JP5209237B2 - 熱処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェハーや液晶表示装置用ガラス基板等(以下、単に「基板」と称する)に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置に関する。
従来より、短時間アニールが可能な装置として、ハロゲンランプより照射される光のエネルギーを利用して毎秒数百度程度の速度で半導体ウェハーを昇温する高速ランプアニール装置が使用されていた(例えば、特許文献1)。短時間アニールとは言っても、カンタルヒータ等を使用した抵抗加熱方式の熱処理装置と比較すればの話であり、そのアニール時間は概ね数秒程度であった。
一方、より短時間のアニールが可能な装置として、キセノンフラッシュランプを使用して半導体ウェハーの表面にフラッシュ光(閃光)を照射するフラッシュランプアニール装置が知られている(例えば、特許文献2)。キセノンフラッシュランプのフラッシュ光照射時間は10ミリ秒以下の極めて短時間である。また、キセノンフラッシュランプの放射分光分布は紫外域から近赤外域であり、従来のハロゲンランプよりも波長が短く、シリコンの半導体ウェハーの基礎吸収帯とほぼ一致している。よって、キセノンフラッシュランプから半導体ウェハーにフラッシュ光を照射したときには、透過光が少なく半導体ウェハーを急速に昇温することが可能である。また、10ミリ秒以下の極めて短時間のフラッシュ光照射であれば、半導体ウェハーの表面近傍のみを選択的に昇温できることも判明している。このため、フラッシュランプアニール装置は、イオン注入後の半導体ウェハーのイオン活性化処理に好適であり、イオンの熱拡散を生じさせることなくイオン活性化のみを行って浅い接合を形成することができる。
また、フラッシュランプアニール装置よりもさらに短時間のアニールが可能な装置としてはレーザアニール装置がある。レーザアニール装置は、数十ナノ秒のパルスレーザをX−Y両方向にスキャンさせてアニールする装置である。
特開2000−199688号公報 特開2004−055821号公報
しかしながら、従来においては、ハロゲンランプを使用した高速ランプアニール装置とフラッシュランプアニール装置との中間域のアニール時間を実現できる技術が存在しなかった。すなわち、半導体ウェハーの主面各位置におけるアニール時間が10ミリ秒〜1秒程度となる熱処理装置が存在しなかった。近年、このような中間域のアニール時間での熱処理がトランジスタ製作における活性化処理や金属処理、また配線処理工程などの各工程で必要とされつつある。
ハロゲンランプによって上記中間域のアニール時間を実現しようとすれば、より大きな出力が必要なるためにフィラメントを太くしなければならず、そうすると熱量量が大きくなって却って昇温降温速度が遅くなるという問題が生じる。
また、フラッシュランプアニール装置においては、十分な大容量のコンデンサを使用してIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの大電力用のスイッチング素子で制御すれば上記中間域のアニール時間を実現することも理論上は可能である。ところが、実際には照射時間5ミリ秒程度のシステムであっても2トン以上のコンデンサが必要であり、これを1秒程度にまで伸ばすことは到底現実的ではない。
さらに、レーザアニール装置においては、パルスレーザが半導体ウェハー上の各位置に留まる時間を長くすれば、理論上は上記中間域のアニール時間を達成することもできる。ところが、パルスレーザが特定位置に留まる時間が長くなると、露光されていない領域まで昇温されて、昇温の重ね合わせ部分に生じるスイッチングという現象が顕著となる。より大きな問題として、パルスレーザが各位置に留まる時間が長くなった結果、1枚の半導体ウェハーを処理するのに1時間程度を要することとなり、現実味のないスループットとなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成にてアニール時間を容易に調整することが可能な熱処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置において、棒状のランプを有する光源と、前記ランプと平行に延びるスリットを有するスリット部材と、基板を保持する保持手段と、前記光源を前記保持手段に保持された基板と平行に移動させる光源走査手段と、前記スリット部材を前記保持手段に保持された基板と平行に移動させるスリット走査手段と、基板の加熱処理を行うときには、前記ランプから光を出射しつつ、前記光源および前記スリット部材が等速で移動して前記スリット部材が前記保持手段に保持された基板と前記光源との間に常に位置するように前記光源走査手段および前記スリット走査手段を制御する制御手段と、を備え、前記スリット部材は石英にて形成され、前記スリット部材の前記スリットを挟む両側はプリズムとされていることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る熱処理装置において、前記制御手段は、前記保持手段に保持された基板の主面の各位置における前記ランプからの照射時間が10ミリ秒〜1000ミリ秒となる移動速度にて前記光源および前記スリット部材が移動するように前記光源走査手段および前記スリット走査手段を制御することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明に係る熱処理装置において、前記光源は三相電源に接続された3本のハロゲンランプを備えることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記光源から出射されて前記プリズムにて全反射された光の光量を測定する光量測定手段と、前記光源を前記保持手段に保持された基板と垂直に移動させる光源位置調整手段と、を備え、前記制御手段は、前記光量測定手段の測定結果に基づいて前記光源位置調整手段を制御し、前記光源と前記保持手段に保持された基板との距離を調整することを特徴とする。
本発明によれば、ランプから光を出射しつつ、光源およびスリット部材が等速で移動してスリット部材が保持手段に保持された基板と光源との間に常に位置するため、ランプからの出射光がスリット部材で絞られて形成された帯状の照射エリアが基板上を走査して加熱することとなり、光源およびスリット部材の移動速度を調整するだけでアニール時間を容易に変化させることができる。また、スリット部材が石英にて形成されるため、ランプの光を吸収することはなく、特段の冷却機構を設けずともスリット部材の温度上昇を抑制することができる。さらに、スリット部材のスリットを挟む両側はプリズムとされているため、スリットの周辺に入射した光は全反射されて基板側に透過することが防がれる。
また、請求項2の発明によれば、保持手段に保持された基板の主面の各位置におけるランプからの照射時間が10ミリ秒〜1000ミリ秒となる移動速度にて光源およびスリット部材が移動するため、従来のハロゲンランプを使用した高速ランプアニール装置やフラッシュランプアニール装置では実現が難しかった中間域の照射時間を実現することができる。
また、請求項3の発明によれば、光源は三相電源に接続された3本のハロゲンランプを備えるため、光源からの光出力特性はフラットになり、照射時間が比較的短時間であったとしても、基板上の位置によらずほぼ一定の強度にて光照射を行うことができる。
また、請求項の発明によれば、光量測定手段の測定結果に基づいて光源位置調整手段を制御し、光源と保持手段に保持された基板との距離を調整するため、基板の主面における照射時間だけでなく照度をも調整することができる。

以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明に係る熱処理装置の全体構成について概説する。図1は、本発明に係る熱処理装置1の構成を示す側断面図である。熱処理装置1は基板として略円形の半導体ウェハーWに光を照射してその半導体ウェハーWを加熱するアニール装置である。
熱処理装置1は、半導体ウェハーWを収容する略円筒形状のチャンバー6と、3本のハロゲンランプHLを備えた光源部5と、光源部5からの光を絞るスリット部材91と、を備える。また、熱処理装置1は、装置が備える各動作機構を制御して半導体ウェハーWの熱処理を実行させる制御部3を備える。
チャンバー6は、光源部5の下方に設けられており、略円筒状の内壁を有するチャンバー側部63、および、チャンバー側部63の下部を覆うチャンバー底部62によって構成される。また、チャンバー側部63およびチャンバー底部62によって囲まれる空間が熱処理空間65として規定される。熱処理空間65の上方は上部開口60とされており、上部開口60にはチャンバー窓61が装着されて閉塞されている。
チャンバー6の天井部を構成するチャンバー窓61は、石英により形成された円板形状部材であり、光源部5から下方に向けて出射された光を熱処理空間65に透過する。チャンバー6の本体を構成するチャンバー底部62およびチャンバー側部63は、例えば、ステンレススチール等の強度と耐熱性に優れた金属材料にて形成されており、チャンバー側部63の内側面の上部のリング631は、光照射による劣化に対してステンレススチールより優れた耐久性を有するアルミニウム(Al)合金等で形成されている。
また、熱処理空間65の気密性を維持するために、チャンバー窓61とチャンバー側部63とはOリングによってシールされている。すなわち、チャンバー窓61の下面周縁部とチャンバー側部63との間にOリングを挟み込むとともに、クランプリング90をチャンバー窓61の上面周縁部に当接させ、そのクランプリング90をチャンバー側部63にネジ止めすることによって、チャンバー窓61をOリングに押し付けている。
チャンバー底部62には、保持部7を貫通して半導体ウェハーWをその下面(光源部5からの光が照射される側とは反対側の面)から支持するための複数(本実施の形態では3本)の支持ピン70が立設されている。支持ピン70は、例えば石英により形成されており、チャンバー6の外部から固定されているため、容易に取り替えることができる。
チャンバー側部63は、半導体ウェハーWの搬入および搬出を行うための搬送開口部66を有し、搬送開口部66は、軸662を中心に回動するゲートバルブ185により開閉可能とされる。チャンバー側部63における搬送開口部66とは反対側の部位には熱処理空間65に処理ガス(例えば、窒素(N2)ガスやヘリウム(He)ガス、アルゴン(Ar)ガス等の不活性ガス、あるいは、酸素(02)ガス等)を導入する導入路81が形成され、その一端は弁82を介して図示省略の給気機構に接続され、他端はチャンバー側部63の内部に形成されるガス導入バッファ83に接続される。また、搬送開口部66には熱処理空間65内の気体を排出する排出路86が形成され、弁87を介して図示省略の排気機構に接続される。
図2は、チャンバー6をガス導入バッファ83の位置にて水平面で切断した断面図である。図2に示すように、ガス導入バッファ83は、図1に示す搬送開口部66の反対側においてチャンバー側部63の内周の約1/3に亘って形成されており、導入路81を介してガス導入バッファ83に導かれた処理ガスは、複数のガス供給孔84から熱処理空間65内へと供給される。
また、熱処理装置1は、チャンバー6の内部において半導体ウェハーWを水平姿勢にて保持しつつ光照射前にその保持する半導体ウェハーWの予備加熱を行う略円板状の保持部7と、保持部7をチャンバー6の底面であるチャンバー底部62に対して昇降させる保持部昇降機構4と、を備える。図1に示す保持部昇降機構4は、略円筒状のシャフト41、移動板42、ガイド部材43(本実施の形態ではシャフト41の周りに3本配置される)、固定板44、ボールネジ45、ナット46およびモータ40を有する。チャンバー6の下部であるチャンバー底部62には保持部7よりも小さい直径を有する略円形の下部開口64が形成されており、ステンレススチール製のシャフト41は、下部開口64を挿通して、保持部7(厳密には保持部7のホットプレート71)の下面に接続されて保持部7を支持する。
移動板42にはボールネジ45と螺合するナット46が固定されている。また、移動板42は、チャンバー底部62に固定されて下方へと伸びるガイド部材43により摺動自在に案内されて上下方向に移動可能とされる。また、移動板42は、シャフト41を介して保持部7に連結される。
モータ40は、ガイド部材43の下端部に取り付けられる固定板44に設置され、タイミングベルト401を介してボールネジ45に接続される。保持部昇降機構4により保持部7が昇降する際には、駆動部であるモータ40が制御部3の制御によりボールネジ45を回転し、ナット46が固定された移動板42がガイド部材43に沿って鉛直方向に移動する。この結果、移動板42に固定されたシャフト41が鉛直方向に沿って移動し、シャフト41に接続された保持部7が図1に示す半導体ウェハーWの受渡位置と図5に示す半導体ウェハーWの処理位置との間で滑らかに昇降する。
移動板42の上面には略半円筒状(円筒を長手方向に沿って半分に切断した形状)のメカストッパ451がボールネジ45に沿うように立設されており、仮に何らかの異常により移動板42が所定の上昇限界を超えて上昇しようとしても、メカストッパ451の上端がボールネジ45の端部に設けられた端板452に突き当たることによって移動板42の異常上昇が防止される。これにより、保持部7がチャンバー窓61の下方の所定位置以上に上昇することはなく、保持部7とチャンバー窓61との衝突が防止される。
また、保持部昇降機構4は、チャンバー6の内部のメンテナンスを行う際に保持部7を手動にて昇降させる手動昇降部49を有する。手動昇降部49はハンドル491および回転軸492を有し、ハンドル491を介して回転軸492を回転することより、タイミングベルト495を介して回転軸492に接続されるボールネジ45を回転して保持部7の昇降を行うことができる。
チャンバー底部62の下側には、シャフト41の周囲を囲み下方へと伸びる伸縮自在のベローズ47が設けられ、その上端はチャンバー底部62の下面に接続される。一方、ベローズ47の下端はベローズ下端板471に取り付けられている。べローズ下端板471は、鍔状部材411によってシャフト41にネジ止めされて取り付けられている。保持部昇降機構4により保持部7がチャンバー底部62に対して上昇する際にはベローズ47が収縮され、下降する際にはべローズ47が伸張される。そして、保持部7が昇降する際にも、ベローズ47が伸縮することによって熱処理空間65内の気密状態が維持される。
図3は、保持部7の構成を示す断面図である。保持部7は、半導体ウェハーWを予備加熱(いわゆるアシスト加熱)するホットプレート(加熱プレート)71、および、ホットプレート71の上面(保持部7が半導体ウェハーWを保持する側の面)に設置されるサセプタ72を有する。保持部7の下面には、既述のように保持部7を昇降するシャフト41が接続される。サセプタ72は石英(あるいは、窒化アルミニウム(AIN)等であってもよい)により形成され、その上面には半導体ウェハーWの位置ずれを防止するピン75が設けられる。サセプタ72は、その下面をホットプレート71の上面に面接触させてホットプレート71上に設置される。これにより、サセプタ72は、ホットプレート71からの熱エネルギーを拡散してサセプタ72上面に載置された半導体ウェハーWに伝達するとともに、メンテナンス時にはホットプレート71から取り外して洗浄可能とされる。
ホットプレート71は、ステンレススチール製の上部プレート73および下部プレート74にて構成される。上部プレート73と下部プレート74との間には、ホットプレート71を加熱するニクロム線等の抵抗加熱線76が配設され、導電性のニッケル(Ni)ロウが充填されて封止されている。また、上部プレート73および下部プレート74の端部はロウ付けにより接着されている。
図4は、ホットプレート71を示す平面図である。図4に示すように、ホットプレート71は、保持される半導体ウェハーWと対向する領域の中央部に同心円状に配置される円板状のゾーン711および円環状のゾーン712、並びに、ゾーン712の周囲の略円環状の領域を周方向に4等分割した4つのゾーン713〜716を備え、各ゾーン間には若干の間隙が形成されている。また、ホットプレート71には、支持ピン70が挿通される3つの貫通孔77が、ゾーン711とゾーン712との隙間の周上に120°毎に設けられる。
6つのゾーン711〜716のそれぞれには、相互に独立した抵抗加熱線76が周回するように配設されてヒータが個別に形成されており、各ゾーンに内蔵されたヒータにより各ゾーンが個別に加熱される。保持部7に保持された半導体ウェハーWは、6つのゾーン711〜716に内蔵されたヒータにより加熱される。また、ゾーン711〜716のそれぞれには、熱電対を用いて各ゾーンの温度を計測するセンサ710が設けられている。各センサ710は略円筒状のシャフト41の内部を通り制御部3に接続される。
ホットプレート71が加熱される際には、センサ710により計測される6つのゾーン711〜716のそれぞれの温度が予め設定された所定の温度になるように、各ゾーンに配設された抵抗加熱線76への電力供給量が制御部3により制御される。制御部3による各ゾーンの温度制御はPID(Proportional,Integral,Derivative)制御により行われる。ホットプレート71では、半導体ウェハーWの熱処理(複数の半導体ウェハーWを連続的に処理する場合は、全ての半導体ウェハーWの熱処理)が終了するまでゾーン711〜716のそれぞれの温度が継続的に計測され、各ゾーンに配設された抵抗加熱線76への電力供給量が個別に制御されて、すなわち、各ゾーンに内蔵されたヒータの温度が個別に制御されて各ゾーンの温度が設定温度に維持される。なお、各ゾーンの設定温度は、基準となる温度から個別に設定されたオフセット値だけ変更することが可能とされる。
6つのゾーン711〜716にそれぞれ配設される抵抗加熱線76は、シャフト41の内部を通る電力線を介して電力供給源(図示省略)に接続されている。電力供給源から各ゾーンに至る経路途中において、電力供給源からの電力線は、マグネシア(マグネシウム酸化物)等の絶縁体を充填したステンレスチューブの内部に互いに電気的に絶縁状態となるように配置される。なお、シャフト41の内部は大気開放されている。
次に、光源部5は、筐体51の内側に、3本のハロゲンランプHL、それらハロゲンランプHLを覆うように設けられたリフレクタ52およびシリンドリカルレンズ53を備えて構成される。また、光源部5の筐体51の底部にはランプ光放射窓54が装着されている。光源部5の床部を構成するランプ光放射窓54は、石英により形成された板状部材である。
ハロゲンランプHLは、フィラメントを配設した円筒形状のガラス管の内部にハロゲンガスを封入した棒状ランプである。3本のハロゲンランプHLは、それぞれの長手方向が保持部7に保持される半導体ウェハーWの主面に沿って(つまり水平方向に沿って)互いに平行となるように筐体51内に配置されている。リフレクタ52は、3本のハロゲンランプHLから出射された光を下方に向けて反射する。また、シリンドリカルレンズ53は、ハロゲンランプHLからの直接の出射光およびリフレクタ52による反射光を集光する。シリンドリカルレンズ53を通過した光は光源部5からの出射光としてランプ光放射窓54から下方に向けて放射される。なお、リフレクタ52およびシリンドリカルレンズ53はハロゲンランプHLの長手方向長さ以上の長さを有する長尺状部材である。
電源55は、3本のハロゲンランプHLに電力供給を行う。本実施形態においては、電源55として三相交流電源を使用している。電源55の三相各相は3本のハロゲンランプHLのいずれかに接続されている。このため、光源部5全体からの光出力特性(出力の波形)はフラットなものとなる。
光源部5は、光源スキャン機構56によって水平方向にスライド移動されるとともに、光源昇降機構57によって鉛直方向に昇降移動される。光源スキャン機構56および光源昇降機構57としては、公知の種々の駆動機構を採用することが可能であり、例えば、ボールネジを利用したネジ送り機構、プーリとタイミングベルトとを利用したベルト駆動機構、或いはエアシリンダを利用した機構などを使用することができる。但し、本発明は、光源部5を水平方向に等速で移動させることが重要であるため、光源スキャン機構56にはなるべく高精度なものを使用する方が好ましい。
また、光源部5の直下には光を絞るスリット部材91が設けられている。本実施形態においては、スリット部材91をハロゲンランプHLからの光を透過する石英にて形成している。すなわち、長尺の石英板にハロゲンランプHLと平行に延びる隙間であるスリット92を形成してスリット部材91を構成している。そして、スリット部材91の幅方向(ハロゲンランプHLの長手方向と垂直方向)において、スリット92を挟む両側にはプリズム93が形成されている。プリズム93の形状としては、光源部5から出射されてスリット92の幅方向両側近傍に入射した光が全反射するものであれば良い。その結果、スリット92の周辺近傍に入射した光が下方に透過することはなく、スリット部材91は光源部5から出射された光を絞る絞り部材として機能する。
スリット部材91は、スリットスキャン機構95によって水平方向にスライド移動される。スリットスキャン機構95としては、上述したのと同様の公知の種々の駆動機構を採用することができる。なお、光源部5およびスリット部材91を一体として共通の水平スキャン機構によって移動させるようにしても良い。
さらに、図6に示すように、スリット部材91には、光量を測定するパワーモニタ99が付設されている。パワーモニタ99は、光源部5から出射されてプリズム93によって全反射された光の光量を測定する。
制御部3は、熱処理装置1に設けられた上記の種々の動作機構を制御する。制御部3のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部3は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクを備えている。
次に、熱処理装置1における半導体ウェハーWの処理手順について説明する。まず、保持部7が図5に示す処理位置から図1に示す受渡位置に下降する。「処理位置」とは、光源部5から半導体ウェハーWに光照射が行われるときの保持部7の位置であり、図5に示す保持部7のチャンバー6内における位置である。また、「受渡位置」とは、チャンバー6に半導体ウェハーWの搬出入が行われるときの保持部7の位置であり、図1に示す保持部7のチャンバー6内における位置である。熱処理装置1における保持部7の基準位置は処理位置であり、処理前にあっては保持部7は処理位置に位置しており、これが処理開始に際して受渡位置に下降するのである。図1に示すように、保持部7が受渡位置にまで下降するとチャンバー底部62に近接し、支持ピン70の先端が保持部7を貫通して保持部7の上方に突出する。
次に、保持部7が受渡位置に下降したときに、弁82および弁87が開かれてチャンバー6の熱処理空間65内に常温の窒素ガスが導入される。続いて、ゲートバルブ185が開いて搬送開口部66が開放され、装置外部の搬送ロボットにより搬送開口部66を介して半導体ウェハーWがチャンバー6内に搬入され、複数の支持ピン70上に載置される。
半導体ウェハーWの搬入時におけるチャンバー6への窒素ガスのパージ量は約40リットル/分とされ、供給された窒素ガスはチャンバー6内においてガス導入バッファ83から図2中に示す矢印AR4の方向へと流れ、図1に示す排出路86および弁87を介してユーティリティ排気により排気される。また、チャンバー6に供給された窒素ガスの一部は、べローズ47の内側に設けられる排出口(図示省略)からも排出される。なお、以下で説明する各ステップにおいて、チャンバー6には常に窒素ガスが供給および排気され続けており、窒素ガスの供給量は半導体ウェハーWの処理工程に合わせて様々に変更される。
半導体ウェハーWがチャンバー6内に搬入されると、ゲートバルブ185により搬送開口部66が閉鎖される。そして、保持部昇降機構4により保持部7が受渡位置からチャンバー窓61に近接した処理位置にまで上昇する。保持部7が受渡位置から上昇する過程において、半導体ウェハーWは支持ピン70から保持部7のサセプタ72へと渡され、サセプタ72の上面に載置・保持される。保持部7が処理位置にまで上昇するとサセプタ72に保持された半導体ウェハーWも処理位置に保持されることとなる。
ホットプレート71の6つのゾーン711〜716のそれぞれは、各ゾーンの内部(上部プレート73と下部プレート74との間)に個別に内蔵されたヒータ(抵抗加熱線76)により所定の温度まで加熱されている。保持部7が処理位置まで上昇して半導体ウェハーWが保持部7と接触することにより、その半導体ウェハーWはホットプレート71に内蔵されたヒータによって予備加熱されて温度が次第に上昇する。
この処理位置にて約60秒間の予備加熱が行われ、半導体ウェハーWの温度が予め設定された予備加熱温度T1まで上昇する。予備加熱温度T1は、半導体ウェハーWに添加された不純物が熱により拡散する恐れのない、200℃ないし800℃程度、好ましくは350℃ないし550℃程度とされる。また、保持部7とチャンバー窓61との間の距離は、保持部昇降機構4のモータ40の回転量を制御することにより任意に調整することが可能とされている。
約60秒間の予備加熱時間が経過した後、光源部5による半導体ウェハーWの光照射加熱(アニール)が開始される。図6は、光源部5による半導体ウェハーWの光照射加熱処理を模式的に示す図である。上記予備加熱の時点においては、保持部7に保持された半導体ウェハーWの直上よりも外方(図6の紙面左端)に光源部5およびスリット部材91が待機している。そして、予備加熱時間が経過した時点で、制御部3の制御により、電源55から3本のハロゲンランプHLへの電力供給が開始されるとともに、光源スキャン機構56およびスリットスキャン機構95による光源部5およびスリット部材91の水平移動が開始される。このときに、光源部5およびスリット部材91が全く同一の速度にて等速スライド移動するように制御部3が光源スキャン機構56およびスリットスキャン機構95を制御するため、スリット部材91は常に光源部5の直下に位置する(つまり、スリット部材91は保持部7に保持された半導体ウェハーWと光源部5との間に位置する)。
光源部5から出射された光はスリット部材91のスリット92によって絞られ、保持部7に保持された半導体ウェハーWに照射される。スリット部材91はハロゲンランプHLの光を透過する石英にて形成されているものの、スリット92の周辺はプリズム93とされているため、当該周辺に入射した光は全反射されて下方へは透過しない。このため、スリット92を通過した光のみが半導体ウェハーWに到達する。その結果、保持部7に保持された半導体ウェハーWの主面上には細い帯状の照射エリアが形成され、当該照射エリアの温度が上昇することとなる。
そして、光源部5およびスリット部材91はともに水平方向に(つまり、保持部7に保持された半導体ウェハーWと平行に)同一速度で移動しているため、半導体ウェハーWの主面上では帯状の照射エリアが走査される。また、光源部5およびスリット部材91はともに等速でスライド移動しているため、上記照射エリアは一定速度にて走査される。これにより、半導体ウェハーWに対してハロゲンランプHLを使用したスキャニングアニールが実行されることとなる。
このようなスキャニングアニール処理における照射時間(露光時間)は、帯状の照射エリアの幅方向長さ(走査方向の長さ)と走査速度とによって決まる。照射エリアの幅方向長さはスリット92の幅によって規定される。また、照射エリアの走査速度は光源部5およびスリット部材91の水平移動速度と同じである。例えば、帯状の照射エリアの幅方向長さが20mmであって、走査速度が200mm/秒であったとすると、半導体ウェハーWの主面の各位置における照射時間は100ミリ秒となる。また、照射エリアの走査速度が100mm/秒であったとすると、半導体ウェハーWの主面の各位置における照射時間は200ミリ秒となる。
本実施形態においては、保持部7に保持された半導体ウェハーWの主面の各位置における照射時間が10ミリ秒〜1000ミリ秒となる移動速度にて光源部5およびスリット部材91が移動するように制御部3が光源スキャン機構56およびスリットスキャン機構95を制御する。この照射時間は、従来のハロゲンランプを使用した高速ランプアニール装置とフラッシュランプアニール装置との中間域のアニール時間に相当する時間レンジである。
半導体ウェハーWは予備加熱によって予め予備加熱温度T1まで昇温されており、照射時間が10ミリ秒〜1000ミリ秒となるスキャニングアニールによって加熱される半導体ウェハーWの表面温度は瞬間的に1000℃ないし1100℃程度の処理温度T2まで上昇する。
やがて、保持部7に保持された半導体ウェハーWの直上よりも外方(図6の紙面右端)に光源部5およびスリット部材91が到達した時点でスキャニングアニール処理が完了する。そして、その状態にて約10秒間の待機の後、保持部7が保持部昇降機構4により再び図1に示す受渡位置まで下降し、半導体ウェハーWが保持部7から支持ピン70へと渡される。続いて、ゲートバルブ185により閉鎖されていた搬送開口部66が開放され、支持ピン70上に載置された半導体ウェハーWは装置外部の搬送ロボットにより搬出され、熱処理装置1における半導体ウェハーWのアニール処理が完了する。
既述のように、熱処理装置1における半導体ウェハーWの熱処理時には窒素ガスがチャンバー6に継続的に供給されており、その供給量は、保持部7が処理位置に位置するときには約30リットル/分とされ、保持部7が処理位置以外の位置に位置するときには約40リットル/分とされる。
以上のように、本実施形態においては、光源部5から出射された光をスリット部材91によって絞り、帯状の光束として照射する。そして、光源部5から光を出射しつつ、光源部5およびスリット部材91を水平方向に同一速度で移動させることにより、帯状の照射エリアが半導体ウェハーWの主面上を走査して加熱するスキャニングアニールが実行される。かかるスキャニングアニール処理においては、半導体ウェハーWの主面の各位置における照射時間が帯状の照射エリアの走査方向長さと走査速度とによって決まるため、光源部5およびスリット部材91の移動速度を調整するだけで照射時間(アニール時間)を容易に変化させることができる。
このため、従来のハロゲンランプを使用した高速ランプアニール装置やフラッシュランプアニール装置では実現が難しかった10ミリ秒〜1000ミリ秒のアニール時間での熱処理をも容易に行うことが可能となる。しかも、半導体ウェハーWの径がφ300mmであったとしても、光源部5およびスリット部材91の走査速度が200mm/秒であれば、走査時間は1.5秒となるため、半導体ウェハーWの1枚当たりの処理時間も妥当なものとなる。
また、光源部5の3本のハロゲンランプHLは三相交流電源たる電源55の各相に接続されている。仮に、光源部5に単相の交流電源に接続されたハロゲンランプを備えていたとすると、光源部5からの光出力特性が正弦波を描くため、10ミリ秒〜1000ミリ秒という比較的短時間の照射時間であると、半導体ウェハーWの主面上の位置によって照射強度にバラツキが生じる。本実施形態のように、光源部5に三相交流電源に接続された3本のハロゲンランプHLを備えれば、光源部5全体からの光出力特性はフラットなものとなり、スキャニングアニールにおける照射時間が10ミリ秒〜1000ミリ秒という比較的短時間であったとしても、半導体ウェハーWの主面上の位置によらずほぼ一定の強度にて光照射を行うことができる。すなわち、照射強度の面内均一性を高めることができる。
また、スリット部材91は石英製であるため、光源部5からの光を吸収することはなく、特段の冷却機構を設けずともスリット部材91の温度上昇を抑制することができる。さらに、スリット92の周辺はプリズム93とされ、光源部5からスリット92の周辺に入射した光は全反射される。そして、プリズム93にて全反射された光の光量がパワーモニタ99によって測定される。制御部3は、パワーモニタ99の測定結果に基づいて光源昇降機構57を制御し、光源部5と保持部7に保持された半導体ウェハーWとの距離を調整する。すなわち、パワーモニタ99による光量測定結果が所定の設定値よりも小さいときは、制御部3が光量不足と判断して光源部5を下降させて半導体ウェハーWに近づける。逆に、パワーモニタ99による光量測定結果が所定の設定値よりも大きいときは、制御部3が光量過剰と判断して光源部5を上昇させて半導体ウェハーWから遠ざける。このようにすれば、半導体ウェハーWの主面における照射時間だけでなく照度をも調整することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態においては、光源部5およびスリット部材91をともに同一速度で移動させる構成としていたが、これを図7に示すように光源部を固定する構成としても良い。図7に示す熱処理装置においては、ハロゲンランプHL、リフレクタ52およびシリンドリカルレンズ153を備える光源部は固定されている。そして、光源部からは水平方向に(保持部7に保持された半導体ウェハーWと平行に)光が出射される。
また、図7に示す熱処理装置は、ミラー121を有する反射部120と、スリット部材111およびミラー112を有する絞り部110と、を備える。ミラー121およびミラー112は全反射鏡である。スリット部材111は、上記実施形態のスリット部材91と同様の石英製スリットである。光源部から水平方向に出射された光はミラー121によって反射された後、絞り部110に入射する。そして、ミラー112によって下方へと向けて反射された後、スリット部材111によって絞られ、保持部7に保持された半導体ウェハーWに照射される。
反射部120はミラー駆動機構125によって水平方向に移動される。絞り部110もスリットスキャン機構115によって水平方向に移動される。ミラー駆動機構125およびスリットスキャン機構115としては、上述したのと同様の公知の種々の駆動機構を採用することができる。ここで、反射部120および絞り部110は同じ向き(図7の紙面では右向き)に移動するものの、反射部120の移動速度は絞り部110の移動速度の半分である。このため、光源部から半導体ウェハーWまでの光路長は反射部120および絞り部110の位置によらず常に一定である。
残余の構成は上記実施形態と同様であり、図7のようにしても、帯状の照射エリアが半導体ウェハーWの主面上を走査して加熱するスキャニングアニールが実行される。そして、半導体ウェハーWの主面の各位置における照射時間は帯状の照射エリアの走査方向長さと走査速度とによって決まるため、絞り部110および反射部120の移動速度を調整するだけで照射時間を容易に変化させることができる。もっとも、図7の構成とすれば光源部を移動させる必要がないものの、光学系の設定は上記実施形態のように構成した方が容易である。
また、上記実施形態においては、三相交流電源たる電源55に接続された3本のハロゲンランプHLを光源部5に備えていたが、これに代えて、高出力の直流電源に接続された1本のキセノンアークランプを光源部5に備えるようにしても良い。また、直流電源に代えて高周波電源(10kHz以上)を使用するようにしても良い。要するに、本発明はスキャニングアニールを行うものであるため、10ミリ秒〜1000ミリ秒という比較的短時間の照射時間であったとしても、半導体ウェハーWの主面上の位置によらずほぼ一定の強度にて光照射を行うことができる程度に光出力特性がフラットとなる構成であれば良い。もっとも、高出力の直流電源は非常に大容量のコンデンサを必要とし、高周波電源はエネルギー損失が大きいため、三相交流電源に3本のランプを接続する上記実施形態の構成がコストの観点からは最も好ましい。なお、照射時間が数100ミリ秒に及ぶ場合は、単相の交流電源を使用しても、照射強度の面内均一性を概ね維持することができる。
また、上記実施形態においては、スリット部材91を石英にて形成していたが、これを例えばアルミニウム(Al)等の金属にて形成するようにしても良い。金属であれば光源部5からの光を透過しないため、スリット92の周辺にプリズムを形成する必要は無い。但し、光源部5からの光を吸収して著しく温度上昇するため、適切な冷却機構を設ける必要がある。
また、スリット幅を可変に調整できる機構を設けるようにしても良い。スリット幅によって照射エリアの走査方向長さが規定されるため、スリット幅を調整することによっても半導体ウェハーWの主面の各位置における照射時間を変化させることができる。
また、通常スリット92の中央部分の露光量は端部よりも大きいため、その中央部分に石英などの光減衰部材を挿入して微調整するようにしても良い。
また、本発明に係る熱処理装置によって処理対象となる基板は半導体ウェハーに限定されるものではなく、液晶表示装置などに用いるガラス基板であっても良い。
本発明に係る熱処理装置の構成を示す側断面図である。 図1の熱処理装置のガス路を示す断面図である。 保持部の構成を示す断面図である。 ホットプレートを示す平面図である。 図1の熱処理装置の構成を示す側断面図である。 光源部による半導体ウェハーの光照射加熱処理の一例を模式的に示す図である。 光源部による半導体ウェハーの光照射加熱処理の他の例を模式的に示す図である。
符号の説明
1 熱処理装置
3 制御部
4 保持部昇降機構
5 光源部
6 チャンバー
7 保持部
52 リフレクタ
53 シリンドリカルレンズ
55 電源
56 光源スキャン機構
57 光源昇降機構
61 チャンバー窓
65 熱処理空間
71 ホットプレート
72 サセプタ
91 スリット部材
92 スリット
93 プリズム
95 スリットスキャン機構
99 パワーモニタ
HL ハロゲンランプ
W 半導体ウェハー

Claims (4)

  1. 基板に対して光を照射することによって該基板を加熱する熱処理装置であって、
    棒状のランプを有する光源と、
    前記ランプと平行に延びるスリットを有するスリット部材と、
    基板を保持する保持手段と、
    前記光源を前記保持手段に保持された基板と平行に移動させる光源走査手段と、
    前記スリット部材を前記保持手段に保持された基板と平行に移動させるスリット走査手段と、
    基板の加熱処理を行うときには、前記ランプから光を出射しつつ、前記光源および前記スリット部材が等速で移動して前記スリット部材が前記保持手段に保持された基板と前記光源との間に常に位置するように前記光源走査手段および前記スリット走査手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記スリット部材は石英にて形成され、前記スリット部材の前記スリットを挟む両側はプリズムとされていることを特徴とする熱処理装置。
  2. 請求項1記載の熱処理装置において、
    前記制御手段は、前記保持手段に保持された基板の主面の各位置における前記ランプからの照射時間が10ミリ秒〜1000ミリ秒となる移動速度にて前記光源および前記スリット部材が移動するように前記光源走査手段および前記スリット走査手段を制御することを特徴とする熱処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の熱処理装置において、
    前記光源は三相電源に接続された3本のハロゲンランプを備えることを特徴とする熱処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱処理装置において、
    前記光源から出射されて前記プリズムにて全反射された光の光量を測定する光量測定手段と、
    前記光源を前記保持手段に保持された基板と垂直に移動させる光源位置調整手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記光量測定手段の測定結果に基づいて前記光源位置調整手段を制御し、前記光源と前記保持手段に保持された基板との距離を調整することを特徴とする熱処理装置。
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