JP5213471B2 - トナー粒子の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)少なくとも重合性単量体、着色剤を含有する重合性単量体組成物を水系分散媒体中で分散する造粒工程を含むトナーの製造方法であって、
造粒工程に使用する造粒装置は二段構成であり、
第一処理部は、歯車状の突起を有する回転子が回転軸方向に多段に配置された第一の回転子群からなり、
第二処理部は、
i)第一の回転子群と同軸で、かつ微小な間隙をもって同心円状に配置された突起が該同心円状の配置の径方向に多段に形成された第二の回転子群と、第一の回転子群と同軸で、かつ微小な間隙をもって同心円状に配置された突起が該同心円状の配置の径方向に多段に形成された固定子群とからなり、
ii)第二の回転子群と固定子群の突起が交互に組み合わされており、
iii)該第二の回転子群における該同心円状の配置の最外殻の突起間の間隙及び該固定子群における該同心円状の配置の最外殻の突起間の間隙が、0.1〜2.0mmであり、
該第一処理部を通過した該重合性単量体組成物と該水系分散媒体との混合物は、該第二処理部において、該突起の同心円状の配置の内側から遠心方向に通過する、
ことを特徴とするトナー粒子の製造方法。
(2)第二の回転子群の最外周部の周速S(m/s)が、45≦S≦90であることを特徴とする(1)に記載のトナー粒子の製造方法。
(3)該造粒工程において、該造粒装置内の背圧P(MPaG)が、0.1≦P≦0.6 であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のトナー粒子の製造方法。
(4)該造粒装置における第一処理部から第二処理部を合わせた回転軸方向の全長L(m)と第一処理部と第二処理部との間の長さl(m)とが0.05≦l/L≦0.5であることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載のトナー粒子の製造方法。
(5)該重合性単量体組成物の粘度が400mPa・s以下であることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載のトナー粒子の製造方法。
重合性単量体中に着色剤を通常用いられる撹拌装置、ホモジナイザーまたは超音波分散機等によって均一に溶解及び/または分散せしめた重合性単量体組成物とする。また、必要に応じて離型剤や荷電制御剤等を添加する事もできる。
分散安定剤を含む水系分散媒を調製する。この水系分散媒体と重合性単量体組成物を一定の割合で造粒装置に供給する。水系分散媒体と重合性単量体組成物の供給方法は特に限定されるものではなく、それぞれを個別に供給しても良い。または、水系分散媒体と重合性単量体組成物を予め混合したものを供給しても良い。分散液滴の粒子径をシャープにするためには、均一に混合された水系分散媒と重合性単量体組成物の混合溶液に高い剪断力をかけ液滴を生成させる必要がある。
本発明における重合工程には温度調節可能な一般的な撹拌槽を用いることができる。重合温度は40℃以上、一般的には50乃至90℃で行われる。重合温度は終始一定でもよいが、所望の分子量分布を得る目的で重合工程後半に昇温してもよい。
(固液分離工程、洗浄工程及び乾燥工程)
未反応のモノマーや副生成物等の揮発性不純物を除去するために、重合終了後に一部水性分散媒を蒸留により留去してもよい。蒸留は常圧もしくは減圧下で行うことができる。分散液滴が重合することで得られる重合体微粒子表面に付着した分散安定剤を除去する目的で、重合体微粒子分散液を酸またはアルカリで処理をすることもできる。この後、一般的な固液分離法により重合体微粒子は液相と分離されるが、酸またはアルカリおよびそれに溶解した分散安定剤成分を完全に取り除くため、再度水を添加して重合体微粒子を洗浄する。この洗浄工程を何度か繰り返し、十分な洗浄が行われた後に、再び固液分離してトナー粒子を得る。得られたトナー粒子は必要であれば公知の乾燥手段により乾燥される。なお、乾燥手段として熱をかけることができるが、通常多くの熱量をトナー粒子にかけるとトナー粒子中に内包された離型剤や低分子量成分が表出するため現像性に影響を与えることがある。しかし、本発明によるトナー粒子は分子量分布がシャープであり低分子量成分が少ないため乾燥温度が110℃以下であればトナー粒子の現像性に影響を与えることはない。
こうして得られたトナー粒子は従来の粉砕法トナーと比較して十分シャープな粒度を有するものであるが、さらにシャープな粒度を要求される場合には風力分級機などで分級を行なうことにより、所望の粒度分布から外れる粒子を所定外粒子として取り除くこともできる。
本発明に好適に用いられるモノマーとしては、ラジカル重合が可能なビニル系重合性単量体が用いられる。該ビニル系モノマーとしては、単官能性モノマーまたは多官能性モノマーを使用することが出来る。
本発明で用いられる着色剤としては、例えばカーボンブラック、鉄黒の他、C.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.モーダントレッド30、C.I.ダイレクトブルー1、C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モーダントブルー7、C.I.ダイレクトグリーン6、C.I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリーン6の如き染料、黄鉛、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ベンジジンオレンジG、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、ウォッチングレッドカルシウム塩、ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、キナクリドン、ローダミンレーキ、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンGの如き顔料が挙げられる。
本発明で用いられる離型剤としては室温で固体状態のワックスがトナーの耐ブロッキング性、多数枚耐久性、低温定着性、耐オフセット性の点でよい。
本発明により製造されるトナーは荷電制御剤を含有してもよい。荷電制御剤としては公知のものが利用できるが、例えばトナーを負荷電性に制御するものとしては、有機金属化合物、キレート化合物が有効であり、モノアゾ系染料金属化合物、アセチルアセトン金属化合物、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノール誘導体類などがある。また、尿素誘導体、含金属サリチル酸系化合物、4級アンモニウム塩、カリックスアレーン、ケイ素化合物、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル−スルホン酸共重合体、非金属カルボン酸系化合物等が挙げられる。
本発明に用いることができる重合開始剤としては、アゾ系重合開始剤がある。アゾ系重合開始剤としては2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスメチルブチロニトリル等が挙げられる。
本発明には各種架橋剤を用いることもできる。架橋剤としては、例えば、ジビニルベンゼン、4,4’−ジビニルビフェニル、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等の多官能性化合物を挙げることができる。
分散媒体は各種重合法に使用される公知のものを用いることができ、使用するモノマーや重合法などによって適宜選択され、特に限定されない。なお、懸濁重合においては水系媒体が用いられる。
トナー用原料を水系媒体中に良好に分散させるための分散安定剤として、例えば無機化合物であるリン酸三カルシウム、リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メタケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、ベントナイト、シリカ、アルミナ、チタニア等が挙げられる。有機系化合物としては、例えばポリビニルアルコール、ゼラチン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、デンプン等が挙げられる。分散安定剤はモノマー100質量部に対して0.2乃至10.0質量部を使用することが好ましい。
懸濁重合のように水系媒体を用いる重合法の場合には、トナー用原料に極性樹脂を添加することにより離型剤の内包化の促進を図ることができる。水系媒体に懸濁したトナー用原料中に極性樹脂が存在した場合、水に対する親和性の違いから極性樹脂が水系媒体とトナー用原料の界面付近に移行しやすいため、トナー表面に極性樹脂が偏在することになる。その結果トナー粒子はコア−シェル構造を有し、多量の離型剤を含有する場合でも離型剤の内包性が良好になる。
本発明の製造方法では、トナーへの各種特性付与を目的として外添剤を使用することができる。外添剤はトナーに添加した時の耐久性の点から、トナー粒子の平均粒径の1/10以下の粒径であることが好ましい。外添剤としては、たとえば酸化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化クロム、酸化錫、酸化亜鉛などの金属酸化物、窒化ケイ素などの窒化物、炭化物炭化ケイ素などの炭化物、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなどの無機金属塩、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩、カーボンブラック、シリカなどが用いられる。
トナーに含有される磁性材料は着色剤の役割を兼ねることもできる。本発明において、磁性トナー中に含まれる磁性材料としてはマグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化鉄、鉄、コバルト、ニッケルのような金属あるいはこれらの金属とアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属の合金およびその混合物等が挙げられる。
また、トナー粒子中でのこれらの磁性体の分散性を向上させるために、磁性体の表面を疎水化処理することも好ましい。疎水化処理にはシランカップリング剤やチタンカップリング剤などのカップリング剤類が用いられるが、中でもシランカップリング剤が好ましく用いられ、一般式
RmSiYn
[式中、Rはアルコオキシ基を示し、mは1乃至3の整数を示し、Yはアルキル基、ビニル基、グリシドキシ基、メタクリル基の如き炭化水素基を示し、nは1乃至3の整数を示す。]
で示されるものである。例えばビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(βメトキシエトキシ)シラン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、トリメチルメトキシシラン、ヒドロキシプロピリトリメトキシシラン、n−ヘキサデシルトリメトキシシラン、n−オクタデシルトリメトキシシラン等を挙げることができる。
トナー粒子の平均粒径及び粒度分布は、コールターカウンターTA−II型あるいはコールターマルチサイザー(コールター社製)等種々の方法で測定可能であるが、本発明においてはコールターマルチサイザー(コールター社製)を用い、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びPC9801パーソナルコンピューター(NEC製)を接続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。たとえば、ISOTON R−II(コールターサイエンティフィックジャパン社製)が使用できる。測定法としては、前記電解水溶液100乃至150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1乃至5ml加え、更に測定試料を2乃至20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1乃至3分間分散処理を行ない前記コールターマルチサイザーによりアパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、2μm以上のトナー粒子の体積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算出した。
個数変動係数は、
個数変動係数=個数標準偏差/個数平均粒径×100
で示される。すなわち、変動係数の値が小さいほどトナー粒子の粒度分布はシャープであり、値が大きいとブロードな粒度分布であることを示す。
着色剤含有重合性単量体組成物の飽和溶存酸素濃度S0に対する溶存酸素濃度Sは、溶存酸素計SG6(メトラー・トレド社製)を用いて測定した。着色剤含有重合性単量体組成物を60℃に加熱し、容器内を酸素置換し5分間撹拌した。着色剤含有重合性単量体組成物中に溶存酸素センサーを入れこのとき測定した溶存酸素濃度を飽和溶存酸素濃度S0とした。溶解工程によって得られた着色剤含有重合性単量体組成物の溶存酸素濃度Sを上記と同様の方法で測定した。測定した飽和溶存酸素濃度S0と溶存酸素濃度Sから溶存酸素濃度S/飽和溶存酸素濃度S0を求めた。
重合性単量体組成物の粘度測定は、回転式粘度計ビスコテスターVT550型(ハーケ社製)を用いた。ビスコテスターVT550型(ハーケ社製)に循環恒温槽DC5−K20を接続し測定温度を60℃に設定した。測定方法としては、NVカップ(ハーケ社製)に着色剤含有重合性単量体組成物を7cm3入れ、さらにNVローター(ハーケ社製)を入れた。測定法はCRモードで剪断速度1.0×103(s-1)の時の剪断応力から粘度を測定した。
造粒工程における造粒性については、重合終了後のスラリーを一部サンプリングし、更に洗浄乾燥せしめ、前記したコールターマルチサイザーで測定された個数変動係数を算出し指標とした。
乾燥後に得られたトナー粒子100質量部に対し、BET法による比表面積が200m2/gである疎水性シリカ3質量部を外添してトナーとした。画像形成装置としてキヤノン製LBP−2040を使用し、そのカートリッジに得られたトナーを100g充填した。常温常湿下(24℃/60%RH)において、トナー劣化の促進試験として2時間空回転を行った後、印字率2%の画像を1000枚までプリントアウトして、初期と1000枚出力時ベタ画像濃度の評価を行った。
A:非常に良い(濃度値1.4以上)
B:良い(濃度値1.2以上1.4未満)
C:普通(濃度値1.0以上1.2未満)(製品上問題無し)
D:悪い(濃度値1.0未満)
乾燥後に得られたトナー粒子100質量部に対し、BET法による比表面積が200m2/gである疎水性シリカ3質量部を外添してトナーとした。画像形成装置としてキヤノン製LBP−2040を使用し、そのカートリッジに得られたトナーを100g充填した。常温常湿下(24℃/60%RH)において、トナー劣化の促進試験として2時間空回転を行った後、印字率2%の横線のみからなる画像パターンで1000枚の画出し試験を行い、非画像部のカブリの測定を行った。カブリの測定は、東京電色社製のREFLECTMETER MODEL TC−6DSを使用して測定した。フィルターは、グリーンフィルターを用い、カブリは下記の式より算出した。
カブリ(反射率)(%)=標準紙上の反射率(%)−サンプル非画像部の反射率(%)
A:非常に良好(1.5%未満)
B:良い(1.5%以上乃至2.5%未満)
C:普通(2.5%以上乃至4.0%未満)(製品上問題無し)
D:悪い(4.0%以上)
図1に示す造粒装置1を組み込んだ循環システムを用いた。予備分散タンク2内でイオン交換水710質量部に0.1モル/リットルのNa3PO4水溶液850質量部を添加し、フルゾーン翼(神鋼パンテック株式会社)を用いて110rpmで撹拌しながら60℃に保持した。ここに1.0モル/リットル−CaCl2水溶液68質量部を徐々に添加し、微細な難水溶性分散安定剤Ca3(PO4)2を含む水系分散媒体を調製した。
カーボンブラック 40質量部
E−88(オリエント化学工業社製) 2質量部
T−77(保土ヶ谷化学製) 1質量部
これらをアトライターを用いて4時間分散させ重合性単量体分散液を得た。
スチレン単量体 70質量部
n−ブチルアクリレート 30質量部
飽和ポリエステル樹脂(ビスフェノールAとテレフタル酸との重縮合物、酸価10、ガ ラス転移点65℃) 7質量部
ポリエチレンワックス(Mw=1000,Mn=600,Mw/Mn=1.7)
20質量部
重合性単量体分散液 213質量部
造粒装置背圧:0.3MPa
第二処理部の回転子群および固定子群の最外殻の間隙:0.40mm
造粒装置の第一処理部から第二処理部を合わせた回転軸方向の全長L(m)/第一処理 部と第二処理部との間の長さl(m):0.25
重合性単量体組成物の粘度:20mPa・s
上記条件で30分間造粒を行った。造粒工程後、重合性単量体組成物の分散液を70度まで昇温させフルゾーン翼(神鋼パンテック株式会社)にて90rpmで撹拌し6時間重合した。次いで液温を温度80℃に昇温して4時間維持し、その後毎分1℃の冷却速度で徐々に30℃まで冷却しスラリーを得た。スラリーを含む容器内に希塩酸を添加して分散安定剤を除去せしめた。更に、ろ別、洗浄、乾燥、分級を行ない重量平均粒径が6.2μmのトナー粒子を得た。
造粒装置の第二の回転子群の最外周部の周速を45m/sである以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。重合性単量体組成物の粘度、および、得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
造粒装置の第二の回転子群の最外周部の周速を90m/sである以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。重合性単量体組成物の粘度、および、得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
造粒装置の背圧が0.1MPaである以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。重合性単量体組成物の粘度、および、得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
造粒装置の背圧が0.6MPaである以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。重合性単量体組成物の粘度、および、得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
造粒装置の第二処理部の回転子群および固定子群の最外殻の間隙が0.10mmである以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。重合性単量体組成物の粘度、および、得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
造粒装置の第二処理部の回転子群および固定子群の最外殻の間隙が2.0mmである以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。重合性単量体組成物の粘度、および、得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
重合性単量体組成物中に実施例1乃至7の分級工程で選別された微粉と粗粉24.5質量部を添加し、重合性単量体組成物の粘度を396mPa・sとした以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。重合性単量体組成物の粘度、および、得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
造粒装置の第一処理部から第二処理部を合わせた回転軸方向の全長L(m)と第一処理部と第二処理部との間の長さl(m)とがl/L=0.05である以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。重合性単量体組成物の粘度、および、得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
造粒装置の第一処理部から第二処理部を合わせた回転軸方向の全長L(m)と第一処理部と第二処理部との間の長さl(m)とがl/L=0.5である以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
造粒装置の設定、造粒条件を
第二の回転子群の最外周部の周速:40m/s
造粒装置背圧:0MPa
第二処理部の回転子群および固定子群の最外殻の間隙:3.0mm
造粒装置の第一処理部から第二処理部を合わせた回転軸方向の全長L(m)/第一処理 部と第二処理部との間の長さl(m):0.65
とし、重合性単量体組成物中に実施例1乃至7の分級工程で選別された微粉と粗粉25.8質量部を添加した以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。重合性単量体組成物の粘度、および、得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
第二の回転子群の最外周部の周速を68m/sとした以外は参考例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。重合性単量体組成物の粘度、および、得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
図7に示す造粒装置20、21を組み込んだ循環システムを用いた。造粒装置20として静止型管内混合器であるスタティックミキサー((株)ノリタケカンパニー製)と、造粒装置21として高速剪断型分散機であるエバラマイルダー((株)荏原製作所製)をスタティックミキサー、エバラマイルダーの順で直列に繋ぎ循環ポンプで重合性単量体組成物と水系分散媒体の混合液を導入した。この時の流量は7.1kg/min、スタティックミキサーのウェーバー数は900、エバラマイルダーの回転数は10000rpm(ローター回転周速度11m/s)、背圧を0.3MPaGに設定した。このときの重合性単量体の粘度は22mPa・sであった。上記以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
図7に示す造粒装置20、21を組み込んだ循環システムを用いた。造粒装置20としてファインフローミル(太平洋機工社製)、造粒装置21としてDISPAX−REACTOR(IKA社製)を用いた。ファインフローミルはローター回転周速度15m/s、DISPAX−REACTORのローター回転周速度40m/sとし、循環ポンプで重合性単量体組成物と水系分散媒体の混合液を導入した。また、流量60L/min、背圧を0.3MPaGに設定した。このときの重合性単量体の粘度は19mPa・sであった。上記以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
図7に示す造粒装置20、21を組み込んだ循環システムを用いた。造粒装置20、21はDISPAX−REACTOR(IKA社製)を用いた。DISPAX−REACTORのローター回転周速度を造粒装置20、21共に40m/sとし、循環ポンプで重合性単量体組成物と水系分散媒体の混合液を導入した。また、流量60L/min、背圧を0.3MPaGに設定した。このときの重合性単量体の粘度は19mPa・sであった。上記以外は実施例1と同様の方法によりトナー粒子を得た。得られたトナー粒子を実施例1と同様の画像評価を行った結果を表1に示す。
2.予備分散タンク
3.循環ポンプ
4.撹拌翼
5.モーター
6.第一処理部の内壁
7.水系分散媒体と重合性単量体組成物の供給口
8.第一処理部
9.回転軸
10.第二処理部
11.モーター
12.造粒装置によって処理された処理液の取り出し口
13.第一処理部の歯車状の突起
14.回転子
15.第二の回転子群の突起
16.第二の回転子群の突起間の間隙
17.固定子
18.固定子群の突起
19.固定子群の突起間の間隙
20.造粒装置
21.造粒装置
Claims (5)
- 少なくとも重合性単量体、着色剤を含有する重合性単量体組成物を水系分散媒体中で分散する造粒工程を含むトナーの製造方法であって、
造粒工程に使用する造粒装置は二段構成であり、
第一処理部は、歯車状の突起を有する回転子が回転軸方向に多段に配置された第一の回転子群からなり、
第二処理部は、
i)第一の回転子群と同軸で、かつ微小な間隙をもって同心円状に配置された突起が該同心円状の配置の径方向に多段に形成された第二の回転子群と、第一の回転子群と同軸で、かつ微小な間隙をもって同心円状に配置された突起が該同心円状の配置の径方向に多段に形成された固定子群とからなり、
ii)第二の回転子群と固定子群の突起が交互に組み合わされており、
iii)該第二の回転子群における該同心円状の配置の最外殻の突起間の間隙及び該固定子群における該同心円状の配置の最外殻の突起間の間隙が、0.1〜2.0mmであり、
該第一処理部を通過した該重合性単量体組成物と該水系分散媒体との混合物は、該第二処理部において、該突起の同心円状の配置の内側から遠心方向に通過する、
ことを特徴とするトナー粒子の製造方法。 - 第二の回転子群の最外周部の周速S(m/s)が、45≦S≦90であることを特徴とする請求項1に記載のトナー粒子の製造方法。
- 該造粒工程において、該造粒装置内の背圧P(MPaG)が、0.1≦P≦0.6であることを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー粒子の製造方法。
- 該造粒装置における第一処理部から第二処理部を合わせた回転軸方向の全長L(m)と第一処理部と第二処理部との間の長さl(m)とが0.05≦l/L≦0.5であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のトナー粒子の製造方法。
- 該重合性単量体組成物の粘度が400mPa・s以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のトナー粒子の製造方法。
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