JP5215071B2 - 装飾合わせガラス - Google Patents
装飾合わせガラス Download PDFInfo
- Publication number
- JP5215071B2 JP5215071B2 JP2008196463A JP2008196463A JP5215071B2 JP 5215071 B2 JP5215071 B2 JP 5215071B2 JP 2008196463 A JP2008196463 A JP 2008196463A JP 2008196463 A JP2008196463 A JP 2008196463A JP 5215071 B2 JP5215071 B2 JP 5215071B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- laminated glass
- base film
- adhesive resin
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Joining Of Glass To Other Materials (AREA)
Description
前記基材フィルムが易接着処理され、且つ
前記接着樹脂膜が、エチレン酢酸ビニル共重合体、架橋剤、架橋助剤及びシランカップリング剤を含み、
前記インキ層は、インクジェット印刷法により形成されていることを特徴とする装飾合わせガラスにより上記課題を解決する。
基材フィルムの易接着処理は、ポリエチレンテレフタレートなどからなる基材フィルムとインキ層との接着性を向上させるために行われる。
上述した易接着処理が施される基材フィルムの材質としては、ナイロン、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリカーボネート、酢酸セルロースおよび三酢酸セルロース、塩化ビニルポリマーおよびコポリマーなどが挙げられる。加工処理(加熱、溶剤、折り曲げ)による劣化が少なく、透明性の高い材料であることから、ポリビニルブチラール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、及びポリメチルメタクリレートが好ましく挙げられる。なかでも、ポリエチレンテレフタレート(PET)が特に好ましい。
インキ層は、バインダー樹脂を含むビヒクル中に、色料及び必要に応じて添加剤を添加したインキを、インクジェット印刷法により所定の模様に印刷することにより形成することができる。
本発明の装飾合わせガラスに用いられる接着樹脂膜は、上述した所定模様に印刷されたインキ層を有する基材フィルムと、透明基板とを接合一体化させるために用いられる。前記接着樹脂膜は、装飾合わせガラスを作製する際の加熱加圧時に架橋硬化されること等により、透明基板などを接合一体化できる透明接着樹脂を含む膜などが用いられる。
本発明の装飾合わせガラスに用いられる二枚の透明基板は、同一の透明基板を用いてもよく、異なる透明基板を組み合わせて用いてもよい。透明基板の強度と合わせガラスの用途とを考慮して、透明基板の組み合わせを決定するのが好ましい。
まず、易接着処理された基材フィルムとして、コロナ処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ200μm、Viewcol社製)を用意した。
EVA(EVA100質量部に対する酢酸ビニルの含有量25質量部)100質量部、
架橋剤(1,1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン)2.5質量部、
架橋助剤(トリアリルイソシアヌレート)2.0質量部、
シランカップリング剤(γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン)0.5質量部
そして、易接着処理され且つインキ層が形成された基材フィルムを、2枚の前記EVA接着樹脂膜で挟持して中間膜を得、これをさらに2枚のガラス基板(厚さ3mm)で挟持した。これにより得られた積層体をゴム袋に入れて真空脱気し、100℃の温度で予備圧着した。更に、これをオートクレーブに入れ、圧力13×105Pa、温度140℃の条件で30分間加圧加熱処理して装飾合わせガラスを得た。
アクリル樹脂系組成物を塗布することにより易接着処理層(厚さ5μm)が形成されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50μm、サンシェード工業株式会社製)を、易接着処理された基材フィルムとして用いた以外は、実施例1と同様にして、装飾合わせガラスを作製した。
易接着処理された基材フィルムに変えて、易接着処理がされていないポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ125μm)を用いた以外は、実施例1と同様にして装飾合わせガラスを作製した。
下記配合2で、各材料をロールミルに供給して80℃で混練し、得られた組成物を厚さ0.1mmのポリエチレンテレフタレートフィルム間に挟み、プレス成形機にて120℃、10MPaでプレス成形した。放冷し室温になった後にポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離して、PVB接着樹脂膜(厚さ0.4mm)を作製した。
ポリビニルブチラール樹脂(平均重合度1750、全アセタール化度83質量%)100質量部
可塑剤(トリエチレングリコール−ジ(2−エチルブチレート)33質量部
次に、EVA接着樹脂膜に代えてPVB接着樹脂膜を用いた以外は、実施例1と同様にして装飾合わせガラスを作製した。
アクリル樹脂系組成物を塗布することにより易接着処理層(厚さ5μm)が形成されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50μm、サンシェード工業株式会社製)を、易接着処理された基材フィルムとして用い、さらに、EVA接着樹脂膜に代えて比較例2と同様にして作製したPVB接着樹脂膜を用いた以外は、実施例1と同様にして装飾合わせガラスを作製した。
まず、易接着処理された基材フィルムとして、コロナ処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ200μm、Viewcol社製)を用意した。
EVA(EVA100質量部に対する酢酸ビニルの含有量25質量部)100質量部、
架橋剤(1,1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン)2.5質量部、
架橋助剤(トリアリルイソシアヌレート)2.0質量部、
シランカップリング剤(γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン)0.5質量部
次に、易接着処理され且つインキ層が形成された基材フィルムを、2枚のEVA接着樹脂膜で挟持して中間膜を得、これをポリ塩化ビニルシート(三菱樹脂株式会社製 アルトロン(登録商標)、厚さ100μm、)及びガラス基板(厚さ3mm)で挟持した。これにより得られた積層体をゴム袋に入れて真空脱気し、100℃の温度で予備圧着した。更に、これをオートクレーブに入れ、圧力13×105Pa、温度140℃の条件で30分間加圧加熱処理することにより、装飾合わせガラスを得た。
アクリル樹脂系組成物を塗布することにより易接着処理層(厚さ5μm)が形成されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50μm、サンシェード工業株式会社製)を、易接着処理された基材フィルムとして用いた以外は、比較例4と同様にして、装飾合わせガラスを得た。
下記配合2で、各材料をロールミルに供給して80℃で混練し、得られた組成物を厚さ0.1mmのポリエチレンテレフタレートフィルム間に挟み、プレス成形機にて120℃、10MPaでプレス成形した。放冷し室温になった後にポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離して、PVB接着樹脂膜(厚さ0.4mm)を作製した。
ポリビニルブチラール樹脂(平均重合度1750、全アセタール化度83質量%)100質量部
可塑剤(トリエチレングリコール−ジ(2−エチルブチレート)33質量部
次に、EVA接着樹脂膜に代えてPVB接着樹脂膜を用いた以外は、比較例4と同様にして、装飾合わせガラスを得た。
アクリル樹脂系組成物を塗布することにより易接着処理層(厚さ5μm)が形成されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ50μm、サンシェード工業株式会社製)を、易接着処理された基材フィルムとして用い、さらに、EVA接着樹脂膜に代えて比較例6と同様にして作製したPVB接着樹脂膜を用いた以外は、比較例4と同様にして、装飾合わせガラスを作製した。
上記で作製した装飾合わせガラスを、それぞれ温度85℃、湿度85%RHの環境下に放置し、インキ層と基材フィルムとの剥離の発生の有無を目視により評価した。結果を表1に示す。なお、表1において、剥離の発生がなかったものを「○」とし、剥離が発生したものを「×」とする。
111 インキ層、
112 基材フィルム、
113 接着樹脂膜、
120 透明基板。
Claims (4)
- 所定模様に印刷されたインキ層を有する基材フィルムを2枚の接着樹脂膜の間に有する中間膜を、2枚の透明基板の間に介在させて接合一体化させた装飾合わせガラスであって、
前記基材フィルムが易接着処理され、且つ
前記接着樹脂膜が、エチレン酢酸ビニル共重合体、架橋剤、架橋助剤及びシランカップリング剤を含み、
前記インキ層は、インクジェット印刷法により形成されていることを特徴とする装飾合わせガラス。 - 前記基材フィルムが、透明接着樹脂を含む易接着処理層を有することを特徴とする請求項1に記載の装飾合わせガラス。
- 前記透明接着樹脂が、アクリル樹脂である請求項2に記載の装飾合わせガラス。
- 前記基材フィルムが、コロナ処理またはプラズマ処理されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の装飾合わせガラス。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008196463A JP5215071B2 (ja) | 2007-09-03 | 2008-07-30 | 装飾合わせガラス |
EP20080252914 EP2030778A1 (en) | 2007-09-03 | 2008-09-02 | Decorative laminated glass |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007227605 | 2007-09-03 | ||
JP2007227605 | 2007-09-03 | ||
JP2008196463A JP5215071B2 (ja) | 2007-09-03 | 2008-07-30 | 装飾合わせガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009078962A JP2009078962A (ja) | 2009-04-16 |
JP5215071B2 true JP5215071B2 (ja) | 2013-06-19 |
Family
ID=40654011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008196463A Expired - Fee Related JP5215071B2 (ja) | 2007-09-03 | 2008-07-30 | 装飾合わせガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5215071B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010111563A (ja) * | 2008-10-08 | 2010-05-20 | Fujifilm Corp | 合わせガラス貼り合せ材及び合わせガラス |
CN102976638A (zh) * | 2012-12-04 | 2013-03-20 | 东莞市开源塑化科技有限公司 | 一种光学3d立体玻璃及其制造工艺 |
WO2014087557A1 (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-12 | パナソニック株式会社 | 家具ユニット |
JP2015160783A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 株式会社丸豊建硝 | ガラス面板 |
JP2018058763A (ja) * | 2017-11-22 | 2018-04-12 | 株式会社丸豊建硝 | マンションのベランダ |
JP2018062462A (ja) * | 2017-11-22 | 2018-04-19 | 株式会社丸豊建硝 | マンションのベランダにおける斜め下方視界の遮断方法 |
JP7359162B2 (ja) | 2018-12-26 | 2023-10-11 | Agc株式会社 | 機能性フィルム及び機能性合わせガラス |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57196747A (en) * | 1981-05-29 | 1982-12-02 | Bridgestone Corp | Laminated glass |
JPS5821430A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-08 | Toyobo Co Ltd | 印刷性のすぐれたポリエステルフイルム |
JPH0426532A (ja) * | 1990-05-22 | 1992-01-29 | Kenichi Furukawa | 装飾合わせガラス |
JPH07138052A (ja) * | 1993-11-11 | 1995-05-30 | Sekisui Chem Co Ltd | 画像入り合わせガラス |
JPH08157239A (ja) * | 1994-11-29 | 1996-06-18 | Asahi Glass Co Ltd | 合わせガラス |
JP4934894B2 (ja) * | 2000-09-05 | 2012-05-23 | 東レ株式会社 | 積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法 |
JP5019706B2 (ja) * | 2004-12-07 | 2012-09-05 | 積水化学工業株式会社 | 熱可塑性樹脂シート及び透明積層板 |
-
2008
- 2008-07-30 JP JP2008196463A patent/JP5215071B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009078962A (ja) | 2009-04-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5215071B2 (ja) | 装飾合わせガラス | |
AU2006284757B2 (en) | Solar control laminate | |
JP4846567B2 (ja) | シート状接着剤及びそれを用いた積層体 | |
JP5173820B2 (ja) | 混合イオンイオノマーシート及びそれから製造された高強度積層物 | |
JP5330818B2 (ja) | 装飾合わせガラス用中間膜及びそれを用いた装飾合わせガラス | |
JP4942556B2 (ja) | 合わせガラス用中間膜、及びこれを用いた合わせガラス | |
JP5244300B2 (ja) | 合わせガラス用中間膜形成用組成物、合わせガラス用中間膜、および合わせガラス | |
EP2317565A1 (en) | Heat dissipation sheet for the back face of solar battery module, and solar battery module using the same | |
EP2030778A1 (en) | Decorative laminated glass | |
WO2010024176A1 (ja) | エチレン酢酸ビニル共重合体組成物、エチレン酢酸ビニル共重合体膜及びその製造方法 | |
JP5034175B2 (ja) | 太陽電池モジュール | |
JP2011502942A (ja) | ガラスラミネートの製造方法 | |
JP5700415B2 (ja) | 太陽電池裏面保護材用ポリエステルフィルム | |
JP2006272841A (ja) | 折り曲げ時の白化が抑制された帯電防止化粧シート | |
JP2009269806A (ja) | 合わせガラス及びその製造方法 | |
JP5962138B2 (ja) | 化粧シート及びこれを用いた化粧金属板 | |
JP4800173B2 (ja) | 合わせガラスの製造方法 | |
JP5879043B2 (ja) | 合わせガラス用中間膜及びこれを用いた合わせガラス | |
JP5368864B2 (ja) | 合わせガラス用着色中間膜の製造方法 | |
JP2008195557A (ja) | 合わせガラス用中間膜及びこれを用いた合わせガラス | |
JP6115070B2 (ja) | 易接着剤組成物、積層ポリエステル樹脂フィルム及び太陽電池バックシート | |
JP4717727B2 (ja) | 合わせガラス用中間膜及びそれを用いた合わせガラス | |
JP4972534B2 (ja) | 着色合わせガラス | |
JP3622821B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
JP7509136B2 (ja) | 化粧シート、化粧材及び樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110704 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121017 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5215071 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |