JP5211888B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、2つの周方向溝で両側を挟まれ、タイヤセンタが通る陸部を有するトレッドセンタ部を備えた空気入りタイヤであり、より詳しくは、耐偏摩耗性及びスノー性能を両立するトレッドパターンを有する空気入りタイヤに関する。
タイヤには、タイヤ操縦安定性能、ロードノイズを含むタイヤ振動乗心地性能、タイヤブレーキング性能、タイヤ耐久性能の他、タイヤ耐偏摩耗性能及びスノー性能等の向上が求められている。
タイヤ耐偏摩耗性能では、一定の走行後におけるトレッド部のゴムの摩耗量から、ある部分に集中して摩耗が進行していないか、を調べる。摩耗が偏って進行すると、タイヤに振動を発生させ、タイヤ振動乗心地性能を悪化させる他、タイヤ寿命を極端に短くする。
スノー性能は、雪上における制動、駆動特性を表すトラクション性能とトラクション時の横滑りの有無等を調べる。特に、タイヤ耐摩耗性能及びスノー性能は、アメリカ合衆国やカナダ等で特に性能に対する要求が厳しい。
下記特許文献1には、偏摩耗の発生を抑制しながら、雪上でのトラクション性能と、乾燥路面での操縦安定性を改善した空気入りタイヤが記載されている。
当該公報によると、トレッドのタイヤ赤道線に掛かる位置にセンターブロック列を配置し、センターブロック列の車両外側にタイヤ周方向に延在する第1のリブを配置し、第1のリブの車両外側にタイヤ周方向に延在する第2のリブを配置し、第2のリブの車両外側に少なくとも1列の外側ブロック列を配置し、センターブロック列の車両内側に少なくとも1列の内側ブロック列を配置し、内側ブロック列に含まれるブロックの周上のピッチ数を外側ブロック列に含まれるブロックの周上のピッチ数よりも少なくし、タイヤ赤道線上でのタイヤ外周長に対する溝部の割合を25〜35%に設定した空気入りタイヤにより、偏摩耗特性の発生を抑制しながら、雪上でのトラクション性能と、乾燥路面での操縦安定性を両立することができるとされている。
特開2006−143040号公報
しかし、上記空気入りタイヤでは、偏摩耗の発生を抑制しつつ、雪上でのトラクション性能と、乾燥路面での操縦安定性を両立することができるものの、耐偏摩耗性と雪上でのトラクション性能と、乾燥路面での操縦安定性とをより高次元でバランスすることが求められている。
そこで、本発明は、従来技術に比べて、耐偏摩耗性と、雪上におけるトラクション性能であるスノー性能と、乾燥路面での操縦安定性とをより高次元でバランスすることのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、2つの周方向溝で両側を挟まれ、タイヤセンタが通り、タイヤ周方向に連続する陸部を有するトレッドセンタ部を備えた空気入りタイヤであって、前記トレッドセンタ部を挟む前記2つの周方向溝のうち、一方の周方向溝と接する、前記トレッドセンタ部の端部から、タイヤ幅方向内側に向かって延びる第1のラグ溝が前記タイヤセンタを横切ることなく、閉塞するように、タイヤ周方向に複数設けられ、前記2つの周方向溝のうち、他方の周方向溝と接する、前記トレッドセンタ部の端部から、弓状湾曲溝がタイヤ周方向に複数設けられ、各弓状湾曲溝は、前記他方の周方向溝と接する前記端部からタイヤ幅方向内側に向かって延び、途中でタイヤ周方向に向きを変え、その後、タイヤ幅方向外側に向かって延び、しかも、各弓状湾曲溝は、前記タイヤセンタを横切ることなく、タイヤ周方向に隣接する弓状湾曲溝と合流するように設けられており、前記弓状湾曲溝の前記合流部近傍における両側の溝壁は傾斜しており、前記弓状湾曲溝の湾曲内側の溝壁は、湾曲外側の溝壁に対して壁面傾斜角度が大きく、前記湾曲内側の溝壁の壁面傾斜角度は、前記合流部から遠ざかるにつれ、小さくなることを特徴とする空気入りタイヤを提供する。
その際、前記弓状湾曲溝は、前記弓状湾曲溝の、前記他方の周方向溝の合流部から、前記タイヤセンタに向かって、溝深さが浅くなっていることが好ましい。
また、前記弓状湾曲溝の前記合流部の湾曲内側の溝壁は、曲率を有する形状で面取りが施され、溝深さの深くなる方向に行くにしたがって、前記曲率が小さくなっていることが好ましい。
さらに、前記トレッドセンタ部のタイヤ幅方向の両外側には、2つの周方向溝で挟まれ、第2のラグ溝が設けられた第1の陸部列が設けられていることが好ましい。
また、前記第1の陸部列は、前記タイヤセンタを挟んで線対称位置にそれぞれ設けられ、前記第1の陸部列のうち、前記第1のラグ溝が設けられる側の陸部列には、前記トレッドセンタ部の側の周方向溝に一方の端が連通し、他方の端が屈曲して閉塞したサイプが設けられ、前記弓状湾曲溝が設けられる側の陸部列には、この陸部列を挟む前記2つの周方向溝に連通したサイプが設けられていることが好ましい。その際、前記第1の陸部列のうち、前記弓状湾曲溝が設けられる側の陸部列には、この陸部列を挟む2つの周方向溝に両端が連通するサイプの他に、このサイプの途中から分岐して前記2つの周方向溝の一方に連通する別のサイプが設けられていることが好ましい。
さらに、前記第1の陸部列のタイヤ幅方向の両外側には、第2の陸部列が設けられ、
この第2の陸部列のうち、前記第1のラグ溝が設けられる側の陸部列は、周方向溝と第3のラグ溝により画されてブロック列として構成され、前記弓状湾曲溝が設けられる側の陸部列は、第4のラグ溝が周方向溝に連通することなく閉塞し、陸部がタイヤ周方向に連続して構成されていることが好ましい。その際、前記第2の陸部列は、前記タイヤセンタを挟んで線対称位置にそれぞれ設けられ、前記第2の陸部列のうち、前記第1のラグ溝が設けられる側の陸部列には、両端が屈曲したサイプが設けられ、このサイプの一方の端は、この陸部列に接する周方向溝に端が連通せず閉塞し、他方の端は前記第3のラグ溝に連通し、前記第2の陸部列のうち、前記弓状湾曲溝が設けられる側の陸部列には、この陸部列に接する周方向溝に端が連通したサイプが設けられていることが好ましい。その際、前記第2の陸部列のうち、前記弓状湾曲溝が設けられる側の陸部列には、前記サイプの他に、このサイプの途中で分岐した別のサイプが設けられ、この別のサイプがこの陸部列に接する周方向溝に連通していることが好ましい。
また、前記トレッドセンタ部、前記第1の陸部列、および、前記第2の陸部列のうち、前記タイヤセンタを境にして、前記弓状湾曲溝が設けられる側においてサイプが周方向溝またはラグ溝と連通する総数を前記トレッドセンタ部、前記第1の陸部列、および、前記第2の陸部列毎に求めたとき、前記トレッドセンタ部における総数に対して、前記第2の陸部列における総数は大きく、前記第1の陸部列における総数は、前記トレッドセンタ部における総数と前記第2の陸部列における総数との間の数、あるいは、前記トレッドセンタ部における総数および前記第2の陸部列における総数のいずれか一方に等しい数であることが好ましい。
さらに、前記弓状湾曲溝と、隣接する弓状湾曲溝と、前記トレッドセンタ部を挟む前記2つの周方向溝の一方の周方向溝で画されるブロックには、この周方向溝および前記隣接する弓状湾曲溝に連通するサイプが設けられていることが好ましい。
また、前記トレッドセンタ部を挟む前記2つの周方向溝の溝幅は、前記2つの周方向溝で両側を挟まれた前記トレッドセンタ部のタイヤ幅方向の長さの10〜50%であることが好ましい。
また、前記弓状湾曲溝が、前記他方の周方向溝と接する端部からタイヤ周方向に対してタイヤ幅方向内側に傾斜した方向に向かって延びる傾斜角度が、5〜45度であることが好ましい。
また、前記弓状湾曲溝のピッチ長さと前記第1のラグ溝のピッチ長さが同じであることが好ましい。
さらに、前記タイヤセンタを挟んで前記弓状湾曲溝が設けられた側は、車両装着内側であることが好ましい。
本発明では、トレッドセンタ部に、周方向溝と接する、トレッドセンタ部の端部から、第1のラグ溝がタイヤセンタを横切ることなく、閉塞するように複数設けられ、他方の周方向溝と接する、トレッドセンタ部の端部から、弓状湾曲溝がタイヤ周方向に複数設けられ、各弓状湾曲溝は、端部からタイヤ幅方向内側に向かって延び、途中でタイヤ周方向に向きを変え、その後、タイヤ幅方向外側に向かって延び、しかも、タイヤセンタを横切ることなく、タイヤ周方向に隣接する弓状湾曲溝と合流するように設けられている。このため、耐偏摩耗性と、雪上におけるトラクション性能であるスノー性能と、乾燥路面での操縦安定性とをより高次元でバランスすることが可能となる。
以下、本発明の空気入りタイヤについて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明する。
図1(a)は、本発明の空気入りタイヤの一実施例である空気入りタイヤ(以降、タイヤという)10である。タイヤ10は、乗用車用タイヤに好適に用いることができる。以下で説明するタイヤの溝幅や溝深さの寸法は、乗用車用タイヤにおける数値例である。
タイヤ10は、トレッド部12に本発明の特徴とするパターン14が形成されている。
タイヤ10の構造、及びゴム部材は、公知のものが用いられてもよいし、新規なものが用いられてもよく、本発明において、特に限定されない。
本発明におけるタイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸に平行な方向をいい、タイヤ周方向とは、タイヤを回転体としてみたときの回転の周方向をいう。
図1(b)は、タイヤ10のパターン14を判り易く平面展開した図である。図1(b)に示すように、タイヤセンタCLに対してパターン形状が左右で異なる非対称形状を成している。図1(b)中、タイヤ右側部分は、車両外側に来るように、タイヤ左側部分は、車両内側に来るように、タイヤ10は装着される。図中、周方向溝、ラグ溝及び後述する弓状湾曲溝は、黒い領域で示し、トレッド部が地面と接する部分(以降、この部分を陸部という)は白い領域で示している。
タイヤセンタCLを境にして車両内側のパターンの、溝の溝面積及び陸部の面積に対する溝面積の比率(溝面積比率)は、30〜40%であり、車両外側のパターンの溝面積比率は、25〜35%である。車両外側のパターンの溝面積比率が車両内側のパターンの溝面積比率に対して低いのは、車両旋回中、接地面積が大きくなり、発生する横力に抗することができるように、パターンの剛性を上げる必要があるからである。
パターン14では、トレッドセンタ部20と、第1陸部列22a,22bと、第2の陸部列24a,24bと、周方向溝26a,26b,28a,28bとを主に有する。
トレッドセンタ部20は、2つの周方向溝26a,26bで両側が挟まれ、タイヤセンタCLが通る陸部である。第1陸部列22aは周方向溝26a,28aで挟まれ、第1陸部列22bは周方向溝26b,28bで挟まれて構成される。第2陸部列24aは周方向溝28aと接し、第2陸部列24bは周方向溝28bと接して構成される。
トレッドセンタ部20の、一方の周方向溝26bと接する端部から、ラグ溝30がタイヤセンタCLを横切ることなく閉塞して設けられている。
トレッドセンタ部20の他方の周方向溝26aと接する端部から、弓状湾曲溝32がタイヤ周方向に複数設けられている。各弓状湾曲溝32は、周方向溝26aと接する端部からタイヤ周方向に対してタイヤ幅方向内側(タイヤセンタCL側)に傾斜した方向に向かって延び、途中でタイヤ周方向を向き、その後、タイヤ幅方向外側(トレッドショルダ側)に傾斜した方向に向かって延びる。この弓状湾曲溝32は、タイヤセンタCLを横切ることなく、タイヤ周方向に隣接する弓状湾曲溝32と合流するように設けられている。1つの弓状湾曲溝32とこれに隣接する弓状湾曲溝32と、周方向溝26aとで画されるブロックに、サイプ35が設けられている。サイプ35は、途中で屈曲し、両端が周方向溝26aと隣接する弓状湾曲溝32に連通している。サイプ35の溝幅は0.4〜1.4mmであり、深さは3〜7mmである。
各弓状湾曲溝32が、周方向溝26aと接する端部からタイヤ周方向に対してタイヤ幅方向内側(タイヤセンタ側)に5〜45度、好ましくは15〜35度傾斜して延びる。
弓状湾曲溝32は、隣接する弓状湾曲溝32との合流部で終了してもよいが、さらに、合流部を突き抜けて先に延びてもよい。しかし、その先端は、さらにその隣に隣接する弓状湾曲溝32と合流することなく、途中で閉塞する。弓状湾曲溝32は、隣接する弓状湾曲溝32と合流するので、湿潤路面における排水性能が向上しウエット性能が向上する。
弓状湾曲溝32は、周方向溝26aとの合流部近傍において、ラグ溝と同様に、タイヤ周方向のトレッド剛性は低下するので、ラグ溝30とともに、雪上におけるトラクション性能を向上させる。
一方、弓状湾曲溝32は、トレッドセンタCL近傍では、タイヤ周方向に向いているので、タイヤ幅方向のトレッド剛性は低下する。さらに、弓状湾曲溝32が隣接する弓状湾曲溝32と合流することで、弓状湾曲溝32と、隣接する弓状湾曲溝32と、周方向溝26aとで囲まれたブロックが形成されるので、タイヤ幅方向のトレッド剛性は低下する。このため、雪上におけるトラクション時の横滑りを阻止することができる。
ここで、弓状湾曲溝32は、トレッドセンタCL近傍を通過するが、決して横切らないように設けられている。タイヤセンタCLを横切ると、タイヤ幅方向のトレッド剛性が大きく低下し、操縦安定性を低下させる。タイヤセンタCLに溝があるか否かは、操縦安定性の中でも、直進状態から操舵したときの操舵応答性に敏感に影響を与える。また、従来のタイヤのようにタイヤセンタCLに周方向溝を持たず、連続したリブ状の陸部を有するので、偏磨耗を生じさせる核を形成することもない。
弓状湾曲溝32は、周方向溝26aとの合流部から、タイヤセンタCLに向かって、溝深さが浅くなっている。例えば、溝深さがステップ状に浅くなっている。溝深さは、滑らかに浅くなってもよい。例えば、周方向溝26aとの合流部では、周方向溝26aの溝深さ8.0〜9.5mmに対して、弓状湾曲溝32の溝深さは6.0〜8.0mmであり、タイヤセンタCL近傍では、3.0〜6.0mmとなっている。このように、溝深さはタイヤセンタCL近傍で浅くする。これによって、タイヤセンタCL近傍におけるトレッド剛性は低下しないので、操縦安定性を低下させない。
なお、タイヤセンタCLからタイヤ周方向溝26aに向かって(タイヤ幅方向外側に向かって)向きを変え、隣接する弓状湾曲溝32と合流するまでの部分は、タイヤセンタCL近傍における溝深さに比べて、さらに、溝深さを浅くする。隣接する弓状湾曲溝32の合流部分での溝深さは深いので、必要以上にトレッド剛性が低下するのを防止する。
又、弓状湾曲溝32の合流部近傍における溝壁は、溝幅が狭くなるように傾斜しており、図2に示すように、弓状湾曲溝の湾曲内側の溝壁傾斜角度θ1は、湾曲外側の溝壁傾斜角度θ2に対して大きい。図2は、弓状湾曲溝32の溝断面形状を説明する図である。湾曲内側の溝壁傾斜角度は、合流部から遠ざかるにつれ、小さくなっている。これに対して、弓状湾曲溝の湾曲外側の溝壁傾斜角度は変化しない。
例えば、合流部における溝壁傾斜角度θ1は、5〜20度、溝壁傾斜角度θ2は、0〜5度であり、タイヤセンタCL近傍における湾曲内側の溝壁の溝壁傾斜角度θ3は、0〜5度である。
このように、弓状湾曲溝の湾曲内側の溝壁の傾斜角度を、湾曲外側の溝壁の傾斜角度に比べて大きくし、湾曲内側の溝壁の傾斜角度は、合流部から遠ざかるにつれ、小さくするのは、操縦安定性の確保のために、合流部近傍におけるタイヤ幅方向のトレッド剛性が弱くなるのを防止するためである。また、弓状湾曲溝32と周方向溝26aとで挟まれたブロックの、合流部近傍のトレッド剛性が極端に弱くなり、偏磨耗の発生の核とならない様にするためである。
また、弓状湾曲溝32の周方向溝32との合流部の湾曲内側の溝壁は、図3に示すように、曲率を有する形状で面取りRが施され、溝深さの方向に行くにしたがって、曲率が小さくなっている(曲率半径が大きくなっている)。
このように面取りRを設けることにより、合流部近傍のトレッド剛性が弱くなるのを防止し、偏磨耗の発生の核とならないようにしている。
トレッドセンタ部20を挟む周方向溝26a,26bは、溝幅は5〜15mmであり、溝深さは8.0〜9.5mmである。
ラグ溝30は、周方向溝26bと接する、トレッドセンタ部20の端部から、タイヤセンタCLを横切ることなく、閉塞するように、タイヤ周方向に複数設けられた溝である。溝幅は1.0〜5.0mmであり、溝深さは3.0〜8.0mmである。各ラグ溝30が、周方向溝26bと接する端部からタイヤ周方向に対してタイヤ幅方向内側(タイヤセンタ側)に5〜45度、好ましくは15〜35度傾斜して延びる。この傾斜方向は、弓状湾曲溝32の合流部における傾斜方向と逆方向となっている。
ラグ溝30を設けることで、雪上におけるトラクション性能を向上させることができる。
ラグ溝30と隣接するラグ溝30との間にはサイプ33が設けられ、タイヤセンタCLを横切ることなく、閉塞している。なお、サイプ33の閉塞する側の端は、屈曲している。サイプ33の溝幅は0.4〜1.4mmであり、深さは3.0〜7.0mmである。
なお、弓状湾曲溝32の隣接する弓状湾曲溝32との間のピッチ長さとラグ溝30の隣接するラグ溝30との間のピッチ長さとは略同じである。
第1陸部列22a,22bは、トレッドセンタ部20のタイヤ幅方向の外側に、2つの周方向溝26a及び28a,26b及び28bとラグ溝34a,34bで囲まれて設けられているブロック列である。第1陸部列22a,22bは、タイヤセンタCLを挟んで略線対称位置に配置されている。本発明では、ラグ溝34a,34bは第2のラグ溝に対応する。
ラグ溝34a,34bは、直線形状または直線からやや曲率を持った曲線形状の溝であり、ラグ溝34aとラグ溝34bとは、タイヤ幅方向からタイヤ周方向に傾斜する方向が互いに逆になっている。タイヤ幅方向からタイヤ周方向に絶対値で45〜85度斜めに傾斜している。溝幅は、2.0〜7.0mmであり、溝深さは3.0〜7.0mmである。ラグ溝34bは、周方向溝26bと合流する付近で溝幅が極端に狭くなっており、例えば、2.0mmとなっている。
車両内側に位置するラグ溝34aに比べて車両外側に位置するラグ溝34bの溝幅は狭いことが好ましい。旋回走行中のタイヤ接地部分は、旋回走行中のタイヤ接地面に占める比率が大きくなる車両外側のトレッド部分において、横力を大きく発生させる必要がある。このため、車両外側にあたる側の溝面積を低下させるために、車両内側に位置するラグ溝34aに比べて車両外側に位置するラグ溝34bの溝幅を狭くしている。
また、第1陸部列22a,22bの各陸部であるブロックには、サイプ36a,36b,37aが設けられている。サイプ36a,36b,37aは、溝幅0.4〜1.4mm、深さ3.0〜7.0mmである。サイプは、ブロックにおけるトレッド剛性を適正に調整して、雪上におけるトラクション性能を向上させることができる。
弓状湾曲溝32が設けられる側の第1陸部列22aには、第1陸部列22aを囲む周方向溝26a,28aに連通したサイプ36aが設けられている。サイプ37aは、サイプ36aの途中から分岐し、周方向溝28aに連通している。サイプ36bは、周方向溝26bと連通し、周方向溝28bと連通することなく途中で屈曲して閉塞している。
サイプ36bが周方向溝28bに連通しないのは、旋回走行中のタイヤ接地面が大きくなり、横力の発生に大きく寄与する車両外側のトレッド部のトレッド剛性を、低下させないようにするためである。また、トレッド剛性の低下による偏磨耗を抑制するためである。一方、旋回時の横力の発生にあまり寄与しない車両内側のトレッド部には、雪上でのトラクション性能を確保するために、周方向溝26a,28aに連通したサイプ36aを設ける。
第2陸部列24a,24bは、第1陸部列22a,22bのタイヤ幅方向の外側に、周方向溝28a,28bとラグ溝38a,38bでつくられるブロック列あるいは連続陸部列である。第2陸部列24a,24bは、タイヤセンタCLを挟んで略線対称位置に配置されている。本発明では、ラグ溝38bは第3のラグ溝、ラグ溝38aは第4のラグ溝に対応する。
ラグ溝38a,38bは、直線からやや曲率を持った曲線形状の溝であり、ラグ溝38aとラグ溝38bとは、非対称の形状を成している。溝幅は、2.0〜7.0mmであり、溝深さは3.0〜7.0mmである。ラグ溝38aは、周方向溝28aと連通しておらず、したがって、第2陸部列24aはタイヤ周方向に陸部が連続して連なる陸部列を形成している。第2陸部列24bは周方向溝28bとラグ溝38bで囲まれたブロックからなるブロック列を形成している。
なお、本実施形態では、ラグ溝38aは周方向溝28aと連通していないが、ラグ溝38aは周方向溝28aと連通しもよい。更に、この場合、ラグ溝38aが周方向溝28aと連通する付近では、ラグ溝38aの溝深さが浅くなるように構成することもできる。
車両内側に位置するラグ溝38aに比べて車両外側に位置するラグ溝38bの溝幅は狭い。旋回走行中のタイヤ接地部分は、旋回走行中のタイヤ接地面に占める比率が大きくなる車両外側のトレッド部分において、横力を大きく発生させる必要がある。このため、車両外側にあたる側の溝面積を低下させるために、車両内側に位置するラグ溝38aに比べて車両外側に位置するラグ溝38bの溝幅を狭くしている。
なお、第2陸部列24a,24bは、タイヤショルダー側において、周方向溝で画されていないが、タイヤの、タイヤ幅方向の接地端は、通常、第2陸部列24a,24b上に位置するので、接地面から見ると、第2陸部列24a,24bはブロック列や連続陸部列等の陸部列を形成する。
第1陸部列22a,22bと第2陸部列24a,24bは、弓状湾曲溝32及びラグ溝30とともに、スノー性能を向上させる。
また、第2陸部列24a,24bの各陸部であるブロックには、サイプ40a,40b,41aが設けられている。サイプ40a,40b,41aは、幅0.4〜1.4mm、深さ3.0〜7.0mmである。サイプは、ブロックにおけるトレッド剛性を適正に調整して、トラクション性能を向上させることができる。
第2陸部列24bに設けられるサイプ40bの一方の端は、周方向溝28bに連通せず、屈曲して閉塞し、サイプ40bの他方の端は屈曲してラグ溝38bに連通している。
弓状湾曲溝32が設けられる側の第2陸部列24aには、第2陸部列24aに隣接した周方向溝28aに連通したサイプ40a,41aが設けられている。サイプ41aは、サイプ40aの途中から分岐し、周方向溝28aと連通している。
サイプ40bが周方向溝28bに連通しないのは、旋回走行中のタイヤ接地面が大きくなり、横力の発生に大きく寄与する車両外側のトレッド部のトレッド剛性を、低下させないようにするためである。また、トレッド剛性の低下による偏磨耗を抑制するためである。一方、旋回時の横力の発生にあまり寄与しない車両内側のトレッド部には、雪上でのトラクション性能を確保するために、周方向溝28aに連通したサイプ40a,41aを設ける。
タイヤ10は、タイヤセンタCLを境にして弓状湾曲溝32が設けられる側に関して、トレッドセンタ部20、第1陸部列22a、および、第2陸部列24aの各部分について、各サイプが周方向溝またはラグ溝と連通する総数を計数したとき、トレッドセンタ部20における総数に対して、第2陸部列24aにおける総数は大きく、第1陸部列22aにおける総数は、トレッドセンタ部20における総数と第2陸部列24aにおける総数との間の数、あるいは、トレッドセンタ部20における総数および第2陸部列24aにおける総数のいずれか一方に等しいことが好ましい。
図1(b)に示すパターンでは、1ピッチ分の、トレッドセンタ部20における上記総数は、サイプ35が弓状湾曲溝32と連通し、周方向溝26aに連通するので、2となる。第1陸部列22aにおける総数は、サイプ36aが周方向溝26a,28aに連通し、かつ、サイプ37aが周方向溝28aに連通するので、3となる。第2陸部列24aにおける総数は、サイプ40aが周方向溝28aおよび接地面外側に連通し、かつ、サイプ41aが周方向溝28aおよび接地面外側に連通するので、4となる。したがって、トレッドセンタ部20における総数に対して、第2陸部列24aにおける総数は大きく、第1陸部列22aにおける総数3は、トレッドセンタ部20における総数2、第2陸部列24aにおける総数4との間の数となっている。あるいは、タイヤセンタCLを境にして車両外側にあるトレッドセンタ部20の部分を陸部列というとき、この陸部列、第1陸部列22b、第2陸部列24bにおいて、隣接するすべての陸部列間における上記総数を比較したとき、接地端の側(タイヤショルダー側)に位置する陸部列における上記総数が、タイヤセンタCLの側に位置する陸部列における上記総数に対して大きいか、または同じである。
このように、サイプが周方向溝やラグ溝に連通する数を調整することで、湿潤路面でのウエット性能を向上させることができる。
なお、タイヤ10では、弓状湾曲溝32の周方向溝26aとの合流部、ラグ溝30の周方向溝26bとの合流部、ラグ溝34a,34bの周方向溝26a及び28a,26b及び28bとの合流部、及びラグ溝38a,38bの周方向溝28a,28bとの合流部は、タイヤ周方向の同じ位置に存在しないように、パターンが配列されてもよい。各合流部がタイヤ周方向の同じ位置に存在しないようにパターンを構成することで、合流部で生じる空気の流れに依存して生じるパターンノイズのレベルを低減することができる。
なお、トレッドセンタ部20を挟む2つの周方向溝26a,26bの溝幅は、周方向溝26a,26bで両側を挟まれたトレッドセンタ部20のタイヤ幅方向の長さの10〜50%であることが好ましい。
また、タイヤ10は、トレッドセンタ部20、第1陸部列22a,22b、第2陸部列24a,24bのいずれにもサイプが設けられているが、サイプが一部分に設けられなくてもよいし、全く設けられなくてもよい。
第1陸部列22a,22b、第2陸部列24a,24bは、これらのブロック列を作るラグ溝34a,34b,38a,38bの溝深さが部分的に浅くなって、ラグ溝が部分的に寸断されたものであってもよい。
また、周方向溝28aと28b、周方向溝26a及び26bは、タイヤセンタCLを中心として線対称位置に設けられていることが好ましい。
〔実施例〕
このようなタイヤ10の効果を調べるために、タイヤを試作して調べた。
タイヤサイズは、乗用車用タイヤで215/60R16である。リムは16×6.5Jを用い、200kPaの空気圧とした。タイヤ構造は、2ベルト(スチールベルト)、2プライのターンアップ構造のラジアル構造とした。セダンタイプの乗用車を用いて、耐偏磨耗性能、操縦安定性性能及びスノー性能を調べた。
試作したパターンつきタイヤは、以下の表1に示す要素を持つパターンを作製した。
ここで、周方向溝26a,26b,28a,28bの溝深さはいずれも8.5mm、溝幅はいずれも6.8mmとした。弓状湾曲溝32と隣接する弓状湾曲部との合流部における溝幅及び溝深さは、3.0mm、4.0mmとし、弓状湾曲溝32のタイヤセンタCL近傍における溝幅及び溝深さは、4.0mm、5.0mmとし、弓状湾曲溝32と周方向溝26aとの合流部における溝幅及び溝深さは、5.0mm、6.8mmとした。ラグ溝30の、周方向溝26bとの合流部における溝幅及び溝深さは、3.0mm、4.0mmとし、ラグ溝30の長さは8.0mmとした。ラグ溝34a,34b,38a,38bの溝深さ及び溝幅は、6.8mm、5.0mmとした。ラグ溝34bの溝幅が細い部分の溝幅は、2.0mmとした。なお、ラグ溝38a,38bの溝深さは両ショルダー側に行くに従って浅くなっている。
Figure 0005211888
耐偏磨耗性能については、乗用車を6000マイル(約10000km)走行後における弓状湾曲溝32と周方向溝26aで囲まれて形成されるブロックと、第1陸部列22a,22bと、第2陸部列24a,24bのそれぞれについて、タイヤ周方向の両端部における磨耗量を測り、両端間の磨耗量差を求め、平均化した。
一方、操縦安定性能については、走行速度100km/時で乗用車を走行させ、操舵に対する応答性及び車両挙動の安定性を、運転者の官能評価にて調べた。
一方、スノー性能については、雪上路面を走行速度30km/時で乗用車を走行させ、トラクション性能(制動、駆動性能)とそのときの横滑りを含む総合性能を官能評価にて調べた。
下記表2は、その結果である。表2では、従来タイヤのパターンBを基準(指数100)として、各タイヤの評価結果を指数で求めた。指数は値が大きいほど、性能は優れていることを表す。
Figure 0005211888
表2より、従来パターンであるパターンBに対して本発明の実施例であるパターンAは、性能がいずれも優れていることがわかる。しかも、パターンAは、いずれのパターンC〜Hに対しても上記3つの性能で優れており、効率よく3つの性能がバランスしていることがわかる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
(a)は、本発明の空気入りタイヤの一実施例である空気入りタイヤの概略斜視図であり、(b)は、(a)に示すタイヤに設けられるパターンの平面図である。 図1に示す空気入りタイヤの弓状湾曲溝の溝断面形状を説明する図である。 図1に示す空気入りタイヤの弓状湾曲溝の面取りを説明する図である。
10 空気入りタイヤ
12 トレッド部
14 パターン
20 トレッドセンタ部
22a,22b 第1陸部列
24a,24b 第2陸部列
26a,26b,28a,28b 周方向溝
30 ラグ溝
31,33,35,36a,36b,37a,40a,40b サイプ
32 弓状湾曲溝
34a,34b,38a,38b ラグ溝

Claims (15)

  1. 2つの周方向溝で両側を挟まれ、タイヤセンタが通り、タイヤ周方向に連続する陸部を有するトレッドセンタ部を備えた空気入りタイヤであって、
    前記トレッドセンタ部を挟む前記2つの周方向溝のうち、一方の周方向溝と接する、前記トレッドセンタ部の端部から、タイヤ幅方向内側に向かって延びる第1のラグ溝が前記タイヤセンタを横切ることなく、閉塞するように、タイヤ周方向に複数設けられ、
    前記2つの周方向溝のうち、他方の周方向溝と接する、前記トレッドセンタ部の端部から、弓状湾曲溝がタイヤ周方向に複数設けられ、各弓状湾曲溝は、前記他方の周方向溝と接する前記端部からタイヤ幅方向内側に向かって延び、途中でタイヤ周方向に向きを変え、その後、タイヤ幅方向外側に向かって延び、しかも、各弓状湾曲溝は、前記タイヤセンタを横切ることなく、タイヤ周方向に隣接する弓状湾曲溝と合流するように設けられており、
    前記弓状湾曲溝の前記合流部近傍における両側の溝壁は傾斜しており、前記弓状湾曲溝の湾曲内側の溝壁は、湾曲外側の溝壁に対して壁面傾斜角度が大きく、前記湾曲内側の溝壁の壁面傾斜角度は、前記合流部から遠ざかるにつれ、小さくなることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記弓状湾曲溝は、前記弓状湾曲溝の、前記他方の周方向溝の合流部から、前記タイヤセンタに向かって、溝深さが浅くなっている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記弓状湾曲溝の前記合流部の湾曲内側の溝壁は、曲率を有する形状で面取りが施され、溝深さの深くなる方向に行くにしたがって、前記曲率が小さくなっている請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. さらに、前記トレッドセンタ部のタイヤ幅方向の両外側には、2つの周方向溝で挟まれ、第2のラグ溝が設けられた第1の陸部列が設けられている請求項1〜のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1の陸部列は、前記タイヤセンタを挟んで線対称位置にそれぞれ設けられ、
    前記第1の陸部列のうち、前記第1のラグ溝が設けられる側の陸部列には、前記トレッドセンタ部の側の周方向溝に一方の端が連通し、他方の端が屈曲して閉塞したサイプが設けられ、前記弓状湾曲溝が設けられる側の陸部列には、この陸部列を挟む前記2つの周方向溝に連通したサイプが設けられている請求項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1の陸部列のうち、前記弓状湾曲溝が設けられる側の陸部列には、この陸部列を挟む2つの周方向溝に両端が連通するサイプの他に、このサイプの途中から分岐して前記2つの周方向溝の一方に連通する別のサイプが設けられている請求項に記載の空気入りタイヤ。
  7. さらに、前記第1の陸部列のタイヤ幅方向の両外側には、第2の陸部列が設けられ、
    この第2の陸部列のうち、前記第1のラグ溝が設けられる側の陸部列は、周方向溝と第3のラグ溝により画されてブロック列として構成され、前記弓状湾曲溝が設けられる側の陸部列は、第4のラグ溝が周方向溝に連通することなく閉塞し、陸部がタイヤ周方向に連続して構成されている請求項のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記第2の陸部列は、前記タイヤセンタを挟んで線対称位置にそれぞれ設けられ、
    前記第2の陸部列のうち、前記第1のラグ溝が設けられる側の陸部列には、両端が屈曲したサイプが設けられ、このサイプの一方の端は、この陸部列に接する周方向溝に端が連通せず閉塞し、他方の端は前記第3のラグ溝に連通し、
    前記第2の陸部列のうち、前記弓状湾曲溝が設けられる側の陸部列には、この陸部列に接する周方向溝に端が連通したサイプが設けられている請求項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記第2の陸部列のうち、前記弓状湾曲溝が設けられる側の陸部列には、前記サイプの他に、このサイプの途中で分岐した別のサイプが設けられ、この別のサイプがこの陸部列に接する周方向溝に連通している請求項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記トレッドセンタ部、前記第1の陸部列、および、前記第2の陸部列のうち、前記タイヤセンタを境にして、前記弓状湾曲溝が設けられる側においてサイプが周方向溝またはラグ溝と連通する総数を前記トレッドセンタ部、前記第1の陸部列、および、前記第2の陸部列毎に求めたとき、前記トレッドセンタ部における総数に対して、前記第2の陸部列における総数は大きく、前記第1の陸部列における総数は、前記トレッドセンタ部における総数と前記第2の陸部列における総数との間の数、あるいは、前記トレッドセンタ部における総数および前記第2の陸部列における総数のいずれか一方に等しい数である請求項のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記弓状湾曲溝と、隣接する弓状湾曲溝と、前記トレッドセンタ部を挟む前記2つの周方向溝の一方の周方向溝で画されるブロックには、この周方向溝および前記隣接する弓状湾曲溝に連通するサイプが設けられている請求項1〜10のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記トレッドセンタ部を挟む前記2つの周方向溝の溝幅は、前記2つの周方向溝で両側を挟まれた前記トレッドセンタ部のタイヤ幅方向の長さの10〜50%である請求項1〜11のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記弓状湾曲溝が、前記他方の周方向溝と接する端部からタイヤ周方向に対してタイヤ幅方向内側に傾斜した方向に向かって延びる傾斜角度が、5〜45度である請求項1〜12のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記弓状湾曲溝のピッチ長さと前記第1のラグ溝のピッチ長さが同じである請求項1〜13のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  15. 前記タイヤセンタを挟んで前記弓状湾曲溝が設けられた側は、車両装着内側である請求項1〜14のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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