JP5217280B2 - 音処理装置およびプログラム - Google Patents
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本発明の第3態様に係るプログラムは、操作子に対する操作に応じて指示値を変化させる指示値設定処理と、複数の音データの各々に対応した再生変数を指示値に応じて制御する処理であって、指示値の変化に伴なって、複数の音データのうちの一の音データの再生変数を減少させるとともに他の音データの再生変数を増加させる変数制御処理と、各音データと当該音データの再生変数とに応じた音を放音装置から出力させる再生制御処理とをコンピュータに実行させるプログラムであって、再生制御処理では、音データの確定が指示されると、当該指示の時点にて再生変数が最大である音データを選択して当該音データに応じた音を放音装置から出力させる。
以上の各態様のプログラムによっても、本発明の各態様に係る音処理装置と同様の作用および効果が奏される。なお、本発明のプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に格納された形態で利用者に提供されてコンピュータにインストールされるほか、通信網を介した配信の形態でサーバ装置から提供されてコンピュータにインストールされる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る音処理装置100の構成を示すブロック図であり、図2は、音処理装置100の外観を示す正面図である。図1に示すように、音処理装置100は、制御装置10と記憶装置20と入力装置30とを具備する。制御装置10には増幅器42を介して放音装置44が接続される。放音装置44は、制御装置10から出力されて増幅器42で増幅された音声信号に応じた音波を放射する装置である。なお、本形態では図2に示すようにヘッドホンを放音装置44として例示するが、例えばスピーカ装置も放音装置44として採用される。
x<k・mπ−nπまたはk・mπ−nπ<xの場合 Pi=0
k・mπ−nπ<x<k・mπの場合 Pi=(1/nπ)x+(1−k・m/n)
k・mπ<x<k・mπ+nπの場合 Pi=−(1/nπ)x+(1−k・m/n)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態においては、検索モードにて各音データDを先頭から再生する構成を例示した。本形態においては、各音データDのうち検索モードにて再生される位置を利用者が適宜に変更できる。なお、以下の各形態において作用や機能が第1実施形態と共通する要素については、以上と同じ符号を付して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図9は、音処理装置100の外観を示す正面図である。同図に示すように、本形態の音処理装置100は、図2の操作子C2と操作子C3と操作子C5とを省略するとともに図2の操作子C1を操作子CTに置換した構成である。操作子CTは、利用者が接触した位置を検出する略円形のタッチパネルで構成される。制御装置10の動作モードは、利用者の手指が操作子CTに接触している場合には検索モードに設定され、利用者の手指が操作子CTから離間すると再生モードに遷移する。
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の例示から2以上の態様を任意に選択して組合わせてもよい。
窓関数W1〜WN(指示値xと再生変数P1〜PNとの関係)は適宜に変更される。例えば、図10に示すように、指示値xの変化に対して再生変数Piが台形状に増減するように各窓関数Wiを設定してもよい。すなわち、窓区間Riの中央部に、指示値xに拘わらず再生変数Piが最大値(1.0)に維持される領域を設定してもよい。また、図11に示すように、指示値xの変化に対して各再生変数Piが曲線状(正弦波状)に増減するように窓関数Wiを設定した構成も採用される。図10や図11の構成によれば、各音データDの再生音の音量が最大値の近傍に維持される指示値xの範囲が第1実施形態と比較して拡大されるから、利用者が検索モードにて各音データDの再生音を確認し易いという利点がある。
以上の形態における再生変数Piは音データDiの再生音の音量を指定したが、再生変数Piに応じて制御される再生音の特徴量は音量に限定されない。例えば、各音データDiに対応した音声信号に再生制御部16がローパスフィルタ処理を実行したうえで増幅器42に出力する構成においては、再生変数Piに応じてローパスフィルタ処理の遮断周波数を制御してもよい。さらに詳述すると、再生制御部16は、再生変数Piが大きい音データDiほど遮断周波数を増加させることで高周波成分が豊富な音声信号を生成し(すなわち聴感上で明瞭な再生音となり)、再生変数Piがゼロである音データDiの音声信号は全成分を遮断する。
検索モードにて再生の対象となるN個の音データDの各々が別個のファイルとして記憶装置20に格納されている必要はない。例えば、ひとつのファイルを適宜に分割することでN個の音データDを生成する構成も採用される。また、記憶装置20に格納された複数の音データDのなかからN個の音データD1〜DNを検索の候補として選択してもよい。N個の音データD1〜DNを選択する方法は任意である。例えば、記憶装置20における格納の位置が近接する(例えば同じフォルダ内に位置する)N個の音データD1〜DNを選択してもよいし、複数の音データDの各々に属性情報(例えば楽曲のジャンル)を付加しておき、利用者が指定した属性のN個の音データD1〜DNを選択してもよい。また、音データDが表わす音が楽曲の楽音である必要はない。例えば、会議における収録音の音データDを使用すれば、会議における特定の発言を容易に検索できるという利点がある。
各操作子Cの形態は任意である。筐体50の表面を直線的に移動する操作子(スライダ)を操作子C1〜C3として採用してもよい。ボタン型の操作子が押下された回数に応じて指示値xや変数nおよび変数mが制御される構成も採用される。
検索モードにおいて各音データDのうち再生が開始される時点は任意である。例えば、各音データDが再生の対象となる(すなわち再生変数Pがゼロを上回る)たびに当該音データDの先頭から再生を開始する構成が採用される。また、例えば、検索モードにおける前回の再生の終了から所定の時間が経過する前に再び再生の対象として選択された場合に、音データDのうち前回の再生を終了した時点から再生を開始する構成も好適である。
Claims (4)
- 複数の音データを記憶する記憶手段と、
操作子に対する操作に応じて指示値を変化させる指示値設定手段と、
前記複数の音データの各々に対応した再生変数を前記指示値に応じて制御する手段であって、前記指示値の変化に伴なって、前記複数の音データのうちの一の音データの再生変数を減少させるとともに他の音データの再生変数を増加させる変数制御手段と、
前記各音データと当該音データの再生変数とに応じた音を放音装置から出力させる再生制御手段とを具備し、
前記変数制御手段は、相隣接する窓区間が部分的に重複するように前記指示値に対して音データ毎に窓区間を設定し、前記各窓区間内において前記指示値が当該窓区間の両端部から離れるほど、当該窓区間に対応した音データの再生変数が増加するように、各音データの再生変数を制御する
音処理装置。 - 前記変数制御手段は、前記各窓区間の幅を操作子に対する操作に応じて可変に制御する
請求項1の音処理装置。 - 前記変数制御手段は、前記各窓区間の中心点の間隔を操作子に対する操作に応じて制御する
請求項1または請求項2の音処理装置。 - 操作子に対する操作に応じて指示値を変化させる指示値設定処理と、
複数の音データの各々に対応した再生変数を前記指示値に応じて制御する処理であって、前記指示値の変化に伴なって、前記複数の音データのうちの一の音データの再生変数を減少させるとともに他の音データの再生変数を増加させる変数制御処理と、
前記各音データと当該音データの再生変数とに応じた音を放音装置から出力させる再生制御処理と
をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記変数制御処理では、相隣接する窓区間が部分的に重複するように前記指示値に対して音データ毎に窓区間を設定し、前記各窓区間内において前記指示値が当該窓区間の両端部から離れるほど、当該窓区間に対応した音データの再生変数が増加するように、各音データの再生変数を制御する
プログラム。
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