JP4225375B2 - ガラス基板の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス基板の製造方法、及び該製造方法により製造されたガラス基板、並びに該ガラス基板を備える情報記録媒体に関し、特に、ドーナツ状の情報記録媒体用ガラス基板を製造するガラス基板の製造方法、及び該製造方法により製造されたガラス基板、並びに該ガラス基板を備える情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報記録媒体は、磁気ディスク、光磁気ディスク及び光ディスクを含み、例えば磁気ディスクは、ドーナツ状のガラス基板を備え、情報記録面に情報データ記録用の磁性膜が被覆されたディスクから成る。この磁性膜には、磁気の強弱により情報データが記録される。
【0003】
上記磁気ディスク用のガラス基板は、通常以下に述べる各製造工程が順に実行されることにより製造される。
【0004】
図4は、従来の磁気ディスク用のガラス基板の製造方法を示す工程図である。
【0005】
まず、ガラス素板からワークを抜き出すワーク抜出工程を実行する(ステップS41)。このワーク抜出工程では、まず、ガラス素板を準備し、このガラス素板にホイールカッターで磁気ディスク用のガラス基板となるようにワークの外周、内周に沿ってカッターラインを形成し、このガラス素板の外周外側部、次いで内周内側部を押圧することによりガラス素板を破断し、ドーナツ状のワークを抜き出す。
【0006】
次いで、抜き出されたワークの内外周端面を研磨する内外周端面研磨工程を実行する(ステップS42)。この内外周端面研磨工程では、まず、ワークの内外周端面をダイヤモンド砥石による研削及び面取り処理を施してワークの内外周の寸法を調整する。次いで、外周端面研磨機及び内周端面研磨機により、積層したワークの内外周端面に研磨(ポリッシング)処理を施す。
【0007】
そして、研磨されたワークの情報記録面を研磨する記録面研磨工程を実行する(ステップS43)。この記録面研磨工程では、まず、回転するワークの情報記録面を2つの酸化セリウムスラリー含浸パッドで挟むことにより研磨し、ワーク表面に付着した研磨砥粒等を洗浄する。
【0008】
次いで、ワークに化学強化処理を施す化学強化処理工程を実行する(ステップS44)。この化学強化処理工程では、ワークにイオン交換による化学強化処理を施した後に、ワークにまだ付着している塩や異物等を再度洗浄する。この工程は省略してもよい。
【0009】
最後に、ワークの検査を行う検査工程を実行する(ステップS45)。この検査工程では、所望のワークが製造されたか否かを検査し、検査でパスしたものを磁気ディスク用のガラス基板とし、磁気ディスク用のガラス基板の製造を完了する。
【0010】
上記ステップS41のワーク抜出工程における押圧処理は、まず、カッターライン外周に沿って外周内側部を分離落下させるように外周外側部を荷重により押圧し、次いで、分離落下させた外周内側部(以下、「ガラス円盤」という)について、カッターライン内周に沿ってワークを残すように内周内側部を押圧することによって行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の磁気ディスク用ガラス基板の製造方法では、ステップS41のカッターライン形成時に発生するガラス粉がワークの情報記録面に付着しており、ガラス素板からワークを抜き出す際にワークを押圧すると、ワークの情報記録面に付着しているガラス粉も押圧されワークの情報記録面に傷がつく。また、ワークを残すように内周内側部を押圧してカッターライン内周に沿ってガラス円盤を破断させた際に、角や欠けを生じる。
【0012】
また、ガラス粉がワーク上面に存在すると、加熱体がガラス粉と面接触し、ワークと面接触しないので、効率的な加熱を行うのが困難である。
【0013】
本発明の目的は、環状カッターラインに沿ってガラス素板を破断させる際にガラス素板の表面に傷がつくのを低減させることができるガラス基板の製造方法、及び該製造方法により製造されたガラス基板、並びに該ガラス基板を備える情報記録媒体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1記載のガラス基板の製造方法は、ガラス素板の一方の面に環状カッターラインを形成し、該環状カッターラインに沿って前記ガラス素板を破断してドーナツ状のガラス基板を製造する方法において、前記ガラス素板の前記一方の面の前記環状カッターラインの外側に同心円状の他の環状カッターラインを形成し、該他の環状カッターラインの外側において前記一方の面に対向する他方の面側を支持しつつ前記他の環状カッターラインのさらに外側において前記一方の面側から前記他方の面側に向かって押圧し、前記ガラス素板を前記一方の面側に凸となるように湾曲させて前記他の環状カッターラインに沿って破断してガラス円盤を形成し、該ガラス円盤の前記環状カッターラインの外側を加熱し、前記環状カッターラインの内側と外側とに温度差を生じさせて前記環状カッターラインに沿って破断してドーナツ状のガラス基板を製造することを特徴とする。
【0016】
請求項2記載のガラス基板の製造方法は、請求項1記載のガラス基板の製造方法おいて、前記環状カッターラインの外側を加熱する際、前記環状カッターラインの外側において前記ガラス円盤の他方の面側を支持しつつ前記環状カッターラインの内側において前記一方の面側から前記他方の面側に向かって押圧することを特徴とする。
【0018】
請求項3記載のガラス基板の製造方法は、請求項1又は2記載のガラス基板の製造方法おいて、前記ガラス円盤の加熱は、前記ガラス円盤の前記一方の面に加熱体を接触させることにより行われることを特徴とする。
【0020】
請求項4記載のガラス基板の製造方法は、請求項3記載のガラス基板の製造方法おいて、前記ガラス円盤の一方の面の加熱を、前記環状カッターラインの外側において当該環状カッターラインよりも離れた位置で行うことを特徴とする。
【0022】
請求項5記載のガラス基板の製造方法は、請求項3又は4記載のガラス基板の製造方法おいて、前記加熱体の接触は、前記ガラス素板の硬度よりも小さい硬度の軟質部材を介して行われることを特徴とする。
【0024】
請求項6記載のガラス基板の製造方法は、請求項3乃至5のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法において、前記加熱体は、カーボン製の発熱体から成ることを特徴とする。
【0026】
請求項7記載のガラス基板の製造方法は、請求項3乃至5のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法おいて、前記加熱体は、ステンレス製加熱体であることを特徴とする。
【0028】
請求項8記載のガラス基板の製造方法は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法おいて、前記環状カッターライン及び前記他の環状カッターラインを同時に形成することを特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を行った結果、ガラス素板の一方の面に環状カッターラインを形成するドーナツ状のガラス基板の製造方法において、前記ガラス素板の一方の面を前記環状カッターラインの外側において加熱すると、ガラス素板の一方の面に環状カッターラインを形成し、ガラス素板の一方の面を環状カッターラインの外側において加熱するので、環状カッターラインに沿ってガラス素板を破断させる際にガラス素板の表面に傷がつくのを低減させることができることを見出した。
【0045】
本発明は、上記研究の結果に基づいてなされたものである。
【0046】
以下、本発明の実施の形態に係る情報記録媒体用のガラス基板の製造方法を図面を参照しながら説明する。
【0047】
図1は、本発明の実施の形態に係る情報記録媒体用のガラス基板の製造方法を示す工程図である。
【0048】
図1において、まず、ガラス素板からワークを抜き出すワーク抜出工程を実行する(ステップS1)。
【0049】
このワーク抜出工程では、まず、フロートガラス製造法、ダウンドロー製造法等を用いて板状に成形されたガラス素板1を製造する。製造されるガラス素板1は、アルカリ等の化学的耐久性や剛性を有するアルミノシリケートガラス、無アルカリガラス、アルミノ硼珪酸ガラス等から成ってもよい。
【0050】
シリケートガラスとしては、例えば、建築用の窓ガラスに用いられるアルミノシリケートガラス、ソーダライムシリケートガラス、硼珪酸シリケートガラス等を例示することができる。
【0051】
ガラスの種類としては、結晶化ガラス、化学強化ガラス等を例示することができる。結晶化ガラスは、SiO2又はAl2O3を主成分とし、SiO2,Al2O3,Li2O,MgO,P2O5,ZrO,CeO2,TiO2,Na2O,及びK2Oから選択された成分を含有するものであり、その中でも、例えば、特にその組成が限定されることはないが、質量%でSiO2:70〜80%,Al2O3:2.0〜8.0%,K2O:1.0〜7.0%,Li2O:5.0〜15%,P2O5:1.0〜5.0%を含有するものは、レーザ光照射熱割れを生じることがない。また、化学強化ガラスは、表面からの深さ約50〜200μmまでの表面層に圧縮応力層を形成したものであり、このようなガラスは、質量%でSiO2:60〜65%を主成分とし、Al2O3:10〜20%,Na2O:5.0〜15%,Li2O:2.0〜10%,MgO:0.0〜5.0%,及びCaO:0.0〜5.0%を含有するものを例示することができる。
【0052】
上記製造されたガラス素板1に、110mm角、厚み0.05mmの合紙(長良製紙株式会社製、仙貨紙(商品名))(挟み紙)を挿入する。そして、複数のガラス素板1を、例えば300枚積載し、積載された複数のガラス素板1は、合紙により挟まれて保存される。このガラス素板1は、例えばソーダライムガラスを熱処理により結晶化した結晶化ガラスから成る。
【0053】
合紙により挟まれている複数のガラス素板1から、1枚のガラス素板1を合紙が取り除かれた状態で取り出す。1枚とした理由は、次にガラス円盤3を抜き出すにあたり枚葉方式を採用するからである。取り出されたガラス素板1からドーナツ状のワーク2(ガラス基板)を抜き出すために、超硬合金非対称ホイールカッター4(住友電工株式会社製、イゲタロイカッター)を用いて、ニューの発達がガラス素板1の下面に向かって斜めに進行させるべくガラス素板1の上面(一方の面)にカッターライン5,6(環状カッターライン、他の環状カッターライン)を形成する(図3(a))。このカッターライン5,6は、ワーク2の外周端面、内周端面よりも夫々、例えば0.5〜1.0mm外側、内側に設定される。この形成されたカッターライン5,6の断面形状は、非対称三角形をなし、ガラス素板1の外周側における上記三角形の一方の辺の傾斜は、前記ガラス素板の内周側における上記三角形の他方の辺の傾斜よりも大きい。このカッターライン5,6を形成する際に、大きなガラス粉9,10がカッターライン5,6近傍に散らばり、必然的にガラス円盤3の表面にも付着する。
【0054】
その後、まず、ガラス素板1をガラス素板1の表面側に凸となるように湾曲させて、カッターライン外周6に沿ってガラス素板1を破断し、ガラス円盤3を分離落下させる(図3(b))。このカッターライン外周6に沿った破断の際に、大きなガラス粉10がカッターライン外周6近傍に散らばり、必然的にガラス円盤3の表面にも付着する。
【0055】
分離落下したガラス円盤3は、不図示のチャック装置によりチャックされ、不図示の移動装置によりステンレス製のワーク下側受け台リング14上面に載置される。載置されたガラス円盤3は、ワーク下側受け台リング14により、カッターライン内周5の外側においてガラス円盤3下面側で支持される。
【0056】
次いで、この下側受け台リング14上面により支持されたガラス円盤3をカッターライン内周5に沿って破断するにあたり、まず、ガラス円盤3上面にカーボン(軟質部材)製のリングヒーター7(発熱体)を所定の接触面において自重により接触させ、金属製の内周内側部押圧棒8により内周内側部15上面を補助的に押圧しながら、接触面を50〜80℃程度の温度に加熱する。このとき、接触面近傍において熱膨張が部分的に起こるようにする。この理由は、接触面において熱膨張が起こると、カッターライン内周5の内側と外側との境、及び接触面と接触面に対応するガラス円盤3の下面との境を介して温度差を生じ、ガラス円盤3の下面は相対的に圧縮作用が働き、ガラス円盤3が反ることを利用してカッターライン内周5のニューの下面までの発達を促進するためである。こうして、カッターライン内周5に沿ってガラス円盤3を破断することにより、内周内側部15を分離落下させ、ワーク2を取り出す(図3(c))。
【0057】
内周内側部15を下方に分離落下させるので、内周内側部15上に存在するガラス粉9,10を同時に落下させることができ、もって傷を発生させるガラス粉9,10を分散させることができる。
【0058】
また、ステップS1では、リングヒーター7を所定の接触面において自重により接触させるとしたが、ワーク2表面に傷をつけない程度に押圧しながら接触させもよく、数秒間押圧することにより、効率的にワーク2の接触面近傍を加熱することができる。
【0059】
続いて、抜き出されたワーク2の内外周端面を研磨する内外周端面研磨工程を実行する(ステップS2)。
【0060】
内外周端面研磨工程では、ワーク2の内外周端面を研削及び面取りにより内外周の寸法を調整する。研削後の表面粗さRaは、例えばRa=0.3〜0.4μm、Rmax=3〜4μmである。この研削としては、ダイヤモンド砥石を使用して、ガラス円盤1枚ずつに対して第1段研削として#324砥石(粗)で行い、次に第2段研削として#500砥石(細)で第2段研削が行われる。
【0061】
次に、不図示のレーザー光照射装置によりワーク2の内外周端面の双方にレーザー光を照射してガラスの軟化点以上の温度、例えば750℃以上、例えば1000℃近傍に加熱することにより内外周端面を溶融により滑面化する。これにより、内外周端面上に傷や微細なクラックのない圧縮層を形成することができ、もってワーク2の機械的強度を向上させることができる。レーザー光を照射して内外周端面を滑面化するとしたが、ワーク2の内外周端面を研磨してもよい。
【0062】
本工程で、データの情報記録面として使用されないワーク2の内外周端面を研磨することを実行する(ステップS2)理由は、ステップS1で抜き出されたワーク2の特に内外周端面に、クラック、角や欠けが必然的に残ると共に、そのクラックや欠けに該磁気ディスク用のガラス基板の製造工程中に発生する研磨砥粒等がたまることがあるからである。
【0063】
次いで、研磨されたワーク2の情報記録面を研磨する記録面研磨工程を実行する(ステップS3)。
【0064】
この記録面研磨工程では、磁気膜が被覆されるワーク2の情報記録面に、ダイヤモンド砥石を用いる研削処理と酸化セリウムスラリーを用いる精密研磨処理とを施すことにより、ワーク2の厚みを所定の厚みにすると共に、ワーク2を滑面化した後、研磨砥粒等を除去するために温水、又はアルカリ洗浄水若しくは純水によりワーク2に付着した研磨砥粒等の洗浄を行う。
【0065】
最後に、研磨されたワーク2の検査を行う検査工程を実行する(ステップS5)。この検査工程では、まず、所望のワーク2が製造されたか否かを検査する。具体的には、不良率を測定することによって行う。この不良率は、クラックや欠けが測定されたワーク2を不良と評価し、この不良と評価されたワーク2の割合として定義され、この不良率としては、2.0%以下であることが好ましい。不良率の測定以外にも様々な項目について検査し、磁気ディスク(情報記録媒体)用のガラス基板の製造を完了する。
【0066】
ガラス素板1が結晶化ガラスから成らない場合は、上記ステップ5の検査工程を実行する前に、ワーク2に化学強化処理を施す化学強化処理工程を実行する(ステップS4)。
【0067】
この化学強化処理工程では、ワーク2を化学強化処理によりさらに強化し、高速回転使用時の強度をより確実に確保する。この化学強化処理は、ワーク2を強化するためにワーク2表面層に含まれるアルカリ金属成分をイオン半径がより大きいものに置き換えるものである。具体的には、ワーク2を400〜450℃程度の温度に加熱して溶融状態にした硝酸カリウム(KNO3)と硝酸ナトリウム(NaNO3)の混合溶融塩にワーク2を2〜5時間浸漬し、ワーク2表面から深さ約100μmまでの層に含まれるリチウムイオンをナトリウムイオンに、ナトリウムイオンをカリウムイオンに置換することにより、ワーク2に化学強化処理を施す。次いで、化学強化処理が施されたワーク2表面をアルカリ洗浄水、次いで温水等により付着している塩や異物等を洗浄する。
【0068】
図1によれば、磁気ディスク用ガラス基板が上述したようにドーナツ状に製造されたので、ワーク2の情報記録面に傷がつくのが低減された磁気ディスク用ガラス基板を製品として出荷することができ、もって情報記録面に傷がつくのが低減された磁気ディスク用ガラス基板を備える情報記録媒体を提供することができる。
【0069】
以下、図1のステップS1のワーク抜出工程について詳細に説明する。
【0070】
図2は、図1のステップS1のワーク抜出工程を実行する処理手順を示すフローチャートである。
【0071】
図1において、まず、ガラス素板1を準備する(ステップS11〜S13)。
【0072】
ガラス素板1を準備するにあたり、まず、結晶化ガラスで且つソーダライムガラスから成るガラス素板1を製造する(ステップS11)。そして、製造されたガラス素板1を、100μm角、厚み1.025mmの板状に成形する。
【0073】
上記板状に成形されたガラス素板1に、合紙を挿入する(ステップS12)。そして、複数のガラス素板1を積載し、積載された複数のガラス素板1は、合紙により挟まれて保存される。これにより、ガラス素板1間に存在する異物によって傷がつくのを防止することができ、もって記録面研磨工程(ステップS3)における研磨取りしろを低減させることができる。
【0074】
そして、この合紙により挟まれている複数のガラス素板1から、1枚のガラス素板1を合紙が取り除かれた状態で取り出す。(ステップS13)。
【0075】
次いで、このガラス素板から外径85mmφ、内径24mmφのドーナツ状のワーク2を抜き出すためにカッターライン5,6を同時に形成する(ステップS14)。カッターライン5,6を同時に形成することにより、量産性を向上させることができる。カッターライン5,6は、非対称ホイールカッター4を用いて、断面形状が非対称三角形をなすように形成される。また、非対称のホイールカッター4を用いると、ニューが下方に向かうにしたがって末広がりになるので、確実且つより容易に内周内側部15を下方に分離落下させることができる。カッターライン5,6の断面形状が非対称三角形をなすので、カッターライン5,6に沿ってガラス素板1を容易に破断することができ、該破断によって形成された破断面が外周側に向かって末広がりとなり、ガラス素板1から破断された部分(ガラス円盤3、内周内側部15)を容易に分離することができる。
【0076】
続いて、外周加工を実施する。具体的には、カッターライン外周6沿ってガラス素板1を破断する(ステップS15)。
【0077】
まず、カッターライン外周6に対応するガラス素板1の下面に外径93mmφ、内径90mmφのステンレス製の外周下側受け台リング11を配置する。そして、外径105mmφ、内径95mmφのステンレス製の上側押圧リング12で外周外側部16上面側から押圧することにより、ガラス素板1をガラス素板1の表面側に凸となるように湾曲させると、外周下側受け台リング11に載置されたガラス素板1をカッターライン外周6に沿って破断させることができ、ガラス円盤3がガラス円盤受け台13の上に分離落下する。即ちガラス素板1を、カッターライン外周6よりも内径が大きい外周下側受け台リング11でガラス素板1の下面からガラス素板1を支持しつつ外周下側受け台リング11の外径よりも内径が大きい上側押圧リング12でカッターライン外周6の外側の外周外側部16上面側から押圧することによりガラス素板1をガラス素板1の表面側に凸となるように湾曲させるので、カッターライン外周6に沿ってガラス素板1を容易且つ確実に破断させることができる。
【0078】
分離落下したガラス円盤3を、移動装置により外径50mmφ、内径30mmφのステンレス製のワーク下側受け台リング14上面に移動する。
【0079】
続いて、内周加工を実施する。具体的には、カッターライン内周5に沿って上記ガラス円盤3を破断する(ステップS16〜S17)。
【0080】
まず、ガラス円盤3上面にカーボン製の外径70mmφ、内径30mmφのリングヒーター7をカッターライン5,6から6.0〜15mm離れた位置(所定の接触面)に接触させる。ついで、金属製の内周内側部押圧棒8により内周内側部15上面を補助的に押圧しながら、リングヒーター7を用いて接触面近傍を50〜80℃程度の温度に加熱する(ステップS16)。加熱によりガラス円盤3が反ることを利用しガラス円盤3をカッターライン内周5に沿って破断する(ステップS17)。このように加熱することにより、容易且つ短時間に内周内側部15を分離落下させることができる。ガラス円盤3から内周内側部15を分離落下させたものをワーク2として取り出し(ステップS18)、本工程を終了する。
【0081】
上記実施の形態によれば、カッターライン内周5を形成し(ステップS14)、ガラス円盤3上面にカーボン製のリングヒーター7を接触させるので、効率的に接触面近傍を加熱することができ、次いでリングヒーター7を用いて接触面近傍を50〜80℃程度の温度に加熱する(ステップS16)ので、ワーク2の情報記録面を押圧することをなくすことができ、もって、カッターライン内周5に沿ってガラス素板1を破断させる際にワーク2の情報記録面に傷がつくのを低減させることができる。また、ガラス円盤3を加熱するので、ガラス円盤3を短時間に破断させることができると共に、短時間に破断させることができるので、ワーク2内周の破断面に角や欠けを生じることを低減させることができる。
【0082】
また、リングヒーター7をカッターライン5,6から6.0〜15mm離れた位置に接触させるので、カッターライン5,6から近い位置に存在するガラス粉9,10に接触することを避けることができ、リングヒーター7でガラス粉9,10を押圧することを防止することができ、もって、ワーク2の情報記録面に傷をつけるのを防止することができる。
【0083】
さらに、リングヒーター7がカーボン製であるので、ガラス素板1の硬度よりも小さい硬度の軟質部材とすることができ、カーボン製のリングヒーター7を接触させるので、接触面に存在するガラス粉9,10に接触したとしたも、ワーク2の情報記録面に傷をつけるのを低減させることができる。
【0084】
上記実施の形態において、ワーク2のサイズを、外径85mmφ、内径24mmφ、厚み1.025mmとしているが、これら外径、内径、厚みはこれらの寸法以外の全ての寸法を含むことは言うまでもない。
【0085】
上記実施の形態では、内側部押圧棒8により補助的に押圧するしたが、リングヒーター7による加熱と内側部押圧棒8による補助的な押圧とを同時に行ってもよく、また、内周内側部15を分離落下させるべく別々に行ってもよい。これにより、確実に内周内側部15を分離させることができる。
【0086】
また、上記実施の形態では、カーボン製のリングヒーター7としたが、リングヒーターを低廉化させることができるステンレス製のシーズリングヒーターとしてもよい。この場合には、シーズリングヒーターの接触面をガラス繊維製の布で覆うことにより、接触面の硬度をカーボンと同等にすることができる。ガラス繊維製の布、即ちガラス素板1の硬度よりも小さい硬度の軟質部材を介してステンレス製のシーズリングヒーターをガラス円盤3の接触面に接触させるので、接触面に存在するガラス粉9,10に接触したとしたも、傷をつけない程度にガラス素板1を押圧することができると共に、ガラス粉9,10を軟質材料に吸着させることができ、もって、ワーク2の情報記録面に傷をつけるのを低減させることができる。
【0087】
さらに、上記実施の形態では、ガラス円盤3を分離落下させた(ステップS15)(外周加工)後に内周内側部15を分離落下させた(ステップS17)(内周加工)が、内周加工後に外周加工してもよい。ただし、内周加工を先に行うと、ワーク2が加熱され、ワーク2とワーク2の外側部分である外周外側部16(廃棄部分)とに温度差が生じるので、外周加工後に内周加工するのが好ましい。
【0088】
また、外周加工においても、内周加工同様に加熱してもよい。これにより、不要部分をより容易に分離させることができる。しかし、外周加工においては操作を簡単にするために通常加熱しなくてもよい。
【0089】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0090】
本発明者は、ガラス素板1にはガラス素板製造工程において必然的に微小なクラックが存在することを考慮し、その微小なクラックの深さが10〜20μmであることが多いことを鑑みて、図1のステップS4における研磨取りしろを25μmとすべく研究を行った。すなわち、必然的な要因以外の要因でクラックや傷の発生すれば、研磨取りしろが25μmでは不十分となる。
【0091】
第1の実施例
本発明者は、図1及び図2に示した磁気ディスク用のガラス基板の製造方法を用いて磁気ディスク用ガラス基板の試験片を作製するにあたり、表1に示すように、リングヒーター7の直径を70mmφとした場合と、リングヒーターの直径を100mmφとした場合とについて、試験片を作製するにあたり研磨した研磨取りしろ〔μm〕と、作製された試験片の不良率(%)との関係を研究した。なお、ガラス素板1として、ソーダライムガラスを採用した。なお、このソーダライムガラスの組成は、質量%でSiO2:70〜73%,Na2O:13〜15%,MgO:1.0〜4.5%,Al2O3:1.0〜2.2%,及びCaO:7.0〜12%であった。
【0092】
【表1】
【0093】
第1の実施例における研究結果から明らかなように、リングヒーター7の直径を70mmφとした場合では、研磨した研磨取りしろが25μmのときに不良率が1.7%であったのに対し、リングヒーターの直径を100mmφとした場合では、同不良率が3.1%であった。
【0094】
第1の実施例によれば、リングヒーター7の直径を70mmφとすることにより、リングヒーター7をカッターライン5,6から6.0〜15mm離れた位置に接触させることができ、カッターライン5,6近傍に存在するガラス粉9,10等をリングヒーター7で押圧することを防止することができ、もって、不良率を低下させることができることが分かった。
【0095】
第2の実施例
本発明者は、図1及び図2に示した磁気ディスク用のガラス基板の製造方法を用いて磁気ディスク用ガラス基板の試験片を作製するにあたり、表2に示すように、リングヒーター7の材質をカーボンとした場合と、リングヒーターの材質をステンレスとした場合とについて、試験片を作製するにあたり研磨した研磨取りしろ〔μm〕と、作製された試験片の不良率(%)との関係を研究した。なお、ガラス素板として、第1の実施例と同一のソーダライムガラスを採用した。
【0096】
【表2】
【0097】
第2の実施例における研究結果から明らかなように、リングヒーター7の材質をカーボンとした場合では、研磨した研磨取りしろが25μmのときに不良率が1.5%であったのに対し、リングヒーターの材質をステンレスとした場合では、同不良率が3.0%であった。
【0098】
第2の実施例によれば、リングヒーター7の接触部の材質をカーボンとするとワーク2表面の材質としてのソーダライムガラスの硬度よりも小さいので、接触面にガラス粉9,10等が存在していたとしても、ワーク2の情報記録面に傷をつけるのを低減させることができ、不良率を低下させることができることが分かった。
【0099】
第3の実施例
本発明者は、図1及び図2に示した磁気ディスク用のガラス基板の製造方法を用いて磁気ディスク用ガラス基板の試験片を作製するにあたり、表3に示すように、合紙有りとした場合と、合紙無しとした場合とについて、試験片を作製するにあたり研磨した研磨取りしろ〔μm〕と、作製された試験片の不良率(%)との関係を研究した。なお、ガラス素板1として、第1の実施例と同一のソーダライムガラスを採用した。
【0100】
【表3】
【0101】
第3の実施例における研究結果から明らかなように、合紙有りとした場合では、不良率を2.0%程度にするために研磨した研磨取りしろが25μmであったのに対し、合紙無しとした場合では、同研磨取りしろが100μmであった。
【0102】
第3の実施例によれば、ガラス素板1を合紙有りの状態で積載して保存しておくことにより、ガラス素板1間に存在する異物によって傷がつくのを防止することができ、もってガラス素板1の製造時に存在している傷の深さ25μm程度を研磨取りしろとすることができ、不良率を低下させることができることが分かった。
【0103】
また、研磨取りしろを100μmとすると、合紙無しとした場合でも不良率を低減させることができるので、合紙無しとすると、積層されたガラス素板には必然的に存在する微小なクラックとして100μm程度まで考慮する必要があることが分かった。
【0104】
また、上記実施例において採用したソーダライムガラスを、アルミノシリケートガラスとしても同様の研究結果を得ることができた。即ち、リングヒーター7の外径を小さくすることにより、リングヒーター7をカッターライン5,6から離れた位置に接触させること、リングヒーター7の接触部の材質をカーボンとして、ワーク2表面の材質としてのアルミノシリケートガラスの硬度よりも小さくこと、ガラス素板1を合紙有りの状態で積載して保存しておくことが好ましいことが分かった。なお、このアルミノシリケートガラスの組成は、質量%でSiO2:60〜65%,Al2O3:3.0〜18%,Na2O:7.0〜20%,Li2O:0.0〜9.0%,CaO:0.0〜5.0%,ZnO2:0.0〜7.0%,及びMgO:0.0〜3.0%であった。
【0105】
上記第1乃至3の実施例によれば、リングヒーター7の外径を小さくすることにより、リングヒーター7をカッターライン5,6から離れた位置に接触させること、リングヒーター7の接触部の材質をカーボンとして、ワーク2表面の材質としてのガラスの硬度よりも小さくこと、ガラス素板1を合紙有りの状態で積載して保存しておくことが好ましいことが分かった。
【0106】
上記第1乃至3の実施例はそれぞれ組み合わせて実施することができるのはいうまでもない。
【0107】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明のガラス基板の製造方法によれば、ガラス素板の一方の面に環状カッターラインを形成し、ガラス素板の一方の面を環状カッターラインの外側において加熱するので、環状カッターラインに沿ってガラス素板を破断させる際にガラス素板の表面に傷がつくのを低減させることができる。
【0108】
本発明のガラス基板の製造方法によれば、ガラス素板の一方の面に加熱体を接触させてガラス素板を加熱するので、効率的にガラス素板の一方の面を加熱することができる。
【0109】
本発明のガラス基板の製造方法によれば、環状カッターラインの外側において当該環状カッターラインよりも離れた位置でガラス素板の一方の面を加熱するので、環状カッターラインから近い位置に存在するガラス粉に接触することを避けることができる。
【0110】
本発明のガラス基板の製造方法によれば、加熱体がカーボン製の発熱体から成るので、ガラス素板の硬度よりも小さい硬度の軟質部材とすることができ、カーボン製の発熱体を用いてガラス素板を加熱するので、ガラス素板の一方の面に存在するガラス粉に接触したとしても、上記のガラス基板の製造方法による効果を奏することができる。
【0111】
本発明のガラス基板の製造方法によれば、ガラス素板の硬度よりも小さい硬度の軟質部材を介して発熱体を接触させるので、ガラス素板の一方の面に存在するガラス粉に接触したとしても、上記のガラス基板の製造方法による効果を奏することができる。
【0112】
本発明のガラス基板の製造方法によれば、加熱体がステンレス製の加熱体を備えるので、加熱体を低廉化させることができる。
【0113】
本発明のガラス基板の製造方法によれば、環状カッターラインの外側においてガラス素板の他方の面側で支持しつつ環状カッターラインの内側において一方の面側からガラス素板を押圧するので、確実に環状カッターラインの内側を移動させることができる。
【0114】
本発明のガラス基板の製造方法によれば、環状カッターラインとほぼ同心的に環状カッターラインの外側においてガラス素板の一方の面に他の環状カッターラインを形成し、ガラス素板の一方の面を加熱する前に、ガラス素板を一方の面側に凸となるように湾曲させるので、他の環状カッターラインに沿ってガラス素板を破断させることができる。
【0115】
本発明のガラス基板の製造方法によれば、他の環状カッターラインの外側において他方の面側でガラス素板を支持しつつ他の環状カッターラインのさらに外側において一方の面側から押圧してガラス素板を湾曲するので、上記のガラス基板の製造方法による効果を確実に奏することができる。
【0116】
本発明のガラス基板の製造方法によれば、環状カッターライン及び他の環状カッターラインを同時に形成するので、量産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報記録媒体用のガラス基板の製造方法を示す工程図である。
【図2】図1のステップS1のワーク抜出工程を実行する処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図1のステップS1におけるワーク抜出工程において実行する処理手順時におけるガラス素板1の状態を示す断面図であり、(a)は、カッターライン形成時におけるガラス素板1の状態を示し、(b)は、押圧による外周加工実施時におけるガラス素板1の状態を示し、(c)は、加熱による内周加工実施時におけるガラス素板1の状態を示す。
【図4】従来の磁気ディスク用のガラス基板の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1 ガラス素板
2 ワーク
3 ガラス円盤
4 非対称ホイールカッター
5 カッターライン内周
6 カッターライン外周
7 リングヒーター
9,10 ガラス粉
14 ワーク下側受け台リング
Claims (8)
- ガラス素板の一方の面に環状カッターラインを形成し、該環状カッターラインに沿って前記ガラス素板を破断してドーナツ状のガラス基板を製造する方法において、前記ガラス素板の前記一方の面の前記環状カッターラインの外側に同心円状の他の環状カッターラインを形成し、該他の環状カッターラインの外側において前記一方の面に対向する他方の面側を支持しつつ前記他の環状カッターラインのさらに外側において前記一方の面側から前記他方の面側に向かって押圧し、前記ガラス素板を前記一方の面側に凸となるように湾曲させて前記他の環状カッターラインに沿って破断してガラス円盤を形成し、該ガラス円盤の前記環状カッターラインの外側を加熱し、前記環状カッターラインの内側と外側とに温度差を生じさせて前記環状カッターラインに沿って破断してドーナツ状のガラス基板を製造することを特徴とするガラス基板の製造方法。
- 前記環状カッターラインの外側を加熱する際、前記環状カッターラインの外側において前記ガラス円盤の他方の面側を支持しつつ前記環状カッターラインの内側において前記一方の面側から前記他方の面側に向かって押圧することを特徴とする請求項1記載のガラス基板の製造方法。
- 前記ガラス円盤の加熱は、前記ガラス円盤の前記一方の面に加熱体を接触させることにより行われることを特徴とする請求項1又は2記載のガラス基板の製造方法。
- 前記ガラス円盤の一方の面の加熱を、前記環状カッターラインの外側において当該環状カッターラインよりも離れた位置で行うことを特徴とする請求項3載のガラス基板の製造方法。
- 前記加熱体の接触は、前記ガラス素板の硬度よりも小さい硬度の軟質部材を介して行われることを特徴とする請求項3又は4記載のガラス基板の製造方法。
- 前記加熱体は、カーボン製の発熱体から成ることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法。
- 前記加熱体は、ステンレス製加熱体であることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法。
- 前記環状カッターライン及び前記他の環状カッターラインを同時に形成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のガラス基板の製造方法。
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