JP5209883B2 - レーザ加工装置及びレーザ加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、欠陥が発生した被加工基板の側端面にレーザ光を照射するレーザ加工装置、及び当該側端面にレーザ光を照射するレーザ加工方法に関する。
脆性材料からなる基板を所定の形状や寸法に加工した場合、脆性材料の特質上、加工される箇所、とりわけ基板の側端面にマイクロクラック、欠け等の欠陥が発生することがある。このように欠陥が一回発生してしまうと、基板を搬送したり、基板を機器に組み入れたりする際に加わる衝撃によって欠陥が成長してしまい、基板自体の強度が低下してしまう問題がある。
このように発生してしまった欠陥を除去するために、欠陥の入った基板の側端面を研磨する方法もあるが、研磨した後、研磨粉を洗浄する必要があるだけでなく、研磨によって欠陥を完全に除去することが難しい。また別の方法として、基板に例えばヒータ等により熱を加えて基板の側端面を加熱溶融させることによって、発生した欠陥を埋める方法もあるが、基板全体を昇温させるには時間がかかってしまうし、欠陥が発生した箇所以外の温度も上昇してしまい、思わぬ悪影響が出るおそれもある。
なお従来から、ガラス基板のエッジ部の面取りを行うために、レーザ光をエッジ部に照射する方法については知られている(例えば特許文献1及び2等)。しかしながら、基板を加工した際に発生する欠陥は、基板の側端面全体にランダムに発生するため、このような欠陥を完全にレーザ光で照射することは非常に困難であるし、このような欠陥の度合い(大きさ、深さ等)はまちまちであるため、一律に照射されるレーザ光により完全に除去することは困難であり、また過剰なレーザ光がガラス基板のうち欠陥以外の箇所に照射されることによって、ガラス基板に悪影響が発生するおそれがある。
WO2003/015976 特開平2−241684
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、欠陥が発生した被加工基板の側端面に、レーザ光を照射することによって、当該被加工基板を容易かつ確実に修復するレーザ加工装置、及び当該レーザ加工装置を用いたレーザ加工方法を提供することを目的とする。
本発明は、脆性材料からなり、表面及び裏面と、表面と裏面との間に延びる側端面とを有する板状の被加工基板に対してレーザ光を照射して加工するレーザ加工装置において、レーザ光を出射するレーザ発振器と、レーザ発振器から出射されるレーザ光を被加工基板の側端面に集光又は結像させる光学系とを備え、被加工基板の側端面の表面側から裏面側までの全域に沿って、光学系により集光又は結像されるレーザ光をスキャンさせながら照射することによって、欠陥が発生した被加工基板の側端面を修復することを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、脆性材料からなり、表面及び裏面と、表面と裏面との間に延びる側端面とを有する板状の被加工基板に対してレーザ光を照射して加工するレーザ加工装置において、レーザ光を出射するレーザ発振器と、レーザ発振器から出射されるレーザ光を被加工基板の側端面に集光又は結像させる光学系と、被加工基板の側端面に発生した欠陥を検出する欠陥検出部と、欠陥検出部とレーザ発振器とに連結された制御部とを備え、制御部により、欠陥検出部からの情報に基づいてレーザ発振器からレーザ光を出射し、光学系により集光又は結像されるレーザ光を側端面の欠陥に照射することによって、当該側端面を修復することを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、光学系により集光又は結像されるレーザ光は、被加工基板の側端面に沿ってスキャン可能であることを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、光学系により集光又は結像されるレーザ光は、被加工基板の側端面を溶融させることによって、欠陥が発生した被加工基板の側端面を修復することを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、光学系により集光又は結像されるレーザ光は、被加工基板の側端面に照射されるレーザ光のスポットの位置が調整機構によって調整自在となっていることを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、光学系により集光又は結像されるレーザ光は、被加工基板の側端面に照射されるスポットの位置、及び被加工基板の側端面に対する照射角度が調整機構によって調整自在となっていることを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、レーザ発振器は、出射するレーザ光の発振形態、出力、周波数および波長に関する出力パラメータを変化させることができることを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、レーザ発振器及び光学系は各々、複数個設けられ、各レーザ発振器及び各光学系は、被加工基板の側端面の異なる位置及び/又は方向にレーザ光を照射できるよう配置されていることを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、各レーザ発振器は、同時にレーザ光を出射できることを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、被加工基板は円盤状をなすとともに、基板保持部により保持され、当該基板保持部は、回転自在であることを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、脆性材料からなり、表面及び裏面と、表面と裏面との間に延びる側端面とを有する板状の被加工基板に対してレーザ光を照射して加工するレーザ加工方法において、レーザ発振器を用いてレーザ光を出射するレーザ光出射工程と、光学系によって、レーザ発振器から出射されるレーザ光を被加工基板に集光又は結像させる集光結像工程と、欠陥が発生した被加工基板の側端面を修復するために、被加工基板の側端面の表面側から裏面側までの全域に沿って、光学系により集光又は結像されるレーザ光をスキャンさせながら照射するスキャン工程と、を備えたことを特徴とするレーザ加工方法である。
本発明は、脆性材料からなり、表面及び裏面と、表面と裏面との間に延びる側端面とを有する板状の被加工基板に対してレーザ光を照射して加工するレーザ加工方法において、欠陥検出部によって、被加工基板の側端面に発生した欠陥を検出する欠陥検出工程と、レーザ発振器を用いてレーザ光を出射するレーザ光出射工程と、光学系によって、レーザ発振器から照射されるレーザ光を被加工基板に集光又は結像させる集光結像工程とを備え、制御部において、欠陥検出部からの情報に基づいて、光学系により集光又は結像されるレーザ光を制御することによって、当該側端面を修復することを特徴とするレーザ加工方法である。
本発明は、欠陥検出部によって、被加工基板の側端面に発生した欠陥を再度検出する再欠陥検出工程を、さらに備え、制御部が、欠陥検出部からの情報に基づいて、側端面が修復されたかを判断することを特徴とするレーザ加工方法である。
本発明は、制御部が欠陥検出部からの情報に基づいて側端面が修復されたと判断するまで、レーザ発振器を用いてレーザ光を出射するレーザ光出射工程と、光学系によって、レーザ発振器から照射されるレーザ光を被加工基板に集光又は結像させる集光結像工程と、欠陥検出部によって、被加工基板の側端面に発生した欠陥を再度検出する再欠陥検出工程と、を繰り返し行うことを特徴とするレーザ加工方法である。
本発明は、再検出工程において、欠陥検出部が、被加工基板の側端面のうち、前回の欠陥検出部による検出によって欠陥が検出された箇所を再度検出することを特徴とするレーザ加工方法である。
本発明は、制御部が、欠陥検出部からの情報に基づいて、レーザ発振器を制御してレーザ発振器から出射されるレーザ光の発振形態、出力、周波数および波長に関する出力パラメータ、又は、光学系の位置を制御して被加工基板の側端面に照射されるレーザ光のスポットの径、位置および方向を変化させることを特徴とするレーザ加工方法である。
本発明は、制御部が、欠陥検出部からの情報に基づいて側端面が修復されたと判断するまで、繰り返し、欠陥検出部によって、被加工基板の側端面に発生した欠陥を検出させるとともに、レーザ発振器からレーザ光を出射させ、光学系により集光又は結像されるレーザ光を側端面の欠陥に照射させることを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、欠陥検出部により被加工基板の側端面の全てを再度検出させる全体再検査モードと、欠陥検出部により被加工基板の側端面のうちクラックが検出された箇所を再度検出させる一部再検査モードとを選択可能な選択手段を、さらに備えたことを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明は、制御部が、選択手段からの信号に従って、前記全体再検査モードと前記一部再検査モードとを自在に組み合わせて、欠陥検出部により被加工基板の側端面に発生した欠陥を検出させることを特徴とするレーザ加工装置である。
本発明によれば、欠陥が発生した被加工基板の側端面にレーザ光を照射することによって、当該被加工基板の側端面のうち、欠陥及びその近傍部分を溶融させることにより、欠陥を除去して側端面を修復することができる。
第1の実施の形態
以下、本発明に係るレーザ加工装置の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、図1及び図2(a)、(b)は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
図1及び図2(a)、(b)に示すように、本発明のレーザ加工装置50は、被加工基板10の側端面13に発生するマイクロクラック2及び欠け3等からなるクラック(欠陥)1及びその近傍に対して、レーザ光LBを照射して溶融させることによって、当該側端面13を修復するものである。このうち被加工基板10は、表面11及び裏面12と、表面11と裏面12との間に延びる側端面13とを有する円盤状の脆性材料(硬く脆い材料)製の半導体ウェハからなっている。
なお、被加工基板10として、他の脆性材料、例えば、ガラス、セラミックス等からなる矩形形状基板を用いても良い。
図1に示すように、レーザ加工装置50は、レーザ光LBを出射するレーザ発振器20と、レーザ発振器20から出射されるレーザ光LBを被加工基板10の側端面13に集光するfθレンズ(光学系)25と、レーザ光発振器20とfθレンズ25との間に介在されたガルバノメータスキャナ30とを備えている。
このうちレーザ発振器20は、出射するレーザ光LBの発振形態(CWやパルス等)、出力、周波数、波長等に関する出力パラメータを変化させることができる。またレーザ発振器20から出射されるレーザ光LBは、ガルバノメータスキャナ30を経て、fθレンズ25によって被加工基板10の側端面13に照射され、被加工基板10の側端面13を溶融させることができる。なお光学系としてfθレンズ25を用いているため、被加工基板10の側端面13に対して略直交する方向からレーザ光LBを照射することができる
また図1に示すように、被加工基板10は、円筒状の基板保持部15によって下方から保持されており、当該基板保持部15は、駆動部15aによって、基板保持部15の中心位置に設けられた回転軸(図示せず)の周りを360°回転できるようになっている。
レーザ発振器20としては、例えばYAGレーザ発振器を用いることができ、この場合には、加工スポット径は0.01mm〜0.1mm程度、加工深さは数μm〜20μm程度になる。通常、レーザ光LBの発振形態としては、Q−SW発振が用いられる。なお、レーザ発振器20としては、他にファイバレーザ、レーザダイオード、COレーザ等を用いることもできる。
また上述のように、レーザ発振器20と、fθレンズ25との間には、可動ミラー31を有するガルバノメータスキャナ30が設けられており、このガルバノメータスキャナ30の可動ミラー31は、可動ミラー31を揺動自在に支持する中心軸を中心に揺動して、レーザ発振器20からのレーザ光LBを反射させる。この場合、可動ミラー31の中心軸は、図4に示す可動ミラー31aの中心軸32と略同一の構造になっている。
また図1に示すように、レーザ発振器20、ガルバノメータスキャナ30及び基板保持部15の駆動部15aは各々、これらを制御する制御部40に接続されている。ここで制御部40は、レーザ発振器20から出射されるレーザ光LBの発振形態(CWやパルス等)、出力、周波数、波長等に関する出力パラメータを制御することができる。また制御部40は、ガルバノメータスキャナ30の可動ミラー31の回転角度及び揺動速度を制御し、さらに駆動部15bを制御することによって、基板保持部15の回転角度及び回転速度を制御している。
次に図1及び図2(a)、(b)を用いて、上述した本実施の形態におけるレーザ加工装置50を用いて、クラック1の発生した被加工基板10の側端面13を修復する工程について説明する。
まず、レーザ発振器20からレーザ光LBが出射される(図1参照)。次に、レーザ発振器20から出射されたレーザ光LBはガルバノメータスキャナ30の可動ミラー31で反射して、fθレンズ25に達する。その後、当該レーザ光LBは、fθレンズ25によって被加工基板10の側端面13に集光されて照射される(図1及び図2(a)、(b)参照)。
この間、レーザ発振器20とfθレンズ25との間に設けられたガルバノメータスキャナ30の可動ミラー31は、中心軸32(図4参照)を中心に揺動する(図1参照)。このため、fθレンズ25により集光されるレーザ光LBを、被加工基板10の側端面13に対して、z方向にスキャンさせることができる。
同時に、基板保持部15が、駆動部15aによって回転軸(図示せず)の周りを回転するため、当該基板保持部15に保持された被加工基板10も、基板保持部15の回転軸の周りを回転する。このため、被加工基板10の側端面13を、fθレンズ25によって集光されるレーザ光LBに対して360°回転させることができる。
これらのことより、被加工基板10の側端面13のあらゆる箇所にレーザ光LBを照射し、レーザ光LBの照射された箇所を溶融することができる。このため、側端面13の様々な場所に発生したマイクロクラック2の周囲を溶融させてマイクロクラック2を埋めたり、欠け3の周囲を溶融して欠け3を丸めたりすることができ(図2(a)、(b)参照)、このようにしてマイクロクラック2及び欠け3からなるクラック1を側端面13から除去して、側端面13を容易かつ確実に修復することができる。なお、被加工基板10のエッジ部19にレーザ光LBを照射した際には、被加工基板10の面取りを行うこともできる(図2(a)、(b)参照)
なお、ガルバノメータスキャナ30は、その可動ミラー31を連続的に揺動させてレーザ光LBをスキャンさせるだけでなく、可動ミラー31を適切な角度だけ傾斜させて、側端面13に照射されるレーザ光LBのスポットの位置を調整することもできる。このように、ガルバノメータスキャナ30はレーザ光LBのスポットの位置を調整する調整機構としての役割も果たしている。
また、レーザ光LBはfθレンズ25によって集光されるため、被加工基板10の側端面13に対して略直交する方向からレーザ光LBを照射することができる。このため、レーザ光LBのスポットの位置を精度良く定めることができ、クラック1の発生した側端面13を精度良く修復することができる。
また制御部40はレーザ発振器20を制御して、レーザ発振器20から出射するレーザ光LBの発振形態(CWやパルス等)、出力、周波数、波長等に関する出力パラメータを変化させる。このため、被加工基板10の材質、クラック1の大きさ等に応じて、適宜出力パラメータを変更することができ、クラック1が発生した側端面13をより効率良く修復することができる。この場合、制御部40は外部からの指示情報に基づいて、レーザ発振器20の出力パラメータを自動的に制御する。
また制御部40において、ガルバノメータスキャナ30の可動ミラー31の回転角度及び揺動速度と、基板保持部15の回転角度及び回転速度は制御されている。このため、被加工基板10の側端面13に照射されるレーザ光LBの位置及び照射時間を自動的に制御することができる。
また光学系であるfθレンズ25をその軸方向に移動させることで、レーザ光LBのスポット系を調整することもできる。このようにすることで、クラックの大きさに応じて効率良く修復することができる。
なお、上述した実施の形態においては、被加工基板10として円盤状の半導体ウェハを用いた態様に基づいて説明したが、これに限らず、被加工基板10として、液晶パネル等に用いられる矩形板状のガラス基板等を用いても良い。
第2の実施の形態
次に図3及び図4により本発明の第2の実施の形態について説明する。図3及び図4に示す第2の実施の形態は、被加工基板10の側端面13に発生したクラック(欠陥)1を検出するクラック検出部(欠陥検出部)5を更に備えたものであり、クラック検出部5により検出されたクラック1毎に、レーザ光LBを照射して側端面13を修復するものである。なお他の構成は、図1及び図2(a)、(b)に示す第1の実施の形態と略同一である。
図3及び図4に示す第2の実施の形態において、図1及び図2(a)、(b)に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図3に示すように、レーザ加工装置50は、レーザ光LBを出射するレーザ発振器20と、レーザ発振器20から出射されるレーザ光LBを被加工基板10に集光するfθレンズ25と、レーザ光発振器20とfθレンズ25との間に介在されたガルバノメータスキャナ30と、被加工基板10の側端面13に発生したクラック1を検出するクラック検出部5とを備えている。このうちクラック検出部5によって、被加工基板10の側端面13に発生したマイクロクラック2及び欠け3等からなるクラック1を容易に検出することができる。なお、クラック検出部5として、CCDカメラ等を用いることができる。また、クラック検出部5は、基板保持部15上に配置された被加工基板10に対して相対的に移動可能となっていてもよい。
図3に示すように、クラック検出部5、基板保持部15、ガルバノメータスキャナ30及びレーザ発振器20は各々、制御部40に接続されており、当該制御部40によって制御されている。
次に、上述した本実施の形態におけるレーザ加工装置50を用いて、クラック1の発生した被加工基板10の側端面13を修復する工程について説明する。
まず、制御部40により駆動部15aを駆動制御して、基板保持部15を回転させ、このことによって被加工基板10を回転させる。この際CCDカメラからなるクラック検出部5は、被加工基板10の側端面13に発生したクラック1の位置や大きさを検出し、次にクラック検出部5は、検出されたクラック1の位置及び大きさに関するデータを制御部40に入力する。
次に、制御部40は、入力されたクラック1の位置及び大きさに関するデータに基づいて、ガルバノメータスキャナ30の可動ミラー31を所定の位置まで回転させ、可動ミラー31により反射されるレーザ光LBのスポットの位置を上下方向に関して位置決めする。同時に制御部40は、基板保持部15を駆動制御して被加工基板10の側端面13に発生しているクラック1がレーザ光LBで照射できる位置に来るよう、基板保持部15を回転させる。
この間、制御部40は、クラック検出部5からの情報に基づいて、レーザ光LBが被加工基板10の材質及びクラック1の大きさに適した発振形態、出力、周波数、波長になるようレーザ発振器20を調整する。とりわけ、被加工基板10の材質及びクラック1の大きさに応じて、レーザ発振器20から出射されるレーザ光LBの出力を調整することによって、レーザ光LBによって被加工基板10のうちクラック1以外の箇所に及ぼされる影響を小さくすることができる。
次に制御部40は、レーザ発振器20からレーザ光LBを出射させる。なおクラック1が側端面13に出射されるレーザ光LBのスポットよりも大きい場合には、制御部40は、ガルバノメータスキャナ30の可動ミラー31を細かく揺動させ、可動ミラー31により反射されるレーザ光LBのスポット位置を側端面13のz方向にスキャンさせる。
次に、クラック検出部5によって、被加工基板10の側端面13のうち、前回(最初)のクラック検出部5による検出によってクラック1が検出された箇所が再度検出される。そして、制御部40が、クラック検出部5からの情報に基づいて、側端面13のクラック1が完全に修復されたかを判断する。
ここで、「完全に修復」とは、予め定められたクラック1の大きさや深さなどについての閾値を超えるクラック1の全てが、被加工基板10から除去されたことを意味する。ところで、クラック検出部(CCDカメラ)5から得られた側端面13の画像のうち、通常と異なる明暗・コントラスト等からクラック1の大きさを検出することができ、このようにして検出されたクラック1の長軸方向や短軸方向の長さやコントラストの強度から、クラック1の深さを検出することができる。
このとき、制御部40は、クラック検出部5によって得られた画像を、前回(最初)のクラック検出部5によって検出された画像と比較して画像変化率を算出し、算出された画像変化率が小さい(ほとんどない)箇所をレーザ光LBを照射しても修復度合いが低かった箇所として判断する。このように、画像変化率を算出することによって、側端面13に発生したクラック1の修復度合いを確認することができるので、後述するように、レーザ発振器20から出射されるレーザ光LBの出力パラメータやfθレンズ25の位置を調整することができる。
ここで、制御部40が、クラック検出部5からの情報に基づいて、側端面13のクラック1が完全に修復されていないと判断したとき、制御部40は、再度、レーザ発振器20からレーザ光LBを出射させ、fθレンズ25により集光又は結像されるレーザ光LBを側端面13のクラック1に照射させる。
具体的には、制御部40が、クラック検出部5から得られたクラック1の大きさ・長さ・方向・深さや、クラック1の位置に関する情報に基づいて、レーザ発振器20を制御してレーザ発振器20から出射されるレーザ光LBの発振形態、出力、周波数、波長に関する出力パラメータを変化させたり、fθレンズ25の位置を制御して被加工基板10の側端面13に照射されるレーザ光LBのスポットの径、位置および方向を変化させたりした上で、レーザ光LBを側端面13のクラック1に照射させる。
このため、クラック1の大きさ・長さ・方向・深さや、クラック1の位置に対応した適切な出力パラメータに基づくレーザ光LBにより被加工基板10の側端面13を再度修復することができるので、側端面13の修復率を格段に向上させるだけでなく、被加工基板10のうちクラック1以外の箇所に及ぼされる影響を小さくすることができる。
このとき、レーザ発振器20から出射されるレーザ光LBの出力を、前回(最初)にレーザ光LBを出射させたときと比べて、大きくしても良い。このように、レーザ光LBの出力を大きくすることによって、前回(最初)に照射したレーザ光LBの強度では状態がほとんど変化せずに除去することができなかったクラック1であっても確実に除去することができ、側端面13を確実に修復することができるとともに、効果の低い無駄なレーザ光LBの照射を無くすことができるためである。
他方、前回(最初)のレーザ光LBの照射によって、クラック1の大きさが前回と比べ小さくなっている場合には、レーザ発振器20から出射されるレーザ光LBの出力を、前回(最初)にレーザ光LBを出射させたときと比べて、小さくしても良い。このように、出力の小さなレーザ光LBにより、レーザ光LBによって被加工基板10のうちクラック1以外の箇所に及ぼされる影響を小さくすることができる。
このような手順を繰り返すことによって、被加工基板10の側端面13に発生した全てのクラック1を完全に除去し、被加工基板10の側端面13を完全に修復することができる。
すなわち、制御部40が、クラック検出部5からの情報に基づいて、側端面13のクラック1が完全に修復されたと判断するまで、繰り返し、レーザ発振器20からレーザ光LBを出射させ、fθレンズ25により集光又は結像されるレーザ光LBを側端面13のクラック1に照射させるとともに、クラック検出部5によって、前回のクラック検出部5による検出によってクラック1が検出された箇所を検出させる。このため、レーザ光LBを一回又は数回照射しただけでは修復することができないような大きなクラック1も確実に除去することができ、被加工基板10の側端面13を完全に修復することができる。
なお、制御部40に、予め、被加工基板10の材質及びクラック1の大きさに適したレーザ光LBの出力に関する情報を記録(レシピ化)しておくのが望ましい。このように、制御部40に、被加工基板10の材質及びクラック1の大きさに適したレーザ光LBに関する情報を予め記録しておくことによって、より迅速かつ確実にクラック1の発生した側端面13を修復することができる。
また、上記では、制御部40が、クラック検出部5に、被加工基板10の側端面13のうちクラック1が検出された箇所を再度検出させる態様を用いて説明したが、これに限ることなく、制御部40が、クラック検出部5に、被加工基板10の側端面13の全てを再度検出させてもよい。このように、クラック検出部5により被加工基板10の側端面13の全てを再度検出することによって、レーザ光LBにより修復されたクラック1の様子を観察することができるだけでなく、前回までのクラック検出部5による検出によって検出されなかったクラック1も検出することができる。
なお、レーザ加工装置は、制御部40が、クラック検出部5により被加工基板10の側端面13の全てを再度検出させる全体再検査モードと、クラック検出部5により被加工基板10の側端面13のうちクラック1が検出された箇所を再度検出させる一部再検査モードとを、作業者が適宜選択することができる選択手段(選択ボタンなど)(図示せず)をさらに備えてもよい。このような選択機構によって、作業者は、クラック検出部5によって、被加工基板10の側端面13のうちクラック1が検出された箇所を再度検出させるか、被加工基板10の側端面13の全てを再度検出させるかを、容易に選択することができるためである。
また、このような場合には、制御部40が、選択手段からの信号に従って、クラック検出部5により被加工基板10の側端面13の全てを再度検出させる全体再検査モードと、クラック検出部5により被加工基板10の側端面13のうちクラック1が検出された箇所を再度検出させる一部再検査モードとを自在に組み合わせて、欠陥検出部により被加工基板の側端面に発生した欠陥を検出させることが好ましい。このような構成により、作業者は、被加工基板10に発生したクラック1の状況に従って、さらに容易に被加工基板10の側端面13を修復することができるためである。
なお、全体再検査モードと一部再検査モードとの組合せ方法としては、例えば、まず、全体再検査モードにより、クラック検出部5で被加工基板10の側端面13の全てを再度検出させ、その後、レーザ発振器20からレーザ光LBを出射させ、fθレンズ25により集光又は結像されるレーザ光LBを側端面13のクラック1に照射させ、その後、一部再検査モードにより、クラック検出部5で被加工基板10の側端面13のうちクラック1が検出された箇所を再度検出させたりする方法や、まず、一部再検査モードにより、クラック検出部5で被加工基板10の側端面13のうちクラック1が検出された箇所を再度検出させた後、レーザ発振器20からレーザ光LBを出射させ、fθレンズ25により集光又は結像されるレーザ光LBを側端面13のクラック1に照射させる工程を繰り返し、制御部40により被加工基板10の側端面13に発生したクラック1が全て除去されたと判断されたら、全体再検査モードにより、クラック検出部5で被加工基板10の側端面13の全てを再度検出させる方法などを挙げることができる。
ところで、上述した全体再検査モードと一部再検査モードとの組合せ方法は、あくまで例示であり、これに限るものではなく、作業者は、全体再検査モードと一部再検査モードとの組合せを適宜選択することができる。
ところで、上述の実施の形態で説明した、クラック検出部5により被加工基板10の側端面13のうちクラック1が検出された箇所を再度検出させる態様によると、クラック1の検出された箇所だけを再度検出するため、一度の検出にかかる時間を短縮することができるだけでなく、一度の検出にかかる時間を徐々に短くすることができる。
また、ガルバノメータスキャナ30が上下方向に移動可能となり、fθレンズ25が上下方向に移動可能となるとともに、被加工基板10の側端面13のうちレーザ光LBが照射される所定箇所を中心として回転可能となっていてもよい。このような構成によって、側端面13に照射するレーザ光LBの角度を自在に調整することができる。このため、被加工基板10のうち、クラック1の発生した箇所に吸収されやすい角度からレーザ光LBを照射することができるので、より効率よく側端面13からクラック1を除去することができる。
なお、fθレンズ25を固定し、ガルバノメータスキャナ30のみを上下方向に移動可能としても、側端面13に照射するレーザ光LBの角度を調整することができる。
また、上記のようにクラック検出部5による検出結果に基づいてレーザ光LBを照射するのではなく、予め繰り返すパターンや回数を定めておき、当該パターンや回数に基づいてレーザ光LBを被加工基板10の側端面13に照射するようにしてもよい。
以上のように本実施の形態によれば、被加工基板10の側端面13に発生したクラック1をクラック検出部5により検出し、クラック検出部5で検出されたクラック1毎にレーザ光LBを照射するため、クラック1の発生した側端面13を無駄なく迅速に修復することができる。
なお上述した実施の形態において、クラック検出部5により検出されたクラック1に対して、随時レーザ光LBを照射し、被加工基板10の側端面13を修復する方法を説明したが、これに限らず、クラック検出部5を用いて予め全てのクラック1に関するデータを検出しておき、当該クラック1に関するデータを制御部40に蓄積した上で、制御部40により、側端面13上の各クラック1に対して連続的にレーザ光LBを照射して、被加工基板10の側端面13を修復しても良い。
また、上記では、クラック検出部5が一つだけ設けられた態様を用いて説明したが、これに限ることなく、複数のクラック検出部5を用いてもよい。このように、複数のクラック検出部5を設けることによって、より迅速に、側端面13に発生したクラック1を検出することができる。
また、上記では、クラック検出部5は、基板保持部15に対して、ガルバノメータスキャナ30と反対側に配置されている態様を用いて説明したが、これに限ることなく、クラック検出部5は、基板保持部15に対して、ガルバノメータスキャナ30側に配置してもよい。
このような構成により、駆動部15aにより基板保持部15を回転させて被加工基板10を回転させることなく、クラック検出部5によって、被加工基板10の側端面13を検出することができる。このため、被加工基板10の側端面13をより迅速に修復することができる。
また、上記では、各クラック1の大きさや深さ等に応じて、レーザ発振器20から出射されるレーザ光LBの発振形態、出力、周波数、波長等に関する出力パラメータを調整する態様を用いて説明したが、これに限ることなく、所定のクラック1(例えば、最も大きさの大きなクラック1や最も深さの深いクラック1等)に着目して、当該クラック1を除去することができる出力パラメータに基づいてレーザ発振器20から出射されるレーザ光LBによって、被加工基板10の側端面13の全体を照射してもよい。このようなレーザ光LBを用いて照射することによって、迅速かつ容易に、被加工基板10の側端面13から全てのクラック1を除去することができるためである。
変形例
次に図4を用いて上述した実施の形態の変形例について説明する。
次に図4により本発明の変形例について説明する。図4に示す変形例は、単一のガルバノメータスキャナ30を設ける代わりに、第一ガルバノメータスキャナ30aと第二ガルバノメータスキャナ30bの二つのガルバノメータスキャナ30a,30bを用いたものであり、他は図3に示す第2の実施の形態と略同一である。
図4に示す変形例において、図3に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4に示すように、第一ガルバノメータスキャナ30aの可動ミラー31aを揺動させることによって、側端面13上でx方向にレーザ光LBをスキャンさせることができ、かつ第二ガルバノメータスキャナ30bの可動ミラー31bを揺動させることによって、側端面13上でz方向にレーザ光LBをスキャンさせることができる。
図4において、第一ガルバノメータスキャナ30aの可動ミラー31aを揺動させるだけで、駆動部15aを駆動して基板保持部15を回転させることなく、側端面13上でx方向へレーザ光LBをスキャンさせることができるので、より迅速かつ効率よくクラック1の発生した側端面13を修復することができる。
第3の実施の形態
次に図5により本発明の第3の実施の形態について説明する。図5に示す第3の実施の形態は、被加工基板10の側端面13の異なる位置に対して、異なる方向からレーザ光LBを照射することができるようレーザ発振器20a,20b、ガルバノメータスキャナ30a,30c及びfθレンズ25a,25bを2個ずつ配置したものであり、他は図1及び図2(a)、(b)に示す第1の実施の形態と略同一である。なおレーザ発振器20aとレーザ発振器20bは、同時にレーザ光LBを出射することができる。
図5に示す第3の実施の形態において、図1及び図2(a)、(b)に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、レーザ発振器20a,20b、ガルバノメータスキャナ30a,30c及びfθレンズ25a,25bが2個ずつ配置され、レーザ発振器20aとレーザ発振器20bは制御部40により制御されて、同時にレーザ光LBを出射することができる。このため、被加工基板10の異なる位置に対して、異なる方向から同時にレーザ光LBを照射することができるので、クラック1の発生した側端面13を迅速に修復することができる。
なお、上述した各実施の形態において、光学系としてfθレンズ25を用いたが、これに限らず、凸レンズ(図示せず)を用いることもできる。このような凸レンズを用いた場合には、凸レンズの中心部を通過するレーザ光LB以外は、被加工基板10の側端面13に対して傾いた角度で照射される。このため、被加工基板10と、凸レンズ又はガルバノメータスキャナ30との間の相対的な距離を調整することによって、被加工基板10の側端面13に照射されるレーザ光LBのスポットの位置だけでなく、レーザ光LBの照射角度も調整することができる。
また図6に示すように、被加工基板10とfθレンズ25との間に中央調整ガルバノメータスキャナ30nを設け、中央調整ガルバノメータスキャナ30nの下方に下方調整ガルバノメータスキャナ30mを設け、中央調整ガルバノメータスキャナ30nの上方に上方調整ガルバノメータスキャナ30kを設けることによって、側端面13に照射されるスポットの位置及び照射角度を調整する調整機構を構成しても良い。
すなわち、このような構成を取ることによって、図6に示すように、fθレンズ25を通過させたレーザ光LBを、中央調整ガルバノメータスキャナ30nで下方に反射させた後、下方調整ガルバノメータスキャナ30mで再度反射させることができる。このため、側端面13に照射されるスポットの位置及び照射角度を自在に変えることができ、特に、裏面12側のエッジ部19bのクラック1を効率よく修復することができる。
また、fθレンズ25を通過したレーザ光LBを、中央調整ガルバノメータスキャナ30nで上方に反射させた後、上方調整ガルバノメータスキャナ30kで再度反射させることもできる(図6参照)。このため、端面13に照射されるスポットの位置及び照射角度を自在に変えることができ、特に、表面11側のエッジ部19aのクラック1を効率よく修復することができる。
また上述した各実施の形態においては、回転自在な基板保持部15を用いたがこれに限らず、基板保持部15を固定させておいて、レーザ発振器20及びガルバノメータスキャナ30を回転させる機構を用いても良い。
本発明によるレーザ加工装置の第1の実施の形態を示す概略構成図。 本発明によるレーザ加工装置の第1の実施の形態において、被加工基板に発生したクラック(欠陥)が修復される様子を示す概略断面図。 本発明によるレーザ加工装置の第2の実施の形態を示す概略構成図。 本発明によるレーザ加工装置の第2の実施の形態の変形例を示す概略構成図。 本発明によるレーザ加工装置の第3の実施の形態を示す概略構成図。 本発明による側端面に照射されるスポットの位置及び照射角度を調整する調整機構の一態様を示す概略構成図。
符号の説明
1 クラック(欠陥)
5 クラック検出部(欠陥検出部)
10 被加工基板
11 表面
12 裏面
13 側端面
15 基板保持部
20,20a,20b レーザ発振器
25,25a,25b fθレンズ
30,30a,30b ガルバノメータスキャナ
31,31a,31b 可動ミラー
40 制御部
50 レーザ加工装置
LB レーザ光

Claims (18)

  1. 脆性材料からなり、表面及び裏面と、表面と裏面との間に延びる側端面とを有する板状の被加工基板に対してレーザ光を照射して加工するレーザ加工装置において、
    レーザ光を出射するレーザ発振器と、
    レーザ発振器から出射されるレーザ光を被加工基板の側端面に集光又は結像させる光学系と、
    被加工基板の側端面に発生した欠陥を検出する欠陥検出部と、
    欠陥検出部とレーザ発振器とに連結された制御部とを備え、
    制御部により、欠陥検出部からの情報に基づいてレーザ発振器を制御してレーザ光の発振形態、出力、周波数および波長に関する出力パラメータを変化させて、レーザ発振器からレーザ光を出射し、光学系により集光又は結像されるレーザ光を側端面の欠陥に照射することによって、当該欠陥が発生した被加工基板の側端面を修復することを特徴とするレーザ加工装置。
  2. 脆性材料からなり、表面及び裏面と、表面と裏面との間に延びる側端面とを有する板状の被加工基板に対してレーザ光を照射して加工するレーザ加工装置において、
    レーザ光を出射するレーザ発振器と、
    レーザ発振器から出射されるレーザ光を被加工基板に集光又は結像させる光学系と、
    被加工基板に発生した欠陥を検出する欠陥検出部と、
    欠陥検出部とレーザ発振器とに連結された制御部とを備え、
    制御部により、欠陥検出部からの情報に基づいてレーザ発振器を制御してレーザ光の発振形態、出力、周波数および波長に関する出力パラメータを変化させて、レーザ発振器からレーザ光を出射し、光学系により集光又は結像されるレーザ光を欠陥に照射することによって、当該欠陥が発生した被加工基板を修復することを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 光学系により集光又は結像されるレーザ光は、被加工基板に照射されるレーザ光のスポットの位置が調整機構によって調整自在となっていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  4. 光学系により集光又は結像されるレーザ光は、被加工基板に対する照射角度が調整機構によって調整自在となっていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  5. レーザ発振器及び光学系は各々、複数個設けられ、
    各レーザ発振器及び各光学系は、被加工基板の異なる位置及び/又は方向にレーザ光を照射できるよう配置されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  6. 各レーザ発振器は、同時にレーザ光を出射できることを特徴とする請求項5記載のレーザ加工装置。
  7. 被加工基板は円盤状をなすとともに、基板保持部により保持され、
    当該基板保持部は、回転自在であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  8. 制御部は、欠陥検出部からの情報に基づいて被加工基板が修復されたと判断するまで、繰り返し、欠陥検出部によって、被加工基板に発生した欠陥を検出させるとともに、レーザ発振器からレーザ光を出射させ、光学系により集光又は結像されるレーザ光を被加工基板の欠陥に照射させることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  9. 欠陥検出部により被加工基板の全てを再度検出させる全体再検査モードと、欠陥検出部により被加工基板のうちクラックが検出された箇所を再度検出させる一部再検査モードとを選択可能な選択手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項8記載のレーザ加工装置。
  10. 制御部は、欠陥検出部からの情報に基づいて更に光学系の位置を制御して、前記欠陥に照射されるレーザ光のスポット径、位置および方向を変化させることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  11. 制御部は、欠陥検出部からの情報に基づいて、欠陥の修復度合いにより出力パラメータを変化させることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のレーザ加工装置。
  12. 脆性材料からなり、表面及び裏面と、表面と裏面との間に延びる側端面とを有する板状の被加工基板に対してレーザ光を照射して加工するレーザ加工方法において、
    欠陥検出部によって、被加工基板の側端面に発生した欠陥を検出する欠陥検出工程と、
    レーザ発振器からレーザ光を出射させ、当該レーザ光を側端面の欠陥に照射することによって、当該側端面を修復する照射工程と、
    を備え、
    前記照射工程において、欠陥検出部からの情報に基づいてレーザ発振器を制御してレーザ発振器から出射されるレーザ光の発振形態、出力、周波数および波長に関する出力パラメータを変化させることを特徴とするレーザ加工方法。
  13. 脆性材料からなり、表面及び裏面と、表面と裏面との間に延びる側端面とを有する板状の被加工基板に対してレーザ光を照射して加工するレーザ加工方法において、
    欠陥検出部によって、被加工基板に発生した欠陥を検出する欠陥検出工程と、
    レーザ発振器からレーザ光を出射させ、当該レーザ光を欠陥に照射することによって、当該欠陥を修復する照射工程と、
    を備え、
    前記照射工程において、欠陥検出部からの情報に基づいてレーザ発振器を制御してレーザ発振器から出射されるレーザ光の発振形態、出力、周波数および波長に関する出力パラメータを変化させることを特徴とするレーザ加工方法。
  14. 前記照射工程の後で行われ、欠陥検出部によって、被加工基板に発生した欠陥を再度検出する再欠陥検出工程を、さらに備え、
    制御部は、欠陥検出部からの情報に基づいて、被加工基板が修復されたかを判断することを特徴とする請求項12または13のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  15. 制御部が欠陥検出部からの情報に基づいて被加工基板が修復されたと判断するまで、
    欠陥検出部からの情報に基づいてレーザ発振器からレーザ光を出射させる照射工程と、
    欠陥検出部によって、被加工基板に発生した欠陥を再度検出する再欠陥検出工程と、
    を繰り返し行うことを特徴とする請求項14記載のレーザ加工方法。
  16. 再欠陥検出工程において、欠陥検出部は、被加工基板のうち、前回の欠陥検出部による検出によって欠陥が検出された箇所を再度検出することを特徴とする請求項14又は15のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  17. 前記照射工程において、欠陥検出部からの情報に基づいて更に光学系の位置を制御して当該欠陥に照射されるレーザ光のスポット径、位置および方向を変化させることを特徴とする請求項12または13のいずれかに記載のレーザ加工方法。
  18. 前記照射工程において、欠陥検出部からの情報に基づいて、欠陥の修復度合いにより出力パラメータを変化させることを特徴とする請求項12または13のいずれかに記載のレーザ加工方法。
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