JP5208896B2 - 欠陥検査装置およびその方法 - Google Patents

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本発明は、半導体や液晶などの製造プロセスにおける欠陥検査装置およびその方法に関する。
半導体製造工程では、半導体基板(ウエハ)表面の異物は、配線の絶縁不良や短絡等の不良原因になり、微細な異物は、キャパシタの絶縁不良やゲート酸化膜などの破壊の原因にもなる。これらの異物は、搬送装置の可動部から発生したもの、人体から発生したもの、プロセスガスによる処理装置内で反応生成されたもの、薬品や材料に混入していたものなどが種々の原因により種々の状態で混入する。
また、液晶表示素子の製造工程でも、パターン上に異物が混入して何らかの欠陥が生じると、液晶表示素子は表示素子として使えないものになってしまう。さらに、プリント基板の製造工程でも状況は同じであって、異物の混入はパターンの短絡、接触不良の原因となる。
半導体プロセスの微細化に伴い、不良につながる欠陥サイズも微小となっており、より高精度な欠陥検出が求められている。
このため、特許文献1には、被検査対象表面の法線に対して斜方への散乱光を検出することにより、高感度な欠陥検査装置および欠陥検査方法が記載されている。
また、近年では半導体の集積化により多層ウエハが多く使用される傾向にある。多層ウエハは基板上に酸化膜などの透明薄膜を形成し、その上に回路パターンを形成する工程の繰り返しにより作られる。このため、ウエハ上の欠陥検査では、透明薄膜表面の異物や欠陥を検出するニーズが高まっている。
このようなニーズに対応するため、特許文献1には、一般的な暗視野検査装置で用いられる、ウエハに垂直な方向に設置した検出系に加え、低仰角の検出系を用いて透明薄膜下地のパターンからの散乱光を低減し、検出感度を向上させる方法が開示されている。
また、特許文献2にも同様に、ウエハ散乱光の明るさむらを低減するために、低仰角の検出角度を用いた検出方法が開示されている。
また、特許文献3にも、斜方検出系を用いることで検出感度を向上するための方法が開示されている。
斜方検出系においては、被検査対象表面と検出系の合焦面が平行とならないため、これらの面の交線上においてのみ合焦した結像を得ることができる。このため、照明は検出系の焦点深度と同程度あるいはそれ以下の幅を有する線状の照明であることが必要であり、かつこの照明を合焦位置に的確に照射することが重要である。
照明が焦点深度を大幅に超える線幅を有したり、合焦位置から照明がずれたりすると、検出系におけるセンサ部においてパターン像がデフォーカスしてしまい、検出感度が低下してしまう。
そこで、特許文献4において、斜方検出系のセンサ位置を補正し、照明位置に位置あわせする方法が記載されている。
特開2007−107960号公報 特開2007−33433号公報 特開2008−58111号公報 特開2009−150725号公報
しかしながら、上述した従来技術では、被検査対象の高さ及び照明位置に対応して開ループで位置補正を行なっており、実際の照明位置を検出した位置補正は行われていない。
このため、焦点深度が小さい場合には照明位置の僅かなずれにより、的確な照明ができず、デフォーカスした画像を取得してしまい、検出感度を維持できなくなるという欠点がある。
本発明の目的は、斜方検出系の合焦位置と照明の位置とを高精度に検出し、照明の位置を高精度に設定可能な欠陥検査装置および方法を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
本発明の欠陥検査装置及び欠陥検査方法は、基準部材に形成された特定パターンに照明手段からの光ビームを照射させ、斜方検出手段により得られる検出信号を処理し、照明手段からの光ビームの合焦位置を検出して光ビームの照射位置を調整し、照明手段から被検査対象への光ビームを照射させ、斜方検出手段からの検出信号に基づいて被検査対象の欠陥を検査する。
本発明によれば、斜方検出系の合焦位置と照明の位置とを高精度に検出し、照明の位置を高精度に設定可能な欠陥検査装置および方法を実現することができる。
照明系の位置調整の必要性説明図である。 照明系の位置調整の必要性説明図であり、欠陥検査装置において、斜方検出系の正常な結像状態を示した図である。 照明系の位置調整の必要性説明図であり、欠陥検査装置において、斜方検出系の合焦領域と照明位置とが一致しない場合の結像関係を示した図である。 本発明による欠陥検査装置の実施例1を示す図である。 線状の照明光を形成する方法の一例を示した図である。 本発明の実施例1における斜方検出系の合焦位置を検出するシーケンスを示す図である。 本発明の実施例1における合焦位置検出時における欠陥検査装置の状態を示した図である。 本発明の実施例1における合焦位置検出に使用する基準パターンと、斜方検出系によってこのパターンを観察した際に取得される画像の一例を示した図である。 本発明の実施例1における合焦位置検出に使用する基準パターンと、照明の位置検出時に観察される画像の一例を示した図である。 本発明の実施例1における合焦位置検出に使用する基準パターンを示した図である。 本発明の実施例1における合焦位置検出時に観察される画像の一例および、この画像に対する基準パターンへの総露光量分布の関係を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は、欠陥検査装置において、照明系の位置調整が適切に行なわなければならない必要性の説明図である。図1において、特定のラインパターン206の形成された基準チップ205(図1の(B))に、照明系300からの照明光301を照射し(図1の(C))、斜方検出系100により、基準チップ205の画像500(図1の(A))を取得し、その画像において、ラインパターン206に対応するラインパターン像501の結像が最も急峻な位置(線幅が最も狭い位置)を斜方検出系100の合焦認識位置502とし、そこに照明光301を線状に形成し、両者の位置合わせを行なう。
合焦面103は、斜方検出系100の物側における合焦面およびその焦点深度内におさまる領域を示す。合焦領域202は、合焦面103と、後述する被検査対象200の表面との交差する領域である。
図2は、斜方検出系100の正常な結像関係を示す図である。図2において、照明光301は、合焦領域202と同程度の幅の線状に形成され、合焦領域202に照射されている。被検査対象200からの散乱光201は合焦領域202から発生し、斜方検出光学系101によって結像され、結像位置104は1次元センサ102の受光面上に重なる。この状態で被検査対象200を走査することにより合焦した画像を取得可能となる。
図3は、斜方検出系100を用いた検査装置において、照明光301が合焦領域202からずれた場合の結像関係を示す図である。図3において、合焦領域202から斜方検出系100より遠ざかる方向に向かって外れた部分(デフォーカス領域203)に照明光301が照射された場合、散乱光201の結像位置104は、検出光学系101によって、1次元センサ102の受光面よりも手前の位置になる。このため、1次元センサ102の受光面上においてデフォーカスした像を受光し、取得される画像はぼけてしまう。
また、合焦領域202から斜方検出系100に近づく方向に向かって外れた場合には、1次元センサ102の受光面よりも奥に結像位置104を持つため、画像はデフォーカスしてしまう。
また、照明光301が合焦領域202よりも大きくなった場合には、同様に、合焦領域202からの散乱光と同時にデフォーカス領域203からの散乱光を受光するため、取得される画像がぼけてしまう。
このため、斜方検出系100を用いる場合には、合焦領域202と同程度あるいはそれ以下の幅の線状の照明を、合焦領域202に照射しなければ、合焦した画像を取得できず、高感度な検査ができない。
図4は、本発明の実施例1である欠陥検査装置の概略構成図である。
図4において、欠陥検査装置1000は、照明系300と、斜方検出系100と、上方検出系800と、被検査対象200をその上に配置して、照明光により走査するためのステージ400と、1次元センサ102と、1次元センサ802と、1次元センサ102、802によって取得される画像を処理し、欠陥検出を行なうための演算処理系700と、2次元センサ107と、2次元センサ807と、2次元センサ107、807によって取得される画像を表示するための表示装置701と、光学分岐要素106と、斜方検出系100の合焦位置の検出に使用する基準チップ205とを備えている。基準チップ205は、ステージ400上に配置されている。
演算処理系700は、2次元センサ107によって取得される基準チップ205の画像500を処理し、斜方検出系100の合焦認識位置502の検出、およびステージ400や照明系300の制御を行なう。ただし、これらの処理は別途処理系を設けてもかまわない。また、ステージ400および照明系300の制御は別途制御部を設けてもかまわない。
欠陥検査装置1000の座標系は、Z軸を被検査対象200の上面の法線204の方向、X軸を被検査対象200の走査方向、Y軸をX軸、Z軸に対して直交する軸とする。
ステージ400は、X軸、Y軸、Z軸、シータ軸の4軸方向へ可動である。
斜方検出系100は、対物レンズ105および結像レンズ109からなる検出光学系101と、1次元センサ(TDIセンサあるいは1次元CCDセンサ)102と、光学分岐要素106と、2次元センサ107とを備えている。斜方検出系100は、斜方散乱光を検出する。
1次元センサ102がTDIセンサであり、2次元センサと同様の撮像が可能な場合には、光学分岐要素106と、2次元センサ107は無くとも良い。また、対物レンズ105と結像レンズ109との間に形成されるフーリエ変換面上に、被検査対象200の繰り返しパターンによる回折光を遮断し、繰り返しパターンを除去するための空間フィルタを挿入しても良い。
1次元センサ102は、センサ長手方向(走査方向に直交する方向)が、斜方検出光学系101によって被検査対象のY軸の向きが投影されるのと同じ向きに対して略平行に配置される。また、1次元センサ102の受光面は斜方検出光学系100の光軸108に対して略垂直に配置される。
検出系移動部120は、斜方検出系100を移動させることができる。
上方検出系800は、対物レンズ805および結像レンズ809からなる検出光学系801と、1次元センサ(TDIセンサあるいは1次元CCDセンサ)802と、光学分岐要素806と、2次元センサ807とを備えている。上方検出系800は、上方散乱光を検出する。1次元センサ802がTDIセンサであり、2次元センサと同様の撮像が可能な場合には、光学分岐要素806と、2次元センサ807は無くとも良い。また、対物レンズ805と結像レンズ809との間に形成されるフーリエ変換面上に、被検査対象200の繰り返しパターンによる回折光を遮断し、繰り返しパターンを除去するための空間フィルタを挿入しても良い。
基準チップ205は、斜方検出系100の合焦位置検出時にのみ検査位置に配置され、検査動作時には検査動作を阻害しない位置に退避可能に配置する。たとえば、ステージ400に対して、被検査対象200と同じ水平面内に取り付けられており、斜方検出系100の合焦位置の検出時にステージ400の移動によって所定の位置に移動される。
光学分岐要素106はハーフミラーあるいはプリズムなどでよい。あるいは、合焦位置の検出時に光路を切り替え、散乱光201を2次元センサ107に導くために光路上に出し入れされるミラーであってもよい。同様に、光学分岐要素806はハーフミラーあるいはプリズムなどでよい。あるいは、被検査対象200あるいは基準チップ205の観察時および照明光301の観察時に光路を切り替え、散乱光を2次元センサ807に導くために光路上に出し入れされるミラーであってもよい。
照明系300は、図5に示すように、シリンドリカルレンズ303によって、被検査対象202の検査表面上において、照明光301をY軸方向に略平行な線状に形成し、被検査対象200に照射する。光源としては、レーザあるいはランプなどの白色光源を適宜使用してよい。
また、照明系300は、照明太さ及び照明位置が制御可能な構成である。例えば、光軸方向へのシリンドリカルレンズの移動機構を有しているか、あるいは別途光学素子を挿入することにより照明太さの調整を行なう。また、照明位置を任意に移動させる機構を備える。
図4に示した例では、照明系移動部320により、照明系300の位置を移動させる構成となっている。
図4において、上方検出系800と斜方検出系100とは、同時に被検査対象200を検査可能な構造である。例えば、被検査対象200の同じ位置を検査可能となるように駆動機構を備える。駆動機構は斜方検出系100のみ、あるいは上方検出系800のみ、あるいはその両方に備えてよい。
上述したように、図4に示した例では、斜方検出系移動部120により、斜方検出系100の位置を移動させる構成となっている。
次に、斜方検出系100の合焦位置検出方法について、図6、図7を参照して説明する。図6は、本発明の実施例1における合焦点検出のシーケンスを示す図である。また、図7は、合焦位置検出動作時の欠陥検査装置1000を示す図である。
図6のステップS1において、演算処理系700がステージ400の移動を制御して基準チップ205が検査位置に配置される。照明系300は、合焦領域202より十分に離れた位置から、合焦領域202を通過するように、十分に長い距離を略一定速度で、合焦領域202より十分に離れた位置まで走査する。この走査の制御も演算処理系700によって行われる。
走査方向は、図7のX軸方向に平行な方向である。照明光301の走査開始と略同時に、2次元センサ107は露光を開始し、走査終了まで露光を行なう。これにより、合焦領域202付近における基準チップ205の画像500を取得する。
ここで、十分に離れた距離とは、基準チップ205からの散乱光201が合焦認識位置502(図1の(A))の検出に対して影響しない程度に離れた距離を示す。
合焦領域202はY軸方向に対して略平行であり、2次元センサ107により取得された画像500において、図8に示すX軸は、Y軸と、2次元センサ107の受光面の法線とに直交する向きである。
基準チップ205は、2つのラインパターン206を有しているが、単一のラインあるいは、その他のパターンであってもかまわない。また、図8においてラインパターン206がX軸に平行になるよう基準チップ205は配置されるが、X軸に対して傾斜するよう配置されてもかまわない。
以下、2次元センサのY軸が、照明光学系101によって投影される被検査対象200上におけるY軸方向に対して略平行になるよう配置されているものとして説明する。また、2次元センサ107の受光面は、光学分岐要素106により、分岐された光の光軸に略垂直となるよう配置されている。
ステップS1より得られる画像は図8に示すように、合焦点付近においてY軸方向に最も鋭く結像し、合焦点からX軸方向に平行な方向に遠ざかるに従い、像がY軸方向に広がる。
次に、ステップS2において、演算処理系700は、取得した画像500の様子から、X軸方向における合焦位置502を求める。
そして、ステップS3において、照明光301をステップS2で求めた合焦位置502に向けて移動させる。続いて、ステップS4において、この状態で、演算処理系700は、1枚画像を取得し、そのX軸方向での照明認識位置504(図9)を算出する。さらに、演算処理系700は、合焦認識位置502と照明認識位置504とのずれ量505を算出する。
次に、ステップT1において、演算処理系700は、ずれ量505が許容値以上であれば、ステップS3に移行し、ずれ量505に相当する分だけ照明光301をX軸向に移動させる。
ずれ量が一定以下となるまで、ステップS3、ステップS4、ステップT1を繰り返す。この動作は、動画撮影などによってリアルタイムに実施しても良く、停止と静止画像撮影を交互に繰り返しても良い。
そして、演算処理系700は、ステップS6において、ステップS4にて取得した画像から照明の幅を算出し、ステップT2において算出した幅が許容値以上か否かを判定し、許容値以上であれば、ステップS5において照明幅506の調整を行い、ステップS6、ステップT2の処理を行う。ステップT2で照明幅が、許容値以下であれば照明の位置合わせを終了する。
そして、位置あわせが終了した照明系300からの照明光が、被検査対象物200に照射されるように、被検査対象物200を合焦領域に移動させ、被検査対象物200の表面検査が行われる。
照明光301のずれ量505および照明幅506の許容値は、合焦領域202の幅と同程度あるいはそれ以下とすることが望ましい。
なお、ステップS6における照明幅506の算出は、上方検出系800に備えた2次元センサ207によって撮影された画像を使用しても良い。
また、ステップS1における画像500の取得は、照明系300の走査開始から終了までの長時間露光の代わりに、走査中の画像を動画にて取得し、後で、動画像を全て足し合わせる処理を行なっても良い。これらの方法は、使用するセンサによって適宜使い分けてかまわない。
あるいは、ステップS1における画像500の取得は、照明系300を駆動することで照明光301の幅を合焦領域202に対して十分に広く整形して照射し、1度の静止画像撮影で行なっても良い。この場合、照明光301の幅は、合焦領域202に対して十分に広い範囲で一様な強度分布であることが望ましい。
この理由を説明する。例えば、図10に示すように、同一のラインパターン206上にあり、真の合焦位置600からX軸に沿って同じ距離dだけ離れた点Aと点Bとの各点からの散乱光は、合焦点以外であればデフォーカスしてしまうため、点Aの散乱光分布601a、点Bの散乱光分布602aのように、その付近に影響を及ぼす(図11(A))。
このとき、ラインパターン206の総露光量が総露光量分布605a(図11の(A))のように、真の合焦位置600から十分に遠いところまで均一な強度分布を持っていれば、点Aの散乱光分布601aと点Bの散乱光分布602aとはほぼ等しくなる。また、総露光量分布605aが、分布の形状を保ったままX軸方向に位置が変化しても、真の合焦位置600付近での光量分布の変動が十分に小さくなるため、パターン像の輪郭606aは変化しない。このため、これより認識される合焦位置600が変動することはない。
しかしながら、図11の(B)に示すように、ラインパターン206の総露光量が露光量分布605bのように、焦点深度に対して十分な広さを持たず、合焦点付近で不均一な分布を持っている場合、点Aの散乱光分布601bとBの散乱光分布602bは総露光量分布605bの形状に応じて変化してしまうため、パターン像の輪郭606bは変化する。このため、合焦認識位置502は総露光量分布605bの、機械的あるいはその他要因による変動に伴って変動してしまう。
このことから、幅の広い照明による単一画像の取得を行なう際には、焦点深度に対して十分に広い範囲にわたって均一であることが望ましい。
一方、照明光301を一定速度で走査した場合には、各位置における総露光量分布が、図11の(A)に示す605aと同様に、真の合焦位置600付近で略一定となるため、走査の開始および終了の位置がずれても取得される画像にほとんど変化はなく、認識精度に対する影響はない。
ステップS1乃至S6において、照明光301を動かす代わりに、斜方検出系100をX軸方向に検出系移動部120により移動することによって、同様な画像を取得可能である。これにより、合焦領域202に照明光301が照射されるように位置合わせを行なってもよい。この場合、検出系100を駆動する距離は、十分に離れた距離であることが望ましい。
また、上方検出系800と斜方検出系100とを同時に使用するときは、上方検出系800の検査領域と、斜方検出系100の合焦領域と、照明光301の位置とを略同じ位置にあわせる動作を行なう。この動作はどの順番で行なってもよい。
また、斜方検出系100を複数備える場合には、それぞれの検出系において合焦位置を検出し、照明位置と合焦位置の位置合わせを行なう。
本発明によれば、斜方検出系の合焦位置に照明を高精度に照射することが可能となり、合焦領域のみの散乱光を検出し、良好な画像を取得することが可能となる。これにより高感度の欠陥検出が可能となる。
なお、図6に示したシーケンスフローにおいて、ステップT2で照明の幅が許容値未満となった場合、ステップS1に戻り、ステップS1〜S4、T1、S5、S6、T2を再度実行することもできる。これは、照明位置、幅の調整後、さらに、位置、幅調整の精度を向上するためである。
また、上述した例においては、基準チップ205のラインパターン206は2本の例を示したが、3本以上とすることも可能である。この場合、複数のラインパターンのそれぞれから得られた合焦認識位置の平均値を算出し、その値を合焦位置とすることもできる。
1000・・・欠陥検査装置、100・・・検出系、101・・・斜方検出光学系、102・・・1次元センサ、103・・・合焦位置、104・・・結像位置、105・・・対物レンズ、106・・・光学分岐要素、107・・・2次元センサ、108・・・光軸、109・・・結像レンズ、110・・・光軸、120・・・斜方検出計移動部、200・・・被検査対象、201・・・散乱光、202・・・合焦領域、203・・・デフォーカス領域、204・・・法線、205・・・基準チップ、206・・・散乱光、300・・・照明系、301・・・照明光、320・・・照明系移動部、400・・・ステージ、500・・・2次元センサによる基準チップ画像、501・・・ラインパターン像、502・・・合焦認識位置、503・・・デフォーカス像、504・・・照明認識位置、505・・・ずれ量、506・・・照明幅、700・・・演算処理系、701・・・表示装置、800・・・上方検出系、801・・・上方検出光学系、802・・・1次元センサ、805・・・対物レンズ、806・・・光学分岐要素、807・・・2次元センサ、809・・・結像レンズ

Claims (14)

  1. 被検査対象へ光ビームを照射する照明手段と、
    上記被検査対象の被検査領域からの、上記被検査対象の表面の法線に対して傾斜した方向への散乱光を検出して検出信号へ変換する斜方検出手段と、
    上記照明手段からの光ビームの散乱光を検出した上記斜方検出手段の合焦位置の検出に使用する特定パターンが形成された基準部材と、
    上記基準部材に形成された特定パターンに上記照明手段からの光ビームを照射させ、上記斜方検出手段により得られる検出信号を処理し、上記斜方検出手段の合焦位置を検出し、検出した合焦位置に光ビームが照射されるように上記照明手段を移動させ、上記照明手段が移動した状態で上記照明手段から光ビームを照射させ、上記斜方検出手段により得られる検出信号を処理し、処理した信号から、上記照明手段からの光ビームにより照明された照明認識領域と上記合焦位置とのずれ量を算出し、算出したずれ量に相当する量だけ、照明光が移動するように上記照明手段を移動させ、上記ずれ量が許容ずれ量以下となったことを判断すると、上記光ビームの上記基準部材における照明幅を算出し、算出した照明幅が許容幅となるように上記照明手段を調整し、調整した上記照明手段からの光ビームにより照明されるように、上記被検査対象物を上記合焦位置に移動させ、上記照明手段から上記被検査対象へ光ビームを照射させ、上記斜方検出手段からの検出信号に基づいて上記被検査対象の欠陥を検査する演算処理手段と、
    を備えることを特徴とする欠陥検査装置。
  2. 請求項1に記載の欠陥検査装置において、上記演算処理手段は、上記照明手段の、上記光ビームを照射する位置及び上記光ビームを照射する領域の広さのいずれか一方またはその両方を制御することを特徴とする欠陥検査装置。
  3. 請求項1に記載の欠陥検査装置において、上記斜方検出手段は、2次元あるいは1次元に配置された光電変換素子を有することを特徴とする欠陥検査装置。
  4. 請求項1に記載の欠陥検査装置において、上記斜方検出手段の検出信号は、光ビームを照射した領域の画像を示し、上記演算処理手段は、上記画像が示す特定のパターン像から上記斜方検出手段の合焦位置を検出することを特徴とする欠陥検査装置。
  5. 請求項4に記載の欠陥検査装置において、上記照射手段を移動させる照明手段移動部を備え、上記演算処理手段は、上記照明手段移動部により、上記照明手段の位置を移動させて、上記斜方検出手段の合焦位置を検出し、上記照明手段からの光ビームの照射位置を調整することを特徴とする欠陥検査装置。
  6. 請求項1に記載の欠陥検査装置において、上記被検査対象の表面に略垂直な方位への散乱光を検出して検出信号へ変換する上方検出手段を備え、上記演算処理手段は、上記斜方検出手段または上記上方検出手段が検出した散乱光に基づいて、上記光ビームの幅を制御することを特徴とする欠陥検査装置。
  7. 請求項4に記載の欠陥検査装置において、上記斜方検出手段を移動させる斜方検出手段移動部を備え、上記演算処理手段は、上記斜方検出手段移動部により、上記斜方検出手段を移動させて、上記照明手段からの光ビームの合焦位置を検出し、上記照明手段からの光ビームの照射位置を調整することを特徴とする欠陥検査装置。
  8. 請求項6に記載の欠陥検査装置において、上記演算処理手段は、上記斜方検出手段及び上記上方検出手段の両方またはいずれか一方のみのからの検出信号に基づいて、上記被検査対象の欠陥を検査することを特徴とする欠陥検査装置。
  9. 基準部材に形成された特定パターンに照明手段により光ビームを照射し、
    上記基準部材の表面の法線に対して傾斜した方向への斜方散乱光を斜方検出手段により検出し、
    検出した斜方散乱光に基づいて、上記斜方検出手段の合焦位置を検出し、検出した合焦位置に光ビームが照射されるように上記照明手段を移動させ、上記照明手段が移動した状態で上記照明手段から光ビームを照射させ、上記斜方検出手段により得られる検出信号を処理し、処理した信号から、上記照明手段からの光ビームにより照明された照明認識領域と上記合焦位置とのずれ量を算出し、算出したずれ量に相当する量だけ、照明光が移動するように上記照明手段を移動させ、上記ずれ量が許容ずれ量以下となったことを判断すると、上記光ビームの上記基準部材における照明幅を算出し、算出した照明幅が許容幅となるように上記照明手段を調整し調整した、上記照明手段からの光ビームにより照明されるように、被検査対象を上記合焦位置に移動させ、上記被検査対象へ光ビームを照射させ、散乱光に基づいて上記被検査対象の欠陥を検査することを特徴とする欠陥検査方法。
  10. 請求項9に記載の欠陥検査方法において、上記光ビームを照射する位置及び上記光ビームを照射する領域の広さのいずれか一方またはその両方を制御することを特徴とする欠陥検査方法。
  11. 請求項9に記載の欠陥検査方法において、2次元あるいは1次元に配置された光電変換素子により、散乱光を検出することを特徴とする欠陥検査方法。
  12. 請求項9に記載の欠陥検査方法において、光ビームを照射した領域の画像が示す特定のパターン像から上記斜方検出手段の合焦位置を検出することを特徴とする欠陥検査方法。
  13. 請求項9に記載の欠陥検査方法において、上記被検査対象の表面に略垂直な方位への上方散乱光を検出し、上記斜方散乱光または上記上方散乱光に基づいて、上記光ビームの幅を制御することを特徴とする欠陥検査方法。
  14. 請求項13に記載の欠陥検査方法において、上記斜方散乱光及び上記上方散乱光の両方またはいずれか一方のみのからの検出信号に基づいて、上記被検査対象の欠陥を検査することを特徴とする欠陥検査方法。
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