JP5214430B2 - 無断変速装置の中立保持機構 - Google Patents
無断変速装置の中立保持機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5214430B2 JP5214430B2 JP2008331940A JP2008331940A JP5214430B2 JP 5214430 B2 JP5214430 B2 JP 5214430B2 JP 2008331940 A JP2008331940 A JP 2008331940A JP 2008331940 A JP2008331940 A JP 2008331940A JP 5214430 B2 JP5214430 B2 JP 5214430B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- urging means
- spring
- neutral
- continuously variable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Description
このHSTはレバー操作により油圧ポンプ内の流量を制御する斜板を作動させて、走行制御を行っており、HSTのニュートラルでは操作レバーを中立に維持することが求められる。そして、操作レバーを中立に維持するための機構としてスプリングの弾力によって中立位置に復帰する機構が採用されている。
そして、操作レバーを中立位置に復帰させるための技術として、例えば特開平10−54462号公報記載の技術が提案されている。
また、特許文献1の技術のように操作レバーを1本のバネによって正確に中立位置に復帰させることも可能であるが、機構が複雑化するという問題があった。
本発明は係る従来の問題点を解決するためになされたものであってその目的とするところは、無段変速装置のレバーの前後にトルクの異なる2本のばねを配置し、その2本のばねによってレバーを両側から挟み込む構成として正確な中立位置を保持可能とした無断変速装置の中立保持機構を提供することにある。
請求項1記載の発明では、傾動方向の一方側からレバーを中立位置へ押動する第1付勢手段と、傾動方向の他方側からレバーを中立位置へ押動する第2付勢手段を備えているので、2本の付勢手段によって正確に中立位置が維持される。
第1付勢手段のレバーに対する押動圧は、第2付勢手段の操作レバーに対する押動圧よりも強く設定されており、前記第1付勢手段はレバーを一方側から中立位置まで押動して、その位置で停止する構成とし、前記第2付勢手段は他方側からレバーを中立位置まで押動して、その位置で第1付勢手段に突き当たって停止する構成としたので、HSTのレバーは、第1付勢手段と第2付勢手段の間に挟まれて中立位置が保持される。
また、第1付勢手段のねじりばねはレバーを中立位置に押動して、その位置でストッパに突き当たって停止する構成としたので、ストッパによって確実に位置決めがなされる。
また、第1付勢手段を押す力が半減される結果、第2付勢手段を押す力と同一となり、レバー操作における第1付勢手段側と第2付勢手段側が共にスムーズに行われる。
図1は無断変速装置の中立保持機構の正面図、図2は無断変速装置の中立保持機構の作用を示す説明図である。また、図1は図2(b)における矢視E図である。
リンク8が前後にスライドすると、レバー2が回動軸1を基点として中立位置から所定角度、前後に傾動するようになっている。
尚、本実施例ではレバー2の先端にリンク8が接続されているが、直接手動によりレバー2を前後に傾動させる構成であっても同一の作用となる。
ピン5に第1ばね3と第2ばね4が係止していることにより、ピン5を挟んで第1ばねと第2ばねが互いに押し合う方向に付勢し、レバーに回転トルクが与えられる。
ストッパ6はピン5の回動軌跡と干渉しないように、ピン5の回動軌跡の数mm程度外周に位置する部位に突設されている。
そのため、ねじりばねに蓄勢された弾力がコイル軸のまわりにねじりモーメント(トルク)を発生させてピン5とレバー2を押動する。
また、前記第1ばね3のトルクは第2ばね4のトルクの2倍に設定されている。
レバー2が自由状態の場合は、第1ばね3はその復帰力によりストッパ6まで復帰して停止する。一方、第2ばね4もその復帰力によって復帰する。このとき、第1ばね3のトルクは第2ばね4よりも強いので、第2ばね4はストッパ6によって停止している第1ばねに突き当たって停止する。このため、レバー2は第1ばね3と第2ばね4の間に挟まれて中立位置が保持される。
図2(b)はレバー2を中立としたニュートラルの状態である。
この位置では、レバー2のピン5はストッパ6によって停止した第1ばね3と、前傾方向へ付勢する第2ばね4との間に挟まれて中立状態に保持されている。
第1ばね3と第2ばね4はピン5を挟んで違いに押し合う状態であるが、第1ばね3の後傾方向へのトルクは、第2ばね4の前傾方向へのトルクの2倍に設定されているので、第2ばね4は第1ばね3に突き当たって停止する。
レバー2は手動操作によりリンク8を介して前傾し、ピン5は第1ばね3を押す方向に回動する。
第1ばね3の回転トルクは第2ばね4の回転トルクの2倍であるが、第1ばね3に対して第2ばね4が押すように作用するため第1ばね3をトルクの半分の力で押動できる。
つまり、第1ばね3を押す力を2とすると、第2ばね4から1の力を補助されるので、2マイナス1の力で押動できることになる。
尚、レバー2の回動範囲においては第1ばね及び第2ばねのトルクは一定の値でピンを押動する。
レバー2は手動操作によりリンク8を介して後傾し、ピン5は第2ばね4を押す方向に回動する。
第1ばね3はストッパ6によって停止しているためピン5から離れ、第2ばね4のみが押されることになる。この第2ばね4を押す力は1であるため、前述した第1ばねを押す力と同一となり、レバー操作に要する力は前後で同一となる。
この構成については、ストッパをピンの両側に配置して、両側のばねをそれぞれストッパ位置で停止させてストッパ間に挟まれた位置でレバー挟んで中立に維持するという構成を採用することも可能である。
しかし、この方法によるとストッパがレバーの前後に2個必要になるという欠点があり、また、ストッパとピンの間に隙間が生じてレバーががたつくという問題がある。
そして、ストッパ間の距離が狭い場合にはレバーがばねの弾力によって両側から挟まれるため、これもまた、両側の弾力に押されてふらつくという欠点がある。
そのため、本願ではトルクの強いばねとトルクの弱いばねを配置して、そのばねの弾力間にレバーを挟み込むという構成を採用して、がたつき、ふらつきを防止して中立位置を確保している。
前記実施例では付勢手段としてねじりばねを使用したが、コイルばね等の他の弾性体を使用することも可能である。
2 レバー
3 第1ばね
3a 先端
3b 基端
4 第2ばね
4a 先端
4b 基端
5 ピン
6 ストッパ
7 本体
8 リンク
9 コイル部
10 コイル部
Claims (3)
- 車両の走行を制御する傾動自在のレバーを備えた無段変速装置の中立保持機構において、
傾動方向の一方側からレバーを中立位置へ押動する第1付勢手段と、傾動方向の他方側からレバーを中立位置へ押動する第2付勢手段を備え、
前記第1付勢手段のレバーに対する押動圧は、第2付勢手段の操作レバーに対する押動圧よりも強く設定されており、
前記第1付勢手段はレバーを一方側から中立位置まで押動して、その位置で停止する構成とし、
前記第2付勢手段は他方側からレバーを中立位置まで押動して、その位置で第1付勢手段に突き当たって停止する構成とし、
レバーは、第1付勢手段と第2付勢手段の間に挟まれて中立位置を保持する構成とした無断変速装置の中立保持機構。 - 第1付勢手段及び第2付勢手段はねじりばねによって構成され、
そのねじりばねのコイル部はレバーの回動軸の外周に巻回して配置され、
前記ねじりばねの先端はレバーに係止してレバーに回転トルクを伝達する構成であり、
第1付勢手段のねじりばねはレバーを中立位置に押動して、その位置でストッパに突き当たって停止する構成とした請求項1記載の無断変速装置の中立保持機構。 - 第1付勢手段のねじりばねの回転トルクを第2付勢手段のねじりばねの回転トルクの2倍に設定したことを特徴とする請求項2記載の無断変速装置の中立保持機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008331940A JP5214430B2 (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | 無断変速装置の中立保持機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008331940A JP5214430B2 (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | 無断変速装置の中立保持機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010151273A JP2010151273A (ja) | 2010-07-08 |
JP5214430B2 true JP5214430B2 (ja) | 2013-06-19 |
Family
ID=42570587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008331940A Expired - Fee Related JP5214430B2 (ja) | 2008-12-26 | 2008-12-26 | 無断変速装置の中立保持機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5214430B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020098032A (ja) * | 2020-02-12 | 2020-06-25 | ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 | 作業車両 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4830789Y1 (ja) * | 1969-03-28 | 1973-09-19 | ||
JPS5853608Y2 (ja) * | 1978-06-21 | 1983-12-06 | 三菱農機株式会社 | 操作レバ−の中立位置復帰装置 |
JPS599975U (ja) * | 1982-07-12 | 1984-01-21 | 株式会社豊田自動織機製作所 | スキツドステアリング式産業車両におけるステアリングの中立保持装置 |
JP3479414B2 (ja) * | 1996-07-31 | 2003-12-15 | 株式会社クボタ | 作業車の変速操作装置 |
JP2004028309A (ja) * | 2002-06-28 | 2004-01-29 | Iseki & Co Ltd | 動力車両 |
-
2008
- 2008-12-26 JP JP2008331940A patent/JP5214430B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010151273A (ja) | 2010-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20210237790A1 (en) | Steering Mechanism | |
US7954592B2 (en) | Work vehicle with drive operation device | |
JP5214430B2 (ja) | 無断変速装置の中立保持機構 | |
JP2009048331A (ja) | 静油圧式無段変速装置の中立復帰機構 | |
JP2009048331A5 (ja) | ||
JP5141217B2 (ja) | 作業車両 | |
JP4634972B2 (ja) | 作業車の走行操作装置 | |
JP3542110B2 (ja) | 作業車の走行変速操作装置 | |
JP2003291677A (ja) | 変速操作装置 | |
JP5069669B2 (ja) | 作業車 | |
JP4838057B2 (ja) | 作業車の変速操作装置 | |
JP4378201B2 (ja) | 作業車 | |
JP4988879B2 (ja) | 作業用走行車 | |
JP4559875B2 (ja) | 静油圧式無段変速装置 | |
JP2012038198A (ja) | 切換操作装置 | |
JP2008155916A (ja) | 作業用走行車 | |
JP5006016B2 (ja) | 作業車両 | |
JP5391161B2 (ja) | 切換操作装置 | |
JP2008024275A (ja) | 作業車両の走行操作装置 | |
JP2004138100A (ja) | 移動農機の走行関係操作機構 | |
JP2003294135A (ja) | 移動農機の変速操作機構 | |
JP6375813B2 (ja) | トラクター | |
JP4222928B2 (ja) | 作業車の走行用操作装置 | |
JP2008006980A (ja) | 作業車両 | |
JP2024129236A (ja) | ステアリング装置の性能評価装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5214430 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |