JP5210208B2 - 管理装置及び管理方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、印刷システムにおける管理装置及び管理方法及びプログラムに関する。
社内のある部門をクライアントとし、クライアントから印刷物(マニュアル、顧客向け報告書等)の作成依頼を受注し、所望の印刷物を作成し、上記クライアントに納品するような、いわゆる社内印刷業界がある。従来、顧客から受け取ったファイルに対し、印刷処理を実施する印刷システムとして、いわゆるホットフォルダ機能を使用した印刷が挙げられる。以降、図1〜4を用いて従来のホットフォルダ機能を使用したPODシステムの構成の一例を説明する。また、図5、10を用いて、従来のホットフォルダ機能を使用したPODシステムにおけるバリアブル印刷処理の一例を説明する。また、図6、7を用いて、バリアブルジョブの一例を説明する。本実施形態ではISO TC130 WG/TF3で議論されているISO 16612−2(仮称vPDF)を使用して説明する。また、図8、9を用いて、印刷指示情報が記録されているジョブチケットの一例を説明する。本従来例ではジョブチケットとして業界各社が参加し、CIP4で定義されているJDF(Job Definition Format)を使用して説明する。また、図10を用いて、従来のサブセットステープル指示により実施されたバリアブル印刷の例を説明する。
図1は、PODシステムの一例であり、且つ本発明における印刷システム全体の基本構成の一例を示すブロック図である。本ブロック図は、1または複数のオペレータ環境である1、2と、インターネットを介して接続されているPOD(Print On Demand)サイト環境3から成っている。
オペレータ環境1及び2では、PODサイトで印刷するデータを作成する。オペレータ環境には、プリントの発注依頼を行うオペレータが存在し、それぞれのオペレータ環境(ここでは、オペレータ環境A及び、オペレータ環境B)からそれぞれのクライアントPCを利用して、プリントジョブの依頼や、ジョブのステータス確認などができる。
一方、PODサイト環境3においては、通常はホットフォルダ部4、ディジタルプリント部5を有する。しかし、ディジタル複写機やディジタル複合機等のディジタル画像形成装置に接続されているフィニッシング装置の機能や能力で不足する場合には、さらにポストプレス部(不図示)を有する場合もある。
ホットフォルダ部4は、投入されたファイルに当該ホットフォルダ部4に関連付けられた印刷指示書(以下、ジョブチケット)を付加し、ディジタルプリント部5へ転送する役割を果たしている。また、工程管理の役割も果たす。PODサイト環境におけるホットフォルダ部4、ディジタルプリント部5、(必要に応じて、ポストプレス部も含む)の各工程に対して作業を指示し、コンピュータや各種デバイスにより構成される本システムのワークフローを一元管理する部分である。そして、前述のオペレータからの印刷ジョブの受信や保管、その他、各デバイスや各オペレータの作業に対し、効率化のためのスケジューリングを果たす。
ディジタルプリント部5は、ホットフォルダ部4より受信した印刷ジョブの作業指示に従って、印刷処理を実行するものである。また、その他のPOD処理としては、白黒MFP(Multifunction Peripheral)やカラーMFP等の印刷機能を有する印刷装置により紙原稿をコピーする。また、クライアントPCからプリンタドライバを経由して、オペレータから受信した文書/画像ファイルや、スキャンデバイスによりスキャンしたスキャン画像ファイル、その他、それらを編集した文書/画像ファイルを白黒MFPやカラーMFP等のプリントデバイスにプリントアウトするといった役割を果たす。
また、ポストプレス部が構成されていた場合には、ホットフォルダ部4あるいはディジタルプリント部5より受信したポストプレスジョブの作業指示に従って、紙折り機、中綴じ製本機、くるみ製本機、断裁機、封入機、帳合機等の後処理デバイスを制御する。それとともに、ディジタルプリント部5から出力された記録紙に対して、紙折り、中綴じ製本、くるみ製本、断裁、封入、帳合等の仕上げ処理を実行するという役割を果たす。
図2は、上記印刷システムにおけるホットフォルダ部4の構成及び、外部ネットワークに位置するオペレータ環境の一例を示すブロック図である。ホットフォルダ部4は、ネットワークに接続されたホットフォルダサーバ20、ファイルサーバ21、ホットフォルダクライアント22、23などから成り立っている。ここで、ホットフォルダサーバ20は、受注から納品までのシステム全体のワークフローを管理すると共に、ホットフォルダクライアント22、23を制御するサーバである。
ファイルサーバ21は、インターネットを利用して、オペレータ環境から印刷用のファイルを受信するサーバである。また、オペレータからの同一原稿による再発注に備えて、オペレータから受信したファイルを保管するため文書管理サーバでもある。一般に、画像データと前回出力の際の印刷ジョブを一緒に保存してある。
ホットフォルダクライアント22、23は、オペレータから受信したファイルを、ホットフォルダサーバ20へ送り、PODシステム3内で処理可能な形式へ変換してディジタルプリント部5へ出力するホットフォルダクライアントアプリがインストールされている。例えば、オペレータからバリアブルデータやコンテンツファイルを受信した場合には、ホットフォルダクライアント22または23上でJDFを付加した印刷ジョブに変換され、ディジタルプリント部5へ送信される。ホットフォルダ部4におけるこれらのホットフォルダサーバ20、ファイルサーバ21、ホットフォルダクライアント22、23間で使用される印刷指示情報は、JDFと呼ばれる。このJDFはジョブの作業指示を有するジョブチケットなどを利用して送受信している。そして、印刷ジョブを転送したり、制御コマンドを発行したりして、ホットフォルダ部4を中心にディジタルプリント部5、(更にポストプレス部)などと連携をとってトータルなワークフローの自動化を提供している。
図3は、上記印刷システムにおけるディジタルプリント部5の構成の一例を示すブロック図である。ここでは、ネットワークに接続されたプリントサーバ30、クライアントPC31、32、カラーMFP35、36、37及び、白黒MFP33、34を有する。
プリントサーバ30は、2つの役割を持っている。1つ目はディジタルプリント部5の外部と情報の送受信であり、処理対象であるジョブの画像情報や設定情報などは、まずプリントサーバ30に入力され、そのジョブが終了するとステータスなどの情報を外部に知らせる役割を持っている。もう1つはディジタルプリント部5内部の管理制御であり、外部から入力されたジョブ及び、ディジタルプリント部5の内部で発生したジョブは、プリントサーバ30にて一元管理されている。そして、ディジタルプリント部5の内部にある全てのデバイスと全てのジョブの状況が監視できると共に、ジョブの一時停止、設定変更、印刷再開あるいは、ジョブの複製、移動、削除などの制御が行えるようになっている。
クライアントPC31、32は、プリントサーバ30内で管理されているデバイスやジョブの監視や制御の補佐する役割を持っている。また、その他のPOD業務においては、入力されたアプリケーションファイルの編集、印刷指示、あるいは、プリントレディファイルの投入の役割を持っている。カラーMFP35、36、37及び、白黒MFP33、34は、スキャン、プリント、コピーなど様々な機能を有する画像形成装置であり、カラーMFPと白黒MFPとでスピードやコストなどが異なるため、それぞれの用途に応じて使い分ける。また、カラーMFP37にはフィニッシャ装置が接続されている。
図4は、本従来例の全体構成を説明する図である。ここでは全体構成として、ホットフォルダクライアント22、23、40を有する。また、46〜48はホットフォルダクライアントアプリであり、ホットフォルダクライアント22、23、40として個別に記載しているが、同一のPC上で構成されても構わない。
ホットフォルダサーバ4aは、その内部にカラーMFP37等の印刷機器へ印刷データを転送する為の送信キューを有している。送信キューには、セットされた順番でカラーMFP36や37へ送信処理される。ジョブ管理アプリ49は、ホットフォルダサーバ4aから送信される印刷ジョブの監視や、カラーMFP37内に蓄積されている印刷ジョブのステータスの監視等に使用される。
カラーMFP37に構築されているジョブ制御部4bは、その内部にプリントキューを所持している。プリントキューにセットされた順番にカラーMFP37にて印刷処理が実行される。また、プリントキューには、RIP(Raster Image Processor)の処理済の印刷ジョブがセットされ、カラーMFP37の各種制限を受ける。ジョブ処理部4cは、プリントキューに記録されているジョブを印刷実行処理する。ジョブ制御部4dとジョブ処理部4eに関しては、それぞれジョブ制御部4b及び、ジョブ処理部4cと同様である。また、上記従来例では、プリントキューには、RIPの処理済の印刷ジョブがセットされるとしたが、以下の本発明における実施形態では、RIP処理前の印刷ジョブがセットされても構わない。
また、従来のホットフォルダを使用したバリアブル印刷に関しては、以降、図5を用いて説明する。50は、バリアブルデータを作成するVDP(variable data printing)アプリケーションである。51はVDPアプリが生成したバリアブルデータファイルであり、52はホットフォルダであり、図4におけるホットフォルダ46、47、48を指している。53はホットフォルダサーバ4aによって生成されたJDFを含むジョブチケットであり、37はバリアブルジョブの印刷を実行するカラーMFP37である。
図6と図7はバリアブルデータの構造の一例を示す図である。図6は、バリアブルデータ構造を出力結果から説明する図の一例である。ここでは建築会社が施工中の工事状況の報告を行う建築工事状況報告のバリアブルデータの例を示す。つまり、図6のバリアブルデータは、建築会社である顧客A〜Lまでの印刷データで構成されている。また、建築会社は複数の建築工事の物件を所持しており、複数の建築工事物件で1建築会社への報告を構成している。51はバリアブルデータであり、60は顧客A向けの報告書を構成するデータ群であり本実施形態では、顧客A向けの出力全体がステープル範囲として設定されている。61は顧客L向けの報告書を構成するデータ群である。62は顧客Aの建築会社が施工中の物件1の状況報告を構成するデータ群であり、本実施形態ではレコードを構成する単位とする。物件毎に報告書の書式は決まっており、その中に現場の状況を説明する写真データがバリアブルデータとして構成されている。63は、62と同様に物件2の状況報告を構成するデータ群であり、64及び、65は物件M−1と物件Mの状況報告を構成するデータ群である。66及び、67は、60及び、61の報告書が中綴じステープルされている出力物を明示する図である。
図7はバリアブルデータの構造を、バリアブルデータフォーマットから説明する図の一例である。図7では、vPDF(TM)フォーマットを参考に説明する。バリアブルデータは、JOBやDocument SET等のノードが階層構造になって構成されている。70はバリアブルデータのルートノードであるJOBノードを示し、71はバリアブルデータ内の1データ群であるDocument SETノードを示している。72はPageノードを束ねるPage treeノードであり、図6のデータ群62(すなわちレコード)に該当する。73はPageノードであり図6のデータ群62であるレコードにおける各ページに該当する。74はバリアブルデータであり、図6において各レコード内に位置するバリアブルデータに該当する。図7では73のPageノードと74のXObjectノードが結ばれているが、これはページデータがバリアブルデータを参照していることを意味する。また、複数のページから参照されることも可能である。75は、バリアブルデータ74内に記録されている、外部DBを参照するリファレンス情報であり、DB名称とDB内のデータの位置を示す参照情報が記録されている。
図8は、ジョブチケットに含まれるJDFの構造の一例を示す図である。80はJDFデータ全体を示し、82はPDF等のコンテンツデータをどのように画像処理し、どのように配置するか等を示す複数のPrepress処理の指示群が記述されている。83はPrepress処理82において作成された画像データをどのように原稿に出力するか等を示す複数のPress処理の指示群が記述されている。84はPress処理83の指示に従って出力された原稿を包み製本等、どのように後処理するかを示すPostpress処理の指示が記述されている。81は上記Prepress処理82、Press処理83、Postpress処理84を一つの処理に纏めるCombined Process処理を示す。通常、ディジタルプリントを行うカラーMFP37等において一回の印刷ジョブの入力に対して、Prepress処理からPostpress処理までが実行終了した製本結果が唯一つの出力となる。このように一度の入力に対してPrepress処理からPostpress処理までの一連の処理を同時に処理し、唯一つの出力をする指示を行いたい場合にCombined Process処理は使用される。また、Prepress処理、Press処理、Postpress処理のうち、少なくとも2つ以上の処理を有するMFP等のディジタル画像形成装置に対する指示には、常に使用される。
図9は、PODシステム等で使用されるジョブチケットの構造の一例を示すもう一つの図である。ジョブチケットを表現するJDFはXMLフォーマットで記述されており、ノードの階層構造によって表現できる。図9はJDFによって製本の一例を示す階層図である。一方、図8はJDF構造を実行プロセスの種類で示している。
本91の作成において、表紙92、本身93の作成及び、製本といった様々な工程を経て本全体が出来上がっている。JDFでは、出力物を構成する際に、物理的な出力物を形作る工程をプロダクトノードと呼ぶ。そして、プロダクトノードを形作るための処理工程をプロセスノード、プロダクトノードを作成するための中間的段階の要素でいくつかのプロセスノードの集合体をプロセスグループノードと呼んで区別している。
具体的には、図8のPrepress処理82は、カラーページのRIP処理9a、白黒ページのRIP処理9cにあたる。Press処理83は、表紙出力のプロセス1 98、表紙のラミネート処理99、カラーページプリント処理9b、白黒ページプリント処理9dにあたる。Postpress処理は、包み製本処理9e、断裁処理9fにあたる。
図10は、従来のサブセットステープル指示の為されたバリアブル印刷の例を説明する。10は中綴じステープルされた印刷物であり、例えば図6における66の印刷物を示す。11と12も同様である。そして、印刷物10から印刷物12までの中綴じ製本出力全体に2穴や3穴のパンチ穴をあける設定が為されており、パンチ穴があけられる。このパンチ穴により出力物が、バインダなどで綴じられる。このような出力は、例えば、講習会等において章単位でステープルし全体をバインダで綴じて資料を配布するようなケースにおいて利用される。また、図10においては中綴じ製本を例に用いたが、左上側だけをステープルすることでも構わない。また、従来画像形成処理装置により出力された原稿用紙を、フィニッシング装置で製本処理(ステープル、穴あけ、中綴じ製本、包み製本等)を行うことは周知である。
ここで従来技術として、プリンタ障害時における再印刷において、印刷が中断した印刷ジョブに設定されたステープル属性をチェックし、再印刷の開始ページをステープルの先頭ページとしてジョブの送信を行う技術があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−167719号公報
上述した従来の技術には、ジョブ管理装置が提供するジョブ履歴リスト上で、ユーザビリティの高い再印刷のための表示を行う点に関する開示はない。とくに、「バリアブルジョブとレコードの表示」と「フィニッシング範囲の表示」とを表示するといったことは想定していなかった。
また、再印刷などの際に印刷範囲指定時にフィニッシング範囲に限定する処理、もしくはフィニッシング範囲を示すといった点に関しては何も述べられていなかった。
また、印刷範囲の指定において、“レコード範囲>フィニッシング範囲”の場合には、選択範囲をフィニッシング(ステープル)範囲に縮小変更する処理に関しては何も述べられていなかった。
さらには、印刷範囲がバリアブルジョブの場合には、別ファイルであるJDFを判断してフィニッシング範囲を判定することは出来なかった。
以上のように、従来、ユーザがデータの差し替えなどの作業を行うための再印刷の際に、所望な出力物を得るためのユーザビリティの高い機能は提供されていなかった。
本発明は、上記を鑑みてなされたものである。ステープル等のサブセットフィニッシング設定が適用されたバリアブルジョブの再印刷を行う場合、フィニッシングの設定も考慮して、印刷範囲を決定し、印刷後にユーザが差換え処理を行い易い印刷を実施することを目的とする。
また、上記印刷範囲は、フィニッシング設定の範囲による拡大・縮小、またはバリアブルデータの更新なども考慮に入れることを特徴としている。
また、上記バリアブルジョブの印刷履歴を表示する場合において、ユーザが差換え作業が容易になる印刷範囲を容易に把握できる表示方法を提供する事を目的とする。
また、デバイスがステープルできる紙の厚みには上限がある。このようにユーザの意図と異なり、デバイスのフィニッシング機能の能力によってユーザの意図よりも細かい範囲でサブセットステープルやくるみ製本が行われている場合に、ユーザに差換え作業が容易となる印刷範囲を提示することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明における管理装置は、フィニッシング機能を有する周辺装置が処理するジョブの管理を行い、複数のレコードから構成されジョブの処理に際して、ユーザによる印刷の対象とすべきレコードの選択を受け付ける選択手段と、前記ジョブに設定されるフィニッシング設定を判定する判定手段と、前記選択手段によって受け付けたユーザにより選択された印刷の対象とすべきレコードを含む、前記判定手段により判定されたフィニッシング設定がなされる複数のレコードを印刷の対象として決定する決定手段と、前記決定手段により決定された印刷の対象となる複数のレコードを基に印刷指示情報を生成する生成手段とを有することを特徴とする。
本発明により、印刷物の差換え単位であるサブセットフィニッシング毎に出力するので、ユーザの所望する差換え箇所の出力物を容易に得ることができる。
また、前回生成したジョブを利用した再印刷処理のため、ジョブ生成アプリによるジョブ再作成を行うよりも短い時間で再印刷処理を実施することができる。
さらには、デバイスによりサブセットフィニッシング出力された場合にも、ユーザの所望する差換え箇所の出力物を最小の範囲で容易に得ることができる。
従来の印刷システム構成の例の図である。 従来のホットフォルダ部における構成の例の図である。 従来のディジタルプリント部における構成の例の図である。 従来と本実施形態の全体構成の例の図である。 従来のホットフォルダを使用したバリアブル印刷を説明する図である。 従来のバリアブルデータを説明する第一の図である。 従来のバリアブルデータを説明する第二の図である。 従来のJDFの構成を説明する第一の図である。 従来のJDFの構成を説明する第二の図である。 従来のサブセットステープル設定されたバリアブルジョブを説明する図である。 第一の実施形態におけるホットフォルダクライアントPCとホットフォルダサーバのブロック図である。 第一の実施形態におけるホットフォルダアプリとホットフォルダサーバアプリとジョブ管理アプリの詳細ブロック図である。 第一の実施形態におけるカラーMFPのブロック図である。 第一の実施形態におけるMFP制御部のブロック図である。 第一の実施形態におけるバリアブルジョブを説明する図である。 第一の実施形態におけるジョブ管理アプリ画面を説明する図である。 第一の実施形態におけるジョブ管理アプリ画面を説明する第二の図である。 第一の実施形態におけるフローチャートを説明する図である。 第一の実施形態における第二のフローチャートを説明する図である。 第二の実施形態におけるバリアブルジョブの例を説明する図である 第二の実施形態におけるジョブ管理アプリ画面の例を説明する図である。 第二の実施形態におけるフローチャートを説明する図である。 第三の実施形態におけるジョブ管理アプリ画面の例を説明する図である。 第三の実施形態におけるフローチャートを説明する図である。 第四の実施形態におけるジョブ管理アプリ画面の例を説明する図である。 第四の実施形態におけるフローチャートを説明する図である。 第五の実施形態におけるジョブ管理アプリ画面の例を説明する図である。 第五の実施形態におけるフローチャートを説明する図である。 第六の実施形態におけるジョブ管理アプリ画面の例を説明する図である。 第六の実施形態におけるデバイスにおけるサブセットステープル分割の例を説明する図である。 第六の実施形態におけるフローチャートを説明する図である。
<第一の実施形態>
以下、添付図面に従って本発明に係わる実施形態を詳細に説明する。本発明は上記図5の従来例でも述べたが、ホットフォルダを使用して印刷実行されたバリアブルジョブにおける再印刷を用いる。バリアブルデータに関する設定情報を記述するフォーマットとしてPPML(TM)が一般に知られており、PPMLにおいては印刷指示データを印刷データとは別ファイルとして定義できる。この代表的な例が図5のホットフォルダによる印刷指示の設定を行う場合である。
また、図1〜4の従来技術の例でも述べたが、本発明においても、同様の印刷システム基本構成にて実施する。図5ではVDPアプリケーション50が記述されているが、バリアブルデータファイルを生成する上流側のアプリケーションであれば何でも良い。図5のVDPアプリケーション50で作成されたバリアブルデータ51が、図5のホットフォルダ52に投入される。このホットフォルダは、図4ではホットフォルダ−1 46やホットフォルダ−2 47やホットフォルダ−3 48に該当する。そしてホットフォルダサーバ4aで処理された後に、デバイス1 37に送信されて最初の印刷が実行される。そのバリアブルジョブの履歴がジョブ管理アプリ49に記録される。このジョブ管理アプリ49における再印刷操作を、以下で説明する。
図11は、図4のホットフォルダクライアント22とジョブ管理システムであるホットフォルダサーバ20を説明するブロック図である。46は印刷処理の対象となるファイルを投入するためのホットフォルダクライアントアプリである。ホットフォルダサーバ4aは、複数のホットフォルダクライアントアプリを管理している。また、ジョブ管理アプリ49は、ホットフォルダサーバ4aから送信された印刷ジョブのステータスを監視及び、表示する。
図12はホットフォルダクライアントアプリ46、ホットフォルダサーバ4a、ジョブ管理アプリ49を説明するブロック図である。識別情報作成部120はホットフォルダに投入された処理対象ファイルに対する印刷ジョブを生成する際に動作する。この識別情報作成部120は、上記印刷ジョブの識別を可能にするホットフォルダ名称や投入されたファイルにシーケンシャルに振られる連番やファイルの投入日付から構成される識別情報を作成する。JDF生成部121はホットフォルダアプリ46に付随して設定されている印刷指示情報を基にして印刷指示情報ファイルであるJDFを生成する。データ送信部122は投入されたファイルとJDF生成部121で生成されたJDFファイルとをホットフォルダサーバアプリ4aへ送信する。
データ受信部123は、ホットフォルダクライアントアプリ46のデータ送信部122から送信されたファイルを受信する。ホットフォルダサーバアプリ4aは、受信した印刷対象のコンテンツファイルをコンテンツチェック部124でサポート対象かどうかをチェックする。ここでのチェック方法は、印刷対象のファイルの種類かどうか、またそのファイルフォーマットバージョン等によって行う。そしてジョブデータ生成部125は、受信したJDFファイルとコンテンツファイルを使用して、MIMEエンコーディングを行い、JDF仕様に準拠した印刷ジョブを生成する。データ送信部126は、ジョブデータ生成部125で作成された印刷ジョブをジョブ管理アプリ49に送信する。ホットフォルダから送信する印刷ジョブを管理するが、CRT等の表示手段にそのステータスを表示する必要がない場合には、ホットフォルダサーバアプリ4aからMFP等の印刷機に直接送信する構成にしても構わない。印刷するデバイスは、ホットフォルダアプリ毎に予め設定されているものとする。デバイス管理部12hは、カラーMFP37や白黒MFP33の構成情報や機能等を管理する。デバイス管理部12hは、カラーMFP37のカセットにセットされている用紙の情報や、フィニッシング装置として接続されているステープル機能の能力等を管理する。ジョブ管理部12gは、ホットフォルダサーバアプリ4aで処理中の印刷ジョブを管理する。データ送信部126からジョブ管理アプリ49へジョブを受け渡し後は、ジョブ管理アプリ49上でジョブは管理される。
データ受信部127は、ホットフォルダサーバアプリ4aのデータ送信部126から送信された印刷ジョブを受信する。制御部128はジョブ管理アプリ全体の処理を制御し、印刷実行中のジョブをストップするといったジョブ操作や、ジョブの再印刷処理等の画面操作も制御する。ジョブチケット解析部12bは受信した印刷ジョブに含まれるジョブチケットのJDFを解析する。コンテンツエクスポート制御部12cは、ジョブ管理アプリ49が保持しているジョブからコンテンツデータをエクスポートする処理を制御する。コンテンツ生成部12dは、ジョブからコンテンツをエクスポートする際に、コンテンツファイルの生成を行う。ユーザから入力装置(キーボード等)によって指定されたパスのフォルダ下にファイルを作成したり、コンテンツエクスポート制御部12cの指示に従って、コンテンツのページの並びを入れ替えたりする。ジョブ管理情報更新部12eは、データ受信部127で受信された結果に基づき、ジョブ記録部12fに記録されている情報を更新する。表示部129は、ジョブ管理情報更新部12eで管理されているジョブ情報をリストとして画面に表示し、ジョブのステータス表示や、送信済みジョブ履歴の表示を行なう。印刷ジョブ送信・更新部12aは、ジョブ管理アプリ49からジョブをMFP37等のデバイスへ送信する。また、MFP37からジョブのステータス情報を受け取り、ジョブのステータス情報をジョブ記録部12fへ記録し、その更新されたステータス情報を表示部129によって画面に表示する。
図13はカラーMFP37を詳細に説明するブロック図である。MFPとは、少なくとも画像形成機能を含む、複数の機能を搭載した複合的な周辺機器であり、自装置内部に複数のジョブのデータを記憶可能なハードディスク等のメモリを具備している。例えば、代表的な機能として、スキャナから出力されたジョブデータに対し該メモリを介してプリンタ部でプリント可能にするコピー機能、コンピュータ等の外部装置から出力されたジョブデータに対し該メモリを介してプリント部でプリント可能にするプリント機能などが挙げられる。
MFPには、一般的にフルカラー機器とモノクロ機器があり、37はカラーMFPを示す。また、本印刷システムの構成において、複数の機能を具備したMFPを有する。しかし、スキャナ機能を有しないで、プリント機能及び、フィニッシング機能のみを具備した画像形成装置でも良い。例えば、プリンタと後処理装置とを同一のネットワークに接続した構成を有していても良い。また、MFPを複数備える構成でも良い。いずれにしても、本形態の制御が実現可能な印刷装置を有する構成であればよい。
以下、図13で示す構成を述べる。入力画像処理部131は、紙原稿などの画像を読み取り、読み取った画像データを画像処理する。FAX部132は、ファクシミリなどに代表される電話回線を利用して、外部との画像データの送受信を行う。NIC(Network Interface Card)部133は、ネットワークを利用して画像データや装置情報のやりとりを行う。専用I/F(インタフェース)部134は、外部装置と画像データなどの情報交換を行う。また、USB I/F部135は、USB(Universal Serial Bus)メモリ(リムーバブルメディアの一種)に代表されるUSB機器と画像データなどを送受信する。そして、MFP制御部130では、MFPの用途に応じて画像データを一時保存したり、経路を決定したりといったMFP全体の制御を担っている。
次に、文書管理部13bは、複数の画像データを格納可能なハードディスク等やメモリ等の記憶領域を有し、制御部(例えばMFP制御部130のCPUなど)が主体となって制御する。例えば、入力画像処理部131からの画像データや、FAX部132を介して入力されたファクシミリジョブの画像データ、NIC部133を介して入力されたコンピュータ等の外部装置からの画像データ、専用I/F部やUSB I/F部135を介して入力された様々な画像データ等の複数種類の画像データを、記憶領域に複数格納する。そして、記憶領域に格納された画像データを適宜読み出して、プリンタ部139等の出力部に転送し、出力部によるプリント処理等の出力処理を行う。また、オペレータからの指示により、記憶領域から読み出した画像データを、コンピュータや他の画像形成装置等の外部装置に転送する。
画像データを文書管理部13bに記憶する際には、必要に応じて、画像データの圧縮や、逆に格納された圧縮画像データを読み出す際に元の画像データへの伸張などの処理を行う必要がある。圧縮伸張部13aはこれらの画像データへの処理を行う。また、データがネットワークを経由する際には、JPEG、JBIG、ZIPなどの圧縮データ形式で送受信されることも一般的に知られており、圧縮データがMFPに入力された後、この圧縮伸張部にて解凍(伸張)される。また、リソース管理部13cは、フォント、カラープロファイル、ガンマテーブルなど共通に扱われる各種パラメータテーブルなどを格納する。そして、必要に応じて参照することができ、新しいパラメータテーブルを追加、更新することができる。
次に、MFP制御部130では、PDL(Page Description Language)データが入力された場合には、RIP部137でRIP(Raster Image Processor)処理を施す。また、プリントする画像に対して、必要に応じて出力画像処理部138でプリントのための画像処理を行う。更に、その際に生成される画像データの中間データやプリントレディデータ(プリントのためのビットマップデータやそれを圧縮したデータ)を必要に応じて、文書管理部13bに再度格納することもできる。その後、プリント対象データは画像形成を行うプリンタ部139へ送られる。プリンタ部139でプリントアウトされた印刷原稿シートは後処理部であるインラインフィニッシャ13dへ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
ここで、MFP制御部130は円滑にジョブを制御する役割を担っており、MFPの使い方に応じて、ジョブを処理するパスの切り替えが行われている。以下にその一例を示す。ここでは利用が任意である圧縮伸張部13a、後処理部(インラインフィニッシャ13d等)、もしくは、全体のコアとなるMFP制御部130などの処理は省略し、おおよそのフローがわかるように記載する。
・FAX受信機能:FAX部132→出力画像処理部138→プリンタ部139
・ネットワークプリント:NIC部133→RIP部137→出力画像処理部138→プリンタ部139
・外部装置からのプリント:専用I/F部134→出力画像処理部138→プリンタ部139
・外部メモリからのプリント:USB I/F部135→RIP部137→出力画像処理部138→プリンタ部139
・ボックスプリント機能:文書管理部13b→プリンタ部139
ここでのボックスプリント機能とは、文書管理部13bを利用したMFPの処理機能であり、ジョブ毎やユーザ毎に文書管理部13b内のメモリを分割して一次的にデータを保存し、ユーザIDやパスワードを組み合わせてデータの入出力を行う機能である。
更に、操作部136は、オペレータが上記の様々なフローや機能を選択したり操作指示したりするためのものであるが、操作部136の表示装置の高解像度化に伴い、文書管理部13bにある画像データをプレビューし、確認後OKならばプリントするといったことも可能となっている。
図14はMFP制御部130を詳細に説明するブロック図である。図14は、大きく分けて5つの部分から構成される。すなわち、入力デバイスを管理する入力デバイス管理部と、入力されたジョブを解釈する入力ジョブ制御部と、ジョブの設定情報を整理する出力ジョブ制御部と、出力デバイスを割り当てる出力デバイス管理部と、そしてホットフォルダサーバアプリ4aやジョブ管理アプリ49からの指示をMFP制御部130に伝達し印刷ジョブの制御を行うジョブ管理部とから構成されている。入力デバイス管理部は、入力デバイス制御部142を有し、入力信号としては、クライアントPC31からのPDLデータや画像データ、ホットフォルダサーバ4aやジョブ管理アプリ49及びジョブ管理部140からのJDF、PPML、vPDFなどが挙げられる。
次に、入力ジョブ制御部は、プロトコル解釈部143とジョブ生成部144から構成されている。入力デバイス制御部142から送られてくる一連の操作要求は、コマンド(プロトコル)と呼ばれる命令信号で受信され、プロトコル解釈部143でその操作要求の概要が解釈されて、MFP内部で理解できる操作手順に変換される。一方、ジョブ生成部144はMFP内でどのように処理するかが記述された内部ジョブを生成する。生成された内部ジョブは、MFP内部でどのような処理を施して、どこに送られるかといったそれぞれのシナリオが定義付けされて、そのシナリオに従ってMFP内部を流れることとなる。
出力ジョブ制御部では、ジョブ解析部145、バインダ解析部146、ドキュメント解析部147及び、ページ解析部148を有し、ジョブの設定情報と画像情報が作成される。ジョブ解析部145は、印刷する文書名や印刷部数、出力先の排紙トレイ指定、複数バインダで構成されるジョブのバインダ順などジョブ全体に関わるジョブ設定情報149の詳細が解析される。バインダ解析部146では、製本方式の設定やステープルの位置、複数ドキュメントで構成されるバインダのドキュメント順などバインダ全体に関わるバインダ設定情報14aの詳細が解析される。ドキュメント解析部147では、複数ページで構成されるドキュメントのページ順、両面印刷の指定、表紙や合紙の付加などドキュメント全体に関わるドキュメント設定情報14bの詳細が解析される。ページ解析部148では、画像の解像度、画像の向き(ランドスケープ/ポートレイト)等の各種設定ページ全体に関するページ設定情報14cの詳細が解析されると共に、PDLデータが入力された場合にはRIP部137を呼び出してラスタライズ処理を施す。なお、画像情報を生成するに当たっては、RIP部137を呼び出して、ラスタライズ処理にてページ画像情報14fが生成される。ページ画像情報14fは、圧縮伸張部13aにおいて圧縮された後、文書管理部13bに設定情報と関連付けされて格納される。
出力デバイス管理部は、出力デバイス制御部14dで構成されている。文書管理部13bに保存された画像情報は出力される際に圧縮伸張部13aにて伸張され、関連付けられていた設定情報と対になって出力デバイス部に送られる。出力デバイス制御部14dは、プリンタ部139、インラインフィニッシャ13dなどの出力デバイスにおけるMFP内部の処理をスケジューリングする。
通信部141はホットフォルダサーバアプリ4aや印刷ジョブ管理アプリ49と通信処理を行い、印刷ステータスの送受信や印刷ジョブを受け取る。ジョブ管理部140は、通信部141を介して外部のホットフォルダサーバアプリ4aや印刷ジョブ管理アプリ49から印刷ジョブであるPPMLやJDFの受信や、印刷ジョブに対する開始、中断、中止、処理内容の変更といった指示を受信する。また、その指示内容に従って印刷ジョブの処理を変更する指示をMFP内部の各制御部へ送る。その後、MFPで実行中の印刷ジョブのステータスをフィニッシング処理の制御などのためにシステム内に設けられているEFM(Embedded Finishing Manager)(不図示)へ送る。
<バリアブルジョブの再印刷範囲の変更処理>
図15から図19を用い、第一の実施形態として、バリアブルジョブの再印刷時に、再印刷範囲をステープル設定またはくるみ製本設定などのフィニッシング範囲にまで広げる処理に関して説明する。以降、本実施形態では、レコードとはバリアブルジョブ内で複数のページで構成される最小のページ群を指し、例えば図7における72のPage treeを示す。
図15は、本実施形態におけるバリアブルジョブの例である。本実施形態では、図6のバリアブルジョブを例に使用する。バリアブルジョブは複数のレコードで構成されており、その中の複数のレコードがサブセットステープルとして指示されている。バリアブルデータ51に含まれる150は、レコード1(物件1)の1ページ目である表紙を示す。また151は、表紙をめくった後のページに配置される2ページ目と3ページ目を示す。152は、レコード1で使用されているバリアブルデータを示し、本実施形態ではJPEGやTIFF等の写真データで構成されているとする。
図16は、図15のバリアブルジョブの印刷が終了した後に、ジョブ管理アプリ49の画面上に表示されているジョブ履歴を示している。ジョブ管理画面160は、ジョブ管理アプリ49が表示する画面であり、ジョブの処理内容を階層的に表示する。162が図15のバリアブルジョブを示し、161と163はホットフォルダサーバ4aから送信されたジョブである。164は顧客A向けのレコード群であり、図6の60に相当する。165は、物件1を構成するバリアブルジョブのレコードであり、図6の62に相当する。166から169も同様に、顧客A向けのレコードを示し、16aと16bは顧客B向けのレコードを示している。また、本実施形態では、166のレコードが再印刷範囲として指定されている。再印刷は、物件2を構成するバリアブルデータが更新された等の理由によって行なわれる。
また、物件2を選択する方法は、ユーザがジョブ管理画面160上において、対象レコードとして、ポインティングデバイスに連動して操作されるマウスポインタによって指示するか、またはキーボードから物件2の名称を入力し選択する等の操作によって可能である。この選択を再印刷の対象として受け付ける。また、本実施形態では、バリアブルジョブ162は、顧客A及びB向けの印刷を行う例として記述したが、図6で示したように更に多数の顧客向けのデータを包含していても構わない。
図17は、図16の画面においてユーザが印刷指示を行った場合、もしくはフィニッシングを考慮した印刷範囲の表示を指示した場合に表示される、ジョブ管理画面160を説明する図である。
図16では、印刷範囲として選択されていたのはレコード166だけであったが、図17では顧客A全体である170が選択範囲となっている。図6で述べたようにレコード166はステープル範囲に含まれる1レコードである。これに対し、最小のステープル範囲は170であるため、レコード166を包含する最小のステープル範囲170全体が選択されることとなる。
また、図6で説明されているステープル範囲は、本実施形態においてはバリアブルデータ内に記述されるのではなく、他のファイルに印刷指示書として記述されているものとする。印刷指示書は例えば、JDF等で構成されるものとする。
図18と図19は、第一の実施形態を説明するフローチャートである。まず、図18のフローチャートに関して説明する。
図17で示したような選択範囲の変更がユーザから指示されることにより、処理が開始される。ステップS2において印刷範囲として選択されているのは、バリアブルジョブの一部かどうかを判定する。バリアブルジョブ全体が選択されている場合には、処理を終了し、ジョブの一部が選択されている場合には、ステップS3へ進む。ステップS3において、再印刷が選択されたバリアブルジョブにフィニッシング設定がされているかを判定し、設定されていない場合には処理を終了し、フィニッシング設定がされている場合にはステップS4へ進む。ステップS4において、バリアブルジョブ全体において、どのような範囲でサブセットフィニッシングの設定がされているかを確認し、設定範囲をメモリ上に記録する。そしてステップS5へ進み、再印刷として選択されている範囲がフィニッシング指定範囲の一部だけか、またはフィニッシング指定範囲の全体を包含しているかを判定する。そして個々のジョブのフィニッシングにおいて、その範囲の全体を包含している場合には処理を終了し、全体を包含していない場合にはステップS6へ進む。ステップS6において、選択した再印刷の範囲をフィニッシング範囲全体とするように、印刷範囲を変更する。この結果、変更された印刷範囲は選択された印刷範囲を含むフィニッシング指定範囲となる。
次に、図19のフローチャートに関して説明する。図19のフローチャートの処理は、図18のフローチャートにおける、ステップS5とステップS6の間に、ステップS15としてユーザから印刷範囲の変更指示に対する判定を追加したものである。ステップS15において、画面上に“印刷範囲をフィニッシングの範囲に合わせて変更するかどうか”を確認するための表示を行い、ユーザが変更を指示すればステップS16へ進み印刷範囲を変更する、指示しなければ、処理を終了する。
以上により、再印刷を実施した際の出力物は、ステープル設定、及びくるみ製本設定などの種類の印刷設定が行われた場合に、差換えに適した範囲で扱われ、ユーザの利用が容易となる。
<第二の実施形態>
次に、図20から図22にて、第二の実施形態として、バリアブルジョブの再印刷時に、再印刷範囲をステープルまたはくるみ製本などのフィニッシング範囲にまで縮小する処理に関して説明する。
図20は、第二の実施形態におけるバリアブルジョブの構成を説明する図である。51はバリアブルジョブ全体を示し、200、201はバリアブルジョブを構成するレコードを示す。本第二の実施形態では顧客A向けの印刷物と顧客B向けの印刷物のそれぞれがレコードを示すものとする。図7のバリアブルジョブ構造図とあわせて説明すると、JOBノード70とDocument SETノード71をそれぞれ1つ有し、Page tree72が複数で構成されているバリアブルジョブである。そして、204から207はレコード1を構成するページデータであり、図7のPageノード73に相当する。同様に、208から20bはレコード2を構成するページデータである。202はレコード1におけるサブセットステープルの範囲を示し、203はレコード2におけるサブセットステープルの範囲を示す。また、ステープル範囲内のページにバリアブルデータが使用されていることを示している。
図21は、図20のバリアブルジョブにおいて、顧客Aの再印刷を行う際に、顧客Aのフィニッシング設定が指定されている範囲だけが選択されている例を示している。210は、顧客Aのデータにおいてフィニッシング設定がされていない箇所であり、図20におけるページ204を示している。211はフィニッシング設定がされている箇所であり、図20におけるページ205からページ207の範囲を示している。
図22は、第二の実施形態を説明するフローチャートである。ステップS20からステップS24までは、第一の実施形態である図18のフローチャートと同等である。ステップS24においてフィニッシング範囲の全体を包含していると判断された場合には、ステップS25へ進む。ステップS25において、選択範囲がフィニッシング設定の範囲全体と一致している場合には、処理を終了する。一致していない場合は、再印刷範囲はフィニッシング設定に無関係な範囲を包含している場合であり、ステップS26に進む。ステップS6において、選択した再印刷の範囲をフィニッシング範囲全体とするように、印刷範囲を変更する。
以上により、ステープル設定、及びくるみ製本設定などの種類の印刷設定が行われた場合に、ユーザの所望する差換え箇所の出力物を最小の範囲で容易に得ることができる。実施形態1と実施形態2は印刷対象に応じて使い分けができることは言うまでもない。
<第三の実施形態>
次に、図23及び、図24を用いて、第三の実施形態としてバリアブルジョブの履歴表示を、フィニッシング単位の表示とレコード単位の表示に切り替える処理に関して説明する。本実施形態は、第一の実施形態または第二の実施形態と組み合わせて実施することが可能である。
図23は、ジョブ管理画面160を、フィニッシング単位とレコード単位で切り替えている例を示している。234はレコード単位で表示と範囲指定している画面であり、235はフィニッシング単位で表示と範囲指定している例である。ジョブ管理画面234において、バリアブルジョブをレコード単位で表示し、且つ顧客A向けの印刷物を構成する全レコードを選択している範囲が232である。また、ジョブ管理画面235ではステープル情報を表示する欄が追加され、230と231はフィニッシングとしてステープル設定がされている事を示している。233は、ステープル1が選択されていることを示す反転表示であり、ジョブ管理画面235では、ステープル単位で選択される。つまり、物件1だけを選択する事は出来ず、物件1の範囲を、マウスポインタで選択した場合には、233の範囲が選択されたこととして扱われる。
図24は、第三の実施形態を説明するフローチャートである。ユーザの指示によりジョブ管理画面でのジョブ履歴表示処理が開始されると、ステップS31においてフィニッシング単位での表示がユーザによって指示されたかを判定する。フィニッシング単位での表示が指示された場合にはステップS32へ進み、図23の235と同様の表示を行う。また、フィニッシング単位の表示が指示されなかった場合には、ステップS33へ進み、レコード単位での表示が指示されたかどうかを判定する。レコード単位での表示が指示された場合には、ステップS34へ進み、図23の234と同様の表示を行う。また、表示の方法が、フィニッシング単位表示とレコード単位表示以外にない場合には、ステップS33を省略して、直接レコード単位の表示としても良い。
以上により、ユーザが再印刷を行う際の作業において、ユーザが利用しやすい形で印刷範囲を表示できるため、ユーザの利便性が向上する。
<第四の実施形態>
次に、図25及び、図26を用いて、第四の実施形態として、変更されたバリアブルデータが使用されているレコードを再印刷範囲とする場合、フィニッシング設定とその範囲を考慮して、最適な印刷範囲に変更する処理処理に関して説明する。図25は、ジョブ管理表示画面で、第四の実施形態を説明する図である。ジョブ管理画面253は、バリアブルジョブ内で、変更されたバリアブルデータを使用しているレコードが対象レコードとして選択されている状態を示している。250は変更されているバリアブルデータが使用されているレコード範囲であり、251は顧客A内でステープル設定がされている範囲を図示している。ジョブ管理画面254は、ジョブ管理画面253から、フィニッシング範囲の一部だけが印刷指示されないように、ステープル範囲251全てを印刷範囲の範囲として含めて再設定した状態を示し、250から252の範囲に変更された指定範囲を示す。
図26は、第四の実施形態を説明するフローチャートである。選択範囲チェック処理が開始されると、ステップS41にて現在の選択範囲をメモリ上に記録する。ステップS42において、選択されたバリアブルジョブ全体で設定されているフィニッシング設定をメモリ上記記録する。ステップS43にてフィニッシング範囲の一部分だけが再印刷の範囲に含まれているかを判定する。フィニッシング範囲の全てが含まれている場合は、処理を終了し、フィニッシング範囲の一部のみが含まれている場合は、ステップS44へ進む。ステップS44では、メモリ上に記録された選択範囲の情報とサブセットフィニッシング設定の情報を用いて、個々のサブセットフィニッシングの設定範囲に対し、そのサブセットフィニッシング全体を最小単位で包含するように選択範囲を広げる。これにより、図25におけるジョブ管理画面254の表示結果となる。
以上により、再印刷を実施した際の出力物は、差換えに適した範囲で扱われ、ユーザの利用が容易となる。
<第五の実施形態>
次に、図27及び、図28を用いて、第五の実施形態として、前述の実施形態においてパンチ設定などの特殊なフィニッシング設定が為されていた場合に、その設定範囲を考慮して、最適な印刷範囲に変更する処理に関して説明する。なお、第一の実施形態などで対象としたステープル設定、及びくるみ製本設定を第1のフィニッシング設定とし、ここで対象とするパンチ設定などは第2のフィニッシング設定とする。
図27は、ジョブ管理表示画面で、第五の実施形態を説明する図である。ジョブ管理画面274は、変更されたバリアブルデータを使用しているレコードのみを再印刷の対象として選択している状態を示す。本実施形態では、バリアブルジョブ“8月度報告”の顧客Aにおける2つのレコードである“物件1“と“物件4“が選択されている。270は、選択された対象レコードを示し、変更されたバリアブルデータを使用しているレコードである。271は顧客Aにおいてステープルが設定されている範囲を示す。本実施形態では、物件1から3がステープル設定されている。同様に、272はパンチが設定されている範囲を示し、物件4、5がパンチ設定されている。ジョブ管理画面275はフィニッシング設定情報を鑑みて、ユーザが出力物の差換えを実施しやすいように範囲指定を変更した画面を示し、273は変更後の再印刷範囲を示す。
図28は、第五の実施形態を説明するフローチャートである。ステップS50及び、ステップS51は、図26のフローチャートと同じである。ステップS52において、本実施形態ではバリアブルジョブ全体のフィニッシング設定ではなく、現在選択中の対象レコードに対して指示されている全フィニッシング設定だけを一旦メモリ上に記録する。具体的には図27におけるステープル設定情報271及びパンチ設定情報272が該当する。そしてステップS53において、メモリ上に記録された複数のフィニッシング情報から1つのフィニッシング情報をロードする。例えば、図27のステープル設定情報271をロードする。そしてステップS54へ進み、ロードしたフィニッシング情報において、範囲の一部だけが選択されているかどうかを判断する。範囲全体が選択されている場合にはステップS57へ進み、一部だけ選択されていた場合にはステップS55へ進む。図27のステープル設定情報271の場合には、ステープル範囲の一部のみが選択されているので、ステップS55へ進む。そしてステップS55にて、選択範囲の変更を行うかどうかをユーザに問い合わせ、変更が指示された場合にはステップS56へ進み、変更が指示されない場合にはステップS57へ進む。ステップS56では、フィニッシング範囲を包含するように、印刷範囲を変更する。図27のステープル設定情報271においては、ユーザが選択範囲の変更を指示した場合には、273の範囲に印刷範囲が変更される。そしてステップS57へ進み、まだ未判定のフィニッシング設定があるかどうかを判断し、未判定フィニッシング設定がある場合には、ステップS53へ戻り処理を継続する。ない場合には、処理を終了する。図27の例の場合には、パンチ設定情報272がまだ未判定である。よって、ステップS53へ戻る。そしてステップS53でパンチ設定情報272をロードし、ステップS54でパンチ設定の一部だけが再印刷範囲として選択中なので、ステップS55へ進む。ステップS55では、ユーザは、パンチ設定に関しては、差換えを便利にするために反映する必要はなく、範囲指定範囲を変更しないとして指示をしないことにより、ステップS57へ進む。そして、全フィニッシングの判定処理が終了したので、範囲指定のチェック処理を終了する。以上の処理により出力された表示が、図27のジョブ管理画面275となる。
以上により、再印刷を実施した際の出力物は、ユーザの意図に沿った範囲にも設定調整できるため、差換えに適した範囲で扱われ、ユーザの利便性が向上する。なお、本実施形態においては例としてパンチ設定をあげたが、その他にも第2のフィニッシング設定として、印刷成果物に対する断裁設定や折り設定なども含み、これらに関しても同様に上記処理を適用することで適切な処理が行える。
<第六の実施形態>
次に第六の実施形態として、ユーザの印刷指示設定ではなく、デバイスのステープル能力によって、デバイス側でサブセットステープルする印刷ジョブの場合を説明する。ここでのステープル能力とは、一度にステープル可能な冊子の厚さなどをいう。図29から図31を用い、再印刷実行時に差換えに最適な印刷範囲に変更する処理に関して説明する。
図29は、第六の実施形態を説明するジョブ管理画面の図である。ジョブ管理画面160は、ジョブ履歴を表示し、290は、ユーザが印刷設定として指示したステープル範囲を示す。また、291は、バリアブルデータを変更して再印刷を実行するレコードが選択されている事を示している。
図30は、図29のバリアブルジョブ“8月度報告書”において、実際にデバイスではどのような範囲でサブセットステープルを実行しているかを説明する図である。300はレコード1のページ群を示し、301は物件2のページ群、302は物件3のページ群を示す。また、303、304、305は、個々のレコードを構成するページを示す。306、307、308は、デバイスにおいてステープル可能な紙の厚み毎に分割してステープルを実行した範囲を示す。本実施形態では図29の設定290で示すように、バリアブルジョブ“8月度報告書”の全体にステープル設定がされているが、デバイスのステープル機能により、図30のようにサブセットステープル出力がされている事を示している。
図31は、第六の実施形態を説明するフローチャートである。ユーザの指示により、範囲選択チェック処理が開始されると、ステップS61において、まず現在の再印刷指定範囲をメモリに記録する。本実施形態では、図29の物件2が、再印刷範囲として記録されたとする。ステップS62では、選択されたバリアブルジョブにおいて使用されるデバイス情報を、ジョブチケット53から取得し、メモリに記録する。そしてステップS63へ進み、S62で取得した情報を基に処理デバイスを特定し、特定したカラーMFP37よりステープル可能な紙の厚み情報等が記録されたステープル能力情報を取得する。そしてステップS64にて、選択されたバリアブルジョブ“8月度報告書”において、どのようにデバイス側でサブセットステープル出力されるかを計算し、メモリ上に記録する。以降のステップS65からステップS69の処理に関しては、図28のステップS53からS69のフローと同じである。図30の例においては、物件2が選択されていたが、デバイス側でのサブセットステープル処理を鑑みて、物件1、物件2及び物件3を再印刷範囲として選択しなおした方が、ユーザが差換え処理を行い易いこととなる。
<その他の実施形態>
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムをコンピュータ(またはCPUやMPU)が読出し実行することによっても、達成される。この場合、プログラムは図示したフローの手順を実現するためのものを含むこととなる。

Claims (11)

  1. フィニッシング機能を有する周辺装置が処理するジョブの管理を行う管理装置であって、
    複数のレコードから構成される前記ジョブの処理に際して、ユーザによる印刷の対象とすべきレコードの選択を受け付ける選択手段と、
    前記ジョブに設定されるフィニッシング設定を判定する判定手段と、
    前記選択手段によって受け付けたユーザにより選択された印刷の対象とすべきレコードを含む、前記判定手段により判定された前記フィニッシング設定がなされる複数のレコードを印刷の対象として決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された印刷の対象となる複数のレコードを基に印刷指示情報を生成する生成手段と
    を有することを特徴とする管理装置。
  2. 前記判定手段は、前記ジョブに設定される前記フィニッシング設定を判定し、
    前記決定手段は、
    前記判定手段の判定の結果に基づき、第1のフィニッシング設定がなされた複数のレコードのうち少なくとも1つ以上のレコードが前記選択手段によって受け付けたユーザにより選択されたレコードであった場合、前記第1のフィニッシング設定がなされる複数のレコードを印刷の対象として決定し、
    前記判定手段の判定の結果に基づき、第2のフィニッシング設定がなされた複数のレコードのうち少なくとも1つ以上のレコードが前記選択手段によって受け付けたユーザにより選択されたレコードであった場合、前記第2のフィニッシング設定がなされた複数のレコードではなく、当該ユーザにより選択されたレコードを印刷の対象として決定することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記第1のフィニッシング設定は、ステープル設定、及びくるみ製本設定のうち少なくとも1つ含むことを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
  4. 前記第2のフィニッシング設定は、パンチ設定、断裁設定、及び折り設定のうち少なくとも1つ含むことを特徴とする請求項2または3に記載の管理装置。
  5. 前記決定手段により決定された印刷の対象となる複数のレコードをユーザに確認する確認手段を更に有し、
    前記生成手段は、前記確認手段を介してユーザが前記決定手段により決定された複数のレコードを印刷対象とする指示に応じて、当該複数のレコードを基に印刷指示情報を生成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の管理装置。
  6. 前記決定手段は、前記選択手段によって受け付けたユーザにより選択された印刷の対象とする複数のレコードにフィニッシング設定がされていないレコードが含まれている場合、当該フィニッシング設定がされていないレコードを除いて、前記選択された複数のレコードを印刷の対象として決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の管理装置。
  7. 前記ジョブに含まれる複数のレコードと、前記決定手段にて印刷の対象として決定されたレコードとをユーザが識別できる表示で出力する画面の制御を行う制御手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の管理装置。
  8. 前記制御手段は、前記ジョブに設定されているフィニッシング設定がなされた複数のレコードを前記フィニッシング設定が施されているとユーザが識別できる表示で出力する画面の制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の管理装置。
  9. フィニッシング機能を有する周辺装置が処理するジョブの管理を行う管理装置における管理方法であって、
    前記管理装置の選択手段が、複数のレコードから構成されるジョブの処理に際して、ユーザによる印刷の対象とすべきレコードの選択を受け付ける選択工程と、
    前記管理装置の判定手段が、前記ジョブに設定されるフィニッシング設定を判定する判定工程と、
    前記管理装置の決定手段が、前記選択工程により受け付けたユーザにより選択された印刷の対象とすべきレコードを含む、前記判定工程で判定されたフィニッシング設定がなされる複数のレコードを印刷の対象として決定する決定工程と、
    前記管理装置の生成手段が、前記決定工程により決定された印刷の対象となる複数のレコードを基に印刷指示情報を生成する生成工程と
    を有することを特徴とする管理方法。
  10. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の管理装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  11. フィニッシング機能を有する周辺装置が処理するジョブの管理を行う印刷システムであって、
    複数のレコードから構成されるジョブの処理に際して、ユーザによる印刷の対象とすべきレコードの選択を受け付ける選択手段と、
    前記ジョブに設定されるフィニッシング設定を判定する判定手段と、
    前記選択手段によって受け付けたユーザにより選択された印刷の対象とすべきレコードを含む、前記判定手段により判定された前記フィニッシング設定がなされる複数のレコードを印刷の対象として決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された印刷の対象となる複数のレコードの印刷及びフィニッシングの処理を行う処理手段と
    を有することを特徴とする印刷システム。
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