JP5211545B2 - ストッパ部材および鍵盤構造 - Google Patents
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Description
上限ストッパ部および下限ストッパ部としては回動質量体の衝撃吸収性、消音性の観点から、ある程度の弾性復元力を備えたものが必要であり、従来よりフェルトまたはポリウレタン・エラストマ等が使用されている。演奏者の押鍵により押鍵押し切り状態になると、前述のように回動質量体は上限ストッパ部に衝突する。その際、上限ストッパ部は弾性変形し、内部損失により回動質量体の運動エネルギーを吸収し回動質量体を制動する。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、雑音を軽減できるとともに、粒状体の漏れを抑制できるストッパ部材および鍵盤構造を提供することを目的としている。
請求項1記載のストッパ部材(20)にあっては、楽器内における移動物体(6,14)を衝突させることにより、該移動物体(6,14)の移動範囲を規制するストッパ部材において、各々が直径3mmの複数の粒状体(26)と、これら粒状体(26)間に充填され粘着性を有する繋材(28)と、通気性を有し、前記粒状体(26)および前記繋材(28)を包囲する包囲部材(22)とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のストッパ部材(30)において、前記包囲部材(22)の内側に、前記複数の粒状体(26)とこれら粒状体(26)間に充填され粘着性を有する繋材(28)とから成る混合層(32)を形成し、該混合層(32)のさらに内側に前記粒状体(26)を充填してなる中心層(34)を形成したことを特徴とする。
また、請求項3記載のストッパ部材(40)にあっては、楽器内における移動物体(6,14)を衝突させることにより、該移動物体(6,14)の移動範囲を規制するストッパ部材において、各々が直径3mmの複数の粒状体(26)と、通気性を有し、前記粒状体(26)を包囲するとともに、これら粒状体(26)に対向する面に粘着性を有する材質(42)を塗布または印刷してなる包囲部材(22)とを有することを特徴とする。
また、請求項4記載のストッパ部材(50)にあっては、楽器内における移動物体(6,14)を衝突させることにより、該移動物体(6,14)の移動範囲を規制するストッパ部材において、少なくとも一部が磁化された、磁性体によって構成され各々が直径3mmの複数の粒状体(54,56)と、通気性を有し、前記粒状体(54,56)を包囲する包囲部材(22)とを有することを特徴とする。
また、請求項5記載のストッパ部材(60)にあっては、楽器内における移動物体(6,14)を衝突させることにより、該移動物体(6,14)の移動範囲を規制するストッパ部材において、外面の少なくとも一部に粒状体同士の衝突時のエネルギーを吸収するコーティングを施した、各々が直径3mmの複数の粒状体(64,66)と、通気性を有し、前記粒状体(64,66)を包囲する包囲部材(22)とを有することを特徴とする。
また、請求項6記載の鍵盤構造にあっては、鍵支持部(4)を支点として揺動する鍵(6)と、該鍵(6)の移動範囲を規制するストッパ部材とを有する鍵盤構造において、前記ストッパ部材として請求項1ないし5の何れかに記載のストッパ部材を用いたことを特徴とする。
また、請求項7記載の鍵盤構造にあっては、鍵支持部(4)を支点として揺動する鍵(6)と、該鍵(6)に連動する質量体(14c)と、該質量体(14c)の移動範囲を規制するストッパ部材とを有する鍵盤構造において、前記ストッパ部材として請求項1ないし5の何れかに記載のストッパ部材を用いたことを特徴とする。
また、少なくとも一部が磁化された、磁性体によって構成された複数の粒状体を用いる構成によれば、粒状体が相互に引き付けあうため粒状体の漏れが防止できるとともに、これら粒状体を最初から接触状態に保つことができるため、衝突時の雑音を低減させることができる。
また、粒状体の外面の少なくとも一部にコーティングを施す構成よれば、衝突時のエネルギーをコーティング層に吸収させることができるため、衝突時の雑音を低減させることができる。
1.1.実施例の構成
次に、本発明の第1実施例の鍵盤構造の構成を図1を参照し説明する。なお、本実施例の鍵盤構造は、電子ピアノに適用されるものである。
図1において2は電子ピアノのフレームであり、その上面には、鍵支持部4が固定されている。6は鍵であり、その後端部分(図上では右端)は鍵支持部4に対して回動自在に軸支されている。これにより、鍵6の左端は上下方向に揺動自在になっている。なお、図1においては1つの白鍵6およびこれに対応する部材のみ図示する。8は鍵ガイド部であり、鍵6が横方向にぶれないように、鍵6を上下方向にガイドする。鍵6の状態、すなわち操作位置、押鍵速度等は図示しない鍵スイッチ等の検出部で検出される。
次に、本実施例の動作を説明する。
図1において、ユーザが鍵6を指で押下すると、鍵6は鍵支持部4に設けられた軸を中心に図示の位置から反時計方向に回動する。それに伴い、ハンマ操作部12によってハンマ14の当接部14aが押し下げられ、ハンマ14はハンマ支持部16に支持された軸を中心に図示の位置から反時計方向に回動する。やがて、鍵6の下面はストッパ部材20−2に衝突し、質量体14cはストッパ部材20−4に衝突する。ストッパ部材20−2,20−4においては、鍵6および質量体14cの運動エネルギーが粒状体26の運動エネルギーに変換されるため、鍵6および質量体14cは運動エネルギーを失う。
次に、本発明の第2実施例の鍵盤構造を説明する。第2実施例の鍵盤構造の全体構成は第1実施例のもの(図1)と同様であるが、本実施例にあっては、第1実施例のストッパ部材20に代えて、図3(a)に示すストッパ部材30が適用される。
図3(a)においてバッグ部22は第1実施例のものと同様であるが、バッグ部22の内面には繋材と粒状体とを混合した混合層32が形成されており、さらにその内側には粒状体のみを充填した中心層34が形成されている。ここで、図3(a)におけるB部の拡大図を図3(b)に示す。図示の構成によれば、混合層32は中心層34の周囲を取り囲んでいるため、中心層34において粒状体26同士が衝突したときに生じる雑音が、混合層32内の繋材28によって吸収される。また、混合層32においては、繋材28が粒状体26相互同士を結合することにより、粒状体26の直径が通気口22aの直径以下であったとしても、粒状体26が該通気口22aを介して外部に漏れることが防止される。
次に、本発明の第3実施例の鍵盤構造を説明する。第3実施例の鍵盤構造の全体構成は第1実施例のもの(図1)と同様であるが、本実施例にあっては、第1実施例のストッパ部材20に代えて、図4(a)に示すストッパ部材40が適用される。
図4(a)においてバッグ部22は第1実施例のものと同様であるが、その内面には、粘性および粘着性を有する材質(第1,第2実施例の繋材28と同様の材質)が塗布または印刷され、これによって粘着層42が形成されている。この粘着層42のさらに内側には、粒状体のみを充填した中心層44が形成されている。ここで、図4(a)におけるC部の拡大図を図4(b)に示す。図示の構成によれば、粘着層42は中心層44の周囲を取り囲んでいるため、中心層44において粒状体26同士が衝突したときに生じる雑音が、粘着層42において吸収される。
次に、本発明の第4実施例の鍵盤構造を説明する。第4実施例の鍵盤構造の全体構成は第1実施例のもの(図1)と同様であるが、本実施例にあっては、第1実施例のストッパ部材20に代えて、図5(a)に示すストッパ部材50が適用される。
図5(a)においてバッグ部22は第1実施例のものと同様であり、その内側には、粒状体のみを充填した中心層52が形成されている。ここで、図5(a)におけるD部の拡大図を図5(b)に示す。本実施例において中心層52を構成する粒状体は、磁石である粒状体54と、磁石ではない磁性体である粒状体56とから構成されている。粒状体の少なくとも一部が磁石によって構成されていることにより、粒状体54,56の全体が磁化され、これら粒状体54,56は相互に引き寄せられる。従って、粒状体54,56の直径が通気口22aの直径以下であったとしても、粒状体54,56が該通気口22aを介して外部に漏れることが防止される。また、粒状体54,56は元々相互に接触した状態にあるため、鍵6やハンマ14がストッパ部材50にした際に発生する雑音は、磁化されていない粒状体を用いた場合と比較して低く抑制することが可能である。
次に、本発明の第5実施例の鍵盤構造を説明する。第5実施例の鍵盤構造の全体構成は第1実施例のもの(図1)と同様であるが、本実施例にあっては、第1実施例のストッパ部材20に代えて、図6(a)に示すストッパ部材60が適用される。
図6(a)においてバッグ部22は第1実施例のものと同様であり、その内側には、内側には、粒状体のみを充填した中心層62が形成されている。ここで、中心層62を構成する粒状体の一例を図6(b)に示す。図6(b)に示す粒状体64は、金属粒であるコア部64aと、その外周面の全体をコーティングするコーティング層64bとから構成される。ここで、コーティング層64bは、エラストマー、ゲル、プラスチック、ゴム等の材質によって構成される。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
Claims (7)
- 楽器内における移動物体を衝突させることにより、該移動物体の移動範囲を規制するストッパ部材において、
各々が直径3mmの複数の粒状体と、
これら粒状体間に充填され粘着性を有する繋材と、
通気性を有し、前記粒状体および前記繋材を包囲する包囲部材と
を有することを特徴とするストッパ部材。 - 前記包囲部材の内側に、前記複数の粒状体とこれら粒状体間に充填され粘着性を有する繋材とから成る混合層を形成し、
該混合層のさらに内側に前記粒状体を充填してなる中心層を形成した
ことを特徴とする請求項1記載のストッパ部材。 - 楽器内における移動物体を衝突させることにより、該移動物体の移動範囲を規制するストッパ部材において、
各々が直径3mmの複数の粒状体と、
通気性を有し、前記粒状体を包囲するとともに、これら粒状体に対向する面に粘着性を有する材質を塗布または印刷してなる包囲部材と
を有することを特徴とするストッパ部材。 - 楽器内における移動物体を衝突させることにより、該移動物体の移動範囲を規制するストッパ部材において、
少なくとも一部が磁化された、磁性体によって構成され各々が直径3mmの複数の粒状体と、
通気性を有し、前記粒状体を包囲する包囲部材と
を有することを特徴とするストッパ部材。 - 楽器内における移動物体を衝突させることにより、該移動物体の移動範囲を規制するストッパ部材において、
外面の少なくとも一部に粒状体同士の衝突時のエネルギーを吸収するコーティングを施した、各々が直径3mmの複数の粒状体と、
通気性を有し、前記粒状体を包囲する包囲部材と
を有することを特徴とするストッパ部材。 - 鍵支持部を支点として揺動する鍵と、該鍵の移動範囲を規制するストッパ部材とを有する鍵盤構造において、
前記ストッパ部材として請求項1ないし5の何れかに記載のストッパ部材を用いたことを特徴とする鍵盤構造。 - 鍵支持部を支点として揺動する鍵と、該鍵に連動する質量体と、該質量体の移動範囲を規制するストッパ部材とを有する鍵盤構造において、
前記ストッパ部材として請求項1ないし5の何れかに記載のストッパ部材を用いたことを特徴とする鍵盤構造。
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