JP5221840B2 - 成膜方法並びに絶縁膜及び半導体集積回路 - Google Patents

成膜方法並びに絶縁膜及び半導体集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、ホウ素炭素窒素膜を生成する成膜方法並びに絶縁膜及び半導体集積回路に関するものである。
これまで、半導体集積回路においては、配線の層間絶縁体薄膜や保護膜として、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法によるSiO2やSiN膜が用いられていた。しかし、トランジスタの高集積化に伴い、配線間の容量による配線遅延が起こり、素子のスイッチング動作の高速化を阻害する要因として問題となってきた。これを解決するためには、配線層間絶縁体薄膜の低誘電率化が必要であり、新しい誘電率を有する材料が層間絶縁膜として求められている。
このような状況で有機系材料や多孔質材料が注目され、極めて低い誘電率(比誘電率κ〜2.5以下)を実現することが可能であるが、化学的、機械的耐性や熱伝導性の点で問題がある。
また、近年、窒化ホウ素薄膜において、値が2.2という極めて低い誘電率が達成されているが、耐吸湿性に問題があることが知られている。
このような状況で、耐熱性、耐吸湿性に優れ、極めて低い誘電率を持つホウ素炭素窒素薄膜が注目されるが、プラズマCVD法による成膜技術が確立されていないのが現状であり、ホウ素炭素窒素薄膜が製品として成膜できる成膜方法および成膜装置の出現が望まれている。
本発明は、前記の状況に鑑みてなされたもので、ホウ素炭素窒素膜を成膜することができる成膜方法を提供することを目的とする。
本発明の成膜方法は、成膜室内にプラズマを生成し、成膜室内に窒素原子を主に励起した後、励起された窒素原子をホウ素および炭素と反応させ、基板にホウ素炭素窒素膜を成膜することを特徴とする。
本発明の成膜方法は、成膜室内にプラズマを生成し、成膜室内に窒素原子を主に励起した後、励起された窒素原子を、水素ガスをキャリャガスとした塩化ホウ素ガスおよび炭素と反応させ、基板にホウ素炭素窒素膜を成膜することを特徴とする。
炭素の供給として炭化水素ガスを用いることが好ましい。炭化水素を用いる場合には、ガス供給系が簡素化できるという新たな効果を有する。
また、炭素の供給として有機系材料を用いることも好ましい。有機材料を用いる場合には、ホウ素や窒素の一部を同時に供給できる特徴を有する。
有機材料としては、例えば、トリメチルホウ素や窒素を含む有機化合物等が好適に用いられる。特にトリメチルホウ素が好ましい。
窒素ガスの流量と塩化ホウ素ガスの流量との比を0.1〜10.0に設定することが好ましい。0.7〜2.0がより好ましく、1.0〜1.3がさらに好ましい。
炭化水素ガスの流量と塩化ホウ素ガスの流量との比を0.01〜5.0に設定することが好ましく、0.1〜2.0がより好ましく、0.1〜0.5がさらに好ましい。
有機系材料ガスの流量と塩化ホウ素ガスの流量との比を0.01〜5.0に設定することが好ましく、0.1〜2.0がより好ましく、0.1〜0.5がさらに好ましい。
本発明によれば、プラズマCVD法により、半導体集積回路等の基板にホウ素炭素窒素膜を成膜することを可能にする。
本発明の成膜方法は成膜容器内に窒素プラズマを生成し、水素をキャリアガスとして塩化ホウ素を、炭素原子源として炭化水素または有機材料を窒素プラズマ中に供給し、反応させ、窒化ホウ素炭素膜を成膜するようにしたので、機械的化学的に安定で耐吸湿性、高熱伝導性を有し、低誘電率を持った窒化ホウ素炭素膜が高速に成膜できるようになる。
また、実施例の成膜装置は円筒状容器内に窒素ガス導入手段、プラズマ生成手段とその下方に基板の保持手段を設け、窒素導入手段と基板保持手段の間に塩化ホウ素および炭素供給源としての炭化水素や有機材料の導入手段を設け、窒素プラズマとホウ素および炭素原子を反応させ、基板に窒化ホウ素炭素膜が成膜できる。この結果、機械的化学的に安定で耐吸湿性、高熱伝導性を有し、低誘電率を持った窒化ホウ素炭素膜が高速に成膜できる。
本発明による窒化ホウ素炭素膜は集積回路の配線層間絶縁体薄膜または保護膜として用いることができる。
(実施例1)
図1は本発明の第1実施例の成膜方法を実施する成膜装置を示す概略側面図である。円筒状容器1内に誘導結合プラズマ生成部2が設けられ、整合器3を介して高周波電源4に接続されている。高周波電源4は1kw〜10kwまでの高周波電力を供給することができる。窒素ガス導入部5より窒素ガスを供給し、プラズマ50を生成する。基板保持部6に基板60が置かれ、基板保持部6内にはヒータ7が装着されている。ヒータ7によって基板60の温度は室温から500℃の範囲で設定できるようになっている。また、基板保持部6に置かれた基板60にはバイアス印加部8によってバイアスが印加できるようになっている。円筒状容器1には、水素ガスをキャリアとした塩化ホウ素(三塩化ホウ素)ガスを導入する導入部9が設けられている。また、円筒状容器1に炭化水素系ガスを導入する導入部10が設けられている。基板保持部6より下方に排気部11が装着されている。
各ガスの供給流量範囲については窒素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(窒素ガス/塩化ホウ素)が0.1〜10.0、炭化水素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(炭化水素ガス/塩化ホウ素)が0.01〜5.0、水素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(水素ガス/塩化ホウ素)が0.05〜5.0となるように設定できるようになっている。
p型シリコン基板60を基板保持部6に置き、容器1内を1×10−6Torrまで排気する。基板温度を300℃に設定する。その後、窒素ガスを導入部5から円筒状容器1内に導入する。高周波電力(13.56MHz)を1kw供給することにより、プラズマ50を生成する。続いて水素ガスをキャリアガスとして塩化ホウ素を容器1内に搬送する。また、メタンガスを容器1内に供給する。
容器1内のガス圧力を0.6Torrに調整して窒化ホウ素炭素膜61の合成を行う。塩化ホウ素およびメタンガスはプラズマにするのではなく窒素プラズマによって塩化ホウ素およびメタンガスを分解し、ホウ素原子および炭素原子を生成し、窒素原子と反応させ、窒化ホウ素炭素膜61の合成を行う。塩素は水素原子と化合して塩化水素になり、塩素原子の膜内への取り込みが抑制される。
p型シリコン基板60上に100nmの窒化ホウ素炭素膜61を堆積させ、窒化ホウ素炭素膜61上にAuを蒸着し、電極を形成した後、容量―電圧特性を測定し、金属/窒化ホウ素炭素膜/p型シリコン構造の蓄積領域の容量値と窒化ホウ素炭素膜61の厚さを用いて比誘電率を評価した。その結果、比誘電率が2.2〜2.6の低い値が得られた。
2.2〜2.6の低い比誘電率を有する窒化ホウ素炭素膜61を得ることができる合成条件を図2、図3に示す。図2はメタンガスと塩化ホウ素の流量比を0.1にしたときの窒素ガスと塩化ホウ素の流量比と比誘電率の関係を示している。図3は窒素ガスと塩化ホウ素の流量比を1.3にした時のメタンガスと塩化ホウ素の流量比と比誘電率との関係を示したものである。基板温度の変化により低誘電率を有する窒化ホウ素炭素膜61が得られるガス流量比の範囲を広げることができる。
(実施例2)
図4は本発明の第2実施例の成膜方法を実施する成膜装置を示す概略側面図である。円筒状容器1内に誘導結合プラズマ生成部2が設けられ、整合器3を介して高周波電源4に接続されている。高周波電源4は1kw〜10kwまでの高周波電力を供給することができる。窒素ガス導入部5より窒素ガスを供給し、プラズマ50を生成する。基板保持部6に基板60が置かれ、基板保持部6内にはヒータ7が装着されている。ヒータ7によって基板60の温度は室温から500℃の範囲で設定できるようになっている。また、基板保持部6に置かれた基板60にはバイアス印加部8によってバイアスが印加できるようになっている。水素ガスをキャリアとした塩化ホウ素ガスと炭化水素系ガスを混合することなく円筒状容器1の直前まで導き、円筒状容器1に導入するところで両者のラインを1つにし、円筒状容器1に導入するように導入部29が設けられている。基板保持部6より下方に排気部11が装着されている。
各ガスの供給流量範囲については窒素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(窒素ガス/塩化ホウ素)が0.1〜10.0、炭化水素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(炭化水素ガス/塩化ホウ素)が0.01〜5.0、水素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(水素ガス/塩化ホウ素)が0.05〜5.0となるように設定できるようになっている。
p型シリコン基板60を基板保持部6に置き、容器1内を1×10−6Torrまで排気する。基板温度を300℃に設定する。その後、窒素ガスを導入部5から円筒状容器1内に導入する。高周波電力(13.56MHz)を1kw供給することにより、プラズマ50を生成する。続いて水素ガスをキャリアガスとして塩化ホウ素を容器1直前まで搬送する。また、メタンガスも容器1の直前まで導き、塩化ホウ素とメタンガスのラインを1つにして導入部29から容器1内に供給する。容器1内のガス圧力を0.6Torrに調整して窒化ホウ素炭素膜61の合成を行う。塩化ホウ素およびメタンガスはプラズマにするのではなく窒素プラズマによって塩化ホウ素およびメタンガスを分解し、ホウ素原子および炭素原子を生成し、窒素原子と反応させ、窒化ホウ素炭素膜61の合成を行う。塩素は水素原子と化合して塩化水素になり、塩素原子の膜内への取り込みが抑制される。
p型シリコン基板60上に100nmの窒化ホウ素炭素膜61を堆積させ、窒化ホウ素炭素膜61上にAuを蒸着し、電極を形成した後、容量―電圧特性を測定し、金属/窒化ホウ素炭素膜/p型シリコン構造の蓄積領域の容量値と窒化ホウ素炭素膜61の厚さを用いて比誘電率を評価した。その結果、比誘電率が2.2〜2.6の低い値が得られた。
本実施例の塩化ホウ素と炭化水素ガスの導入法においても容器1内の窒素プラズマへ塩化ホウ素と炭化水素ガスを導入することにより実施例1の方法と同様の効果が得られる。
(実施例3)
図5は本発明の第3実施例の成膜方法を実施する成膜装置を示す概略側面図である。円筒状容器1内に誘導結合プラズマ生成部2が設けられ、整合器3を介して高周波電源4に接続されている。高周波電源4は1kw〜10kwまでの高周波電力を供給することができる。窒素ガス導入部5より窒素ガスを供給し、プラズマ50を生成する。基板保持部6に基板60が置かれ、基板保持部6内にはヒータ7が装着されている。ヒータ7によって基板60の温度は室温から500℃の範囲で設定できるようになっている。また、基板保持部6に置かれた基板60にはバイアス印加部8によってバイアスが印加できるようになっている。円筒状容器1には、水素ガスをキャリアとした塩化ホウ素ガスを導入する導入部9が設けられている。また、炭化水素系ガス導入部10の円筒状容器1の直前に炭化水素ガスを分解する分解部310が設けられている。基板保持部6より下方に排気部11が装着されている。
各ガスの供給流量範囲については窒素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(窒素ガス/塩化ホウ素)が0.1〜10.0、炭化水素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(炭化水素ガス/塩化ホウ素)が0.01〜5.0、水素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(水素ガス/塩化ホウ素)が0.05〜5.0となるように設定できるようになっている。
p型シリコン基板60を基板保持部6に置き、容器1内を1×10−6Torrまで排気する。基板温度を300℃に設定する。その後、窒素ガスを導入部5から円筒状容器1内に導入する。高周波電力(13.56MHz)を1kw供給することにより、プラズマ50を生成する。続いて水素ガスをキャリアガスとして塩化ホウ素を導入部9より容器1内に搬送する。また、メタンガスをヒーターを装着した分解部310で熱分解し、導入部10より容器1内に供給する。容器1内のガス圧力を0.6Torrに調整して窒化ホウ素炭素膜61の合成を行う。メタンガスを熱分解することにより炭素原子を供給し、塩化ホウ素はプラズマにするのではなく窒素プラズマによって分解し、得られたホウ素原子と炭素原子を窒素原子と反応させ、窒化ホウ素炭素膜61の合成を行う。塩素は水素原子と化合して塩化水素になり、塩素原子の膜内への取り込みが抑制される。
p型シリコン基板60上に100nmの窒化ホウ素炭素膜61を堆積させ、窒化ホウ素炭素膜61上にAuを蒸着し、電極を形成した後、容量―電圧特性を測定し、金属/窒化ホウ素炭素膜/p型シリコン構造の蓄積領域の容量値と窒化ホウ素炭素膜61の厚さを用いて比誘電率を評価した。その結果、比誘電率が2.2〜2.6の低い値が得られた。
前記実施例1および実施例2で得られた低誘電率窒化ホウ素炭素膜と同様の特性を有する膜の作製が実施例3においても達成される。更に、実施例3においてはメタンガスの流量を20%程度減少した条件で低誘電率膜が達成でき、炭素原子の堆積膜への取り込み効率が向上し、メタンガス使用量が抑制できる効果がある。
(実施例4)
図6は本発明の第4実施例の成膜方法を実施する成膜装置を示す概略側面図である。円筒状容器1内に誘導結合プラズマ生成部2が設けられ、整合器3を介して高周波電源4に接続されている。高周波電源4は1kw〜10kwまでの高周波電力を供給することができる。窒素ガス導入部5より窒素ガスを供給し、プラズマ50を生成する。基板保持部6に基板60が置かれ、基板保持部6内にはヒータ7が装着されている。ヒータ7によって基板60の温度は室温から500℃の範囲で設定できるようになっている。また、基板保持部6に置かれた基板60にはバイアス印加部8によってバイアスが印加できるようになっている。円筒状容器1には、水素ガスをキャリアとした塩化ホウ素ガスを導入する導入部9が設けられている。また、炭化水素系ガス導入部10の円筒状容器1の直前に炭化水素ガスを分解する分解部410が設けられている。基板保持部6より下方に排気部11が装着されている。
各ガスの供給流量範囲については窒素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(窒素ガス/塩化ホウ素)が0.1〜10.0、炭化水素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(炭化水素ガス/塩化ホウ素)が0.01〜5.0、水素ガスの流量と塩化ホウ素の流量比(水素ガス/塩化ホウ素)が0.05〜5.0となるように設定できるようになっている。
p型シリコン基板60を基板保持部6に置き、容器1内を1×10−6Torrまで排気する。基板温度を300℃に設定する。その後、窒素ガスを導入部5から円筒状容器1内に導入する。高周波電力(13.56MHz)を1kw供給することにより、プラズマ50を生成する。続いて水素ガスをキャリアガスとして塩化ホウ素を導入部9より容器1内に搬送する。また、コイルを装着した分解部410に高周波電源412(13.56MHz)から整合器411を通して高周波電力を100W供給し、メタンガスを放電により分解し、導入部10より容器1内に供給する。容器1内のガス圧力を0.6Torrに調整して窒化ホウ素炭素膜61の合成を行う。塩化ホウ素はプラズマにするのではなく窒素プラズマによって塩化ホウ素を分解し、ホウ素原子を供給する。このホウ素原子とメタンガスの分解により供給した炭素原子と窒素原子とを反応させ、窒化ホウ素炭素膜61の合成を行う。塩素は水素原子と化合して塩化水素になり、塩素原子の膜内への取り込みが抑制される。
p型シリコン基板60上に100nmの窒化ホウ素炭素膜61を堆積させ、窒化ホウ素炭素膜61上にAuを蒸着し、電極を形成した後、容量―電圧特性を測定し、金属/窒化ホウ素炭素膜/p型シリコン構造の蓄積領域の容量値と窒化ホウ素炭素膜61の厚さを用いて比誘電率を評価した。その結果、比誘電率が2.2〜2.6の低い値が得られた。
本実施例4は前記実施例3と同様の効果を示し、メタンガスの流量を25%程度減少した条件で低誘電率膜が達成でき、炭素原子の堆積膜への取り込み効率が向上し、メタンガス使用量が抑制できる効果がある。
実施例1〜4では炭化水素ガスとしてメタンガスを用いたが、エタンガス、アセチレンガスをはじめ様々なガスを用いることができる。
(実施例5)
実施例1で用いた図1に示す成膜装置と同様の装置を用い、メタンガスの代わりにトリメチルホウ素を導入部10より円筒状容器1に供給する。基板温度、高周波電力など他の合成条件は実施例1の条件と同じ条件を用いる。
p型シリコン基板60上に100nmの窒化ホウ素炭素膜61を堆積させ、窒化ホウ素炭素膜61上にAuを蒸着し、電極を形成した後、容量―電圧特性を測定し、金属/窒化ホウ素炭素膜/p型シリコン構造の蓄積領域の容量値と窒化ホウ素炭素膜61の厚さを用いて比誘電率を評価した。その結果、比誘電率が2.2〜2.6の低い値が得られた。
前記の実施例2〜4で用いた図4〜6に示す成膜装置と同様の装置を用い、メタンガスの代わりにトリメチルホウ素を導入部10より円筒状容器1に供給する。基板温度、高周波電力など他の合成条件は実施例2〜4の条件と同じ条件を用いる。合成した窒化ホウ素炭素膜61において比誘電率が2.2〜2.6の低い値が得られた。
実施例5では炭素原子供給のため有機材料の1つであるトリメチルホウ素を用いたが、ホウ素または窒素原子を含む有機材料であればいずれの材料でも用いることができる。
また、本実施例では窒素プラズマを生成するために窒素ガスを用いたが、アンモニアガスを用いても同様の結果が得られる。
本発明の成膜方法で成膜した窒化ホウ素炭素膜の集積回路への適用例を図7を用いて説明する。トランジスタ501の高集積化によって配線502を多層構造にするためには配線間には低誘電率を有する層間絶縁体薄膜503を用いることが必要であり、本成膜方法で成膜した窒化ホウ素炭素膜を用いることができる。
また、層間絶縁体薄膜503として有機薄膜や多孔質膜を用いた場合、機械的強度や吸湿性などが問題となるが、図8に示すように本発明の成膜方法で成膜した窒化ホウ素炭素膜を有機薄膜や多孔質膜の保護膜504として用いることができる。このような有機薄膜や多孔質膜と窒化ホウ素炭素膜との合体により窒化ホウ素炭素膜単層での比誘電率より低い誘電率が達成され、1.9程度の実効的な比誘電率が得られた。
本発明の実施例1による成膜装置を示す断面図 窒素ガスと塩化ホウ素の流量比に対する比誘電率 メタンガスと塩化ホウ素の流量比に対する比誘電率 本発明の実施例2による成膜装置を示す断面図 本発明の実施例3による成膜装置を示す断面図 本発明の実施例4による成膜装置を示す断面図 本発明の実施例に係る成膜方法で成膜した窒化ホウ素炭素膜を用いた集積回路の断面概略図 本発明の実施例に係る成膜方法で成膜した窒化ホウ素炭素膜を用いた集積回路の断面概略図
符号の説明
1・・円筒状容器
2・・誘導結合プラズマ生成部
3、411・・整合器
4、412・・高周波電源
5・・窒素ガス導入部
6・・基板保持部
7・・ヒータ
8・・バイアス印加部
9、10、29・・導入部
11・・排気部
50・・プラズマ
60・・基板
61・・窒化ホウ素炭素膜
310、410・・分解部
501・・トランジスタ
502・・配線
503・・層間絶縁体薄膜
504・・保護膜

Claims (9)

  1. 成膜室内にプラズマを生成し、成膜室内に窒素原子を主に励起した後、励起された窒素原子を、水素ガスをキャリャガスとした塩化ホウ素ガスおよび、炭化水素ガス又は有機系材料を分解し、生成したホウ素原子及び炭素原子と反応させ、基板にホウ素炭素窒素膜を成膜することを特徴とする成膜方法。
  2. 炭素の供給として炭化水素ガスはメタンガス、エタンガス、又はアセチレンガスのいずれかを用いることを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。
  3. 炭素の供給として有機系材料はトリメチルホウ素又は窒素を含む有機化合物を用いることを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。
  4. 窒素ガスの流量と塩化ホウ素ガスの流量との比を0.1〜10.0に設定したことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の成膜方法。
  5. 炭化水素ガスの流量と塩化ホウ素ガスの流量との比を0.01〜5.0に設定したことを
    特徴とする請求項2に記載の成膜方法。
  6. 有機系材料ガスの流量と塩化ホウ素ガスの流量との比を0.01〜5.0に設定したこと
    を特徴とする請求項3に記載の成膜方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の方法により作成した絶縁膜。
  8. 請求項7記載の絶縁膜を有する半導体集積回路。
  9. 前記絶縁膜は配線間絶縁膜であることを特徴とする請求項8記載の半導体集積回路。
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