JP5219514B2 - 非対称なブレーキのグリップ力状態における自動車の後輪の操舵制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも4つの操舵可能な車輪を含む自動車の、非対称なブレーキグリップ力状態における、後輪の操舵制御方法に関する。
非対称なブレーキのグリップ力状態は、自動車の右のタイヤと左のタイヤとの間に、摩擦係数の差が存在する状態である。この状態は、自動車をその軌跡から逸脱させることと、自動車を垂直軸の周りに旋回させることとの少なくとも一方をもたらす。
特許出願US2002/0198646には、自動車の操舵角設定値の形の制御を適用することによって、この擾乱を補償するための方法が記載されている。この設定値は、ブレーキのグリップ力係数と、与えられたグリップ力係数についての定数に依存する。しかしながら、この設定値は、生じる可能性がある様々な状況への精密な適応を可能にしない。
特許出願FR03/14931には、自動車のヨーレートにおける擾乱のモデル化を取り入れた自動車の状態モデルに基づく、操舵制御方法および装置が記載されている。この方法は、状態モデルに基づく状態オブザーバ(state observer)によって、後輪の操舵角設定値を決めることを可能にする。この設定値は、ヨーレートにおける擾乱を漸近的に排除することを可能にする。このようにして、自動車の縦方向の瞬間的な速度とヨーレートにおける擾乱との関数である設定値を求める。この設定値は、擾乱を極めて微小にし、自動車の軌跡を安定化することを可能にする。この方法は、クローズドループ制御によって動作し、新しい設定値を、状態オブザーバの中へ再循環される、前の設定値の関数として決定する。このクローズドループの動作は、制御装置のレスポンスへ幾らかの遅れを導入し、制御は、状態の急激な変化、例えば速度の急速な変化または前輪の操舵角度における急速な変化に対して、比較的ゆっくりにしか反応しない。
US2002/0198646 FR03/14931
本発明は、少なくとも4つの操舵可能な車輪を含む自動車の、非対称なブレーキのグリップ力状態において使用するための、従来の方法における問題を呈することがなく、特に状態の急激な変化に対する操舵制御のより良好な反応を得ることを可能にする、後輪の操舵制御方法および装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、上記問題は、少なくとも4つの操舵可能な車輪を有する自動車の後輪の操舵制御方法において、
a)非対称なブレーキのグリップ力状態の存在を検出し、
b)前の後輪操舵角設定値とは独立に、上記自動車の縦方向の瞬間的な速度の値と、前輪の操舵角の値とに基づいて、第1の中間後輪操舵角設定値を決定し、
c)上記前の後輪操舵角設定値の関数として、上記自動車のヨーレートの擾乱を推定し、
d)上記擾乱の関数として、第2の中間後輪操舵角設定値を決定し、
e)上記第1の中間後輪操舵角設定値を、上記第2の中間後輪操舵角設定値によって修正することによって、現在の後輪操舵角設定値を決定し、
f)非対称なブレーキのグリップ力状態が存在する場合に、上記現在の後輪操舵角設定値を、上記後輪の少なくとも1つの操舵アクチュエータへ伝達する、
ステップを含むことを特徴とする、自動車の後輪の操舵制御方法によって解消される。
また、本発明によれば、上記問題は、少なくとも4つの操舵可能な車輪を有する自動車の後輪の操舵制御装置において、上記後輪の操舵制御装置は、本発明による自動車の後輪の操舵制御方法の実行に適し、
a)非対称なブレーキのグリップ力状態の存在の検出手段と、
b)前の後輪操舵角設定値とは独立に、上記自動車の縦方向の瞬間的な速度の値と、前輪の操舵角の値とに基づいて、第1の中間後輪操舵角設定値を決定する手段と、
c)上記前の後輪操舵角設定値の関数として、上記自動車のヨーレートの擾乱を推定する手段と、
d)上記擾乱の関数として、第2の中間後輪操舵角設定値を決定する手段と、
e)上記第1の中間後輪操舵角設定値を、上記第2の中間後輪操舵角設定値によって修正することによって、現在の後輪操舵角設定値を決定する手段と、
f)非対称なブレーキのグリップ力状態が存在する場合に、上記現在の後輪操舵角設定値を、上記後輪の操舵アクチュエータへ伝達する手段と、
を含むことを特徴とする、自動車の後輪の操舵制御装置によって解消される。
本発明によれば、設定値の二重決定が実行される。すなわち、一方では、自動車の縦方向の瞬間的な速度の値と、前輪の操舵角の値との両方に基づく、第1の決定が、また他方では、前の設定点の値に基づく第2の決定が、上記第1の決定を修正するために、自動車のヨーレートにおける推定擾乱に基づいて実行される。このようにして、正確な操舵角設定値を得ることが可能である。さらに、前の後輪操舵角設定値と独立に実行される前の第1の決定が存在することによって、このシステムは、反応性がより良好で、自動車の速度と前輪の操舵角とに関する変化する状態へ、とくに良好に適応する。
本発明を、非限定的な例としてとられ、添付図面によって図示された実施の形態によって詳細に説明する。これらの図面において:
−図1は、本発明の1つの面による制御システムが装備された自動車の模式図であり;
−図2は、本発明の1つの面による制御システムの機能図であり;
−図3a、3b、3c、3dは、図2の第1部の機能図であり;
−図4は、図2の第2部の機能図である。
図1は、本発明の1つの面による制御システムが装備された自動車の模式図である。この自動車は、シャーシ100と、2つの操舵可能な前輪103、104と、2つの操舵可能な後輪105、106とを含み、これらの車輪は、図示しない懸架機構を介してシャーシ100へ連結されている。また、自動車は、前輪103、104の間に設けられたラック108を有する操舵システムと、自動車の運転者の意図に従って、ステアリングホイール(図示しない)から機械的または電気的に受けた指令に応じてラック108によって前輪103、104の向きを変えることが可能な、ラックアクチュエータ109を含む。
操舵支援制御システムは、制御装置101と、例えばラックアクチュエータ109に配置された、前輪103、104の操舵角度のセンサ113と、例えば前輪の1つの回転数のセンサからなる自動車の瞬間的な速度のセンサ115と、自動車のヨーレート、すなわち自動車の重心を通る垂直軸の周りの自動車の回転速度のセンサ114とを含む。
本発明の実施の形態の1変形によれば、操舵支援制御システムは、さらに、例えばセンサ116、117の形の、前輪103、104のブレーキ圧力を決めるための手段を有する。前輪のブレーキ圧力は、例えば自動車のモデルを用いて、他の測定量に基づいて推定することもできる。
さらに、操舵支援制御システムは、後輪105、106の操舵角度(自動車の縦方向の軸に対する車輪の角度)のセンサ118、119と、後輪105、106の向きを変えることを可能にする、操舵アクチュエータ120、121とを含む。しかしながら、後輪105、106の操舵角度を検出し、後輪105、106の向きを変えるためには、1個のセンサ118と1個の操舵アクチュエータ120で充分である。位置のセンサと速度のセンサは、光学センサでも、例えば、可動部に取り付けたれたコーダと協働し、センサは不動の、ホール効果センサである、磁気センサでもよい。自動車の瞬間的な速度Vは、前輪または後輪におけるセンサを用いて決定された瞬間的な速度を平均することによって得ることができる。この場合、前輪の1つまたは後輪の1つについて1つのセンサ115が設けられる。あるいは、自身の使用のために自動車の瞬間的な速度Vを必要とする、車輪のアンチロックモジュール(ABS)のような他の制御モジュールから、制御装置101が自動車の瞬間的な速度Vを受ける。
制御装置101は、ランダムアクセスメモリと、リードオンリメモリと、中央処理ユニットと、センサ113〜119から測定値を受け、特に操舵アクチュエータ120、121へ指令を送ることを可能にする、入出力インタフェースを有するマイクロプロセッサの形に作ることができる。
図2に示すように、制御装置101は、入力モジュール202と、状態オブサーバ(ヨーレートの擾乱を推定する手段)203と、擾乱排除モジュール(第2の中間後輪操舵角を決定する手段)204と、フィードホワードモジュールとも呼ばれる直接決定モジュール(第1の中間後輪操舵角を決定する手段)205と、加算器(現在の後輪操舵角を決定する手段)208と、遅延器225と、ABS(Antilock Brake System)モジュール207と、ABS制御装置206を含む。これらのさまざまなモジュールは、同一の制御装置の中に組み込むことができるが、互いに送受信する、分割された制御装置の中に組み込むこともできる。
入力モジュール202は、状態オブサーバ203、擾乱排除モジュール204、直接決定モジュール205、ABS制御装置206へ、これらがそれぞれ必要とする値を伝達する。入力モジュール202、状態オブサーバ203、擾乱排除モジュール204、直接決定モジュール205、ABS制御装置206の機能とそれらの相互の依存性について、以下に詳細に説明する。直接決定モジュール205は、第1の中間後輪操舵角設定値218を決定し、擾乱排除モジュール204は、第2の中間後輪操舵角設定値219を決定する。第1の中間後輪操舵角設定値218と、第2の中間後輪操舵角設定値219は、加算器208によって加算される。加算器208の出力は、遅延器225を経由して入力モジュール202へフィードバックされる。この出力は、後輪120、121を操舵するためのアクチュエータへ制御値として伝達される、現在の後輪操舵角設定値220に相当する。
入力モジュール202は、さまざまな測定値、すなわち、自動車の縦方向の瞬間的な速度212、ヨーレート213、前輪の操舵角214を、センサ113〜119から受ける。入力モジュール202は、さらに、前の後輪操舵角設定値に相当する遅延器225の出力215を受ける。また、入力モジュール202は、ABSモジュール(非対称なブレーキのグリップ力状態の検出手段)207から、非対称なブレーキのグリップ力状態検出フラグFL216も受ける。このフラグは、一般に、それぞれ、非対称なブレーキのグリップ力状態なし、右向きの非対称なブレーキのグリップ力を有するブレーキング、左向きの非対称なブレーキのグリップ力を有するブレーキングを意味する、3つの値、例えば、0、+1、−1をとる。アンチロックブレーキモジュールすなわちABSモジュール207には、周知のように、さまざまな測定値(ヨーレート、車輪の操舵角、等)に基づいて、非対称なブレーキのグリップ力状態の存在に関する情報を発生することを可能にする手段が設けられている。これらの手段については、ここでは、詳細には説明しない。ある実施の形態によれば、制御装置101は、入力モジュール202を介して、右の前輪のブレーキ圧力210、左の前輪のブレーキ圧力211の測定値を更に受ける。
直接決定モジュール205は、縦方向の瞬間的な速度212と、ヨーレート213と、前輪の操舵角214とに基づいて、また実施の形態の変形によれば、右の前輪のブレーキ圧力210、左の前輪のブレーキ圧力211に基づいて、第1の中間後輪操舵角設定値218を決定する。第1の中間後輪操舵角設定値218は、非対称なブレーキのグリップ力状態における自動車について実行されるシミュレーションに基づいて決定され、理想的な設定値の一次近似に相当する。直接決定モジュール205についてのさまざまな実施例を、図3a〜3dに示す。
図3aに示す直接決定モジュール205の第1実施例によれば、直接決定モジュール205は:
−操舵角参照値(例えば3.5rad/s)を発生する構成要素310と、
−構成要素310の出力に接続され、構成要素310の出力にそれぞれ0、+1、−1の利得を適用する、3つの重み付け構成要素302、303、304と、
−3つの重み付け構成要素302、303、304の出力を入力として受け、出力がフラグFL216の値によって制御される選択スイッチ305と、
−入力が瞬間的な縦方向の速度212と前輪の操舵角214の値である、2次元表301と、
−選択スイッチ305の出力(後輪操舵角参照値)311と2次元表301の出力(後輪操舵角参照値に適用するべき係数)312とを乗算し、出力として第1の中間後輪操舵角設定値218を発生する、乗算器306と、
を含む。
直接決定モジュール205は、構成要素310から発生する操舵角参照値に比例する第1の中間後輪操舵角設定値218を発生することを可能にし、その比例係数は、瞬間的な縦方向の速度と前輪の操舵角に依存する。2次元表は、例えば、瞬間的な縦方向の速度と前輪の操舵角との各対について、可能な最大操舵角に対する比例係数を、経験的および実験的に供給することを目的とするシミュレーションの結果である。選択スイッチ305は、非対称なグリップ力のブレーキングが存在しないときにはゼロの参照値を発生し、非対称なグリップ力のブレーキングが存在する場合には、2次元表301から発生される参照値に、非対称なグリップ力が右へ向けるものか左へ向けるものであるかに応じて、すなわち、フラグFL216の値に応じて、適当な符合を適用することを可能にする。この実施例においては、この参照値は常数であり、後輪操舵設定値についての受け入れ可能な最大値に相当することが望ましい。直接決定モジュール205のこの第1の実施の形態においては、瞬間的な縦方向の速度と前輪の操舵角とに依存する、一定の設定値が発生される。
図3bに示す直接決定モジュール205の第2の実施の形態は、図3aに示したものと、操舵角参照値を発生する構成要素310が、モジュール410によって置き換えられている点において異なる。モジュール410は、参照値を、右の前輪のブレーキ圧力Pの値と左の前輪のブレーキ圧力Pの値との関数として、次式によって決定する。
Figure 0005219514
ここに、
とPは、右の前輪のブレーキ圧力と左の前輪のブレーキ圧力であり、
μは、ブレーキパッドの摩擦係数であり、
φは、ブレーキピストンの表面積であり、
は、有効半径、すなわち、ブレーキパッドの中心と、ブレーキパッドをブレーキディスクへ押し付ける領域との平均距離であり、
eは、トレッド、すなわち、右の車輪と左の車輪との間の距離を示す。
ディスクブレーキのブレーキトルクCbrakeは、次式によって与えられる。
brake=2μ・φ・R・P
この結果、右・左の非対称なグリップ力のブレーキングによってもたららされるヨートルクCyawは、次式によって推定される。
yaw=2μ・φ・R・(P−P)・e/2
ブレーキ圧力をbarで表わせば、近似的に:
yaw≒50・(P−P
となる。
さらに、ヨートルクCyawを修正するために加えるべき後輪の操舵角は、
Figure 0005219514
に等しい。
したがって、最終的に後輪の操舵角とブレーキ圧力との間の式(1)へ戻る。したがって、この直接決定モジュール205の第2の実施の形態においては、2つの前輪へ加えられるブレーキ圧力の間の差に依存する設定値が発生される。
図3cに示す直接決定モジュール205の第3の実施の形態は、図3aに示したものと、操舵角参照値を発生する構成要素310が、モジュール510によって置き換えられている点において異なる。モジュール510は、参照値を、それぞれ構成要素511と構成要素512から発生される2つの常数の間の時間的なフィルタ(内挿)を実行することによって決定する。これらの2つの常数は、後輪操舵角設定値の最小初期値(通常0rad/s)と最大最終値(例えば、3.5rad/s)であることが望ましい。この直接決定モジュール205の第3の実施の形態においては、したがって、設定値は2つの常数の間で変化し、モジュール510の時間的なフィルタによって変化率を調整可能にすることができる。
図3dに示す直接決定モジュール205の第4の実施の形態は、図3cに示したものと、構成要素512がモジュール612によって置き換えられている点において異なる。モジュール612は、図3bにおいて先に説明した、設定値の参照値すなわち最大値を、右の前輪のブレーキ圧力P210の値と左の前輪のブレーキ圧力P211の値との関数として決定する、モジュール410と同一である。この直接決定モジュール205の第4の実施の形態においては、設定値は、一定の初期値と最大最終値との間で変化し、最大最終値は2つの前輪へ加えられるブレーキ圧力の間の差に依存し、最終値への収束の速度は、図3Cのモジュール510の時間的なフィルタと同様に調整可能である。
図2の状態オブザーバ203は、測定されなくて、特に自動車に作用する擾乱の制御に必要な、情報を推定することを可能にする。状態オブザーバ203は、例えば、ステップ型の一時的な擾乱が、有限の時間間隔の間に、自動車のヨーレートに直接作用することができると仮定することによって、操舵可能な2つの車輪を有し、動揺のない、自動車の状態モデルから構成することができる。操舵アクチュエータ120の挙動をモデル化する変数をモデルに加えることができる。ヨーレートにおける擾乱を含む状態モデルに関連する状態方程式は、例えば、次式である。
Figure 0005219514
上式において:
Xは、次元(n,1)の状態ベクトル、
Figure 0005219514
は、次元(n,1)の状態ベクトルの時間微分、
は、次元(m,1)の第1入力ベクトル、
は、次元(m,1)の第1入力ベクトル、
Yは、次元(p,1)の出力入力ベクトル、
Aは、次元(n,n)の状態マトリクス、
Bは、次元(n,m)の第1入力マトリクス、
Cは、次元(n,m)の第2入力マトリクス、
Dは、次元(p,n)の出力マトリクス、
ここに、p、nおよびmは、1以上の整数である。
ここに示す実施の形態においては、n=4、p=m=1であり、したがって、ベクトルとマトリクスは次のように定義される。
Figure 0005219514
このモデルにおいて使用されている様々な常数は、それぞれ:
M(kg):自動車の全質量、
(N・m):自動車の重心を通る垂直軸の周りの自動車の慣性モーメント、
(m):重心から前の車軸までの距離、
(m):重心から後の車軸までの距離、
(N/rad):前部のドリフト剛性、
(N/rad):後部のドリフト剛性、
τ:操舵アクチュエータ120の応答時間
を表す。
また、様々な変数は、それぞれ:
V(m/s):自動車の瞬間的な縦方向の速度212、
Figure 0005219514
:ヨーレート213、
d(rad/s):ヨーレートに対する擾乱、
αc1(rad):前輪の操舵角214の現在の値であり、この値は測定される、
αc2(rad):後輪の操舵角の現在の値、すなわち、制御装置101の出力として操舵アクチュエータ120へ加えられる後輪操舵角設定値220、
αp2(rad):遅延器225の出力215である、前の後輪操舵角の値(前の後輪操舵角設定値)215、
β(rad):ドリフト角、すなわち、自動車の瞬間の速度ベクトルが、自動車の縦方向の軸との間になす角度、
を表す。
この状態モデルに基づいて、線形オブザーバの古典理論が適用される。この状態モデルに基づいて、状態オブザーバ203を、次のように構成することができる:
Figure 0005219514
ここに、
Figure 0005219514
また、K(V)は、次元(4,1)のマトリクスであり、自動車の瞬間の縦方向の速度Vに依存する状態オブザーバの調整パラメータを構成し、符号「^」は、この式において、対応する値が推定値であることを示す。パラメータK(V)は、常態モデルにおける信頼度を表す。例えば、K(V)=0であれば、信頼度は最大であり、状態モデルは、状態オブザーバとして認められる。
このマトリクスK(V)の係数は、オートメーション工学の分野で周知の数値近似方法によって、例えば、リカッチ(Ricatti)と呼ばれる微分方程式の解法を適用することによって計算される。
状態オブザーバ203の微分方程式は、次式のように書くこともできる。
Figure 0005219514
このような状態オブザーバは、測定または推定値に基いて決定される自動車の状態と、自動車に作用する擾乱の全体との間の関係を決めることを可能にする。特に、状態オブザーバは、式(12)にラプラス(Laplace)変換を適用することによって、X、X1=αc2、X2=αc1、および
Figure 0005219514
の関数として、
擾乱
Figure 0005219514
を決定することを可能にする。そこで、
Figure 0005219514
として、
Figure 0005219514
が得られる。
ここにsはラプラス(Laplace)変数であり、H、H、Hは、次式
Figure 0005219514
i=1〜3
ここに、Cd=(0 0 0 1)
によって定義される伝達関数(transfer function)である。
実際には、微分方程式(2)または(3)は離散化され、式(4)によって与えられる解は、周知の数値解法、例えばオイラー(Euler)の方法によって近似される。
擾乱排除モジュール204は、擾乱の漸近的な排除を可能にする後輪操舵角設定値を決定することを可能にする。擾乱は、このような設定値を適用することによって、検討される量、ここではヨーレートに関して観察されなくされ、このことは、自動車の軌跡の安定化とよりよいロードホールディングによって表現される。
設定値の
Figure 0005219514
の関数としての表現は、
Figure 0005219514
Figure 0005219514
に対する影響を除去するように、先行するマトリクス方程式に、
Figure 0005219514
Figure 0005219514
に関する偏微分がゼロであるという条件を課することによって得られる。このことは、安定化された状態においては、擾乱の値に係わり無く、特に擾乱がゼロであるかゼロでないかに関係なく、ヨーレートは同じであるということになる。第2の中間後輪操舵角設定値に、
Figure 0005219514
の形の、
Figure 0005219514
に関する比例関係を適用することによって、
Figure 0005219514
が得られる。
したがって、第2の中間後輪操舵角設定値は、状態オブザーバ203によって推定された擾乱
Figure 0005219514
に比例し、その比例係数Gは、自動車の瞬間の縦方向の速度Vに依存する。
加算器208は、直接決定モジュール205と擾乱排除モジュール204によってそれぞれ発生される第1の中間後輪操舵角設定値αc2_ff218と第2の中間後輪操舵角設定値αc2_rp219とを加算する。加算器208は、出力として、後輪操舵角設定値(現在の後輪操舵角設定値)220を表す値αc2_を発生する。後輪操舵角設定値は、操舵アクチュエータ120へ伝達され、自動車の後輪へ適用される。この値αc2_は、遅延器225を経由して、状態オブザーバ203へ入力値を供給する入力モジュール202へ再注入される。このように、状態オブザーバ203は、入力として、擾乱
Figure 0005219514
の決定に使用される、前の後輪操舵角の値(前の後輪操舵角設定値)215αp2を有する。
加算器208は、フラグFL216の値が、状況が非対称なグリップ力のブレーキングの状況にあることを示す場合にのみ、擾乱排除モジュール204からの出力を考慮に入れる。あるいは、同じことであるが、状態オブザーバ203と漸近的な擾乱排除モジュール204との少なくとも一方は、非対称なブレーキのグリップ力状態が存在しないときには、ゼロの出力値を発生し、この場合、直接決定モジュール205によって発生される第の中間後輪操舵角設定値218のみが、操舵アクチュエータ120へ伝達される。
したがって、制御装置101は、第1の中間後輪操舵角設定値の決定を可能にするオープンループ部(入力モジュール202、直接決定モジュール205)と、オープンループ部が組み合わされる、第2の中間後輪操舵角設定値の決定を可能にするクローズドループ部(入力モジュール202、状態オブザーバ203、擾乱排除モジュール204、直接決定モジュール205、遅延器225)とを含む。第1の中間後輪操舵角設定値は、シミュレーションの結果であり、第1近似設定値を表わし、一方、第2の中間後輪操舵角設定値は、第1の中間後輪操舵角設定値に加えるべき修正値を表す。この修正値は、正確な自動車の状態モデルに基づき、前に決定された修正設定値を考慮に入れて決定される。したがって、このシステムは、状態オブザーバと擾乱排除モジュールによって加えられる修正のために、極めて正確な状態にあり、さらに、オープンループ部の存在のために、状態の変化(瞬間的な縦方向の速度の変化または前輪の操舵角の変化)に極めて急速に適応する。オープンループ部は、近似値ではあるが、応答遅れなしに直ちに適用される、第1の中間後輪操舵角設定値を決定する。
ABS制御装置206は、非対称なブレーキのグリップ力状態における、右の後輪と左の後輪との間のブレーキ圧力における最大許容差に相当するブレーキ圧力設定値230を発生する。このブレーキ圧力設定値230は、自動車の瞬間的な縦方向の速度212と前輪の操舵角214とに依存する。この例(図4)において、ABS制御装置206は、入力として自動車の瞬間的な縦方向の速度212と前輪の操舵角214とを受ける2次元表701と、2つの入力を有する第1選択スイッチ703を含む。第1選択スイッチ703の第1の入力は、2次元表701の出力であり、もう1つの入力は、常数発生構成要素702の出力である。この常数は、ここではゼロの値をとる。第1選択スイッチ703は、フラグFL216の値によって制御され、フラグFL216の値がゼロでないときには、第1選択スイッチ703によって選択されるのは2次元表701の出力であり、フラグFL216の値がゼロのときは、第1選択スイッチ703によって選択されるのは常数発生構成要素702の出力である。
さらに、ABS制御装置206は、2つの入力を有する第2選択スイッチ705を含む。第2選択スイッチ705の出力は、遅延モジュール704を経由して、第2選択スイッチ705の第1入力へループバックされ、第2選択スイッチ705の第2入力は、第1選択スイッチ703の出力である。この第2選択スイッチ705も、フラグFL216によって制御される。第2選択スイッチ705の機能は、フラグFL216が、非対称なブレーキのグリップ力状態が存在することを示す値をとるときに、出力値を所定の値に固定することである。したがって、第2選択スイッチ705の出力値は、非対称なブレーキのグリップ力状態の発生の瞬間に2次元表701によって決定された値に固定され、ブレーキ作動中に自動車の速度または前輪の操舵角がどのように変化しても、固定されたままに留まる。非対称なブレーキのグリップ力状態が存在しないときには、第2選択スイッチ705によって選択されるのは、第1選択スイッチ703の出力である。
ABS制御装置206は、第2選択スイッチ705の出力に、リミッタ構成要素706を含むことが望ましい。リミッタ構成要素706の機能は、ABS制御装置206の出力が、最小値と最大許容値の間に含まれることを可能にすることである。この最小値と最大許容値は、例えば、ブレーキ圧力設定値230が、圧力差の設定値の最大値についての比例係数として用いられる場合には、0%と100%である。また、ABS制御装置206は、フラグFL216の値が、非対称なブレーキのグリップ力状態にあることを示すときにのみ起動され、このような状態が存在しないときには、出力としてゼロの値を発生する。圧力差の設定値は、ABSモジュール207へ伝達される。
非対称なブレーキのグリップ力状態にあるときには、許容される圧力差が大きいほど、現在の後輪操舵角設定値220は大きくなりえるので、ABS制御装置206の2次元表701と、直接決定モジュール205の2次元表301との間に、相関関係が存在し、直接決定モジュール205とABS制御装置206が同時に使用されるときには、一方の表は、他方の表を考慮に入れる必要がある。したがって、圧力差の形のブレーキ圧力設定値230は、直接決定モジュール205によって決定された第1の中間後輪操舵角設定値218の関数として決定される。したがって、これらの2次元表を決定することを可能にするシミュレーションは、直接決定モジュール205の実施の形態と、ABS制御装置206の実施の形態との間の、選択された組み合わせを考慮に入れる必要がある。この特徴は、これらの2つのパラメータ、すなわちブレーキ圧力と操舵角度との、組み合わされ、同時に行われる制御のために、自動車のよりよい安定を得ることを可能にする。
本発明は、有効、正確かつ運転状況(ヨーレート、縦方向の速度、非対称なブレーキのグリップ力状態の存在、等)に適した後輪操舵角の値の効果を享受することを可能にし、自動車のロードホールディング、したがって、運転者が感じる運転の快適性を改良することを可能にする。

Claims (14)

  1. 少なくとも4つの操舵可能な車輪を有する自動車の後輪の操舵制御方法において、
    a)非対称なブレーキのグリップ力状態の存在を検出し、
    b)前の後輪操舵角設定値とは独立に、測定された上記自動車の縦方向の瞬間的な速度(212)と、測定された前輪の操舵角(214)と、非対称なブレーキのグリップ力状態の存在の有無とに基づいて、第1の中間後輪操舵角設定値(218)を決定し、
    c)上記速度(212)と、測定された上記自動車のヨーレート(213)と、上記前輪の操舵角(214)と、上記前の後輪操舵角設定値(215)とに基づいて、上記前の後輪操舵角設定値(215)の関数として、上記自動車のヨーレート(213)に作用する外乱要素である擾乱(217)を推定し、
    d)上記擾乱(217)に比例する値であって、比例係数が上記速度(212)に依存する、当該値を、第2の中間後輪操舵角設定値(219)として決定し、
    e)上記第1の中間後輪操舵角設定値(218)を、上記第2の中間後輪操舵角設定値(219)によって修正することによって、現在の後輪操舵角設定値(220)を決定し、
    f)非対称なブレーキのグリップ力状態が存在する場合に、上記現在の後輪操舵角設定値(220)を、上記後輪の少なくとも1つの操舵アクチュエータ(120)へ伝達する、
    ステップを含むことを特徴とする、自動車の後輪の操舵制御方法。
  2. 上記擾乱(217)は、上記速度(212)と、上記自動車の上記ヨーレート(213)と、上記前輪の操舵角(214)と、上記現在の後輪操舵角設定値(220)とを含み、上記ヨーレートにステップ型の上記擾乱(217)が作用する、上記自動車の状態モデルによって決定されることを特徴とする、請求項1に記載の自動車の後輪の操舵制御方法。
  3. 上記第2の中間後輪操舵角設定値(219)α c2_rp は、
    Figure 0005219514
    に示すように、
    上記擾乱(217)
    Figure 0005219514
    に比例することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の自動車の後輪の操舵制御方法。
  4. 上記第2の中間後輪操舵角設定値(219)α c2_rp と上記擾乱(217)
    Figure 0005219514
    との間の比例係数は、
    Figure 0005219514
    ここに、
    Mは、上記自動車の全質量、
    L1は、上記自動車の重心から前の車軸までの距離、
    L2は、上記自動車の重心から後の車軸までの距離、
    D1は、前部のドリフト剛性、
    D2は、後部のドリフト剛性、
    Vは、上記自動車の瞬間的な縦方向の速度、
    であることを特徴とする、請求項3に記載の自動車の後輪の操舵制御方法。
  5. 上記現在の後輪操舵角設定値(220)は、上記第1の中間後輪操舵角設定値(218)と上記第2の中間後輪操舵角設定値(219)との和であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動車の後輪の操舵制御方法。
  6. 非対称なブレーキのグリップ力状態が存在しない場合に、上記第1の中間後輪操舵角設定値(218)を修正せず、上記第1の中間後輪操舵角設定値(218)を、そのまま、上記後輪の少なくとも1つの上記操舵アクチュエータ(120)へ伝達するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の自動車の後輪の操舵制御方法。
  7. 上記ステップb)は、
    所定の操舵角参照値(310)を発生し、
    −上記操舵角参照値(310)に、非対称なブレーキのグリップ力状態の存在の有無に応じた利得を乗算して、後輪操舵角参照値(311)を生成し、
    上記速度(212)と、上記前輪の操舵角(214)との関数として、上記後輪操舵角参照値(311)に適用するべき係数(312)を決定
    −上記後輪操舵角参照値(311)に上記係数(312)を乗算して、上記第1の中間後輪操舵角設定値(218)を生成する、
    ステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の自動車の後輪の操舵制御方法。
  8. 上記操舵角参照値は、上記後輪操舵角設定値が取り得る最大値であることを特徴とする、請求項7に記載の自動車の後輪の操舵制御方法。
  9. 上記操舵角参照値は、右の上記前輪のブレーキ圧力と、左の上記前輪のブレーキ圧力とに依存する、設定値であることを特徴とする、請求項7に記載の自動車の後輪の操舵制御方法。
  10. 上記操舵角参照値は、上記後輪操舵角設定値最小値と最大値との間に、時間的に内挿された値であることを特徴とする、請求項7に記載の自動車の後輪の操舵制御方法。
  11. 上記操舵角参照値は、右の上記前輪のブレーキ圧力と、左の上記前輪のブレーキ圧力とに依存する、最小値と最大値との間に、時間的に内挿された値であることを特徴とする、請求項7に記載の自動車の後輪の操舵制御方法。
  12. 上記速度(212)及び上記前輪の操舵角(214)の関数として、右の上記後輪と左の上記後輪との間の最大ブレーキ圧力差の形のブレーキ圧力設定値(230)を決定し、
    −上記ブレーキ圧力設定値を、ABSモジュール(207)へ伝達する、
    ステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1つに記載の自動車の後輪の操舵制御方法。
  13. 少なくとも4つの操舵可能な車輪を有する自動車の後輪の操舵制御装置において、上記後輪の操舵制御装置は、請求項1〜12のいずれか1つに記載の自動車の後輪の操舵制御方法の実行に適し、
    a)非対称なブレーキのグリップ力状態の存在の検出手段(207)と、
    b)前の後輪操舵角設定値(215)とは独立に、測定された上記自動車の縦方向の瞬間的な速度(212)と、測定された前輪の操舵角(214)と、非対称なブレーキのグリップ力状態の存在の有無とに基づいて、第1の中間後輪操舵角設定値(218)を決定する手段(205)と、
    c)上記速度(212)と、測定された上記自動車のヨーレート(213)と、上記前輪の操舵角(214)と、上記前の後輪操舵角設定値(215)とに基づいて、上記前の後輪操舵角設定値(215)の関数として、上記自動車のヨーレートに作用する外乱要素である擾乱(217)を推定する手段(203)と、
    d)上記擾乱(217)に比例する値であって、比例係数が上記速度(212)に依存する、当該値を、第2の中間後輪操舵角設定値として決定する手段(204)と、
    e)上記第1の中間後輪操舵角設定値(218)を、上記第2の中間後輪操舵角設定値(219)によって修正することによって、現在の後輪操舵角設定値(220)を決定する手段(208)と、
    f)非対称なブレーキのグリップ力状態が存在する場合に、上記現在の後輪操舵角設定値(220)を、上記後輪の操舵アクチュエータ(120)へ伝達する手段と、
    を含むことを特徴とする、自動車の後輪の操舵制御装置。
  14. 請求項13に記載の自動車の後輪の操舵制御装置を含むことを特徴とする自動車。
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