JP5213107B2 - 防災監視システム - Google Patents

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本発明は、受信機から引き出された感知器回線に伝送機能を備えた火災感知器を接続して火災などの異常を監視する防災監視システムに関する。
従来の防災監視システムは、防災センタに受信機を設置し、警戒区域となる端末側には火災感知器、発信機、地区音響等の機器及び防排煙機器を設置し、それぞれ受信機からの伝送路に接続してシステムを構成している。
このような防災監視システムで火災感知器が作動して受信機で作動表示が行われた場合、防災監視システムの管理者は、防災センタの受信機に表示されている作動地区に出向いて現場の状況を確認し、確認後に防災センタに戻るか別の管理者に連絡して受信機で火災確定操作を行って地区音響警報を鳴動させた後、非常放送による避難誘導や消防機関への通報などの適切な処置を行うような運用となっている。
一方、防災監視システムが設置される建物などの施設にあっては、同時に、セキュリティシステム、空調システム、入退出管理システムといった監視や制御のための別の設備を設置しており、設備毎に専用のライン(配線)を敷設してシステムを構築している。
特開2006−048211号公報 特開平5−006492号公報
しかしながら、このような従来の同じ建物に設置される防災監視システムを含む複数の設備にあっては、設備毎に専用の配線を敷設してシステムを構築する必要があり、設備の導入に大きなコストがかかっている。また、この種の設備にあっては、設備の監視装置において端末に設置したセンサ等の機器について、制御又は監視のために端末の場所を把握することが必要となり、場所を把握するための仕組みを設けるために大掛かりなシステムになってしまうという問題がある。
本発明は、受信機で設置場所を把握可能な伝送機能をもつ火災感知器を備えた防災監視のための設備環境を利用して、他設備の端末と監視装置の間の情報伝送を可能とする防災監視システムを提供することを目的とする。
本発明は、火災等の異常を監視する防災監視システムに於いて、
火災を監視し、火災検出時に火災警報処理を行う受信機と、
受信機に汎用回線を介して接続され、火災以外の所定のイベントを監視して下りイベント信号を受信機に送信する他設備の監視装置と、
受信機に有線回線を介して接続され、火災検出時に火災検出信号を受信機に送信する複数の火災感知器と、
複数の火災感知器のうち所定の火災感知器に無線回線を介して接続され、火災以外の所定のイベントを検出して上りイベント信号を接続された火災感知器に送信する他設備の端末装置と、
火災感知器に設けられ、火災検出信号及び接続した端末装置から受信した上りイベント信号を受信機に送信すると共に、受信機を経由して他設備の監視装置から受信した下りイベント信号対応する端末装置に送信する感知器中継部と、
受信機に設けられ、火災感知器を経由して端末装置から受信した上りイベント信号を対応する他設備の監視装置に送信すると共に、他設備の監視装置から受信した下りイベント信号を対応する火災感知器に送信する受信機中継部と、
を備えたことを特徴とする。

ここで、端末装置は、送信先の他設備を特定する宛先識別子と検出したイベント内容を示すイベント情報を含む上りイベント信号を送信し、
感知器中継部は、端末装置から受信した上りイベント信号に感知器アドレスを含めて受信機に送信し、
受信機中継部は、火災感知器から受信した上りイベント信号の感知器アドレスから変換したイベント発生場所を示すエリア情報及びイベント発生時刻を示す時刻情報を含りイベント信号を宛先識別子により判別された他設備の監視装置に送信する。

他設備の監視装置は、端末装置の設置場所を示すエリア情報、端末装置に対するイベント内容を示すイベント情報及び発信元を示す送信元識別子を含む下りイベント信号を受信機に送信し、
受信機中継部は、他設備の監視装置から受信した下りイベント信号のエリア情報から変換した感知器アドレスを含む下りイベント信号を有線回線に送信し、
感知器中継部は、受信機から自己の感知器アドレスを含む下りイベント信号を受信してイベント情報と送信元識別子を含む下りイベント信号を端末装置に送信し、
端末装置は、火災感知器から自己に対応した送信元識別しを含む下りイベント信号を受信してイベント情報に応じた制御、表示又は処理を行う。

無線回路は、電波通信、赤外線通信又は超音波通信により端末装置と火災感知器との間を接続する。

本発明によれば、受信機において火災感知器の設置場所を把握可能な火報ライン伝送系を利用して、他設備の端末装置と監視装置との間で端末設置場所を把握できる情報の双方向伝送が実現され、他設備において専用のライン伝送系を敷設することなく他設備のシステムを構築することができ、システム構築の設備費用を大幅に抑えることができる。
また、火報ライン伝送系を利用することにより、停電時にもバッテリーによる電源バックアップが行われるため、停電時に他設備のシステム稼動が可能となり、高い信頼性を確保することができる。
更に、端末の設置場所、時刻情報などの付加情報を防災監視システムにより一元管理して他設備に提供できるため、他設備において端末設置場所の管理や時刻管理などのメンテナンスも不要となり、防災監視システムを含む複数設備であっても、全体として設備の単純化を図ることができ、各設備の運用と管理も効率的に行うことができる。
図1は本発明による防災監視システムの実施形態を示した説明図である。図1において、防災センタなどに設置された受信機10からは、建物内の警戒区域に向けて火報用伝送回線12が複数系統引き出されており、火報用伝送回線12には伝送機能を備えた火災感知器14が接続されている。
火災感知器14のそれぞれには固有の感知器アドレスが予め設定されている。感知器アドレスは例えば8ビットアドレスであり、したがって火報用伝送回線12の1回線当たり最大255アドレスまでの火災感知器14を接続することができる。
受信機10は、通常の監視時にあっては、感知器アドレスを順次指定した正常監視用のポーリングコマンドを送信しており、火災感知器14は自己の設定アドレスに一致するポーリングコマンドを受信すると、正常監視応答を行う。このため受信機10にあっては、ポーリングコマンドに対し応答がなかった火災感知器14があった場合には、その感知器の障害を検出することができる。
火災感知器14は、受信機10の全ての感知器アドレスに対するポーリングコマンドの送信周期ごとに繰り返し出力される一括AD変換コマンドを受信した際に、内蔵した火災検出機構における煙濃度や温度などのアナログ検出データをサンプリングし、予め定めた火災レベルと比較し、火災レベルを超えたときに火災を検出するようにしている。
火災感知器14で一括AD変換コマンドに基づくサンプリング結果から火災を判断した場合には、その後の自己の感知器アドレスを指定したポーリングコマンドのタイミングで、受信機10に対し割込信号を送信する。割込信号は応答ビットをオール1とするような通常は使用されない信号を送る。
受信機10は火災感知器14側からの割込信号を受信すると、グループ検索コマンドを発行して、火災検出した火災感知器を含むグループからの割込応答を受信してグループを判別し、続いて、判別したグループに含まれる個々の火災感知器に対し、順次アドレスを指定したポーリングを行い、火災応答を受けることで、火災を検出した火災感知器14の感知器アドレスを認識し、火災警報動作を行うことになる。
火報用伝送回線12に接続される最大255台の火災感知器14は、例えば8台ごとにグループアドレスが設定されており、受信機10からのグループ検索コマンドに対し、火災を検出している感知器が含まれるグループから割込応答が行われ、火災を検出している火災感知器14を含むグループを特定できるようにしている。
このような火報用伝送回線12を介して受信機10に伝送機能を有する火災感知器14を接続した防災監視システムに加え、本実施形態にあっては、同じ施設内にセキュリティシステム、空調システムといった他の設備が同時に設置されており、この他設備に対応して他設備監視装置16,18が設置されている。
また火災感知器14を設置している警戒区域には、他設備監視装置16に対応してイベント端末装置20が設置され、また他設備監視装置18に対応してイベント端末装置22が設置されている。
他設備監視装置16,18に対応して設置されたイベント端末装置20,22は、例えば非常押ボタンスイッチやセンサなどであり、他設備に対応した押ボタン操作や環境状態を検出して、防災監視システムの伝送系統を利用して他設備監視装置16,18のそれぞれにイベント情報を送信する。
このイベント端末装置20,22から他設備監視装置16,18に送るイベント信号を、以下、上りイベント電文(上りイベント信号)という。これに対し、他設備監視装置16,18からイベント端末装置20,22に対し送るイベント信号を、以下、下りイベント電文(下りイベント信号)という。
イベント端末装置20,22のそれぞれは、火災感知器14に対し無線回線で接続されている。例えばイベント端末装置20で押ボタン操作によるイベントが発生すると、送信先(宛先)を示すベンダ識別子(ベンダID)と、非常押ボタンのオンオフを示すイベント情報をもつ上りイベント電文が生成されて無線送信され、通信可能エリアに存在する火災感知器14で受信される。
イベント端末装置20からの上りイベント電文を受信した火災感知器14は、上りイベント電文に感知器アドレスを含ませた上りイベント電文に変換して受信機10に伝送する。火災感知器14から受信機10に対する上りイベント電文の伝送は、火災感知器14で火災を検出したときと同じ伝送プロトコルに従って行われる。
即ち、火災感知器14がイベント端末装置20から上りイベント電文を受信すると、受信機10からの感知器アドレスを指定したポーリングコマンドの受信に対し、火災検出時と同様に割込信号を送信する。
受信機10は火災感知器14からの割込信号を受信すると、グループ検索コマンドを送信し、上りイベント電文を受信した火災感知器からの割込応答を受信することで、グループアドレスを特定する。
グループアドレスを特定したら、グループ内に含まれる8台の火災感知器14の感知器アドレスを順次指定したポーリングを行う。このため上りイベント電文を受信している火災感知器14は、受信機10からのグループ内の感知器アドレスを指定したポーリングによる自己アドレスの判別で、感知器アドレスを含ませた上りイベント電文を火報用伝送回線12を介して受信機10に送信する。
受信機10に対しては、他設備監視装置16,18が伝送回線15を介して接続されている。伝送回線15としては、例えばRS−232CやRS−485などの伝送インタフェースが適用された伝送回線を使用する。イーサネット(R)等を使用しても良い。
受信機10は火災感知器14から上りイベント電文を受信すると、上りイベント電文に含まれる感知器アドレスを火災感知器14の設置場所を示すエリア情報に変換する。また上りイベント電文を受信した時刻を示す時刻情報としてタイムスタンプを取得する。
火災感知器14から取得した上りイベント電文には、送信先を示すベンダ識別子(ベンダID)と、非常押ボタンのオンオフを示すイベント情報が含まれていることから、これに受信機10で新たにエリア情報と時刻情報を付加した上りイベント電文を生成し、伝送回線15により、ベンダ識別子により指定される送信先である例えば他設備監視装置16に上りイベント電文を送信する。
他設備監視装置16は受信機10から受信した上りイベント電文を解読し、そこに含まれているエリア情報、時刻情報、更にイベント情報に基づき、イベント端末装置20で発生したイベント情報に応じた表示、制御、処理、保存などの処理を行うことになる。
また他設備監視装置16,18から、それぞれに対応して設けたイベント端末装置20,22に対し、表示、制御などの適宜の処理のために下りイベント電文を送信することができる。
例えば他設備監視装置16からイベント端末装置20に情報を送って表示させた場合には、この表示情報をイベント情報とし、イベント端末装置20の設置場所を示すエリア情報を含む下りイベント電文を、伝送回線15を介して受信機10に送信する。
受信機10は下りイベント電文を受信すると、そのエリア情報から感知器アドレスを識別し、該当する火災感知器のポーリングタイミングで、下りイベント電文をアドレス指定された火災感知器14に送信する。
火災感知器14は下りイベント電文を受信すると、そこに含まれるイベント情報を取り出し、下りイベント電文としてイベント端末装置20に送信する。イベント端末装置20は、受信した下りイベント電文に含まれるイベント情報に基づき、例えばイベント端末装置20における表示動作などを行う。
図2は図1の受信機、火災感知器、イベント端末装置及び他設備監視装置の詳細を示したブロック図である。図2において、受信機10にはCPU24が設けられ、プログラムの実行により実現される機能として火災監視処理部36と受信機中継部38を設けている。
CPU24に対しては有線伝送部26が設けられ、有線伝送部26から火報用伝送回線12が引き出され、火災感知器14を接続している。またCPU24に対し有線伝送部28が設けられ、有線伝送部28から伝送回線15を介して他設備監視装置16,18に接続している。
更にCPU24に対しては、火災監視データベース30、エリア管理テーブル32及び他設備管理テーブル34が設けられている。火災監視データベース30には、火災監視に必要な各種の情報、例えば火災感知器14における煙や熱といった種別、更には図示しない制御機器に対する連動情報などが格納されている。
エリア管理テーブル32には、感知器アドレスを、感知器設置場所を示す警戒エリア、ブロック、フロア情報などに変換するための情報が格納されている。他設備管理テーブル34には、上りイベント電文に含まれるベンダ識別子に対応した他設備名などが格納されている。
受信機10に接続された火災感知器14にはCPU40が設けられ、CPU40にはプログラムにより実行される機能として火災検出部52と感知器中継部54が設けられている。
CPU40に対しては有線伝送部42が設けられ、有線伝送部42に火報用伝送回線12を接続し、受信機10との間で電文の双方向伝送を行うようにしている。火災感知器14に設けられた電源部44は、受信機10からの火報用伝送回線12による電源供給を受け、感知器内部に電源を供給する。
この火災感知器14に対する受信機10からの電源供給については、通常時にあっては商用AC100ボルトの整流による直流電源を供給しているが、停電に備えて、受信機10には図示しないバッテリー電源が予備電源として設けられており、停電時には例えば30分に亘りシステムの監視動作を補償する電源バックアップが行われる。
火災感知器14のCPU40に対しては、更に記憶部46と無線伝送部48が設けられている。記憶部46には予め設定された感知器アドレスが記憶されており、記憶部46としては不揮発性のメモリを使用している。
無線伝送部48は、アンテナ50を介してイベント端末20との間で上りイベント電文、下りイベント電文の無線伝送を行う。無線伝送部48は小電力無線局に対応しており、例えば400MHz帯の特定周波数を使用して10ミリワット以下の送信電力で無線送信を行う。
イベント端末装置20にはCPU55が設けられ、CPU55にはプログラムの実行により実現される機能として端末処理部56が設けられている。CPU55に対し、この実施形態にあっては、非常押ボタン58、表示部66、記憶部64及びアンテナ62を備えた無線伝送部60を設けている。
イベント端末装置20において、非常押ボタン58の操作が行われると、CPU55の端末処理部56がイベントを検出してイベント情報を生成し、記憶部64に予め記憶されているイベントの伝送先を示す他設備監視装置16のベンダ識別子を含めた上りイベント電文を生成し、無線伝送部60から小電力無線局の仕様に従った送信信号を作成して、アンテナ62から送信することになる。
一方、受信機10に対し伝送回線15を介して接続した他設備監視装置16,18のそれぞれには、端末監視部70,74と端末管理テーブル72,76が設けられている。端末監視部70,74の機能は、それぞれの設備の監視処理内容に依存した処理手順を持っている。端末管理テーブル72,76には、それぞれのイベント端末装置20,22に対し下りイベント電文を送信するために必要な情報として、端末識別子(端末ID)、種別及びエリア情報が格納されている。
図2において、防災監視システムとしての動作は、受信機10のCPU24に設けた火災監視処理部36と火災感知器14のCPU40に設けた火災検出部52により行われている。
一方、イベント端末装置20と他設備監視装置16,18との間で上りイベント電文及び下りイベント電文を伝送するための処理は、受信機10のCPU24に設けた受信機中継部38と、火災感知器14のCPU40に設けた感知器中継部54により行われている。
即ち、イベント端末装置20のCPU55に設けた端末処理部56は、火災以外の所定のイベント、例えば非常押ボタン58のボタン操作を検出し、送信先の他設備を特定する他設備監視装置16を示す宛先識別子であるベンダ識別子と、押ボタン58のオンオフを示すイベント情報を含む上りイベント電文を無線送信する。
イベント端末装置20からの上りイベント電文を受信した火災感知器14は、CPU40の感知器中継部54により、受信した上りイベント電文に感知器アドレスを含めて受信機10に送信する。
受信機10のCPU24に設けた受信機中継部38は、火災感知器14から受信した上りイベント電文の感知器アドレスを、イベント発生場所を示すエリア情報に変換すると共に、イベント発生時刻を示す時刻情報(タイムスタンプ)を含めた上りイベント電文を、宛先識別子であるベンダ識別子により判別された他設備監視装置16に送信する。
他設備監視装置16の端末監視部70は、受信機10からの上りイベント電文を受信すると、そこに含まれるエリア情報、時刻情報及びイベント情報に基づいて、イベント端末装置20で送信した上りイベント情報に対応した監視、制御、表示などの処理を行う。
一方、他設備監視装置16からイベント端末装置20に下りイベント電文を伝送する際には、端末監視部70で端末監視テーブル72を参照し、イベント端末装置20の設置場所を示すエリア情報、及びイベント端末装置20に対する処理情報例えば表示情報を含む下りイベント電文を生成し、受信機10に伝送する。
受信機10は、受信機中継部38で下りイベント電文のエリア情報を、エリア監視テーブル32の参照により感知器アドレスに変換し、変換した感知器アドレスのポーリングタイミングで下りイベント電文を火災感知器14に送信する。
火災感知器14の感知器中継部54は、受信機10から受信した下りイベント電文からイベント情報を取り出し、ベンダIDに基づきイベント端末を特定し、イベント端末装置20に送信する。イベント端末装置20は、端末処理部56において受信した下りイベント電文に含まれるイベント情報から、例えば表示部66に他設備監視装置16から指示された内容を表示させる。
図3は本実施形態の受信機10と火災感知器14の間で伝送される呼出電文と応答電文のフォーマットを示した説明図である。図3(A)は受信機10から火災感知器14に送信する呼出電文78であり、8ビットのコマンド、アドレス及びチェックサムで構成されており、それぞれの先頭にスタートビットが設けられ、また末尾にパリティビットPRとストップビットを配置している。
図3(B)は火災感知器14から受信機10に送信される応答電文80である。応答電文80は8ビットのデータとアドレスチェックサムで構成されており、それぞれの先頭にスタートビットが設けられ、末尾にパリティビットPRとストップビットを配置している。
図3(A)の呼出電文78で使用するコマンドとしては、通常監視時に感知器の正常応答を求めるポーリングコマンド、火災割込みに対しグループ検索を行うグループ検索コマンドなどが主なものである。
図4は本実施形態における上りイベント電文のフォーマットを示した説明図である。図4(A)はイベント端末装置20,22から火災感知器14に送信される上りイベント電文82−1である。この上りイベント電文82−1は、電文の宛先を示す他設備を表すベンダ識別子84と、押ボタンスイッチのオンオフ情報などを含むイベント情報86で構成される。また、イベント電文82−1の先頭にはスタートビットが設けられ、末尾にはパリティビットとストップビットが配置されている。
上りイベント電文82−1におけるベンダ識別子84とイベント情報86は、図3(A)の応答電文80のデータに対応して8ビットであるが、この8ビットのデータ部は必要に応じて可変することができ、イベント情報86としてオンオフ情報以外に画像などのデータも送ることができる。
図4(B)は火災感知器14から受信機10に送信される上りイベント電文82−2を示す。上りイベント電文82−2はデータ部88とアドレス+チェックサム90で構成され、これは図3(B)の応答電文80に対応している。上りイベント電文82−2のデータ88には、図4(A)のイベント端末装置20,22側から受信した上りイベント電文82−1に含まれているベンダ識別子84とイベント情報86が配置される。
図4(C)は受信機10から他設備監視装置16,18に送信される上りイベント電文82−3を示す。上りイベント電文82−3は、伝送回線15の伝送インタフェースである例えばRS−232Cに対応したフォーマットとして、ヘッダ92、データ94及びCRC96で構成されている。
データ94の部分には、図4(B)の上りイベント電文82−2のデータ88を構成しているベンダ識別子84とイベント情報86に加え、上りイベント電文82−2の感知器アドレスから変換したエリア情報98と、上りイベント電文82−2の受信時刻に対応したタイムスタンプなどを用いた時刻情報100を付加している。
図5は本実施形態における下りイベント電文のフォーマットを示した説明図である。図5(A)は他設備監視装置16,18から受信機10に送信される下りイベント電文102−1を示す。下りイベント電文102−1は、伝送回線15の伝送インタフェースである例えばRS−232Cに対応したヘッダ104、データ106及びCRC108で構成されている。
データ106の部分には、宛先のイベント端末装置20,22の設置場所を示すエリア情報110、送信時刻を示すタイムスタンプなどの時刻情報112、送信元を示すベンダ識別子114、及びイベント端末装置20に対する表示や制御の内容を示すイベント情報116で構成されている。なお時刻情報112については、イベント端末装置20側で処理が必要ない場合には除くことができる。
図5(B)は受信機10から火災感知器14に送信される下りイベント電文102−2を示す。下りイベント電文102−2は、8ビット構成を取るコマンド118、アドレス120、データ122及びチェックサム124で構成され、それぞれの先頭にはスタートビットが配置され、末尾にはパリティビットPRとストップビットが配置されている。
データ122には、図5(A)に示す他設備監視装置16,18から受信した下りイベント電文102−1に含まれるベンダ識別子114とイベント情報116が配置される。またアドレス120は、図5(A)の下りイベント電文102−1に含まれるエリア情報110をエリア管理テーブル32の参照により変換した感知器アドレスが配置される。
図5(C)は火災感知器14からイベント端末装置20,22に送信される下りイベント電文102−3を示す。下りイベント電文102−3は、図5(B)の下りイベント電文102−2のデータ122に配置されているベンダ識別子114とイベント情報116を含み、先頭にスタートビットを配置し、末尾にパリティビットPRとストップビットを配置している。
なお、図5の下りイベント電文102−1〜102−3におけるイベント情報116についても、オンオフ情報以外に画像データなどを送ることが可能であり、したがってイベント情報116としては、8ビット単位に適宜に増減可能な可変長のデータとすることができる。
図6は図2の受信機10に設けたエリア管理テーブル32の詳細を示した説明図である。図6において、エリア管理テーブル32は系統1〜nに分けて作られており、各系統ごとに感知器アドレス001〜255が割り当てられ、感知器アドレスのそれぞれに対応して、エリア情報として建物のフロアや部屋名が登録されている。
このため、感知器アドレスによりエリア管理テーブル32を参照することでエリア情報に変換することができ、またエリア情報によりエリア管理テーブル32を参照することで感知器アドレスに変換することができる。
図7は図2の他設備管理テーブル34の詳細を示した説明図である。図7において、他設備管理テーブル34は他設備を示すベンダ識別子と設備名で構成されている。したがって、上りイベント電文に含まれるベンダ識別子により他設備管理テーブル34を参照することで、宛先となる設備名を特定することができる。設備名としては、特定の名称であってもよいし、伝送回線15のRS−232Cインタフェースにおけるネットワークアドレスなどであってもよい。
図8は図2の他設備監視装置16に設けた端末管理テーブル72の詳細を示した説明図である。図8において、端末管理テーブル72には、イベント端末装置を示す端末識別子、イベント端末装置におけるセンサ、表示、制御といった種別、更にイベント端末装置の設置場所を示すエリア情報が予め登録されている。
このため、他設備監視装置16で特定のイベント端末装置に対し制御や表示といったイベント情報を送りたい場合には、端末管理テーブル72の端末識別子からエリア情報を取得し、取得したエリア情報を用いて、図5(A)に示す下りイベント電文102−1を作成して受信機側に送信すればよい。
図9は本実施形態における防災監視システムにおける通常監視時の伝送タイミングを示したタイムチャートである。図9にあっては、受信機10に対し4台の火災感知器14−1〜14−4を示しており、火災感知器14−1〜14−4のアドレスをアドレス1〜4としている。受信機10は、一括AD変換コマンド126を送信した後、一定間隔で255の最大感知器数に対応したアドレスを順次指定したポーリングコマンド130−1〜130−255を送信し、その後、再び一括AD変換コマンド126を送信する。
一括AD変換コマンド126を受信した火災感知器14−1〜14−4は、一斉に火災検出情報のサンプリング128−1〜128−4を行い、サンプリングしたデータと火災レベルを比較し、火災検出の有無を判断している。
ポーリングコマンド130−1,130−2,130−3,130−4,・・・のそれぞれに対しては正常監視動作を示す応答132−1〜132−4を送信する。もし火災感知器側から応答が得られない場合には、受信機10にあっては、その火災感知器を障害として処理することになる。
図10は本実施形態における火災発生時の伝送タイミングを示したタイムチャートである。図10において、一括AD変換コマンド126による火災感知器14−1〜14−4のサンプリング128−1〜128−4において、例えば火災感知器14−1で火災判断が行われたとすると、次のポーリングコマンド130−1のタイミングで割込信号136を送信する。
この割込信号を受けて受信機10は、グループ検索コマンドによるポーリング134を行う。グループ検索コマンド134に対し、火災感知器14−1を含むグループアドレスが判別され、その内、火災を検出している火災感知器14−1がグループ応答として割込応答138を送信する。
この割込応答138により受信機10は、火災感知器14−1を含む8台の火災感知器のグループで火災検出が行われることを認識し、火災感知器14−1のアドレス1からアドレス8までを順次指定しながらグループ内検索のためのポーリングコマンド135−1,135−2,・・・を送信する。
このとき1番目のポーリングコマンド135−1に対し、火災を検出している火災感知器14−1が火災応答140を行う。これによって受信機10は、アドレス1の火災感知器14−1で火災検出が行われたことを認識し、感知器アドレスからエリア情報に変換し、火災警報表示を行うことになる。
図11は本実施形態における火災監視処理を示したタイムチャートである。図11において、受信機10は、ステップS1で一括AD変換コマンドを送信し、これを受けて火災感知器14が、ステップS2でAD変換により検出データを取得し、ステップS3で火災レベルを超えることで火災を検出したとする。
続いて、火災感知器14のアドレスを指定した受信機10からのステップS4におけるポーリングコマンドに対し、ステップS5で火災感知器14が割込応答を送信する。これを受けて、ステップS6で受信機10はグループ1の検索コマンドを送信する。ここで、火災を検出した火災感知器がグループ2に所属していたとすると、ステップS6のグループ1の検索コマンドに対し、火災感知器14はステップS7で無応答となる。
続いて受信機10は、ステップS8でグループ2の検索コマンドを送信し、火災を検出している火災感知器14はグループ2に属することから、ステップS9で割込応答を送信する。ステップS9の割込応答を受信した受信機10は、ステップS10でグループアドレス内の感知器アドレスの第1番目を指定し、グループ内第1検索コマンドを送信する。
ここで、受信機10がグループ内の第2アドレスであったとすると、ステップS11で無応答となる。次に受信機10は、ステップS12でグループ内第2検索コマンドを送信する。これに対し、受信機10は自己アドレスを判別し、ステップS13で火災応答を送信する。
ステップS13の火災応答に対し、受信機10は、ステップS14で火災を検出した感知器アドレスを認識し、火災警報処理を実行する。更にステップS15で必要に応じて他設備に火災移報を行う。これを受けて他設備監視装置16にあっては、ステップS16で火災移報処理を実行する。
続いて受信機10は、ステップS17でグループ内第3検索コマンドを送信し、これに対してはステップS18で無応答となり、以下、グループに属する8番目となるグループ内第8検索コマンドまでの送信をステップS19で行い、これに対してもステップS20で無応答となり、その後、ステップS21から再び通常のポーリングに移行する。
図12は本実施形態における上りイベント電文の伝送処理を示したタイムチャートである。図12において、イベント端末装置20においてステップS22で非常押ボタンの操作などによりイベントが発生すると、ステップS23で図4(A)に示す上りイベント電文82−1を作成して火災感知器14に送信する。
火災感知器14は、ステップS24で、受信した上りイベント電文に基づき図4(B)に示す感知器の上りイベント電文82−2を生成する。一方、受信機10にあっては、ステップS25で、通常のポーリングにより例えば火災感知器14のアドレスを指定したポーリングを行う。このポーリングに対し火災感知器14は自己アドレスとの一致を判別し、ステップS26で割込応答を送信する。割込応答を受信した受信機10は、ステップS27でグループ1の検索コマンドを送信する。
ここで火災感知器14がグループ2に属していたとすると、ステップS28で無応答となる。続いて受信機10は、ステップS29でグループ2の検索コマンドを送信する。このとき火災感知器14はグループ2に属していることから、ステップS30で割込応答を送信する。
これによって受信機10は、割込みを行った火災感知器14がグループ2に属していることを認識でき、続いてグループ内の感知器アドレスを順次指定した検索コマンドを送信する。即ち、ステップS31でグループ内の第1検索コマンドを送信し、これに対してはステップS32で無応答となる。
続いてステップS33でグループ内第2検索コマンドを送信するが、これが割込みを行った火災感知器14の感知器アドレスに一致し、ステップS34で上りイベント電文を受信機10に送信する。受信機10は、ステップS35で、受信した上りイベント電文に基づき図4(C)に示す受信機での上りイベント電文82−3を生成し、ステップS36で他設備監視装置16に送信する。他設備監視装置16は、ステップS37で受信機10からの上りイベント電文を受信し、イベント電文に含まれているエリア情報、時刻情報及びイベント情報に基づき、所望の監視処理を実行する。

続いて受信機10は、ステップS38〜S40でグループ内第3検索コマンドから最後の第8検索コマンドまでを順次送信するが、これに対し火災感知器14側は、ステップS39〜S41に示すように無応答となり、その後、再びステップS42で通常のポーリングに戻る。
図13は本実施形態における下りイベント電文の伝送処理を示したタイムチャートである。図13において、他設備監視装置16でイベント端末装置20に対するイベント情報を送信するためのイベントがステップS44で発生すると、ステップS45で図5(A)に示した下りイベント電文102−1を生成して受信機10に送信する。
一方、受信機10にあっては、ステップS43で火災感知器14に対し通常のポーリングを行っている。続いてステップS46で他設備監視装置16から下りイベント電文を受信すると、図5(B)に示す下りイベント電文102−2を生成し、ステップS47で、下りイベント電文に変換した感知器アドレスに対するポーリングタイミングで、下りイベント電文を火災感知器14に送信する。
火災感知器14は、受信機10からの下りイベント電文を受信すると、ステップS48で図5(C)に示した感知器の下りイベント電文102−3を生成し、ステップS49でイベント端末装置20に対し電文を送信する。
イベント端末装置20は、ステップS50で受信した感知器からの下りイベント電文を解読し、イベント情報に含まれる制御、表示などの処理を行う。この下りイベント電文の伝送が済むと、受信機10はステップS51で再び通常のポーリングに戻る。
図14は図2のイベント端末装置20のCPU55に設けた端末処理部56による端末処理を示したフローチャートである。図14において、端末処理は、ステップS101でイベント発生を判別すると、ステップS102に進み、イベントデータを読み込み、ステップS103でベンダ識別子を付加した上りイベント電文を作成し、ステップS104で電文を火災感知器14に送信する。
一方、ステップS105で火災感知器14から下りイベント電文を受信した場合には、ステップS106で電文を解読し、電文のイベント情報に基づき、ステップS107でイベント端末装置における制御、表示、処理を実行する。
図15は図2の火災感知器14のCPU42に設けた火災検出部52及び感知器中継部54による感知器処理を示したフローチャートである。図15において、感知器処理は、ステップS108で受信機10からのポーリングを判別すると、ステップS109で正常応答を送信する。
続いてステップS110で上りイベント電文をイベント端末装置から受信したことを判別すると、ステップS111で感知器アドレスを付加した上りイベント電文を作成し、ステップS112で自己の感知器アドレスを指定したポーリングに対し割込応答を送信する。
続いてステップS113でグループ検索コマンドを受信すると、ステップS114で割込応答を送信する。続いてステップS115で自己アドレスを指定したポーリングコマンドを受信すると、ステップS116において上りイベント電文を送信する。続いてステップS117で下りイベント電文の受信を判別すると、ステップS118で感知器アドレスを外した下りイベント電文を作成し、ステップS119で下りイベント電文をイベント端末装置に送信する。
一方、ステップS120で火災検出を判別した場合には、ステップS121で火災情報送信処理を実行する。この火災情報送信処理はステップS112〜S116と基本的に同じであり、ステップS116における処理が火災応答の送信となる。
図16は図2の受信機10に設けたCPU24における火災監視処理部36及び受信機中継部38による受信機処理を示したフローチャートである。図16の受信機処理において、ステップS122で正常監視のためのポーリングコマンドの送信を行っており、ステップS123で正常監視応答が受信されない場合には、ステップS124で、そのポーリングコマンドの感知器アドレスについて感知器障害処理を行う。
続いてステップS125で火災感知器側からの割込受信を判別すると、ステップS126で割込感知器の検索処理を実行する。この検索処理は、まずグループ検索コマンドを送信し、応答が得られたグループにつき、グループ内の感知器アドレスを順次指定したポーリングを行い、割込みを発生した火災感知器を検索する。続いてステップS127で、検索した火災感知器にポーリングコマンドを送信し、上りイベント電文を送信させる。
続いてステップS128で火災感知器からの電文が上りイベント電文の受信であることを判別すると、ステップS129に進み、上りイベント電文を読み込んで解読し、ステップS130で感知器アドレスからエリア情報を生成し、またステップS131で時刻情報を生成し、ステップS132でエリア情報と時刻情報を付加した上りイベント電文を作成し、ステップS133でベンダ識別子で特定される他設備に対し上りイベント電文を送信する。
またステップS134で他設備監視装置から下りイベント電文が受信されたことを判別すると、ステップS135で下りイベント電文を読み込んで解読し、ステップS136でエリア情報から感知器アドレスを生成し、ステップS138で、生成した感知器アドレスのポーリングタイミングで下りイベント電文を送信する。
一方、ステップS128でポーリングコマンドに対する応答が上りイベント電文でなかった場合には、ステップS139に進み、火災応答の受信か否かチェックし、火災応答の受信機であった場合には、ステップS140で火災受信警報処理を実行することになる。
図17は本発明による防災監視システムの他の実施形態を示した説明図である。図17の実施形態にあっては、受信機10の上位側に防災CRTシステム11が伝送回線15により接続されており、この防災CRTシステム11を経由して、伝送回線15により他設備監視装置16,18を接続している。
一方、受信機10から引き出された火報用伝送回線12の火災感知器14に対しては、無線回線により接続されるイベント端末装置20に加え、特定の火災感知器14に対し信号線によりイベント端末装置21が接続されている。イベント端末装置21は火災感知器14と同様、例えば同じ天井面の位置に設置されており、このような場合には、火災感知器14に対しイベント端末装置21を信号線で直接接続することができる。
防災CRTシステム11は、受信機10から感知器アドレスを含む火災検出情報を受けた際に、データベースに予め格納している警戒区域の地図などをCRT画面に表示して、火災発生場所を視覚的に表示できるようにしている。このため、防災CRTシステム11には、図2の受信機10に設けているエリア管理テーブル32が設けられている。
したがって図17の実施形態については、防災CRTシステム11側に図2の受信機10に設けているエリア管理テーブル32と他設備管理テーブル34を設け、受信機10で受信したイベント端末装置20,22からの上りイベント電文をそのまま防災CRTシステム11に送る。
防災CRTシステム11においては、上りイベント電文の感知器アドレスをエリア管理テーブル32の参照によりエリア情報に変換し、且つタイムスタンプなどの時刻情報を生成し、これをベンダ識別子とイベント情報に加えた図4(C)に示す上りイベント電文82−3を生成し、伝送回線15により、対応する例えば他設備監視装置16に送信する。
一方、他設備監視装置16,18からの下りイベント電文についても、防災CRTシステム11においてエリア情報を感知器アドレスに変換して受信機10に送り、受信機10側で図5(B)のような下りイベント電文102−2を生成して、感知器アドレスに対応したポーリングタイミングで火報用伝送回線12に送信することになる。
なお、上記の実施形態にあっては、火災感知器14とイベント端末装置20,22との間を電波回線で接続するようにしているが、これ以外に赤外線や超音波などの回線で接続するようにしてもよい。
また上記の実施形態にあっては、通常監視時は火災感知器を順次ポーリングして正常監視応答を求め、火災検出時には割込信号を送信して、グループ検索及びグループ内検索により火災を検出した火災感知器を特定して火災応答を出させるという火報用の伝送プロトコルを使用しているが、本発明は、この火報用の伝送プロトコルに限定されず、受信機一台に対し複数台の火災感知器を接続して、1対nのポーリング伝送を行う適宜の伝送プロトコルを利用してイベント電文の上り及び下りの双方向伝送を行わせても良い。
また本発明における防災監視システムに組み合わせる他設備としては、同じ建物や施設内に設置する設備であれば、その用途や種類による限定は受けない。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明による防災監視システムの実施形態を示した説明図 図1の受信機、火災感知器、イベント端末及び他設備監視装置の詳細を示したブロック図 本実施形態の受信機と火災関知器の間で伝送される呼出電文と応答電文のフォーマットを示した説明図 本実施形態における上りイベント電文のフォーマットを示した説明図 本実施形態における下りイベント電文のフォーマットを示した説明図 図2のエリア管理テーブルの詳細を示した説明図 図2の他設備管理テーブルの詳細を示した説明図 図2の端末管理テーブルの詳細を示した説明図 本実施形態における通常監視時の伝送タイミングを示したタイムチャート 本実施形態における火災発生時の伝送タイミングを示したタイムチャート 本実施形態における火災監視処理を示したタイムチャート 本実施形態における上りイベント電文の伝送処理を示したタイムチャート 本実施形態における下りイベント電文の伝送処理を示したタイムチャート 図1のイベント端末による端末処理を示したフローチャート 図1の火災感知器による感知器処理を示したフローチャート 図1の受信機による受信機処理を示したフローチャート 本発明による防災監視システムの他の実施形態を示した説明図
符号の説明
10:受信機
12:火報用伝送回線
14:火災感知器
15:伝送回線
16,18:他設備監視装置
20,22:イベント端末装置
24,40,55:CPU
26,28,42:有線伝送部
30:火災監視データベース
32:エリア管理テーブル
34:他設備管理テーブル
36:火災監視処理部
38:受信機中継部
44,68:電源部
46,64:記憶部
48,60:無線伝送部
50,62:アンテナ
52:火災検出部
54:感知器中継部
56:端末処理部
58:非常押ボタン
66:表示部
70,74:端末監視部
72,76:端末管理テーブル
78:呼出電文
80:応答電文
82−1〜82−3:上りイベント電文
84−1〜84−3:下りイベント電文

Claims (4)

  1. 災等の異常を監視する防災監視システムに於いて、
    火災を監視し、火災検出時に火災警報処理を行う受信機と、
    前記受信機に汎用回線を介して接続され、火災以外の所定のイベントを監視して下りイベント信号を前記受信機に送信する他設備の監視装置と、
    前記受信機に有線回線を介して接続され、火災検出時に火災検出信号を前記受信機に送信する複数の火災感知器と、
    前記複数の火災感知器のうち所定の火災感知器に無線回線を介して接続され、火災以外の所定のイベントを検出して上りイベント信号を前記接続された火災感知器に送信する端末装置と、
    前記火災感知器に設けられ、前記火災検出信号及び前記接続した端末装置から受信した上りイベント信号を前記受信機に送信すると共に、前記受信機を経由して前記他設備の監視装置から受信した下りイベント信号対応する端末装置に送信する感知器中継部と、
    前記受信機に設けられ、前記火災感知器を経由して前記端末装置から受信した上りイベント信号を対応する他設備の監視装置に送信すると共に、前記他設備の監視装置から受信した下りイベント信号を対応する火災感知器に送信する受信機中継部と、
    を備えたことを特徴とする防災監視システム。
  2. 請求項1記載の防災監視システムに於いて、
    前記端末装置は、送信先の他設備を特定する宛先識別子と検出したイベント内容を示すイベント情報を含む上りイベント信号を送信し、
    前記感知器中継部は、前記端末装置から受信した上りイベント信号に感知器アドレスを含めて前記受信機に送信し、
    前記受信機中継部は、前記火災感知器から受信した上りイベント信号の感知器アドレスから変換したイベント発生場所を示すエリア情報及びイベント発生時刻を示す時刻情報を含上りイベント信号を前記宛先識別子により判別された他設備の監視装置に送信することを特徴とする防災監視システム。
  3. 請求項1記載の防災監視システムに於いて、
    前記他設備の監視装置は、前記端末装置の設置場所を示すエリア情報、前記端末装置に対するイベント内容を示すイベント情報及び発信元を示す送信元識別子を含む下りイベント信号を前記受信機に送信し、
    前記受信機中継部は、前記他設備の監視装置から受信した下りイベント信号のエリア情報から変換した感知器アドレスを含む下りイベント信号を前記有線回線に送信し、
    前記感知器中継部は、前記受信機から自己の感知器アドレスを含む下りイベント信号を受信して前記イベント情報と送信元識別子を含む下りイベント信号を前記端末装置に送信し、
    前記端末装置は、前記火災感知器から自己に対応した送信元識別しを含む下りイベント信号を受信して前記イベント情報に応じた制御、表示又は処理を行うことを特徴とする防災監視システム。
  4. 請求項1記載の防災監視システムに於いて、前記無線回路は、電波通信、赤外線通信又は超音波通信により前記端末装置と火災感知器との間を接続することを特徴とする防災監視システム。
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