JP5222244B2 - 往復圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、往復圧縮機に係り、冷蔵庫、エアコン等に用いられる密閉形冷媒圧縮機であって、特に、低粘度の潤滑油を用いたときのピストンの軸受部の磨耗特性に優れる往復圧縮機に関する。
近年、地球環境保全といった観点から冷凍サイクルの冷媒は、HFC(ハイドロフルオロカーボン)から自然系冷媒に移行している。特に、炭化水素冷媒については、地球温暖化係数が低いという観点から既に冷蔵庫では、R600a(イソブタン)が用いられている。
一方、潤滑油は、冷媒圧縮機に使用され、その摺動部の潤滑、密封、冷却、絶縁等の役割を果たすものである。近年、圧縮機は、省エネルギー化、小型化、低騒音化および高効率化が要求され、これに伴って潤滑油は低粘度化の傾向にある。このようなことから、圧縮機においては摺動部の信頼性確保が要求されている。
往復(レシプロ)圧縮機のピストンとコンロッドのボールジョイント構造としては、特許文献1に開示されているように、鉄系焼結金属のピストンに水蒸気処理を施し空孔および表面に黒色の四三酸化鉄(Fe)を形成する構造が知られている。
さらに、圧縮機のピストンとコンロッドのボールジョイント構造としては、特許文献2に開示されているように、窒化処理および燐酸マンガン処理を球面受け穴(ボール受け穴)やボール部の両方または一方に施し、ボール部に高炭素クロム鋼材を使用した構造が知られている。
特開2005−113842号 特開2003−214343号
上記特許文献1は、ボールジョイント方式によってピストンとコンロッドを連結する構造を採用している。往復式圧縮機のピストンロッドと連結するピストンとして、球面受けに酸化膜を形成する前に、切削などの機械加工により、不必用な部分を除去しておき、その後で水蒸気処理をおこなう。その後は、必用に応じて仕上げの機械加工を施すようにする。これにより、加工に伴う局面の粗を抑えることができるようになり、ピストンロッドの動きを滑らかにできるので圧縮機の圧縮効率を向上させることができるとしている。
しかしながら、焼結金属に酸化皮膜を有するピストンと相手材ピストンロッドとの摺動部については、今後採用が拡大される傾向にある低粘度油に対して信頼性は考慮されていない。すなわち、低粘度油を潤滑剤として用いたときには、油膜が形成されにくくなるため、焼結金属に形成される酸化皮膜と相手材との摩擦・摩耗特性が悪くなることが予想される。
また、上記特許文献2も、ボールジョイント方式によってピストンとコンロッドを連結する構造を採用しており、ピストンに設けられる球座を塑性加工により成型している。この上記特許文献2においては、ピストンとコンロッドの間の摺動に問題が生じ得る構造であった。すなわち、連結状態を確保するため、球座部分を閉じる方向に加工されているため、連結部に供給される潤滑油の通路が狭くなってしまい、潤滑油が十分に供給されない場合がある。それゆえ、連結部分への潤滑油の供給を十分におこなうことができず、球面軸受部の温度上昇および損傷を招く可能性があった。
したがって、自然系冷媒であるイソブタンおよび低粘度油を潤滑剤として用いた往復圧縮機において、低粘度油を使用したときに一時的に油膜が薄い境界潤滑および混合潤滑状態が生じうるために、圧縮機の軸受部における摩耗や焼付きを防止し、高い耐摩耗性と耐焼付き性を有する軸受材を用いて高信頼性かつ長寿命な冷媒圧縮機を提供するためには、従来の冷媒圧縮機と比較して、摺動部の耐摩耗性を向上させた信頼性の高い密閉形冷媒圧縮機が望まれている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その目的は、低粘度油を潤滑剤として用いた往復圧縮機において、一時的に油膜が薄い境界潤滑および混合潤滑状態にある圧縮機のピストン/ロッド部における摩耗や焼付きを防止し、高い耐摩耗性と耐焼付き性を有するピストン/ロッドを用いた高信頼性かつ長寿命な往復圧縮機を提供することにある。
本発明の往復圧縮機は、以下のような構成にした。
(1)電動機の回転をクランク機構によって、シリンダ内のピストンの往復動に変換する往復圧縮機において、前記クランク機構は、クランクシャフトと、クランクシャフトの回転を偏心運動に変えるクランクピンと、前記クランクピンに一端が挿入され、他方の一端が前記ピストンに連結されるコンロッドとを有し、前記コンロッドに設けたボールと前記ピストンに設けたボール受け穴とが摺動自在にボールジョイントされた摺動部を形成し、前記ボールジョイントされた摺動部に低粘度の潤滑油の供給がおこなわれ、前記ピストンおよび前記コンロッドが、鉄を主成分とする鉄系焼結材であり、前記ピストンおよび前記コンロッドのそれぞれにスチーム処理が施され、前記ピストン表面は、切削によりスチーム層を除去し、前記コンロッドは、スチーム処理後に窒化処理を施した構成とする。
これにより、同種材の摺動形態を避けることができるとともに、摺動部において硬度差を付与することができ、摩擦・摩耗特性が向上する。
(2)また、前記ピストンの鉄系焼結材は、密度が6〜7.5g/cmであるようにすることにより、焼結材の強度を確保することができる。
(3)また、前記ピストンの鉄系焼結材は、切削によりスチーム層を除去した後の空孔部に残存するスチーム皮膜が基材に占める割合が、10〜30%であるようにすることによって、ピストンが硬さの軟い基材部と硬い酸化皮膜の複合組織となり、摺動部において硬度差を付与することができて、摩擦・摩耗特性が向上する。
(4)また、前記ピストンの鉄系焼結材は、切削後の表面粗さがRa1.0μm以下であるようにすることによって、安定した摩擦・摩耗特性が得られる。
(5)また、冷媒を圧縮する往復圧縮機であって、前記冷媒として、R600a、前記潤滑油として、ポリオールエステル油を用いることによって、摺動部の摩擦・摩耗特性が向上する。
(6)また、前記潤滑油の粘度が、40℃の動粘度で3〜10mm/Sであることによって、摺動部の摩擦・摩耗特性が安定する。
さらに、冷凍装置の構成としては、少なくとも、圧縮機、凝縮器、膨張機構および蒸発器とこれらを接続する冷媒配管により構成された冷凍サイクルによって冷凍する冷凍装置において、上記の構成の往復圧縮機を搭載する。
上記のように、本発明によれば、ピストンやロッドといった摺動部材が油膜が薄い境界潤滑および混合潤滑状態でも、摩擦係数が安定した摺動特性が得られ、摩耗を低減することができる。なお、上記ではピストンのスチーム層を切削し、コンロッドの窒化処理をおこなう例について説明したが、ピストンに窒化処理をおこない、コンロッドの切削処理をおこなった場合であっても同様の効果が得られる。
本発明によれば、低粘度油を潤滑剤として用いた往復圧縮機において、一時的に油膜が薄い境界潤滑および混合潤滑状態にある圧縮機のピストン/ロッド部における摩耗や焼付きを防止し、高い耐摩耗性と耐焼付き性を有するピストン/ロッドを用いた高信頼性かつ長寿命な往復圧縮機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る密閉形冷媒圧縮機の断面図である。 ピストン4をロータシャフト7から見た内部側を示す図である。 図2のA-A断面図である。 図2のB-B断面図である。 コンロッド2の斜視図である。 回り止めを示す斜視図である。 ボールジョイント構造の斜視図である。 ピストン4が往復動をするときの様子を示す斜視図である。 ピストンの焼結材の焼成のままの写真である。 ピストンの焼結材のスチーム処理のままの写真である。 ピストンの焼結材のスチーム処理後のラップ後の写真である。 ピストンの焼結材のスチーム処理後の断面写真である。 ピストンの焼結材のスチーム処理後の断面の模式図である。 ピストンの焼結材のスチーム処理後に、切削した切削面の写真である。 ピストンの焼結材のスチーム処理後に、切削した切削面の模式図である。 冷凍装置の冷凍サイクル構成図である。 比較例1の摩耗試験における試験時間と摩擦係数の関係を示すグラフである。 比較例2の摩耗試験における試験時間と摩擦係数の関係を示すグラフである。 比較例3の摩耗試験における試験時間と摩擦係数の関係を示すグラフである。
以下、本発明に係る実施形態を、図1ないし図19を用いて説明する。
先ず、図1を用いて本発明の一実施形態に係る密閉形冷媒圧縮機の全体構造について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る密閉形冷媒圧縮機の断面図である。
この冷媒圧縮機は、油溜めを兼ねた密閉ケース内に設けられた軸受け部1aおよびフレーム1bと一体に成形されたシリンダ1内をピストン4が往復動して圧縮機能を実現する往復(レシプロ型)圧縮機である。
フレーム1bの下部には、電動要素として電動機を構成するステータ5およびロータ6が備えられており、クランクシャフト7の回転中心から偏心した位置に、クランクピン7aが設けられている。
クランクシャフト7は、フレームの軸受部1aに貫通してフレーム1bの下部から上部へ延伸しており、クランクピン7aがフレーム1bの上方側に位置するように設けられている。クランクシャフト7の下部は、ロータ6と直結しており、電動機の動力によってクランクシャフト7は、回転する。クランクピン7aとピストン4との間は、コンロッド2で連結されており、クランクシャフトの回転が、クランクピン7aの偏心運動に変えられ、クランクピン7aおよびコンロッド2を介してピストン4が往復動する構成となっている。
このように、本実施形態の密閉型冷媒圧縮機は、密閉容器内にシリンダ1、ピストン4等の圧縮要素と、電動機等の要素が収納されており、クランクシャフト7によって、電動要素からの回転力を伝える構成を前提としている。
次に、図2ないし図8を用いて本発明の一実施形態に係る密閉形冷媒圧縮機の各部の構造の詳細について説明する。
図2は、ピストン4をロータシャフト7から見た内部側を示す図である。
図3は、図2のA-A断面図である。
図4は、図2のB-B断面図である。
図5は、コンロッド2の斜視図である。
図6は、回り止めを示す斜視図である。
図7は、ボールジョイント構造の斜視図である。
図8は、ピストン4が往復動をするときの様子を示す斜視図である。
図2に示されるように、ピストン4は、ボール受け部(内球面)4aを有している。このピストン4のボール受け部(内球面)4aは、図3に示されるA−A断面では、コンロッド2のボール(外球面)2aの先端から180度以上の角度で包む形状であり、図3に示されるB−B断面では、コンロッド2のボール(外球面)2aの先端から180度以上の角度でのみボール(外球面)2aを包む形状である。したがって、A−A断面よりも摺動面積が少ないボールジョイント構造となり、潤滑油の通る経路が短いため、潤滑油が流れやすく、十分に潤滑油が供給できる構造になる。
コンロッド2は、図5や図8に示されるように、ピストン4のボール受け部(内球面)4aの挿入されるボール(外球面)2aとクランクピン7aが挿入されるクランク軸受部2bと、ボール(外球面)2aとクランク軸受部2bを繋ぐロッド部2cから構成されている。給油孔2dは、ボール(外球面)2aおよびロッド部2cの内部を貫通するように設けられる。潤滑油は、この給油孔2dを流れてクランク軸受部2bからボール(外球面)2aの摺動部に供給される。また、ボール(外球面)2aはピストン4のボール受け部(内球面)4aと同様に球面の一部を切り欠いた構造となっており、切り欠き部2fを有する。したがって、この切り欠き部2fの分だけ、潤滑油の通る経路が短く、潤滑油が流れやすく十分に潤滑油が供給できる構造になる。
コンロッド2は、図6に示される回り止め10によりボールジョイントされたボール(外球面)2aがボール受け穴(内球面)4aから脱落しないように、ボール(外球面)2aの回り止めをおこなう。図7には、回り止め10によるボールジョンイト構造が示される。
ボール受け穴(内球面)4aに対するボール(外球面)2aの回動は、コンロッド2のロッド部2cが首を振るような揺動の回動運動になる。
次に、図9ないし図15を用いてピストン4およびコンロッド2の組成と、製造方法について説明する。
図9は、ピストンの焼結材の焼成のままの写真である。
図10は、ピストンの焼結材のスチーム処理のままの写真である。
図11は、ピストンの焼結材のスチーム処理後のラップ後の写真である。
図12は、ピストンの焼結材のスチーム処理後の断面写真である。
図13は、ピストンの焼結材のスチーム処理後の断面の模式図である。
図14は、ピストンの焼結材のスチーム処理後に、切削した切削面の写真である。
図15は、ピストンの焼結材のスチーム処理後に、切削した切削面の模式図である。
ピストン4およびコンロッド2は、鉄系焼結材を採用している。焼結材は、粉末を成形加圧し焼成したものであり、空孔が多数存在する多孔質体である。
図9に示された写真では、ピストン4のボール受け穴4aの焼結のままの組織が示されており、基材9の中に、大小さまざまな黒く見える空孔10が混在している。このような多孔質体は、空孔内に潤滑油が吸収されてしまい摺動部において油膜の形成が不十分になる。
ここで、ピストン4のボール受け穴4aの焼結後に表面のスチーム処理を施すと、図10に示されるようになる。このようにスチーム処理により形成された酸化皮膜により空孔が封孔されるため、ピストン4とロッド2の摺動部には油膜が形成され易くなる。
次に、スチーム処理を施した後に、スチーム層8をラッピング仕上げをすると、表面は、図11に示されるようになる。ラッピング仕上げをされたボール受け穴4aの表面は、スチーム処理により形成されたスチーム層が残存し油膜が形成され易くなる。
本実施形態のピストン4の製作工程は、スチーム処理後のボール受け穴4aの表面に形成されるスチーム層8を切削するものである。本実施形態におけるスチーム層8の切削は、ピストン4のボール受け穴4aに切削を施すことにより摺動部の摩擦・耐摩耗性を向上させ、摺動部の摩耗損傷を低減することができる。
ピストン4のボール受け穴4aのスチーム処理後の断面を示すと、図12に示されるようになる。基材9の中に大小多数の空孔に形成された酸化皮膜や表面部に数μmのスチーム層が存在する。この図12の写真を、模式的に、ピストン4のボール受け穴4aのスチーム処理後の断面として示すと、図13に示されるようになる。
ピストン4のボール受け穴4aの切削した後の摺動面の組織を示すと、図14に示されるようになる。また、この図14の写真を、模式的に、ピストン4のボール受け穴4aの切削した後の摺動面の組織として示すと、図15に示されるようになる。
焼結材にスチーム処理をおこない表面のスチーム層を切削すると、焼結材表面は、基材9、空孔10および酸化皮膜8aから構成される。基材8は、鉄系で軟らかく、酸化皮膜8aは四三酸化鉄(Fe)で硬く、このような複合組織とすることにより、低粘度油においても摩擦・摩耗特性が発揮される。すなわち、摩擦係数が小さくなり、油膜のできにくい低粘度油においても、ピストン4のボール受け穴4aと、ボール(外球面)2aの摺動が滑らかなものになる。
通常、摺動部は、同種材や同じ硬さのものの組合せは用いない。材料の組合せにおいて、硬度差をつけることにより、硬い方の材料の表面荒れを防止し、摩耗粉が軟らかい材料の表面を変形させながら転動あるいは潤滑油に押し流されて摩擦面外に排出することができる。さらに、摩耗粉の排出後には、硬い方の材料表面形状に軟らかいほうの材料がなじんで、摩耗粉形成・排出前の滑らかな形状に類似した表面に復旧することができる。すなわち、コンロッド2との摺動において硬いボール2aを軟らかい基材9が受け、空孔10に存在する硬い酸化皮膜が摩耗抵抗となり全体的にバランスがとれて摩擦・摩耗特性が向上する。ピストン4およびロッド2の鉄系焼結材の密度は、材料の強度を考慮し6g/cm以上とすることが望ましい。密度が6g/cm以下では焼成時に形成される空孔の数が多く、また、大きな空孔の形成も懸念され全体的に基材に占める空孔の割合が多くなり強度低下を招く。
さらに、焼成時に形成される空孔の面積を考慮し、ピストン4およびロッド2の鉄系焼結材の密度は、7.5g/cm以下とするのが望ましい。
ピストン4のボール受け穴4aのスチーム層8を切削した後の基材9に占める酸化皮膜8aの割合は、10〜30%が望ましい。すなわち、その割合が10%以下では、摺動時に摩耗抵抗となる酸化皮膜8aが少なく摩擦・摩耗特性が低下する。一方、その割合が30%以上では、ピストン4そのものの密度が低く強度不足になり信頼性に欠けることになる。
本実施形態に用いるピストン4の切削後の表面粗さは、相手材ボール2aとの摺動を考慮し、Ra(算術平均粗さ)1.0μm以下が望ましい。一方、ボール受け穴4aとボール2aとの摺動において、ボール受け穴4aの表面粗さがRa1.0μm以上では、油膜が切れ易く混合潤滑や境界潤滑になり摩耗が増大、かつかじりや焼付きが生じ好ましくない。また、この表面粗さは、ロッド2のボール2aにおいてもRa1.0μm以下が望ましい。
本実施形態の冷媒圧縮機に用いる冷媒は、R600a(イソブタン)であり、分子中に塩素を含んでいないことから、冷媒自身の潤滑性が期待できず、圧縮機の耐摩耗性を低下させる。ここで、ポリオールエステル油の潤滑油を用いることにより、冷媒/潤滑油混合液の潤滑性を確保できる。このポリオールエステル油としては、多価アルコールと1価の脂肪酸とから合成され、熱安定性に優れるヒンダードタイプが好ましい。潤滑油の粘度(JIS K2283で測定)に関しては、往復(レシプロ式)圧縮機の場合では、40℃における粘度が3〜10mm/sの範囲が好ましい。粘度3mm/s未満の場合は、冷媒が溶解した粘度が低くなってしまい、圧縮機内部での油膜が十分に保持されず潤滑性に乏しく常時混合潤滑や境界潤滑状態にさらされる。さらには、圧縮部のシール性も保てない。これに対して、粘度10mm/sを越えると粘性抵抗、摩擦抵抗等の機械損失が増大し、圧縮機効率を低下させることになる。
このようにピストン4のボール受け穴4aは、スチーム処理後切削することで、鉄系焼結材にスチーム処理をし、さらに窒化処理をしたコンロッド2のボール2aとの摺動において硬度差が付与され、かじりや凝着が防止され摩擦・摩耗特性が向上する。
次に、図16を用いて本実施形態の冷媒圧縮機が用いられる冷凍装置の冷凍サイクルについて簡単に説明する。
図16は、冷凍装置の冷凍サイクル構成図である。
冷媒圧縮機11、凝縮器12、減圧装置13、蒸発器14よりなる冷凍装置において、冷媒圧縮機11は、低温低圧の冷媒ガスを圧縮し、高温高圧の冷媒ガスを吐出し、凝縮器12に送る。凝縮器12に送られた冷媒ガスは、その熱を空気中に放出しながら高温高圧の冷媒液となり、減圧装置13に送られる。減圧装置13を通過する高温高圧の冷媒液は、絞り効果により低温低圧の湿り蒸気となり蒸発器14へ送られる。蒸発器14に入った冷媒は、周囲から熱を吸収して蒸発し、蒸発器14をでた低温低圧の冷媒ガスは圧縮機11に吸い込まれて、以下同じサイクルが繰り返される。
この冷凍サイクルにおいて、冷凍機等では低温度の蒸発器温度(−40℃以下)を必要としている。ここで冷媒との相溶性が悪い潤滑油を使用すると熱交換器や膨張機構で冷媒と分離した冷凍機油が蓄積し、圧縮機への油戻り性が落ちる恐れがある。
本実施形態のピストン4およびコンロッド2の組成と、製造方法によれば、摺動部材が低粘度油であっても、油膜が薄い混合潤滑および境界潤滑状態下でも高い摺動特性を発揮することができる。
以下では、図17および図18を用いて本実施形態の摩擦特性を他の製造方法の比較例と比較しながら説明する。
図17は、比較例1の摩耗試験における試験時間と摩擦係数の関係を示すグラフである。
図18は、比較例2の摩耗試験における試験時間と摩擦係数の関係を示すグラフである。
図19は、比較例3摩耗試験における試験時間と摩擦係数の関係を示すグラフである。
表1は、摩耗試験のピストンとロッドの製造工程の組合せを一覧表として示したものである。
比較例1は、ボール受け穴4aおよび球体部2aの双方のスチーム層を切削加工をした組合せである。比較例2は、ボール受け穴4aがスチーム処理のままと球体部2aがスチーム処理後にガス軟窒化処理をした組合せである。比較例3は、ボール受け4aがスチーム処理後切削加工と球体部2aがスチーム処理後ガス軟窒化処理をした組合せである。この比較例3が、本実施形態のピストンとロッドの製造方法を示した例である。
Figure 0005222244
摩耗試験は、ピストン4を可動片としコンロッド2を固定片とし、油中に浸漬しておこなった。潤滑油は、動粘度が8cm/sであるポリオールエステル油を用いた。
荷重は、588N、速度は0.48m/sで目標試験時間を2時間とした。
比較例1における結果は、図17に示されるように、588Nの本荷重を負荷して、4分で摩擦係数が上がり、かつ、摺動部の温度が480℃まで上がり、目標の2時間の磨耗試験は不可能であった。試験後のピストン4およびロッド2の摺動部には、凝着が生じており摩擦・摩耗特性が不十分であることが分る。
比較例2でも、摩耗試験は、ピストン4を可動片としコンロッド2を固定片とし、油中に浸漬しておこなった。潤滑油は、動粘度が8cm/sであるポリオールエステル油を用いた。
荷重は、588N、速度は0.48m/sで目標試験時間を2時間とした。
比較例2における結果は、図18に示されるように、588Nの本荷重を負荷して、17分で摩擦係数が上がり、かつ、摺動部の温度が350℃まで上がり目標の2時間の摩耗試験は不可能であった。ピストン部の摩耗量は17分と短時間の測定であったにもかかわらず、1.5μm摩耗減肉した。
本実施形態の比較例3においても、ピストン4を可動片としコンロッド2を固定片とし、油中に浸漬しておこなった。潤滑油は、動粘度が8cm/sであるポリオールエステル油を用いた。荷重は、588N、速度は0.48m/sで目標試験時間を2時間とした。
比較例3における結果は、図19に示されるように、588Nの本荷重を負荷してから安定した低摩擦、かつ、100℃以下の低い摺動温度で2時間の摩耗試験が可能であった。試験後のピストン4の摩耗量は、5μmであり、比較例2に比べ1/2であった。
以上を踏まえて、図16に示した構成のコンロッド2を搭載した密閉形冷媒圧縮機を用いての45日の実機評価試験をおこなった。冷媒としてR600a、冷凍機油として40℃における動粘度が8mm/sであるポリオールエステル油を用いた。この潤滑油には、酸化防止剤と酸捕捉剤が添加されている。試験後のボール受け穴(内球面)4a部およびロッド2のボール2aに異常摩耗が発生することはなく、潤滑油においても劣化は見られず、高信頼性を保った良好な特性が得られた。
以上、実施形態で説明してきたように、本発明によれば、一時的に油膜が薄い混合潤滑および境界潤滑状態でも、安定した摺動特性を示し摩耗量を低減することができ、潤滑油の劣化もない信頼性の高い冷媒圧縮機、および、これを使用した冷凍サイクルを提供することができる。
1…シリンダ、2…コンロッド、2a…ボール、4…ピストン、4a…ボール受け穴、7…クランクシャフト、8…スチーム層、8a…酸化皮膜、9…基材、10…空孔、11…酸化皮膜、
11…冷媒圧縮機、12…凝縮器、13…減圧装置、14…蒸発器。

Claims (7)

  1. 電動機の回転をクランク機構によって、シリンダ内のピストンの往復動に変換する往復圧縮機において、
    前記クランク機構は、クランクシャフトと、クランクシャフトの回転を偏心運動に変えるクランクピンと、前記クランクピンに一端が挿入され、他方の一端が前記ピストンに連結されるコンロッドとを有し、
    前記コンロッドに設けたボールと前記ピストンに設けたボール受け穴とが摺動自在にボールジョイントされた摺動部を形成し、前記ボールジョイントされた摺動部に潤滑油の供給がおこなわれ、
    前記ピストンおよび前記コンロッドが、鉄を主成分とする鉄系焼結材であり、前記ピストンおよび前記コンロッドのそれぞれにスチーム処理が施され、前記ピストン表面は、切削によりスチーム層を除去されており、前記コンロッドは、スチーム処理後に窒化処理を施されていることを特徴とする往復圧縮機。
  2. 前記ピストンの鉄系焼結材は、密度が6〜7.5g/cmであることを特徴とする請求項1記載の往復圧縮機。
  3. 前記ピストンの鉄系焼結材は、切削によりスチーム層を除去した後の空孔部に残存するスチーム皮膜が基材に占める割合が、10〜30%であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の往復圧縮機。
  4. 前記ピストンの鉄系焼結材は、切削後の表面粗さがRa1.0μm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の往復圧縮機。
  5. 冷媒を圧縮する往復圧縮機であって、前記冷媒として、R600a、前記潤滑油として、ポリオールエステル油を用いたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の往復圧縮機。
  6. 前記潤滑油の粘度が、40℃の動粘度で3〜10mm/Sであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の往復圧縮機。
  7. 少なくとも、圧縮機、凝縮器、膨張機構および蒸発器とこれらを接続する冷媒配管により構成された冷凍サイクルによって冷凍する冷凍装置において、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の往復圧縮機を搭載した冷凍装置。
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