JP5217464B2 - 照明装置、プロジェクタ、およびカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、発光ダイオード(以下、LED)光源などの固体発光素子を有する照明装置、プロジェクタ、およびカメラに関する。
従来から、LEDを光源として用いた照明装置やプロジェクタが知られている(たとえば特許文献1)。
特開2005−5217号公報
しかしながら、LED内部に光反射面を用いると見かけ上の光源面積が増大し、集光光学系で平行光を得にくくなるので、薄膜光学系への射出光として利用できないという問題がある。
請求項1に記載の発明による照明装置は、励起光により蛍光体を励起して白色光を射出する励起型固体発光素子と、前記固体発光素子から射出された光を略平行光束にして射出するコリメート光学系と、少なくとも前記固体発光素子から射出された光が前記光学系に入射される範囲に対応する領域に、前記光の特定偏光成分を透過し、前記特定偏光成分と直交する偏光成分を反射する偏光透過反射分離部を有し、前記偏光透過反射分離部で反射された偏光成分を有する光でも前記蛍光体を励起するように、前記固体発光素子の略同位置に戻るように形成された曲面形状を有するドーム型封止部材とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の照明装置において、前記励起光は青色成分の光であり、前記蛍光体は前記青色成分の励起光により黄色成分の光を発することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の照明装置において、前記偏光透過反射分離部は、前記固体発光素子から射出される光のうち、前記光学系の開口数、および前記光学系と前記固体発光素子との距離に応じて決定される有効利用光のうち特定偏光成分と直交する偏光成分の光を前記固体発光素子に反射させるように構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置において、前記固体発光素子の周辺部は、非反射処理が施されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4いずれか一項に記載の照明装置において、前記ドーム型封止部材は、前記固体発光素子から射出された光のうち前記光学系に入射しない光を前記固体発光素子へ反射させる反射部をさらに有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の照明装置において、前記ドーム型封止部材は、内壁に1/4波長膜を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によるプロジェクタは、請求項1〜6のいずれか一項に記載の照明装置と、前記照明装置の照明光により投射される像を形成する投射像形成ユニットと、前記照明装置の照明光の偏光成分を前記投射像形成ユニットへ照射し、前記照明光の偏光成分を利用する液晶素子である前記投射像形成ユニットで形成された像を投射する光学系と、を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によるカメラは、請求項7に記載のプロジェクタと、被写体像を撮像する撮像手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、光学系に入射する特定偏光成分の光を増大することができる。
−第1の実施の形態−
図面を参照しながら、本発明の第1の実施の形態による照明装置を備えるプロジェクタ付き電子カメラを説明する。図1に示すように、プロジェクタ付き電子カメラ10の前面には、撮影レンズ11、照明光窓12、およびプロジェクタ投射窓13が設けられている。プロジェクタ付き電子カメラ10の上面には、レリーズボタン14、ズームスイッチ16、モード切替ダイヤル15、およびメインスイッチ22が設けられている。また図2に示すように、プロジェクタ付き電子カメラ10の背面には、液晶表示器17、電子ビューファインダー18、および十字キー19が設けられている。
プロジェクタ付き電子カメラ10には、後述するプロジェクタ装置(プロジェクタ部)が搭載されており、たとえば、机上に載置されたプロジェクタ付き電子カメラ10の正面側に配設されるスクリーンなどに向けて、画像などの情報をプロジェクタ投射窓13から投影する。
モード切替えダイヤル15は、撮影モードや投影モードなどのプロジェクタ付き電子カメラ10の動作モードを切替えるためのモード切替え操作部材である。撮影モードは、被写体像を撮影し、撮影した画像データをメモリカードなどで構成される記録媒体に撮影画像ファイルとして保存する動作モードである。
投影モードは、撮影済みの画像データを記録媒体(たとえば、後述するメモリカード200や不図示の内部メモリ)から読出すなどして、画像データによる再生画像をプロジェクタ部によってプロジェクタ投射窓13から投影する動作モードである。なお、投影モードが設定されたとき、プロジェクタ部は、記録媒体以外から読出された画像データや、プロジェクタ付き電子カメラ10の外部から供給される画像データによる再生画像を投影することも可能である。
図3は、以上説明したプロジェクタ付き電子カメラ10の構成を説明するブロック図である。図3において、プロジェクタ付き電子カメラ10はプロジェクタ部120、撮像部220、メモリ102、操作部材103、液晶表示器104、および照明装置108を有する。CPU101A等から構成される制御回路101の不図示のカードスロットには、メモリカード200が着脱可能に装着されている。
CPU101Aは、制御プログラムに基づいて、プロジェクタ付き電子カメラ10を構成する各部から入力される信号を用いて所定の演算を行うなどして、プロジェクタ付き電子カメラ10の各部に対する制御信号を送出することにより、撮影動作および投影動作の制御を行う。なお、制御プログラムはCPU101A内の不図示の不揮発性メモリに格納されている。
メモリ102はCPU101Aの作業用メモリとして使用される。操作部材103は、図1におけるメインスイッチ22、レリーズボタン14、ズームスイッチ16、モード切替えダイヤル15、および図2における十字キー19に対応する。操作部材103は、操作内容に対応する操作信号をCPU101Aへ送出する。
メモリカード200はフラッシュメモリなどの不揮発性メモリによって構成され、CPU101Aの指令により撮像部220で撮影された画像データなどのデータの書き込み、保存および読み出しが可能である。
照明装置108は、CPU101Aからの発光指示に応じて発光体を発光させ、被写体を照明する照明光を照明光窓12からプロジェクタ付き電子カメラ10の正面に向けて射出する。
液晶表示器104(図2において17)は、CPU101Aの指令により画像やテキストなどの情報を表示する。テキスト情報は、プロジェクタ付き電子カメラ10の動作状態、操作メニューなどである。
(撮像部)
撮像部220は、撮影レンズ221(図1において11)、撮像素子222、レンズ駆動回路223、および撮影制御回路224を含む。撮像素子222としては、CCDやCMOS撮像素子などが用いられる。撮影制御回路224は、CPU101Aからの指令により撮像素子222およびレンズ駆動回路223を駆動制御するとともに、撮像素子222から出力される撮像信号(蓄積電荷信号)に対して所定の画像処理を行う。画像処理は、ホワイトバランス処理やガンマ処理などである。
撮影レンズ221は、撮像素子222の撮像面上に被写体像を結像させる。撮影制御回路224は、撮影開始指示に応じて撮像素子222に撮像を開始させ、撮像終了後に撮像素子222から蓄積電荷信号を読出し、上記画像処理を施した上で画像データとしてCPU101Aへ送出する。
レンズ駆動回路223は、撮影制御回路224から出力されるフォーカス調節信号に基づいて、撮影レンズ221を構成するフォーカスレンズ(不図示)を光軸方向に進退駆動する。また、レンズ駆動回路223は、撮影制御回路224から出力されるズーム調節信号に基づいて、撮影レンズ221を構成するズームレンズ(不図示)を光軸方向(テレ側もしくはワイド側)へ進退駆動する。フォーカス調節量およびズーム調節量は、CPU101Aから撮影制御回路224へ指示される。
(プロジェクタ部)
図3〜図5を参照して、プロジェクタ部120について説明する。図3のブロック図、および図4のプロジェクタ部の構成図に示すように、プロジェクタ部120は、投影光学系121、反射型液晶パネル122、LED光源123、集光光学系124、PBS(偏光ビームスプリッタ)ブロック126、および投射制御回路127を含む。投射像形成ユニットとしての反射型液晶パネル122は、投射制御回路127からの駆動信号に応じて投射像を生成する。投射制御回路127は、CPU101Aから出力される投影指令に応じてLED光源123および反射型液晶パネル122へ制御信号を送出する。
LED光源123は、後述するように白色光を射出する白色LEDであり、投射制御回路127を介して入力したCPU101Aの投影指令に基づいて白色光を射出する。集光光学系124は、LED光源123から射出されて入射した白色光をほぼ平行光にしてPBSブロック126へ向けて射出するコリメート光学系である。PBSブロック126は、集光光学系124から出射される照明光の光軸に対して45度の角度をなす偏光分離部126aを有する偏光ビームスプリッタである。PBSブロック126の上側面には偏光光を利用する反射型液晶素子(LCOS)によって構成される反射型液晶パネル122が配設される。液晶パネル122は、LED光源123から出射された照明光により照明される。PBSブロック126の面126bには、たとえば、黒色処理などの無反射処理が施されている。
図5は、LED光源123を拡大して示す断面図である。LED光源123は、ベース部材1230、発光ダイオード素子(以下、LEDチップ)1231、カバー1232、電極1233、およびワイヤー1234等で構成されている。ベース部材1230上に設けられたLEDチップ1231は、青色発光体(LED)を黄色発光蛍光体で覆った白色LEDである。すなわち、青色発光体から発せられた青色光は、黄色発光蛍光体を通過して青色成分の光として射出するとともに、黄色発光蛍光体を励起する。励起された蛍光体は黄色成分の光を発光する。その結果、LEDチップ1231から白色光が射出される。なお、ベース部材1230の表面1230aは黒色処理などの非反射処理が施されている。ベース部材1230の材質が、たとえばアルミ等の場合はブラックアルマイト処理が施される。
カバー1232は、プラスチックなどの透明部材により半球面体で中空のドーム型形状に形成され、LEDチップ1231を覆うようにベース部材1230上に設けられている。このカバー部材1232の曲率中心と、LEDチップ1231の中心とが略一致するようにカバー部材1232はLEDチップ1231を封止している。また、カバー1232とベース部材1230との間に生じる空間Sには、カバー1232とほぼ同一の屈折率を有する透明なジェル状の物質が充填されている。
カバー1232の外周面には、頂部近傍の所定領域に特定の偏光成分の光を透過し、当該偏光成分に直交する偏光成分の光を反射する透過反射分離部材1232aが設けられている。透過反射分離部材1232aは、たとえば薄膜やワイヤグリッド素子などで構成される。透過反射分離部材1232aは、LEDチップ1231から射出された白色光のうち、たとえばP偏光成分の光を透過して集光光学系124へ導き、S偏光成分の光を反射する。上述したように、カバー1232の曲率の中心とLEDチップ1231の中心とが略一致しているので、透過反射分離部材1232aで反射されたS偏光成分の光は、LEDチップ1231へ戻る。この透過反射分離部材1232aの領域は、集光光学系124の開口数、および集光光学系124とLEDチップ1231との距離に基づいて決定される領域を含む。すなわち、集光光学系124に入射する光が、カバー1232を透過したP偏光の光となるように透過反射分離部材1232aの領域が設定されている。
透過反射分離部材1232aで反射されてLEDチップ1231に到達したS偏光成分の反射光のうち青色成分の反射光は、LEDチップ1231を構成する黄色発光蛍光体を励起する。上述したように、LEDチップ1231の青色発光体から放射された青色成分の光も黄色発光蛍光体を励起し、それに加えて青色成分の反射光が入射するので黄色発光蛍光体の発光光量が増加する。このとき励起された光には、P偏光成分の光も含まれる。
透過反射分離部材1232aからのS偏光成分の反射光のうち青色成分の反射光であって、上記の励起に使われなかった成分は、LEDチップ1231内部にも入射し、内部で反射や屈折を繰り返して再びLEDチップ1231の外部に向かって射出する。また、透過反射分離部材1232aで反射されてLEDチップ1231に到達したS偏光のうち黄色成分の光は、LEDチップ1231の内部で反射や屈折を繰り返し、再びLEDチップ1231の外部に向かって射出する。LEDチップ1231の内部に入射したS偏光成分の光は、LEDチップ1231の内部で反射や屈折を繰り返すことにより、一部がP偏光成分の光に変換されて外部に射出される。なお、ベース部材1230の表面1230aは上述したように非反射処理が施されているので、透過反射分離部材1232aで反射されたS偏光の光のうちLEDチップ1231に戻らない光は、表面1230aで反射されることがない。したがって、LEDチップ1231に戻らない反射光は、LED光源123の外部に射出されない。
上述のようにして再びLEDチップ1231から発した光のうち、P偏光成分の光は透過反射分離部材1232aを透過し、S偏光成分の光は透過反射分離部材1232aで反射されて再びLEDチップ1231へ戻る。そして、LEDチップ1231へ戻った光は再度上述したようにLEDチップ1231から射出される。したがって、LEDチップ1231から射出された光に含まれるP偏光成分の光は、透過反射分離部材1232aを透過する光として利用することができるようになる。したがって、透過反射分離部材1232aで反射された光が再利用されて、透過反射分離部材1232aを透過するP偏光成分の光の光量が増加し、集光光学系124によるLED光源123が射出した光の集光効率が上昇した状態と等価になるので、プロジェクタ部120の投射光量が増加して明るい投射像を得ることができる。
上記構成のプロジェクタ部の動作を図4、図5を参照して説明する。
LEDチップ1231には、ワイヤー1234および電極1233を介して投射制御回路127からの制御信号に基づく駆動電流が供給される。LEDチップ1231は、駆動電流に応じた明るさの光を発光し、上述したように透過反射分離部材1232aを透過した偏光光束(P偏光)を集光光学系124へ向けて射出する。集光光学系124はLED光をほぼ平行光にしてPBSブロック126へ向けて射出する。
PBSブロック126へ入射された偏光光束(P偏光)は、PBSブロック126を透過して反射型液晶パネル122を照明する。投射像形成ユニットである反射型液晶パネル122は、赤、緑、青のフィルターが形成された複数の画素から構成され、カラーの画像を生成する。反射型液晶パネル122の液晶層を透過する光は、反射型液晶パネル122へ入射されると液晶層を図4の上向きに進行し、反射型液晶パネル122の反射面で反射された後、液晶層を図4の下向きに進行して反射型液晶パネル122から射出され、PBSブロック126へ再度入射される。電圧が印加された液晶層は位相板として機能するので、PBSブロック126へ再度入射される光は、S偏光である変調光とP偏光である非変調光との混合光になる。PBSブロック126は、再入射された光束のうちS偏光成分である変調光のみを偏光分離部126aで反射(折り曲げる)し、左方の投影光学系121へ向けて投影光として射出する。
以上で説明した第1の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)カバー1232の外周に特定偏光成分(P偏光)の光を透過し、特定偏光成分と直交する偏光成分(S偏光)の光を反射する透過反射分離部材1232aを設け、透過反射分離部材1232aで反射した光のS偏光成分をLEDチップ1231に戻すようにした。したがって、LCOS等の反射型液晶パネル122を用いるプロジェクタ部120において、従来は照明光として利用されていなかった光のS偏光成分を利用することができるので、LED光源123から射出した光の利用効率を向上し、出射光量を増加できる。さらに、LEDチップ1231からの反射光を再利用するので、発光源が実質的に大きくことを防ぐことができる。すなわち、LED光源123からの照明光の光束が広がらないので、集光光学系124による光の平行光化に悪影響を与えることがなくなり、照明光の明るさの低下やゴーストの発生を防ぐことができる。
(2)ベース部材1230の表面1230aに非反射処理を施し、透過反射分離部材1232aで反射されたS偏光成分の光のうちLEDチップ1231に戻らない光が、表面1230aで反射しないようにした。面の誤差や位置ずれ等の要因により、カバー1232の曲率中心とLEDチップ1231の中心とにズレが生じると、透過反射分離部材1232aで反射された光の一部は表面1230aに到達する。表面1230aで光が反射されると、実質的に発光源が大きくなることと等価なので、LED光源123からの照明光の光束が広がり、集光光学系124による光の平行光化に悪影響を与え、照明光の明るさの低下やゴーストの発生の原因となる。したがって、表面1230aに非反射処理を施すことにより、LED光源123の製造負荷を軽減するとともに、集光光学系124による平行光化に悪影響を与える迷光の発生を防げる。
(3)LEDチップ1231は、LEDの発光による青色成分の光、および青色成分の光により蛍光体が励起されて発光する黄色成分の光により白色光を射出する白色LEDである。そして、上記の特性を有するLEDチップ1231を用い、透過偏光分離部材1232aからのS偏光成分の反射光の青色成分によっても黄色蛍光体を励起することできる。すなわち、本来、投射光(照明光)として利用していなかったS偏光成分の光を蛍光体の励起に再利用することができ、LED光源123から射出する光の光量を増加させることができる。
(4)透過反射分離部材1232aの領域が、集光光学系124の開口数、および集光光学系124とLEDチップ1231との距離に応じて決定される領域に少なくとも含まれるようにした。したがって、集光光学系124に導かれる光は反射型液晶パネル122で使用される偏光成分の光となり、プロジェクタ部120に偏光板等を設ける必要が無くなるので、装置の小型化に寄与する。
−第2の実施の形態−
本発明の第2の実施の形態における照明装置を備えるプロジェクタ付き電子カメラについて説明する。第2の実施の形態のプロジェクタ付き電子カメラは、図1〜図4に示す第1の実施の形態のプロジェクタ付き電子カメラと同様の構成を有するものとする。以下、第1の実施の形態のプロジェクタ付き電子カメラとの相違点を主に説明する。第2の実施の形態においては、LED光源123のカバー1232に反射部材1232bを設ける点で第1の実施の形態と異なる。
図6のLED光源123の断面図に示すように、カバー1232の頂部近傍の所定領域には、第1の実施の形態と同様に透過反射分離部材1232aが設けられている。透過反射分離部材1232aの領域は集光光学系124の開口数、および集光光学系124とLEDチップ1231との距離に応じて決定される。すなわち、透過反射分離部材1232aを透過したP偏光成分の光は、すべて集光光学系124に入射するように領域が決定されている。
反射部1232bは、LEDチップ1231から側面方向に射出された光、すなわち、そのままでは集光光学系124には入射せず、照明光として利用されない光を光源に戻して再利用するために設けられる。反射部1232bは、たとえばアルミなどをカバー1232の表面に蒸着したものである。反射部1232bは半球面状のカバー1232の外周面に設けられているので、LEDチップ1231から射出され反射部1232bで反射された光は、半球のほぼ中心に位置するLEDチップ1231に入射する。
反射部1232bで反射されてLEDチップ1231に到達した光のうち青色成分の反射光は、LEDチップ1231を構成する黄色発光蛍光体を励起する。上述したように、LEDチップ1231の青色発光体から放射された青色成分の光も黄色発光蛍光体を励起し、それに加えて青色成分の反射光が入射するので黄色発光蛍光体の発光光量が増加する。また、反射部1232bの反射光のうち青色成分の反射光であって、上記の励起に使われなかった成分は、LEDチップ1231内部にも入射し、内部で反射や屈折を繰り返して再びLEDチップ1231の外部に向かって射出する。また、反射部1232bで反射されてLEDチップ1231に到達した光のうち黄色成分の光は、LEDチップ1231の内部で反射や屈折を繰り返し、再びLEDチップ1231の外部に向かって射出する。なお、透過反射分離部材1232aで反射されたS偏光成分の光については、第1の実施の形態の場合と同様にして、再びLEDチップ1231の外部に向かって射出する。
上述のようにして再びLEDチップ1231から発した光の一部は透過反射分離部材1232aを透過し、その他の光は反射部1232bで反射されて再びLEDチップ1231へ戻る。そして、LEDチップ1231へ戻った光は再度上述したようにLEDチップ1231から射出される。したがって、LEDチップ1231の側面方向へ射出された光は、透過部1232aを透過する光として利用することができるようになる。この結果、反射部1232bで反射された光が再利用されて、プロジェクタ部120の投射光量が増加して明るい投射像を得ることができる。
以上で説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態で得られた作用効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
(1)LED光源123を構成するカバー1232に反射部1232bを設け、LEDチップ1231から射出される光のうち集光光学系124に入射しない光をLEDチップ1231に戻して再利用するようにした。すなわち、反射部1232bで反射された光はLEDチップ1231に入射して励起や反射を繰り返して、集光光学系124へ向けて射出されるようにした。したがって、図7に示す従来技術のLED光源223のように、LEDチップ223aの側面方向に射出された有効利用できない光LAを利用することができるので、LED光源123から射出した光の集光効率を高くし、出射光量を増加することができる。
(2)側面方向に射出された光を反射部1232bで反射させてLEDチップ1231に戻すようにした。したがって、LED光源123の外部に不要な照明光が射出されないので、投射像にフレアなどが発生することを抑制できる。
以上で説明した第1の実施の形態および第2の実施の形態を以下のように変形できる。
(1)図8のLED光源123の断面図に示すように、カバー1232の内周面にλ/4波長膜1232cを設けるようにしてもよい。λ/4波長膜1232cの領域は、少なくとも透過反射分離部材1232aが設けられた領域に対応するように決定される。この場合、透過反射分離部材1232aで反射されたS偏光成分の光は、λ/4波長膜1232cを透過して円偏光の光となってLEDチップ1231へ戻される。この円偏光の光がLEDチップ1231で反射されると、再びλ/4波長膜1232cを透過してP偏光成分の光となって透過反射分離部材1232aと介して外部に射出される。したがって、特定偏光成分の集光効率を向上させることができる。
(2)LED光源123は、R、G、Bの各色をそれぞれ発光する3つのLEDチップを用いて白色光を発光するものを用いてもよい。この場合、反射部で反射されて3つのLEDチップに戻ってきた光はLED光源123内で反射を繰り返して外部へ射出される。その結果、本来有効に利用できなかった光を有効利用してLED光源の射出光量の増大化に寄与することができる。
(3)カバー1232の外周部に透過反射分離部材1232aや反射部1232bを設けるものに代えて、カバー1232の内周部に透過反射分離部材1232aや反射部1232bを設けるものでもよい。
(4)上述した励起型の発光ダイオードチップ1231は、青色光を発光するLED発光素子と、青色光により励起されて黄色の光を発光する蛍光体とを備え、白色光を出射する励起型白色LEDチップとした。しかし、これ以外の種々のLEDチップを利用することができる。
(5)プロジェクタ部120を搭載する携帯電話やPDAなどの携帯型電子機器にも本発明を適用できる。
(6)固体発光素子であれば、実施の形態で説明した発光ダイオードに限定されない。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の実施の形態におけるプロジェクタ付き電子カメラの前面斜視図 実施の形態におけるプロジェクタ付き電子カメラの後面斜視図 実施の形態におけるプロジェクタ付き電子カメラの構成を説明するブロック図 実施の形態におけるプロジェクタ部の構成を説明する図 第1の実施の形態におけるLED光源付近の構成を説明する断面図 第2の実施の形態におけるLED光源付近の構成を説明する断面図 従来技術による照明装置の光源付近の構成を説明する断面図 変形例におけるプロジェクタの光源付近の構成を説明する断面図
符号の説明
10・・・プロジェクタ付電子カメラ 120・・・プロジェクタ部
123・・・LED光源 124・・・集光光学系 1231・・・LEDチップ
1232・・・カバー 1232a・・・透過反射分離部材 1232b・・・反射部

Claims (8)

  1. 励起光により蛍光体を励起して白色光を射出する励起型固体発光素子と、
    前記固体発光素子から射出された光を略平行光束にして射出するコリメート光学系と、
    少なくとも前記固体発光素子から射出された光が前記光学系に入射される範囲に対応する領域に、前記光の特定偏光成分を透過し、前記特定偏光成分と直交する偏光成分を反射する偏光透過反射分離部を有し、前記偏光透過反射分離部で反射された偏光成分を有する光でも前記蛍光体を励起するように、前記固体発光素子の略同位置に戻るように形成された曲面形状を有するドーム型封止部材とを備えることを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置において、
    前記励起光は青色成分の光であり、前記蛍光体は前記青色成分の励起光により黄色成分の光を発することを特徴とする照明装置。
  3. 請求項1または2に記載の照明装置において、
    前記偏光透過反射分離部は、前記固体発光素子から射出される光のうち、前記光学系の開口数、および前記光学系と前記固体発光素子との距離に応じて決定される有効利用光のうち特定偏光成分と直交する偏光成分の光を前記固体発光素子に反射させるように構成されていることを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置において、
    前記固体発光素子の周辺部は、非反射処理が施されていることを特徴とする照明装置。
  5. 請求項1〜4いずれか一項に記載の照明装置において、
    前記ドーム型封止部材は、前記固体発光素子から射出された光のうち前記光学系に入射しない光を前記固体発光素子へ反射させる反射部をさらに有することを特徴とする照明装置。
  6. 請求項5に記載の照明装置において、
    前記ドーム型封止部材は、内壁に1/4波長膜を有することを特徴とする照明装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置の照明光により投射される像を形成する投射像形成ユニットと、
    前記照明装置の照明光の偏光成分を前記投射像形成ユニットへ照射し、前記照明光の偏光成分を利用する液晶素子である前記投射像形成ユニットで形成された像を投射する光学系とを備えることを特徴とするプロジェクタ。
  8. 請求項7に記載のプロジェクタと、
    被写体像を撮像する撮像手段とを備えることを特徴とするカメラ。
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