JP5212407B2 - 熱疲労試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱疲労試験装置に関する。
従来、簡易に熱疲労寿命を評価したいという要求に応える比較的簡易な熱疲労試験方法として、試験片(試験体)自体に温度分布を生じさせ、発生した熱ひずみによって熱疲労試験片を破損させて熱疲労寿命を評価する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法はそろばん玉状の試験片全体を加熱・冷却するものであるが熱サイクルにともなう熱応力及び熱ひずみの状態が複雑となり定量的な熱疲労寿命の評価ができないという問題がある。
そこで、このような問題を解決することが可能な熱疲労試験方法及び熱疲労試験装置が提案された(例えば特許文献2参照)。
特許文献2には、金属、セラミック等の材料、特に軽金属材料の耐熱疲労性の評価に利用することが可能な、簡易な熱疲労試験方法及び熱疲労試験装置が記載されている。特許文献2には、試験片と熱膨張係数が異なるホルダーで試験片を挟持し試験片およびホルダーの全体を加熱・冷却することにより、両者の膨張差を利用して試験片に所望の歪みをかけながら熱疲労試験を行う技術が記載されている。この技術では、アクチュエータを要さずに力学的な歪みを試験片にかけることができるので設備費等の点で優れている技術ではあるが、加熱手段と冷却手段とを別個に備えているので小型化や簡素化の点で改良の余地を残していた。また、試験片およびホルダーの全体を加熱・冷却するので、各部の熱容量に応じて温度不均一が生じたり、また、試験片に所望の温度分布を意図的に与えることが難しかった。
そこで、このような課題を解決すべく、加熱手段と冷却手段とを一元化し、より小型かつ簡素な熱疲労試験装置と、被試験体の温度分布を均一にしたり、また、意図的に所定の温度分布を与えることもできる熱疲労試験方法とが提案された(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3には、エアヒータを用いて試験片(試験体)を加熱・冷却(加熱冷却)する熱疲労試験方法が開示されている。また、特許文献3には、試験片や試験片を拘束するホルダに応じて複数本(特許文献3の例では6本)もの複数のノズルでエア(空気)を供給し、試験片の均熱化を図る熱疲労試験装置が記載されている。特許文献3には、加熱手段と冷却手段とを一元化し、より小型かつ簡素な優れた熱疲労試験装置、及び被試験体の温度分布を均一にしたり、また、意図的に所定の温度分布を与えることが可能な優れた熱疲労試験方法が記載されている。
特開昭60−249035号公報 特開平7−20031号公報 特開平9−178639号公報
特許文献3に記載の熱疲労試験装置及び熱疲労試験方法は、上述したように優れたものであるが、特許文献3に記載の熱疲労試験装置では、試験片を加熱冷却するための空気の温度が室温以上であり、この空気の温度を室温以下にすることが困難である。また、特許文献3に記載の熱疲労試験装置では、試験片に対して必要なノズル数が多いため装置構造が複雑になり、試験ユニットを併設するのに大きな設置面積が必要となる。以上のことから、特許文献3に記載の熱疲労試験装置及び熱疲労試験方法には、改良の余地が残されている。
また、特許文献3には、温度制御に関する記載があるが、より迅速、高精度、かつ安定的に温度制御することが望まれる。
本発明は上記事実に鑑みて成されたものであり、従来技術と比較して、迅速かつ均一に、もしくは迅速または均一に供試体(試験片、試験体)を加熱・冷却することができる熱疲労試験装置を提供することを第1の目的とする。また、従来技術と比較して、より迅速、高精度、かつ安定的に温度制御することができる熱疲労試験装置を提供することを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成するために、発明の熱疲労試験装置は、送風されたガス(例えば、空気、窒素、二酸化炭素等)を所定温度以下に冷却するガス冷却手段と、内部に一端から他端にわたってガス流路が形成され、かつ前記他端から第1の中間部分にわたる外側面に放熱部が設けられると共に、前記一端側で前記ガス冷却手段に連結され、かつ前記他端側に試験体が配置される環状部材と、前記一端から第2の中間部分の間に前記ガス流路内に設けられ、前記ガス流路を流通するガスを加熱する発熱体と、測温データに基づいて、前記ガス冷却手段により冷却され前記試験体に送風されるガスを目標温度に調整するように、前記発熱体の発熱量を制御する発熱体制御手段と、を含んで構成されている。
発明の熱疲労試験装置によれば、所定温度以下に冷却された温度から前記発熱体によって加熱されたガスの温度までの温度の範囲のガスを試験体に送風可能となる。
また、発明の熱疲労試験装置によれば、一端から第2の中間部分の間にガス流路内に設けられた発熱体の存在によってガスの流通が妨げられて流速分布が大きくなることにより、第2の中間部分では大きな温度分布が生ずるが、第2の中間部分から他端までのガス流路内には発熱体が存在しないため、ガスの流通を妨げる部材がなく、ガスの流速分布が小さくなると共に、第2の中間部分から他端までのガス流路内で温度差のあるガス間で熱交換が行われるので、他端ではガスの温度分布が小さくなる。これにより、試験体に対して均一に安定的に加熱・冷却を行うことが可能となる。
また、発明の熱疲労試験装置によれば、他端から第1の中間部分にわたる外側面に放熱部が設けられているため、外側面に断熱部材が設けられた場合と比較すると、発熱体によって変化させようとするガス流路内のガスの温度の上昇及び下降の速さが早くなる。例えば、ガス冷却手段によって冷却されたガスを発熱体によって加熱せずに試験体に冷却されたガスを送風した後に、試験体に送風するガスの温度を上げるためにガス冷却手段によって冷却されたガスを発熱体によって加熱すると、断熱部材が設けられている場合には、その断熱部材の温度が低いままであるので、試験体に送風するガスの温度の上昇が抑制されて、温度の上昇の速さが遅くなるが、発明の熱疲労試験装置によれば、他端から第1の中間部分にわたる外側面に放熱部が設けられているため、試験体に送風するガスの温度の上昇が抑制されることがなくなる。そのため、発明の熱疲労試験装置によれば、試験体に送風するガスの温度の変化をより迅速に制御することが可能となる。
以上、説明したように、発明の熱疲労試験装置によれば、迅速かつ均一に試験体を加熱・冷却することができる。
また、前記ガス冷却手段で冷却されたガスを保冷する保冷部を更に含むように構成し、前記環状部材が、前記保冷部を介して前記一端側で前記ガス冷却手段に連結されるようにしてもよい。これにより、冷却されたガスの温度がより安定して環状部材のガス流路に流通されることとなる。
前記環状部材はガラス等の光及び熱線を透過する低熱伝導材で構成することが望ましい。これにより、環状部材による熱損失が抑制され、迅速で高効率な加熱(または加熱・冷却)が実現できる。
発明の熱疲労試験装置によれば、所定温度以下に冷却された温度から発熱体によって加熱されるガスの上限温度までの広い温度範囲に即座に温調したガスを試験体に送風可能となる。
なお、発明の熱疲労試験装置において、前記放熱部を、前記発熱体が設置された前記ガス流路の外側面の80%以上に設けるようにしてもよい。これにより、発熱体が設置されたガス流路の外側面の80%以上に放熱部が設けられているため、外側面に断熱部材が設けられた場合と比較すると、発熱体によって変化させようとするガス流路内のガスの温度の上昇及び下降の速さが早くなる。例えば、ガス冷却手段によって冷却されたガスを発熱体によって加熱せずに試験体に冷却されたガスを送風した後に、試験体に送風するガスの温度を上げるためにガス冷却手段によって冷却されたガスを発熱体によって加熱すると、断熱部材が設けられている場合には、その断熱部材の温度が低いままであるので、試験体に送風するガスの温度の上昇が抑制されて、温度の上昇の速さが遅くなるが、発明の熱疲労試験装置によれば、発熱体が設置されたガス流路の外側面の80%以上に放熱部が設けられているため、試験体に送風するガスの温度の上昇が抑制されることがなくなる。そのため、発明の熱疲労試験装置によれば、試験体に送風するガスの温度の変化をより迅速に制御することが可能となる。
以上、説明したように、発明の熱疲労試験装置によれば、迅速に試験体を加熱・冷却することができる。
また、発明の熱疲労試験装置は、前記他端から送風されるガスを前記試験体の周囲に一時的に閉じ込めるように、熱伝導率が所定値以上の高熱伝導部材によって前記試験体を取り囲むように形成された恒温部を更に含むように構成している。さらに、前記試験体を前記高熱伝導部材で覆うようにしている。これにより、試験体に送風されたガスの熱が試験体全体に迅速かつ均一に伝わるため、ガスを試験体の一部分に送風するだけで、試験体全体を迅速かつ均一に加熱・冷却することができる。なお、この効果は絶大であり、試験体のガスが送風された側と、試験体のガスが送風されない側との温度を迅速に均一にすることができるため、例えば、一方向のみからのガスの送風で大きな試験体の加熱・冷却を迅速に均一にすることが可能となる。このように複数方向からのガスの送風を必要としないため、装置構成が簡素化できる。
また、前記ガス冷却手段で冷却されたガスを保冷する保冷部を更に含むように構成し、前記加熱手段が、前記保冷部を介して前記一端側で前記ガス冷却手段に連結されるようにしてもよい。これにより、冷却されたガスの温度がより安定して環状部材のガス流路に流通されることとなる。
前記加熱手段の発熱体設置部の外壁面はガラス等の光および熱線を透過する低熱伝導材で構成することが望ましい。これにより、外壁面からの熱損失が抑制され、迅速で高効率な加熱(または加熱・冷却)が実現できる。
また、本発明の熱疲労試験装置において、測温データに基づいて、前記発熱体の発熱量を制御する発熱制御手段を更に備えるようにしてもよい。
また、発明の熱疲労試験装置において、前記他端から送風されるガスを前記試験体の周囲に一時的に閉じ込めるように、熱伝導率が所定値以上の高熱伝導部材によって前記試験体を取り囲むように形成された恒温部を更に含むように構成してもよい。さらに、前記試験体を前記高熱伝導部材で覆うようにしてもよい。これにより、試験体に送風されたガスの熱が試験体全体に迅速かつ均一に伝わるため、ガスを試験体の一部分に送風するだけで、試験体全体を迅速かつ均一に加熱・冷却することができる。なお、この効果は絶大であり、試験体のガスが送風された側と、試験体のガスが送風されない側との温度を迅速に均一にすることができるため、例えば、一方向のみからのガスの送風で大きな試験体の加熱・冷却を迅速に均一にすることが可能となる。このように複数方向からのガスの送風を必要としないため、装置構成が簡素化できる。
また、本発明の熱疲労試験装置において、前記ガス冷却手段をボルテックスチューブで構成するようにしてもよい。ボルテックスチューブを用いるとガスがガス冷却手段を流れる短時間の間に迅速に一定の温度までガスを冷却できる。また、同様にガス冷却手段内をガスが流れる間に一定の温度まで冷却できるものであれば、他のガス冷却手段を用いてもよい。
また、本発明の熱疲労試験装置において、前記高熱伝導部材をアルミ箔または銅箔で構成するようにしてもよい。
また、上記第2の目的を達成するために、本発明の熱疲労試験装置は、前記試験体の温度を検出する試験体温度検出手段を含み、前記発熱体制御手段は、前記試験体の温度を予め定められた上下限の間で時系列で変化させるための目標温度の時系列データに基づいて、前記試験体温度検出手段によって検出された前記試験体の上限温度と前記目標温度の時系列データが示す上限温度との偏差及び前記試験体温度検出手段によって検出された前記試験体の下限温度と前記目標温度の時系列データが示す下限温度との偏差の少なくとも一方の偏差を所定周期で演算する偏差演算手段と、前記目標温度の時系列データ、及び前記偏差演算手段で演算された前記偏差に基づいて、現時点の前記試験体の目標温度を、前記偏差に基づいて定められた第1の補正値で補正する補正手段と、前記試験体温度検出手段で検出された前記試験体の温度と、前記補正手段で補正された目標温度との偏差に基づいて、前記目標温度を更に補正するための第2の補正値を演算する補正値演算手段と、前記試験体の温度と前記試験体に送風されたガスの温度との温度差と、前記目標温度の時系列データが示す目標温度の温度勾配との予め求められた関係に基づいて、現時点の前記目標温度の時系列データが示す目標温度の温度勾配に対応する前記試験体の温度と前記試験体に送風されたガスの温度との温度差を導出する導出手段と、前記補正手段で補正された目標温度、前記第2の補正値、及び前記導出手段で導出された温度差に基づいて、前記試験体に送風されるガスの目標温度を演算する目標温度演算手段と、を含み、前記試験体に送風されたガスの温度と前記発熱体終端部のガスの温度との予め求められた関係、及び前記目標温度演算手段によって演算された目標温度に基づいて、該目標温度に対応する前記発熱体終端部のガスの温度を導出し、導出した温度となるように、前記発熱体の発熱量を制御する。
発明の熱疲労試験装置によれば、現時点の目標温度の時系列データが示す目標温度の温度勾配に対応する試験体の温度と試験体に送風されたガスの温度との温度差を導出して、導出された温度差を加味して試験体に送風されるガスの目標温度が演算され、試験体に送風されたガスの温度と発熱体終端部のガスの温度との予め求められた関係、及び演算された試験体に送風されるガスの目標温度に基づいて、当該目標温度に対応する発熱体終端部のガスの温度を導出し、導出した温度となるように、前記発熱体の発熱量を制御する。このように、目標とする試験体の目標温度から試験体に送風されるガスの目標温度が演算され、試験体に送風されたガスの温度と発熱体終端部のガスの温度との予め求められた関係から、発熱体終端部のガスの温度を導出して発熱体の発熱量を制御するので、目標とする試験体の目標温度に忠実に呼応すると共に、試験体の温度が目標温度の時系列データが示す目標温度となるように迅速、高精度に行うことができる。また、試験体に温度変化をもたらす熱の移動は原理的に試験体に送風されたガスの温度と試験体の温度との差に比例して生ずるため、物理的に意味のある試験体に送風されたガスの温度を中間パラメータとして用いることで、原理原則に基づいた温度制御が行われるため、安定した温度制御が実現できる。
た、本発明の熱疲労試験装置は、他端を開放端とし、前記他端から送風されるガスを前記試験体の周囲に一時的に閉じ込めるように、熱伝導率が所定値以上の高熱伝導部材によって前記試験体を取り囲むように形成された恒温部とを備えている。これにより、試験体に送風されたガスの熱が試験体全体に効率良く伝わるとともに、試験体からの放熱を防止できる。これにより試験体を迅速に加熱・冷却できる。また、高熱伝導部材によって恒温部の温度が均一になるので、試験体の温度も均一になる。
た、本発明の熱疲労試験装置は、前記試験体を熱伝導率が所定値以上の高熱伝導部材で覆うようにしたものである。これにより、試験体に送風されたガスの熱が試験体全体に迅速かつ均一に伝わるため、ガスを試験体の一部分に送風するだけで、試験体全体を迅速かつ均一に加熱・冷却することができる。なお、この効果は絶大であり、試験体のガスが送風された側と、試験体のガスが送風されない側との温度を迅速に均一にすることができるため、例えば、一方向のみからのガスの送風で大きな試験体の加熱・冷却を迅速に均一にすることが可能となる。このように複数方向からのガスの送風を必要としないため、装置構成が簡素化できる。なお、上記本発明におけるガスは、冷却用または加熱用ガスであり、一般的な冷却器または加熱器で作られたものを前記一端から供給すればよい。また、この冷却器としてボルテックスチューブを用いるとガスが冷却器を流れる短時間の間に迅速に一定の温度までガスを冷却できる。また、同様に冷却器をガスが流れる間に一定の温度まで冷却できるものであれば、他の冷却器を用いてもよい。
以上、説明したように、本発明の熱疲労試験装置によれば、より迅速かつ均一に試験体を加熱・冷却することができる、という効果が得られる。
また、本発明に係る熱疲労試験装置によれば、より迅速に試験体を加熱・冷却することができる、という効果が得られる。
また、本発明に係る熱疲労試験装置によれば、より迅速、高精度、かつ安定的に温度制御することができる、という効果が得られる。
本実施の形態に係る熱疲労試験装置を示す図である。 本実施の形態に係る熱疲労試験装置の冷熱デバイスの近傍の詳細図である。 本実施の形態に係る熱疲労試験装置の機能ブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の熱疲労試験装置の実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態の熱疲労試験装置について説明する。図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る熱疲労試験装置10は、エアドライヤ(吸着式)12、冷凍機(2段式)14、冷熱デバイス16、温度制御ユニット32、コンピュータ34、及び恒温部42を備えている。
エアドライヤ12は、図示しないエアコンプレッサ等から供給される0.4MPa〜0.9MPa程の圧縮エアから露点−40度以下程度のドライエアを生成して送風する。なお、「エア」とは「空気」を意味する。以下、同様である。
また、本実施の形態では、ガスの一例として空気を用いた例について説明するが、本発明はこれに限られず、ガスであればよく、例えば、窒素や二酸化炭素を用いてもよい。
冷凍機14は、エアドライヤ12から送風されたドライエアをエア温度−30度以下の低温エアにして、冷熱デバイス16に送風する。
冷熱デバイス16は、ボルテックスチューブ16a、保冷部16b、エアヒータ16cを備えている。なお、冷熱デバイス16は、本発明のガス供給手段の一例である。
ボルテックスチューブ16aは、冷凍機14から送風された低温エアを所定温度(例えば、−60度)以下に冷却する。より具体的には、ボルテックスチューブ16aは、一方向へ伸びる熱風管16a_1と反対方向へ伸びる冷風噴出口16a_2とを有し、その中間に位置するゼネレータ16a_3より熱風管16a_1内へ高速で旋回する気流を送入すると、その内部に生ずる気圧勾配により温度差が生まれ、熱風管16a_1の先端より熱風を噴出すると同時に、熱風管16a_1内を逆流した冷風が冷風噴出口16a_2から噴出する。このようにボルテックスチューブ16aによって超低温のエアを得ることができる。
また、ボルテックスチューブ16aは、外側面に断熱部材(断熱層)16dが設けられており、断熱部材16dで覆われている。これにより、ボルテックスチューブ16aの外側面に設けられた断熱部材16dによって、ボルテックスチューブ16aで冷却された空気の温度に対するボルテックスチューブ16aの外部の温度の影響を抑制することが可能となり、空気をより迅速にかつより低温で冷却することが可能となる。なお、ボルテックスチューブ16aは、本発明のガス冷却手段の一例である。
保冷部16bは、ボルテックスチューブ16aから噴出(送風)された空気(冷却された空気)を保冷する機能を有する。
保冷部16bを通ることにより、空気の温度分布が小さくなり、時間変動の小さい安定した温度の超低温空気流体を得ることができる。
エアヒータ16cは、環状部材17、及び発熱体19を備えている。なお、エアヒータ16cは、本発明の加熱手段の一例である。
環状部材17は、内部に一端18から他端20にわたってガス流路22が形成されており、一端18側で保冷部16bを介してボルテックスチューブ16aの冷風噴出口16a_2に連結されている。また、図示されるように、他端20側には、他端20から送風された空気が吹き付けられることが可能なように、試験体24が配置されている。
また、環状部材17は、他端20から第1の中間部分26にわたる外側面に放熱部(放熱層)28が設けられている。なお、本実施の形態では、放熱部28の一例として大気が用いられている。ここで、この放熱部28は、環状部材17の外側面(ガス流路22の外側面)の全面積の80%以上の面積にわたって設けられていることが望ましい。
ここで、環状部材17はガラス等の光および熱線を透過する低熱伝導材で構成することが望ましい。これにより、環状部材17による熱損失が抑制され、迅速で高効率な加熱が実現できる。なお、ガラス(ガラス管)の材質としては、熱膨張係数が小さいことから石英が望ましい。これにより、加熱・冷却時に熱歪が生じにくく、割れにくくなる。
発熱体19は、図示されるように、一端18から第2の中間部分30の間のガス流路22内に(一端18から第2の中間部分30の間にガス流路22内に)設けられており、ガス流路22を流通する空気を加熱可能になっている。なお、この発熱体19は、詳細を以下で説明する温度制御ユニット32によって発熱温度が制御される。なお、本実施の形態では、発熱体19としてヒータを用いた例について説明する。
本実施の形態では、発熱体19を装填した環状部材17を石英管で構成した一例について説明する。ここで、図2に示されるように、ガス流路22内の発熱体19が設けられた、一端18から第2の中間部分30までのガス流路22内の空気が加熱可能な領域(ゾーン)である加熱ゾーン36、及びガス流路22内に発熱体19が設けられていない中間部分30から他端20までのガス流路22内の領域である均熱ゾーン38を冷熱デバイス16は備えているとみなすことができる。
本実施の形態では、環状部材17を保持し保護するための保護管40の長さを加熱ゾーン36の長さの1/4にした。図2の例では、保護管40の長さは一端18から第1の中間部分26までの長さである。これにより、他端20から第1の中間部分26にわたる外側面に放熱部28が設けられることとなる。なお、上述したように、本実施の形態では、放熱部28の一例として大気が用いられている。これは、この保護管40が蓄熱部材としての機能を有するため、より短いほうが好ましいからである。そのため、保護管40の長さを加熱ゾーン36の長さの1/4以下としてもよい。その理由についてより具体的に説明する。他端20から第1の中間部分26にわたる外側面に放熱部28が設けられているため、この外側面に蓄熱部材が設けられた場合と比較すると、発熱体19によって変化させようとするガス流路22内の空気の温度の上昇及び下降の速さが早くなる。例えば、ボルテックスチューブ16aによって冷却された空気(得られた超低温の空気)を発熱体19によって加熱せずに試験体24に冷却された空気を送風した後に、試験体24に送風する空気の温度を上げるためにボルテックスチューブ16aによって冷却された空気を発熱体19によって加熱すると、外側面に蓄熱部材が設けられている場合には、その蓄熱部材の温度が低いままであるので、試験体24に送風する空気の温度の上昇が抑制されて、温度の上昇の速さが遅くなるが、本実施の形態の熱疲労試験装置10の冷熱デバイス16によれば、他端20から第1の中間部分26にわたる外側面に放熱部28が設けられているため、試験体24に送風する空気の温度の上昇が抑制されることがなくなる。そのため、本実施の形態の熱疲労試験装置10の冷熱デバイス16によれば、試験体24に送風する空気の温度の変化をより迅速に制御することが可能となる。
また、熱疲労試験装置10の冷熱デバイス16によれば、一端18から第2の中間部分30の間にガス流路22内に設けられた発熱体19の存在によって空気の流通が妨げられて流速分布が大きくなることにより、第2の中間部分30では大きな温度分布が生ずるが、第2の中間部分30から他端20までのガス流路22内(均熱ゾーン38)には発熱体19が存在しないため、空気の流通を妨げる部材がなく、空気の流速分布が小さくなると共に、第2の中間部分30から他端20までのガス流路22内で温度差のある空気間で熱交換が行われるので、他端20では空気の温度分布が小さくなる。これにより、試験体24に対して均一に安定的に加熱・冷却を行うことが可能となる。
また、本実施の形態では、発熱体19の異常温度を検出して発熱体19の異常過熱を防止するために一般的に用いられる過昇温センサ44が、加熱ゾーン36の空気の送風方向上流側(図2の例では加熱ゾーン36の入り口46)に設けられている。
異常過熱の最大の原因としてエア流量の減少が考えられ、特に空気の入り口46付近ではエア流量減少の影響が大きく、この入り口46付近では温度上昇が顕著となるので、この入り口46に過昇温センサ44を設けることで異常過熱が発生した場合に即時に加熱を停止するように過昇温防止回路(図示せず)またはコンピュータ34が温度制御ユニット32を介して発熱体19を制御することができる。
また、本実施の形態の熱疲労試験装置10の冷熱デバイス16によれば、所定温度以下に冷却された温度から発熱体19によって加熱された空気の温度までの温度の範囲の空気を試験体24に送風可能となる。
加熱ゾーン36の終端部分(発熱体19の終端部)48には、ヒータ温度センサ50が設けられている。なお、以下、「発熱体19の終端部」のことを「発熱体終端部」と称する場合がある。ヒータ温度センサ50は、発熱体(ヒータ)19の終端部48(発熱体終端部48)のエアの温度を検出して、検出した温度を示す検出信号を温度制御ユニット32に出力する。
温度制御ユニット32は、コンピュータ34から入力される発熱体終端部48のエア目標温度を示す情報によって示される温度、及び上記ヒータ温度センサ50からの検出信号が示す発熱体終端部48のエアの温度に基づいてフィードバック制御を行い、発熱体終端部48のエアの温度がコンピュータ34から入力される情報が示す温度となるように発熱体19の加熱(発熱量)を制御する。すなわち、コンピュータ34は、温度制御ユニット32を介して、発熱体終端部48のエアの温度を制御することができる。
コンピュータ34は、冷熱サイクル試験ソフトを用いて、試験データに基づいて、試験体24が、当該試験データが示す目的の温度となるように、温度制御ユニット32を介して、発熱体19(より具体的には発熱体19の温度)を温度制御する。なお、この試験データは、試験体24の温度を予め定められた上下限の間で時系列で変化させるための目標温度の時系列データである。また、温度制御を行う具体的な温度制御処理の詳細については後述する。
コンピュータ34は、熱疲労試験装置10全体を制御するためのものである。コンピュータ34は、メモリ、CPU(Central Processing Unit)、及びI/O(入出力)ポートを備えている。これらメモリ、CPU、及びI/Oポートは互いにバスを介して接続されている。
記憶媒体としてのメモリには、OS等の基本プログラムが記憶されている。また、メモリには、詳細を以下で説明する温度制御処理、偏差演算処理、及びその他各処理の各処理ルーチンを実行するための各プログラムが記憶されている。
CPUは、各プログラムをメモリから読み出して上記の各処理を実行する。また、メモリには、各種データも一時的に記憶される。
コンピュータ34を温度制御処理に従って機能ブロックで表すと、図3に示すように、補正手段34a、補正値演算手段34b、導出手段34c、目標温度演算手段34d、及び発熱体温度導出手段34eで表すことができる。
恒温部42は、図2に示すように、他端20側を開放端とし、他端20から試験体24に送風される空気を試験体24の周囲に閉じ込めるように、熱伝導率が所定値以上の高熱伝導部材(高熱伝導膜)52によって試験体24を取り囲むように形成されている。高熱伝導部材52を構成する材料として、例えば、アルミ箔または銅箔などが考えられる。
更に、本実施の形態の試験体24は、図示されるように、高熱伝導部材52によって覆われている。恒温ゾーン42aを取り囲む高熱伝導部材52、及び、試験体24を包む高熱伝導部材52は、例えば、アルミ箔、または銅箔などの金属箔で構成することができ、その厚さは、例えば、11μm程度のものとすることができる。なお、試験体24を包む高熱電導部材52と、恒温ゾーン42aを取り囲む高熱電導部材52とを区別するために、試験体24を包む高熱電導部材52を高熱電導部材52aとし、恒温ゾーン42aを取り囲む高熱電導部材52を高熱電導部材52bとして説明する場合がある。
恒温部42内の恒温ゾーン42aに温度調整された空気が送風されることにより、この空気を限定された空間内に一時的に閉じ込めるため、恒温ゾーン42a内の温度を、送風された空気の温度に迅速かつ効率良く加熱・冷却できる。すなわち、恒温部42は、他端20から試験体24に送風される空気が試験体24の周囲に一時的に閉じ込められるように、熱伝導率が所定値以上の高熱伝導部材52bによって試験体24を取り囲むように形成されている。また、恒温ゾーン42a内の壁面を形成する高熱伝導部材52bを通じて熱が迅速に伝わるための壁面温度が均一になり、壁面と恒温ゾーン42a内の温度分布が均一になる。特に送風された空気が回り込み難い試験体24の周辺部や、空気が送風される他端20側とは逆側の試験体24の部分等の雰囲気温度も送風された空気の温度と迅速にほぼ同じになるため、試験体24全体の温度分布が更に均一にすることができる、という効果がある。この効果は、試験体24が大きく、試験体24を包む(覆う)高熱伝導部材52aだけでは十分に試験体24を均熱化できない場合に、より有効に作用する。
恒温ゾーン42aを取り囲む高熱伝導部材52bの熱容量は小さい方がより迅速に均熱化できるので、高熱伝導部材52bの膜は一重で十分である。恒温ゾーン42aを取り囲む高熱伝導部材52bの強度や剛性が不足する場合には多重構造にしてもよい。また、恒温ゾーン42aを取り囲む高熱伝導部材52bの外側は断熱材などで覆われない外部雰囲気に通じた空気などの断熱層兼放熱層で大部分を覆うことが望ましい。これにより、高熱伝導部材52bがより迅速かつ均一に加熱・冷却できる。
或いは、恒温ゾーン42aを取り囲む高熱伝導部材52bの外側は断熱材で大部分を覆うことが望ましい。これにより、高熱伝導部材52bの放熱が防止できるので、高熱伝導部材52bの均熱性がさらに向上し、恒温ゾーン42aの温度分布がより均一になり、試験体24の温度分布をより均一にできる。なお、高熱伝導部材52bとその外側を覆う断熱材との間には空気などの気体の空隙層を設けないことが望ましい。このために高熱伝導部材52bを断熱材に接着することがより望ましい。空隙層は高熱伝導部材52bの放熱を妨げるため、高熱伝導部材52bの迅速な冷熱(冷却及び加熱)を妨げる。接着により、空隙層を無くせるため、迅速な冷熱が可能になる。
ここで、恒温ゾーン42aを取り囲む高熱伝導部材52bの外側を覆う断熱材の一例について説明する。このような断熱材としては、熱伝導率が0.2(W/m・K)以下のものが望ましく、0.05(W/m・K)以下のものがより望ましい。材質としては、ウレタンフォーム、フェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、セラミックボードなどの、内部に穴の開いたポーラスな構造を持つ樹脂、セラミックス、ガラス繊維、天然繊維を基材とする断熱材が望ましい。断熱材の厚さは2mm程度以上あればよく、5mm程度以上が望ましい。なお、上記で説明した断熱部材(断熱層)16dについてもこのような断熱材を用いればよい。
恒温ゾーン42aを取り囲む高熱伝導部材52bを保持する保持具(図示せず)の材質は樹脂などの低熱伝導材、断熱材が望ましい。また、熱容量が小さく、恒温ゾーン42aを取り囲む高熱伝導部材52bとの接触面積を小さくできる針金などの細い棒状の保持具であれば金属などの高熱伝導材製でも許容される。高熱伝導部材52aで包まれた試験体24を保持する保持具(図示せず)についても同様である。但し、高熱伝導部材52bと試験体24との間に保持具を設置する場合には、当該保持具は、高熱伝導部材とすることが望ましい。例えば、具体的には、アルミニウムや銅などの高熱伝導材製の箔、薄板、針金、金網、棒などを含んで構成した保持具が望ましい。
すなわち、上記のような構成にしたため、試験体24に送風された空気の熱が試験体24全体に迅速かつ均一に伝わるため、空気を試験体24の一部分に送風するだけで、試験体24全体を迅速かつ均一に加熱・冷却することができる。なお、この効果は絶大であり、試験体24の空気が送風された側と、試験体24の空気が送風されない側との温度を迅速に均一にすることができるため、例えば、一方向のみからの空気の送風で大きな試験体24の加熱・冷却を迅速に均一にすることが可能となる。このように複数方向からの空気の送風を必要としないため、装置構成が簡素化できる。
ここで、高熱伝導部材52a、高熱伝導部材52b、試験体24を保持する保持具に用いる高熱伝導部材の材質としては、アルミニウムや銅などの高熱伝導金属が望ましい。また、炭素質の高熱伝導材を用いることもできる。熱伝導率としては100(W/m・K)以上の材料が望ましく、200(W/m・K)以上がより望ましい。なお、金属の場合は延性に優れるため、試験体24や恒温ゾーン42aの形状に合わせて容易に成形できるとともに、靭性も兼備するため安定して長期間使用できる利点がある。アルミニウムや銅などの金属の純度として90%以上が望ましく、99%以上がより望ましい。高純度であるほど、熱伝導率が高いとともに、延性や成形性に優れる効果がある。
高熱伝導部材52aは厚さ50μm以下の箔であることが望ましく、厚さ20μm以下であることがより望ましい。厚さが薄いほど、変形が容易なため、試験体24に負荷をかけることなく、容易に試験体24の表面形状に沿って変形させて試験体24を覆うことができる。最適な厚さは約10μm(7〜15μm)である。これ以上薄いと強度が弱いため、膜が破れやすい上、加工費が高くなり高コストになるので好ましくない。なお、金属箔は、特に加工性、延性、靭性に優れるため、最適である。
なお、高熱伝導部材52aは一重の膜でも効果があるが、薄膜を複数枚重ねる構造がより望ましい。これにより、膜をより低荷重で自由に変形できるため、試験体24へ負荷をかけずに、試験体24の表面形状に沿って、試験体24を高熱伝導部材52aで覆うことができるとともに、膜の枚数を調整することで、膜に適度な熱容量を持たせることで、蓄熱効果により、試験体24への熱移動を円滑にし、より迅速かつ均一な加熱・冷却を可能にする。
高熱伝導部材52bの材質としては、上記で説明した高熱伝導部材52aの材質と同じものが、ほぼ同じ理由で望ましい。但し、厚さは、少し厚いものを一重に配することが望ましい。好適な厚さは約1mm以下であり、0.1mm程度以下であることがより望ましく、30μm程度(20μm〜50μm)が最適である。これより薄いと強度が低いため長期間使用時に破れやすく、また熱容量が小さいため蓄熱量が小さく均熱効果が不十分になる懸念がある。一方、恒温ゾーン42aを取り囲むように配するだけのため、成形が単純であるため少し厚い膜でも十分に成形できる。
試験体24には、試験体24の温度を検出するための温度センサ54が貼付されている。温度センサ54は、温度制御ユニット32を介してコンピュータ34に接続されており、試験体24の温度を検出し、試験体24の温度を示す検出信号をコンピュータ34に出力する。なお、温度センサ54は、本発明の試験体温度検出手段の一例である。
次に、コンピュータ34の動作について説明する。まず、補正手段34aでは、下記の式(1)、式(2)に従って、試験データ、及び詳細を以下で説明する偏差演算処理によって演算された偏差Espに基づいて、現時点の試験体24の目標温度(目標値)Tsvを、偏差Espに基づいて定められた第1の補正値m・Esp(=ΔTsc)によって補正する。なお補正後の目標温度(補正された目標温度)は、Tsv+ΔTsc(=Tss)となる。
Figure 0005212407
Figure 0005212407
ただし、mは、補正係数であり、0〜1の間で設定される。なお、上記偏差Espは、周期フィードバック制御量ということもできる。
ここで、偏差演算処理について説明する。偏差演算処理は所定周期毎にコンピュータ34のCPUによって実行される。偏差演算処理では、試験データである試験体24の温度を予め定められた上下限の間で時系列で変化させるための目標温度の時系列データに基づいて、温度センサ54からの検出信号が示す試験体24の上限温度と当該目標温度の時系列データが示す上限温度との偏差Esp_h及び温度センサ54からの検出信号が示す試験体24の下限温度と当該目標温度の時系列データが示す下限温度との偏差Esp_lの少なくとも一方の偏差を偏差Espとして演算する。
補正値演算手段34bは、下記の式(3)、式(4)に従って、温度センサ54からの検出信号が示す試験体24の温度Tsmと、補正された目標温度Tssとの偏差(Tss−Tsm(=En))に基づいて、目標温度Tssを更に補正するための第2の補正値Mn(=f(En))を演算する。なお、Mnは逐次フィードバック制御量でもある。
Figure 0005212407
Figure 0005212407
ただし、f(x)はフィードバック制御を行うための関数(例えばf(x)=x)であり、PID制御を行うための関数であることが望ましい。
導出手段34cは、以下の式(5)に従って、試験体24の温度と試験体24に送風された空気の温度との温度差と、目標温度の時系列データが示す目標温度の温度勾配との予め実験的に求められた関係に基づいて、現時点の当該目標温度の時系列データが示す目標温度の温度勾配Vsvに対応する試験体24の温度と試験体24に送風された空気の温度との温度差Snを導出する。
Figure 0005212407
ただし、Ppは、試験体24の温度と試験体24に送風された空気の温度との温度差と、目標温度の時系列データが示す目標温度の温度勾配との予め実験的に求められた関係に基づいて得られた係数である。なお、Snはフィードフォーワード制御量でもある。
目標温度演算手段34dは、以下の式(6)に従って、補正された目標温度Tss、第2の補正値Mn、及び温度差Snに基づいて、試験体24に送風される空気の目標温度Taを演算する。
Figure 0005212407
なお、上記Taは、エア実行温度目標値でもある。
発熱体温度導出手段34eは、以下の式(7)に従って、予め実験的に求められた試験体24に送風された空気の温度と発熱体終端部48のエアの温度との関係、及び目標温度Taに基づいて、目標温度Taに対応する発熱体終端部48のエアの温度Thを導出する。
Figure 0005212407
ただし、g(x)は、試験体24に送風された空気の温度がxである場合における発熱体19の温度を示す関数であり、予め求められたものである。なお、Thは、ヒータ温度目標値でもある。
そして、発熱体温度導出手段34eは、導出した温度Thとなるように、発熱体19を温度制御ユニット32を介して制御する。具体的には、発熱体温度導出手段34eは、温度Thを示す情報を温度制御ユニット32に入力する。これにより、温度制御ユニット32は、発熱体終端部48のエアの温度がコンピュータ34から入力される情報が示す温度Thとなるように発熱体終端部48のエアの加熱を制御する(具体的には、発熱体19の発熱量を制御する)。
以上、本実施の形態の熱疲労試験装置10について説明した。本実施の形態の熱疲労試験装置10によれば、温度勾配Vsvに対応する試験体24の温度と試験体24に送風された空気の温度との温度差Snを導出して、導出された温度差Snを加味して試験体24に送風される空気の目標温度Taが演算され、試験体24に送風された空気の温度と発熱体終端部48のエアの温度との予め求められた関係、及び目標温度Taに基づいて、当該目標温度Taに対応する発熱体終端部48のエアの温度Thを導出し、導出した温度Thとなるように、発熱体19の発熱量を制御する。目標とする試験体24の目標温度Tssから試験体24に送風される空気の目標温度Taが演算され、試験体24に送風された空気の温度と発熱体終端部48のエアの温度との予め求められた関係から、発熱体終端部48のエアの温度Thを導出して発熱体19の発熱量を制御するので、目標とする試験体24の目標温度に忠実に呼応すると共に、試験体24の温度が目標温度の時系列データが示す目標温度となるように迅速、高精度に行うことができる。また、試験体24に温度変化をもたらす熱の移動は原理的に試験体24に送風された空気の温度と試験体24の温度との差に比例して生ずるため、物理的に意味のある試験体24に送風された空気の温度を中間パラメータとして用いることで、原理原則に基づいた温度制御が行われるため、安定した温度制御が実現できる。
従来技術では、試験体を加熱・冷却する場合、加熱用デバイスと冷却用デバイスとを別々に設置し、加熱用デバイスでの加熱と、冷却時には冷却用デバイスによる冷却とを交互に切り替えて加熱・冷却を行うのが通常であった。これは両者を同時に併用すると、熱損失が大きくなり、効率よく迅速に温度調整することが容易でないためと考えられる。特に、室温より低温に冷却する冷却器(冷却デバイス)を用いる場合には大幅な効率の低下が懸念される。
これに対し、本実施の形態の熱疲労試験装置10では、即座に温調(温度調節)が可能な冷却デバイス(ボルテックスチューブ16aなど)と加熱デバイス(エアヒータ16cなど)とを直結し、さらに加熱デバイスの終端に近接して設置した試験体(供試体)24に直接、温調したエアを吹き付けることにより、本実施の形態の熱疲労試験装置10によって、熱損失を本質的に防止し、迅速かつ均一な試験体の加熱・冷却を初めて実現できるようになった。具体的には即座に温調が可能な冷却デバイスとしてボルテックスチューブ16aなどを用い、即座に温調が可能な加熱デバイスとしては熱変換効率が高く、放熱性の高いヒータ(エアヒータ16c)を用いている。さらに、ボルテックスチューブ16aで得た冷風をエアヒータ16cで任意の温度に調整することで、室温より低い温度から200度以上の高温における広い温度領域の温度調整をエアヒータ16cの出力調整のみで高精度に行えるという画期的な効果を生み出している。このような効果は、温度調整が緩慢な他の一般的な冷却器と熱変換効率が低く、保温性の高い一般的なヒータの組み合わせでは到底実現できない。また、連結の順番を変えて、エアヒータ16cの後にボルテックスチューブ16aを接続しても、高精度な温度調整は実現できない。
また、本実施の形態の熱疲労試験装置10では、冷熱デバイス16内に均熱ゾーン38及び保冷ゾーンが設けられており、これにより、より効率よく、均一な加熱・冷却を実現することができる。
なお、上記では、冷熱デバイス16と試験体24及び恒温部42との組が1組の場合の熱疲労試験装置について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、冷熱デバイス16と試験体24及び高温部42との組を複数備えた多連システムである熱疲労試験装置であってもよい。このような多連システムにおいて、本実施の形態で説明した構成にすると、冷熱デバイス16と試験体24とを横に並べて複数設置した場合には、試験体24の冷熱デバイス16側とは反対側に、試験体24の交換などの作業スペースをまとめて設置できるため、省スペースで効率よく試験作業を行える、といった効果がある。
また、本実施の形態では、ガスの一例として空気を用いた例について説明したが、本発明はこれに限られず、ガスであれば、例えば、窒素や二酸化炭素を用いてもよい。また、その他のガスも用いてもよい。このようなガスとしては、例えば、試験体に送風する加熱・冷却することに適したガスであることが望ましい。
また、本実施の形態では、上記冷熱デバイス16を用いて、温度制御処理、偏差演算処理を行うことにより温度制御を行う例について説明したが、上記冷熱デバイス16以外の冷熱デバイスを用いて、上記温度制御処理、偏差演算処理を行うことにより温度制御を行うこともできる。
10 熱疲労試験装置
16 冷熱デバイス
16a ボルテックスチューブ
16b 保冷部
16c エアヒータ
16d 断熱部材
17 環状部材
18 一端
19 発熱体
20 他端
22 ガス流路
24 試験体
26 第1の中間部分
28 放熱部
30 第2の中間部分
32 温度制御ユニット
34 コンピュータ
42 恒温部

Claims (8)

  1. 送風されたガスを所定温度以下に冷却するガス冷却手段と、
    内部に一端から他端にわたってガス流路が形成され、かつ前記他端から第1の中間部分にわたる外側面に放熱部が設けられると共に、前記一端側で前記ガス冷却手段に連結され、かつ前記他端側に試験体が配置される環状部材と、
    前記一端から第2の中間部分の間に前記ガス流路内に設けられ、前記ガス流路を流通するガスを加熱する発熱体と、
    測温データに基づいて、前記ガス冷却手段により冷却され前記試験体に送風されるガスを目標温度に調整するように、前記発熱体の発熱量を制御する発熱体制御手段と、
    を含む熱疲労試験装置。
  2. 前記放熱部は、前記環状部材の外側面の全面積の80%以上の面積わたって設けられた請求項記載の熱疲労試験装置。
  3. 前記第2の中間部分から前記他端までの前記発熱体が存在しないガス流路部分を、前記発熱体により生じた前記ガスの温度分布を熱交換により小さくする均熱ゾーンとして形成した、
    請求項1または請求項2記載の熱疲労試験装置。
  4. 前記他端側を開放端とし、前記他端から送風されるガスを前記試験体の周囲に一時的に閉じ込めるように、熱伝導率が所定値以上の高熱伝導部材によって前記試験体を取り囲むように形成された恒温部を更に含み、
    前記試験体を前記高熱伝導部材で覆って包み、
    前記ガスを前記他端から前記試験体を覆って包んだ前記高熱伝導部材の一部分に吹き付ける、
    求項1〜請求項の何れか1項記載の熱疲労試験装置。
  5. 前記高熱伝導部材をアルミ箔または銅箔で構成した請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の熱疲労試験装置。
  6. 前記ガス冷却手段で冷却されたガスを保冷する保冷部を更に含み、
    前記環状部材は、前記保冷部を介して前記一端側で前記ガス冷却手段に連結された請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の熱疲労試験装置。
  7. 前記ガス冷却手段をボルテックスチューブで構成した請求項1〜請求項の何れか1項記載の熱疲労試験装置。
  8. 記試験体の温度を検出する試験体温度検出手段を含み、
    前記発熱体制御手段は、
    前記試験体の温度を予め定められた上下限の間で時系列で変化させるための目標温度の時系列データに基づいて、前記試験体温度検出手段によって検出された前記試験体の上限温度と前記目標温度の時系列データが示す上限温度との偏差及び前記試験体温度検出手段によって検出された前記試験体の下限温度と前記目標温度の時系列データが示す下限温度との偏差の少なくとも一方の偏差を所定周期で演算する偏差演算手段と、
    前記目標温度の時系列データ、及び前記偏差演算手段で演算された前記偏差に基づいて、現時点の前記試験体の目標温度を、前記偏差に基づいて定められた第1の補正値で補正する補正手段と、
    前記試験体温度検出手段で検出された前記試験体の温度と、前記補正手段で補正された目標温度との偏差に基づいて、前記目標温度を更に補正するための第2の補正値を演算する補正値演算手段と、
    前記試験体の温度と前記試験体に送風されたガスの温度との温度差と、前記目標温度の時系列データが示す目標温度の温度勾配との予め求められた関係に基づいて、現時点の前記目標温度の時系列データが示す目標温度の温度勾配に対応する前記試験体の温度と前記試験体に送風されたガスの温度との温度差を導出する導出手段と、
    前記補正手段で補正された目標温度、前記第2の補正値、及び前記導出手段で導出された温度差に基づいて、前記試験体に送風されるガスの目標温度を演算する目標温度演算手段と、
    を含み、
    前記試験体に送風されたガスの温度と前記発熱体終端部のガスの温度との予め求められた関係、及び前記目標温度演算手段によって演算された目標温度に基づいて、該目標温度に対応する前記発熱体終端部のガスの温度を導出し、導出した温度となるように、前記発熱体の発熱量を制御する請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の熱疲労試験装置。
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