JP5219638B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に関するもので、良好な画像を形成するため記録に先立って処理液を塗布するインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出して記録を行う構成である。近年、インクジェット記録装置は低騒音、低ランニングコスト、カラー化が容易といった利点から急速に普及している。しかしながら、普通紙に記録すると、にじみの発生、濃度や色調の変化、裏写り等といった初期品質問題に加え、耐水性、耐候性といった画像の堅牢性に関する問題を有していた。
特許文献1には、前処理液を記録媒体の記録領域に塗布する塗布ローラを有する前処理液塗布手段と、前処理液が塗布された記録媒体の記録領域に画像を記録する画像記録手段と、を有する画像記録装置が記載されている。特許文献1には、前処理液塗布手段によって塗布された記録媒体を画像記録手段に搬送する搬送ローラ対の駆動は、塗布ローラの駆動と独立していることが記載されている。また、印字中の間欠搬送でも、塗布ローラは搬送ローラ対と別駆動により一定速度で回動するので、塗布ムラによる波打ちや画質ムラがなく、塗布ローラによる塗布条件を常に一定に保つことが記載されている。
一方、特許文献2には、連続印刷を行う際に、生産性を上げるために先行のページを書き終える前に、次ページ用の記録紙の給紙を開始することが記載されている。特許文献2には、連続印刷時に先行ページの画像データを解析する画像データ解析手段と、画像データ解析に基いて先行ページの印刷にかかる時間を算出する印刷時間算出手段と、を備えることが記載されています。そして、特許文献2には、印刷時間算出結果と記録紙サイズから次ページの給紙開始タイミングを決定することが記載されています。
また、特許文献3には、排紙スミアが発生することを防ぐために、排紙された先行プリント媒体に単位面積あたりのインク付与量が大きい記録が行われたときは、その領域に所定時間内に後続プリント媒体が接触しないようウエイトタイムを入れることが記載されている。
特開2002−103583号公報 特開2007−118451号公報 特開平7−205416号公報
記録ヘッドにより記録を行う前に、塗布ローラにより記録媒体に前処理液を塗布する構成において、スループットを向上するために現ページの記録動作が終了する前に次ページの給紙を開始する構成が検討された。しかしながら、現ページの前に記録が行われ、排紙手段によって排紙された前ページに単位面積あたりのインク付与量が大きい記録が行われていた場合には、現ページの記録動作を中断しなければいけないことがあった。このときは、現ページの記録動作を中断しなければならず、先行給紙された次ページの先端が現ページの後端と衝突して搬送不良が発生してしまう可能性があった。また、次ページの先端と現ページの後端との衝突を防ぐために次ページの塗布動作を中断すると、次ページに対する前処理液の塗布量が不均一になってしまい、次ページの記録画像が悪化するという事態が発生してしまう。
このような事情に鑑みて、本発明の目的は、記録ヘッドによる記録の前に塗布ローラにより記録媒体に前処理液を塗布する構成において、排紙スミアの発生を防ぎ高画質の記録を行うことができる記録装置を提供することである。
本発明のインクジェット記録装置は、上記目的を達成するため、記録媒体を給紙する給紙手段と、前記給紙手段により給紙された記録媒体に液体を塗布する塗布手段と、前記塗布手段により液体が塗布された記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出して記録を行う記録手段と、前記記録手段により記録が行われた記録媒体を排紙する排紙手段と、現ページに対する記録動作が完了する前に前記給紙手段により前記現ページに続く次ページの給紙を開始するよう制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記現ページに記録された領域に前記次ページが接触することを許容するまでの第1の時間、及び、前記排紙手段により排紙された前ページに記録された領域に前記前ページに続く前記現ページが接触することを許容するまでの第2の時間を管理する理手段と、前記理手段によって管理される前記第2の時間を用いて、前記排紙手段による前記現ページの排紙を許可する可手段と前記可手段により前記現ページの排紙が許可されるまでは、記次ページの給紙を開始しないように規制する規制手段と、を有し、前記管理手段は、前記現ページが排紙されたら、前記第2の時間の値を前記第1の時間の値で置き換えて更新することを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドによる記録の前に塗布ローラにより記録媒体に前処理液を塗布する構成において、排紙スミアの発生を防ぎ高画質の記録を行うことができる記録装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の実施形態は、原稿の読取装置とインクジェット方式の記録装置とから構成される複合機に関するものである。特に、顔料を色材とするインクで記録した際に顔料の凝集を促進するなど所定の目的で記録媒体に液体を塗布する液体塗布機構を備えたインクジェット記録装置に関するものである。
図1は上記複合機の外観斜視図であり、図2および図3は図1に示す複合機の外装ケースを除いた記録装置の内部構成をそれぞれ左前方および右前方から示す斜視図であり、図4は記録装置の内部構成を示す縦断面図である。図1において、複合機の外装部15は、概略、外装ケース、操作パネルおよび排紙トレイ46を備えて構成されており、以下で説明する記録装置を内蔵している。
図2〜図4に示すように、記録装置1は、ASF給紙部2、搬送部3、排紙部4、キャリッジ部5、回復機構部(クリーニング部)6、記録ヘッド7による記録部、Uターン搬送部並びに両面搬送部8を有して構成されている。また、記録装置1は、塗布機構として塗布流路部および液循環部9、カセット給紙部10、液体塗布部12を有している。
本実施形態では、写真画質記録等のための専用紙を用いる場合はASF給紙部1から給紙し、コピー用紙に代表される普通紙を用いる場合はカセット給紙部10から給紙する。これは、専用紙は厚さが比較的厚いため、紙の剛性による負荷変動を少なくすべくストレートパスに近いASFからの給紙とするためである。一方、普通紙を用いるビジネスユースの場合は、記録枚数や記録頻度が多いことが想定されるため、多くの枚数をセットできるカセットからの給紙としている。記録動作は、概略、第1の給紙口であるASF給紙部2から給紙された記録シート(記録媒体)は、搬送部3で搬送され、その間にキャリッジ部5に装着された記録ヘッド7により記録がなされる。その後、フロントカバーと一体になった排紙トレイ46によって構成される排紙部4に排紙、積載される。一方、第2の給紙口であるカセット給紙部10から給紙された記録シートは、液体塗布部12、Uターン搬送部並びに両面搬送部8、搬送部3を経て記録ヘッド7により記録後、排紙部4に排紙、積載される。以下、これらの機構部の詳細について順に説明する。
〔ASF給紙部〕
ASF給紙部2は、記録シートを積載する圧板21、記録シートを給紙するための給紙ローラ28、記録シートを分離するための分離ローラ241、記録シートを積載位置に戻すための戻しレバー等が、ベース20に取り付けて構成されている。詳しくは、積載された記録シートを保持するための給紙トレイ(不図示)がベース20または外装部15に取り付けられている。この給紙トレイは多段式であり、使用するときには引き出して用いる。給紙ローラ28はその断面が円弧状である棒状の部材であり、シート基準寄りに1つの給紙ローラゴムが設けられており、これによって記録シートを給紙することができる。給紙ローラ28の駆動源は、ASF給紙部2に設けられたモータ(以下、給紙モータという)であり、これは以下で説明する回復機構部6の駆動源でもある。このモータの駆動力は、駆動伝達ギア及び遊星ギア等を介して伝達され、給紙ローラを駆動することができる。
圧板21には、記録シートの積載位置を規制するための移動可能なサイドガイド23が設けられている。圧板21は、ベース20に設けられた回転軸を中心に回動可能であり、圧板バネによって給紙ローラ28に付勢される。給紙ローラ28と対向する圧板21の部位には記録シートの重送を防止するための摩擦係数の大きい材質で作られた分離シート213が設けられている。圧板21は、給紙ローラ28に対して当接および離間できるように圧板カムによってその位置を変えることができる。さらに、ベース20には分離ローラを保持する分離ローラホルダ24が回転軸を中心に回動可能に取り付けられている。分離ローラ241は分離ローラバネによって給紙ローラ28に付勢される。分離ローラ241にはクラッチバネが取り付けられ、所定以上の負荷がかかったときに分離ローラ241が回転できる構成になっている。分離ローラ241は、分離ローラリリースシャフトとコントロールカムによって給紙ローラ28に対して当接および離間するように構成されている。以上の圧板21、戻しレバーおよび分離ローラ241の位置は、ASFセンサによって検知されている。また、記録シートを積載位置に戻すための戻しレバーは、ベース20に回転可能に取り付けられ、戻しレバーバネにより解除方向に付勢されている。記録シートを積載位置へ戻すときは、コントロールカムによって回転させられる。
通常の待機状態では、圧板21は圧板カムによってリリース状態とされ、分離ローラ241はコントロールカムによってリリース状態とされている。さらに、戻しレバーは記録シートを積載位置へ戻すとともに、積載される記録シートが奥に入らないように積載口をふさぐ位置に配置されている。この待機状態から給紙が始まると、モータの駆動によってまず分離ローラ241が給紙ローラ28に当接する。そして、戻しレバーがリリースされ、圧板21が給紙ローラ28に当接する。この状態で記録シートの装置内部への給紙が開始される。
給紙ローラ28によって送り出される記録シートの枚数はベース20に設けられた前段規制部で制限され、数枚の記録シートが給紙ローラ28と分離ローラ241とのニップ部に給紙される。給紙された記録シートはニップ部で分離され、最上位の記録シートのみが装置内部へ給紙される。記録シートが搬送ローラ36とピンチローラ37とのニップ部に到達すると、圧板21は圧板カムによってリリース状態とされ、分離ローラ241はコントロールカムによってリリース状態とされる。戻しレバーはコントロールカムによって記録シートを積載位置へ戻す積載位置に戻る。このとき、給紙ローラ28と分離ローラ241とのニップ部近傍まで送り出された2枚目以降の記録シートは積載位置まで戻される。
〔カセット給紙部〕
カセット81にセットされる記録シートは、コピー用紙などの普通紙を想定している。このカセット81には、記録シートを分離給紙するために、記録シートを積載するとともに給紙ローラ821に記録シートを圧接させる圧板822が設けられている。Uターン搬送部ならびに両面搬送部8の本体を形成するUターンベース84には、上記の給紙ローラ821、分離ローラ、記録シートを積載位置に戻すための戻しレバー824、圧板822の圧接、離間を制御するための制御機構などが設けられている。カセット81は、2段の伸縮構造となっており、記録シートのサイズにより使い分けることができる。小サイズ紙積載時あるいはカセット不使用時はカセット81を収納させて外装部15の内部に収納することができる。
給紙ローラ821はその断面が円弧状である棒状の部材である。シート基準よりに1つの給紙ローラゴムが設けられており、これによって記録シートを給紙する。両面搬送部8に設けられた両面搬送モータの駆動力が駆動伝達ギアおよび遊星ギアなどに伝達されることにより給紙ローラ821が駆動される。圧板822にはサイドガイド827が移動可能に装着されており、記録シートの積載位置を規制している。圧板822は、カセット81に配された回転軸を中心に回動可能であり、Uターンベース84との間に配された圧板バネなどによって給紙ローラ821に付勢される。給紙ローラ821と対向する圧板822の部位には記録シートの重送を防止するための摩擦係数の大きい材質からなる分離シート829が設けられている。圧板822は、圧板カムによって給紙ローラ821に当接、離間できるように構成されている。
また、分離ローラは、分離ベースに設けられた軸を中心に回動可能な分離ローラホルダに対して回転可能に軸支されている。この分離ローラホルダは、分離ローラバネにより給紙ローラ821に付勢される。分離ローラにはクラッチバネが取り付けられ、所定以上の負荷がかかると分離ローラが回転する構成になっている。分離ローラは、分離ローラリリースシャフトとコントロールカムによって、給紙ローラ821に当接、離間される。圧板822、戻しレバー824および分離ローラ831の位置は、Uターンセンサによって検知されている。
さらに、記録シートを積載位置に戻すための戻しレバー824は、Uターンベース84に取り付けられ、戻しレバーバネによって解除方向に付勢されている。記録シートを戻すときは、コントロールカムによって戻しレバー824を回動させる。通常の待機状態では、圧板822は圧板カムによりリリース状態とされ、戻しレバー824は記録シートを積載位置に戻している。この戻しレバー824は、積載された記録シートが移動しないように積載口をふさぐ位置に配されている。この待機状態から給紙が始まると、モータの駆動によって分離ローラが給紙ローラ821に当接する。そして、戻しレバー824がリリースされ、圧板822が給紙ローラ821に当接する。この状態で、記録シートの給紙が開始される。
記録シートの移動は分離ベース83に設けられた前段規制部で制限され、数枚の記録シートが給紙ローラ821と分離ローラとのニップ部に給紙される。給紙された記録シートはニップ部で分離され、最上位の記録シートのみが下流に搬送される。分離、搬送された記録シートが第1のUターンローラ86と第1のUターンピンチローラ861とのニップ部まで搬送されると、圧板822は圧板カムによってリリース状態とされ、分離ローラはコントロールカムによってリリース状態とされる。戻しレバー824は、コントロールカムによって積載位置に戻される。このとき、給紙ローラ821と分離ローラとのニップ部まで到達していた2枚目以降の記録シートは積載位置まで戻される。
〔搬送部〕
搬送部3は、曲げ起こした板金部材によるシャーシ11を構造部材として構成されている。すなわち、搬送部3は記録シートを搬送する搬送ローラ36とPE(ペーパーエンド)センサ32を備える。搬送ローラ36は、例えば金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構造をしており、その両端金属部分をシャーシ11に設けられた軸受で軸支されている。また、軸受と搬送ローラ36との間に搬送ローラテンションバネを装着することにより、搬送ローラ36に回転時の負荷を与えることで安定した搬送を可能としている。
搬送ローラ36には、ピンチローラホルダ30に保持された複数のピンチローラ37が当接するように配されている。ピンチローラホルダ30にピンチローラバネ31による付勢力が及ぼされる。この構成により、ピンチローラ37は記録シートを搬送ローラ36に圧接し記録シートの搬送力を生じさせている。その際、ピンチローラホルダ30の回転軸がシャーシ11の軸受で軸支されている。
また、記録シートが搬送されてくる搬送部3の入口には記録シートをガイドするガイドフラッパ33およびプラテン34が配されている。ピンチローラホルダ30には、記録シートが当接することにより回動するPEセンサレバー321が配されている。記録シートの先端および後端の通過によりPEセンサレバー321が回動したことをPEセンサ32が検出することで、記録シートの位置を算出する。プラテン34はシャーシ11に取り付けられている。ガイドフラッパ33は搬送ローラ36の軸受部と同心の軸を中心に回動可能に軸支され、シャーシ11の一部に当接することで位置決めされる。
上記構成において、給紙部から搬送部3へ搬送された記録シートは、ピンチローラホルダ30およびガイドフラッパ33に案内されて搬送ローラ36とピンチローラ37とのニップ部へ搬送される。その際、搬送されてきた記録シートの先端をPEセンサレバー321によって検出し、記録部における記録シートの記録位置を求めることができる。記録シートは、搬送モータ35の駆動力によって搬送ローラ36が回転駆動されることによってプラテン34上を搬送される。プラテン34上には搬送される記録シートの裏面が当接するリブが形成されている。このリブによって、記録ヘッド7と記録シートとのギャップを管理するとともに、排紙部4と協働して記録シートの波打ちが発生することを抑制している。搬送ローラ36の駆動は、DCモータである搬送モータ35の回転力をタイミングベルト351を介して搬送ローラ36の軸上のプーリ361に伝達することで行われる。また、搬送ローラ36の回転量を検出するために、搬送ローラ36の軸上には150lpi〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードホイール362が取り付けられている。シャーシ11には、コードホイール362を読み取るためのエンコーダセンサが取り付けられている。
〔キャリッジ部〕
キャリッジ部5は、記録ヘッド7を搭載して移動するためのキャリッジ50を有する。キャリッジ50は、記録シートの搬送方向に対して交差する方向に配されたガイドシャフト52に案内されて移動する。さらに、キャリッジ50は、ガイドシャフト52と平行に配されたガイドレール111によって摺動自在に支持され、記録ヘッド7と記録シートとの間隔を維持するようにキャリッジ50の姿勢が保持される。ガイドシャフト52はシャーシ11に取り付けられており、ガイドレール111はシャーシ11と一体に形成されている。
キャリッジ50は、シャーシ11に取り付けられたキャリッジモータ54によりタイミングベルト541を介して駆動される。タイミングベルト541は、アイドルプーリ542によって所定の張力を付与された状態で張架されている。タイミングベルト541はキャリッジ50に対してゴム等のダンパを介して連結されている。このダンパによりキャリッジモータ54等の振動を減衰することができ、画像ムラを低減することができる。キャリッジ50の位置および移動を検出するために150lpi〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードストリップ561がタイミングベルト541と平行に配されている。また、コードストリップ561を読み取るためのエンコーダセンサがキャリッジ50上のキャリッジ基板92に配されている。
キャリッジ基板92には、記録ヘッド7と電気的接続を行うためのコンタクトが設けられている。キャリッジ50には、記録装置本体の電気基板から記録ヘッド7へヘッド駆動信号などを伝達するためのフレキシブルフラットケーブル57が接続されている。キャリッジ50には、記録ヘッド7を位置決めするための突き当て部と、記録ヘッド7を付勢して固定するためのヘッドセットレバー51が設けられている。
ガイドシャフト52の両端には偏心カム521が固定されている。前述の給紙モータの駆動力が回復機構部6のメインカムによるギア列を介して偏心カム521に伝達される。この構成により、ガイドシャフト52を上下に昇降させることができ、厚みの異なる記録シートに対しても最適なギャップを確保することができる。キャリッジ50には、記録ヘッド7から吐出されて記録シートに着弾するインクの着弾ズレを自動的に補正するための自動レジ調整センサ59が設けられている。このセンサ59は反射型の光学センサであり、発光素子から発光した光の記録シート上の画像パターンで反射した光を受光することにより最適なレジ調整値を求めることができる。
〔記録部〕
キャリッジ50には、記録データに基いてインクを吐出する記録ヘッド7と、記録ヘッド7に供給するインクを貯留したインクタンクとがそれぞれ着脱自在に搭載されている。記録ヘッド7には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)、およびフォトブラック(PBk)のインクをそれぞれ吐出する5本の吐出口列が設けられている。また、5本の吐出口列に対応して5つのインクタンクが設けられている。この5色のインクは顔料を色材とするものであり、後述する前処理液によって凝集が促進される。これにより、濃度向上など高画質を実現できるとともに、画像堅牢性も向上させることができる。
記録ヘッド7には、それぞれのインク色のインクタンクに連結する複数のインク流路が形成されており、それぞれの吐出口まで連通している。吐出口列を形成する複数の吐出口の内部にはインク吐出用のアクチュエータが配されている。このアクチュエータとしては、電気熱変換体(発熱素子)により液体の膜沸騰圧力を利用したものを用いる。
〔排紙部〕
排紙部4は、2本の排紙ローラ40、41と、この排紙ローラ40、41に所定圧で付勢されて従動回転する拍車42と、搬送ローラ36の駆動力を排紙ローラ40、41に伝達するためのギア列などを有している。排紙ローラ40、41はプラテン34に回転自在に取り付けられている。記録シートの搬送方向において下流側に配された第2の排紙ローラ40は、金属軸に複数個のゴム部401を固着した構成である。搬送ローラ36の駆動がアイドラギアを介して第2の排紙ローラ40に伝達される。記録シートの搬送方向において上流側に配された第1の排紙ローラ41は、樹脂の軸にエラストマの弾性体を複数取り付けた構成である。第2の排紙ローラ40の駆動がアイドラギアを介して第1の排紙ローラ41に伝達される。
拍車42は、周囲に複数の凸形状を有するステンレス製の薄板を樹脂部と一体成型した構成である。拍車42は拍車ホルダ43に複数取り付けられている。そして、棒状のコイルバネからなる拍車バネによって、拍車42の拍車ホルダ43への取り付けと排紙ローラ40、41への押圧とを行っている。複数の拍車42のうちの一部は、第2の排紙ローラ40のゴム部401または第1の排紙ローラ41の弾性体に対応する位置に配されており、これにより搬送力を生み出している。また、複数の拍車42のうちの一部は、ゴム部401および弾性体と対応しない位置に配されており、これにより記録シートの浮き上がりを抑えている。
排紙ローラ40、41の間には、記録シートの両端部を持ち上げて記録シートを保持する紙端サポートが配されている。この構成により、先に排紙された記録シート上の記録画像を後から排紙される記録シートが擦ってダメージを与えることを防止している。この紙端サポートは、先端にコロが設けられた樹脂部材を紙端サポートバネで付勢することによりコロを記録シートに所定圧で押し付け記録シートの両端を持ち上げる。
記録部で画像が記録された記録シートは、第1の排紙ローラ41と拍車42とに挟持されて搬送されることで排紙トレイ46に排紙される。排紙トレイ46はフロントカバーに収納可能な構成であり、使用時は引き出して用いる。排紙トレイ46はその先端に向けて高くなっており、またその両端が高くなっているため、排紙された記録シートの積載性の向上と画像形成面の擦れ防止を図ることができる。また、第2の排紙ローラ40のゴム部401にはバネ軸で回転可能に支持された排紙ローラクリーナ402が圧接されている。排紙ローラクリーナ402は、ゴム部401と従動してゴム部401の表面に付着・堆積した紙粉などを除去するクリーナ部と、クリーナ部を保持するホルダ部と、から構成される。なお、クリーナ部は、50μm〜200μm程度の微細な気泡を多量に有する多孔質体ウレタンが好ましい。
〔回復機構部〕
回復機構部6は、記録ヘッド7の吐出口からのインク吸引などを行うためのポンプ60と、記録ヘッド7の吐出口の乾燥を抑えるためのキャップと、記録ヘッド7の吐出口周辺を払拭するためのワイパーとを備えている。これらの構成により、記録ヘッド7のインク吐出性能を維持、回復することができる。回復機構部6の主な駆動は、前述の給紙モータの駆動力を用いる。具体的には、給紙モータの一方向の回転でポンプ60を作動させ、反対方向の回転でワイパーのワイピング動作およびキャップの接離動作が行われるように、ワンウェイクラッチが設けられている。
次に、本発明の実施形態に係る、カセットから給紙動作を行った際の液体塗布部12とUターン搬送部並びに両面搬送部8の動作について説明する。
カセット給紙部10から給紙される記録シートの給紙方向下流側には液体塗布部12が設けられ、さらにその下流側にはUターン搬送部が設けられている。カセット給紙部10から給紙された記録シートは液体塗布部12を通過することにより記録シートの記録面に液体が塗布され、その後、液体が塗布された記録シートはUターン搬送部8を搬送されて搬送部3へ搬送される。また、このUターン搬送部8には、裏面記録を行うための両面搬送部も設けられている。記録シートの表面に記録が行われた記録シートは、両面搬送部を搬送されて、再び液体塗布部12に搬送される。液体塗布部12で記録シートの裏面に液体が塗布されて、表面に記録が行われ、裏面に液体が塗布された記録シートは搬送部3へ搬送される。
〔液体塗布部〕
液体塗布部12は、搬送される記録シートに前処理液を塗布する液体塗布機構と、液体塗布機構に前処理液を供給する液体供給機構と、を有している。
図5は液体塗布機構を示す斜視図であり、図6は液体塗布機構を構成する液体保持部材を示す斜視図である。液体塗布機構は、円筒状の塗布ローラ1001を有している。塗布ローラ1001は液体保持部材2001と当接して液体保持空間を形成する。この液体保持空間内の塗布液は、塗布ローラ1001の回転に伴って塗布ローラ1001の周面全体に拡がり、これが記録シートの記録面に塗布される。この塗布液は、前述したように顔料インクの凝集を促進する液体である。円筒状のカウンタローラ1002は塗布ローラ1001に対向して配され、バネなどの付勢機構によって塗布ローラ1001に付勢される。そして、塗布ローラ1001が不図示の駆動機構によって駆動されて回転し、カウンタローラ1002が従動して回転することによって、これらのニップ部を記録シートが搬送されることにより記録シートに対して前処理液が塗布される。塗布ローラ1001の駆動機構は、ローラ駆動モータと、ローラ駆動モータの駆動力を塗布ローラ1001に伝達するギアトレインなどを有する動力伝達機構と、によって構成される。
液体保持部材2001は、キャップ板金2002上に、2本の平行な直線部分とそれらを接続する円周部分を有する当接部材2010が取り付けられることによって構成される。そして、当接部材2010の中央部分には液体保持空間を構成する凹部2003が形成されることになる。塗布ローラ1001はシリコン系のゴム材で形成される。当接部材2010のゴム部はEPDM系のゴム材で形成される。そのため、塗布液が無い状態で塗布ローラ1001を回転させようとすると、塗布ローラ1001と当接部材2010のゴム部が直接当接して非常に大きな摺動負荷が発生しローラ駆動モータが回転できないことがある。その対策として、当接部材2010の表面にはPTFEなど摩擦係数の低いシートが一体成型により当接部材2010のゴム部材に貼り付けられるよう構成されている。当接部材2010は、その直線部分が凹部2003の上縁部に沿って固着され、円周部分が上縁部から下縁部に至るように固着される。この構成により、当接部材2010が塗布ローラ1001に当接したとき、塗布ローラ1001の周面形状に沿った当接が可能となる。
塗布ローラ1001およびカウンタローラ1002は、それぞれの軸の両端が不図示のフレームに対して回転自在に取り付けられている。また、液体保持部材2001は、塗布ローラ1001の長手方向のほぼ全体にわたって延在するものである。
図7は、本発明の一実施形態に係る記録装置の制御構成のブロック図である。図7において、3000は記録装置全体を制御する制御部である。制御部3000は、種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するCPU3001を有する。また制御部3000は、CPU3001などによって行われる後述する制御プログラムなどを格納するROM3002と、CPU3001で処理中のデータや入力データを一時的に格納するRAM3003と、を有する。また、制御部3000には、入力操作部3004により所定の指令あるいはデータなどが入力される。また、表示部3005により記録装置の入力・設定状態が表示される。また、制御部3000には、記録シートの位置や各部の動作状態などを検出するセンサなどを含む検出部3006が接続されている。また、制御部3000には、駆動回路3007を介して給紙モータ、搬送モータなどのモータが接続されている。さらに、制御部3000には、ヘッドドライバ3009を介して記録ヘッド7が接続されている。
図8は、記録装置における記録シーケンスを示すフローチャートである。記録装置1の電源が投入されると、ステップS101で排紙待ち時間Aおよび排紙待ち時間Bに0を代入し初期化する。次にステップS102で記録データを受信したかを判断する。記録データを受信していない場合は、ステップS102を繰り返す。記録データを受信すると、ステップS103に進む。ステップS103で記録シートを給紙する給紙部の指定を確認する。カセット給紙部10が指定されたときは、ステップS104に進みカセット給紙部の記録シーケンスを行う。ASF給紙部2が指定されたときは、ステップS105に進みASF給紙部の記録シーケンスを行う。
最初に、図9を用いてカセット給紙部からの動作を説明する。図9は、カセット給紙部からの記録シーケンスを示すフローチャートである。
最初にステップS201でカセット81に積載された記録シートを給紙ローラ821により給紙する。給紙ローラ821を1回転させて1枚の記録シートをピックアップするとともに、塗布ローラ1001、第1のUターンローラ86、搬送ローラ36、排紙ローラ40、41を回転させて記録シートを記録部に向けて搬送する。記録シートの先端がPEセンサレバー321を回動させることにより、PEセンサ32で記録シートの先端を検知する。記録シートの先端を検知してからの搬送量を制御することにより、記録シートの記録開始位置が記録ヘッド7と対向する位置になるように記録シートを停止させる。
次にステップS202で1ライン記録する。具体的には、記録データに応じて、キャリッジ50を移動させながら記録ヘッド7からインクを吐出して記録シートに記録を行う。さらに、ステップS202では排紙待ち時間Aを更新する。ここで、排紙待ち時間は、この記録シート(前ページ)に記録が行われてから次の記録シート(現ページ)が接触するまでに待たなければいけない時間である。排紙手段により排紙された前ページに現ページが接触するまでの時間を管理する排紙待ち時間管理手段を構成する。この記録シート(前ページ)が排紙トレイ46に排紙されている状態において、次の記録シート(現ページ)の記録が行われて前ページの上に排紙されるとき、排紙待ち時間が0になっていないときは現ページの排紙動作を中止する。ここで、連続した記録を行うため、現在記録を行っている記録シートの排紙待ち時間を排紙待ち時間Aとし、すでに排紙された記録シートの排紙待ち時間を排紙待ち時間Bとして区別する。
排紙待ち時間は、1ラインの記録を行ったときに単位面積あたりのインク吐出量が最大の部分で排紙待ち時間を決定する。その際、図11で示す表のように、単位面積あたりのインク量が49%以下のときは排紙待ち時間は0秒、単位面積あたりのインク量が50%〜69%のときは10秒としている。また、単位面積あたりのインク量が70%〜84%のときは20秒、単位面積あたりのインク量が85%以上のときは30秒としている。1ラインの記録を行って排紙待ち時間を決定した後は、制御部3000に備えたタイマーにより排紙待ち時間をカウントダウンしていく。なお、排紙待ち時間は、カウントダウンしていっても0より小さい値にはしない。
1ラインの記録を行ったときに図11の表から決定される排紙待ち時間が、当該1ラインの記録を行う前の排紙待ち時間よりも大きい場合は排紙待ち時間を大きな値に更新する。1ラインの記録を行ったときに図11の表から決定される排紙待ち時間が、当該1ラインの記録を行う前の排紙待ち時間よりも小さい場合は排紙待ち時間を更新しない。例えば、1ラインの記録を行ったときの単位面積あたりのインク量が71%だったとき、図11の表から決定される排紙待ち時間は20秒である。当該1ラインの記録を行う前の排紙待ち時間が15秒だったときは排紙待ち時間を20秒に更新し、当該1ラインの記録を行う前の排紙待ち時間が25秒だったときは排紙待ち時間を25秒のままとする。
次にステップS203で、現ページの排紙待ち時間である排紙待ち時間A、及び前ページの排紙待ち時間である排紙待ち時間Bを減算する。具体的には、先に減算、または更新した排紙待ち時間からタイマーでカウントした経過時間を減算する。上述のように、排紙待ち時間は0より小さくなることはない。
次にステップS204で次ページの記録データの有無を確認する。そして、記録データが有りと判断したときはステップS212に進み、記録データが無しと判断したときはステップS205に進む。
次にステップS205では、現ページの記録が終了したか否かを判断する。記録が終了していないときはステップS202に戻り記録が終了するまでループを繰り返す。記録が終了しているときはステップS206に進む。
ステップS206では、前ページの排紙待ち時間である排紙待ち時間Bの値を確認する。ここで排紙待ち時間Bが0でないときは、現ページの排紙は許可されない。排紙待ち時間Bが0でないときはステップS209で排紙待ち時間を減算し、ステップS206に戻る。排紙待ち時間Bが0になるまでループを繰り返す。排紙待ち時間Bが0のときは、現ページの排紙が許可されているためステップS208に進む。排紙待ち時間管理手段によって管理される時間が0になってから、排紙手段による現ページの排紙を許可する排紙許可手段を構成する。
ステップS208では、現ページの排紙動作を行う。具体的にはPEセンサ32で現ページの後端を検出してから、排紙に必要な所定の搬送量のシート搬送を行う。
現ページの排紙が完了すると、ステップS209で前ページの排紙待ち時間である排紙待ち時間Bに、当該排紙した現ページの排紙待ち時間として管理していた排紙待ち時間Aの値を代入する。こうすることにより、現ページへの記録密度に応じた排紙待ち時間に基づいて、これから記録を行う次ページの排紙動作を制御することができる。
ステップS210で、これから記録を行う次ページ(記録を開始すると現ページとなる)の排紙待ち時間である排紙待ち時間Aを0に初期化する。
ステップS211で、次ページの記録データの有無を確認する。ステップS204で記録データの有無を確認した後に新たに記録データが送られる場合があるからである。記録データが有りと判断したときはステップS202に戻り、記録データが無しと判断したときは本記録シーケンスを終了する。
次に、ステップS204で次ページの記録データが有りと判断してステップS212に進んだときのフローを説明する。ステップS212において、現ページの記録の残り距離が閾値X以下かどうかを判断する。ここで記録の残り距離とは、記録ヘッドにより記録している位置から現ページの後端までの距離をいう。給紙ローラ821の近傍に配されたセンサにより現ページの後端を検出してからの搬送量で制御する。ここで、図12に示す表のように、印刷モードに応じて閾値Xの値は異なる。記録ヘッドによる現ページに対する記録動作が完了する前に給紙手段により次ページの給紙を開始する給紙制御手段を構成する。モノクロモードのときの閾値Xは150mmで、カラーモードのときの閾値Xは100mmである。モノクロ印刷モードはカラー印刷モードよりも高速で印刷できるため、モノクロモードのときの値を大きくしている。ここで、第1のUターンローラ86は後述する先行給紙に使用するため閾値Xの値は第1のUターンローラ86と搬送ローラ36との距離よりも小さくしている。
ステップS213では、排紙待ち時間Bの値を確認する。ここで排紙待ち時間Bが0のときはステップS21に進む。一方、排紙待ち時間が0でないときは、ステップS205に進む。
ステップS214では、カセット給紙部から次ページの先行給紙を開始する。具体的には、給紙ローラ821を1回転させて次シートをピックアップするとともに、塗布ローラ1001、第1のUターンローラ86を回転させて記録部に次シートを搬送する。このとき、搬送ローラ36、排紙ローラ40、41は、現ページを搬送している。
ステップS215では、1ラインの記録をして排紙待ち時間Aを更新する。ステップS202と同様の処理である。ステップS216では、排紙待ち時間Aを減算する。具体的には、当該1ラインの記録をする前の排紙待ち時間Aからタイマーでカウントした経過時間を減算する。排紙待ち時間Bはもともと0であるため、減算しない。
ステップS217では、現ページの記録が終了したか否かを判断する。記録が終了していないときはステップS215に戻り記録が終了するまでループを繰り返す。記録が終了しているときはステップS218に進む。
ステップS218では、給排紙動作を行う。具体的には、搬送ローラ36、排紙ローラ40、41を回転させることで現ページを排紙するとともに、S214において先行給紙されている次シートを搬送してその先端をPEセンサ32で検出する。PEセンサ32で次シートの先端を検知してからの搬送量を制御することにより、次シートの記録開始位置が記録ヘッド7と対向する位置にくるように制御する。続くステップS219、ステップS220は、前述のステップS209、ステップS210と同様である。そして、ステップS202に戻る。
次に、図10を用いてASF給紙部からの動作を説明する。図10は、ASF給紙部からの記録シーケンスを示すフローチャートである。ASF給紙部は、塗布手段を経由せずに記録部に記録シートを給紙する。
最初にステップS301で圧板21に積載された記録シートを給紙ローラ28により給紙する。給紙ローラ28を1回転させて1枚の記録シートをピックアップするとともに、搬送ローラ36、排紙ローラ40、41を回転させて記録シートを記録部に向けて搬送する。記録シートの先端がPEセンサレバー321を回動させることにより、PEセンサ32で記録シートの先端を検知する。記録シートの先端を検知してからの搬送量を制御することにより、記録シートの記録開始位置が記録ヘッド7と対向する位置になるように記録シートを停止させる。
次にステップS302で1ライン記録する。具体的には、記録データに応じて、キャリッジ50を移動させながら記録ヘッド7からインクを吐出して記録シートに記録を行う。さらに、ステップS302では排紙待ち時間Aを更新する。前述のステップS202と同様の処理である。
次にステップS303で、排紙待ち時間A及び排紙待ち時間Bを減算する。前述のステップS203と同様の処理である。
次にステップS304では、現ページの記録が終了したか否かを判断する。記録が終了していないときはステップS302に戻り記録が終了するまでループを繰り返す。記録が終了しているときはステップS305に進む。
ステップS305では、排紙待ち時間Bの値を確認する。ここで排紙待ち時間Bが0でないときは、現ページの排紙は許可されない。排紙待ち時間Bが0でないときはステップS308で排紙待ち時間を減算し、ステップS305に戻る。排紙待ち時間Bが0になるまでループを繰り返す。排紙待ち時間Bが0のときは、現ページの排紙が許可されているためステップS307に進む。
ステップS307では、現ページの排紙動作を行う。前述のステップS208と同様の処理である。
現ページの排紙が完了すると、ステップS308で排紙待ち時間Bに排紙待ち時間Aの値を代入する。こうすることにより、現ページへの記録密度に応じた排紙待ち時間に基づいて、これから記録を行う次ページの排紙動作を制御することができる。
ステップS309で、これから記録を行う次ページ(記録を開始すると現ページとなる)の排紙待ち時間である排紙待ち時間Aを0に初期化する。
ステップS310で、次ページの記録データの有無を確認する。記録データが有りと判断したときはステップS301に戻り、記録データが無しと判断したときは本記録シーケンスを終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、先に排紙された記録シート(前ページ)との接触が許可されるまで記録中の記録シート(現ページ)の排紙動作がウェイトされることが原因で、先行給紙した記録シート(次ページ)が前処理液の塗布動作中に停止することによる塗布ムラの発生を防止することができる。従って、記録ヘッドによる記録の前に塗布ローラにより記録媒体に前処理液を塗布する構成において、排紙スミアの発生を防ぎ高画質の記録を行うことができる記録装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、図9のステップS212において現ページの記録の残り距離を、給紙ローラ821の近傍に配されたセンサにより現ページの後端を検出してからの搬送量で制御していた。本実施形態では、給紙ローラ821の近傍のセンサを廃止する。そして、記録データによって指示されたシートの長さLとPEセンサ32がシートの先端を検知してからの搬送量をLaとから現ページの記録の残り距離を算出している。
本実施形態によれば、給紙ローラの近傍にセンサを設ける必要が無く、簡単な構成で先行給紙のタイミングを制御することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を用いた複合機を示す外観斜視図である。 図1に示す複合機の外装ケースを除いた、記録装置の内部構成を左前方から示す斜視図である。 同じく図1に示す複合機の外装ケースを除いた、記録装置の内部構成を右前方から示す斜視図である。 同じく記録装置の内部構成を示す縦断面図である。 図1に示す複合機における液体塗布機構を示す斜視図である。 図5に示す液体塗布機構を構成する液体保持部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の制御構成のブロック図である。 記録装置における記録シーケンスを示すフローチャートである。 カセット給紙部からの記録シーケンスを示すフローチャートである。 ASF給紙部からの記録シーケンスを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る単位面積あたりのインク量と排紙待ち時間との関係を示す表である。 本発明の一実施形態に係る印刷モードと閾値Xとの関係を示す表である。
符号の説明
2 ASF給紙部
3 搬送部
4 排紙部
5 キャリッジ部
6 回復機構部
7 記録ヘッド
8 Uターン搬送部並びに両面搬送部
9 塗布流路部および液循環部
10 カセット給紙部
12 液体塗布部
32 PEセンサ
36 搬送ローラ
40,41 排紙ローラ
321 PEセンサレバー
821 給紙ローラ
1001 塗布ローラ
1002 カウンタローラ

Claims (10)

  1. 記録媒体を給紙する給紙手段と、
    前記給紙手段により給紙された記録媒体に液体を塗布する塗布手段と、
    前記塗布手段により液体が塗布された記録媒体に記録ヘッドからインクを吐出して記録を行う記録手段と、
    前記記録手段により記録が行われた記録媒体を排紙する排紙手段と、
    現ページに対する記録動作が完了する前に前記給紙手段により前記現ページに続く次ページの給紙を開始するよう制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記現ページに記録された領域に前記次ページが接触することを許容するまでの第1の時間、及び、前記排紙手段により排紙された前ページに記録された領域に前記前ページに続く前記現ページが接触することを許容するまでの第2の時間を管理する理手段と、
    前記理手段によって管理される前記第2の時間を用いて、前記排紙手段による前記現ページの排紙を許可する可手段と
    前記可手段により前記現ページの排紙が許可されるまでは、記次ページの給紙を開始しないように規制する規制手段と、を有し、
    前記管理手段は、前記現ページが排紙されたら、前記第2の時間の値を前記第1の時間の値で置き換えて更新することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記塗布手段の塗布位置と前記記録手段の記録位置とは、使用する前記記録媒体の長さ以上に離れていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記理手段は、記録を繰り返す1ライン毎に前記前ページに付与された単位面積あたりのインク量に基づき前記第1の時間を決定することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記給紙手段と前記記録手段との間に前記記録媒体の端部を検出するセンサ設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記センサは、前記給紙手段と前記塗布手段の間に配されていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記御手段は、前記センサによって現ページの後端が検出されてからの該現ページの搬送量に基づき前記次ページの給紙を開始するよう制御することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記センサは、前記塗布手段と前記記録手段との間に配されることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記御手段は、記録データによって指示された現ページの長さと、前記センサによって前記現ページの先端が検出されてからの該現ページの搬送量に基づき次ページの給紙を開始するよう制御することを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記御手段は、モノクロ印刷モードかカラー印刷モードかにより、次ページの給紙を開始する閾値が異なことを特徴とする請求項6または8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記塗布手段を経由せずに前記記録手段に記録媒体を給紙する給紙部をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
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