JP5218190B2 - パターン形成方法、極端紫外露光用マスク、極端紫外露光用マスクの製造方法および極端紫外露光用マスクの修正方法 - Google Patents

パターン形成方法、極端紫外露光用マスク、極端紫外露光用マスクの製造方法および極端紫外露光用マスクの修正方法 Download PDF

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本発明は、半導体デバイス等をリソグラフィ技術により製造する際にパターンの原版として用いられるマスクおよびそのパターンの形成方法に関するものである。より詳細には、極端紫外領域の波長の光を光源としてパターン転写を行う露光装置とともに用いられるマスクおよびそのパターン形成方法に関するものである。
半導体集積回路は性能および生産性を向上させるために微細化、高集積化が進んでおり、回路パターンを形成するためのリソグラフィ技術についても、より微細なパターンを高精度に形成するための技術開発が進められている。露光装置の光源についても短波長化が進められ、波長13.5nmの極端紫外光(EUV(Extreme Ultraviolet)光、以下単に「EUV光」と称する。)を用いた装置、プロセスが開発されている。
EUV光の波長領域では、あらゆる物質の屈折率は1に近い値となり、また、吸収係数が大きいという特徴がある。このため、従来からのレンズを用いた光学系ではなく、屈折率の差が比較的大きい2種類の材料を交互に積層した多層膜を用いた反射光学系が利用される。露光に用いるマスクについても、従来の合成石英基板に遮光パターンを形成したフォトマスクとは異なり、基板上に多層膜鏡を形成し、その反射率を選択的に低下させるパターンを形成する必要がある。
多層膜鏡の一部におけるEUV光の反射率を選択的に低下させたパターンを形成する方法としては、例えば、多層膜上にEUV光を吸収するパターンを形成する方法、多層膜鏡自体をパターン加工する方法、および、多層膜の構造を部分的に変質させる方法、などが提案されている。
多層膜上にEUV光を吸収するパターンを形成する方法は、例えば、特許文献1に開示されている。吸収パターンの材料としては、例えばタンタルのようにEUV光に対する吸収係数の大きい材料が用いられる。また、吸収パターンをエッチング加工する際や吸収パターンに生じた欠陥を修正する際に多層膜に損傷を与えてしまうのを防止する目的で、吸収パターンと多層膜鏡との間に中間層(以下、バッファー層とも呼ぶ)を設ける場合がある。
このようなパターンを半導体ウェハ上に投影露光するためには、光源から基板上の多層膜鏡に向かって照射され、多層膜鏡において反射された光を半導体ウェハ上に導く。従って、従来のようにマスクに対して露光光が垂直に入射するのではなく、基板法線方向に対して典型的には6度程度の斜め方向から光が入射することが特徴である。
このように斜め方向から光が入射すると、多層膜上に吸収パターンを形成した場合には吸収パターンの影ができてしまい、この影響は吸収パターンが厚いほど大きくなる傾向がある。また、多層膜自体を直接パターン加工する場合についても、多層膜全体の厚さは吸収パターンよりもさらに厚いため、光の入射方向と影の影響について考慮する必要がある。
これに対して、多層膜の一部を選択的に変質させて反射率を低下させる方法が知られている。この場合は、上記の方式と比較して、露光光の反射率を低下させるためのパターン部分の段差を小さくすることが可能である。例えば、特許文献1乃至3に開示されているように、電子ビームあるいはイオンビームを選択的に照射することにより多層膜を構成する2つの層の間でミキシングを起こすことによって反射率を低下させることが可能である。例えば、モリブデンとシリコンを交互に積層した多層膜に電子ビームを照射してミキシングを起こした場合、モリブデンシリサイドになることで体積が減少する。このため、部分的にへこんだ形態となるが、この段差は一般的に用いられている上述の吸収パターンの厚さよりも小さい。
特開平7−333829号公報 特公平6−66251号公報 米国特許第6707123号明細書 米国特許第6756158号明細書
このように、多層膜内でのミキシングによる反射率の低下を利用することで、表面での段差が小さいパターンを形成することが可能である。しかしながら、イオンビーム照射により加速したイオンの衝突によって多層膜の構造を十分に変えるためには、ドーズ量(単位面積あるいは単位体積あたりのイオンビームの照射量。以下同じ。)が高いことが必要であり、集束イオンビームを走査してパターン形成しようとすると、電子ビームリソグラフィーによりレジストパターン形成後にエッチング処理する方法と比較して、パターンの形成に非常に時間がかかるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、少ないドーズ量でEUV光の反射率を低下させたパターンを形成できるパターン形成方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、EUV光の反射率のコントラストが高い極端紫外露光用マスク、およびEUV光の反射光のコントラストが高い極端紫外露光用マスクを短時間で製造可能な極端紫外露光用マスクの製造方法を提供することである。
また、本発明のさらに他の目的は、EUV光の反射率のコントラストが高い極端紫外露光用マスクを安定して製造できる極端紫外露光用マスクの修正方法を提供することである。
本発明のパターン形成方法は、 極端紫外光を反射可能な多層反射膜を有する基板における前記多層反射膜の面上に、前記極端紫外光の吸収係数が前記多層反射膜における吸収係数よりも高く、かつ、前記多層反射膜の最表面層と混合されることによりエッチング速度が低下する高吸収膜を形成する成膜工程と、前記高吸収膜に対してイオンビームを照射して、前記多層反射膜の内部における各層が混合された第一混合層と、前記最表面層と前記高吸収膜との間に前記最表面層と前記高吸収膜とが混合された第二混合層と、を有する混合層を生じさせるミキシング工程と、前記ミキシング工程に続いてエッチングによって前記混合層を除く前記高吸収膜の成分を除去して前記多層反射膜の最表面層および前記混合層を露出させるエッチング工程と、を備えることを特徴としている。
すなわち本発明は、多層膜上にEUV光に対する吸収係数が高く、多層膜の最表面層とのミキシングによりエッチング速度が低下する材料を積層し、選択した位置にイオンビームを照射することにより混合層を形成した後に、エッチング処理によりイオンビーム未照射領域の多層反射膜表面を露出させる工程を有するものである。
この発明によれば、イオンビーム照射工程に続いてエッチング処理を行うことで、イオンビーム未照射領域の多層反射膜はEUV光を反射可能な状態で露出される。一方で、イオンビーム照射位置では多層反射膜はEUV光の反射率が低下した状態で露出される。従って、イオンビームの照射によって多層反射膜の表面にEUV光の反射率が異なる所望の描画パターンを選択的に形成させることができる。
また、本発明のパターン形成方法は、前記ミキシング工程において、前記高吸収膜に対して集束イオンビームを所定のパターンにあわせて走査処理し、前記走査処理によって所定のパターンをなす前記混合層を形成することが好ましい。
この発明によれば、集束イオンビームが採用されており、イオンビームが集束されているので、混合層を形成するためのイオンビームを高吸収膜に直接照射することができる。
また、本発明のパターン形成方法は、前記成膜工程と前記ミキシング工程との間に前記高吸収膜の面上に所定のパターンを有するパターン膜を成膜するパターニング工程を備えることができる。
すなわち、本発明は、多層反射膜上にEUV光に対する吸収係数が高く、多層反射膜の最表面層とのミキシングによりエッチング速度が低下する層を積層し、その上に所定のパターン形成し、所定のパターンが形成された後にイオンビームが照射される。
この発明によれば、所定のパターン形状を有するパターン膜によってイオンビームの一部が遮られることで、多層反射膜には所定のパターンと同形状にイオンビームが照射される。この場合、一般的なパターン形成工程に対して本発明のパターン形成方法を好適に適用させることができる。
また、本発明のパターン形成方法は、前記最表面層がシリコンを主成分とすることが好ましい。
また、本発明のパターン形成方法は、前記高吸収膜がクロムを主成分とすることが好ましい。
本発明の極端紫外露光用マスクは、本発明のパターン形成方法によって製造される極端紫外露光用マスクであって、前記多層反射膜が極端紫外光を反射可能で、かつ前記混合層が前記極端紫外光を吸収可能であることを特徴としている。
この発明によれば、多層反射膜と混合層とにおけるEUV光の反射率が異なっているので、EUV光の明暗に基づいて対象物に対してパターン形状を投影させることができる。
本発明の極端紫外露光用マスクの製造方法は、多層反射膜上にパターン修正用のバッファー層と転写パターンを形成するための吸収層とを順次積層してなるマスクブランクスを用いる極端紫外露光用マスクの製造方法であって、前記転写パターンの周囲で前記バッファー層が外部に露出された領域にイオンビームを照射して前記多層反射膜の最表面層と前記バッファー層とを混合させ、前記多層反射膜の最表面層における極端紫外光の反射率よりも低い反射率を有する混合層を生じさせる周辺ミキシング工程と、前記混合層を残しつつ前記バッファー層をエッチングによって除去するエッチング工程と、を備えることを特徴としている。
この発明によれば、転写パターンの周囲に混合層が形成されている。このため、転写パターンに基づいて対象物に転写パターンが投影される際に、転写パターンの周囲における多重露光が抑制できる。
本発明の極端紫外露光用マスクは、多層反射膜上にパターン修正用のバッファー層と所定の転写パターンを形成するための吸収層とを順次積層してなるマスクブランクスを用いて形成された極端紫外露光用マスクであって、前記転写パターンの周囲には、前記多層反射膜の最表面層と前記バッファー層とを混合させ、前記多層反射膜の最表面層における極端紫外光の反射率よりも低い反射率を有する混合層が形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、転写パターンの周囲に混合層が形成されている。このため、転写パターンに基づいて対象物に転写パターンが投影される際に、転写パターンの周囲における多重露光が抑制できる。
本発明の極端紫外露光用マスクの修正方法は、多層反射膜上にパターン修正用のバッファー層と所定の転写パターンを形成するための吸収層とを順次積層してなるマスクブランクスを用いる極端紫外露光用マスクの修正方法であって、前記転写パターンをなす前記吸収層が欠落して前記バッファー層が露出された欠落部にイオンビームを照射して前記多層反射膜の最表面層と前記バッファー層とを混合させ、前記多層反射膜の最表面層における極端紫外光の反射率よりも低い反射率を有する混合層を生じさせる修正ミキシング工程と、外部に露出された前記バッファー層を、前記混合層と前記転写パターンをなす前記吸収層とを残してエッチング除去し、前記多層反射膜の最表面層を露出させるエッチング工程とを備えることを特徴としている。
この発明によれば、極端紫外露光用マスクの製造過程において転写パターンの形成後に転写パターンの欠落が生じていたことが判明した場合に、欠落部に混合層を生じさせてEUV光の反射率を低下させることができる。したがって、混合層が形成されることで吸収層の欠落を修正することができる。
本発明のパターン形成方法によれば、多層反射膜内のミキシングが不十分で、EUV光に対する反射率が多少残っている状態であっても、表面に形成した混合層による吸収を併用できる。このため、多層膜内のミキシングを完全にするのに要するドーズ量よりも低いドーズ量のイオンビームで十分なパターンコントラストが得られる。
また、本発明の極端紫外露光用マスクおよび極端紫外露光用マスクの製造方法によれば、前述のように低いドーズ量のイオンビームで十分なパターンコントラストが得られるので、パターンの形成に要する時間を短縮することができ、十分なパターンコントラストを有する極端紫外露光用マスクを短時間で製造することができる。
また、本発明の極端紫外露光用マスクの修正方法によれば、混合層によって吸収層の欠落を修正できるので、EUV光の反射率のコントラストが高い極端紫外露光用マスクを安定して製造できる。
本発明の第1実施形態の極端紫外露光用マスクの構成を示す断面図である。 同実施形態の極端紫外露光用マスクの製造方法およびパターン形成方法を示すフローチャートである。 同極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。 同極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。 (A)および(B)は同極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。 同極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の極端紫外露光用マスクの製造方法およびパターン形成方法を示すフローチャートである。 同実施形態における極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。 (A)および(B)は同実施形態における極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。 (A)および(B)は同実施形態における極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。 同実施形態における極端紫外露光用マスクの製造の一過程および同実施形態における極端紫外露光用マスクの構成を示す断面図である。 本発明の第3実施形態の極端紫外露光用マスクの修正方法およびパターン形成方法を示すフローチャートである。 同実施形態における極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。 (A)および(B)は同実施形態における極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。 同実施形態における極端紫外露光用マスクの製造の一過程および同実施形態における極端紫外露光用マスクの構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態の極端紫外露光用マスクの製造方法を示すフローチャートである。 (A)ないし(C)は同実施形態における極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。 同実施形態における極端紫外露光用マスクの製造の一過程および極端紫外露光用マスクの構成を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態の極端紫外露光用マスク、パターン形成方法および極端紫外露光用マスクの製造方法について図1から図6を参照して説明する。
(極端紫外露光用マスクの構成)
図1は、本実施形態の極端紫外露光用マスクの構成を示す断面図である。図1に示すように、極端紫外露光用マスク1(以下「マスク1」と称する。)は、基板10と、基板10の面上に構成された多層反射膜12とを備えている。多層反射膜12の少なくとも一部には、多層反射膜12の各層が混合された第一混合層31と、第一混合層31に対して多層反射膜12の厚さ方向に重畳して形成された第二混合層32と、が構成されている。
基板10は、熱膨張率が小さい素材によって構成されていることが好ましく、本実施形態の基板10は、例えば酸化チタンを含有するガラス基板である。また、基板10と多層反射膜12との間は平坦に構成されていることが好ましく、基板10の第1面10aは平滑となるように研磨されている。
多層反射膜12は、EUV光を反射可能に構成された反射膜である。本実施形態の多層反射膜12は、第一層12aと第二層12bとが交互に積層されて構成されている。第一層12aは、モリブデンを含有している。また第二層12bは、シリコンを含有している。本実施形態では、第一層と第二層とのそれぞれの厚さは、それぞれ2.8nmと4.2nmである。また、多層反射膜12は第一層12aと第二層12bとの積層数が40対となるように構成されている。なお、上述した第一層12aと第二層12bとの厚さおよび積層数は典型的な値を例示したもので、本実施形態の多層反射膜12の構成はこれに限られたものではない。
多層反射膜12は、高温環境下において熱的に不安定になるように構成されており、所定温度以上に加熱された際には第一層12aと第二層12bとの界面にSi化合物(本実施形態ではモリブデンシリサイド)が生じて明瞭な界面が消失する。
第一混合層31は、多層反射膜12において上述のSi化合物が生じるように構成された部分である。第一混合層31は、第一層12aと第二層12bとの間に明瞭な界面が存在せず、第一層12aと第二層12bとが混合されて構成されている。本実施形態では、第一混合層31は、第一層12aと第二層12bとが完全に混合されている必要は無く、第一層12aと第二層12bとの界面が一部残存していても構わない。
第二混合層32は、多層反射膜12の最表面に露出されて構成されており、EUV光の吸収係数が高く、かつ、多層反射膜12の最表面層と混合されることによりエッチング速度が低下する成分を含有している。本実施形態では、第二混合層32はクロム(Cr)を含有している。また、第二混合層32は、多層反射膜12の第一層12aと混合されているため上述の第一混合層31と同様に明瞭な界面が消失している。第二混合層32においてこのように界面が消失した部分には、クロムシリサイドが生じている。
なお、EUV光の吸収係数が高く、かつ、多層反射膜12の最表面層と混合されることによりエッチング速度が低下する成分には、クロム以外を採用することができる。例えば鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、あるいはタングステン(W)などである。
第一混合層31と第二混合層32とによって混合層30が構成されている。
以下では、マスク1の作用について説明する。
図1に示すように、マスク1は、例えば多層反射膜12に対してEUV光L1を入射させると、多層反射膜12における各層でEUV光L1が反射される。一方で混合層30に対してEUV光L2を入射させると、第二混合層32においてはEUV光L2が吸収される。さらに第二混合層32を透過して第一混合層31まで到達したEUV光L2は第一混合層31において第一層12aと第二層12bとの界面が消失しているために反射不能であり、ガラス基板10側に透過するのにしたがって吸収される。その結果、多層反射膜12の面上において混合層30が構成された領域は、EUV光L2の反射率が低下している。
このように、多層反射膜12の一部に混合層30が配置されていることでEUV光L1、L2の反射光にコントラストが生じ、このコントラストに基づいて混合層30の形状に対応するパターンを露光することができる。
(極端紫外露光用マスクの製造方法およびパターン形成方法)
以下では、マスク1の製造方法について詳述する。また、本実施形態のパターン形成方法についてもあわせて詳述する。
図2は本実施形態の極端紫外露光用マスクの製造方法を示すフローチャートである。また、図3〜図6は本実施形態の極端紫外露光用マスクの製造方法における製造の一過程を示す断面図である。
図3は、図2に示す多層反射膜形成工程S10におけるマスク1の製造の一過程を示している。多層反射膜形成工程S10では、図3(A)に示すように板状の基板10の少なくとも片面(例えば第一面10a)が平滑に形成される。続いて、図3(B)に示すように、第一面10aの面上にモリブデンとシリコンとが交互に成膜されて、多層反射膜12が積層される。このとき、多層反射膜の最表面層はシリコンを主成分とする第二層12bである。
なお、多層反射膜形成工程S10において形成された基板10と多層反射膜12とを有する反射膜鏡については、一般に入手可能な適宜のMo/Si多層膜反射鏡を選択して採用することもできる。
図2に示すように、多層反射膜形成工程S10に続いて、多層反射膜12に対して混合層30による所定のパターンを形成するパターン形成工程S20が行われる。所定のパターンとは、たとえばマスク1を用いてEUV光L1、L2を反射させる際に反射光のコントラストを付けて所望の回路形状を半導体基板上に露光するための回路パターンなどである。
図4は、図2に示すパターン形成工程S20のうち成膜工程S21におけるマスク1の製造の一過程を示している。図4に示すように、成膜工程S21では、多層反射膜12の面上にクロムを主成分とする高吸収膜14を例えば20nmの厚さに形成する。この場合、純粋なクロム膜をスパッタリング法で形成すると結晶粒が成長しやすくなるため、フォトマスクで典型的に用いられているように窒素などを添加することが好ましい。
続いて、図2に示すように高吸収膜14に対してイオンビーム20を照射して混合層30を生じさせるミキシング工程S22が行われる。図5(A)、(B)はミキシング工程S22におけるマスク1の製造の一過程を示している。図5(A)に示すように、ミキシング工程S22では、高吸収膜14に向かって集束イオンビーム20が照射される。イオンビーム20としてはガリウム(Ga)等の液体金属のイオン源を用いることができる。また、集束イオンビーム20の加速電圧は30kV〜100kV程度でよい。また、集束イオンビーム20の照射ドーズ量は、用いるイオン源、加速電圧、所望の反射率によって異なるが、典型的には10〜1014ions/cm程度であることが好ましい。
図5(B)に示すように、集束イオンビーム20が照射された後では、上述したような所定のパターンが描画されている。所定のパターンは集束イオンビーム20が照射された位置に対応して第一混合層31と第二混合層32とが生じることによって形成されている。また、第二混合層32と高吸収膜14との界面は不明瞭であるが、その不明瞭な界面は多層反射膜12の最表面層である第二層12bを構成するシリコンが高吸収膜14の中に拡散する距離の分だけ高吸収膜14の内側に入った位置にある。
一方、第一混合層31では多層反射膜12の第一層12aと第二層12bとが混合されてその界面が不明瞭になっている。
ミキシング工程S22では、第一混合層31において第一層12aと第二層12bとを完全に混合することは必須ではない。つまり、上述した集束イオンビーム20の照射ドーズ量は第一層12aと第二層12bとを完全に混合するほどに高くなくてもよい。また、集束イオンビーム20の照射時間についても同様に第一層12aと第二層12bとを完全に混合する時間よりも短い時間で構わない。
続いて、図2に示すように高吸収膜14をエッチング除去するエッチング工程S23が行われる。図6はエッチング工程S23におけるマスク1の製造の一過程を示している。図6に示すように、塩素と酸素を含むガスによるプラズマを用いたドライエッチングにより高吸収膜14を加工除去し、集束イオンビーム20を照射していない部分の多層反射膜12を表面に露出させる。集束イオンビーム20を照射した部分については、上述したように高吸収膜14と多層反射膜12の界面、および多層反射膜12の内部でミキシングが起こる。また、構造が変質した第一混合層31の上にクロムシリサイドを含有する第二混合層32が積層された状態になっている。
混合層30では、上述のようにEUV光の反射率が低下している。これにより、多層反射膜12と混合層30とによって、集束イオンビーム20の走査によって描画されたパターンにしたがってEUV光に対する反射率が選択的に低下されたパターンが形成される。
以上説明したように、本実施形態の極端紫外露光用マスク1、極端紫外露光用マスクの製造方法、パターン形成方法によれば、多層反射膜12の内部での第一層12aと第二層12bとの混合に加えて多層反射膜12と高吸収膜14との混合が起こる。つまり、EUV光の反射率を低下させるための構成として第一混合層31と第二混合層32との複数の要素を備えている。このため、例えば多層反射膜12の内部でのミキシングが不十分で、第一混合層31においてEUV光に対する反射率が多少残っている状態であっても、第一混合層31の表面に形成された第二混合層32におけるEUV光の吸収を併用できる。このため、混合層を生じさせるためのイオンビームのドーズが従前より低く抑えられ、かつ十分なパターンコントラストが得られる。
また、第一混合層31により反射率が低下するため、第二混合層32の厚さは例えば前記特許文献1に示されるような吸収層より薄い状態であっても十分にパターンコントラストが得られる。このため、第二混合層32が多層反射膜12の厚さ方向で多層反射膜12の最表面から突出される高さを低く抑えることができる。したがって、多層反射膜12に対して角度を有して入射されるEUV光が第二混合層32によって遮られることが抑制される。その結果、所定のパターンに対してより忠実に露光光(EUV光)を反射させることができる。
また、ミキシング工程S22では集束イオンビーム20が照射されて混合層30が生じ、さらに続いてエッチング工程S23が行われて混合層30が露出される。そのため、集束イオンビーム20が未照射の領域の多層反射膜12はEUV光を反射可能な状態で露出され、一方でイオンビーム照射位置における多層反射膜12は混合層30によってEUV光の反射率が低下した状態で露出される。従って、イオンビームの照射によって多層反射膜の表面にEUV光の反射率が異なる所望の描画パターンを選択的に形成させることができる。
また、イオンビームとして集束イオンビームが用いられていることで、イオンビームが高吸収膜14上を走査処理するように照射されるだけで混合層30のパターンを形成することができる。このため、回路形状等の所定のパターンを形成するための材料を削減して効率的に極端紫外露光用マスクを製造することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の極端紫外露光用マスクおよび極端紫外露光用マスクの製造方法、およびパターン形成方法について図7から図11を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、上述した第1実施形態と構成を共通とする箇所には同一符号を付けて、説明を省略することにする。
本実施形態では、製造される極端紫外露光用マスクの構成は上述の第1実施形態のマスク1とほぼ同様である。しかしながら、その製造方法、およびパターン形成方法が上述の第1実施形態と異なっている。本実施形態では、高吸収膜14が積層されたあと、高吸収膜14にさらにイオンビームに対する阻止能の高い材料を含有するパターン膜16を積層して所定のパターンを有するマスキングを施した後に、全面にイオンビーム20を照射している。
図7は、本実施形態の極端紫外露光用マスクの製造方法およびパターン形成方法を示すフローチャートである。また、図8〜図11は、本実施形態の極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。
図7に示すように、本実施形態では、パターン形成工程S20に代えてパターン形成工程S120を備えている。パターン形成工程S120は、第1実施形態と同様な成膜工程の後にパターニング工程S122と、ミキシング工程S123と、エッチング工程S124とを備えている。
図8は、本実施形態の極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図で、図7に示す成膜工程S21が完了した後の状態を示している。成膜工程S21までの工程は第1実施形態と同様に行うことができる。
図9(A)および(B)は、パターニング工程S122における極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示す断面図である。図9(A)に示すように、パターニング工程S122では、高吸収膜14の面上にタンタルを主成分とするパターン膜16を形成する。パターン膜16はイオンビームのマスキングパターンとして使用するので膜厚が大きい方が有利であるが、膜厚が大きすぎるとパターンを高精度で形成するのが難しくなる。本実施形態では、パターン膜16の膜厚は例えば70nmである。なお、パターン膜16の膜厚は、後述するミキシング工程S123で用いるイオンビームの種類、加速電圧、ドーズ量に応じて選択される。
次に、図9(B)に示すように電子線リソグラフィ技術等を用いて所定のパターン形状を有するレジストパターンを形成してパターン膜16を所定のパターン形状に形成する。なお、レジストをマスクとしてエッチングすることにより所定のパターンを形成する場合には、最終的に必要なパターンを白黒反転させたものとしておく。また、図には示さないがリフトオフ法によって同様にパターンを形成する場合には、最終的に必要なパターンをレジストで形成することで、同様の結果が得られる。
続いて、図7に示すようにミキシング工程S123が行われる。図10(A)および(B)は、ミキシング工程S123における極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示している。
図10(A)に示すように、ミキシング工程S123では所定のパターンが形成されたパターン膜16上から全面にイオンビーム20を照射する。イオンビーム20の照射量は第1実施形態と同様でよい。イオンビーム20は、パターン膜16には吸収されるが、パターニング工程S122においてパターン膜16に形成された厚さ方向の貫通孔の部分では高吸収膜14および多層反射膜12に到達可能である。
図10(B)に示すように、パターン膜16に形成された貫通孔を介して照射されたイオンビーム20によって、多層反射膜12と高吸収膜14との間には第1実施形態と同様に第二混合層32が生じる。同時に、多層反射膜12の第一層12aと第二層12bとは混合されて第一混合層31を生じる。こうして第1実施形態と同様に所定のパターン形状をなす混合層30のパターンが形成される。
続いて、図7に示すようにエッチング工程S124が行われる。図11は、エッチング工程S124における極端紫外露光用マスクの製造の一過程を示している。図11に示すように、パターン膜16をエッチング除去し、さらに引き続いて高吸収膜14をエッチング除去する。パターン膜16でマスキングされた領域には多層反射膜12の最表面が露出している。これに対して、パターン膜16に形成された貫通孔に対応した多層反射膜12の表面の領域にはクロムとシリコンを含有してなる第二混合層32が残留している。また、多層反射膜12の内部にはシリコンとモリブデンが混合されてなる第一混合層31が生じている。このように、第一混合層31と第二混合層32とを有する混合層30によってEUV光に対する反射率が選択的に低下したパターンが形成された極端紫外露光用マスク100が製造される。
本実施形態では、パターン膜16が高吸収膜14の面上に積層されることで、イオンビームがパターン膜16の全面に照射されても所定のパターンの形状を有する混合層30を構成することができる。したがって、イオンビームの軌跡を厳密に制御できない装置に対しても本発明を好適に適用させてEUV光の反射光のコントラストを高めることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態の極端紫外露光用マスクの修正方法について図12〜図15を参照して説明する。本実施形態の極端紫外露光用マスクの修正方法は、多層反射膜12の面上にEUV光を吸収可能で所定のパターン形状を有するパターン膜16が配置された極端紫外露光用マスクのパターンを修正する方法である。本実施形態の極端紫外露光用マスクは、上述の各実施形態とは異なり、パターン膜16はエッチングによって剥離されず、パターン膜16によってEUV光の反射が抑制されてEUV光の反射光のコントラストが生じるマスクである。
図12は、本実施形態のパターン修正方法を示すフローチャートである。また、図13〜図15は極端紫外露光用マスクの製造工程におけるパターン修正の工程の一過程を示す断面図である。
本実施形態では、例えば多層反射膜12上にパターン修正用のバッファー層(高吸収膜14)と所定の転写パターンを形成するための吸収層(パターン膜16)とを順次積層してなるマスクブランクス200a(不図示)を用いることができる。パターン膜16に所定のパターンを形成するまでの工程は第2実施形態と同様の多層反射膜形成工程S10、成膜工程S21、およびパターニング工程S122が適用される(図12参照)。
図13は、パターニング工程S122が完了した状態を示す断面図である。図13に示すように、パターニング工程S122の完了後に、パターン膜16の厚さ方向にピンホール40が生じている。ピンホール40は、パターニング工程S122において想定しないパターン膜16の欠落部である。ピンホール40は、例えばパターニング工程S122の後に実施されるパターン膜16の欠陥検査によって判明する。なお、ピンホール40が残存したままでは、ピンホール40を介してEUV光が入射し、多層反射膜12で反射してピンホール40から出射可能である。このため、想定しないEUV光の反射光を生じることで意図しない露光欠陥を生じることがある。
図14(A)、および(B)は、図12に示す修正ミキシング工程S223における極端紫外露光用マスクの修正の一過程を示す断面図である。修正ミキシング工程S223では、ピンホール40内にイオンビーム20が照射され、ピンホール40を介して高吸収膜14および多層反射膜12にイオンビーム20が到達する。
すると、上述の各実施形態と同様にイオンビーム20が照射された領域に混合層30が生じる。このとき、図14(B)に示すようにピンホール40に対してパターン膜16の厚さ方向で重畳する多層反射膜12の第一層12a、第二層12b、高吸収膜14の部分が混合層30になる。混合層30では、上述の通りEUV光の反射率が低下している。
続いて、図12に示すエッチング工程S124が行われる。図15はエッチング工程S124における極端紫外露光用マスクの修正の一過程を示す断面図である。図15に示すように、エッチング工程S124では、塩素と酸素を含むガスを用いたドライエッチングにより、パターン膜16を残して高吸収膜14を除去する。すると、パターン膜16に厚さ方向に貫通する貫通孔の部分に対応する多層反射膜12の表面が外部に露出される。ここで、第二混合層32は多層反射膜12の最表面に残存しており、EUV光の反射率が低下している。これにより、本実施形態の修正方法により修正された極端紫外露光用マスク200は、物理的にはピンホール40は空いているがピンホール40部分ではEUV光は反射されないため、ピンホール40による欠陥が修正されたことになる。
本実施形態の極端紫外露光用マスクの修正方法によれば、多層反射膜12の第一層12aと第二層12bとを混合させて周期構造を破壊するとともに、第二混合層32による光吸収を併用することができる。このため、例えば従来のように多層反射膜の周期構造を破壊することによってのみ反射率を低下させる方法に比してイオンビームのドーズ量が低くても十分な修正効果が得られる。
また、本発明による混合層30と、多層反射膜12上のパターン膜16とを併用しているので、パターン膜16の検査を実施してパターン膜16の一部の欠落が判明した場合に簡便にパターンを修正できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態の極端紫外露光用マスクおよび極端紫外露光用マスクの製造方法について図16〜図18を参照して説明する。
半導体基板上に多数のチップを形成する際に、隣接するチップとの境界部を露光装置で完全に遮蔽するのが困難な場合がある。本実施形態では、半導体基板などの上に転写するためのパターン以外に、このパターンの周辺に補助的に用いる領域に混合層30が構成されている。
図16は本実施形態の極端紫外露光用マスクの製造方法を示すフローチャートである。本実施形態では、上述の第2実施形態の極端紫外露光用マスクの製造方法に対して、ミキシング工程S123に代えて周辺ミキシング工程S323を備える点で異なっている。また、パターニング工程S122までは第2実施形態と同様の工程がおこなわれる。
図17(A)ないし(C)は、本実施形態の極端紫外露光用マスクの製造方法における製造の一過程をそれぞれ示す断面図である。
図17(A)は、パターニング工程S122が完了した状態を示している。この時、パターン膜16には、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔が形成されており、この貫通孔はパターン膜16の面に沿って所定のパターンを構成している。
ここで、図17の符号Aの領域は半導体基板上に転写されるパターンが形成される領域、符号Bは転写されるチップに隣接する位置のチップに対応するマスク面上の位置を表している。領域Aの外側には露光光が入射しないことが好ましいが、種々のパターンに対応して露光装置側で厳密にパターン領域のみに光を入射させることは実際には困難である。このため、図17の符号Cに示すような隣接チップ位置に対応する位置にまで露光光が入射してしまう場合がある。この場合、符号Bと符号Cとで示す領域が互いに重なる部分(周辺領域50)は多重露光されることになるため、EUV光の反射率が十分に低くなっている必要がある。
本実施形態では、周辺領域50については、パターン膜16が開口されて高吸収膜14が外部に露出された状態にしておく。これはあらかじめパターン膜16を加工するパターンデータにこの周囲の枠状部分のデータを入れておいても良いし、レーザー描画装置等を用いて、重ね描画技術によって形成してもよい。このとき、上述の第3実施形態に示したようにパターン膜16の欠陥検査および修正を行うことができる。次に、図17(B)に示すように、周辺領域50にイオンビーム20を照射する。すると、図17(C)に示すように高吸収膜14と多層反射膜12の界面、および多層反射膜12の内部で混合層30が生じる。
引き続いて、図16に示すエッチング工程S124が行われ、塩素と酸素を含むガスを用いたドライエッチングにより、パターン膜16の開口部に露出する高吸収膜14が除去され、下層の多層反射膜12が露出される。このとき、混合層30が形成された周辺領域50では第二混合層32が残留している。このようにして本実施形態の極端紫外露光用マスク300が製造される。
本実施形態の極端紫外露光用マスクおよび極端紫外露光用マスクの製造方法では、半導体基板などに転写されるパターンの周辺の領域にEUV光の反射率が低下された枠状の周辺領域50が形成されている。したがって、多重露光の可能性がある領域において好適に露光光の反射を抑制することができる。
また、パターン膜16の厚さによる影の影響を小さくするためにパターン膜16が薄く構成された場合でも、周辺領域50ではパターン膜16に代えて混合層30によってEUV光が吸収される。このため、パターン膜16が薄いためにパターン膜16を透過するEUV光による影響を抑制できるので多重露光の抑制に特に顕著な効果を奏することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の実施形態及び変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
例えば、上述の各実施形態に特徴的な構成は、各実施形態の間で適宜組み合わせて実施をすることができる。
1、100、200、300 極端紫外露光用マスク
10 基板
12 多層反射膜
12a 第一層
12b 第二層
14 高吸収膜(バッファー層)
16 パターン膜(吸収パターン)
30 混合層
31 第一混合層
32 第二混合層
200a マスクブランクス
S20、S120、S220、S320 パターン形成工程
S21 成膜工程
S22、S123 ミキシング工程
S23、S124 エッチング工程
S122 パターニング工程
S223 修正ミキシング工程
S323 周辺ミキシング工程
L1、L2 極端紫外光(EUV光)

Claims (9)

  1. 極端紫外光を反射可能な多層反射膜を有する基板における前記多層反射膜の面上に、前記極端紫外光の吸収係数が前記多層反射膜における吸収係数よりも高く、かつ、前記多層反射膜の最表面層と混合されることによりエッチング速度が低下する高吸収膜を形成する成膜工程と、
    前記高吸収膜に対してイオンビームを照射して、前記多層反射膜の内部における各層が混合された第一混合層と、前記最表面層と前記高吸収膜との間に前記最表面層と前記高吸収膜とが混合された第二混合層と、を有する混合層を生じさせるミキシング工程と、
    前記ミキシング工程に続いてエッチングによって前記混合層を除く前記高吸収膜の成分を除去して前記多層反射膜の最表面層および前記混合層を露出させるエッチング工程と、
    を備えるパターン形成方法。
  2. 前記ミキシング工程において、前記高吸収膜に対して集束イオンビームを所定のパターンにあわせて走査処理し、前記走査処理によって所定のパターンをなす前記混合層を形成することを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  3. 前記成膜工程と前記ミキシング工程との間に前記高吸収膜の面上に所定のパターンを有するパターン膜を成膜するパターニング工程を備える請求項1に記載のパターン形成方法。
  4. 前記最表面層がシリコンを主成分とすることを特徴とする請求項1乃至3に記載のパターン形成方法。
  5. 前記高吸収膜が、クロムを主成分とすることを特徴とする請求項1乃至4に記載のパターン形成方法。
  6. 請求項1乃至5に記載のパターン形成方法によって製造される極端紫外露光用マスクであって、前記多層反射膜が極端紫外光を反射可能で、かつ前記混合層が前記極端紫外光を吸収可能である極端紫外露光用マスク。
  7. 多層反射膜上にパターン修正用のバッファー層と転写パターンを形成するための吸収層とを順次積層してなるマスクブランクスを用いる極端紫外露光用マスクの製造方法であって、
    前記転写パターンの周囲で前記バッファー層が外部に露出された領域にイオンビームを照射して前記多層反射膜の最表面層と前記バッファー層とを混合させ、前記多層反射膜の最表面層における極端紫外光の反射率よりも低い反射率を有する混合層を生じさせる周辺ミキシング工程と、
    前記混合層を残しつつ前記バッファー層をエッチングによって除去するエッチング工程と、
    を備えることを特徴とする極端紫外露光用マスクの製造方法。
  8. 多層反射膜上にパターン修正用のバッファー層と所定の転写パターンを形成するための吸収層とを順次積層してなるマスクブランクスを用いて形成された極端紫外露光用マスクであって、
    前記転写パターンの周囲には、前記多層反射膜の最表面層と前記バッファー層とを混合させ、前記多層反射膜の最表面層における極端紫外光の反射率よりも低い反射率を有する混合層が形成されていることを特徴とする極端紫外露光用マスク。
  9. 多層反射膜上にパターン修正用のバッファー層と所定の転写パターンを形成するための吸収層とを順次積層してなるマスクブランクスを用いる極端紫外露光用マスクの修正方法であって、
    前記転写パターンをなす前記吸収層が欠落して前記バッファー層が露出された欠落部にイオンビームを照射して前記多層反射膜の最表面層と前記バッファー層とを混合させ、前記多層反射膜の最表面層における極端紫外光の反射率よりも低い反射率を有する混合層を生じさせる修正ミキシング工程と、
    外部に露出された前記バッファー層を、前記混合層と前記転写パターンをなす前記吸収層とを残してエッチング除去し、前記多層反射膜の最表面層を露出させるエッチング工程と、
    を備えることを特徴とする極端紫外露光用マスクの修正方法。
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