JP2010277617A - 車載装置、及び、車載装置の制御方法 - Google Patents

車載装置、及び、車載装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】煩雑な作業を行うことなく、最適な音響処理が施された楽曲を再生可能な車載装置を提供する。
【解決手段】楽曲を再生する車載装置1において、楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該楽曲を再生するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、楽曲を再生する車載装置、及び、車載装置の制御方法に関する。
従来、車両に搭載され、CDやハードディスク等に記憶された楽曲を再生する車載用オーディオ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の車載用オーディオ装置では、再生する楽曲の音声に対し、イコライザー等によって、予め設定した内容の音響処理を施すことが可能に構成されたものがある。
特開2005−153659号公報
しかしながら、上述の車載用オーディオ装置では、楽曲のそれぞれに対し最適な音響処理を施そうとした場合、楽曲に応じて音響処理の内容を設定し直す必要があり、作業が煩雑であった。特に、車両の運転手が音響処理の内容を設定し直す場合、一旦車両を停止する必要があり、より作業が煩雑であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、煩雑な作業を行うことなく、最適な音響処理が施された楽曲を再生可能な車載装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、楽曲を再生する車載装置において、楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該楽曲を再生することを特徴とする。
この構成によれば、この構成によれば、楽曲を再生する際、自動で、当該楽曲の楽曲情報に応じた最適な音響処理が施された上で、楽曲が再生される。このため、楽曲に応じて音響処理の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な音響処理が施された楽曲を再生できる。
ここで、上記発明の車載装置において、楽曲と、当該楽曲の楽曲情報とを対応づけて記憶し、楽曲を再生する際、当該楽曲と対応づけて記憶された楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該楽曲を再生するようにしてもよい。
この構成によれば、楽曲と、当該楽曲の楽曲情報とが対応づけて記憶されているため、楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を確実に取得できる。
また、上記発明の車載装置において、楽曲情報と、当該楽曲情報に係る楽曲を再生する場合に、当該楽曲に施すべき音響処理を示す音響処理情報と、を対応づけて記憶し、楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報と対応づけて記憶された音響処理情報が示す音響処理を施した上で、当該楽曲を再生するようにしてもよい。
この構成によれば、楽曲情報と、音響処理情報とが対応づけて記憶されているため、楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報に対応した音響処理情報を確実に取得できる。
また、上記発明の車載装置において、楽曲情報と対応づけて記憶されている音響処理情報の内容を変更可能に構成したようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザーは、ある楽曲情報に係る楽曲を再生する場合に自身にとって最適な音響処理が施されるように、音響処理情報の内容を変更することができ、楽曲を再生する際、ユーザーにとって最適な音響処理を自動で施した上で、楽曲を再生することが可能となる。
また、上記発明の車載装置において、楽曲の再生の開始、又は、再生する楽曲の切り替えが行われる度に、新たに再生すべき楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該新たに再生すべき楽曲を再生するようにしてもよい。
この構成によれば、楽曲の再生の開始や、再生する楽曲の変更が行われる度に、自動で、新たに再生すべき楽曲の楽曲情報に応じた最適な音響処理が施された上で、楽曲が再生される。このため、楽曲の再生の開始や、再生する楽曲の変更が行われる度に、楽曲に応じて音響処理の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な音響処理が施された楽曲を再生できる。
また、上記発明の車載装置において、楽曲情報には、少なくとも、楽曲のジャンル情報、及び、楽曲に係るアーティスト情報のいずれか一方が含まれることを特徴とする。
ここで、再生する楽曲は、ジャンルによって、曲調や、テンポ、曲の雰囲気等が異なるため、ジャンルによって施すべき音響処理は異なる。
そして、楽曲情報に楽曲のジャンル情報が含まれることにより、楽曲を再生する際、自動で、当該楽曲のジャンルに応じた最適な音響処理が施された上で、楽曲が再生されることとなり、楽曲のジャンルが変わる度に、ジャンルに応じて音響処理の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な音響処理が施された楽曲を再生できる。
同様に、再生する楽曲は、アーティストによって、施すべき音響処理は異なる。
そして、楽曲情報に楽曲に係るアーティスト情報が含まれることにより、楽曲を再生する際、自動で、当該楽曲に係るアーティストに応じた最適な音響処理が施された上で、楽曲が再生されることとなり、楽曲に係るアーティストが変わる度に、楽曲に係るアーティストに応じて音響処理の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な音響処理が施された楽曲を再生できる。
また、上記発明の車載装置において、音響処理には、楽曲の音声信号の周波数特性を変更する処理が含まれるようにしてもよい。
この構成によれば、楽曲を再生する際、自動で、当該楽曲の楽曲情報に応じて、楽曲の音声信号の周波数特性が変更された上で、楽曲が再生される。このため、楽曲に応じて周波数特性を変更し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な周波数特性の変更が施された楽曲を再生できる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、楽曲を再生する車載装置において、楽曲の再生が可能な楽曲再生装置と接続可能に構成すると共に、接続された前記楽曲再生装置から転送された楽曲を再生可能に構成し、接続された前記楽曲再生装置から転送された楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該楽曲を再生することを特徴とする。
この構成によれば、楽曲再生装置から転送された楽曲を再生する際、自動で、当該楽曲の楽曲情報に応じた最適な音響処理が施された上で、楽曲が再生される。このため、楽曲に応じて楽曲再生装置に対して音響処理の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な音響処理が施された楽曲を再生できる。
ここで、上記発明の車載装置において、前記楽曲再生装置は、楽曲の記憶、及び、記憶した楽曲の再生が可能な携帯型楽曲再生装置であるようにしてもよい。
この構成によれば、携帯型楽曲再生装置に記憶された楽曲を、車載装置によって再生する場合に、自動で、当該楽曲の楽曲情報に応じた最適な音響処理が施された上で、楽曲が再生される。このため、楽曲に応じて携帯型楽曲再生装置に対して音響処理の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な音響処理が施された楽曲を再生できる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、楽曲を再生する車載装置の制御方法であって、楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該楽曲を再生することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明は、楽曲の再生が可能な楽曲再生装置と接続可能に構成すると共に、接続された前記楽曲再生装置から転送された楽曲を再生可能に構成した車載装置の制御方法であって、接続された前記楽曲再生装置から転送された楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該楽曲を再生することを特徴とする。
本発明によれば、楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報に応じた音響処理が施された上で楽曲が、自動で、再生されるため、煩雑な作業を行うことなく、最適な音響処理が施された楽曲の再生が可能となる。
第1実施形態に係る車載装置の機能的構成を示すブロック図である。 (A)は楽曲情報DBを示し、(B)は音響処理情報DBを示す。 車載装置の動作を示すフローチャートである。 (A)は変更ジャンル選択画面を示し、(B)はイコライザー設定値変更画面を示す。 第2実施形態に係る車載装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態では、車載装置1の一態様として、車両の経路案内を行うナビゲーション機能を備えると共に、CDやハードディスク等に記録された楽曲データに基づいて楽曲を再生する楽曲再生機能を備える車載装置1を例示する。なお、楽曲データとは、楽曲の再生に必要な音声データのことである。
図1は、本実施形態に係る車載装置1の機能的構成を示すブロック図である。
この図に示すように、車載装置1は、制御部10と、絶対位置方位検出部11と、相対方位検出部12と、車速検出部13と、FM多重受信処理部14と、ビーコン受信処理部15と、表示部16と、入力部17と、ユーザーインターフェイス部18と、外部記憶媒体制御部19と、DSP(Digital Signal Processor)20と、音声変換部21と、無線通信部22と、HDD制御部23と、HDD(Hard Disk Drive)24と、を備えている。
制御部10は、車載装置1全体を制御するものであり、CPU及びその周辺回路から構成される。ROM30は、BIOSやブートプログラム、その他の制御プログラム等を予め記憶し、車載装置1の起動時にCPUによってアクセスされる。CPUは、ROM30に記憶された制御プログラム等を読み出して、車載装置1の各部を制御する。DRAM31は、CPUのワークエリアに使用されるメモリーである。SRAM32は、車両のアクセサリー電源等の車載装置1のメイン電源がオフの間も、電池等でバックアップされてメモリー内容を保持するようにされている。VRAM33は、後述する表示部16の表示用データが格納されるメモリーである。
絶対位置方位検出部11は、車載装置1が搭載された車両の現在位置すなわち自車位置について、地表での絶対的な位置座標や方位を計算するため、GPS衛生から送られてくるGPS電波をGPSアンテナ34やレシーバーなどで受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、地表での絶対的な位置座標や方位を算出し、制御部10に出力する。
相対方位検出部12は、ジャイロセンサー等を使って、自車位置の相対的な方位を検出し、制御部10に出力する。
車速検出部13は、車両の速度を計算するため、車両より得られる車速パルスに基づいて車両の速度を算出し、制御部10に出力する。
FM多重受信処理部14は、制御部10の制御の下、FM多重放送波を受信して、道路交通情報を取り出し、制御部10に出力するものである。具体的には、FM多重受信処理部14は、FM多重専用チューナーと、多重エンコーダーと、を備えている。FM多重専用チューナーは、FM多重放送を受信すると、FM多重信号を多重エンコーダーに出力する。多重エンコーダーは、FM多重専用チューナーから入力されたFM多重信号を復号して道路交通情報を取得し、制御部10に出力する。
ビーコン受信処理部15は、制御部10の制御の下、道路に設けられたビーコンが発する道路交通情報に係る電波を受信し、制御部10に出力する。
表示部16は、液晶ディスプレイ装置やEL(Electro Luminescent)ディスプレイ装置等を用いて構成された表示パネル35を備え、制御部10の制御の下、表示パネル35にナビゲーションのための地図や、操作メニュー等の各種情報を表示する。
入力部17は、複数の操作ボタン36と、表示部16の表示パネル35に重ねて配設されたタッチパネル37を備え、ユーザーの操作ボタン36や、タッチパネル37に対する操作を検出し、制御部10に出力する。なお、入力部17がリモートコントローラーを備える構成であってもよい。
ユーザーインターフェイス部18は、I/O制御回路やドライバー等であり、表示部16及び入力部17と、制御部10とを接続するインターフェースである。
外部記憶媒体制御部19は、図示せぬ外部記憶媒体読取装置に装着された外部記憶媒体39に記憶されている楽曲データを読取り、楽曲データに係る音声信号をDSP20に出力する。外部記憶媒体39として、例えば、CDや、MD、DVD等のディスク型記録媒体や、メモリーカード等のカード型記録媒体、USBメモリー内のフラッシュメモリー等がある。
同時に、外部記憶媒体制御部19は、外部記憶媒体39に記憶された楽曲データのTOC(Table Of Contents)情報データを読み取り、制御部10に出力する。TOC情報とは、楽曲を識別するための情報であり、TOC情報データは、楽曲毎に一意な値を持っている。
DSP20は、制御部10の制御の下、外部記憶媒体制御部19から入力された音声信号に対し各種信号処理を実行し、音声変換部21に出力する。特に、DSP20は、イコライザー部40を備えており、このイコライザー部40には、EQ設定値データを記憶するEQ設定値データ記憶部41が接続されている。EQ設定値データとは、複数の周波数について、周波数と、当該周波数の音圧レベルとを対応づけることによって周波数特性を特定するデータである。イコライザー部40は、EQ設定値データ記憶部41に記憶されたEQ設定値データを参照し、当該EQ設定値データが示す周波数特性となるように、音声信号の周波数特性を変更する。制御部10は、EQ設定値データ記憶部41に制御信号を出力して、EQ設定値データ記憶部41に記憶されたEQ設定値データの内容を変更できる。
音声変換部21は、D/Aコンバータや、ボリューム、アンプ等を備え、DSP20から入力された音声データをデジタル/アナログ変換した後、増幅し、所定の音量でスピーカーから放音する。
無線通信部22は、制御部10の制御の下、携帯型楽曲再生装置43と、所定の無線通信規格に準拠した無線通信を行う。携帯型楽曲再生装置43には、楽曲データが記憶されており、制御部10は、無線通信部22を制御して、通信中の携帯型楽曲再生装置43から楽曲データ及びTOC情報を取得し、取得した楽曲データに係る音声信号をDSP20に出力する。
HDD制御部23は、制御部10の制御の下、HDD24を制御するものであり、HDD24に対してデータの書き込み、読み出しを行う。
HDD24は、ハードディスクに各種データを読み書き可能に記憶する。HDD24には、例えば、ナビゲーション機能に供する地図データが記憶されている。なお、各種データを記憶する媒体としてハードディスクの代わりに、DVD等の他の媒体を用いるようにしてもよい。
このHDD24には、楽曲情報DB45と、音響処理情報DB46とが記憶されている。
図2(A)は楽曲情報DB45の構成を示す図であり、図2(B)は音響処理情報DB46の構成を示す図である。
楽曲情報DB45は、TOC情報と楽曲情報とを対応づけて記録するデータベースである。楽曲情報とは、楽曲に関する情報のことであり、本実施形態では、楽曲の曲名、アーティスト、アルバム、作曲者、ジャンル、発売年に関する情報が含まれている。
図2(A)に示すように、楽曲情報DB45の1件のレコードには、TOC情報フィールド50と、楽曲情報フィールド51とが含まれ、この楽曲情報フィールド51には、曲名フィールド52と、アーティストフィールド53と、アルバムフィールド54と、作曲者フィールド55と、第1ジャンルフィールド56と、発売年フィールド57とが含まれている。
TOC情報フィールド50には、楽曲毎に一意な値が割り当てられたTOC情報を示すTOC情報データが記憶される。曲名フィールド52には、楽曲の曲名を示す曲名データが記憶される。アーティストフィールド53には、楽曲のアーティストを示すアーティストデータが記憶される。アルバムフィールド54には、楽曲のアルバムを示すアルバムデータが記憶される。作曲者フィールド55には、楽曲の作曲者を示す作曲者データが記憶される。第1ジャンルフィールド56には、楽曲のジャンルを示すジャンルデータが記憶される。発売年フィールド57には、楽曲が発売された年を示す発売年データが記憶される。なお、以下の説明では、楽曲情報DB45の各フィールドに記憶されるデータを総称して「楽曲情報データ」という。
楽曲情報DB45の各レコードは、例えば、以下の手段によって生成される。
例えば、外部記憶媒体39に、楽曲毎に、楽曲データ及びTOC情報データと共に、楽曲情報データが記憶されている場合、外部記憶媒体制御部19は、TOC情報に加えて楽曲情報データを制御部10に出力する。次に、制御部10は、HDD制御部23を制御して、楽曲情報DB45のTOC情報フィールド50に、TOC情報データを記憶すると共に、楽曲情報フィールド51の各フィールドに、対応する楽曲情報データを記憶する。
また例えば、車載装置1をインターネットにアクセス可能に構成すると共に、制御部10は、インターネット上の所定のサーバーからTOC情報データ及び楽曲情報データを取得し、これらデータに基づいて、楽曲情報DB45の各レコードを生成するようにしてもよい。
また例えば、操作ボタン36や、タッチパネル37の操作によって、ユーザーが楽曲情報データについて入力できる構成とし、ユーザーによる入力に基づいて、制御部10が楽曲情報DB45の各レコードを生成するようにしてもよい。
一方、図2(B)に示すように、音響処理情報DB46の1件のレコードには、第2ジャンルフィールド60と、EQ設定値フィールド61とが含まれている。
第2ジャンルフィールド60には、上述したジャンルデータが記憶される。EQ設定値フィールド61には、EQ設定値データ記憶部41に記憶される上述したEQ設定値データが記憶される。
本実施形態では、音響処理情報DB46において、ジャンルデータ毎に、異なる値のEQ設定値データが対応づけて記憶されている。そして、ジャンルデータに対応づけて記憶されている各EQ設定値データは、当該ジャンルデータが示すジャンルの楽曲を再生する場合において、当該楽曲に係る音声信号の最適な周波数特性を示すデータとなっている。
図2(B)の例では、ジャンルがクラシックであることを示すジャンルデータ(図2(B)において「クラシック」と表現されているデータ。以下、「クラシックデータ」という。)と対応づけて記憶されているEQ設定値データ(図2(B)において「クラシック設定」と表現されているデータ。以下、「クラシック設定データ」という。)は、ジャンルがクラシックである楽曲を再生する場合において、当該楽曲の音声信号の最適な周波数特性を示すデータとなっている。
なお、「あるジャンルの楽曲を再生する場合において、当該楽曲に係る音声信号の最適な周波数特性」とは、当該楽曲に係る音声がユーザーにとって最適な状態で聞こえるような、音声信号の周波数特性を意味する。
次いで、車載装置1の動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
なお、図3において、(A)は車載装置1の動作を示し、(B)はユーザーによる操作を示す。
また、以下説明する動作では、説明の便宜のため、外部記憶媒体39に、図2(A)のTOC1に係る楽曲データ(以下、「TOC1データ」という)が記憶されており、この楽曲データに係る楽曲を再生するものとする。TOC1データに係る楽曲のジャンルは、図2(A)に示すように、クラシックである。
ユーザーは、TOC1データが記憶された外部記憶媒体39を、外部記憶媒体読取装置に装着する(ステップSB1)。
外部記憶媒体39が装着されると、車載装置1の外部記憶媒体制御部19は、制御部10の制御の下、TOC情報データの読み出し及び制御部10への出力を含む、楽曲を再生するために必要な事前処理を実行する(ステップSA1)。
次に、ユーザーは、操作ボタン36や、タッチパネル37を操作して、TOC1データに係る楽曲の再生を指示する(ステップSB2)。
TOC1データに係る楽曲の再生が指示されると、制御部10は、楽曲情報DB45を参照し(ステップSA2)、楽曲情報DB45の各レコードのうち、TOC情報フィールド50にTOC1を示すTOC情報データと同一のTOC情報データが記憶されているレコードを特定すると共に(ステップSA3)、特定したレコードの第1ジャンルフィールド56に記憶されているジャンルデータを取得する(ステップSA4)。この例では、ステップSA4において、制御部10は、クラシックを示すジャンルデータであるクラシックデータを取得する。
次に、制御部10は、音響処理情報DB46を参照し(ステップSA5)、音響処理情報DB46の各レコードのうち、第2ジャンルフィールド60に、ステップSA4において取得したジャンルデータ(クラシックデータ)と同一のジャンルデータが記憶されているレコードを特定すると共に(ステップSA6)、特定したレコードのEQ設定値フィールド61に記憶されているEQ設定値データを取得する(ステップSA7)。この例では、図2(B)を参照して、ステップSA7において、制御部10は、クラシック設定データを取得する。このクラシック設定データは、上述したように、ジャンルがクラシックである楽曲を再生する場合において、当該楽曲の音声信号の最適な周波数特性を示すデータである。
次に、制御部10は、EQ設定値データ記憶部41にアクセスし、ステップSA7において取得したEQ設定値データによって、既にEQ設定値データ記憶部41に記憶されているEQ設定値データを上書き更新する(ステップSA8)。これにより、以後は、DSP20に入力された音声信号の周波数特性は、イコライザー部40によって、ジャンルがクラシックの楽曲の音声信号に最適な周波数特性に変更される。
次に、制御部10は、外部記憶媒体制御部19を制御して、TOC1データに係る楽曲の再生を開始する(ステップSA9)。
ここでTOC1データに係る楽曲の再生の開始後、外部記憶媒体制御部19からDSP20に入力された音声信号の周波数特性は、DSP20のイコライザー部40によって、EQ設定値データ記憶部41に記憶されているEQ設定値データが示す周波数特性となるように変更される。ここで、DSP20のEQ設定値データ記憶部41に記憶されているEQ設定値データは、ステップSA8において、ジャンルがクラシックの楽曲の音声信号に最適な周波数特性を示すデータとなっている。このため、ジャンルがクラシックであるTOC1データの音声信号の周波数特性は、DSP20のイコライザー部40において、最適な周波数特性に変換される。
このように、ステップSA2〜SA9の一連の処理によって、あるジャンルの楽曲を再生する場合、EQ設定値データ記憶部41に記憶されたEQ設定値データが、当該ジャンルに最適な周波数特性を示すデータに書き換えられ、イコライザー部40において当該楽曲の音声信号の周波数特性が、自動で、当該ジャンルに最適な周波数特性に変更される。このため、楽曲を再生する際、楽曲に応じて周波数特性の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、自動で、最適な周波数特性に変更された音声信号に係る楽曲を再生できる。
ここで、再生する楽曲は、ジャンルによって、曲調や、テンポ、曲の雰囲気等が異なるため、ジャンルによって施すべき音響処理は異なる。
そして、本実施形態では、あるジャンルの楽曲を再生する場合、EQ設定値データ記憶部41に記憶されたEQ設定値データが、当該ジャンルに最適な周波数特性を示すデータに書き換えられ、イコライザー部40において当該楽曲の音声信号の周波数特性が、自動で、当該ジャンルに最適な周波数特性に変更される。このため、楽曲のジャンルが変わる度に、ジャンルに応じて周波数特性の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な周波数特性に変更された音声信号に係る楽曲を再生できる。
さて、前掲図3に戻り、制御部10は、再生する楽曲を切り替えるか否かを判別する(ステップSA10)。再生する楽曲を切り替える場合としては、再生していた曲が終了し、次に再生すべき曲に再生する曲を切り替える場合や、ユーザーによって再生する楽曲が新たに指示された場合等がある。
再生する楽曲を切り替えない場合(ステップSA10:NO)、制御部10は、継続して現在再生中の楽曲を再生する。
再生する楽曲を切り替える場合(ステップSA10:YES)、制御部10は、ステップSA2へ処理手順を戻し、再び上述したステップSA2〜SA8の一連の処理を実行した後、ステップSA9において、切り替え後の楽曲の再生を開始する。上述したように、ステップSA2〜SA9の一連の処理によって、EQ設定値データ記憶部41に記憶されたEQ設定値データが、切り替えるべき楽曲のジャンルに最適な周波数特性を示すデータに書き換えられ、イコライザー部40において当該楽曲の音声信号の周波数特性が、当該ジャンルに最適な周波数特性に変更される。
このように、本実施形態では、楽曲の再生の開始や、再生する楽曲の変更が行われる度に、自動で、新たに再生すべき楽曲のジャンルに応じた最適な周波数特性に音声信号が変更された上で、楽曲が再生される。このため、楽曲の再生の開始や、再生する楽曲の変更が行われる度に、楽曲に応じて周波数特性の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な周波数特性に音声信号を変更した上で、楽曲を再生できる。
ここで、本実施形態に係る車載装置1では、音響処理情報DB46において、ジャンルデータと対応づけて記憶されているEQ設定値データの内容を変更可能である。なお、EQ設定値データを変更するとは、EQ設定値データについて、周波数に対応づけられている音圧データの値を変更することをいう。
以下、EQ設定値データを変更する際の手順について説明する。
図4は、音響処理情報DB46においてジャンルデータと対応づけて記憶されているEQ設定値データの内容を変更する場合において、表示パネル35に表示される画像を示す図であり、(A)は変更ジャンル選択画面65を示し、(B)はイコライザー設定値変更画面66を示す。
まず、ユーザーは、操作ボタン36やタッチパネル37を操作して、表示パネル35に図4(A)に示す変更ジャンル選択画面65を表示させる。変更ジャンル選択画面65には、存在するジャンルの全てが表示されたジャンル表示部68が形成され、かつ、ジャンル表示部68に表示されたジャンルのそれぞれに対応して、変更ボタン67がタッチ操作可能に形成されている。
次に、ユーザーは、周波数特性を変更しようとするジャンルに対応する変更ボタン67をタッチ操作し、表示パネル35に図4(B)に示すイコライザー設定値変更画面66を表示させる。ここでは、ユーザーは、クラシックに対応する変更ボタン67Aをタッチ操作したとする。
イコライザー設定値変更画面66は、横軸に周波数、縦軸に音圧レベルを取った周波数特性表69が形成されている。周波数特性表69において、横軸は、所定の周波数毎に区切られており、区切られた周波数毎に、ポインター70を備え、このポインター70によって周波数毎の音圧レベルが特定されている。周波数特性表69の右には、ポインター70の位置を変更するための、指示ボタン71がタッチ操作可能に形成されており、この指示ボタン71の下には、決定ボタン72が形成されている。
イコライザー設定値変更画面66を表示させた後、ユーザーは、指示ボタン71を操作することにより、所望のポインター70を変動し、区切られた周波数のそれぞれについて音圧レベルを特定する。その際、ユーザーは、ジャンルがクラシックの楽曲を再生する場合において、当該楽曲に係る音声がユーザーにとって最適な状態で聞こえるように、区切られた周波数のそれぞれについて音圧レベルを特定する。
区切られた周波数のそれぞれについて音圧レベルを特定した後、ユーザーは、決定ボタン72をタッチ操作することにより、クラシックの楽曲の音声信号の周波数特性を確定する。
決定ボタン72がタッチ操作されると、制御部10は、そのことを検出すると共に、イコライザー設定値変更画面66においてユーザーが確定した周波数特性が反映されたEQ設定値データを生成する。次に、制御部10は、音響処理情報DB46を参照し、第2ジャンルフィールド60にクラシックを示すジャンルデータが記憶されているレコードを特定すると共に、特定したレコードのEQ設定値フィールド61に記憶されているデータを生成したEQ設定値データによって上書き更新する。
以上のようにして、本実施形態に係る車載装置1では、音響処理情報DB46においてジャンルデータと対応づけて記憶されているEQ設定値データの内容をユーザーが変更できる。
以上説明したように、本実施形態では、楽曲を再生する車載装置1において、楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報データ(ジャンルデータ)を取得し、取得したジャンルデータに応じて、音声信号の周波数特性を変更した上で、当該楽曲を再生する。
これによれば、楽曲を再生する際、自動で、当該楽曲のジャンルに応じて、音声信号の周波数特性が変更された上で、楽曲が再生される。このため、楽曲に応じて周波数特性の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、音声信号が最適な周波数特性に変更された上で、楽曲を再生できる。
また、本実施形態に係る車載装置1のHDD24には、TOC情報データと、楽曲情報データ(ジャンルデータ)とを対応づけて記憶する楽曲情報DB45が記憶されている。そして、楽曲を再生する際、楽曲情報DB45において、当該楽曲と対応づけて記憶されている楽曲情報データ(ジャンルデータ)を取得し、当該ジャンルデータに応じて、音声信号の周波数特性を変更した上で、当該楽曲を再生する。
これによれば、制御部10は、楽曲情報DB45を参照することにより、再生する楽曲の楽曲情報データを確実に取得できる。
また、本実施形態では、楽曲情報DB45に加え、楽曲情報データ(ジャンルデータ)と、当該ジャンルデータが示すジャンルの楽曲を再生する場合において、音声信号の最適な周波数特性を示すEQ設定値データと、を対応づけて記憶する音響処理情報DB46がHDD24に記憶されている。
そして、楽曲を再生する際、楽曲情報DB45から当該楽曲に係るTOC情報データと対応づけて記憶されているジャンルデータを取得すると共に、音響処理情報DB46から当該ジャンルデータと対応づけて記憶されているEQ設定値データを取得し、当該EQ設定値データが示す周波数特性に、音声信号を変更した上で、当該楽曲を再生する。
これによれば、制御部10は、音響処理情報DB46を参照することにより、再生する楽曲の楽曲情報に対応したEQ設定値データを確実に取得できる。
また、本実施形態では、音響処理情報DB46において、ジャンルデータと対応づけて記憶されているEQ設定値データの内容を変更可能である。
これによれば、ユーザーは、音声信号が、自身にとって最適な周波数特性に変更されるように、EQ設定値データの内容を変更することができ、車載装置1を用いるユーザーのそれぞれについて、最適な周波数特性の変更を自動でできる。
また、本実施形態では、楽曲の再生の開始、又は、再生する楽曲の変更が行われる度に、新たに再生すべき楽曲と対応づけて記憶されているジャンルデータを取得し、当該ジャンルデータに応じて、音声信号の周波数特性を変更した上で、当該新たに再生すべき楽曲を再生する。
これによれば、楽曲の再生の開始や、再生する楽曲の変更が行われる度に、楽曲に応じて周波数特性の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、音声信号が最適な周波数特性に変更された上で、楽曲を再生できる。
また、本実施形態では、あるジャンルの楽曲を再生する場合、EQ設定値データ記憶部41に記憶されたEQ設定値データが、当該ジャンルに最適な周波数特性を示すデータに書き換えられ、イコライザー部40において当該楽曲の音声信号の周波数特性が、自動で、当該ジャンルに最適な周波数特性に変更される。
このため、楽曲のジャンルが変わる度に、ジャンルに応じて周波数特性の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な周波数特性に変更された音声信号に係る楽曲を再生できる。
<第2実施形態>
次いで、第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態では、外部記憶媒体39に記憶された楽曲データに係る楽曲を再生する場合を説明したが、本実施形態では、携帯型楽曲再生装置43に記憶された楽曲データに係る楽曲を再生する場合について説明する。
本実施形態に係る携帯型楽曲再生装置43は、ハードディスクやフラッシュメモリー等の楽曲データを記憶可能な記憶媒体を備えている。この記憶媒体には、ユーザーによって楽曲データが記憶される。例えば、ユーザーは、音楽CDを再生可能なCD再生装置と携帯型楽曲再生装置43とを接続し、当該音楽CDに記憶されている楽曲データを携帯型楽曲再生装置43に転送して、当該楽曲データを携帯型楽曲再生装置43の記憶媒体に記憶させたり、また、携帯型楽曲再生装置43をインターネットに接続し、インターネット上の所定のサーバーに記憶された楽曲データをダウンロードして、当該楽曲データを携帯型楽曲再生装置43の記憶媒体に記憶させたり、楽曲データを記憶しているパーソナルコンピューター等と携帯型楽曲再生装置43とを接続し、当該パーソナルコンピューター等から楽曲データを転送して、当該楽曲データを携帯型楽曲再生装置43の記憶媒体に記憶させたりする。
携帯型楽曲再生装置43では、楽曲データと、ジャンルデータを含む楽曲情報データとを対応づけて記憶可能である。例えば、音楽CDの楽曲データを携帯型楽曲再生装置43に転送して記憶する場合において、音楽CDに楽曲情報データが記憶されている場合は、楽曲データと併せて楽曲情報データも転送され、記憶媒体に記憶される。また例えば、インターネット上のサーバーから楽曲データをダウンロードする場合において当該サーバーに楽曲情報データが記憶されている場合は、楽曲データと併せて楽曲情報データもダウンロードされ、記憶媒体に記憶される。
さらに、本実施形態に係る携帯型楽曲再生装置43では、携帯型楽曲再生装置43に設けられた操作部を操作して、ユーザーが記憶媒体に記憶されている楽曲データの楽曲情報データについて入力可能な構成となっており、ある楽曲データについてユーザーが楽曲情報データを入力することにより、楽曲データと、楽曲情報データとが対応づけて記憶される。
なお、記憶媒体に記憶された楽曲データについて、楽曲情報データが取得できない場合、例えば、音楽CDやサーバーに楽曲情報データが記憶されていない場合や、ユーザーによる楽曲情報データの入力がない場合は、楽曲データと、楽曲情報データとは、対応づけて記憶されない。
携帯型楽曲再生装置43は、単独で、自身の記憶媒体に記憶された楽曲データの再生が可能である。しかしながら、携帯型楽曲再生装置43と車載装置1とを接続し、車載装置1によって、携帯型楽曲再生装置43に記憶された楽曲を再生することによって、第1実施形態と同様に、自動で、音声信号を最適な周波数特性に変更した上で楽曲を再生できる。以下、携帯型楽曲再生装置43に記憶された楽曲データを、車載装置1によって再生する場合における車載装置1の動作について説明する。
図5は、車載装置1の動作を示すフローチャートである。
なお、図5において、(A)は車載装置1の動作を示し、(B)はユーザーによる操作を示す。
まず、ユーザーは、携帯型楽曲再生装置43を、車載装置1に接続する(ステップSD1)。携帯型楽曲再生装置43が接続されると、車載装置1の無線通信部22は、制御部10の制御の下、携帯型楽曲再生装置43との間における通信リンクの確立、及び、携帯型楽曲再生装置43に記憶された楽曲データの転送を含む、接続処理を実行する(ステップSC1)。
次に、ユーザーは、操作ボタン36や、タッチパネル37を操作して、携帯型楽曲再生装置43に記憶されている楽曲データに係る楽曲の再生を指示する(ステップSD2)。
楽曲の再生が指示されると、制御部10は、無線通信部22を制御して、再生が指示された楽曲のジャンルデータを、携帯型楽曲再生装置43から取得する(ステップSC2)。次に、制御部10は、音響処理情報DB46を参照し(ステップSC3)、音響処理情報DB46の各レコードのうち、第2ジャンルフィールド60に、ステップSC2において取得したジャンルデータと同一のジャンルデータが記憶されているレコードを特定すると共に(ステップSC4)、特定したレコードのEQ設定値フィールド61に記憶されているEQ設定値データを取得する(ステップSC5)。ここで取得したEQ設定値データは、上述したように、取得したジャンルデータに係るジャンルの楽曲を再生する場合において、当該楽曲の音声信号の最適な周波数特性を示すデータである。
次に、制御部10は、EQ設定値データ記憶部41にアクセスし、ステップSC5において取得したEQ設定値データによって、既にEQ設定値データ記憶部41に記憶されているEQ設定値データを上書き更新する(ステップSC6)。次に、制御部10は、携帯型楽曲再生装置43から取得した楽曲データに係る音声信号をDSP20に出力して、楽曲の再生を開始する(ステップSC7)。
ステップSC7では、第1実施形態で説明したように、音声信号が最適な周波数特性に変更された上で、楽曲が再生される。
楽曲の再生後、制御部10は、再生する楽曲を切り替えるか否かを判別する(ステップSC8)。再生する楽曲を切り替える場合としては、再生していた曲が終了し、次に再生すべき曲に再生する曲を切り替える場合や、ユーザーによって再生する楽曲が新たに指示された場合等がある。
再生する楽曲を切り替えない場合(ステップSC8:NO)、制御部10は、継続して現在再生中の楽曲を再生する。
再生する楽曲を切り替える場合(ステップSC8:YES)、制御部10は、ステップSC2へ処理手順を戻し、再び上述したステップSC2〜SC6の一連の処理を実行した後、ステップSC7において、切り替え後の楽曲の再生を開始する。これにより、第1実施形態で説明したように、楽曲の再生の開始や、再生する楽曲の変更が行われる度に、自動で、新たに再生すべき楽曲のジャンルに応じた最適な周波数特性に音声信号が変更された上で、楽曲が再生される。このため、楽曲の再生の開始や、再生する楽曲の変更が行われる度に、楽曲に応じて周波数特性の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な周波数特性に音声信号を変更した上で、楽曲を再生できる。
なお、ステップSC2において、携帯型楽曲再生装置43からジャンルデータが取得できない場合は、制御部10は、予め定められた標準の周波数特性に音声信号を変更するか、また、当該楽曲の前に再生した楽曲の周波数特性に音声信号を変更する。
以上説明したように、本実施形態に係る車載装置1は、楽曲の再生が可能な携帯型楽曲再生装置43楽曲再生装置と接続可能であり、かつ、接続された携帯型楽曲再生装置43から転送された楽曲を再生可能である。そして、車載装置1は、携帯型楽曲再生装置43から転送された楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた周波数特性に音声信号を変更した上で、楽曲を再生する。
これによれば、携帯型楽曲再生装置43から転送された楽曲を再生する際、自動で、当該楽曲の楽曲情報に応じた周波数特性に音声信号が変更された上で、楽曲が再生される。このため、楽曲に応じて携帯型楽曲再生装置43に対して周波数特性の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、最適な周波数特性に音声信号を変更した上で、楽曲を再生できる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、楽曲を再生する際、当該楽曲のジャンルに応じて、音声信号の周波数特性を変更した上で、楽曲を再生していた。しかしながら、ジャンルに限らず、曲名や、アーティスト、アルバム、作曲者、ジャンル、発売年等、各種楽曲情報に応じて、音声信号の周波数特性を変更するようにしてもよい。特に、再生する楽曲は、アーティストによって、施すべき音響処理が大きく異なるため、アーティストに応じて、音声信号の周波数特性を変更するようにすれば、アーティストに応じて周波数特性の内容を設定し直すといった繁雑な作業を行うことなく、音声信号を最適な周波数特性に変更した上で、楽曲を再生できる。
また、上述した実施形態では、周波数特性を変更する処理を、音響処理の1例として説明した。しかし、音響処理は周波数特性を変更する処理に限らず、例えば、楽曲情報に応じて、反射音や残響音を付加する処理(様々な時間で遅延させた信号を下の信号に付加する処理)であってもよい。この場合、特に、第2実施形態で、携帯型楽曲再生装置43を車載装置1に接続し、車載のスピーカーから音声の出力を行う場合において、携帯型楽曲再生装置43に直接ヘッドホン等を接続して楽曲を試聴する場合と比較して、臨場感等が低下することを防止できる。
1 車載装置
43 携帯型楽曲再生装置(楽曲再生装置)

Claims (11)

  1. 楽曲を再生する車載装置において、
    楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該楽曲を再生することを特徴とする車載装置。
  2. 楽曲と、当該楽曲の楽曲情報とを対応づけて記憶し、
    楽曲を再生する際、当該楽曲と対応づけて記憶された楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該楽曲を再生することを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
  3. 楽曲情報と、当該楽曲情報に係る楽曲を再生する場合に、当該楽曲に施すべき音響処理を示す音響処理情報と、を対応づけて記憶し、
    楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報と対応づけて記憶された音響処理情報が示す音響処理を施した上で、当該楽曲を再生することを特徴とする請求項1又は2に記載の車載装置。
  4. 楽曲情報と対応づけて記憶されている音響処理情報の内容を変更可能に構成したことを特徴とする請求項3に記載の車載装置。
  5. 楽曲の再生の開始、又は、再生する楽曲の切り替えが行われる度に、新たに再生すべき楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該新たに再生すべき楽曲を再生することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の車載装置。
  6. 楽曲情報には、少なくとも、楽曲のジャンル情報、及び、楽曲に係るアーティスト情報のいずれか一方が含まれることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車載装置。
  7. 音響処理には、楽曲の音声信号の周波数特性を変更する処理が含まれることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の車載装置。
  8. 楽曲を再生する車載装置において、
    楽曲の再生が可能な楽曲再生装置と接続可能に構成すると共に、接続された前記楽曲再生装置から転送された楽曲を再生可能に構成し、
    接続された前記楽曲再生装置から転送された楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該楽曲を再生することを特徴とする車載装置。
  9. 前記楽曲再生装置は、
    楽曲の記憶、及び、記憶した楽曲の再生が可能な携帯型楽曲再生装置であることを特徴とする請求項8に記載の車載装置。
  10. 楽曲を再生する車載装置の制御方法であって、
    楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該楽曲を再生することを特徴とする車載装置の制御方法。
  11. 楽曲の再生が可能な楽曲再生装置と接続可能に構成すると共に、接続された前記楽曲再生装置から転送された楽曲を再生可能に構成した車載装置の制御方法であって、
    接続された前記楽曲再生装置から転送された楽曲を再生する際、当該楽曲の楽曲情報を取得し、取得した楽曲情報に応じた音響処理を施した上で、当該楽曲を再生することを特徴とする車載装置の制御方法。
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