト15と対向する係合突起30cが突設されている。
図3の(A)に示されるように、操作片30bを押圧すると、係合突起30cが、長さ方向隣接する印字ブロック15aの間に侵入し、印字ブロック15aと係合した状態となる。この状態で、把持筒30を上方にスライドさせると、無端印字ベルト15が1ピッチ分回転し、印字ブロック15aを切り替えることかできる。(図3の(B)の状態)操作片30bの押圧を解除すると、係合突起30cが無端印字ベルト15に係合していないので、把持筒30を下方にスライドさせても無端印字ベルト15が回転することがない。
年月日が、印字ブロック15aに形成されている回転印51では、年月日のうち末尾の日は頻繁に切り替える必要があるので、係合突起30cは、末尾の日の印字が形成されている無端印字ベルト15上に位置し、当該無端印字ベルト15の印字ブロック15aと係合するように構成することが好ましい。また、シリアルナンバーが、印字ブロック15aに形成されている回転印51では、末尾の下一桁を印字する度に切り替えるため、係合突起30cは、末尾の下一桁の印字が形成されている無端印字ベルト15上に位置し、当該無端印字ベルト15の印字ブロック15aと係合するように構成することが好ましい。
なお、図に示した実施形態では、操作片30bを押圧し、係合突起30cを印字ブロック15aに係合させてから、把持筒30を上方にスライドさせて印字ブロック15aを切り替える回転印51について本発明を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されず、操作片30bを押圧することなく、把持筒30を上方にスライドさせ、この状態で、操作片30bを押圧して、係合突起30cと印字ブロック15aを係合させてから、把持筒30を下方にスライドさせて、印字ブロック15aを切り替える構成にしても差し支えない。
(第2の実施形態)
図4に第2の実施形態の回転印52の断面図を示し、以下、第1の実施形態の回転印51と異なる点について説明をする。第2の実施形態の回転印52の係合突起30dは、操作片30bの先端に突設されていて、操作円盤12a上に位置し対向している。年月日が、印字ブロック15aに形成されている回転印52では、係合突起30dは、日の印字が形成されている末尾の無端印字ベルト15と係合している操作円盤12a上に位置するように構成することが好ましい。また、シリアルナンバーが、印字ブロック15aに形成されている回転印52では、係合突起30dは、下一桁の印字が形成されている末尾の無端印字ベルト15と係合する操作円盤12a上に位置するように構成することが好ましい。
図5の(A)に示されるように、操作片30bを押圧すると、係合突起30dが回転子12の操作円盤12aと係合する。この状態で、把持筒30を上方にスライドさせると、回転子12が回転し、無端印字ベルト15が1ピッチ分回転し、印字ブロック15aを切り替えることかできる。(図5の(B)の状態)操作片30bの押圧を解除してから、把持筒30を下方にスライドさせると、回転印52で印字することができるようになる。
なお、図に示した実施形態では、操作片30bを押圧し、係合突起30dを操作円盤12aに係合させてから、把持筒30を上方にスライドさせて印字ブロック15aを切り替える回転印52について本発明を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されず、操作片30bを押圧することなく、把持筒30を上方にスライドさせ、この状態で、操作片30bを押圧して、係合突起30dと操作円盤12aを係合させてから、把持筒30を下方にスライドさせて、印字ブロック15aを切り替える構成にしても差し支えない。
第1の参考形態
図6に第1の参考形態の回転印53の断面図を示し、以下第3の実施形態について第1の実施形態の回転印51と異なる点について説明をする。第3の実施形態では、一の回転子12と同軸に隣接して、ラチェット部材16が配設されている。このラチェット部材16は、一の回転子12と係合し、一体となって供回りするようになっている。年月日が、印字ブロック15aに形成されている回転印53では、ラチェット部材16を、日の印字が形成されている末尾の無端印字ベルト15と係合している回転子12と係合させることが好ましい。また、シリアルナンバーが、印字ブロック15aに形成されている回転印53では、ラチェット部材16を、下一桁の印字が形成されている末尾の無端印字ベルト15と係合する回転子12と係合させることが好ましい。
図7にラチェット部材16の詳細図を示す。図7に示されるように、ラチェット部材16は、円盤状の本体16cの外側に、複数の弾性片16bが、本体16cの外周に沿って形成されている。弾性片16bは、内側(本体16c側に)に変形可能となっていて、弾性片16bの弾性力により元の形状に復帰するようになっている。弾性片16bの先端には、半径方向外側に膨出するラチェット爪16aが形成されている。具体的には、ラチェット爪16aは、弾性片16bの先端側に向かって、徐々に外側に膨出する傾斜面16dが形成され、また、ラチェット爪16aの先端には、ラチェット16の回転方向と略垂直に交わる立て壁16eが形成されている。
図6の(B)に示されるように、把持筒30の内面の、ラチェット部材16と対面する位置には、上下方向にラック30eが形成されている。図6の(C)に示されるように、ラック30eは、水平に形成された水平面30fと、この水平面30fに対して傾斜している傾斜面30gとから構成されている。
図6の(B)や(C)に示されるように、ラチェット部材16のラチェット爪16aは、把持筒30のラック30eと係合している。図に示される実施形態では、把持筒30を上方にスライドさせると、把持筒30の傾斜面30gが、ラチェット部材16の傾斜面16dを押圧し、ラチェット部材16の弾性片16bが内側に変形して、前記傾斜面30gと傾斜面16dが滑動し、ラチェット部材16のラチェット爪16aが、空回りするようになっている。
一方で、把持筒30を上方にスライドさせた状態で、把持筒30を下側にスライドさせると、ラック30eの水平面30fとラチェット爪16aの立て壁16eが噛み合い、ラチェット部材16が回転するとともに、回転子12も回転して、無端印字ベルト15が1ピッチ分回転し、印字ブロック15aが切り替わるようになっている。
なお、以上説明した第1の参考形態では、把持筒30を下方にスライドさせると、ラック30eの水平面30fとラチェット爪16aの立て壁16eが噛み合う構成であるが、把持筒30を上方にスライドさせると、ラック30eの水平面30fとラチェット爪16aの立て壁16eが噛み合い、ラチェット部材16が回転するとともに、回転子12も回転して、無端印字ベルト15の印字ブロック15aが切り替わるような構成にしても差し支えない。
第2の参考形態
第2の参考形態の回転印について、以下、第1の実施形態の回転印51と異なる点について説明をする。図8は第2の参考形態の断面図である。図8の(B)は、(A)のA−A断面図である。なお、図8の(A)は、枠状部材11及び筐体20の一部を省略して現している。第2の参考形態では、一の無端印字ベルト15に、図9に示されるようなラチェット片付き回転子17を係合させている。なお、図9において、(A)はラチェット片付き回転子17の正面図であり、(B)は(A)の側面図であり、(C)はラチェット片付き回転子17の斜視図である。
ラチェット片付き回転子17は、操作円盤17aと、この操作円盤17aよりも外径の小さい係合筒17bが同軸に軸部17cと接続した状態で一体となって形成され、更に、係合筒17bと反対側に突出するラチェット片17dが回転方向所定角度をおいて複数形成されている。操作円盤17aは、軸部17cから放射状に延出する接続部17eと接続している。ラチェット片17dの基端は、接続部17eに接続し、ラチェット片17dは、円周方向に延出している。ラチェット片17dには、円周方向先端に向かって徐々に、係合筒17bと反対側に突出する傾斜面17fが形成されている。ラチェット片17dの円周方向先端には、回転方向と直交する立て壁17gが形成されている。ラチェット片付き回転子17を、弾性を有する材料で構成しているので、ラチェット片17dは、係合筒17b側に変形可能となっている。係合筒17b側に変形したラチェット片17dは、弾性力により元の形状に復帰するようになっている。
年月日が、印字ブロック15aに形成されている回転印では、ラチェット片付き回転子17の係合筒17bを、日の印字が形成されている末尾の無端印字ベルト15と係合させることが好ましい。また、シリアルナンバーが、印字ブロック15aに形成されている回転印では、ラチェット片付き回転子17の係合筒17bを、下一桁の印字が形成されている末尾の無端印字ベルト15と係合させることが好ましい。
図10に第2の参考形態の把持筒30の斜視図を示す。図10に示されるように、第4の実施形態の把持筒30の内面には、板状の係合突起30hが水平に形成されている。係合突起30hは、ラチェット片付き回転子17のラチェット片17dと係合するようになっている。把持筒30を上方にスライドさせると、係合突起30hとラチェット片17dの立て壁17gが噛合し、ラチェット片付き回転子17が回転し、無端印字ベルト15が1ピッチ分回転し、印字ブロック15aが切り替わるようになっている。
一方で、把持筒30を下方にスライドさせると、把持筒30の係合突起30hが、ラチェット片17dの傾斜面17fを押圧し、ラチェット片17dが係合筒17b側に変形して、前記係合突起30hと傾斜面17fが滑動し、ラチェット片付き回転子17が空回りするようになっている。
なお、以上説明した参考形態では、把持筒30を上方にスライドさせると、係合突起30hとラチェット片17dの立て壁17gが噛合する構成であるが、把持筒30を下方にスライドさせると、係合突起30hとラチェット片17dの立て壁17gが噛合し、ラチェット片付き回転子17が回転するとともに、無端印字ベルト15の印字ブロック15aが切り替わるような構成にしても差し支えない。
第3の実施形態)
第3の実施形態の回転印について、以下、第1の実施形態の回転印51と異なる点について説明をする。図11は第5の実施形態の断面図である。図11の(B)は、(A)のA−A断面図である。なお、図11の(A)は、枠状部材11及び筐体20の一部を省略して現している。第5の実施形態では、一の無端印字ベルト15に、図12に示されるようなラチェット機構付き回転子18を係合させている。なお、図12において、(A)はラチェット機構付き回転子18の正面図であり、(B)は(A)の側面図であり、(C)はラチェット機構付き回転子18の斜視図であり、(D)は要部詳細図である。ラチェット機構付き回転子18は、回転子本体18aとラチェット部材18bとから構成されている。
回転子本体18aは、操作円盤18cと、この操作円盤18cよりも外径の小さい係合筒18dが同軸に、一体となって形成されている。操作円盤18cには、断面形状が円形状の凹部18eが凹陥形成されている。
年月日が、印字ブロック15aに形成されている回転印では、回転子本体18aの係合筒18dを、日の印字が形成されている末尾の無端印字ベルト15と係合させることが好ましい。また、シリアルナンバーが、印字ブロック15aに形成されている回転印では、回転子本体18aの係合筒18dを、下一桁の印字が形成されている末尾の無端印字ベルト15と係合させることが好ましい。
ラチェット部材18bは、凹部18e内に収納されている。ラチェット部材18bは、円盤状の本体18fと、この本体18fの外縁に形成されたラチェット爪18gと、本体18fから、軸方向に突出する係合部18hが一体となって形成されている。係合部18hは、図に示される実施形態では、十字状に突出している。ラチェット爪18gは、円周方向に沿って形成されている。ラチェット爪18gの内側には、円周方向に沿って連通溝18iが連通形成されている。ラチェット部材18bを、弾性を有する材料で構成しているので、ラチェット爪18gは、内側に変形可能となっている。内側に変形したラチェット爪18gは、弾性力により元の形状に復帰するようになっている。
図12の(D)に示されるように、ラチェット爪18gの先端には、円周方向と直交する立て壁18jが形成されている。ラチェット爪18gの外縁は、円周方向と略平行な傾斜面18mとなっている。傾斜面18mは、ラチェット爪18gの先端で、立て壁18jと交差している。
回転子本体18aの凹部18eの外周面には、ラチェット歯部18nが形成されている。図12の(D)に示されるように、ラチェット歯部18nは、円周方向と直交する立て壁18pと、この立て壁18pと傾斜して交差している傾斜面18rとが、繰り返し形成されて構成されている。
図13に第3の実施形態の把持筒30の斜視図を示す。図13に示されるように、第5の実施形態の把持筒30の内面には、板状の係合突起30iが水平に形成されている。係合突起30iは、ラチェット部材18bの係合部18hと係合するようになっている。把持筒30を上方にスライドさせると、係合突起30iがラチェット部材18bに回転力を付与し、ラチェット部材18bが、図12の(A)において反時計回り方向に回転する。すると、ラチェット爪18nの立て壁18jと、ラチェット歯部18nの立て壁18pとが噛合しているので、回転子本体18aが供回りして回転し、無端印字ベルト15が1ピッチ分回転し、印字ブロック15aが切り替わるようになっている。
一方で、把持筒30を下方にスライドさせると、ラチェット部材18bが、図12の(A)において時計回り方向に回転する。しかし、ラチェット歯部18nの傾斜面18rが、ラチェット爪18gの傾斜面18mを押圧し、ラチェット爪18gが内側に変形し、ラチェット歯部18nとラチェット爪18gが滑動し、回転し本体18aが空回りするようになっている。
なお、以上説明した実施形態では、把持筒30を上方にスライドさせるとラチェット爪18nの立て壁18jと、ラチェット歯部18nの立て壁18pとが噛合する構成であるが、把持筒30を下方にスライドさせると、ラチェット爪18nの立て壁18jと、ラチェット歯部18nの立て壁18pとが噛合し、回転子本体18aが回転するとともに、無端印字ベルト15の印字ブロック15aが切り替わるような構成にしても差し支えない。
第3の参考形態
第3の参考形態の回転印について、以下、第1の実施形態の回転印51と異なる点について説明をする。図14は第3の参考形態の把持筒30の説明図である。図15はラッチェット部材25の説明図である。第3の参考形態の把持筒30は、把持筒30の内面から離間して上下に、ラッチェット片30jが形成されている。ラッチェット片30jは、把持筒30の内面側に変形可能となっている。ラッチェット片30jが、把持筒30の内面側に変形すると、ラッチェット片30jの弾性力により、元の形状に復帰するようになっている。
ラッチェット片30jの先端には、把持筒30の軸中心側に突出するラッチェット突起30kが形成されている。ラッチェット突起30の表面は、把持筒30の軸方向と垂直に交わる立て壁30mと、この立て壁30mと交差し、なだらかにラッチェット片30jに接続する傾斜面30nとから構成されている。
第3の参考形態では、図15に示されるように、1つの回転子12と係合して供回りするラッチェット部材25が取り付けられている。ラッチェット部材25は、略円盤形状であり、ラッチェット部材25の回転方向と垂直に直行する複数の立て壁25aと、次の立て壁25aの基部になだらかに接続する傾斜面25bが形成されている。
第3の参考形態では、ラチェット片30jとラッチェット部材25とが接触し、一回転方向のみに噛合するようになっている。年月日が、印字ブロック15aに形成されている回転印では、把持筒30のラッチェット片30jと係合するラッチェット部材25を、日の印字が形成されている末尾の無端印字ベルト15と係合する回転子12に取り付けることが好ましい。また、シリアルナンバーが、印字ブロック15aに形成されている回転印では、把持筒30のラッチェット片30jと係合するラッチェット部材25を、下一桁が形成されている末尾の無端印字ベルト15と係合する回転子12に取り付けることが好ましい。
把持筒30を上方にスライドさせると、ラッチェット片30jの立て壁30mと、ラッチェット部材25の立て壁25aが噛合し、ラッチェット部材25が回転して、回転子12も供回りして回転する。すると、無端印字ベルト15も1ピッチ分回転し、印字ブロック15aが切り替わる。
一方で、把持筒30を下方にスライドさせると、ラッチェット部材25の傾斜面25bが、ラッチェット片30jを押圧し、ラッチェット片30jが内側に変形し、ラッチェット片30jの傾斜面30nとラッチェット部材25の傾斜面25bが滑動し、ラッチェット部材25が回転しない。
図16にラッチェット部材の別例26を示す。図16に示されるラッチェット部材26は、円盤状の本体26aの表面に、この本体26aの中心から放射状に複数のラッチェット突起26bを形成している。ラッチェット突起26bの回転方向の一方の端部には、ラッチェット部材26の回転方向と直交する立て壁26cが形成されている。一方で、ラッチェット突起26bの回転方向の他方の端部には、ラッチェット突起26bの上端から、なだらかに本体25aの表面と接続する傾斜面26dが形成されている。ラッチェット部材26の機能は、ラッチェット部材25と同一であり、ラッチェット部材26は、1つの回転子12に係合して供回りするように取り付けられている。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う回転印もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
第1の実施形態の外観図である。 第1の実施形態の断面図である。 第1の実施形態の動作状態図である。 第2の実施形態の断面図である。 第2の実施形態の動作状態図である。 第1の参考形態の断面図である。 ラチェット爪の詳細図である。 第2の参考形態の断面図である。 第2の参考形態のラチェット片付き回転子の詳細図である。 第2の参考形態の把持筒の斜視図である。 第3の実施形態の断面図である。 第3の実施形態のラチェット機構付き回転子の詳細図である。 第3の実施形態の把持筒の斜視図である。 第3の参考形態の把持筒の説明図である。 ラッチェット部材の説明図である。(第3の参考形態 ラッチェット部材の説明図である。(別例)
10 回転印本体
11 枠状部材
12 回転子
12a 操作円盤
12b 係合筒
13 支持部材
15 無端印字ベルト
15a 印字ブロック
16 ラチェット部材(第1の参考形態
16a ラチェット爪
16b 弾性片
16c 本体
17 ラチェット片付き回転子
17a 操作円盤
17b 係合筒
17c 軸部
17d ラチェット片
17e 接続部
17f 傾斜面
17g 立て壁
18 ラチェット機構付き回転子
18a 回転子本体
18b ラチェット部材
18c 操作円盤
18d 係合筒
18e 凹部
18f 本体
18g ラチェット爪
18h 係合部
18i 連通溝
18j 立て壁
18m 傾斜面
18n ラチェット歯
18p 立て壁
18r 傾斜面
19 固定印
19a 窓穴
20 筐体
25 ラチェット部材(第3の参考形態
25a 立て壁
25b 傾斜面
26 ラチェット部材(別例)
26a 本体
26b ラッチェット突起
26c 立て壁
26d 傾斜面
30 把持筒
30a 連通溝
30b 操作片
30c 係合突起(第1の実施形態)
30d 係合突起(第2の実施形態)
30e ラック(第1の参考形態
30f 水平面(第1の参考形態
30g 傾斜面(第1の参考形態
30h 係合突起(第2の参考形態
30i 係合突起(第3の実施形態)
30j ラッチェット片(第2の参考形態
30k ラッチェット突起(第2の参考形態
30m 立て壁(第3の参考形態
30n 傾斜面(第3の参考形態
51 回転印(第1の実施形態)
52 回転印(第2の実施形態)
53 回転印(第1の参考形態
54 回転印(第2の参考形態
55 回転印(第3の実施形態)

Claims (5)

  1. 回転自在に配設された回転子とその下端との間に、外表面に複数の印字が形成された無端印字ベルトを巻き掛けた回転印本体と、前記回転印本体を被套し、前記回転印本体に上下にスライド自在に配設された把持筒と、この把持筒のスライド操作により、前記無端印字ベルトに回転力を付与し、前記印字を1ピッチ回転させる回転機構を備えた回転印であって、前記した回転機構が、押圧によって内側に変形可能な操作片を把持筒に形成してこの操作片の先端に無端印字ベルトの外表面と対向し係合する係合突起を設けたものであることを特徴とする回転印。
  2. 回転自在に配設された回転子とその下端との間に、外表面に複数の印字が形成された無端印字ベルトを巻き掛けた回転印本体と、前記回転印本体を被套し、前記回転印本体に上下にスライド自在に配設された把持筒と、この把持筒のスライド操作により、前記無端印字ベルトに回転力を付与し、前記印字を1ピッチ回転させる回転機構を備えた回転印であって、前記した回転機構が、押圧によって内側に変形可能な操作片を把持筒に形成してこの操作片の先端に前記回転子と対向し係合する係合突起を設けたものであることを特徴とする回転印。
  3. 回転自在に配設された回転子とその下端との間に、外表面に複数の印字が形成された無端印字ベルトを巻き掛けた回転印本体と、前記回転印本体を被套し、前記回転印本体に上下にスライド自在に配設された把持筒と、この把持筒のスライド操作により、前記無端印字ベルトに回転力を付与し、前記印字を1ピッチ回転させる回転機構を備えた回転印であって、前記した回転機構が、前記回転子に、一回転方向には前記回転子と噛合し供回りするが、他回転方向には前記回転子と滑動し空回りするラチェット部材を設ける一方、把持筒の内部に前記ラチェット部材と係合する係合突起を形成し、前記把持筒を上方又は下方にスライドさせると、把持筒の係合突起が、前記ラチェット部材を一回転方向に回転し、回転子が供回りして、無端印字ベルトに回転力が付与されるようにしたものであることを特徴とする回転印。
  4. 回転機構を、複数の無端印字ベルトのうち、末尾の1つのみを回転させるように構成してある請求項1〜請求項3の何れかに記載の回転印。
  5. 回転印本体の下端に、無端印字ベルトが露出する窓穴が形成された固定印が設けられている請求項1〜請求項4の何れかに記載の回転印。
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