JP5221222B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、抵抗性記憶素子を用いた半導体記憶装置に関する。
近年,MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)やPRAM(Phase change Random Access Memory)、またReRAM(Resistive Random Access Memory)などの、記憶素子に抵抗性記憶素子を利用した半導体メモリが注目されている。
例えば、MRAMは、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子と呼ばれる磁気抵抗素子を、記憶素子に用いている。MTJ素子は、2つの強磁性体の間に絶縁膜が挟みこまれた構造を有している。一方の強磁性層(固定層)は、反強磁性層によって磁化方向が固定され、他方の強磁性層(記録層)は、磁化方向が自由に反転可能とされている。そして、MTJ素子の記録層と固定層の相対的な磁化方向に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗効果を利用して、“1”又は“0”データの判別がなされている。
近年では、書き込み方式に偏極スピン電流注入による磁化反転を利用した、スピン注入型MRAMの開発が進められている(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照)。スピン注入方式においては、磁化反転に必要な電流量(反転閾値電流)は、磁気抵抗素子を流れる電流密度で規定されるため,磁気抵抗素子の面積を縮小すると、反転閾値電流も減少する。つまり、スピン注入型MRAMは、反転閾値電流もスケーリングできるため、大容量の半導体メモリを実現可能な技術として期待されている。スピン注入型MRAMの書き込み動作は、磁気抵抗素子に反転閾値電流以上の書き込み電流を流すことで行われる。データの極性(“0”又は“1”)は、磁気抵抗素子に対する書き込み電流の注入方向によって、書き換えられる。
MRAMに用いられるメモリセルは、例えば、1Tr+1MTJ型の構成を有している。このメモリセルでは、MTJ素子の一端が第1のビット線に接続され、MTJ素子の他端が選択トランジスタの一方のソース/ドレインに接続され、選択トランジスタの他方のソース/ドレインは第2のビット線に接続される。また、選択トランジスタのゲート電極はワード線に接続される。1組のビット線対とワード線には、多数のメモリセルが接続され、これによって、MRAMのメモリセルアレイが構成される。
ここで、MRAMの動作速度について考える。MTJ素子のスイッチング速度は、磁性体の磁化反転速度と同じであり、非常に高速である。例えば、書き込み動作の場合、スピン注入方式によるMTJ素子のスイッチングでは、スイッチング速度は注入電流密度に依存するため、一般的に10ns程度以下と高速な動作が可能である。
しかし、書き込み配線(ビット線)の充放電まで含めた全体の書き込み時間を考えた場合、ビット線対に多数のメモリセルが接続されているため、配線の寄生容量に加えて、選択トランジスタの拡散層の接合容量などが付加される。
その結果、配線のRC時定数は配線長だけでなく、一対のビット線対に接続されるメモリセルの数にも比例する。それゆえ、1組のビット線対における全体の書き込み速度は、書き込み配線のRC積を含めた時間以上には高速化できない。
したがって、高速書き込み動作を実現しようとした場合、書き込み配線の配線長を短くしなければならない。しかし、これは、メモリセルアレイの規模の縮小を意味し、チップサイズの増大及び製造コストの増大を招いてしまう。
米国特許公報5695864号 2005 IEDM Technical Digest, pp.459-462, Dec. 2005
本発明は、半導体記憶装置の動作の高速化を図ることができる技術を提案する。
本発明の例に関わる半導体記憶装置は、1組のビット線対をなす第1及び第2のビット線と、前記第1及び第2のビット線の延在方向と交差する方向に延びるワード線と、一端と他端とを有し、この一端が前記第1のビット線に接続される抵抗性記憶素子と、電流経路と制御端子とを有し、前記電流経路の一端が前記抵抗性記憶素子の他端に接続され、前記電流経路の他端が前記第2のビット線に接続され、前記制御端子が前記ワード線に接続される選択スイッチ素子と、前記第1のビット線の一端に接続される第1のカラム選択スイッチと、前記第2のビット線の一端に接続される第2のカラム選択スイッチと、前記第1のカラム選択スイッチを介して、前記第1のビット線に接続される第1の共通配線と、前記第2のカラム選択スイッチを介して、前記第2のビット線に接続される第2の共通配線と、前記第1又は第2の共通配線の少なくともいずれか一方に接続される読み出しスイッチ回路と、前記読み出しスイッチ回路を介して、前記第1又は第2の共通配線の少なくともいずれか一方に接続される読み出し用回路と、を具備し、前記抵抗性記憶素子に対してデータの読み出しを開始する際に、前記読み出しスイッチ回路及び前記第1及び第2のカラム選択スイッチが導通状態にされた後、前記第1及び第2のビット線が活性化され、前記第1及び第2のビット線のうち一方のビット線が第1の電位から前記第1の電位より高い第2の電位に設定され、前記第1及び第2のビット線のうち他方のビット線が前記第1の電位に設定され、前記第1及び第2のビット線が活性化された後に、前記ワード線が活性化され、かつ、前記抵抗性記憶素子に対するデータの読み出しを終了する際に、前記ワード線が非活性化された後に、前記読み出しスイッチ回路及び前記第1及び第2のカラム選択スイッチが非導通状態にされ、前記第1及び第2のビット線が非活性化される。
本発明によれば、半導体記憶装置の動作を高速化できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の例を実施するためのいくつかの形態について詳細に説明する。
1. 概要
本発明の実施形態は、抵抗性記憶素子を有する半導体メモリ、例えば、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)に関する。
本実施形態に係る半導体メモリは、1組のビット線対と、ワード線と、メモリセルとを具備している。メモリセルは、抵抗性記憶素子と選択スイッチ素子とを備えている。抵抗性記憶素子と選択スイッチ素子とは、直列接続されている。
このメモリセルにおいて、抵抗性記憶素子の一端が一方のビット線に接続され、選択スイッチ素子の電流経路の一端が、他方のビット線に接続される。ワード線は、選択スイッチ素子の制御端子に接続される。
本実施形態に係る半導体メモリは、メモリセルに対するデータの書き込み動作又は読み出し動作を開始する際に、ビット線が活性化された後に、ワード線が活性化されることを特徴とする。
このようにビット線及びワード線を駆動することで、書き込み動作及び読み動作時において、書き込み電流又は読み出し電流の注入以前に、ビット線とメモリセルとの接続点(ノード)をあらかじめ充電できる。即ち、本実施形態のMRAMでは、書き込み又は読み出し選択されたメモリセルに電流が流れない状態で、ノードを充電できる。
したがって、本発明の実施形態に係るMRAMによれば、半導体メモリの書き込み動作及び読み出し動作を高速化できる。
2. 実施形態
以下、図1乃至図12を参照して、本発明の実施形態について、スピン注入型MRAMを例に説明する。
[1] 基本例
以下、図1乃至図6を用いて、本発明の実施形態に係る磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)の基本例について説明する。
(1)書き込み動作
図1及び図2を用いて、本発明の実施形態に係るMRAMの書き込み動作時の回路及び動作の基本構成について、説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るMRAMにおいて、その書き込み動作を実行する際のMRAMの回路構成の主要部を示している。
本実施形態に係るMRAMのメモリセルアレイ100内には、複数(例えば、1024個)のメモリセルMC,MC_Sが設けられる。
各メモリセルMC,MC_Sには、2つのビット線BL,BLと1つのワード線WL〜WLとが接続される。第1及び第2のビット線BL,BLは、例えば、y方向に延び、ワード線WL〜WLは、例えば、x方向に延びる。第1及び第2のビット線BL,BLは、1組のビット線対BL,BLをなし、複数のメモリセルMC,MC_Sが共通接続される。
メモリセルMC,MC_Sは、例えば、1つの抵抗性記憶素子MTJ,MTJ_Sと1つの選択スイッチ素子Tr,Tr_Sとから構成される。抵抗性記憶素子MC,MC_Sと選択スイッチ素子MTJ,MTJ_Sは、直列接続されている。
抵抗性記憶素子MTJ、MTJ_Sは、例えば、MTJ素子である。選択スイッチ素子Tr,Tr_Sは、例えば、MIS(Metal-Insulator-Semiconductor)トランジスタである。以下では、選択スイッチ素子として機能するMISトランジスタのことを、選択トランジスタと呼ぶ。
このように、本実施形態のメモリセルは、いわゆる、1Tr+1MTJの構成を有している。
MTJ素子MTJ,MTJ_Sは、例えば、固定層(強磁性層)と、記録層(強磁性層)と、固定層と記録層とに挟まれた非磁性層(例えば、絶縁膜)とからなる積層構造を有する。また、例えば、反強磁性層が、固定層の非磁性層と接触する面と反対の面に、設けられる。反強磁性層は固定層の磁化方向を固定する。MTJ素子MTJ,MTJ_Sは、例えば、固定層側と記録層側とにそれぞれ接続端子を有する。
尚、MTJ素子は、非磁性層を1層有するシングルジャンクション構造でもよいし、非磁性層を2層有するダブルジャンクション構造でもよい。このダブルジャンクション構造のMTJ素子は、第1の固定層と、第2の固定層と、第1及び第2の固定層間に設けられた記録層と、第1の固定層及び記録層間に設けられた第1の非磁性層と、第2の固定層及び記録層間に設けられた第2の非磁性層とを有する。また、MTJ素子における固定層及び記録層の磁化方向は、膜面に対して垂直方向に向く垂直磁化型でもよいし、膜面に対して平行方向に向く平行磁化型でもよい。
選択トランジスタTr,Tr_Sは、1つの電流経路と、ゲート電極(制御端子)とを有している。
メモリセルMC,MC_Sの構成素子の接続関係及びそれらの構成素子とビット線・ワード線との接続関係は、以下のようになっている。
MTJ素子MTJ,MTJ_Sの一端は、ビット線対をなす第1のビット線BL0に接続され、MTJ素子MTJ,MTJ_Sの他端は、選択トランジスタTr1,Tr_Sの電流経路の一端に接続される。そして、選択トランジスタTr,Tr_Sの電流経路の他端は、第2のビット線BL1に接続される。各選択トランジスタTr,Tr_Sのゲート電極には、1つのワード線WL〜WLが接続される。
第1のビット線BLの一端には、カラム選択スイッチ(第1のカラム選択スイッチ)3が接続される。また、第2のビット線BLの一端には、カラム選択スイッチ(第2のカラム選択スイッチ)5が接続される。カラム選択スイッチ3,5は、例えば、MISトランジスタである。第1のカラム選択スイッチ3のオン/オフは、第1のカラム選択信号CSWC_1によって、制御される。第2のカラム選択スイッチ5のオン/オフは、第2のカラム選択信号CSWC_2によって、制御される。
カラム選択スイッチ3,5を介して、書き込み用回路が第1及び第2のビット線BL,BLにそれぞれ接続される。カラム選択スイッチ3,5は、ビット線BL,BLと書き込み用回路とを導通させて、選択セルに書き込み電流Iwを流すためのスイッチ素子としての機能を有する。
書き込み用回路は、例えば、電位Vdd,Vssをビット線BL,BLに供給するための共通配線20,30と、スイッチ回路1R,2R,1L,2Lとからなる。1つのスイッチ回路は、例えば、1つのPチャネルMISトランジスタと1つのNチャネルMISトランジスタとからなる。
第1のビット線BLは、第1のカラム選択スイッチ3を介して、第1の共通配線20に接続される。共通配線20の一端には、例えば、第1のPチャネルMISトランジスタ1Rが接続され、共通配線20の他端には、例えば、第1のNチャネルMISトランジスタ2Rが接続される。PチャネルMISトランジスタ1RとNチャネルMISトランジスタ2Rは、電源端子Vddと接地端子Vssとの間に直列接続されている。
第1のPチャネルMISトランジスタ1Rのオン/オフは、制御信号SWPD_RがPチャネルMISトランジスタ1Rのゲートに入力されることによって、制御される。第1のNチャネルMISトランジスタ2Rのオン/オフは、制御信号SWNS_RがNチャネルMISトランジスタのゲートに入力されることによって、制御される。
第2のビット線BLは、第2のカラム選択スイッチ5を介して、第2の共通配線30に接続される。第2の共通配線30の一端には、例えば、第2のPチャネルMISトランジスタ1Lが接続され、共通配線30の他端には、例えば、第2のNチャネルMISトランジスタ2Lが接続される。PチャネルMISトランジスタ1LとNチャネルMISトランジスタ2Lは、電源端子Vddと接地端子Vssとの間に直列接続されている。
第2のPチャネルMISトランジスタ1Lのオン/オフは、制御信号SWPD_LがPチャネルMISトランジスタ1Lのゲートに入力されることによって、制御される。第2のNチャネルMISトランジスタ2Lのオン/オフは、制御信号SWNS_LがNチャネルMISトランジスタ2Lのゲートに入力されることによって、制御される。
本実施形態に係るMRAMの書き込み動作は、スピン注入方式によって、実行される。スピン注入方式による磁化反転は、固定層の磁気モーメントによってスピン偏極された電子(スピン偏極電子と呼ぶ)を記録層に注入し、そのスピン偏極電子と記録層内の電子との交換相互作用によるスピン角運動量の移動によって、記録層を磁化反転させることで行われる。即ち、書き込み電流を固定層から記録層へ、又は、記録層から固定層へ流し、記録層の磁化方向と固定層の磁化方向を反平行状態(例えば、“0”データ)、又は、平行状態(例えば、“1”データ)にして、データが書き込まれる。
このように、MTJ素子の両端に電位差を印加して、磁化反転閾値電流以上の書き込み電流を流すことで記録層の磁化方向を反転させ、書き込み電流の流れる向きに応じて固定層及び記録層の磁化方向を平行又は反平行にし、MTJ素子の抵抗値を変化させることで“1”、“0”データの書き込みが行われる。
図1に示すMRAMの書き込み動作において、選択されたメモリセル(以下、選択セルと呼ぶ)が接続されているビット線対に対し、書き込み電流Iwが、一方の共通配線(書き込み用回路)から他方の共通配線に向けて流される。それによって、“1”又は“0”データが、上記スピン注入方式により、選択セル内のMTJ素子に書き込まれる。
以下では、図1に加え、図2を用いて、第1の共通配線20から第2の共通配線30へ向かう書き込み電流Iwが流され、ワード線WLに接続された選択セルMC_Sに対して、データを書き込む場合について説明する。図2は、本発明の実施形態に係るMRAMの書き込み動作時における、波形図(タイミングチャート)を示している。
まず、スタンバイ状態のMRAMに対して、制御信号SWPD_Rが、“H(high)”レベルから“L(low)”レベルにされ、制御信号SWNS_Lが“L”レベルから“H”レベルへされる。これによって、第1の共通配線20に接続されたスイッチ回路としての第1のPチャネルMISトランジスタ1Rがオン状態となり、第2の共通配線30に接続された第2のNチャネルMISトランジスタ2Lがオンとなる。
この際、制御信号SWPD_Lは“H”レベルのまま保持され、制御信号SWNS_Rは“L”レベルのまま保持される。そのため、第1のNチャネルMISトランジスタ2Rと第2のPチャネルMISトランジスタ1Lはオフ状態が持続する。
次に、第1のカラム選択信号CSWC_1が、“L”レベルから“H”レベルにされる。第1のカラム選択スイッチ(MISトランジスタ)3がオン状態となり、第1のビット線BLが第1の共通配線20と導通する。これと同時に、第2のカラム選択信号CSWC_2が、“L”レベルから“H”レベルにされる。第2のカラム選択スイッチ5がオン状態となり、第2のビット線BLが第2の共通配線30と導通する。
即ち、選択されたビット線(例えば、ビット線BL)が活性化され、選択ビット線の信号レベルselected_BLが“L”レベルから“H”レベルになる。これによって、選択セルMC_Sが接続されている第1のビット線BLに、第1の共通配線20から電源電位Vddが供給され、選択ビット線BLとメモリセルMC,MC_Sとのノード(MTJ素子とビット線との接続点)が充電される。
また、第2のビット線BLも活性化され、第2の共通配線30から供給される接地電位Vssと同電位になる。この際、ワード線WL〜WLは非活性状態であるため、ビット線対BL,BL間に電位差が生じても、選択セルMC_S及び非選択セルMCに電流は流れない。ノードの充電期間は、例えば、ノードの充電開始(ビット線の活性化開始)から、ノードが十分に充電されて、定常状態の電流が選択セルに流すことができるようになるまでの期間である。
尚、ここでは、スイッチ回路としてのPチャネル/NチャネルMISトランジスタ1R,2Lがオン状態にされた後に、カラム選択スイッチ3がオン状態にされている。但し、これに限定されず、カラム選択スイッチ3をオン状態にした後に、書き込みスイッチ回路としてのPチャネル/NチャネルMISトランジスタ1R,2Lをオン状態としても良い。
第1のビット線BLに電源電位Vddが供給された後、選択されたワード線(ここでは、ワード線WL)の信号レベルselected_WLが“L”レベルから“H”レベルにされ、選択ワード線WLが活性化される。他の非選択ワード線WL〜WLi−1,WLn−1,WLの電位は、“L”レベルのまま保持され、非活性化状態になっている。
活性化されたワード線WLにゲートが接続された選択トランジスタTr_Sは、オン状態となる。これによって、書き込み電流Iwが、第1の共通配線20から第2の共通配線30へ向かって流れる。
書き込み電流Iwは、十分に充電されたノードから、選択セルMC_S内のMTJ素子MTJ_S及びオン状態の選択トランジスタTr_Sを流れ、第2のビット線BL1へと流れる。これによって、選択セルMC_Sを構成しているMTJ素子MTJ_Sに、スピン注入方式によって、データが書き込まれる。
そして、書き込み電流Iwは、第2のカラム選択スイッチ5及び第2のNチャネルMISトランジスタ2Lを経由して、第2の共通配線30の接地端子Vssに流れる。
以上の動作によって、選択セルMC_S内のMTJ素子MTJ_Sにデータが書き込まれる。
尚、共通配線30から共通配線20へ向かう書き込み電流Iwを用いて、ワード線WLに接続された選択セルMC_Sに、データを書き込む場合についても、ほぼ同様の動作が実行される。
即ち、第2のPチャネルMISトランジスタ1Lは、制御信号SWPD_Lが“H”レベルから“L”レベルにされて、オン状態にされる。第1のNチャネルMISトランジスタ1Rは、制御信号SWNS_Rが“L”レベルから“H”レベルにされて、オン状態にされる。
そして、第2のカラム選択スイッチ5は、第2のカラム選択信号CSWC_2が“L”レベルから“H”レベルにされることによって、オン状態にされる。また、第1のカラム選択スイッチ3もオン状態にされる。選択ビット線である第2のビット線BLは活性化され、第2の共通配線30から第2のビット線BLに電源電位Vddが供給される。これによって、選択セルMC_Sとビット線BLとのノードが充電される。
第2のビット線BLが活性化された後、選択ワード線(ここでは、ワード線WL)が活性化される。これによって、選択トランジスタTr_Sはオン状態となり、書き込み電流Iwが、選択セルMC_S内のMTJ素子MTJ_Sを流れる。書き込み電流Iwは、第1のカラム選択スイッチ3及び第1のNチャネルMISトランジスタ2Rを経由して、第1の共有配線20の接地端子Vssに流れる。
以上によって、第2の共通配線30から第1の共通配線20へ向かって、書き込み電流Iwが流れる場合においても、選択セルMC_S内のMTJ素子MTJ_Sに、データがスピン注入方式によって書き込まれる。
本発明の実施形態に係るMRAMは、その書き込み動作において、図2に示すように、選択セルが接続されているビット線BLが活性化された後に、選択セルが接続されているワード線WLが活性化される。
本実施形態とは異なり、ワード線が活性化された後にビット線が活性化されるMRAMにおいては、選択されたビット線の活性化のタイミングが、選択セルへの書き込み電流の注入開始のトリガーとなる。ここで、書き込み電流に注目すると、選択されたビット線が活性化された後に、電位が供給されたビット線とそのビット線に接続された複数のメモリセルとの各ノードの充電が開始される。そして、各ノードの充電が完了した時点で、定常状態の書き込み電流が、選択セルのMTJ素子に流れる。
この場合、非定常状態の書き込み電流が選択セルへ流れ続けている状態で、書き込み選択されたビット線対の各ノードの充電が同時に行われ、それに加えて、ビット線及び複数のメモリセルが含むRC時定数に起因する遅延(RC遅延)が生じる。そのため、各ノードが十分に充電されて、反転閾値電流に達する定常状態の書き込み電流が流れるようになるまでに、比較的長い時間が必要となる。このように、ワード線が活性化された後にビット線が活性化されるMRAMでは、メモリセル(MTJ素子)のスイッチング速度は、書き込み選択されたビット線対全体の電位が定常状態になるまでの時間に比べ高速ではあるが、このようなMRAMの書き込み動作の速度は、書き込み系全体の充電時間で規定されてしまう。
本発明の実施形態では、図1及び図2を用いて説明したように、ビット線が活性化された後にワード線が活性化され、ワード線の活性化のタイミングが選択セルへの書き込み電流の注入開始のトリガーとなる。
つまり、本実施形態のMRAMにおいては、メモリセルとビット線とのノードは、選択セルに電流が流れ込まない状態にして、RC時定数に起因する遅延の影響を抑制し、充電される。そのため、本実施形態のMRAMは、ワード線を活性化状態としてノードの充電を行うMRAMと比較して、ノードの充電を高速化できる。
そして、選択セルMC_Sと活性化された選択ビット線とのノードは、ワード線が活性化されるまでの間に十分に充電されるため、書き込み電流注入の開始時に、反転閾値電流に達した定常状態の書き込み電流Iwを、MTJ素子に注入することができる。
このように、本実施形態のMRAMにおいて、その書き込み動作の速度は、メモリセル(MTJ素子)のスイッチング速度で規定できる。
したがって、本発明の実施形態に係るMRAMは、書き込み動作を高速化できる。
また、選択ワード線が活性化された後に、選択ビット線が活性化された場合には、選択ビット線と選択セルとのノードの充電が不十分な状態で、選択セルに書き込み電流が流れる。つまり、ノードが十分に充電されるまでの間、非定常状態の書き込み電流が選択セル(MTJ素子)を流れるため、書き込み動作が不安定となる。
本実施形態のMRAMでは、書き込み電流Iwを選択セル内に流す前に、ビット線と選択セルとのノードが十分に充電されている。それゆえ、非定常状態の電流が選択セル内を流れることは無く、反転閾値電流に十分達した定常状態の書き込み電流Iwを、MTJ素子に注入することができる。
したがって、本実施形態のMRAMによれば、電流値が安定した書き込み電流Iwを用いることができ、書き込み動作を安定化できる。
(2)読み出し動作
図3及び図4を用いて、本発明の実施形態に係るMRAMの読み出し動作時の回路及び動作の基本構成について、説明する。尚、図1及び図2の構成部材と同一の機能を果たす構成部材については、同一符号を付し、必要に応じて説明を行う。
図3は、本発明の実施形態に係るMRAMにおいて、その読み出し動作を実行する際のMRAMの回路構成の主要部を示している。
図3に示すように、1組のビット線対BL,BLに、複数のメモリセルMC,MC_Sが接続される。
読み出し動作時の回路構成は、第1のビット線BLの一端に、第1のカラム選択スイッチ(例えば、MISトランジスタ)3が接続され、第2のビット線BLの一端には、第2のカラム選択スイッチ(例えば、MISトランジスタ)5が接続される。第1及び第2のカラム選択スイッチ5は、第1及び第2の共通配線20,30にそれぞれ接続される。
第1の共通配線20には、読み出しスイッチ回路(例えば、MISトランジスタ)4を介して、センスアンプ7に接続される。センスアンプ7は、一方の入力端子が第1の共通配線20に接続され、他方の入力端子が接地端に接続され、読み出されたデータは出力端子から外部(図示せず)へ出力される。
第2の共通配線30には、制御信号SWNS_Lによって制御されるMISトランジスタ2Lが接続される。
センスアンプ7は、制御信号S/Aによって制御され、読み出し動作時に読み出し電流Irを生成するための所定の電位を第1のビット線BLに供給する。
カラム選択スイッチ3,5及び読み出しスイッチ回路4は、ビット線BL,BLと読み出し用回路(センスアンプ7)とを導通させ、読み出し電流Irを選択セルに流すためのスイッチ素子として、機能する。読み出しスイッチ回路4のオン/オフは、読み出しスイッチ制御信号RSWCによって制御される。
本実施形態に係るMRAMの読み出し動作は、トンネル磁気抵抗効果を利用して、実行される。即ち、読み出し動作の際には、読み出し選択セルが接続されているビット線対において、選択セルに、読み出し電流が流される。選択セルMC_S内のMTJ素子MTJ_Sは、“0”又は“1”データに応じて抵抗値が異なる。そのため、その抵抗値に応じて、センスアンプ7が接続されたビット線BLの電位変動量が異なる。センスアンプ7は、データに応じた電位変動量を検知し、選択セルMC_S内のデータを判別する。これによって、選択セル内のデータが読み出される。
以下、図3に加え、図4を用いて、本実施形態のMRAMの読み出し動作について、説明する。図4は、本発明の実施形態に係るMRAMの読み出し動作時における、波形図(タイミングチャート)を示している。
まず、スタンバイ状態のMRAMに対して、制御信号S/Aの電位が、“L”レベルから“H”レベルへされる。これによって、センスアンプ7がオン状態となる。また、NチャネルMISトランジスタ2Lも、制御信号SWNS_Lによってオンされる。
次に、読み出しスイッチ制御信号RSWCが“L”レベルから“H”レベルにされ、読み出しスイッチ回路4がオン状態となる。これと共に、第1及び第2のカラム選択信号CSWC_1,CSWC_2が、“L”レベルから“H”レベルにされ、第1及び第2のカラム選択スイッチ(MISトランジスタ)3,5がオン状態となる。
これにより、第1のビット線BLが、センスアンプ(読み出し用回路)7と導通する。即ち、選択されたビット線(ここでは、第1のビット線BL)が活性化され、選択ビット線BLの信号レベルselected_BLが“L”レベルから“H”レベルになる。これによって、選択セルMC_Sが接続された第1のビット線BLに、センスアンプ7から電位が供給される。そして、第1のビット線BLとメモリセルMC,MC_Sとのノードが充電される。また、第2のビット線BLも活性化され、ビット線BLの電位は、接地電位Vssとなる。この際、ワード線WL〜WLは、非活性状態なので、ビット線BL,BL間に電位差が生じても、選択セルMC_S及び非選択セルMCに電流は流れない。
但し、センスアンプ7から第1のビット線BLに供給される電位は、読み出し選択されたメモリセルに対する誤書き込みを防ぐため、反転閾値電流を生成する電位より小さい電位である。
尚、ここでは、センスアンプ7がオンされた後に、読み出しスイッチ回路4及びカラム選択スイッチ3,5がオンされているが、これに限定されず、読み出しスイッチ回路4及びカラム選択スイッチ3,5がオンされた後に、センスアンプ7がオンされてもよい。
選択されたビット線BLが活性化された後、選択されたワード線(ここでは、ワード線WL)が活性化され、選択ワード線WLの信号レベルselected_WLが、“L”レベルから“H”レベルに設定される。他のワード線WL〜WLi−1,WLn−1,WLの電位は、“L”レベルのまま保持される。
活性化されたワード線WLにゲートが接続された選択トランジスタTr_Sは、オン状態となり、読み出し電流Irが、選択セルMC_S内を流れる。読み出し電流Irは、十分に充電されたノードから、選択セルMC_S内のMTJ素子MTJ_S及び選択トランジスタTr_Sを通過し、第2のビット線BLへと流れる。
読み出し電流IrがMTJ素子MTJ_Sを流れることにより、MTJ素子MTJ_Sの抵抗値(“0”又は“1”データ)に応じてビット線BLの電位が変動し、その変動量をセンスアンプ7が検知する。
これによって、選択セルMC_S内のMTJ素子MTJ_Sに記憶されたデータが、“0”又は“1”データであるか判別される。
読み出し電流Irは、第2のカラム選択スイッチ5及びMISトランジスタ2Lを経由して、共通配線30の接地端子Vssへ流れる。
以上の動作によって、選択セルMC_S内のMTJ素子MTJ_Sからデータが読み出される。
本発明の実施形態に係るMRAMは、その読み出し動作において、第3及び図4に示すように、ビット線BLが活性化され、選択セルが接続されているビット線BLに電位が供給された後に、選択されたワード線WLが活性化される。つまり、本実施形態のMRAMは、読み出し動作の際にも、書き込み動作と同様に、ワード線の活性化のタイミングが、選択セルへの読み出し電流の注入開始のトリガーとなる。
通常、MTJ素子への誤書き込みを防ぐため、読み出し電流は、書き込み電流の1/5〜1/2程度の電流が用いられている。そのため、ビット線と各メモリセルとのノードの充電は、書き込み動作時のノードの充電よりも長い時間が必要となる。
本実施形態のMRAMは、上記のように、ビット線BLが活性化された後に、ワード線WLが活性化される。即ち、本実施形態のMRAMは、選択セルMC_Sに読み出し電流が流れない状態で、ノードをあらかじめ充電してから、選択セルMC_Sへの読み出し電流の注入を開始できる。したがって、本発明の実施形態に係るMRAMは、従来のMRAMのように選択セルに非定常状態の読み出し電流を流した状態でノードの充電を行う場合よりも、ノードの充電を速く行うことができる。
したがって、本発明の実施形態に係るMRAMによれば、読み出し動作を高速化できる。
また、ノードの充電を速くするために、プリチャージ回路(図示せず)を用いて、読み出し電流よりも大きい電流・電位(例えば、Vdd/2程度)をビット線に供給し、ノードの充電を行う場合もある。
しかし、読み出し動作時の誤ラッチ(誤書き込み)を考慮すると、ビット線BL,BLの電位は接地電位Vssに近い電位であることが好ましい。さらに、プリチャージ回路を用いた充電の場合には、大きい電位・電流を用いるため、MRAMの消費電力の増大にも繋がってしまい、プリチャージ回路を用いることは好ましくない。また、プリチャージ回路を設けるため、チップサイズも増大する。
一方、本実施形態のMRAMでは、読み出し電流Irよりも大きい電流を用いる必要はないので、誤書き込みを考慮する必要もないし、消費電力が増大することもない。
加えて、本実施形態のMRAMは、ノードが十分充電されてから、読み出し電流Irを選択セル内に注入することができる。それゆえ、本実施形態のMRAMは、定常状態の読み出し電流Irを用いて、選択セルMC_S内のMTJ素子MTJ_Sのデータを判別することができる。これは、データの判別、つまり、読み出し動作の確実性を向上できる。
以上のように、本発明の実施形態に係るMRAMによれば、読み出し動作の高速化を図ることができる。また、それと共に、読み出し動作の安定化を図ることができる。
(3) 書き込み動作/読み出し動作の終了
図5及び図6を用いて、本実施形態の係るMRAMの書き込み及び読み出し動作の終了時の動作について、説明する。
図5は、本発明の実施形態に係るMRAMの書き込み動作終了時の各制御信号の波形図を示している。MRAMの回路構成については、図1を用いて、説明する。
図5に示すように、書き込み動作開始時、本実施形態のMRAMは、カラム選択スイッチ3,5がカラム選択信号CSWC_1,CSWC_2によってオン状態となり、選択されたビット線、例えば、第1のビット線BLに、書き込み用回路から電位が供給される。選択されたビット線BLが活性化された後に、選択されたワード線、例えば、ワード線WLが活性化され、このワード線WLの信号レベルselected_WLが“H”レベルから“L”レベルになる。
書き込み動作終了時において、選択セルMC_Sへデータが書き込まれた後、本実施形態のMRAMは、例えば、選択されたワード線WLの信号レベルselected_WLが、“H”レベルから“L”レベルにされ、選択ワード線WLが非活性化される。
この後、第1のカラム選択信号CSWC_1の電位が、“H”レベルから“L”レベルにされ、カラム選択スイッチ3がオフ状態にされる。これと同時に、第2のカラム選択信号CSWC_2の電位が、“H”レベルから“L”レベルにされ、第2のカラム選択スイッチ5がオフ状態にされる。これによって、選択されたビット線BLが非活性化され、選択ビット線BLの信号レベルselected_BLが“H”レベルから“L”レベルになる。
続いて、書き込み用回路のスイッチ素子としての第1のPチャネルMISトランジスタ1Rと第2のNチャネルトランジスタ2Lとがオフ状態とされる。これによって、書き込み用回路がオフ状態となる。
以上によって、本実施形態のMRAMの書き込み動作が終了する。
このように、本発明の実施形態に係るMRAMは、メモリセルへの書き込み動作の終了タイミングが明確に規定できる。
尚、第1のPチャネルMISトランジスタ1Rと第2のNチャネルトランジスタ2Lとがオフ状態とされた後に、カラム選択スイッチ3,5がオフ状態とされても良い。
図6は、本発明の実施形態に係るMRAMの読み出し動作終了時の各制御信号の波形図を示している。MRAMの回路構成については、図3を用いて、説明する。
図6に示すように、読み出し動作開始時、本実施形態のMRAMは、読み出しスイッチ回路4が読み出しスイッチ制御信号RSWCによってオン状態となる。これと共に、カラム選択スイッチ3,5がカラム選択信号CSWC_1,CSWC_2によってオン状態となる。選択されたビット線、例えば、第1のビット線BLが活性化され、このビット線BLの信号レベルselected_BLは、“H”レベルから“L”レベルになる。そして、選択ビット線BLに、読み出しスイッチ回路4及びカラム選択スイッチ3,5を経由して、読み出し用回路(センスアンプ7)から電位が供給される。
ビット線BLの活性化(充電)の後に、選択されたワード線、例えば、ワード線WLが活性化され、選択された抵抗性記憶素子からデータが読み出される。
読み出し動作終了時において、選択セルMC_Sからデータが読み出された後、本実施形態のMRAMは、例えば、選択されたワード線WLが非活性化され、選択ワード線WLの信号レベルselected_WLが“H”レベルから“L”レベルにされる。
選択ワード線が非活性化された後、読み出しスイッチ制御信号RSWCが“H”レベルから“L”レベルにされ、読み出しスイッチ回路4がオフ状態となる。これと共に、カラム選択信号CSWC_1,CSWC_2が、“H”レベルから“L”レベルにされ、カラム選択スイッチ3,5がオフ状態にされる。これによって、選択されたビット線BLが非活性化され、選択ビット線の信号レベルselected_BLが“H”レベルから“L”レベルになる。
続いて、センスアンプ7がオフ状態にされる。これと共に、NチャネルMISトランジスタ2Lもオフ状態にされる。
以上によって、本実施形態のMRAMの読み出し動作が終了する。
このように、本発明の実施形態に係るMRAMは、メモリセルへの読み出し動作の終了タイミングが明確に規定できる。
尚、センスアンプ7がオフ状態とされた後に、読み出しスイッチ回路4及びカラム選択スイッチ3,5がオフ状態とされても良い。
以上のように、本発明の実施形態に係るMRAMにおいては、選択セル(MTJ素子)に対するデータの書き込み又は読み出しが行われた後、選択ワード線が非活性化され、これに続いて、選択ビット線が非活性化される。これによって、本発明の実施形態に係るMRAMは、書き込み/読み出し動作の終了が規定される。
特に、MRAMの書き込み動作においては、選択セルに対してのデータの書き込み終了後に、ビット線対BL,BL間を電流が余計に流れることがなくなり、選択セル以外のメモリセルへの誤書き込みを防止できる。
したがって、本発明の実施形態に係るMRAMによれば、MRAMの書き込み/読み出し動作を安定化できる。
[2] 実施例
以下、図7乃至図13を用いて、上記の基本例で述べたMRAMの実施例について、説明する。
(1) 書き込み用回路の回路例1
図7を用いて、本発明の実施形態に係るMRAMの回路例1について説明する。尚、図7において、図1又は図3の構成部材と同一の機能を果たす構成部材については、同一符号を付し、必要に応じて説明を行う。
図7は、本実施形態のMRAMの書き込み用回路の一例を示す等価回路図である。
図7に示すMRAMは、書き込み電流Iwの供給源として、定電流源10,10を用いた例を示している。
第1の定電流源10は、例えば、第1の共通配線20の電源端子Vddと第1のPチャネルMISトランジスタ1Rとの間に、直列接続される。
第2の定電流源10は、例えば、第2の共通配線30の電源端子Vddと第2のPチャネルMISトランジスタ1Lとの間に、直列接続される。
定電流源10,10、Pチャネル/NチャネルMISトランジスタ1R,2R、1L,2Lをそれぞれ備えた書き込み用回路は、いわゆる、MRAMのドライバ/シンカーの回路構成となっている。
このように、定電流源10,10が書き込み用電源回路に用いられた場合、所定の電流値の書き込み電流Iwを、ビット線対BL,BL及びメモリセルに供給できる。通常、MTJ素子の反転閾値電流は、素子毎にばらつく。図7に示すように、定電流源10,10を用いて、反転閾値電流のばらつきの中で最大値以上の電流値を設定し、それを書き込み電流として、選択セルに供給することができる。これによって、MTJ素子に対するデータの書き込み不良を抑制できる。
それゆえ、本実施形態のMRAMの書き込み動作の制御性を向上でき、それとともに、選択セルに対するデータの書き込みの確実性を向上できる。
したがって、図7に示すように、定電流源を用いた書き込み用回路を構成することで、本発明の実施形態にMRAMは、書き込み動作の安定化を図ることができる。
(2) 書き込み用回路の回路例2
図8を用いて、本発明の実施形態に係るMRAMの回路例2について、説明する。尚、図8において、図1、図3及び図7の構成部材と同一の機能を果たす構成部材については、同一符号を付し、必要に応じて説明を行う。
図8は、本実施形態のMRAMの書き込み用回路の一例を示す等価回路図である。
図8に示すMRAMは、書き込み電流Iwの供給源となる書き込み用電源回路として、定電圧源11,11を用いた例を示している。
第1の定電圧源11は、例えば、第1の共通配線20の電源端子Vddと第1のPチャネルMISトランジスタ1Rとの間に、直列接続される。
第2の定電圧源11は、例えば、第2の共通配線30の電源端子Vddと第2のPチャネルMISトランジスタ1Lとの間に、直列接続される。
定電圧源11,11、PチャネルMISトランジスタ1R,1L及びNチャネルMISトランジスタ2R,2Lは、いわゆる、MRAMのドライバ/シンカーの回路構成となっている。
このように、定電圧源11,11が書き込み用電源回路に用いられた場合、ビット線BLに所定の電圧値を安定して供給できる。
また、図8の例に示す定電圧源11,11を用いた場合、メモリセルの反転閾値電流のばらつきの中の最大値以上の電流を、書き込み電流Iwとして生成できる。それゆえ、定電圧源を用いた書き込み用回路を構成することで、MRAMの選択セルに対する書き込み不良の発生を防止できる。
さらには、MRAMの書き込み動作時において、ビット線に対して、大きな電位を安定して供給できるため、ビット線の充電及びビット線とメモリセルとのノードの充電を、高速化できる。
加えて、定電圧源11,11は、例えば、カレントミラー回路を用いた定電流源と比較して、回路規模が小さいため、メモリセルアレイのサイズの大規模化、又は、MRAMチップのサイズの縮小化を図ることができる。
以上のように、図8に示すように、定電圧源を用いた書き込み用回路を構成することで、本発明の実施形態にMRAMは、書き込み動作の高速化を図ることができる共に、書き込み動作の安定化を図ることができる。
(3) 全体構成例
図9乃至図13を用いて、本発明の実施形態に係るMRAMの全体構成について、説明する。尚、図9乃至図13において、図1乃至図8の構成部材と同一の機能を果たす構成部材については、同一符号を付し、必要に応じて説明を行う。
(3−1) 構成例1
(a) 回路構成
図9は、メモリセルアレイ、書き込み用回路及び読み出し用回路を備えたMRAMの全体構成例を示している。
図9に示すように、メモリセルアレイ100は、複数個のメモリセルMC,MC_Sを有している。
複数のビット線対BL,BL,BL,BL,BLn−1,BLには、ビット線の延在方向(例えば、y方向)に配列された複数のメモリセルMC,MC_Sが、それぞれ接続されている。ビット線対BL,BL,BL,BL,BLn−1,BLの各々には、それぞれ同数のメモリセルが接続されている。尚、図9においては、説明の簡単化のため、3組のビット線対BL,BL,BL,BL,BLn−1,BLのみを図示しているが、4組以上のビット線対が設けられても良いのはもちろんである。
ワード線WL〜WLは、ビット線の延在方向と交差する方向(例えば、x方向)に延在している。各ワード線WL〜WLは、x方向に隣り合う複数のメモリセルMC,MC_Sに共有接続されている。
ビット線対の一方のビット線BL,BL,BLn−1の一端には、第1のカラム選択スイッチ3,3,3が、それぞれ接続されている。また、ビット線BL,BL,BLn−1とそれぞれビット線対をなす他方のビット線BL,BL,BLの一端には、第2のカラム選択スイッチ5,5,5がそれぞれ接続されている。
第1のカラム選択スイッチ3,3,3は、第1のカラム選択信号CSWC_1によってそれぞれ独立に制御され、第2のカラム選択スイッチ5,5,5は、第2のカラム選択信号CSWC_2によってそれぞれ独立に制御される。
一方のビット線BL,BL,BLn−1は、第1のカラム選択スイッチ3,3,3を経由して、第1の共通配線20に接続される。第1の共通配線20の電源端子Vddと接地端子Vssとの間には、第1の定電流源10、第1のPチャネルMISトランジスタ1R及び第1のNチャネルトランジスタ2Rが直列接続され、書き込み用回路(ドライバ/シンカー)が構成されている。
また、他方のビット線BL,BL,BLは、第2のカラム選択スイッチ5,5,5を経由して、第2の共通配線30が接続される。第2の共通配線30の電源端子Vddと接地端子Vssとの間には、第2の定電流源10、第2のPチャネルMISトランジスタ1L及び第2のNチャネルトランジスタ2Lが直列接続されている。
このように、1つの書き込み用回路は、複数のビット線対BL,BL,BL,BL,BL,BLn−1で共有される。この書き込み用回路の共有化によって、MRAMの回路規模及びチップサイズを縮小できる。尚、ここでは、書き込み電流の供給源として、定電流源10,10を用いた例を示しているが、これに限定されず、定電圧源を用いても良いのは、もちろんである。
第2の共通配線20には、1つの読み出しスイッチ回路4が接続され、読み出しスイッチ回路4は読み出しスイッチ制御信号RSWCによって制御される。読み出しスイッチ回路4を経由して、読み出し用回路を構成するセンスアンプ7が、共通配線20に接続される。
図9に示すMRAMでは、複数のビット線対BL,BL,BL,BL,BLn−1,BLに対して、1つの読み出し用回路(センスアンプ)7及び読み出しスイッチ回路4が、共通に用いられる。また、図9に示す例では、1つの共通配線20に、書き込み用回路と読み出し用回路(センスアンプ)とが共通に接続され、書き込み電流と読み出し電流は同じ共通配線20,30を流れる。このような配線及び回路の共通化により、チップサイズの縮小を図ることができる。
(b) 動作
図9に示すMRAMにおいても、図2及び図4を用いて説明した書き込み動作及び読み出し動作を実行することができる。
以下、図10及び図11を用いて、図9に示すMRAMの動作について説明する。
図10は、図9に示すMRAMの書き込み動作を示す波形図である。ここでは、書き込み電流を第1の共通配線20から第2の共通配線30へ流し、ビット線対BL,BLに接続された選択セルMC_Sに対して、データの書き込みを実行する場合について、説明する。
図10に示すように、はじめに、制御信号SWPD_Rが、“H”レベルから“L”レベルに設定され、制御信号SWNS_Lが“L”レベルから“H”レベルに設定される。これによって、第1のPチャネルMISトランジスタ1Rと第2のNチャネルMISトランジスタ2Lがオン状態となり、書き込み用回路が駆動される。
つぎに、選択された第1のカラム選択スイッチ3に対応するカラム選択信号selected_CSWC_1が、“L”レベルから“H”レベルにされ、選択されたビット線BLに接続されたカラム選択スイッチ3がオン状態となる。一方、選択されない第1のカラム選択スイッチ3,3に対応するカラム制御信号other_CSWC_1は、“L”レベルのまま保持され、非選択のビット線BL,BLn−1に接続されたカラム選択スイッチ3,3は、オフ状態となっている。
また、選択されたビット線BLと対をなすビット線BLに接続された第2のカラム選択スイッチ5は、これに対応する第2のカラム制御信号selected_CSWC_2が“L”レベルから“H”レベルに設定されることで、オン状態となる。一方、非選択のビット線BL,BLn−1に接続された第2のカラム選択スイッチ5,5は、これらに対応するカラム制御信号other_CSWC_2が“L”レベルが保持されるので、オフ状態となっている。
これによって、選択ビット線BLは、第1の共通配線20(書き込み用回路)と導通状態となる。つまり、選択されたビット線BLが活性化され、定電流源10によって生成された書き込み電流が、選択ビット線BLに供給される。選択ビット線BLの活性化により、メモリセルMC,MC_Sとビット線BLとのノードが充電され、選択ビット線(ここでは、ビット線BL)の電位selected_BLが“L”レベルから“H”レベルになる。この際、ワード線は非活性状態となっているため、選択セルに書き込み電流が流れない状態で、選択ビット線のノードが充電される。
また、非選択ビット線BL,BLn−1に接続されたカラム選択スイッチ3,3がオフ状態となっているため、非選択ビット線BL,BLn−1は、第1の共通配線20と非導通状態である。よって、書き込み電流が、非選択ビット線BL,BLn−1に流れ込むことはなく、非選択ビット線対BL,BL,BLn−1,BLによるRC遅延が、選択ビット線対BL,BLの充電を遅くさせることはない。
尚、読み出しスイッチ制御信号RSWCは、“L”レベルのまま保持され、読み出しスイッチ回路4は、オフ状態となっている。このため、読み出し回路としてのセンスアンプ7は、書き込み動作中にビット線対BL,BL,BL,BL,BLn−1,BLと導通しない。
選択ビット線BLが活性化された後、選択セルMC_Sに用いられるワード線(ここでは、ワード線WL)が活性化される。この選択ワード線WLの信号レベルselected_WLは“L”レベルから“H”レベルになる。これによって、選択セルMC_Sに書き込み電流が流れ、MTJ素子MTJ_Sにデータが書き込まれる。
選択セル内のMTJ素子MTJ_Sにデータが書き込まれた後、ワード線WLが非活性化される。次に、選択された第1及び第2のカラム選択スイッチ3,5は、これらに対応する制御信号selected_CSWC_1,selected_CSWC_2によって、それぞれオフ状態にされ、選択ビット線BLは非活性化される。この後、第1のPチャネルMISトランジスタ1R及び第2のNチャネルMISトランジスタ2Lもオフ状態とされる。
以上の動作によって、MRAMの書き込み動作が終了する。
尚、書き込み電流を第2の共通配線30から第1の共通配線20へ流す場合、或いは、ビット線対BL,BL3,BLn−1,BLに接続された選択セルにデータの書き込みを実行する場合については、カラム選択スイッチのオン/オフの制御が、上述の書き込み動作と異なるのみで、ビット線を活性化させた後にワード線を活性化させる動作は同様である。そのため、ここでの説明は省略する。
図11は、図9に示すMRAMの読み出し動作を示す波形図である。ここでは、読み出し電流を、ビット線対BL,BLに接続された選択セルMC_Sのデータの読み出す場合について、説明する。
はじめに、図11に示すように、制御信号S/Aが“L”レベルから“H”レベルにされ、読み出し用回路としてのセンスアンプ7がオン状態にされる。これと共に、例えば、制御信号SWNS_Lが“L”レベルから“H”レベルにされ、第2の共通配線30に接続された第2のNチャネルMISトランジスタ2Lがオン状態にされる。
次に、読み出しスイッチ制御信号RSWCが“L”レベルから“H”レベルにされ、読み出しスイッチ回路4がオン状態になる。これと共に、選択された第1のカラム選択スイッチに対応するカラム選択信号selected_CSWC_1が“L”レベルから“H”レベルにされ、選択されたカラム選択スイッチ3がオン状態となる。また、選択された第2のカラム選択スイッチに対応するカラム選択信号selected_CSWC_2が“L”レベルから“H”レベルにされ、選択された第2のカラム選択スイッチ5がオン状態となる。
選択されたビット線BLは、オン状態の読み出しスイッチ回路4とカラム選択スイッチ3とを介して第1の共通配線20と導通状態となり、選択ビット線BLが活性化される。これによって、選択ビット線である第1のビット線BLには、センスアンプ7から電位(読み出し電流)が供給される。
選択ビット線BLが活性化されることにより、このビット線BLとメモリセルMC,MC_Sとのノードは、充電される。この際、ワード線は非活性状態にあるので、読み出し電流はメモリセルMC、MC_S内を流れない。このため、選択セルに書き込み電流が流れない状態で、選択ビット線のノードが充電される。尚、非選択のカラム選択スイッチ3,3,5,5は、オフ状態が持続されるので、非選択ビット線BL,BLn−1と読み出し用回路(センスアンプ7)は非導通状態となっている。
選択ビット線BLの活性化によってノードが充電された後、選択セルMC_Sに用いられるワード線WLが活性化され、この選択ワード線WLの信号レベルselected_WLが、“L”レベルから“H”レベルにされる。
これによって、選択セルMC_S内に読み出し電流が流れ、選択セルMC_S内のMTJ素子MTJ_Sのデータが判別される。
読み出し電流は、選択された第2のカラム選択スイッチ5及び第2のNチャネルMISトランジスタ2Lを経由して、第2の共通配線30の接地端子Vssへ流れる。
MTJ素子MTJ_Sのデータが判別された後、選択ワード線WLは非活性状態にされる。続いて、読み出しスイッチ回路4と選択されたカラム選択スイッチ3,5がオフ状態にされ、選択ビット線BLは非活性状態となる。この後、センスアンプ7がオフ状態にされる。これと同時に、第2のNチャネルMISトランジスタ2Lが、オフ状態とされる。
以上の動作によって、MRAMの読み出し動作が終了する。
尚、ビット線対BL,BL,BLn−1,BLに接続されたメモリセルのデータの読み出しを実行する場合については、カラム選択スイッチのオン/オフの制御が異なるのみで、ビット線が活性化されてからワード線が活性化されるという動作は同様である。そのため、ここでの説明は省略する。
以上のように、本発明の実施形態に係るMRAMによれば、書き込み動作及び読み出し動作の高速化を図ることができる。
(3−2) 構成例2
(a) 回路構成
図12を用いて、本実施形態のMRAMの全体構成の第2例について、説明する。ここでは、本例と図12に示すMRAMの全体構成との同一部分については説明を省略する。
ビット線対をなす一方のビット線BLの一端には、第1のカラム選択スイッチ3と第1の読み出しカラム選択スイッチ4とが接続されている。これと同様に、ビット線対をなす一方のビット線BL,BLn−1の一端には、第1のカラム選択スイッチ3,3と第1の読み出しカラム選択スイッチ4,4とが、それぞれ接続されている。複数の読み出しスイッチ回路4,4,4は、読み出しスイッチ制御信号RSWCによって、それぞれ個別に制御される。
また、一方のビット線とビット線対をなす他方のビット線BL,BL,BLの一端には、カラム選択スイッチ5,5,5が接続され、書き込み動作と読み出し動作で共通に用いられる。
複数の読み出しスイッチ回路4,4,4は、第3の共通配線40に共通に接続される。この第3の共通配線40には、1つのセンスアンプ7が接続される。
このように、図12に示す構成では、各ビット線対BL,BL,BL,BL,BLn−1,BLに、それぞれ異なる読み出しスイッチ回路4,4,4が設けられている。これと共に、本例のMRAMは、書き込み用回路(ドライバ/シンカー)と読み出し用回路(センスアンプ)とがそれぞれ異なる配線に接続される。この場合においても、図9に示す例と同様の効果が得られる。また、この例では、書き込み用回路と読み出し用回路とが分離されているため、MRAMの動作の安定化を図ることができる。
(b) 動作
以下、図13を用いて、図12に示すMRAMの動作について説明する。但し、本例の書き込み動作は、複数の読み出しスイッチ回路4,4,4が全てオフ状態であることが、図9及び図10に示す回路・動作と異なるのみで、実質的な動作は同様である。そのため、説明は省略する。それゆえ、ここでは、図12に示すMRAMの読み出し動作についてのみ説明する。尚、読み出し電流を、ビット線対BL,BLに接続された選択セルMC_Sのデータの読み出す場合について、説明する。
はじめに、図11と同様に、センスアンプ7がオン状態にされ、これと共に、第2のNチャネルMISトランジスタ2Lがオン状態にされる。
次に、選択ビット線BLに接続された読み出しスイッチ回路に対応する制御信号selected_RSWCが“L”レベルから“H”レベルにされ、選択された読み出しスイッチ回路4がオンする。一方、非選択ビット線に接続された読み出しスイッチ回路4,4は、これらに対応する制御信号other_RSWCが、“L”レベルのままであるため、オフ状態が持続する。これと共に、選択された第2のカラム選択スイッチに対応するカラム選択信号selected_CSWC_2が“L”レベルから“H”レベルにされ、選択された第2のカラム選択スイッチ5がオン状態となる。そして、本例において、選択ビット線BL及び非選択ビット線BL,BLn−1の各々に接続される第1のカラム選択スイッチ3は、カラム選択信号SWC_1が“L”レベルのままにされ、全ての第1のカラム選択スイッチ3,3,3がオフ状態のままにされる。
選択された読み出しスイッチ回路4がオンするため、選択ビット線BLは、第3の共通配線40及びセンスアンプ7と導通し、選択ビット線BLが活性化される。これによって、選択ビット線である第1のビット線BLには、センスアンプ7から電位(読み出し電流)が供給される。
選択ビット線BLが活性化されることにより、ビット線BLとメモリセルMC,MC_Sとのノードは、充電される。この際、ワード線は非活性状態にあるので、読み出し電流はメモリセルMC,MC_S内を流れない。このため、選択セルに書き込み電流が流れない状態で、選択ビット線のノードが充電される。
尚、非選択のカラム選択スイッチ3,3,3,5,5は、オフ状態が持続されるので、非選択ビット線BL,BLn−1と読み出し用回路(センスアンプ7)は非導通状態となっている。
選択ビット線BLの活性化によってノードが充電された後、選択セルMC_Sに用いられるワード線WLが活性化され、この選択ワード線WLの信号レベルselected_WLが、“L”レベルから“H”レベルにされる。
これによって、選択セルMC_S内に読み出し電流が流れ、選択セルMC_S内のMTJ素子MTJ_Sのデータが判別される。
この後、図11に示す動作と同様の動作で、選択ワード線WLは非活性状態にされ、選択ビット線BLは非活性状態とされ、MRAMの読み出し動作が終了する。
以上のように、本発明の実施形態に係るMRAMによれば、書き込み動作及び読み出し動作の高速化を図ることができる。
[4] 変形例
図14及び図15を用いて、本発明の実施形態に係るMRAMの変形例について説明する。
基本例で述べたMRAMは、書き込み動作と読み出し動作の双方で、選択されたビット線が活性化された後に、選択されたワード線が活性化される。但し、それに限定されず、本発明の実施形態に係るMRAMは、書き込み動作又は読み出し動作のいずれか一方のみで、選択されたビット線が活性化された後、選択されたワード線が活性化されてもよい。
例えば、本発明の実施形態に係るMRAMの変形例の1つとして、書き込み動作は、図2に示すように、選択されたビット線が活性化された後、選択されたワード線が活性化される。これによって、選択セルにデータが書き込まれる。そして、読み出し動作は、図14に示すように、はじめに、選択されたワード線が活性化される。その後、選択されたビット線が活性化される。そして、センスアンプから選択されたビット線に電位が供給される。これによって、選択セルからデータが読み出される。
また、本発明の実施形態に係るMRAMの別の変形例としては、読み出し動作は、図4に示すように、選択されたビット線が活性化された後、選択されたワード線が活性化される。これによって、選択セルからデータが読み出される。書き込み動作では、図15に示すように、選択されたワード線が活性化された後、選択されたビット線が活性化される。そして、書き込み用回路から選択されたビット線に電流・電位が供給される。これによって、選択セルに書き込み電流が注入され、MTJ素子にデータが書き込まれる。
このような場合において、本発明の実施形態の変形例に係るMRAMは、書き込み動作或いは読み出し動作のうち、いずれか一方で、動作の高速化を図ることができる。
3. その他
本発明の実施形態によれば、MRAMの書き込み動作及び読み出し動作の高速化を図ることができる。
本発明の実施形態においては、MRAMを例に、その書き込み動作及び読み出し動作について説明を行った。但し、本発明の実施形態はMRAMに限定されるものではない。
例えば、抵抗性記憶素子にパルス電圧を印加するとその抵抗値が変化することを利用したReRAMや、抵抗性記憶素子に書き込み電流を流して素子の結晶構造を相変化させることで抵抗値が変化することを利用したPCRAMにも適用可能である。本発明の実施形態をReRAMやPCRAMに適用した場合においても、本発明の実施形態と同様の効果が得られるのはもちろんである。
本発明の例は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、各構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を構成できる。例えば、上述の実施形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態に係るMRAMの基本構成を示す等価回路図。 本発明の実施形態に係るMRAMの動作を説明するための波形図。 本発明の実施形態に係るMRAMの基本構成を示す等価回路図。 本発明の実施形態に係るMRAMの動作を説明するための波形図。 本発明の実施形態に係るMRAMの動作を説明するための波形図。 本発明の実施形態に係るMRAMの動作を説明するための波形図。 本発明の実施形態に係るMRAMの回路例を示す等価回路図。 本発明の実施形態に係るMRAMの回路例を示す等価回路図。 本発明の実施形態に係るMRAMの回路例を示す等価回路図。 図9に示すMRAMの書き込み動作を説明するための波形図。 図9に示すMRAMの読み出し動作を説明するための波形図。 本発明の実施形態に係るMRAMの回路例を示す等価回路図。 図12に示すMRAMの読み出し動作を説明するための波形図。 本発明の実施形態に係るMRAMの変形例を説明するための波形図。 本発明の実施形態に係るMRAMの変形例を説明するための波形図。
符号の説明
BL〜BLn:ビット線、WL〜WLn:ワード線、MC,MC_S:メモリセル、MTJ,MTJ_S:抵抗性記憶素子(MTJ素子)、Tr,Tr_S:選択トランジスタ、1L,1R:PチャネルMISトランジスタ、2R,2L:NチャネルMISトランジスタ、3,3,3,5,5,5:カラム選択スイッチ、読み出しスイッチ回路:4,4,4、7:センスアンプ、10,10:定電流源、11,11:定電圧源、20,30,40:共通配線、100:メモリセルアレイ。

Claims (5)

  1. 1組のビット線対をなす第1及び第2のビット線と、
    前記第1及び第2のビット線の延在方向と交差する方向に延びるワード線と、
    一端と他端とを有し、この一端が前記第1のビット線に接続される抵抗性記憶素子と、
    電流経路と制御端子とを有し、前記電流経路の一端が前記抵抗性記憶素子の他端に接続され、前記電流経路の他端が前記第2のビット線に接続され、前記制御端子が前記ワード線に接続される選択スイッチ素子と、
    前記第1のビット線の一端に接続される第1のカラム選択スイッチと、
    前記第2のビット線の一端に接続される第2のカラム選択スイッチと、
    前記第1のカラム選択スイッチを介して、前記第1のビット線に接続される第1の共通配線と、
    前記第2のカラム選択スイッチを介して、前記第2のビット線に接続される第2の共通配線と、
    前記第1又は第2の共通配線の少なくともいずれか一方に接続される読み出しスイッチ回路と、
    前記読み出しスイッチ回路を介して、前記第1又は第2の共通配線の少なくともいずれか一方に接続される読み出し用回路と、
    を具備し、
    前記抵抗性記憶素子に対してデータの読み出しを開始する際に、
    前記読み出しスイッチ回路及び前記第1及び第2のカラム選択スイッチが導通状態にされた後、前記第1及び第2のビット線が活性化され、前記第1及び第2のビット線のうち一方のビット線が第1の電位から前記第1の電位より高い第2の電位に設定され、前記第1及び第2のビット線のうち他方のビット線が前記第1の電位に設定され、
    前記第1及び第2のビット線が活性化された後に、前記ワード線が活性化され、かつ、
    前記抵抗性記憶素子に対するデータの読み出しを終了する際に、
    前記ワード線が非活性化された後に、前記読み出しスイッチ回路及び前記第1及び第2のカラム選択スイッチが非導通状態にされ、前記第1及び第2のビット線が非活性化される、
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記第1又は第2の共通配線の少なくともいずれか一方に接続される書き込みスイッチ回路と、
    前記書き込みスイッチ回路を介して、前記第1又は前記第2の共通配線の少なくともいずれか一方に接続される書き込み用電源回路と、
    をさらに具備し、
    前記抵抗性記憶素子に対してデータの書き込みを開始する際に、前記第1及び第2のビット線が活性化され、前記第1及び第2のビット線のうち一方のビット線が前記第1の電位から前記第2の電位より高い第3の電位に設定され、前記第1及び第2のビット線のうち他方のビット線が前記第1の電位に設定され、
    前記第1及び第2のビット線が活性化された後に、前記ワード線が活性化される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記抵抗性記憶素子にデータを書き込む際、前記第1及び第2のビット線が活性化される前に、
    前記書き込みスイッチ回路が導通状態にされ、
    前記第1及び第2のカラム選択スイッチが導通状態にされる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記抵抗性記憶素子に対するデータの書き込みを終了する際に、
    前記ワード線が非活性化された後に、
    前記第1及び第2のビット線が非活性化される、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記抵抗性記憶素子に対してデータの読み出しを開始する際、前記第1及び第2のビット線のうち前記一方のビット線が前記第2の電位に充電された後、前記ワード線が活性化され、前記選択スイッチ素子がオン状態にされる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
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